JP3071817U - 金属柱面を止点とするラスの無溶接張設装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は金属柱面と壁面間の隙間に金属柱
面を止点にしてラスを無溶接にて張設し得るようにし
て、金属柱が溶接熱による劣化と弱体化することを防止
するようにしたラスの無溶接張設装置を新規に提供する
ことを目的とするものである。 【構成】 本考案は金属柱面と壁面間の間隙に当てがう
下地用のラスの上端を柱梁のつなぎボルトの突出し下端
に割り開き挿し止めによりまたはナット締めにより取付
けする取付板に設ける爪付きのクリップにて挟み止め、
該ラスの下端をコンクリート釘等により打ち止めするＬ
形の爪付きクリップにて挟み止めして張設することを特
徴とする金属柱面を止点とするラスの無溶接張設装置に
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は金属柱面を止点とするラスの無溶接張設装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、金属柱面を止点とする隙間閉塞用の下地ラスは金属柱面にラスを直接溶 接して張設してきたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、金属柱面へのラスの溶接取付けは、急加熱と急冷却の反複によ り柱面を劣化し弱体化させるという課題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は柱梁のつなぎボルトの突出し下端に割り開き挿し止めまたはナット止 めする取付板に設ける爪付きのクリップにてラスまたはラスに取付けの鉄筋の上 端を挟み止め、該ラスまたは鉄筋の下端をコンクリート釘等により打ち止めする Ｌ形の爪付きクリップにて挟み止めしてラスを張設するようにして、かかる課題 を解決したのである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

金属柱１は上端に短い梁２を有して、この梁２に長い横梁３の一端を突き合わ せ、上下面にそれぞれ渡すプレート４を複数本づつのボルト５の挿嵌とナット６ 締めにて接続している点に着目して、図２に示す取付板７を図３に示すように１ 本または並列する２本の下側ボルト５のナット６から出た突き出し端に長孔８を 嵌めてナット９止め、または図４乃至図５に示すように十字形に形成した割り開 き溝１０を割り開き嵌めして取付け、該取付板７の一面より垂設するクリップ１ １に設けた２本の爪１２a，１２bにてラス１３の取付け鉄筋１４の上端部分を挟 み止め、該ラス１３の下端をコンクリート床１５にコンクリート釘１６にて打ち 止めした図２に示したＬ形クリップ１７の爪１８ａ，１８ｂにて鉄筋１４の下端 部分を挟み止めして、以って壁面１９との間を塞ぐ隙間下地用のラス２０を張設 するのである。

【０００６】 取付板７を長孔８を用いてナット９締め取付けするときは、隙間幅に応じて複 数個にて設けたうちの長孔８の１つを選択して嵌め、さらに取付板７は横方向に 出し入れ調整することができることとなる。

【０００７】 なおラス１３はラス網線より太い鉄筋１４を外面に取付けているが、鉄筋を取 付けないでラス網線を直接クリップの爪にて挟み止めることもある。

【０００８】 かくて隙間に張設した隙間下地用のラス２０を用いて金属柱１と壁面１９間の 隙間にモルタル等を所定厚にて塗布して不燃構造とするのである。

【０００９】

【考案の効果】

以上により金属柱面を止点にして壁面との間に張設する隙間下地用のラスは柱 面との間で溶接を一切しないで止着張設するので、柱は加熱急冷による劣化と弱 体化を防止することができるという効果を生ずる。

【００１０】 クリップの爪にてラスを挟み止めてラスを張設するので、熟練を要しないで且 つ張設を素早く能率的に進めることができるという効果を生ずる。

【００１１】 ラスにラス網線より太い鉄筋を取付けて、この鉄筋をクリップの爪にて挟み止 めるときは、ラスを整容して垂みなく強固に張設し得るという効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 金属柱面と壁面との間の隙間に無溶接張設装
置を用いて下地用のラスを張設した状態を示す斜視図

【図２】 ラスの無溶接張設装置を示す斜視図

【図３】 同、装置の取付状態を示す拡大図

【図４】 ラスの無溶接張設装置の他の例を示す斜視図

【図５】 同、装置の取付状態を下から見た図

【符号の説明】

１は金属柱 ２は梁 ３は横梁 ４はプレート ５はボルト ６はナット ７は取付板 ８は長孔 ９はナット １０は割り開き溝 １１はクリップ １２ａ，１２ｂは爪， １３はラス １４は鉄筋 １５はコンクリート床 １６はコンクリート釘 １７はＬ形クリップ １８ａ，１８ｂは爪 １９は壁面 ２０は下地用のラス

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１２年４月２１日（２０００．４．２
１）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属柱面と壁面間の間隙に当てがう下地
   用のラスの上端を柱梁のつなぎボルトの突出し下端に割
   り開き挿し止めまたはナット締め取付けする取付板に設
   ける爪付きのクリップにて挟み止め、該ラスの下端をコ
   ンクリート釘等により打ち止めするＬ形の爪付きクリッ
   プにて挟み止めして張設することを特徴とする金属柱面
   を止点とするラスの無溶接張設装置。
2. 【請求項２】 取付板は長手方向の一面に爪付きのクリ
   ップを垂設するとともに、横方向に長い長孔または十字
   形の割り開き溝を１乃至数個にて設ける請求項１記載の
   装置。
3. 【請求項３】 ラスは中間の上下方向にラス網線より太
   い鉄筋を取付け、該鉄筋を上下端のクリップの爪にて挟
   み止めする請求項１または２に記載の装置。