JP3071616B2 - 自動通報装置 - Google Patents

自動通報装置

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JP3071616B2
JP3071616B2 JP5221829A JP22182993A JP3071616B2 JP 3071616 B2 JP3071616 B2 JP 3071616B2 JP 5221829 A JP5221829 A JP 5221829A JP 22182993 A JP22182993 A JP 22182993A JP 3071616 B2 JP3071616 B2 JP 3071616B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス,水道,電気など
の異常,保安および検針データ等を通信回線を介してセ
ンタに通報する自動通報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、例えば特公平4
−73910号公報に記載されているように、LPG販
売業者がLPG消費先に設置してセンタに通報するシス
テムが開発されている。このシステムを図4を参照して
説明する。
【0003】図1において、1は自動通報装置、2はマ
イクロプロセッサで制御されるマイコンガスメータ、3
はガス漏検出器、4は電話機、5はセンタ、6は公衆通
信網、7および8は公衆通信網6に接続する加入者線で
ある。自動通報装置1は消費先の各家に設置され、電話
機4と接続されているか加入者線7に接続される。
【0004】加入者線7と接続される公衆通信網6内の
図示しない交換機かつは直流の48Vが供給され、加入
者線7と接続された端末装置を呼出す場合は、この直流
48に重畳して約75V、16Hzの断続信号が送出さ
れる。端末装置(電話機)では、この約16Hz、75
Vの呼出信号を検出してオフフックすると、交換機より
供給している直流75Vの電圧によって電話機に直流電
流が流れ、この電流が流れたことを検出して交換機は呼
出信号の送出を停止し、通信を開始させる。
【0005】また、電話機4より通話を行なう場合は、
電話機の送受話器を上げてオフフック状態にすると、交
換機より供給している直流48Vによって電流が流れ、
この電流が流れていることを検出して、次に電話機より
送出されるダイヤル信号の受信待機をし、受信したダイ
ヤル信号に基づく加入者と接続する。
【0006】自動通報装置1は、マイコンガスメータ2
よりのデータ,ガス漏検出器3よりの検出結果に基づい
て判断し、センタ5へ通報しなければならないと判断さ
れたとき通報する。通報を開始するに際しては、自動通
報装置は、加入者線7が使用中か否か、また、交換機よ
り呼出中か否かを判定し、使用中でなく、かつ呼出中で
ない場合は、前述した電話機よりの通信開始と同様に、
オフフック状態にし、次にセンタのダイヤル信号を送
出し、センタと回線が接続された線で通報データをセン
に送出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
は、公衆通信網6よりの加入者線7には電話機4と自動
通報装置1のみが接続されていた。一般の家に対して
は、この構成が十分であるが、マンションやアパート等
においては、複数の自動通報装置を1回線の加入者線に
接続した方が効率的である。
【0008】加入者線に複数の自動通報装置を同時に接
続すると、加入者線より見た端末装置の直流抵抗が減少
し、また静電容量が増加して、加入者線に接続される交
換機が動作しなくなるため規格が設けられている。本発
明は加入者線に同時に複数の自動通報装置を接続しても
規格を満足し、センタへ通報が行なえるようにした自動
通報装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明が採用した手段を説明する。ガス流などの異
常、保安および検針データ等を通信回線を介してセンタ
に通報する自動通報装置において、前記通信回線に呼出
信号が送出されているか否かを検出する呼出信号検出部
と、前記通信回線が使用中であるか否かを検出するオフ
フック検出部と、前記通信回線に対して前記呼出信号検
出部及び前記オフフック検出部を同時に接離する第1の
接点と、前記通信回線に対して通信信号のインタフェー
スを行なうインタフェース部を接離する第2の接点とで
構成されたスイッチと、前記センタへの通報要求が発生
したとき前記第1の接点により前記呼出信号検出部及び
前記オフフック検出部を前記通信回線に接続させ、前記
通信回線に接続された前記呼出信号検出部が呼出信号を
検出せずかつ前記オフフック検出部が使用中であること
を検出しないとき前記第2の接点により前記通信回線に
接続された前記インタフェース部を介して通報データを
前記センタに送出させるように制御する制御部とを備
え、前記第1の接点は、前記オフフック検出部をバイパ
スすることによって前記通信回線から切り離し、バイパ
スを解くことによって前記通信回線に接続することを特
徴とする。
【0010】
【作用】通信回線に呼出信号が送出されているか否かを
検出する呼出信号検出部と、通信回線が使用中であるか
否かを検出するオフフック検出部とを同時に通信回線に
対して接離する第1の接点と、信回線に対して通信信号
のインタフェースを行なうインタフェース部を接離する
第2の接点とで構成されたスイッチを備える。 制御部
は、センタへの通報要求が発生したとき第1の接点によ
り呼出信号検出部及びオフフック検出部を通信回線に接
続させ、通信回線に接続された呼出信号検出部が呼出信
号を検出せずかつオフフック検出部が使用中であること
を検出しないとき第2の接点によりインタフェース部を
通信回線に接続させるようにスイッチを制御して通報デ
ータをセンタに送出させる。 第1の接点は、オフフック
検出部をバイパスすることによって通信回線から切り離
し、バイパスを解くことによって通信回線に接続するよ
うになっている。
【0011】以上のように、センタへの通報要求が発生
したとき第1の接点により呼出信号検出部及びオフフッ
ク検出部を通信回線に接続させ、通信回線に接続された
呼出信号検出部が呼出信号を検出せずかつオフフック検
出部が使用中であることを検出しないとき第2の接点に
よりインタフェース部を通信回線に接続させ、第1の接
点は、オフフック検出部をバイパスすることによって通
信回線から切り離し、バイパスを解くことによって通信
回線に接続するようになっているので、通報要求が発生
しないとき呼出信号検出部が通信回線と切り離されてい
て静電容量の増大がないだけでなく、オフフック検出部
はバイパスにより通信回線と切り離されていて複数の自
動通報装置の縦続接続が可能になり、通信回線より通報
装置を見た抵抗値は低下することがない。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1および2を参照して
説明する。図1は実施例の構成図、図2は同実施例の動
作フローチャートである。図1において、1は自動通報
装置であり、複数(#1〜#n)の自動通報装置1と電
話機4が同一の加入者線7に接続されている。
【0013】自動通報装置1は、自動通報装置1を加入
者線7より切離すスイッチ11、図示しないマイコンガ
スメータよりのデータやガス漏検出器よりのガス漏れ検
出データ等のデータを処理しセンタへの通報を制御する
制御部12、制御部12より送出されるデータの加入者
線7とのインタフェースを行なうインタフェース(I/
F)部13、加入者線7に交換機より呼出信号が送出さ
れているか否かを検出する呼出信号検出部14、および
加入者線7が使用中であるか否かを検出するオフフック
検出部15が構成される。
【0014】呼出信号検出部14での呼出信号の検出
は、16Hzの呼出信号が検出されるか否かによって判
定する。オフフック検出部15での加入者線が使用中で
あるか否かの判定は、加入者線の電圧値によって判定を
行なう。
【0015】すなわち、加入者線には交換機より直流4
8Vが供給されている。加入者線と接続されている電話
機4および自動通報装置が通信中でないときはインピー
ダンスが無限大であるが、自動通報装置に入力される電
圧は48Vとなっている。しかし、自動通報装置や電話
機が通信中であればオフフック状態となり、電流が流
れ、自動通報装置入力端における直流電圧が低下され
る。すなわち、交換機ではオフフック状態で流れる電流
が約30mAとなるよう抵抗が挿入され、この抵抗およ
び加入者線の抵抗によって、自動通報装置入力端では約
10Vとなる。したがって加入者線の電圧が例えば20
V以下であれば通信中、20V以上であれば通信中でな
いとオフフック検出部15は判定する。
【0016】つぎに、図2を参照して、動作を説明す
る。スイッチ11は通常時はオフとなって自動通報装置
1は加入者線7より切離されている。ステップS1で
は、制御部12は図示しないマイコンガスメータ等より
入力されるデータを処理しつつセンタへの通報事象が発
生したか否かを判定し、判定結果がNOの場合は、YE
Sとなるまで待期する。
【0017】ステップS2では、制御部12は、スイッ
チ11を閉じるように指令し、この指令に基づいてスイ
ッチ1は閉じられ、自動通報装置1と加入者線7とを接
続する。ステップS3では、制御部12は、呼出信号検
出部14で呼出信号が検出されたか否かを判定し、判定
結果がYESの場合はステップS7に、NOの場合はス
テップS4に移る。
【0018】ステップS4では、制御部12は、オフフ
ック検出部15でオフフック、すなわち通信中であるか
否かを判定し、判定結果がYESの場合はステップS7
に、NOの場合はステップS5に移る。ステップS5で
は、制御部12は、I/F部13に指令してオフフック
状態とし、続いてダイヤル信号を送出してセンタへの回
線を設定し、回線が設定された後で通報データを送出す
る。通報が完了するとオンフック状態にする。
【0019】ステップS6では、制御部13は、通報が
完了するとスイッチ11に指令して開状態として自動通
報装置1を加入者線7より切離す。その後、ステップS
1に移って、ステップS1〜S6を繰返す。また、ステ
ップS3およびS4での判定結果がNOの場合はステッ
プS7に移り、ステップS7では、制御部12は、スイ
ッチ11に指令してスイッチを開状態とし、続いてステ
ップS8に移って一定時間後にステップS1に移行させ
る。
【0020】つぎに、図3を参照して、第2の実施例の
動作を説明する。第2の実施例の構成は前述した実施例
の構成と同一である。図3で示す第2の実施例の動作の
ステップS1〜S6は全て図2で説明した実施例の動作
と同一である。
【0021】第2の実施例では、ステップS3およびS
4での判定結果がYESの場合はステップS3に移って
ステップS3およびS4での判定がNOとなるまで繰返
されて待機する。すなわち、図1で説明した#1から#
nの自動通報装置1が同時にスイッチ11を閉として加
入者線7に接続されることは殆んど無い。したがって、
仮に同時に2個や3個の自動通報装置が接続されたとし
ても、加入者線7に対する接続規格内にあり通信を行な
うことができる。
【0022】つぎに、図4を参照して、スイッチ11の
具体例を説明する。図4において、スイッチ11は加入
者線7に接続された共通端子と呼出信号検出部14に接
続された常開の固定端子とオフフック検出部15の出力
に接続された常閉の固定端子とからなる第1の接点11
aと、加入者線7に接続された共通端子とI/F部13
に接続された常開の固定端子とからなる第2の接点11
bとを有しており、両接点の共通端子は相互接続される
と共にオフフック部15の入力に接続されている。な
お、図中、制御部12、I/F部13および呼出信号検
出部14については図1で説明した通りである。 図4の
オフフック検出部15は、制御部12より指令が無くス
イッチ11が図4で示した状態、すなわち、スイッチ1
1aの第2の接点の可動接点が常閉の固定端子側にある
とき、オフフック検出部15の入出力がバイパスされる
ようになり、加入者線7が次の自動通報装置に直接接続
される。
【0023】したがって、この状態ではI/F13、呼
出信号検出部14およびオフフック検出部15の何れも
加入者線7とは接続されていない。 制御部12の指令に
よってスイッチ11が図示の状態とは逆に切り替えられ
ると、I/F部13および呼出信号検出部14は加入者
線7と直接接続され、またオフフック検出部15はバイ
パスが解かれることで加入者線7と接続される。
【0024】オフフック検出部15は、自動通報装置#
1に縦続接続されている自動通報装置#2〜#nおよび
電話機の中の1装置がオフフック状態になると、オフフ
ック検出部15の図4で示す入力線aより出力線bにオ
フフック電流が流れる。オフフック検出部15は、入力
線aより出力線bに電流が流れるとオフフック状態であ
ると判定するようにしている。
【0025】制御部12の動作は図2および図3で説明
したと同様な動作が行なわれる。なお図1および図4で
示した構成では自動通報装置を通信回線より切離すスイ
ッチ11は、制御部12よりスイッチ閉が指令される
と、I/F部13、呼出信号検出部14およびオフフッ
ク検出部15が同時に通信回線と接続される。
【0026】そこで、スイッチ11を、I/F部13、
呼出信号検出部14およびオフフック検出部15のそれ
ぞれ別個に動作するスイッチ構成とし、制御部12で呼
出信号の検出を行なう時のみ呼出信号検出部14を通信
回線と接続させ、制御部12がオフフック状態であるか
否かを検出するときのみオフフック検出部15を通信回
線に接続させ、呼出信号が検出されず、かつオフフック
状態で無いときI/F部13を通信回線に接続するよう
にすれば通信回線より見た端末装置のインピーダンスの
低下を少なくすることができる。
【0027】また、呼出信号検出およびオフフック状態
であるか否かの検出は、制御部12での動作上のフロー
としてはシリーズに行なわれるが、検出そのものは同時
に行なわれるものであり、スイッチ11の構成を、I/
F部13と、呼出信号検出部14およびオフフック検出
部15とがそれぞれ別個に動作する構成にし、呼出信号
の検出およびオフフック状態であるか否かの検出時には
呼出信号検出部14とオフフック検出部15を通信回線
と接続し、呼出信号が検出されず、かつオフフック状態
でない時I/F部13を通信回線に接続するようにして
も良い。
【0028】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、そ
の発明の主旨に従った各種変動が可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
の効果が得られる。通報要求が発生しないとき呼出信号
検出部が通信回線と切り離されていて静電容量の増大が
ないだけでなく、オフフック検出部はバイパスにより通
信回線と切り離されていて複数の自動通報装置の縦続接
続が可能になり、通信回線より通報装置を見た抵抗値は
低下することがないので、複数の自動通報を通信回線に
接続しても規格を満足し、センタへの通報を行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図である。
【図2】同実施例の動作フローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例の動作フローチャートで
ある。
【図4】本発明のスイッチの具体例の構成図である。
【図5】自動通報システムのシステム構成図である。
【符号の説明】
1 自動通報装置 4 電話機 5 センタ 6 公衆通信網 7 加入者線 11 スイッチ 12 制御部 13 インタフェース(I/F)部 14 呼出信号検出部 15 オフフック検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−151353(JP,A) 特開 平1−258543(JP,A) 特開 平2−134062(JP,A) 特開 平3−186050(JP,A) 特開 平4−135358(JP,A) 特開 平4−346551(JP,A) 特開 平5−207182(JP,A) 特開 平6−152736(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 11/00 - 11/10 H04Q 9/00 - 9/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流などの異常、保安および検針デー
    タ等を通信回線を介してセンタに通報する自動通報装置
    において、前記通信回線に呼出信号が送出されているか否かを検出
    する呼出信号検出部と、 前記通信回線が使用中であるか否かを検出するオフフッ
    ク検出部と、 前記通信回線に対して前記呼出信号検出部及び前記オフ
    フック検出部を同時に接離する第1の接点と、前記通信
    回線に対して通信信号のインタフェースを行なうインタ
    フェース部を接離する第2の接点とで構成されたスイッ
    チと、 前記センタへの通報要求が発生したとき前記第1の接点
    により前記呼出信号検出部及び前記オフフック検出部を
    前記通信回線に接続させ、前記通信回線に接続された前
    記呼出信号検出部が呼出信号を検出せずかつ前記オフフ
    ック検出部が使用中であることを検出しないとき前記第
    2の接点により前記通信回線に接続された前記インタフ
    ェース部を介して通報データを前記センタに検出させる
    ように制御する制御部とを備え、 前記第1の接点は、前記オフフック検出部をバイパスす
    ることによって前記通信回線から切り離し、バイパスを
    解くことによって前記通信回線に接続する とを特徴と
    する自動通報装置。
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