JP3067936B2 - 車載用電動開閉体の制御方法 - Google Patents

車載用電動開閉体の制御方法

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JP3067936B2
JP3067936B2 JP5273872A JP27387293A JP3067936B2 JP 3067936 B2 JP3067936 B2 JP 3067936B2 JP 5273872 A JP5273872 A JP 5273872A JP 27387293 A JP27387293 A JP 27387293A JP 3067936 B2 JP3067936 B2 JP 3067936B2
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興一 原田
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/08Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors
    • H02H7/085Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors against excessive load
    • H02H7/0851Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors against excessive load for motors actuating a movable member between two end positions, e.g. detecting an end position or obstruction by overload signal
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • H02H3/006Calibration or setting of parameters

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のサンルーフや
パワーウィンドウなどの車載用電動開閉体において、電
動機駆動時に発生するしゅう動部の詰まりや挟み込みを
検出してその開閉を安全に制御する車載用電動開閉体の
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は例えば、特公平1−37291
号公報に示された、従来の車載用電動開閉体の制御方法
を用いた自動車用サンルーフの安全装置を示す回路図で
あり、図において、11は車載用電動開閉体であるサン
ルーフのサンルーフパネルを駆動する電動機である。3
0は電動機11の駆動回路であり、31,32はそのリ
レー接点、33,34はリレーコイルである。40は電
動機11の駆動電流を検出するために電動機11に接続
されたシリーズ抵抗であり、50はサンルーフパネルの
開閉始動信号を出力するスイッチである。60はシリー
ズ抵抗40の発生する高周波成分をカットするフィルタ
回路であり、70はフィルタ回路60の出力信号を増幅
する増幅器である。80は増幅器70の出力信号VSに
所定値を加算して電動機11の過電流を設定する加算回
路であり、90は加算回路80の一方の出力信号VDを
遅延させる遅延回路である。
【0003】100は増幅器70の出力信号VSと遅延
回路90の出力信号VDDを入力して電動機11の過負
荷を検出する過負荷検出回路であり、101,102は
その比較器、103は信号ドライブ用のトランジスタで
ある。110は加算回路80の他方の出力信号VMを受
けて、挟み込み過負荷時の電流量(しきい値)を記憶す
る記憶回路であり、111はそのバッファ、112はホ
ールドコンデンサ、113はスイッチングトランジス
タ、114は比較器である。120は電動機11の停止
回路であり、121,122はそのスイッチングトラン
ジスタである。130は電動機11の反転回路であり、
131はそのタイマによって作動するトランジスタであ
る。140はスイッチ50からのサンルーフパネルの閉
信号を検出する検出回路であり、141はそのトランジ
スタである。150は電動機11の始動時突電流をマス
クするマスク回路である。
【0004】次に動作について説明する。サンルーフパ
ネルを閉じるためにスイッチ50を閉側にオンすると、
検出回路140のトランジスタ141がオフして電動機
停止回路120のスイッチングトランジスタ122がオ
ンする。これによって、駆動回路30のリレーコイル3
4に電流が流れ、リレー接点32が接地側に接続されて
電動機11が駆動される。
【0005】この電動機11の駆動によってシリーズ抵
抗40にもその駆動電流が流れ、その両端に電圧降下に
よる電圧が発生する。発生した電圧は電動機11の駆動
電流信号としてフィルタ回路60に送られ、フィルタ回
路60を通過して高周波のノイズ成分が除去された後、
増幅器70に入力されて増幅される。この増幅器70の
出力信号VSは加算回路80と過負荷検出回路100に
供給される。加算回路80では入力された信号VSに所
定値を加算し、信号VDおよびVMを生成して出力す
る。その信号VDは遅延回路90にて所定時間遅延され
て信号VDDとなり、過負荷検出回路100に供給され
る。また、信号VMは直接記憶回路110に入力され
る。
【0006】一方、スイッチ50が閉側にオンすること
によってマスク回路150のタイマが作動する。マスク
回路150からはそのタイマ作動時間(200msと3
00ms)による2種類の出力信号V200とV300
とが生成されて、それぞれ記憶回路110に入力され
る。すなわち、300msのタイマ作動時間による信号
V300はスイッチングトランジスタ113に入力され
て、当該スイッチングトランジスタ113をオフにす
る。また、200msのタイマ作動時間による信号V2
00は比較機114の+端子に入力されて、当該比較機
114の出力をグランドレベルにする。
【0007】従って、記憶回路110のホールドコンデ
ンサ112は、電動機11の始動時点から200msま
ではグランドレベルに保たれ、200msから300m
sの間に加算回路80の出力信号VMのレベルまで充電
されて、しきい値VMCとして記憶される。なお、この
しきい値VMCは過負荷検出回路100に供給されてい
る。過負荷検出回路100では増幅器70の出力信号V
Sを、比較器101で遅延回路90の出力信号VDDと
比較し、比較器102で記憶回路110からのしきい値
VMCと比較している。通常状態での負荷のしゅう動
中、増幅器70の出力信号VSはしきい値VMCおよび
遅延回路90の出力信号VDDを下回っており、過負荷
検出回路100から検出信号は出力されず、停止回路1
20および反転回路130は作動しない。
【0008】次に、しゅう動中に過負荷が発生した場合
の動作について説明する。この場合には電動機11に過
電流が流れるため、シリーズ抵抗40の電圧降下が増大
して増幅器70の出力電圧VSは上昇する。この時、信
号VDDは遅延回路90によって遅延を受けているの
で、信号VSが変化する時間に比べて遅く立ち上がるた
め、信号VSが信号VDDを上回る時間帯が発生する。
また、この増幅器70の出力信号VSが上昇してゆくこ
とで、それがしきい値VMCを上回るようにもなる。こ
のように、増幅器70の出力信号VSが信号VDDまた
はしきい値VMCのどちらか一方でも上回った場合、過
負荷検出回路100では比較回路101と102のいず
れか一方、もしくは双方がグランドレベルとなり、トラ
ンジスタ103がオフとなる。
【0009】これによって、停止回路120のスイッチ
ングトランジスタ121がオンとなり、スイッチングト
ランジスタ122がオフとなる。スイッチングトランジ
スタ122がオフになると駆動回路30のリレーコイル
34には電流が流れなくなる。従って、そのリレー接点
32はオフし、電動機11は駆動電流を断たれて停止す
る。一方、スイッチングトランジスタ121がオンする
ことによって逆転回路130のタイマが作動し、そのト
ランジスタ131がオンとなるため駆動回路30のリレ
ーコイル33に電流が流れる。従って、この逆転回路1
30のタイマが作動中はリレー接点31が接地側に接続
され、電動機11は逆方向の駆動電流の供給を受けてそ
の間逆転する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の車載用電動開閉
体の制御方法は以上のように構成されているので、電動
機11の駆動電流の変化が遅延回路90の時定数より遅
い場合には、増幅器70の出力信号VSが遅延回路90
の出力信号VDDを上回ることがなくなり、また、電動
機11の始動から200ms以降にサンルーフパネルが
しゅう動することで障害物が除去された場合、すなわ
ち、開始から300msの間にのみ障害物が存在した場
合には、記憶回路110に記憶されるしきい値VMCが
通常より高く設定されて信号VSとの差が大きくなり、
しゅう動中に過負荷が発生しても信号VSがしきい値V
MCを上回ることがなくなり、過負荷の検出ができなく
なって安全な車載用電動開閉体の開閉制御が困難になる
という問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、サンルーフなどの車載用電動開
閉体のしゅう動中に発生する過負荷を確実に検出できる
車載用電動開閉体の制御方法を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る車載用電動開閉体の制御方法は、しきい値を過負荷
の対象物の硬軟に応じて複数種類用意し、前記電動機に
流れる駆動電流の所定時間内での変化量に基づいて、使
用する前記しきい値を切り換え、過負荷の発生による電
動機の駆動電流の変化量を所定の時間間隔で検出し、そ
の変化量を所定のしきい値と比較することによって過負
荷の判定を行うものである。
【0013】また、請求項2に記載の発明に係る車載用
電動開閉体の制御方法は、しきい値を過負荷の対象物の
硬軟に応じて複数種類用意し、前記電動機に流れる駆動
電流の所定時間内での変化量に基づいて、使用する前記
しきい値を切り換え、過負荷の発生による電動機の駆動
電流の増加を所定の時間間隔で検出し、その連続して増
加した回数を所定のしきい値と比較することによって過
負荷の判定を行うものである。
【0014】また、請求項3に記載の発明に係る車載用
電動開閉体の制御方法は、しきい値を過負荷の対象物の
硬軟に応じて複数種類用意し、前記電動機に流れる駆動
電流の所定時間内での変化量に基づいて、使用する前記
しきい値を切り換え、過負荷の発生による電動機の駆動
電流の変化を所定の時間間隔で検出し、連続して変化し
回数があらかじめ設定した回数を超えた際の変化量を
累積加算して、その積算値を所定のしきい値と比較する
ことによって過負荷の判定を行うものである。
【0015】また、請求項4に記載の発明に係る車載用
電動開閉体の制御方法は、過負荷判定のためのしきい値
を、電動機の印加電圧に応じて決定するものである。
【0016】また、請求項5に記載の発明に係る車載用
電動開閉体の制御方法は、電動機の回転方向に対応して
異なるしきい値を設定したものである。
【0017】また、請求項6に記載の発明に係る車載用
電動開閉体の制御方法は、過負荷の対象物硬軟は電流の
変化量より検出するものである。
【0018】
【作用】請求項1に記載の発明における車載用電動開閉
体の制御方法は、しきい値を過負荷の対象物の硬軟に応
じて複数種類用意し、前記電動機に流れる駆動電流の所
定時間内での変化量に基づいて、使用する前記しきい値
を切り換え、所定の時間間隔で検出した電動機の駆動電
流の変化量を、所定のしきい値と比較して過負荷の判定
を行うことにより、サンルーフなどの車載用電動開閉体
のしゅう動中に発生する、しゅう動部の挟み込みなどに
よる過負荷の確実な検出を可能とする。
【0019】また、請求項2に記載の発明における車載
用電動開閉体の制御方法は、しきい値を過負荷の対象物
の硬軟に応じて複数種類用意し、前記電動機に流れる駆
動電流の所定時間内での変化量に基づいて、使用する前
記しきい値を切り換え、所定の時間間隔で検出した電動
機の駆動電流の連続増加回数を、所定のしきい値と比較
して過負荷の判定を行うことにより、プログラムメモリ
量を削減する。
【0020】また、請求項3に記載の発明における車載
用電動開閉体の制御方法は、しきい値を過負荷の対象物
の硬軟に応じて複数種類用意し、前記電動機に流れる駆
動電流の所定時間内での変化量に基づいて、使用する前
記しきい値を切り換え、所定の時間間隔で検出した電動
機の駆動電流が連続して変化した回数があらかじめ設定
された回数を超えた際、その変化量の積算値を所定のし
きい値と比較して過負荷の判定を行うことにより、過負
荷の判定に要する時間を短縮する。
【0021】また、請求項4に記載の発明における車載
用電動開閉体の制御方法は、電動機の印加電圧に基づい
て過負荷判定のためのしきい値を決定することにより、
バッテリ電圧の変動に対しても安定な過負荷の判定を可
能とする。
【0022】また、請求項5に記載の発明における車載
用電動開閉体の制御方法は、電動機の回転方向に対応し
て異なるしきい値を設定することにより、電動機の回転
方向で負荷量が異なる場合でも確実な過負荷の判定を可
能とする。
【0023】また、請求項6に記載の発明における車載
用電動開閉体の制御方法は、過負荷の対象物(障害物)
硬軟は電流の変化量より検出することにより、確実
過負荷の判定を可能とする。
【0024】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例1を図について説明する。図1
は請求項1に記載した発明の一実施例による車載用電動
開閉体の制御方法を用いたサンルーフの制御装置を示す
回路図である。図1において、11は電動機、30は駆
動回路、31,32はリレー接点、33,34はリレー
コイル、40はシリーズ抵抗、60はフィルタ回路、7
0は増幅器であり、図16に同一符号を付して示した従
来のものと同一、もしくは相当部分であるため詳細な説
明は省略する。
【0025】また、1は車両に搭載されたバッテリであ
り、2はこのバッテリ1に接続されたイグニッションス
イッチである。3はサンルーフパネルの開放始動信号を
出力する開放スイッチ、4はサンルーフパネルの閉成始
動信号を出力する閉成スイッチ、5はサンルーフパネル
が全閉状態となった時にオンする全閉位置スイッチ、6
はサンルーフパネルが全開状態となった時にオンする全
開位置スイッチ、7はサンルーフパネルのチルトアップ
が最高位置に達した時にオンするチルト最高位置スイッ
チである。8はこれら各スイッチ3〜7の状態に基づい
て駆動回路30より電動機11を駆動し、サンルーフパ
ネルのしゅう動を制御する制御処理回路で、例えばマイ
クロコンピュータなどが用いられている。9はこの制御
処理回路8にクロックパルスを供給する振動子であり、
10は制御処理回路8に電源を供給する電源回路であ
る。
【0026】12は前記開放スイッチ3、閉成スイッチ
4、全閉位置スイッチ5、全開位置スイッチ6およびチ
ルト最高位置スイッチ7の各出力信号をそれぞれ制御処
理回路8の入力ポートI1〜I5に入力するインタフェ
ース回路である。20は電動機11の印加電圧を制御処
理回路8のA/D1ポートに入力するインタフェース回
路であり、電動機11の印加電圧を分圧する抵抗21,
22とノイズ吸収用のコンデンサ23にて構成されてい
る。なお、駆動回路30には、制御処理回路8のO1ポ
ートあるいはO2ポートより出力される信号に基づい
て、リレーコイル33または34に供給される電流をオ
ン/オフする駆動用トランジスタ35,36も設けられ
ている。また、増幅器70の出力信号は制御処理回路8
のA/D2ポートに入力されている。なお、このA/D
1ポートおよびA/D2ポートは制御処理回路8のアナ
ログ・ディジタル変換ポートである。
【0027】次に動作について説明する。ここで、この
ようなサンルーフの制御装置によって制御されるサンル
ーフのアクチュエータの一部切欠斜視図を図2に、ま
た、サンルーフパネル開放/閉成動作およびチルト上昇
/下降動作を説明するための断面図を図3に示す。図2
に示したサンルーフのアクチュエータは、図3(a)に
矢印Aで示すようにサンルーフパネルを移動させること
により、サンルーフの開放および閉成を行う。また、図
3(b)に矢印Bで示すように全閉状態のサンルーフパ
ネルの後端部を上下させる。なお、前述のチルト上昇/
下降動作とは、このサンルーフパネルの後端部を上下さ
せる動作のことである。
【0028】ここで、イグニッションスイッチ2をオン
にするとバッテリ1が電源回路10に接続され、制御処
理回路8はこの電源回路10より電源が供給されて動作
状態となる。さらにこの電源回路10はパワーオン時、
およびウォッチドッグ不具合時にはリセット信号を発生
させて制御処理回路8の初期化を行う。また、駆動回路
30のリレーコイル33,34にはバッテリ1より電圧
印加されており、この印加電圧はさらに、インタフェ
ース回路20の抵抗21と22で分圧され、コンデンサ
23によってノイズが除去されて制御処理回路8のA/
D1ポートに入力される。
【0029】電動機11の正転駆動、すなわちサンルー
フパネル開放動作、およびチルト下降動作を行う場合、
制御処理回路8はそのO1ポートをハイレベル、O2ポ
ートをローレベルにする。これによって駆動回路30の
駆動トランジスタ35がオンとなり、リレーコイル33
に電流が流れてそのリレー接点31が電源側に接続され
る。従って、リレー接点31、電動機11、リレー接点
32、シリーズ抵抗40の経路でバッテリ1からの駆動
電流が電動機11を順方向に流れ、電動機11は正転す
る。
【0030】また、電動機11の反転駆動、すなわちサ
ンルーフパネル閉成動作、およびチルト上昇動作を行う
場合、制御処理回路8はそのO2ポートをハイレベル、
O1ポートをローレベルにする。これによって駆動回路
30の駆動トランジスタ36がオンとなり、リレーコイ
ル34に電流が流れてそのリレー接点32が電源側に接
続される。従って、リレー接点32、電動機11、リレ
ー接点31、シリーズ抵抗40の経路でバッテリ1から
の駆動電流が電動機11を逆方向に流れ、電動機11は
逆転する。
【0031】開放スイッチ3、閉成スイッチ4、全閉位
置スイッチ5、全開位置スイッチ6およびチルト最高位
置スイッチ7のオン/オフ信号は、それぞれ対応するイ
ンタフェース回路12に一旦入力される。各インタフェ
ース回路12は接続されているスイッチ3〜7がオンで
あればハイレベルの信号を、オフであればローレベルの
信号を、制御処理回路8のI1ポート〜I5ポートの中
の対応付けられたものに入力する。また、前述のよう
に、制御処理回路8のA/D1ポートには電動機11の
印加電圧をインタフェース回路20の抵抗21と22と
で分圧した信号が入力されており、A/D2ポートには
シリーズ抵抗40による電圧降下を増幅器70で増幅し
た信号、すなわち電動機11の駆動電流量に相関した信
号が入力されている。
【0032】次に、その基本動作を図4に示したフロー
チャートに従って説明する。電源投入後のイニシャルス
タートでは、まず、ステップST1において各スイッチ
3〜7によるスイッチ入力のレベルを検出し、それに基
づいて電動機11の駆動処理を行う。次に、ステップS
T2にてこのステップST1の処理結果を判定し、電動
機11が駆動の場合にはステップST3に移行し、駆動
しない場合には再度ステップST1に戻る。ステップS
T3では負荷検出の処理により、挟み込みなどによる過
負荷状態の発生の検出を行い、ステップST4で過負荷
が発生したか否かを判定する。
【0033】このステップST4で過負荷が発生したと
判定された場合にはステップST5に移行し、電動機1
1を所定量だけ反転させてそれが停止した後、ステップ
ST1へ移行する。また、ステップST4で過負荷が発
生していないと判定された場合にはステップST6に移
行する。ステップST6では各スイッチ3〜7からのス
イッチ入力のレベルに基づいて電動機11の停止処理を
行い、次にステップST7においてステップST6の処
理結果を判定する。その結果、電動機11の停止でない
場合には、電動機は駆動中であるからステップST3の
処理に戻り、電動機11が停止の場合には再びステップ
ST1へ移行する。
【0034】以下に、前記ステップST1、ステップS
T6およびステップST3の処理の詳細を説明する。ま
ず、ステップST1における電動機11の駆動処理を、
図5に示すフローチャートに従って説明する。当該処理
が開始されると、サンルーフパネルの位置を検出してい
るチルト最高位置検出スイッチ7と全開位置スイッチ6
のオン/オフが、ステップST11およびステップST
12において判定される。それらがいずれもオフの場合
にはサンルーフパネルがしゅう動途中で停止している状
態であり、処理をステップST13に移行させる。ステ
ップST13では開放スイッチ3の状態を検出し、それ
がオンであればステップST14に移行する。ステップ
ST14では駆動回路30の駆動トランジスタ35をオ
ンにして電動機11を正転させ、サンルーフパネルを開
放側にしゅう動させる。
【0035】また、ステップST13で開放スイッチ3
がオフであることが検出された場合にはステップST1
5に移行する。ステップST15では閉成スイッチ4の
状態を検出し、それがオンであればステップST16に
移行する。ステップST16では駆動回路30の駆動ト
ランジスタ36をオンにして電動機11を逆転させ、サ
ンルーフパネルを閉成側にしゅう動させる。一方、閉成
スイッチ4がオフであればステップST17に移行し、
駆動回路30の駆動トランジスタ35と36とをオフ状
態のまま維持する。
【0036】なお、ステップST11にてチルト最高位
置スイッチ7のオンが検出された場合にはサンルーフパ
ネルはチルト最高位置の状態であり、処理はステップS
T18に移行する。ステップST18では閉成スイッチ
4の状態を検出し、それがオンであってもサンルーフパ
ネルを閉成側にしゅう動させることができないため、処
理をステップST17に移行して、駆動回路30の駆動
トランジスタ35および36をオフ状態のまま維持す
る。また、閉成スイッチ4がオフであればステップST
19に移行して開放スイッチ3の状態を検出し、それが
オンであればステップST14に移行してサンルーフパ
ネルを開放側にしゅう動させる。一方、開放スイッチ3
がオフであればステップST17に移行して、駆動回路
30の駆動トランジスタ35および36をオフ状態のま
ま維持する。
【0037】また、ステップST12にて全開位置スイ
ッチ6のオンが検出された場合にはサンルーフパネルは
全開状態であり、処理はステップST20に移行する。
ステップST20では開放スイッチ3の状態を検出し、
それがオンであってもサンルーフパネルをそれ以上開放
側にしゅう動させることができないため、処理をステッ
プST17に移行して、駆動回路30の駆動トランジス
タ35および36をオフ状態のまま維持する。また、開
放スイッチ3がオフであればステップST15に移行し
て閉成スイッチ4の状態を検出し、そのオン/オフに応
じてステップST16あるいはステップST17に移行
し、前述の処理を実行する。
【0038】次に、図4のステップST6における電動
機11の停止処理を、図6のフローチャートに従って説
明する。当該処理が開始されるとまず、ステップST2
1において開放側駆動回路の状態、すなわち駆動回路3
0の駆動トランジスタ35の状態が検出される。検出結
果がオフであればステップST22に移行して、閉成側
駆動回路の状態、すなわち駆動回路30の駆動トランジ
スタ36の状態が検出される。この検出結果もオフであ
ればステップST23に移行して、駆動回路30のオフ
状態をそのまま維持する。
【0039】ステップST21において開放側駆動回路
がオンしていることが検出された場合、すなわちサンル
ーフパネルが開放側にしゅう動している場合には、ステ
ップST24に移行して全開位置スイッチ6の状態を検
出する。その結果、全開位置スイッチ6がオンであれば
サンルーフパネルは全開位置に到達したことから、ステ
ップST23に移行して駆動回路30をオフ状態とす
る。また、全開位置スイッチ6がオフの場合には、ステ
ップST25に移行して全閉位置スイッチ5の状態が検
出される。その結果、全閉位置スイッチ5がオンであれ
ばサンルーフパネルはチルトが上昇した位置から全閉位
置に到達したことから、ステップST23に移行して駆
動回路30をオフ状態とする。
【0040】一方、全閉位置スイッチ5がオフであれば
ステップST26に移行する。このステップST26で
は閉成スイッチ4の状態が検出される。検出の結果、閉
成スイッチ4がオフであればステップST27に移行し
て、開放側駆動回路のオン状態を維持して、サンルーフ
パネルの開放側へのしゅう動を続行する。また、閉成ス
イッチ4がオンであればステップST23に移行して、
駆動回路30をオフ状態としてサンルーフパネルのしゅ
う動を停止させる。すなわち電動機11の回転と逆方向
のスイッチを操作することによって電動機11を停止さ
せる。
【0041】また、ステップST22において閉成側駆
動回路がオンしていることが検出された場合、すなわち
サンルーフパネルが閉成側にしゅう動している場合に
は、ステップST28に移行してチルト最高位置スイッ
チ7の状態を検出する。その結果、チルト最高位置スイ
ッチ7がオンであればサンルーフパネルはチルト最高位
置に到達したことから、ステップST23に移行して駆
動回路30をオフ状態とする。また、チルト最高位置ス
イッチ7がオフの場合には、ステップST29に移行し
て全閉位置スイッチ5の状態が検出される。その結果、
全閉位置スイッチ5がオンであればサンルーフパネルは
全閉位置に到達したことから、ステップST23に移行
して駆動回路30をオフ状態とする。
【0042】一方、全閉位置スイッチ5がオフであれば
ステップST30に移行する。このステップST30で
は開放スイッチ3の状態が検出される。検出の結果、開
放スイッチ3がオフであればステップST31に移行し
て、閉成側駆動回路のオン状態を維持して、サンルーフ
パネルの閉成側へのしゅう動を続行する。また、開放ス
イッチ3がオンであればステップST23に移行して、
駆動回路30をオフ状態としてサンルーフパネルのしゅ
う動を停止させる。
【0043】次に、図4のステップST3における負荷
検出の処理について説明する。過負荷の検出は電動機1
1の駆動電流を監視することによって行われる。すなわ
ち、電動機11の駆動電流は負荷の増大に伴って増加す
ることから、所定量の過負荷における駆動電流の増加を
検出して、しきい値を越えた駆動電流の増加が検出され
た場合に過負荷と判定するものである。
【0044】ここで、図7はこの負荷検出の動作を説明
するための線図で、同図(a)は電動機11の駆動が開
始されてから停止するまでの駆動電流の変化を示したも
のであり、同図(b)は所定時間間隔毎の駆動電流の増
加量としきい値との関係を示したものである。なお、過
負荷検出量を一定とした場合には、駆動電流の増加量が
電動機11の印加電圧に相関するものであることから、
印加電圧を定間隔に区切り、それぞれの区間におけるし
きい値を、次に示す表1のようにマップに記憶してお
く。
【0045】
【表1】
【0046】次に、この図7に示した負荷検出の処理を
行う制御処理回路8の動作を、図8に示すフローチャー
トを用いて説明する。なお、この負荷検出の処理は電動
機11の駆動期間中に20ms毎に実行される。この負
荷検出の処理はステップST41においてまず、図7
(a)に示した電動機11の始動時のマスク時間中であ
るか否かの判定を行う。この判定は、A/D2ポートへ
入力される信号を、電動機11の始動時に過渡電流が発
生する約200msの時間だけマスクするタイマーを監
視することによって行っている。判定の結果、マスク時
間中であればステップST42に移行して電動機11の
駆動をそのまま継続する。
【0047】また、マスク時間中でなかった場合にはス
テップST43に移行し、A/D2ポートに入力された
信号の値を計測して記憶した後、ステップST44に移
行する。ステップST44では3回前(60ms前)に
実行したステップST43における処理で記憶したA/
D2ポートの入力信号の測定値の有無を検出する。図7
(a)に示したV3以前の処理のように、3回前のA/
D2ポートの入力信号の記憶値がない場合には、そのま
ま前記ステップST42に移行する。一方、図7(a)
に示したV4以降の処理のように、3回前のA/D2ポ
ートの入力信号の記憶値がある場合には、ステップST
45に移行して今回の記憶値と3回前の記憶値との差を
演算してその値を記憶する。
【0048】次に、ステップST46に移行して、ステ
ップST45にて算出された値の正負、すなわち電動機
11の駆動電流の増減を判定する。その結果、図7
(b)に示すΔt1およびΔt2のように、その増加量
が零もしくは負の場合には、そのまま前記ステップST
42へ移行する。また、判定の結果が、図7(b)に示
すΔt3〜Δt6のように正である場合には、ステップ
ST47に移行してA/D1ポートに入力される信号の
値を測定してそれを記憶する。次に、ステップST48
に移行して、このステップST47で測定・記憶した値
に基づいて表1に示したマップの検索を行い、所定のし
きい値を抽出してステップST49に移行する。
【0049】ステップST49では、ステップST45
において演算・記憶した駆動電流の増加量をこのステッ
プST48で抽出したしきい値と比較し、ステップST
50にてその比較結果の判定を行う。判定の結果、図7
(b)に示すΔt3〜Δt5のように、増加量がしきい
値よりも小さい場合にはそのまま前記ステップST42
へ移行する。一方、図7(b)に示すΔt6のように増
加量がしきい値を超えている場合には、ステップST5
1へ移行して電動機11の駆動回路30をオフにして電
動機11を停止させる。
【0050】なお、3回前(60ms前)の記憶値と比
較して駆動電流の増加量を演算しているのは、制御処理
回路8で確実に判定できる増加量を得るための処理であ
り、比較される記憶値は4回前(80ms前)や2回前
(40ms前)等、他のものを用いてもよい。
【0051】実施例2.次に、この発明の実施例2を図
について説明する。図9は請求項4に記載した発明の一
実施例を説明するための、電動機11の印加電圧としき
い値との相関を示す線図である。過負荷検出量を一定に
した場合、しきい値と電動機11の印加電圧との間に
は、図示のような1次関数の相関がある。従って、実験
データより関数の勾配aと切片bとを求めれば、下記の
式で表記すことができる。
【0052】過負荷のしきい値 = a×(電動機11
の印加電圧)+b
【0053】従って、前述の表1に示したマップに代え
て、この勾配aと切片bとを制御処理回路8に記憶させ
ておき、上記式を用いて、電動機11の印加電圧より過
負荷のしきい値を計算によって求め、それによる過負荷
の判定を行うことが可能となる。
【0054】実施例3.次に、この発明の実施例3を図
について説明する。図10は請求項5に記載した発明の
一実施例における負荷検出の動作を説明するための線図
である。チルトの上昇/下降時のように、重力加速度の
影響によって電動機11が正転する場合と逆転する場合
の負荷利用が異なる場合、電動機11の正転と逆転にて
それぞれ異なったしきい値による負荷検出の制御を行う
ことが有効となる。同図(a)は電動機11の駆動が開
始されてから停止するまでの正転時と逆転時の駆動電流
の変化を示したものであり、同図(b)は所定時間間隔
毎の各駆動電流の増加量とそれぞれに対応して設定され
たしきい値との関係を示したものである。なお、この場
合には、印加電圧を定間隔に区切ったそれぞれの区間に
おける正転時と逆転殿しきい値を、次に示す表2のよう
にマップに記憶しておく。
【0055】
【表2】
【0056】次に、この図10に示した負荷検出の処理
を行う制御処理回路8の動作について説明する。ここ
で、図1はこの負荷検出の処理の要部のみを抜粋して
示したフローチャートであり、図8に示した実施例1に
おける負荷検出の処理におけるステップST48を、図
に示したステップST52〜ST54で代替したも
のである。従って、他の処理は実施例1の場合と同一で
あることからその説明は省略し、ここではステップST
47からステップST49までの処理についてのみ説明
する。
【0057】ステップST47におけるA/D1ポート
に入力された信号の値の計測と計測値の記憶が終了する
とステップST52に移行する。ステップST52では
電動機11が逆転しているか正転しているかを判定し、
逆転していればステップST53に移行し、正転してい
ればステップST54に移行する。ステップST53で
はステップST47にて記憶した値に基づいて表2に示
したマップの検索を行い、逆転時における所定のしきい
値を抽出してステップST49に移行する。また、ステ
ップST54ではステップST47で記憶した値をもと
に表2に示したマップの検索を行い、正転時における所
定のしきい値を抽出してステップST49に移行する。
ステップST49では抽出されたしきい値と駆動電流の
増加量との比較を行い、以下、その比較結果に基づい
て、電動機11の停止あるいは駆動続行の制御を行う。
【0058】なお、ステップST52における電動機1
1の正転/逆転の判定は、制御処理回路8のO1ポート
およびO2ポートのレベルを検出して行う。
【0059】実施例4.次に、この発明の実施例4を図
について説明する。図12は請求項2に記載した発明の
一実施例における負荷検出の動作を説明するための線図
で、同図(a)は電動機11の駆動が開始されてから停
止するまでの駆動電流の変化を示したものであり、同図
(b)は所定時間間隔毎に駆動電流が連続して増加した
回数としきい値との関係を示したものである。なお、電
動機11の印加電圧の変動によって電動機11の速度が
変化することから、印加電圧を定間隔に区切り、それぞ
れの区間におけるしきい値を、次に示す表3のようにマ
ップに記憶しておく。
【0060】
【表3】
【0061】次に、この図12に示した負荷検出の処理
を行う制御処理回路8の動作を、図13に示すフローチ
ャートを用いて説明する。なお、この負荷検出の処理も
電動機11の駆動期間中に20ms毎に実行される。こ
の負荷検出の処理はステップST61においてまず、図
12(a)に示した電動機11の始動時のマスク時間中
であるか否かの判定を行う。この判定は、A/D2ポー
トへ入力される信号を、電動機11の始動時に過渡電流
が発生する約200msの時間だけマスクするタイマー
を監視することによって行っている。判定の結果、マス
ク時間中であればステップST62に移行して電動機1
1の駆動をそのまま継続する。
【0062】また、マスク時間中でなかった場合にはス
テップST63に移行し、A/D2ポートに入力された
信号の値を計測して記憶した後、ステップST64に移
行する。ステップST64では前回実行したステップS
T63の処理で記憶したA/D2ポートの入力信号の測
定値の有無を検出する。図12(a)に示したV1の処
理のように、前回のA/D2ポートの入力信号の記憶値
がなければ、そのまま前記ステップST62に移行す
る。一方、図12(a)に示したV2以降の処理のよう
に、前回のA/D2ポートの入力信号の記憶値があれ
ば、ステップST65に移行して今回の記憶値と前回の
記憶値との比較を行う。
【0063】次に、ステップST66に移行して、ステ
ップST65の比較結果、すなわち電動機11の駆動電
流の増減を判定する。その結果、図12(b)に示すΔ
t1〜Δt4のように増加がない場合、もしくは減少し
ている場合にはステップST67に移行して、駆動電流
の連続増加回数を計数する電流増加カウンタのクリアを
行った後、前記ステップST62へ移行する。また、図
12(b)に示すΔt5〜Δt7のように駆動電流が増
加している場合には、ステップST68に移行して前記
電流増加カウンタを1歩進させた後、ステップST69
に移行する。
【0064】ステップST69ではA/D1ポートに入
力される信号の値を測定し、それを記憶してステップS
T70に移行する。ステップST70ではステップST
69で測定・記憶した値に基づいて表3に示したマップ
の検索を行い、所定のしきい値を抽出してステップST
71に移行する。ステップST71では、ステップST
78においてインクリメントした電流増加カウンタの計
数値をこのステップST70で抽出したしきい値と比較
し、ステップST72にてその比較結果の判定を行う。
判定の結果、図12(b)に示すΔt5,Δt6のよう
に、計数値の方がしきい値よりも小さい場合にはそのま
ま前記ステップST62へ移行する。一方、図12
(b)に示すΔt7のように、計数値がしきい値と等し
くなった場合には、ステップST73へ移行して駆動回
路30をオフにし、電動機11を停止させる。
【0065】実施例5.次に、この発明の実施例5を図
について説明する。図14は請求項3および6に記載し
た発明の一実施例における負荷検出の動作を説明するた
めの線図で、同図(a)は電動機11の駆動が開始され
てから停止するまでの、対象物が硬い場合の駆動電流の
変化、同図(b)は同じく対象物が軟らかい場合の駆動
電流の変化を示したものであり、同図(c)は駆動電流
の増加量の積算値と対象物の硬度に対応したしきい値と
の関係を示したものである。
【0066】ここで、過負荷の対象物、すなわちサンル
ーフパネルが挟み込む障害物が硬いもの(重負荷)であ
る場合には、電動機11の駆動電流は図14(a)に示
すように急激に増加する。一方、対象物が軟らかいもの
(軽負荷)である場合には、電動機11の駆動電流は図
14(b)に示すように緩慢に増加する。従って、負荷
検出のためのしきい値が対象物が硬い重負荷に対応した
一種類のみである場合、対象物が軟らかい軽負荷のとき
には過負荷判定にかなりの時間を要する。この時間を短
縮するため、以下の表4に示すような、電動機11の印
加電圧を定間隔に区切り、それぞれの区間におけるしき
い値を、第1しきい値と、この第1しきい値より所定量
だけ小さな第2しきい値とを設定してマップに記憶して
おき、所定のタイミングで第1しきい値から第2しきい
値への切り換えを行って過負荷判定を行う。
【0067】
【表4】
【0068】次に、この図14に示した負荷検出の処理
を行う制御処理回路8の動作を、図15に示すフローチ
ャートを用いて説明する。なお、この負荷検出の処理も
電動機11の駆動期間中に20ms毎に実行される。こ
の負荷検出の処理はステップST81においてまず、図
14(a)および(b)に示した電動機11の始動時の
マスク時間中であるか否かの判定を行う。この判定は、
A/D2ポートへ入力される信号を、電動機11の始動
時に過渡電流が発生する約200msの時間だけマスク
するタイマーを監視することによって行っている。判定
の結果、マスク時間中であればステップST82に移行
して電動機11の駆動をそのまま継続する。
【0069】また、マスク時間中でなかった場合にはス
テップST83に移行し、A/D2ポートに入力された
信号の値を計測して記憶した後、ステップST84に移
行する。ステップST84では前回実行したステップS
T83の処理で記憶したA/D2ポートの入力信号の測
定値の有無を検出する。前回のA/D2ポートの入力信
号の記憶値がなければ、そのまま前記ステップST82
に移行して電動機11の駆動を続行する。一方、前回の
A/D2ポートの入力信号の記憶値があれば、ステップ
ST85に移行して今回の記憶値と前回の記憶値との差
を演算し、その値を記憶してからステップST86に移
行する。
【0070】ステップST86では、ステップST85
による演算結果より電動機11の駆動電流の増減を判定
する。その結果、図14(c)に示すΔt1〜Δt5の
ように増加がない場合、もしくは減少している場合に
は、ステップST87に移行して駆動電流の連続増加回
数を計数する電流増加カウンタのクリアを行い、さらに
ステップST88に移行して連続して増加する駆動電流
の増加量を累積加算して記憶する電流増加量メモリのク
リアを行った後、前記ステップST82へ移行して電動
機11の駆動をそのまま継続する。
【0071】また、図14(b)に示すΔt6〜Δt9
(Δt9は軟対象物の場合のみ)のように駆動電流が増
加している場合には、ステップST89に移行して前記
電流増加カウンタを1歩進させてステップST90に移
行する。ステップST90では、前記電流増加量メモリ
にステップST85にて記憶しておいた駆動電流の増加
量を累積加算してステップST91に移行する。すなわ
ち、図14(a)に示した硬対象物の場合にはΔV11
〜ΔV13が、同図(b)に示した軟対象物の場合には
ΔV21〜ΔV24が順次積算されてゆく。
【0072】ステップST91ではA/D1ポートに入
力される信号の値を測定し、それを記憶してステップS
T92に移行する。ステップST92では電流増加カウ
ンタの計数値を判定し、それが所定の値、例えば3以下
であればステップST93に移行し、4以上であればス
テップST94に移行する。ステップST93ではステ
ップST91で測定・記憶した値に基づいて表4に示し
たマップを検索し、所定の第1しきい値を抽出してステ
ップST95に移行する。また、ステップST94では
ステップST91で測定・記憶した値に基づいて表4に
示したマップを検索し、所定の第2しきい値を抽出して
ステップST95に移行する。
【0073】ステップST95では、ステップST90
において積算した電流増加量メモリの記憶値をこのステ
ップST93もしくはST94で抽出した第1しきい値
あるいは第2しきい値と比較し、ステップST96に移
行してその比較結果の判定を行う。判定の結果、図14
(c)に示す硬対象物の場合のΔt6,Δt7のよう
に、積算された電流増加量の方が第1しきい値より小さ
い場合、あるいは軟対象物の場合のΔt6〜Δt8のよ
うに、積算された電流増加量の方が第2しきい値より小
さい場合には、そのまま前記ステップST82へ移行す
る。
【0074】一方、図14(c)に示す硬対象物の場合
のΔt8のように、積算された電流増加量が第1しきい
値に等しいかそれより大きな場合、あるいは軟対象物の
場合のΔt9のように、積算された電流増加量が第2し
きい値に等しいかそれより大きな場合にはステップST
97に移行する。ステップST97では電動機11の駆
動回路30をオフにして電動機11を停止させる。
【0075】このようにして、2種類のしきい値を用い
て処理することにより、軟らかい対象物による過負荷の
判定も短時間で行うことを可能とする。すなわち過負荷
発生から60msまでに積算された駆動電流の増加量は
第1しきい値と比較され、それを超えている場合には過
負荷と判定して電動機11を停止させ、超えていなけれ
ば対象物は軟らかいものと判定して、過負荷発生から8
0msまでに積算された駆動電流の増加量を、第1しき
い値よりも小さな第2しきい値と比較して過負荷の判定
を行っている。
【0076】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、しきい値を過負荷の対象物の硬軟に応じて複数
種類用意し、前記電動機に流れる駆動電流の所定時間内
での変化量に基づいて、使用する前記しきい値を切り換
え、電動機の駆動電流の変化量を所定の時間間隔で検出
し、それを所定のしきい値と比較して過負荷の判定を行
うように構成したので、対象物が硬い場合も軟い場合も
すばやく開閉動作の停止もしくは反転を行うことがで
き、サンルーフなどの車載用電動開閉体のしゅう動中に
発生する過負荷を、経年変化や環境の変化による負荷変
動に関係なく、確実に検出することができる車載用電動
開閉体の制御方法が得られる効果がある。
【0077】また、請求項2に記載の発明によれば、
きい値を過負荷の対象物の硬軟に応じて複数種類用意
し、前記電動機に流れる駆動電流の所定時間内での変化
量に基づいて、使用する前記しきい値を切り換え、電動
機の駆動電流の増加を所定の時間間隔で検出し、その連
続増加回数を所定のしきい値と比較して過負荷の判定を
行うように構成したので、対象物が硬い場合も軟い場合
もすばやく開閉動作の停止もしくは反転を行うことがで
き、プログラムメモリ量を節約できる効果がある。
【0078】また、請求項3に記載の発明によれば、
きい値を過負荷の対象物の硬軟に応じて複数種類用意
し、前記電動機に流れる駆動電流の所定時間内での変化
量に基づいて、使用する前記しきい値を切り換え、電動
機の駆動電流の変化量を所定の時間間隔で検出して、そ
れが連続して発生した回数があらかじめ設定された回数
を超えた際にその変化量を積算し、積算値を所定のしき
い値と比較して過負荷の判定を行うように構成したの
で、対象物が硬い場合も軟い場合もすばやく開閉動作の
停止もしくは反転を行うことができ、過負荷の発生時点
から過負荷の判定を行うことが可能となり、処理に要す
る時間を短縮できる効果がある。
【0079】また、請求項4に記載の発明によれば、過
負荷判定のためのしきい値を電動機の印加電圧より決定
するように構成したので、バッテリ電圧が変動した場合
でも確実に過負荷の判定が行える効果がある。
【0080】また、請求項5に記載の発明によれば、電
動機の正転/逆転に対応して異なったしきい値を設定す
るように構成したので、電動機の回転方向によってしゅ
う動負荷量が異なる場合でも確実な過負荷の判定が行え
る効果がある。
【0081】また、請求項6に記載の発明によれば、
負荷の対象物の硬軟は電流の変化量より検出するように
構成したので、過負荷の対象物が異なる場合でも確実
で、速やかな過負荷の判定が行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による車載用電動開閉体の
制御方法が適用されるサンルーフの制御装置を示す回路
図である。
【図2】制御されるサンルーフのアクチュエータを示す
一部切欠斜視図である。
【図3】上記サンルーフのサンルーフパネル開放/閉成
動作、およびチルト上昇/下降動作を示す断面図であ
る。
【図4】上記実施例による車載用電動開閉体の制御方法
の全体動作を示すフローチャートである。
【図5】上記実施例における電動機駆動処理の詳細動作
を示すフローチャートである。
【図6】上記実施例における電動機停止処理の詳細動作
を示すフローチャートである。
【図7】上記実施例における負荷検出処理を説明するた
めの線図である。
【図8】上記実施例における負荷検出処理の詳細動作を
示すフローチャートである。
【図9】この発明の実施例2による車載用電動開閉体の
制御方法における電動機の印加電圧としきい値との相関
を示す線図である。
【図10】この発明の実施例3による車載用電動開閉体
の制御方法における負荷検出処理を説明するための線図
である。
【図11】上記実施例における負荷検出処理の詳細動作
の要部を示すフローチャートである。
【図12】この発明の実施例4による車載用電動開閉体
の制御方法における負荷検出処理を説明するための線図
である。
【図13】上記実施例における負荷検出処理の詳細動作
を示すフローチャートである。
【図14】この発明の実施例5による車載用電動開閉体
の制御方法における負荷検出処理を説明するための線図
である。
【図15】上記実施例における負荷検出処理の詳細動作
を示すフローチャートである。
【図16】従来の車載用電動開閉体の制御方法が適用さ
れた自動車用サンルーフの安全装置を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
3 開放スイッチ 4 閉成スイッチ 5 全閉位置スイッチ 6 全開位置スイッチ 7 チルト最高位置スイッチ 8 制御処理回路 11 電動機 30 駆動回路

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機によって駆動される車載用電動開
    閉体の開閉を制御する車載用電動開閉体の制御方法にお
    いて、しきい値を過負荷の対象物の硬軟に応じて複数種
    類用意し、前記電動機に流れる駆動電流の所定時間内で
    の変化量に基づいて、使用する前記しきい値を切り換
    え、所定時間毎に前記駆動電流を検出して、当該駆動電
    流の所定時間における変化量を演算し、前記駆動電流の
    変化量があらかじめ設定されたしきい値を超えた場合に
    過負荷状態と判定して、前記電動機を停止、もしくは所
    定量反転させた後停止させることを特徴とする車載用電
    動開閉体の制御方法。
  2. 【請求項2】 電動機によって駆動される車載用電動開
    閉体の開閉を制御する車載用電動開閉体の制御方法にお
    いて、しきい値を過負荷の対象物の硬軟に応じて複数種
    類用意し、前記電動機に流れる駆動電流の所定時間内で
    の変化量に基づいて、使用する前記しきい値を切り換
    え、所定時間毎に前記駆動電流を検出して、当該駆動電
    流の増加が連続して発生した回数を計数し、前記駆動電
    流の増加が連続して発生した回数があらかじめ設定され
    たしきい値を超えた場合に過負荷状態と判定して、前記
    電動機を停止、もしくは所定量反転させた後停止させる
    ことを特徴とする車載用電動開閉体の制御方法。
  3. 【請求項3】 電動機によって駆動される車載用電動開
    閉体の開閉を制御する車載用電動開閉体の制御方法にお
    いて、しきい値を過負荷の対象物の硬軟に応じて複数種
    類用意し、前記電動機に流れる駆動電流の所定時間内で
    の変化量に基づいて、使用する前記しきい値を切り換
    え、所定時間毎に前記駆動電流を検出して、当該駆動電
    流の変化が連続して発生した回数があらかじめ設定され
    た回数を超えた場合に、その連続期間内の変化量を積算
    し、前記駆動電流の変化量の積算値があらかじめ設定さ
    れたしきい値を超えた場合に過負荷状態と判定して、前
    記電動機を停止、もしくは所定量反転させた後停止させ
    ることを特徴とする車載用電動開閉体の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記しきい値を前記電動機の印加電圧に
    基づいて決定することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の車載用電動開閉体の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記電動機が正転している場合と逆転し
    ている場合とで、前記しきい値を異なる値に設定したこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車
    載用電動開閉体の制御方法。
  6. 【請求項6】 過負荷の対象物の硬軟は電流の変化量よ
    り検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の車載用電動開閉体の制御方法。
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