JP3070924B1 - 建物の空調構造 - Google Patents

建物の空調構造

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  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
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Abstract

【要約】 【課題】 ダクト工事費を削減でき、しかも室内の温
度、湿度および気流分布を均一とする空調を行える空調
構造の実現、さらに所望の位置に間接照明器具を設ける
ことも可能な空調構造の実現を図る。 【解決手段】 建物1の空調構造は、室内2の天井面3
に形成された溝状の凹部3aと、室内2の壁面4上部
に、凹部3aに向けて空調空気を吹き出すように設けら
れた空調空気の吹き出し口5aと、を備えており、凹部
3aが、その開口を室内2側に臨ませた状態でかつ空調
空気の吹き出し口5a付近からこの吹き出し口5aを設
けた壁面4と対向する壁面4に亘って形成されている。
また室内2には、天井面3の凹部3a内面を反射面とし
て光を反射させて室内を照らす間接照明器具10が設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の空調構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物の比較的広い室内空間は、
天井面の複数箇所に空調空気の吹き出し口が設けられ、
各吹き出し口から下方に向けて空調空気が吹き出される
ことにより空調される。室内空間が比較的広い場合、空
調空気の吹き出し口が壁面上部に設けられていると室内
の中心付近に空調空気が到達し難く、室内の温度、湿度
および気流分布が不均一になる。
【0003】天井面の複数箇所に空調空気の吹き出し口
が設けられた空調構造では、建物の例えば屋上や機械室
等に1機または複数機の空調用室外機が設置され、この
室外機に接続されたダクトが天井裏にて、上記の吹き出
し口を有する室内機のそれぞれに向けて配管されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく従来の空
調構造では、室内が比較的広い場合、天井面の複数箇所
に空調空気の吹き出し口を設けるため、空調空気送風用
のダクトを天井裏で各吹き出し口に向けて施工するとい
った煩雑な現場施工が必要となる。その結果、ダクト工
事費が嵩むという不都合が生じている。壁面上部に空調
空気の吹き出し口を設けた構造を採用すれば、天井裏で
のダクト工事が不要になるが、この構造は吹き出される
空調空気の到達距離が短いため、広い室内の空調用とし
ては適さない。
【0005】また、天井面の複数箇所に空調空気の吹き
出し口を設ける空調構造を採用した室内に、電球からの
光を天井面に一度反射させて室内を照らす間接照明を用
いようとすると、天井面の光を反射させる位置が吹き出
し口によって制限されてしまう。よって、間接照明器具
を所望の位置に設けることができず、また多数の間接照
明器具を配置することができないという不具合も生じて
いる。
【0006】したがって、ダクト工事費を削減でき、し
かも室内の温度、湿度および気流分布を均一とする空調
を行える空調構造が切望されており、さらに所望の位置
に間接照明器具を設けることも可能な空調構造も期待さ
れている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために本発明に係る建物の空調構造は、建物室内の天
井面に相対向する側壁面間に亘って互いに平行な複数の
境界形成材を設け、これら複数の境界形成材間に凹部形
成材により下方が室内側に向けて開放された複数の溝状
の凹部を並列に形成するとともに、相対向する前記側壁
面のいずれか一方又は双方の上方部の前記凹部内となる
位置に同凹部の長さ方向に向けて空調空気を吹き出す吹
き出し口を設けた構成となっている。
【0008】また、本発明は、上記した建物の空調構造
において、前記天井面の前記凹部内に同凹部内面を反射
面として光を反射させて室内空間を照らす間接照明器具
を設けた構成としてもよい。
【0009】空調工学の分野では、空気の流れが天井面
やその他の平らな面を横切るとき、この空気の流れが天
井面等に付着しつつ移動する、いわゆるコアンダー効果
と呼ばれる現象が生じることが知られている。コアンダ
ー効果を利用すれば、壁面から室内に向けて空調空気を
直接送風する通常の空調よりも、より遠方まで空調空気
を到達させることが可能である。
【0010】本発明では、天井面に溝状の凹部が形成さ
れており、また室内の壁面上部に、空調空気の吹き出し
口が凹部に向けて空調空気を吹き出すように形成されて
いるため、吹き出し口から吹き出された空調空気は、凹
部を流通経路として流れる。その際、上記のコアンダー
効果が生じ、凹部を流れる空調空気は凹部内面に付着し
つつ移動する。よって、たとえ室内が広く、吹き出し口
を設けた壁面からこの吹き出し口に対向する壁面に亘っ
て形成された凹部が長くても、コアンダー効果により、
凹部の吹き出し口側と反対の側の端部まで空調空気を到
達させることが可能になる。したがって、空調空気の吹
き出し口を壁面に設けても、室内の隅々まで空調空気を
供給して空調を行うことができ、また、天井裏へのダク
ト工事が不要になる。
【0011】また室内に、天井面の凹部内面を反射面と
して光を反射させて室内を照らす間接照明器具を設けた
構成では、天井面の光を反射させる位置が吹き出し口に
よって制限されないため、間接照明器具を所望の位置
に、しかも多数設置可能となる。さらに凹部が天井面に
複数本並んで形成された構成では、意匠性の良い天井面
の形成が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る建物の空調
構造の実施形態を説明する。図1は本発明に係る建物の
空調構造の一実施形態を示す要部断面図であり、一実施
形態の建物における室内の天井側を示した図である。ま
た、図2は図1の天井を見上げる方向からの建物の構成
を示した図(天井伏図)であり、図3は図1における室
内全体の断面図である。
【0013】図2に示すようにこの建物1は、例えば略
直方体の室内空間(以下、単に室内と記す)2を備えて
構成されている。この室内2では、略矩形状の天井面3
に、対向する壁面4に亘って溝状の凹部(コアンダボイ
ド)3aが、その開口を室内2側に臨ませた状態で形成
されている。また凹部3aは、凹部3aの両端部に位置
する2つの壁面4に対向する壁面4と略平行な状態でか
つ天井面3全体に複数本並んで形成されている。
【0014】凹部3aの両端部に位置する2つの壁面4
のそれぞれには、図示しない室外機に接続された室内機
5が例えば3機設けられている。各室内機5は、壁面4
の上部に設けられているとともに、各吹き出し口5aか
ら複数本の凹部3aに向けて空調空気が吹き出されるよ
うに配置されている。さらに、3機の室内機5は、凹部
3aの両端部に位置する2つの壁面4の幅方向の一方か
ら他方(図2において左から右方向)に向けて、互いに
対向状態とならないよう交互に設けられている。
【0015】よって、吹き出し口5a側の壁面4から対
向する壁面4に亘って形成された各凹部3aでは、この
凹部3aを流通経路として図2中矢印にて示すように一
方向に空調空気が流れるようになっている。
【0016】なお、本実施形態では、空調空気が凹部3
a内を流通し易いように、壁面4上部の、特に凹部3a
内となる位置に吹き出し口5aが設けられている。また
本実施形態において凹部3aは、図1および図3に示す
ごとく、建物1の天井下地6に所定間隔で垂設された断
面略I字状の境界形成材7間に、例えば薄板等の凹部形
成材8によって凹面状の内面が形成された状態で設けら
れており、境界形成材7により互いに分離された状態と
なっている。
【0017】その際、凹部3a両側の境界形成材7の一
方側に配置される凹部形成材8の一端部は、境界形成材
7の略中間の高さ位置に略当接した状態で設けられてい
る。一方、凹部3a両側の境界形成材7の他方側に配置
される凹部形成材8の他端部は鉤状に形成されており、
この他方側の境界形成材7の下端側を包み込みかつ開口
側を上方に向けた状態に設けられている。
【0018】したがって、凹部形成材8の一端部の下方
には、隣接する凹部3aを形成した凹部形成材8の他端
部と、この凹部形成材8の他端部が包み込む境界形成材
7との間に所定のスペース9が形成された状態となって
いる。そして、このスペース9に、凹部3a内面を反射
面として光を反射させて室内2を照らす間接照明器具1
0が設置されている。
【0019】上記のごとく建物1の空調構造では、天井
面3に溝状の凹部3aを形成し、室内2の壁面4上部に
空調空気の吹き出し口5aを、凹部3aに向けて空調空
気を吹き出すように形成しているので、コアンダー効果
が生じ、吹き出し口5aからの空調空気が、凹部3a内
面に付着しつつ凹部3aを流通経路として移動すること
になる。前述したようにこのように空調空気を移動させ
るコアンダー効果によれば、壁面から室内に向けて空調
空気を直接送風する通常の空調よりも、より遠方まで空
調空気を到達させることが可能である。
【0020】よって、たとえ室内2が広く、吹き出し口
5aを設けた壁面4からこの吹き出し口5aに対向する
壁面4に亘って形成された凹部3aが長くても、コアン
ダー効果により凹部3a全体、つまり吹き出し口5a側
の壁面4から対向する壁面4に亘って空調空気を到達さ
せることができる。
【0021】したがって本実施形態によれば、空調空気
の吹き出し口5aを壁面4に設けているものの、室内2
の隅々まで空調空気を供給して空調を行うことができる
ため、室内2の温度、湿度、気流分布の均一化を図るこ
とができ、室内2を常に快適に保持できる。
【0022】また凹部3aを空調空気の流通経路として
利用しており、天井裏へのダクト工事を不要にできるこ
とから、ダクト工事費を削減することができる。さら
に、空調空気の吹き出し口5aを壁面4に設けており、
凹部3a内面を間接照明器具10からの光の反射面とし
て利用しているため、室内2において間接照明器具10
を所望の位置に、しかも多数設置することができる。
【0023】よって、まぶしくなく、光と影が柔らかい
といった特長を有する間接照明を使用して、室内2環境
を使用目的に合わせて自在に設定することができる。ま
た凹部3aが天井面5に複数本並んで形成されているこ
とにより、意匠性の良い天井面5も形成できる。
【0024】なお、本実施形態では、壁面上部の、特に
凹部内となる位置に吹き出し口が設けられている例を述
べたが、本発明の空調空気の吹き出し口は、凹部に向け
て空調空気を吹き出すように設けられていればよく、こ
の例に限定されないのはもちろんである。
【0025】また、本実施形態では、室内の対向する壁
面に、この壁面の幅方向の一方から他方に亘って交互に
吹き出し口を設ける場合を説明したが、一つの凹部にお
ける空調空気の流れが一方向となればよく、必ずしも交
互に吹き出し口を設けなくてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように本発明に係る建物
の空調構造によれば、室内の壁面上部に空調空気の吹き
出し口が、天井面に複数並列に形成された溝状の凹部の
長さ方向に向けて空調空気を吹き出すように形成され、
吹き出し口からの空調空気が凹部を流通経路として流れ
るように構成されているので、コアンダ効果により凹部
の吹き出し口側と反対の側の端部まで充分に空調空気を
到達させることができる。従って、空調空気の吹き出し
口を壁面に設けても、室内の隅々まで空調空気を供給し
て空調を行うことができるため、室内の温度、湿度、気
流分布の均一化をはかることができ、室内を常に快適に
保持できる。また、天井裏へのダクト工事が不要になる
ので、ダクト工事費を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物の空調構造の一実施形態を示
す要部断面図であり、一実施形態の建物における室内の
天井側を示した図である。
【図2】図1において天井を見上げる方向からの建物の
構成を示した図(天井伏図)である。
【図3】図1における室内全体の断面図である。
【符号の説明】
1…建物、2…室内、3…天井面、3a…凹部、4…壁
面、5a…吹き出し口、10…間接照明器具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F24F 13/078 F21S 1/00 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 13/08 F24F 13/068 F24F 13/078

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物室内の天井面に相対向する側壁面間
    に亘って互いに平行な複数の境界形成材を設けこれら複数の境界形成材間に凹部形成材により下方が室
    内側に向けて開放された複数の溝状の凹部を並列に形成
    するとともに相対向する前記側壁面のいずれか一方又は双方の上方部
    の前記凹部内となる位置に同凹部の長さ方向に向けて空
    調空気を吹き出す吹き出し口を設けた ことを特徴とする
    建物の空調構造。
  2. 【請求項2】 前記天井面の前記凹部内に同凹部内面を
    反射面として光を反射させて室内空間を照らす間接照明
    器具を設けたことを特徴とする請求項1記載の建物の空
    調構造。
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