JP3071078B2 - 増幅器 - Google Patents

増幅器

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JP3071078B2
JP3071078B2 JP27236093A JP27236093A JP3071078B2 JP 3071078 B2 JP3071078 B2 JP 3071078B2 JP 27236093 A JP27236093 A JP 27236093A JP 27236093 A JP27236093 A JP 27236093A JP 3071078 B2 JP3071078 B2 JP 3071078B2
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憲一 小久保
雅憲 藤沢
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Sanyo Electric Co Ltd
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子的に出力レベルを
制御する増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の回路を示す図であり、
(1)は入力信号が印加される入力端子、(2)は第1
可変抵抗部、(3)は第2可変抵抗部、(4)は固定抵
抗、(5)はボリューム、(6)はポストアンプであ
る。入力信号は第1可変抵抗部(2)の抵抗値RA、第
2可変抵抗部(3)の抵抗値RB及び固定抵抗(4)の
抵抗値RCによって分圧され、後段の増幅回路(6)に
印加される。ここで、入力信号をV1とすれば、出力端
子(6)から発生する信号V2は、
【0003】
【数1】 となる。そして、ボリューム(5)の抵抗値を変化させ
ることにより、第1及び第2可変抵抗部(2)及び
(3)の抵抗値が互いに逆方向に変化し、分圧比が変化
するので、前記信号V1を減衰させることができる。減
衰された信号V2はポストアンプ(6)で増幅され、出
力端子(7)を介して後段の回路に伝送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2の回路において、
第1可変抵抗部(2)及び第2可変抵抗部(3)はダイ
オードのV−I特性を利用して、抵抗値を可変してい
る。ボリューム(5)の可動端子を基準電圧側にした場
合、第1可変抵抗部(2)の抵抗値が小、第2可変抵抗
部(3)の抵抗値(3)が大となり、増幅器(6)の入
力信号のレベルを最大値にすることができる。しかし、
この場合、第1可変抵抗部(2)に電流を多く流して抵
抗値を小さくし、また、入力信号は第1可変抵抗部
(2)を通り増幅器(6)に印加されているため、過大
レベルの入力信号が印加された時ダイオードの特性によ
り、第1可変抵抗部(2)の出力にクリップが発生する
いう問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の点を鑑み
成されたものであり、電子ボリュームと、その出力を増
幅するポストアンプとを備える増幅器において、入力端
子と前記ポストアンプの入力端との間に接続された第1
抵抗と、前記ポストアンプの入力端と基準電源との間に
接続された第2抵抗と、該第2抵抗と並列接続された可
変抵抗部と、該可変抵抗部の抵抗値を変化させる制御部
とを備えたことを特徴とする。
【0006】また、前記ポストアンプは、前記制御部を
構成するボリュームの値に応じて前記ポストアンプのゲ
インを変化させるゲイン制御部とを備えたことを特徴と
する。
【0007】
【作用】本発明に依れば、入力端子に印加された入力信
号は、第1及び第2抵抗と可変抵抗部の抵抗値による分
圧比により分圧された後、ポストアンプに印加される。
ポストアンプの入力信号のレベルは、制御部が可変抵抗
部の抵抗値を変化することによる分圧比の変化に応じて
変化する。
【0008】また、前記ポストアンプのゲインはゲイン
制御部によって制御され、制御部のボリュームの値が小
になると、ポストアンプのゲインを小さくする。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す図であり、
(8)は差動接続されたトランジスタ(9)及び(1
0)から成る可変抵抗部、(11)は入力抵抗となる第
1抵抗、(12)は可変抵抗部(8)と並列接続される
第2抵抗、(13)はボリューム(14)と、トランジ
スタ(15)と(16)とから成る電流ミラー回路(1
7)と、トランジスタ(18)と(19)とから成る電
流ミラー回路(20)と、定電流源(21)とにより構
成される制御部、(22)はポストアンプ、(23)は
トランジスタ(19)に接続されるトランジスタ(2
4)と、トランジスタ(25)と(26)とから成る電
流ミラー回路(27)と、定電流源(28)とにより構
成されるゲイン制御部、(29)は基準電源である。
【0010】次に、図1の回路の動作を説明する。入力
端子(30)に印加された入力信号は、可変抵抗部
(8)の抵抗値と固定抵抗(11)及び(12)の抵抗
値に応じて分圧された後、ポストアンプ(22)で増幅
された出力信号が出力端子(31)に発生する。ボリュ
ーム(14)の可動端子が基準電源側にある場合、電流
ミラー回路(17)に流れる電流が大となり、トランジ
スタ(16)のコレクタ電流が大となるので、トランジ
スタ(18)のコレクタ電流が小になり、トランジスタ
(19)のコレクタ電流も小になる。よって、トランジ
スタ(10)のダイオード特性により可変抵抗部(8)
の抵抗値R1は大となる。
【0011】第2抵抗(12)の抵抗値をR2、第1抵
抗(11)の抵抗値をR3、入力端子(30)を介して
印加される入力信号をV1とすれば、可変抵抗部(8)
の抵抗値R1が大となると、ポストアンプ(22)の
(+)端子に印加される信号V2は、
【0012】
【数2】 となり、第1及び第2抵抗(11)及び(12)の分圧
比で信号V2のレベルが決定する。一方、トランジスタ
(24)に流れる電流が小の為、トランジスタ(24)
のコレクタ電流は小となり、トランジスタ(25)に流
れる電流が大となる。トランジスタ(26)は、ポスト
アンプ(22)の動作電流源を構成しており、十分な電
流が流れることにより、ポストアンプ(22)は正常動
作を行う。
【0013】次にボリューム(14)の可動端子をアー
ス方向に移動させていくと、それに応じて、電流ミラー
回路(17)に流れる電流が減少し、トランジスタ(1
6)のコレクタ電流も減少する。その為、電流ミラー回
路(20)に流れる電流が増加するので、可変抵抗部
(8)の抵抗値R1は減少する。よって、前記抵抗値R1
が固定抵抗(14)の抵抗値R2と略等しくなる範囲
で、前記信号V2は、
【0014】
【数3】 となる。また、トランジスタ(24)のコレクタ電流は
増加し、電流ミラー回路(25)に流れる電流は減少す
る。さらに、ボリューム(20)の可動端子がアース側
にある場合、電流ミラー回路(17)に流れる電流は小
になるので、電流ミラー回路(20)に流れる電流は大
になり、可変抵抗部(8)の抵抗値R1は固定抵抗(1
4)の抵抗値R2より十分に小となる。よって、前記信
号V2は、
【0015】
【数4】 となる。一方、電流ミラー回路(20)に流れる電流は
大であるので、トランジスタ(18)とミラー接続にあ
るトランジスタ(24)のコレクタ電流も大になる。そ
の為、トランジスタ(24)のコレクタ電流は大にな
り、トランジスタ(25)に流れる電流は小になるの
で、トランジスタ(26)のコレクタ電流は小になり、
ポストアンプ(22)の動作電流が小になるので、ポス
トアンプ(22)のゲインが小さくなる。
【0016】よって、入力抵抗となる第1抵抗を固定抵
抗にしたことにより、ボリューム(14)の可動端子を
基準電源側にして最大レベルの出力信号が得られる状態
において、過大レベルの入力信号が印加されてもクリッ
プの発生を防ぐことができる。しかし、出力信号のレベ
ルを小さくしようとすると、図2の回路では、2つの可
変抵抗部の抵抗値が互いに逆方向に変化するので、入力
信号のレベルを十分に減衰させることができた。それに
対して、図1の回路では、1つの可変抵抗部の抵抗値が
変化するだけなので、ポストアンプ(22)が十分に大
きいゲインをもっていれば、出力端子(30)からノイ
ズ等が発生する。そこで、上述の如く、出力信号のレベ
ルを小さくしようとする時、ポストアンプ(22)のゲ
インを小さくすることにより、ノイズ等の発生を防止で
きる。
【0017】
【発明の効果】従って、本発明に依れば、入力信号が印
加される抵抗を固定抵抗にしたので、ボリューム(1
4)の可動端子を基準電源側にした場合において、過大
レベルの入力信号が印加されても、出力信号のクリップ
の発生を防ぐことができるため、歪率の良好な出力信号
を得ることができる。
【0018】さらに、可変抵抗部の抵抗値が小になる
と、即ち、出力信号のレベルが小となると、ポストアン
プのゲインも小となるので、ノイズ等の発生を防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1,30 入力端子 2,3,8 可変抵抗部 6,22 ポストアンプ 7,31 出力端子 17,20,27 電流ミラー回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−209310(JP,A) 特開 昭54−105449(JP,A) 実開 昭61−166621(JP,U) 実開 昭51−146957(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 1/00 - 3/00 H03G 3/30 H03G 5/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ボリュームと、その出力を増幅する
    ポストアンプとを備える増幅器であって、 入力端子と前記ポストアンプの入力端との間に接続され
    た第1固定抵抗と、 前記ポストアンプの入力端と基準電源との間に接続され
    た第2固定抵抗と、 該第2抵抗と並列接続されるとともに、ダイオード特性
    により抵抗値が可変となる可変抵抗部と、 該可変抵抗部の抵抗値を変化させる制御部と、前記制御部の出力信号に基づいて、前記可変抵抗部の抵
    抗値が小さくなると前記ポストアンプのゲインを小にな
    るように制御するゲイン制御部と を備えることを特徴と
    する増幅器。
JP27236093A 1993-10-29 1993-10-29 増幅器 Expired - Fee Related JP3071078B2 (ja)

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