JP3069885B2 - カッタ−刃の製造方法 - Google Patents
カッタ−刃の製造方法Info
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- JP3069885B2 JP3069885B2 JP7120738A JP12073895A JP3069885B2 JP 3069885 B2 JP3069885 B2 JP 3069885B2 JP 7120738 A JP7120738 A JP 7120738A JP 12073895 A JP12073895 A JP 12073895A JP 3069885 B2 JP3069885 B2 JP 3069885B2
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- blade
- resist
- noble metal
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- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカッタ−刃の製造方法に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】シ−ト例えば紙コップ用の薄紙シ−トは
所定幅に切断されるが、その切断装置として、直線状の
刃物と押えロ−ルからなるカッタ−が用いられる。該カ
ッタ−では直線状刃物を設けた金物上に被切断シ−トを
通し、押えロ−ルで押えながら切断する。これら薄物シ
−トの切断では、反り、湾曲、ダレ等の形状不良がな
く、且つ、切断面の性状よくカットすることが重要であ
る。
所定幅に切断されるが、その切断装置として、直線状の
刃物と押えロ−ルからなるカッタ−が用いられる。該カ
ッタ−では直線状刃物を設けた金物上に被切断シ−トを
通し、押えロ−ルで押えながら切断する。これら薄物シ
−トの切断では、反り、湾曲、ダレ等の形状不良がな
く、且つ、切断面の性状よくカットすることが重要であ
る。
【0003】切断装置としては、丸刃を設けた一対の回
転刃で切断するものもあるが、薄紙シ−トあるいは薄フ
ィルム等の薄物シ−トを連続的に切断する際は、クリア
ランスの調整が難しかったり、刃先の摩耗による切断形
状不良を生じ易いので、前記直線状の刃物と押えロ−ル
による装置が採用される傾向にある。
転刃で切断するものもあるが、薄紙シ−トあるいは薄フ
ィルム等の薄物シ−トを連続的に切断する際は、クリア
ランスの調整が難しかったり、刃先の摩耗による切断形
状不良を生じ易いので、前記直線状の刃物と押えロ−ル
による装置が採用される傾向にある。
【0004】直線状の刃物は刃先がシャ−プで、その刃
先高さが所定長さにわたって均一で刃先面は平滑である
ことが、薄物シ−トを連続的に形状精度よくカットする
のに必要である。
先高さが所定長さにわたって均一で刃先面は平滑である
ことが、薄物シ−トを連続的に形状精度よくカットする
のに必要である。
【0005】
【この発明が解決しようとする課題】直線状の刃物は、
例えば工具鋼やばね鋼等の所望鋼について研削、熱処
理、鍛造、研磨などを行い製作されるが、高度の熟練を
要し、長時間かかり、且つ製作コストが嵩んでいる。
例えば工具鋼やばね鋼等の所望鋼について研削、熱処
理、鍛造、研磨などを行い製作されるが、高度の熟練を
要し、長時間かかり、且つ製作コストが嵩んでいる。
【0006】また直線状の刃物は、同一金物の上に1列
状だけでなく、カット幅に相当の間隔をあけて2列、あ
るいはそれ以上設けるものがあるが、係る刃物について
は従来の製造方法では製作が困難である。
状だけでなく、カット幅に相当の間隔をあけて2列、あ
るいはそれ以上設けるものがあるが、係る刃物について
は従来の製造方法では製作が困難である。
【0007】本発明は、前記問題を解消し刃先がシャ−
プで、刃先高さが所定長さにわたり高水平な刃物を、高
度の熟練や長時間を要さず得ることを目的とする。
プで、刃先高さが所定長さにわたり高水平な刃物を、高
度の熟練や長時間を要さず得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、刃物素
材の表面にレジストを細幅あけて貼着するか、又は、貼
着したレジストを切欠いて細幅あけ、前記細幅箇所に貴
金属を被着させ、その後、前記レジストを除去してエッ
チングし刃物素材を減厚し、前記貴金属被着部を刃先と
するカッタ−刃の製造方法にある。他の要旨は前記細幅
箇所への貴金属の被着を金めっきで行うところにある。
材の表面にレジストを細幅あけて貼着するか、又は、貼
着したレジストを切欠いて細幅あけ、前記細幅箇所に貴
金属を被着させ、その後、前記レジストを除去してエッ
チングし刃物素材を減厚し、前記貴金属被着部を刃先と
するカッタ−刃の製造方法にある。他の要旨は前記細幅
箇所への貴金属の被着を金めっきで行うところにある。
【0009】
【作用】本発明は刃物素材にレジストを貼着し、該レジ
ストに細幅の切欠きをつくり、又はレジストを細幅だけ
あけて貼着し、該周囲がレジストで仕切られた細幅箇所
に貴金属を被着するので、当該貴金属ははみ出ることな
く細幅箇所のみを覆う。その後、レジストを除去し刃物
素材をエッチングすると、前記貴金属を被着した細幅部
領域以外が減厚され、前記細幅部を頂点とする突起が形
成されて刃先となり、刃先高さが均一で刃斜面の平滑な
刃物が得られる。また貴金属の被着箇所を変えることに
より刃先の間隔を自在に変えた刃物を、容易に製作でき
る。
ストに細幅の切欠きをつくり、又はレジストを細幅だけ
あけて貼着し、該周囲がレジストで仕切られた細幅箇所
に貴金属を被着するので、当該貴金属ははみ出ることな
く細幅箇所のみを覆う。その後、レジストを除去し刃物
素材をエッチングすると、前記貴金属を被着した細幅部
領域以外が減厚され、前記細幅部を頂点とする突起が形
成されて刃先となり、刃先高さが均一で刃斜面の平滑な
刃物が得られる。また貴金属の被着箇所を変えることに
より刃先の間隔を自在に変えた刃物を、容易に製作でき
る。
【0010】
【実施例】次に本発明について1実施例に基づき図面を
参照して説明する。なお、図1はこの実施例で製作した
カッタ−刃を示す。図2はカッタ−刃の製作過程を示
し、図3はカッタ−刃の断面を示す。図面において、1
は刃物素材で、例えば板状の工具鋼、みがき鋼、高速度
鋼など任意の材料が使用される。該刃物素材1の表面に
レジスト2、例えばフォトレジスト等が貼着される。
参照して説明する。なお、図1はこの実施例で製作した
カッタ−刃を示す。図2はカッタ−刃の製作過程を示
し、図3はカッタ−刃の断面を示す。図面において、1
は刃物素材で、例えば板状の工具鋼、みがき鋼、高速度
鋼など任意の材料が使用される。該刃物素材1の表面に
レジスト2、例えばフォトレジスト等が貼着される。
【0011】レジスト2の貼着にあたっては、細幅3を
空けて貼着するか、若しくは貼着した前記レジスト2を
線状的に切欠き細幅3を形成し、刃物素材1の地鉄が細
幅線状して露出するようにする。
空けて貼着するか、若しくは貼着した前記レジスト2を
線状的に切欠き細幅3を形成し、刃物素材1の地鉄が細
幅線状して露出するようにする。
【0012】前記細幅3切欠き箇所に図2に示すように
貴金属4例えば金、白金、銀、Ti等を被着させる。該
被着方法としてはめっき、蒸着、溶着等が採用される
が、めっきが好ましく前記細幅3箇所以外に漏出するこ
となくきっちりと生産性よく被着できる。前記貴金属4
はエッチング液に侵されず、被着下の刃物素材地鉄を保
護する。
貴金属4例えば金、白金、銀、Ti等を被着させる。該
被着方法としてはめっき、蒸着、溶着等が採用される
が、めっきが好ましく前記細幅3箇所以外に漏出するこ
となくきっちりと生産性よく被着できる。前記貴金属4
はエッチング液に侵されず、被着下の刃物素材地鉄を保
護する。
【0013】貴金属4を被着した後、レジスト2を剥が
しエッチングする。該エッチングで貴金属4が被着され
てなく地鉄が露出している部分は食刻され、厚みが減少
し、図3に示すように貴金属4の被着箇所は残存し山状
の突起5を呈する。
しエッチングする。該エッチングで貴金属4が被着され
てなく地鉄が露出している部分は食刻され、厚みが減少
し、図3に示すように貴金属4の被着箇所は残存し山状
の突起5を呈する。
【0014】エッチングでは食刻面が滑らかで、図1に
示すように前記突起5の傾斜面は平滑で、且つ、突起5
の両側斜面は対称となる。また貴金属4の被着部はエッ
チングされず前記残存した突起は先端が全長にわたって
同一高となり、刃先6が形成される。その刃先先端形状
は前記細幅3に相応し先鋭的な突端にならず、切断過程
での摩耗による刃先の形状変化が殆どなく良好な切れ味
が長期にわたって維持される。
示すように前記突起5の傾斜面は平滑で、且つ、突起5
の両側斜面は対称となる。また貴金属4の被着部はエッ
チングされず前記残存した突起は先端が全長にわたって
同一高となり、刃先6が形成される。その刃先先端形状
は前記細幅3に相応し先鋭的な突端にならず、切断過程
での摩耗による刃先の形状変化が殆どなく良好な切れ味
が長期にわたって維持される。
【0015】また、刃物素材1に前記刃先6を所望間隔
で形成する場合には、レジスト2の切欠き位置を変え、
そこに貴金属4を被着させ、前述のようにレジスト2を
除去しエッチングすればよく、刃先6の設置間隔を変え
た刃物が容易に製作できる。
で形成する場合には、レジスト2の切欠き位置を変え、
そこに貴金属4を被着させ、前述のようにレジスト2を
除去しエッチングすればよく、刃先6の設置間隔を変え
た刃物が容易に製作できる。
【0016】
【発明の効果】本発明は前述のようにエッチングにより
刃物が形成されるので、刃先は所定長さにわたって同一
高さで、両斜面は対称で、且つ滑らかで切れ味が長期に
すぐれる。該刃物が高度な熟練や長時間を要さず容易に
製作でき、また刃先の設置間隔を変えたものでもたやす
く製作できる。
刃物が形成されるので、刃先は所定長さにわたって同一
高さで、両斜面は対称で、且つ滑らかで切れ味が長期に
すぐれる。該刃物が高度な熟練や長時間を要さず容易に
製作でき、また刃先の設置間隔を変えたものでもたやす
く製作できる。
【図1】本発明の1実施例における刃物を示す図。
【図2】本発明の1実施例において刃物製造過程での貴
金属被着を示す図。
金属被着を示す図。
【図3】本発明の1実施例による刃物の断面を示す図。
1 刃物素材 2 レジスト 3 細幅 4 貴金属 5 突起 6 刃先
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 15/40 B26F 1/44 C23F 1/00
Claims (2)
- 【請求項1】 刃物素材の表面にレジストを細幅あけて
貼着するか、又は、貼着したレジストを切欠いて細幅あ
け、前記細幅箇所に貴金属を被着させ、その後、前記レ
ジストを除去してエッチングし刃物素材を減厚し前記貴
金属被着部を刃先とすることを特徴とするカッタ−刃の
製造方法。 - 【請求項2】 前記細幅箇所への貴金属の被着が、金め
っきであることを特徴とする請求項1記載のカッタ−刃
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7120738A JP3069885B2 (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | カッタ−刃の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7120738A JP3069885B2 (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | カッタ−刃の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08290334A JPH08290334A (ja) | 1996-11-05 |
JP3069885B2 true JP3069885B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=14793770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7120738A Expired - Fee Related JP3069885B2 (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | カッタ−刃の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3069885B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-21 JP JP7120738A patent/JP3069885B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08290334A (ja) | 1996-11-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |