JP3067356B2 - 多重化装置のループバック方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、多重化装置のループバ
ック方式に関し、特に、遠隔制御方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の多重化装置のループバック方式で
は、遠隔局の多重化装置は、制御信号に定義されたルー
プバック制御信号を分離し、受信ループバック制御信号
を出力するループバック制御手段と、前記受信ループバ
ック制御信号により、遠隔局の多重化装置の受信信号と
送信信号を内部回路を出力する切り替え手段とを有して
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この従来の多重化装置
のループバック方式では、遠隔局の多重化装置がループ
バック制御信号を受信すると、切り替え手段は遠隔局の
多重化装置の送信信号を出力し、遠隔局の多重化装置の
ループバック制御手段には、遠隔局の多重化装置の送信
信号が入力されるために、主局の多重化装置のループバ
ック制御手段でループバック解除の信号を受信できずル
ープバックを解除できないという課題があった。

【０００４】本発明は従来の上記実情に鑑みてなされた
ものであり、従って本発明の目的は、従来の技術に内在
する上記課題を解決することを可能とした多重化装置の
新規なループバック方式を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明に係る多重化装置のループバック方式は、遠
隔局の多重化装置が制御信号を割り当てるタイムスロッ
トの番号を入力しこの入力信号に対応する制御タイムス
ロット信号を出力しかつ番号が次に入力されるまで出力
を保持するタイムスロット設定手段と、前記制御信号に
定義されたループバック制御信号を分離し前記ループバ
ック制御信号を出力する手段と、前記制御タイムスロッ
ト信号と前記ループバック制御信号を入力し切り替え信
号を出力する切り替え制御手段と、前記遠隔局の多重化
装置の受信信号と送信信号を入力し前記切り替え信号に
より前記受信信号または前記送信信号と内部回路に出力
する切り替え手段とを備えて構成される。

【０００６】

【作用】切り替え制御手段は、受信ループバック制御信
号と制御タイムスロット信号から受信ループバック制御
信号がループバック実行命令の場合に、切り替え手段に
対して制御タイムスロットだけ受信信号で他のタイムス
ロットは送信信号に切り替えるように切り替え制御信号
を送出する。

【０００７】

【実施例】次に本発明をその好ましい一実施例について
図面を参照して具体的に説明する。

【０００８】図１は本発明の一実施例を示すブロック構
成図である。

【０００９】図１を参照するに、遠隔局の多重化装置１
は受信信号ａと送信信号ｂと切り替え手段２に入力す
る。ループバック非実行時には、切り替え手段２により
受信信号ａが選択されて主信号ｃが出力され、ループバ
ック制御手段５に入力される。一方、タイムスロット設
定手段６は指定された制御タイムスロットに対応する制
御タイムスロット信号ｅを出力する。この時、ループバ
ック制御手段５は、制御信号からループバック実行命令
を受信すると、ループバック実行のループバック制御信
号ｄを出力し、切り替え制御手段４に入力する。

【００１０】切り替え制御手段４は、ループバック実行
のループバック制御信号ｄと制御タイムスロット信号ｅ
から、切り替え手段２に対して制御タイムスロットにの
み受信信号ａを選択し、他のタイムスロットに対しては
送信信号ｂを出力するように切り替え制御信号ｆを出力
する。切り替え手段２は切り替え制御信号ｆによって受
信信号ａと送信信号ｂの切り替えを行う。

【００１１】また、遠隔局の多重化装置１にループバッ
ク解除命令が送出された場合には、ループバック制御手
段５はループバック解除のループバック制御信号ｄを出
力する。切り替え制御手段４は、ループバック制御信号
ｄによって、切り替え手段２に対して受信信号ａを選択
し主信号ｃを出力するように切り替え制御信号ｆを送出
する。切り替え手段２は切り替え制御信号ｆにより受信
信号ａを選択するような切り替えを行う。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ループバック実行時でも、ループバック制御手段では受
信信号の制御タイムスロットの制御信号が入力されるた
めにループバック解除の命令を送った場合にループバッ
ク制御手段が解除命令を受信し、ループバックを解除で
きるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。

【符号の説明】

１…遠隔局の多重化装置 ２…切り替え手段 ３…内部回路 ４…切り替え制御手段 ５…ループバック制御手段 ６…タイムスロット設定手段 ａ…受信信号 ｂ…送信信号 ｃ…伝送信号（主信号） ｄ…ループバック制御信号 ｅ…制御タイムスロット信号 ｆ…切り替え制御信号

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多重化装置間の伝送信号の任意のタイム
   スロットに制御信号を割り当てて主局の制御装置から多
   重化装置を介して遠隔局の多重化装置を制御するシステ
   ムにおいて、 前記遠隔局の多重化装置は、 前記制御信号を割り当てたタイムスロットの番号を入力
   し、前記入力番号に対応する制御タイムスロット信号を
   保持するタイムスロット設定手段と、 前記制御信号に定義されたループバック制御信号を分離
   し、前記ループバック制御信号を出力するループバック
   制御手段と、 前記制御タイムスロット信号と前記ループバック制御信
   号を入力し、切り替え信号を出力する切り替え制御手段
   と、 前記遠隔局の多重化装置の受信信号と送信信号を入力
   し、前記切り替え信号により、前記受信信号または前記
   送信信号を内部回路に出力する切り替え手段と、 を有することを特徴とした多重化装置のループバック方
   式。