JP3068672U - 遊技機内枠の開錠防止機構及び開錠防止カバ― - Google Patents

遊技機内枠の開錠防止機構及び開錠防止カバ―

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JP3068672U JP1999008309U JP830999U JP3068672U JP 3068672 U JP3068672 U JP 3068672U JP 1999008309 U JP1999008309 U JP 1999008309U JP 830999 U JP830999 U JP 830999U JP 3068672 U JP3068672 U JP 3068672U
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豊一郎 根岸
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】内枠が開放されることを防止し、ひいては内枠
裏面の電子部品の設定内容の変更ができないようにし、
店側の被害の発生を防ぐ。 【解決手段】外枠14と、該外枠の一側部に回動可能に
取りつけられるとともに前面に遊技盤面を設け裏面には
電子部品を配設した内枠16と、該外枠の他側部に取り
つけられた止め金具24と、該内枠の開放端部に取りつ
けられたフック手段26とを有し、該内枠を該外枠に回
動収納すると該フック手段が該止め金具と自動的に係合
して該内枠が該外枠内に収納固定され、該フック手段を
開錠しない限り該内枠の回動開放ができないようにした
遊技機において、該フック手段と係合作動するための開
口部を残すとともに該止め金具の周囲を包囲する開錠防
止カバー32を該外枠の他側部に設けるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、パチンコ機等の遊技機において不正に内枠が開放されることを防止 することができるようにした遊技機内枠の開錠防止機構及び開錠防止カバーに関 する。
【0002】
【関連技術】
パチンコ機等の遊技機は国民の娯楽の一つとして楽しまれるとともに遊技機業 界は遊技機製造業、パチンコホール等の娯楽施設提供業や景品提供業等の分野に わたって今や一大産業を形成している。さらに、近年は遊技機の入賞機構等の電 子化が図られ、遊技機自体が多数の電子部品によって構成されており、電子産業 の発達にも寄与するところ大なるところである。このように、遊技機業界の健全 な発展は我国の産業の発展にも大きな寄与をなしているものである。
【0003】 近年の遊技機の電子化に伴って、現在の遊技機は、外枠と、該外枠の一側部内 面に回動可能に取りつけられるとともに前面に遊技盤面を設け裏面には電子部品 を配設した内枠と、該外枠の他側部に取りつけられた止め金具と、該内枠の開放 端部に取りつけられたフック手段とを有し、該内枠を該外枠に回動収納すると該 フック手段が該止め金具と自動的に係合して該内枠が該外枠内に収納固定され、 該フック手段を開錠しない限り該内枠の回動開放ができない構造となっているの が一般である。内枠裏面に配設された電子部品は入賞の確率等を設定するもので 、この電子部品における入賞の確率等によってパチンコホール等の売上げや収益 が左右されるもので、極めて重要なものである。
【0004】 しかるに、最近この電子部品の設定内容をパチンコホール等の従業員の目を盗 んで遊技者に有利になるように不正に変化させてしまい、パチンコホール等の店 側に多大の損害や被害を被らせる事件が多発している。
【0005】 この不正行為をどのように行うかは隠れた状態で行われるために、なかなか究 明するのは困難でその不正の手口は不明であったが、極最近になってその手口が 解明されるようになった。それは、まず数人で目標とするパチンコ機を包囲して おき、当該パチンコ機と隣接するパチンコ機との間の隙間に針金状の解錠道具を 挿し込んで、パチンコ機の裏側のフック手段を解錠道具によって押し下げて解錠 して内枠を開放し、その裏側の電子部品の設定内容の変更を行ってしまうもので ある。この不正作業を数秒程度で行ってしまうため実際に見つけて取り締るのは 極めて困難なことであった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記した問題点に鑑みなされたもので、パチンコ機と隣のパチンコ 機との間の間隔から挿入される解錠道具によってフック手段の押し下げができな いように止め金部分を開錠防止カバーによって包囲することによって内枠が開放 されることを防止し、ひいては内枠裏面の電子部品の設定内容の変更ができない ようにすることによってパチンコホール等の店側の被害の発生を防ぐとともに国 民の娯楽としてのパチンコ機等の機械の健全な発展を図ることができるようにし た遊技機内枠の開錠防止機構及び開錠防止カバーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の遊技機内枠の開錠防止機構は、外枠と、 該外枠の一側部に回動可能に取りつけられるとともに前面に遊技盤面を設け裏面 には電子部品を配設した内枠と、該外枠の他側部に取りつけられた止め金具と、 該内枠の開放端部に取りつけられたフック手段とを有し、該内枠を該外枠に回動 収納すると該フック手段が該止め金具と自動的に係合して該内枠が該外枠内に収 納固定され、該フック手段を開錠しない限り該内枠の回動開放ができないように した遊技機において、該フック手段と係合作動するための開口部を残すとともに 該止め金具の周囲を包囲する開錠防止カバーを該外枠の他側部に設けたことを特 徴とする。
【0008】 前記開錠防止カバーとしては、前記外枠にビス止め等によって取りつけられる 取付部と、上下壁と、内部壁と、外部側壁とから一体的に形成され、該外枠の他 側部内面と該開錠防止カバーとによって形成される空間に止め金具を収容すると ともに前記フック手段と係合作動するための開口部を残すような構造が好適であ る。
【0009】 〔考案の詳細な説明〕 以下に本考案の一つの実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例は 例示的に示されるもので、本考案の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可 能なことはいうまでもない。
【0010】 図中、12はパチンコ機等の遊技機を示すもので、長方形状の中空枠体からな る外枠14を有している。16は内枠で、該外枠14の一側部に回動可能に取り つけられている。該内枠16の前面には遊技盤面18が設けられており、該遊技 盤面18は開閉可能なガラス扉20によって遮断保護される。なお、17は遊技 用ハンドル、19は球受け部である。
【0011】 該内枠16の裏面には電子部品22が配設されている。24,24は該外枠1 4の他側部の上下部分に取りつけられた止め金具である。該内枠16の開放端部 の上下部分には該止め金具24,24に対応してフック手段26,26が設けら れている。該フック手段26は先端部に先端方向が下方向に傾斜するテーパ部2 8を設け、該テーパ部28を介在して上向きの凹部形状のフック部30を形成し てなるものであり、連結棒27を介してバネ手段33によって常時上方に付勢さ れている。
【0012】 したがって、開放状態の内枠16を外枠14方向へ回動すると、該フック手段 26は最初は止め金具24にテーパ部28が当接し、該テーパ部28の斜面によ って止め金具24の上面上を摺接しつつ誘導されて、フック手段26が上方に変 位し、テーパ部28の終端に達するとフック部30に止め金具24が誘導収容さ れ、バネ手段33の付勢力によってフック手段26が止め金具24と係合して強 制施錠され、内枠16は外枠14内に収納固定される。
【0013】 この収納固定状態の内枠16を開放するには、例えば、シリンダー錠29を回 すことにより案内板31が回り連結棒27を押し上げることにより、該フック手 段26の先端が下方に変位し止め金具24とフック手段26との係合を解消し、 その状態で内枠16を回動すれば、内枠16は外枠14から開放され、内枠16 の裏側を遊技機12の前面側から観察したり必要な調整を行うことが可能となる 。この場合のフック手段26の押し下げは遊技機12の裏面側に従業員等が回っ て行うのが普通である。
【0014】 しかし、不正行為を目的として内枠16を回動開放する場合には、前述したよ うに、遊技機12の前面から隣の遊技機との間の隙間から解錠道具を挿し込んで フック手段26を下方に押し下げて内枠16を開放してしまうものである。
【0015】 しかして、32は本考案に係る開錠防止カバーである。該開錠防止カバー32 は、前記外枠14にビス止め等によって取りつけられる取付部34と、上下壁3 6,38と、内部壁40と、外部側壁42とから一体的に形成されている。該外 枠14の他側部内面と該開錠防止カバー32とによって形成される空間44に止 め金具24は収容される。該開錠防止カバー32を装着した状態でもフック手段 26は止め金具24に対する係合動作を行う必要があることはいうまでもなく、 その係合動作用の開口部46を残して該開錠防止カバー32は形成される。
【0016】 この開錠防止カバー32を外枠14の他側部に取りつけることによって止め金 具24及び該止め金具24と係合状態のフック手段26とは開口部46を除いて 包囲された状態となるので、内枠16を外枠14に収納固定した状態では、当該 遊技機12と隣接する遊技機との間の隙間から解錠道具を挿し込んでフック手段 26を押し下げようとしても止め金具24及びフック手段26には触れることも できず、したがってフック手段26の開錠は完全に防止されることとなる。
【0017】 なお、図6〜図11の場合は、取付部34を外枠14の内側面に取りつける構 造を図示したが、図12及び図13に示すように外枠14の内側端面に取りつけ ることも可能なことはいうまでもない。
【0018】
【考案の効果】
以上述べたごとく、本考案によれば、パチンコ機と隣のパチンコ機との間の間 隔から挿入される解錠道具によってフック手段の押し下げができないように止め 金部分を開錠防止カバーによって包囲することによって内枠が開放されることを 防止し、ひいては内枠裏面の電子部品の設定内容の変更ができないようにするこ とによってパチンコホール等の店側の被害の発生を防ぐとともに国民の娯楽とし てのパチンコ機等の機械の健全な発展を図ることができるという効果が達成され る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 遊技機の前面を示す全体正面説明図である。
【図2】 遊技機の内枠及びガラス扉を開いた状態を示
す上面説明図である。
【図3】 遊技機の内枠を開いた状態における外枠と内
枠との位置関係を示す側面説明図である。
【図4】 連結棒とシリンダー錠との位置関係を示す説
明図である。
【図5】 内枠を開いた状態での止め金具とフック手段
との位置関係を示す斜視説明図である。
【図6】 図3の状態から内枠を外枠内に収納した場合
の止め金具とフック手段との係合施錠状態を示す側面説
明図である。
【図7】 図5の状態から内枠を外枠内に収納した場合
の止め金具とフック手段との係合施錠状態を示す斜視説
明図である。
【図8】 本発明の開錠防止カバーを外枠の止め金具の
取付部分に取りつけた状態を示す斜視説明図である。
【図9】 本発明の開錠防止カバーを取りつけかつ内枠
を開いた状態での止め金具とフック手段との位置関係を
示す斜視説明図である。
【図10】 図9の状態から内枠を外枠内に収納した場
合の止め金具とフック手段との係合施錠状態を示す斜視
説明図である。
【図11】 本発明の開錠防止カバーの1例を示す内面
斜視説明図である。
【図12】 本発明の開錠防止カバーの他の例を示す内
面斜視説明図である。
【図13】 図12の開錠防止カバーを外枠に取りつけ
た状態を示す図8と同様の斜視説明図である。
【符号の説明】
12:遊技機、14:外枠、16:内枠、18:遊技盤
面、20:ガラス扉、22:電子部品、24:金具、2
6:フック手段、27:連結棒、28:テーパ部、2
9:シリンダー錠、30:フック部、31:案内板、3
2:開錠防止カバー、33:バネ手段、34:取付部、
40:内部壁、42:外部側壁、44:空間、46:開
口部、24,24:金具、26,26:フック手段、3
6,38:上下壁。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠と、該外枠の一側部に回動可能に取
    りつけられるとともに前面に遊技盤面を設け裏面には電
    子部品を配設した内枠と、該外枠の他側部に取りつけら
    れた止め金具と、該内枠の開放端部に取りつけられたフ
    ック手段とを有し、該内枠を該外枠に回動収納すると該
    フック手段が該止め金具と自動的に係合して該内枠が該
    外枠内に収納固定され、該フック手段を開錠しない限り
    該内枠の回動開放ができないようにした遊技機におい
    て、該フック手段と係合作動するための開口部を残すと
    ともに該止め金具の周囲を包囲する開錠防止カバーを該
    外枠の他側部に設けたことを特徴とする遊技機内枠の開
    錠防止機構。
  2. 【請求項2】 前記開錠防止カバーが、前記外枠にビス
    止め等によって取りつけられる取付部と、上下壁と、内
    部壁と、外部側壁とから一体的に形成され、該外枠の他
    側部内面と該開錠防止カバーとによって形成される空間
    に止め金具を収容するとともに前記フック手段と係合作
    動するための開口部を残すように構成されたことを特徴
    とする請求項1記載の遊技機内枠の開錠防止機構。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の遊技機内枠の開錠
    防止機構に用いられる開錠防止カバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012071198A (ja) * 2012-01-18 2012-04-12 Sophia Co Ltd 遊技機

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