JP3068877U - 折畳み式容器 - Google Patents
折畳み式容器Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 保温保冷に適し、かつ内部の清掃が容易な折
畳み式容器を提供すること。 【解決手段】 有底筒状の本体と蓋体とによって構成さ
れ、かつ折畳み可能な外箱と、側壁部,底壁部および蓋
部を有し、折り曲げることによって前記本体の側壁内
面,底壁内面および前記蓋体の内面にそれぞれ添設され
る内箱用断熱シートとを備えている。
畳み式容器を提供すること。 【解決手段】 有底筒状の本体と蓋体とによって構成さ
れ、かつ折畳み可能な外箱と、側壁部,底壁部および蓋
部を有し、折り曲げることによって前記本体の側壁内
面,底壁内面および前記蓋体の内面にそれぞれ添設され
る内箱用断熱シートとを備えている。
Description
【0001】
本考案は、折畳み式容器に関するものであり、詳しくは、内部の清掃が容易な 折畳み式容器に関するものである。
【0002】
折畳み式容器としては、特開平10ー287372号公報に開示された折畳み 式保冷保温ボックスがある。この容器は、容器本体が柔軟な材料で立方体形に形 成され、一方の相対向する一対の側壁部に沿って内面全面に断熱パネルが密着し た状態で固定され、他方の相対向する一対の側壁部の内面全面には、屏風状に折 畳んだり広げたりすることができるように2つ折りの断熱パネルが配設され、さ らに容器本体の底部の内側には、2分割され、かつ互いに折り曲げ可能に連結さ れた2枚の硬質な床板が固定されている。そして、この床板にも、断熱パネルが それぞれ配置され、それらの断熱パネルは上記一方の相対向する側壁部へ折り畳 むことができるようにそれらの側壁部に連結されている。 そして、この折畳み式保冷保温ボックスは、床板に添設されている断熱パネル を内側に折り畳んで、一方の相対向する一対の側壁部へ重ね合わせ、さらに他方 の側壁部に添設されている断熱パネルを内側に折り曲げて一方の相対向する一対 の側壁部へ重ね合わせた後に、床板を内側に折り曲げて容器本体を畳む。
【0003】
しかし、この保冷保温ボックスは、断熱パネルが容器本体から分離できないた め、内部を清掃する場合にその作業が煩雑になり、また、断熱パネルが破損した 場合に断熱パネルの交換ができず、その場合には保冷保温機能が低下する虞れが ある。
【0004】 そこで、本考案の目的は、保温保冷に適し、かつ内部の清掃が容易な折畳み式 容器を提供することにある。
【0005】
本考案に係る請求項1の折畳み式容器では、有底筒状の本体と蓋体とによって 構成され、かつ折畳み可能な外箱と、側壁部,底壁部および蓋部を有し、折り曲 げることによって前記本体の側壁内面,底壁内面および前記蓋体の内面にそれぞ れ添設される内箱用断熱シートとを備えている。 本体の形状としては円筒形,角筒形等が挙げられる。 この考案の折畳み式容器によれば、容器が内箱と外箱で2重構造に構成され、 それらの間に空気層が形成されるので、断熱効果が高く、保冷容器として使用で きる。 また、この考案の折畳み式容器によれば、内箱がシートによって構成されてい るので、外箱から取り出した内箱用断熱シートを外箱と共に、折り畳むことがで きるのでコンパクトになり、保管に有利である。 また、この考案の折畳み式容器によれば、内箱用断熱シートを展開することに よって、容易にシートの汚れを取り除くことができ、内箱を清浄な状態に容易に 維持することができる。 さらに、この考案の折畳み式容器によれば、内箱用断熱シートが損傷した場合 には、該シートのみを交換することができるので経済的である。
【0006】 本考案に係る請求項2の折畳み式容器では、請求項1の容器において、前記外 箱の本体は、直方体形であり、前記内箱用断熱シートは、前記側壁部が前記本体 の各側壁に対応した側壁部を有し、それらの各側壁部はヒンジを介して底壁部に 連設されている。 この考案の折畳み式容器によれば、内箱用断熱シートをヒンジで折り曲げるこ とによって予め箱状に形成でき、したがって内箱用断熱シートを容易に外箱に装 填することができる。
【0007】 本考案に係る請求項3の折畳み式容器では、請求項2の容器において、前記内 箱用断熱シートは、前記蓋部がヒンジを介して前記側壁部の1つに連設されてい る。 この考案の折畳み式容器によれば、ヒンジによって蓋部の開閉が容易に行える ので使い勝手がよい。
【0008】 本考案に係る請求項4の折畳み式容器では、請求項2または3の容器において 、前記蓋部の前記側壁部と連設されている辺を除いた3つの辺にヒンジを介して 舌片が連設されている。 この考案の折畳み式容器によれば、内箱用断熱シートを外箱に装填させた状態 で、舌片を外箱の側壁と内箱用断熱シートの側壁部との間に差し込むことによっ てそれらの間の間隙を塞ぐことができ、密封効果がより高まる。
【0009】 本考案に係る請求項5の折畳み式容器では、請求項1,2,3または4の容器 において、前記外箱の底壁外面から相対向する側壁部分の外面にわたって帯状の 把手の部分が固定されている。 把手の固定は、接着剤,熱融着,縫合等によって行うことができる。 この考案の折畳み式容器によれば、容器の持ち運びが容易になり、しかも把手 が底壁にわたって固定されているので、内容物が重量物であっても、容器の底が 変形することなく形状が維持される。
【0010】 本考案に係る請求項6の折畳み式容器では、請求項1,2,3,4または5の 容器において、前記外箱が柔軟な素材によって形成されている。 この考案の折畳み式容器によれば、外箱を任意の大きさに折り畳むことができ るので、保管が容易になる。
【0011】 本考案に係る請求項7の折畳み式容器では、請求項1,2,3,4,5または 6の容器において、前記外箱がポリオレフィン系樹脂発泡シートによって形成さ れ、該シートの少なくとも外表面に熱可塑性樹脂フィルムを接着させている。 接着は、熱融着,接着剤等によって行われる。 接着剤を使用する場合に、接着剤としては、酢酸ビニル樹脂,ポリスチレン, ポリエチレン,エチレン−酢酸ビニル共重合体,フェノール樹脂,エポキシ樹脂 等の合成樹脂を主成分とするもの、或いはスチレン−ブタジエン共重合体,クロ ロプレン共重合体等の合成ゴムを主成分とするもの等が用いられる。これら接着 剤層および上記熱可塑性樹脂フィルム層としては、通常、厚さが10〜500μ mのものが用いられる。 この考案の折畳み式容器によれば、外箱の基材としてポリオレフィン系発泡樹 脂シートを使用しているので保冷,保温効果が高い。 また、外表面に熱可塑性樹脂フィルムを接着させているので、基材であるポリ オレフィン系樹脂発泡シートの破れや磨耗等を有効に防止する。
【0012】 本考案に係る請求項8の折畳み式容器では、請求項7の容器において、前記ポ リオレフィン系樹脂発泡シートと前記熱可塑性樹脂フィルムとの間に、適宜間隔 をもって配置されたひも状物を埋設している。 この考案の折畳み式容器によれば、ひも,糸等のひも状物によって引っ張り強 度が高くなり、耐久性が向上する。
【0013】 本考案に係る請求項9の折畳み式容器では、請求項2,3,4,5,6,7ま たは8の容器において、前記外箱の蓋体を連設させた側壁および該側壁に対向す る側壁と、それらの側壁以外の相対向する側壁および底壁との境界部に帯を被せ て接着し、さらに前記蓋体の周縁および前記側壁の開口縁に帯を被せて接着して いる。 帯は、布,合成樹脂,合成ゴム等によって形成され、熱融着,接着剤による接 着,縫合等によって本体に接着される。 この考案の折畳み式容器によれば、特に擦り切れ易い外箱の稜線部が帯で覆わ れているので、耐久性が向上する。
【0014】 本考案に係る請求項10の折畳み式容器では、請求項1,2,3,4,5,6 ,7,8または9の容器において、前記外箱の蓋体の周縁にファスナの一方を配 設し、前記外箱の開口周縁にファスナの他方を配設している。 この考案の折畳み式容器によれば、蓋の開閉が容易になるばかりでなく、ファ スナによって、外箱の蓋体の周縁および外箱の開口周縁が補強される。
【0015】 本考案に係る請求項11の折畳み式容器では、請求項1,2,3,4,5,6 ,7,8,9または10の容器において、前記内箱用断熱シートは、熱可塑性樹 脂発泡シートの少なくとも外面に熱可塑性樹脂フィルムを積層させたものである 。 熱可塑性樹脂発泡シートの基材樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂,ポリス チレン系樹脂,ポリエステル系樹脂,ポリカーボネート系樹脂,ポリ塩化ビニル 系樹脂,ポリアミド系樹脂が挙げられる。これらのうち、ポリオレフィン系樹脂 は柔軟性があることから、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。 ポリオレフィン系樹脂には、オレフィンの単独重合体,共重合体(ランダム共 重合体,ブロック共重合体等)およびブレンド体等が包含される。耐折性,柔軟 性の点から、低密度ポリエチレン,高密度ポリエチレン,直鎖低密度ポリエチレ ン等のポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂の使用が好ましい。 この考案の折畳み式容器によれば、より保温効果が得られる。 この考案の折畳み式容器によれば、内箱の表面に水滴等が付着しても容易に拭 き取ることができ、しかも表面に傷が付くのが防止される。 さらに、前記容器がれぞれ発泡シートからなる内箱,外箱とから構成されてい るので2重構造となり、それらの間に空気層が形成されるので、外箱の外表面に 結露を生じることがない。
【0016】 本考案に係る請求項12の折畳み式容器では、請求項1,2,3,4,5,6 ,7,8,9または10の容器において、前記内箱用断熱シートは、1枚または 2枚以上の熱可塑性樹脂発泡シートを芯材として、該芯材を熱可塑性樹脂フィル ムで包囲させたものである。 この考案の折畳み式容器によれば、内箱用断熱シートの内部において芯材が1 枚の場合、該樹脂フィルムと該発泡シートとの間に空気層が形成され、芯材が2 枚以上の場合には、前記空気層に加えて該発泡シート間にも空気層が形成される ので、保温効果がより向上する。
【0017】 本考案に係る請求項13の折畳み式容器では、請求項7,8,11または12 の容器において、前記熱可塑性樹脂フィルムの基材樹脂として、耐熱性樹脂を採 用し、該熱可塑性樹脂フィルムの表面に金属を蒸着させている。 耐熱性樹脂としては、金属を蒸着する際、熱に対して安定という点からナイロ ン6,ナイロン66,ナイロン11,ナイロン12等のポリアミド系樹脂、ビス フェノールAから得られるポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレー ト,ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、オレフィンの単独重 合体,共重合体(ランダム共重合体,ブロック共重合体等)のポリオレフィン系 樹脂、ポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂,ポリメチルメタクリレート等のア クリル系樹脂および前記した樹脂の混合物が挙げられる。上記の中でも、取扱い ,バリア性の点からポリエチレンテレフタレートが好ましい。 この考案の折畳み式容器によれば、熱を反射するので、保温効果がより向上し 、かつ表面に傷が付くのを防止する。
【0018】 本考案に係る請求項14の折畳み式容器では、請求項1,2,3,4,5,6 ,7,8,9,10,11,12または13の容器において、前記内箱用断熱シ ートは、表面に金属を蒸着させた熱可塑性樹脂フィルムを最外層として熱可塑性 樹脂発泡シート,熱可塑性樹脂フィルムの順に積層された積層体と熱可塑性樹脂 発泡シートの芯材とからなり、内箱用断熱シートの底壁部,側壁部および蓋部間 のヒンジを、該部を押し潰して加熱することによって肉厚を薄くして形成してい る。 本考案の折畳み式容器によれば、積層体の内面が熱可塑性樹脂フィルムである ことから押し潰して加熱することによって融着するためヒンジの形成が容易であ る。
【0019】
図1乃至図8は、本考案に係る折畳み式容器の一例として保冷,保温容器(以 下、容器という)を示している。
【0020】 この容器は、直方体形を成しており、図1に示したように、外箱10と内箱用 断熱シート20とによって構成されている。
【0021】 外箱10は、ポリオレフィン系樹脂発泡シートの外表面に、熱可塑性樹脂フィ ルムを接着させたシートによって形成されており、該発泡シートには適宜間隔に 配置されたテープ状の糸が埋設されている。 この外箱10は、底壁11および側壁12a,12b,12c,12dから成 る本体13と、該本体13の側壁12cに連設される蓋体14とによって構成さ れている。この外箱10は、側壁12b,底壁11,側壁12dを形成するシー トと、側壁12aを形成するシートと、側壁12c,蓋体14を形成するシート を使用し、熱可塑性樹脂フィルムが外表面に位置するようにして、それらのシー ト縁部を互いに会合させ、その会合部の外面に布製の帯15a,15bを被せ、 該帯15a,15bと共にシート縁部を縫合して形成されている。 また、この外箱10では、本体13の開口縁および蓋体14の周縁にそれぞれ ファスナ16a,16bが縫合されている。 そして、このように構成された外箱10の底壁11および側壁12b,12d には、布製の把手17の一部が縫合される。
【0022】 一方、内箱用断熱シート20は、外箱10の底壁11に添設される底壁部21 と、該底壁部21の各辺に連設され、外箱10の側壁12a,12b,12c, 12dにそれぞれ添設される側壁部22a,22b,22c,22dと、そのう ちの1つの側壁部22cに連設され、外箱10の蓋体14に添設される蓋部23 とを備え、さらに蓋部23の3辺には、舌片24a,24b,24cが連設され ている。 この内箱用断熱シート20は、一例として図2に示したように、2枚の熱可塑 性樹脂フィルムb間に波状をした熱可塑性樹脂発泡シートaを2枚重ね合わせた 状態で位置させ、2枚の熱可塑性樹脂フィルムbの縁部を互いに融着させたもの である。そして、この内箱用断熱シート20では、図1に示したように、底壁部 21と側壁部22a,22b,22c,22dとの境界,側壁部22cと蓋部2 3との境界および蓋部23と舌片24a,24b,24cとの境界を熱融着させ て、ヒンジ25を形成している。これらのヒンジ25は、上記熱可塑性樹脂発泡 シートaを熱可塑性樹脂フィルムb間に封入する際に同時に形成される。
【0023】 このように構成された容器では、使用に当たって、図3に示したように、内箱 用断熱シート20の底壁部21に対して各側壁部22a,22b,22c,22 dをそれぞれ立ち上がらせて箱状に形成し、それを図4に示したように、外箱1 0の本体13内に装填する。この状態では、内箱用断熱シート20の底壁部21 が外箱10の底壁11内面に添設され、内箱用断熱シート20の各側壁部22a ,22b,22c,22dが外箱10の各側壁12a,12b,12c,12d に添設される。
【0024】 そして、容器内に保存物を収納した後に、内箱用断熱シート20の蓋部23で 容器の開口部を覆う。その際、蓋部23の各舌片24a,24b,24cを内箱 用断熱シート20の各側壁部22a,22b,22dと外箱10の各側壁12a ,12b,12d間に差し込む。
【0025】 その後、外箱10の蓋体14を内箱用断熱シート20の蓋部23を覆うように して被せ、ファスナ16a,16bによって、図5に示したように、外箱10の 蓋体14と本体13とを係合させる。 このようにして、組付けられた容器は、図6おび図7に示したように、内箱用 断熱シート20の底壁部21,各側壁部22a,22b,22c,22d,蓋部 23が、外箱10の底壁11,各側壁12a,12b,12c,12d,蓋体1 4にそれぞれ添設され、2重壁を構成する。 また、容器の開口部周縁では、図6に示したように、内箱用断熱シート20の 蓋部23の周縁に形成されている舌片24a,24b,24cが内箱用断熱シー ト20の各側壁部22a,22b,22c,22d上端部と外箱10の各側壁1 2a,12b,12c,12dの上端部との間に挿入され(図6では、舌片24 b,側壁部22aおよび側壁12aのみを示している)、容器の開口部を密封す る。
【0026】 この容器を使用しない場合には、外箱10および内箱用断熱シート20は、図 8に示したように、折り畳んで適宜なところに保管する。なお、図8は一例を示 したもので、折畳み方は各種態様が考えられる。
【0027】
本考案に係る請求項1の折畳み式容器では、有底筒状の本体と蓋体とによって 構成され、かつ折畳み可能な外箱と、側壁部,底壁部および蓋部を有し、折り曲 げることによって前記本体の側壁内面,底壁内面および前記蓋体の内面にそれぞ れ添設される内箱用断熱シートとを備えている。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、容器が内箱と外箱で2重構造 に構成され、それらの間に空気層が形成されるので、断熱効果が高く、保冷容器 として使用できる。また、内箱が内箱断熱シートによって構成されているので、 該シートを展開することによって、容易にシートの汚れを取り除くことができ、 さらにまた、内箱用断熱シートが損傷した場合には、該シートのみを交換するこ とができるので経済的である。
【0028】 本考案に係る請求項2の折畳み式容器では、請求項1の容器において、前記外 箱の本体は、直方体形であり、前記内箱用断熱シートは、前記側壁部が前記本体 の各側壁に対応した側壁部を有し、それらの各側壁部はヒンジを介して底壁部に 連設されている。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、内箱用断熱シートをヒンジで 折り曲げることによって予め箱状に形成でき、内箱用断熱シートを容易に外箱に 装填することができる。
【0029】 本考案に係る請求項3の折畳み式容器では、請求項2の容器において、前記内 箱用断熱シートは、前記蓋部がヒンジを介して前記側壁部の1つに連設されてい る。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、ヒンジによって蓋部の開閉が 容易に行えるので使い勝手がよい。
【0030】 本考案に係る請求項4の折畳み式容器では、請求項2または3の容器において 、前記内箱用断熱シートは、前記蓋部の前記側壁部と連設されている辺を除いた 3つの辺にヒンジを介して舌片が連設されている。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、内箱用断熱シートを外箱に装 填させた状態で、舌片を外箱の側壁と内箱用断熱シートの側壁部との間に差し込 むことによってそれらの間の間隙を塞ぐことができ、密封効果がより高まる。
【0031】 本考案に係る請求項5の折畳み式容器では、請求項1,2,3または4の容器 において、前記外箱は、前記外箱の底壁外面から相対向する側壁部分の外面にわ たって帯状の把手の部分が固定されている。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、容器の持ち運びが容易になり 、しかも把手が底壁にわたって固定されているので、内容物が重量物であっても 、容器の底が変形することなく形状が維持される。
【0032】 本考案に係る請求項6の折畳み式容器では、請求項1,2,3,4または5の 容器において、前記外箱が柔軟な素材によって形成されている。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、任意の大きさに折り畳むこと ができるので、保管が容易になる。
【0033】 本考案に係る請求項7の折畳み式容器では、請求項1,2,3,4,5または 6の容器において、前記外箱がポリオレフィン系樹脂発泡シートによって形成さ れ、該発泡シートの少なくとも外表面に熱可塑性樹脂フィルムを接着させている 。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、外箱の基材としてポリオレフ ィン系樹脂発泡シートを使用しているので保冷,保温効果が高く、外表面に熱可 塑性樹脂フィルムを接着させているので、ポリオレフィン系樹脂発泡シートの破 れや磨耗等を有効に防止する。
【0034】 本考案に係る請求項8の折畳み式容器では、請求項7の容器において、前記ポ リオレフィン系樹脂発泡シートと前記熱可塑性樹脂フィルムとの間に、適宜間隔 をもって配置されたひも状物を埋設している。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、ひも,糸等のひも状物によっ て引っ張り強度が高くなり、耐久性が向上する。
【0035】 本考案に係る請求項9の折畳み式容器では、請求項2,3,4,5,6,7ま たは8の容器において、前記外箱の蓋体を連設させた側壁および該側壁に対向す る側壁と、それらの側壁以外の相対向する側壁および底壁との境界部に帯を被せ て接着し、さらに前記蓋体の周縁および前記側壁の開口縁に帯を被せて接着して いる。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、特に擦り切れ易い外箱の稜線 部が帯で覆われているので、耐久性が向上する。
【0036】 本考案に係る請求項10の折畳み式容器では、請求項1,2,3,4,5,6 ,7,8または9の容器において、前記外箱の蓋体の周縁にファスナの一方を配 設し、前記外箱の開口周縁にファスナの他方を配設している。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、蓋の開閉が容易になるばかり でなく、ファスナによって、外箱の蓋体の周縁および外箱の開口周縁が補強され る。
【0037】 本考案に係る請求項11の折畳み式容器では、請求項1,2,3,4,5,6 ,7,8,9または10の容器において、前記内箱用断熱シートは、熱可塑性樹 脂発泡シートの少なくとも外面に熱可塑性樹脂フィルムを積層させたものである 。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、内箱の表面に水滴等が付着し ても容易に拭き取ることができ、しかも表面に傷が付くのが防止される。さらに 、前記容器がそれぞれ発泡シートからなる内箱,外箱とから構成されているので 2重構造となり、それらの間に空気層が形成されるので外箱の表面に結露を生じ ることがない。
【0038】 本考案に係る請求項12の折畳み式容器では、請求項1,2,3,4,5,6 ,7,8,9または10の容器において、前記内箱用断熱シートは、1枚または 2枚以上の熱可塑性樹脂発泡シートを芯材として、該芯材を熱可塑性樹脂フィル ムで包囲させたものである。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、内箱用断熱シートの内部にお いて芯材が1枚の場合、樹脂フィルムと外発泡シートとの間に空気層が形成され るので、保温効果が向上し、芯材が2枚以上の場合には、前記空気層に加えて該 発泡シート間に空気層が形成されるので、保温効果がさらに向上する。
【0039】 本考案に係る請求項13の折畳み式容器では、請求項7,8,11または12 の容器において、前記熱可塑性樹脂フィルムの基材樹脂として、耐熱性樹脂を採 用し、該熱可塑性樹脂フィルムの表面に金属を蒸着させている。 したがって、この考案の折畳み式容器によれば、熱を反射するので、保温効果 がより向上し、かつ表面に傷が付くのを防止する。
【0040】 本考案に係る請求項14の折畳み式容器では、請求項1,2,3,4,5,6 ,7,8,9,10,11,12または13の容器において、前記内箱用断熱シ ートは、表面に金属を蒸着させた熱可塑性樹脂フィルムを最外層として熱可塑性 樹脂発泡シート,熱可塑性樹脂フィルムの順に積層された積層体と熱可塑性樹脂 発泡シートの芯材とからなり、内箱用断熱シートの底壁部,側壁部および蓋部間 のヒンジを、該部を押し潰して加熱することによって肉厚を薄くして形成してい る。 したがって、本考案の折畳み式容器によれば、ヒンジの形成が容易である。
【図1】本考案に係る折畳み式容器の一実施の形態を示
したもので、その容器の外箱と展開状態の内箱用断熱シ
ートを示した斜視図である。
したもので、その容器の外箱と展開状態の内箱用断熱シ
ートを示した斜視図である。
【図2】図1に示した内箱用断熱シートの断面を示した
斜視図である。
斜視図である。
【図3】図1に示した内箱用断熱シートを組み立てた状
態を示した斜視図である。
態を示した斜視図である。
【図4】図1に示した内箱用断熱シートを外箱に装填し
た状態を示した斜視図である。
た状態を示した斜視図である。
【図5】図1に示した容器で、蓋をした状態を示した斜
視図である。
視図である。
【図6】図5におけるA−A線断面図である。
【図7】図5におけるB−B線断面図である。
【図8】図1に示した外箱と内箱用断熱シートを折り畳
んだ状態を示した部分的な斜視図である。
んだ状態を示した部分的な斜視図である。
10 外箱 11 底壁 12a,12b,12c,12d 側壁 13 本体 14 蓋体 15a,15c 帯 16a,16b ファスナ 17 把手 20 内箱用断熱シート 21 底壁部 22a,22b,22c,22d 側壁部 23 蓋部 24a,24b,24c 舌片 25 ヒンジ
Claims (14)
- 【請求項1】 有底筒状の本体と蓋体とによって構成さ
れ、かつ折畳み可能な外箱と、側壁部,底壁部および蓋
部を有し、折り曲げることによって前記本体の側壁内
面,底壁内面および前記蓋体の内面にそれぞれ添設され
る内箱用断熱シートとを備えたことを特徴とする折畳み
式容器。 - 【請求項2】 前記外箱の本体は、直方体形であり、前
記内箱用断熱シートは、前記側壁部が前記本体の各側壁
に対応した側壁部を有し、それらの各側壁部はヒンジを
介して底壁部に連設されていることを特徴とする請求項
1に記載の折畳み式容器。 - 【請求項3】 前記内箱用断熱シートは、前記蓋部がヒ
ンジを介して前記側壁部の1つに連設されていることを
特徴とする請求項2に記載の折畳み式容器。 - 【請求項4】 前記内箱用断熱シートは、前記蓋部の前
記側壁部と連設されている辺を除いた3つの辺にヒンジ
を介して舌片が連設されていることを特徴とする請求項
2または3に記載の折畳み式容器。 - 【請求項5】 前記外箱は、該外箱の底壁外面から相対
向する側壁部分の外面にわたって帯状の把手の部分が固
定されていることを特徴とする請求項1,2,3または
4に記載の折畳み式容器。 - 【請求項6】 前記外箱が柔軟な素材によって形成され
ていることを特徴とする請求項1,2,3,4または5
に記載の折畳み式容器。 - 【請求項7】 前記外箱がポリオレフィン系樹脂発泡シ
ートによって形成され、該発泡シートの少なくとも外表
面に熱可塑性樹脂フィルムが接着されていることを特徴
とする請求項1,2,3,4,5または6に記載の折畳
み式容器。 - 【請求項8】 前記ポリオレフィン系樹脂発泡シートと
前記熱可塑性樹脂フィルムとの間に、適宜間隔をもって
配置されたひも状物を埋設したことを特徴とする請求項
7に記載の折畳み式容器。 - 【請求項9】 前記外箱の蓋体を連設させた側壁および
該側壁に対向する側壁と、それらの側壁以外の相対向す
る側壁および底壁との境界部に帯を被せて接着し、さら
に前記蓋体の周縁および前記側壁の開口縁に帯を被せて
接着したことを特徴とする請求項2,3,4,5,6,
7または8に記載の折畳み式容器。 - 【請求項10】 前記外箱の蓋体の周縁にファスナの一
方を配設し、前記外箱の開口周縁にファスナの他方を配
設したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
6,7,8または9に記載の折畳み式容器。 - 【請求項11】 前記内箱用断熱シートは、熱可塑性樹
脂発泡シートの少なくとも外面に熱可塑性樹脂フィルム
を積層させたものであることを特徴とする請求項1,
2,3,4,5,6,7,8,9または10に記載の折
畳み式容器。 - 【請求項12】 前記内箱用断熱シートは、1枚または
2枚以上の熱可塑性樹脂発泡シートを芯材として、該芯
材を熱可塑性樹脂フィルムで包囲させたものであること
を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,
9または10に記載の折畳み式容器。 - 【請求項13】 前記熱可塑性樹脂フィルムの基材樹脂
として、耐熱性樹脂を採用し、該熱可塑性樹脂フィルム
の表面に金属を蒸着させたことを特徴とする請求項7,
8,11または12に記載の折畳み式容器。 - 【請求項14】 前記内箱用断熱シートは、表面に金属
を蒸着させた熱可塑性樹脂フィルムを最外層として熱可
塑性樹脂発泡シート,熱可塑性樹脂フィルムの順に積層
された積層体と熱可塑性樹脂発泡シートの芯材とからな
り、内箱用断熱シートの底壁部,側壁部および蓋部間の
ヒンジを、該部を押し潰して加熱することによって肉厚
を薄くして形成したことを特徴とする請求項1,2,
3,4,5,6,7,8,9,10,11,12または
13に記載の折畳み式容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999008604U JP3068877U (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | 折畳み式容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999008604U JP3068877U (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | 折畳み式容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3068877U true JP3068877U (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=43202358
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP1999008604U Expired - Lifetime JP3068877U (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | 折畳み式容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3068877U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004067405A1 (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-12 | Ashimori Industry Co., Ltd. | 収納ボックス |
JP2009154966A (ja) * | 2002-05-24 | 2009-07-16 | Nippon Express Co Ltd | 配送用保冷容器 |
JP2012035891A (ja) * | 2010-08-10 | 2012-02-23 | Sekisui Plastics Co Ltd | 農産物コンテナの内容器 |
-
1999
- 1999-11-10 JP JP1999008604U patent/JP3068877U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009154966A (ja) * | 2002-05-24 | 2009-07-16 | Nippon Express Co Ltd | 配送用保冷容器 |
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JPWO2004067405A1 (ja) * | 2003-01-31 | 2006-05-18 | 芦森工業株式会社 | 収納ボックス |
JP2012035891A (ja) * | 2010-08-10 | 2012-02-23 | Sekisui Plastics Co Ltd | 農産物コンテナの内容器 |
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