JP3066719B2 - ニューマチックケーソンにおける周辺地山の乱れ緩和装置 - Google Patents

ニューマチックケーソンにおける周辺地山の乱れ緩和装置

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JP3066719B2
JP3066719B2 JP7192542A JP19254295A JP3066719B2 JP 3066719 B2 JP3066719 B2 JP 3066719B2 JP 7192542 A JP7192542 A JP 7192542A JP 19254295 A JP19254295 A JP 19254295A JP 3066719 B2 JP3066719 B2 JP 3066719B2
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公雄 小村
敏一 鹿又
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大豊建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニューマチックケ
ーソン工法により地中にケーソン躯体を沈下させ、立坑
を構築する場合の周辺地山の乱れを少なくするための周
辺地山の乱れ緩和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ニューマチックケーソン工法により地中
にケーソン躯体を沈下させ、立坑を構築する際、ケーソ
ン躯体周辺の土圧が楔状に作用し、周辺地山が乱れるこ
とがある。
【0003】また、ケーソン躯体周辺に酸欠空気がある
場合、ケーソン躯体の作業室にブローした空気が酸欠空
気を押し出すことになる。
【0004】しかし、従来技術ではこれらの現象に対し
て、特別の措置を講じていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来技術
ではケーソン躯体の沈下時にその周辺の土圧が楔状に作
用し、周辺地山が乱れ、ケーソン躯体が不安定な状態で
沈下されてしまう問題があった。
【0006】また、酸欠空気が周囲にある場合、ケーソ
ン躯体の下部の作業室内にブローした空気が酸欠空気を
押し出すことによって、近くの井戸や池等に酸欠空気が
漏洩し、環境に悪影響を与える問題もあった。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、ケーソン躯体の沈下時に
その側方土圧による周辺地山の乱れを緩和し、ケーソン
躯体を安定した状態で沈下させ得るニューマチックケー
ソンにおける周辺地山の乱れ緩和装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ケーソン躯体1の刃口部2に鋼鉄製の刃
口金物3を固定し、この刃口金物3に所定の間隔をおい
て縦方向に細長いスリット状のエア取り入れ口4と、そ
の内側にフィルタ6が配置されたエアチャンバ5を設
け、このエアチャンバ5には地上の大気にエアを解放す
るエア通路7が接続され、このエア通路7の上端部には
バルブ8が設けられた構成とし、上記目的を達成してい
る。また、エア通路7はケーソン躯体1の側壁内部を通
っている。
【0009】
【作用】本発明では、ケーソン躯体1の外周に、所定の
間隔をおいて複数個のエア取り入れ口4を設け、エア取
り入れ口列の内側にエアチャンバ5を設けている。そし
て、エアチャンバ5にケーソン躯体1の側壁内部を通っ
て地上の大気にエアを解放するエア通路7に接続してい
る。その結果、ケーソン躯体1の周辺のエアはエア取り
入れ口4を通ってエアチャンバ5内に入り、このエアチ
ャンバ5からエア通路7を通って地上の大気に解放され
る。これにより、ケーソン躯体1の沈下時に、ケーソン
躯体1の周辺土圧が楔状に作用することに伴う周辺地山
の乱れを緩和することができ、したがってケーソン躯体
1を安定した状態で沈下させることが可能となる。しか
も、ケーソン躯体1の酸欠空気が、ケーソン躯体1の下
部の作業室内にブローされた空気に押し出されることに
より、近くの井戸や池等に漏洩し、周辺の環境に悪影響
を与える等の不具合を解消することもできる。
【0010】また、本発明では前記ケーソン躯体1の刃
口部2に鋼鉄製の刃口金物3を固定している。そして、
前記刃口金物3に前記エア取り入れ口4とエアチャンバ
5とを設けている。これにより、ケーソン躯体1に前記
機能を持ったエア取り入れ口4とエアチャンバ5とを的
確に形成することができる。
【0011】また、前記エアチャンバ5内にフィルタ6
を配置しているので、土砂によるエアチャンバ5やエア
通路7の目詰まりを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例を示す縦断側面
図、図2は要部の拡大斜視図である。
【0014】これらの図に示す実施例では、ケーソン躯
体1の刃口部2に、鋼鉄製の刃口金物3が固定されてい
る。
【0015】前記刃口金物3には、図2に示すように、
所定の間隔をおいて縦状であってスリット状のエア取り
入れ口4と、その内側に箱形状のエアチャンバ5とが設
けられている。
【0016】前記エア取り入れ口4は、図面に示す実施
例では例えば幅5mm,高さ50mmの細長い長方形に
形成されている。
【0017】前記エアチャンバ5内には、フィルタ6が
配置されている。このフィルタ6は、豆砂利や合成樹脂
繊維等で形成されていて、エアチャンバ5以降の部材に
土砂が入り込むのを防止している。
【0018】前記ケーソン躯体1の側壁内部を通って前
記エアチャンバ5には、エア通路7が接続されている。
このエア通路7は、例えば塩化ビニル製のエアパイプに
より形成されており、ケーソン躯体1の側壁内部におい
て、円周方向に所定の間隔をおいて複数本設けられてい
る。また、エア通路7の上端部は地上に延びていて、エ
アを大気に解放し得るようになっている。さらに、各エ
ア通路7の上端部にはバルブ8が設けられている。
【0019】前記ケーソン躯体1の下部側には、図1に
示すように、作業室10が形成されている。この作業室
10には、圧縮空気が供給され、所定圧の圧気状態に保
たれている。また、作業室10の天井スラブには穴11
が設けられている。この穴11には、ケーソン躯体1の
内部に設けられたシャフト13が接続されている。この
シャフト13の上端部には、上部ロック12が取り付け
られ、下端部には腕型ハッチ16が設けられている。前
記上部ロック12には、上部ハッチ14と下部ハッチ1
5が設けられている。
【0020】そして、ニューマチックケーソン工法によ
りケーソン躯体1を沈下させるときは、作業室10内を
所定の圧気状態に保つ。この状態で、作業室10の底部
の地山Gを自動掘削機(図示せず)により掘削する。そ
の掘削土砂を地上に搬出するときは、上部ロック12に
設けられた上部ハッチ14を開け、上部ロック12内に
土砂バケット(図示せず)を入れ、上部ロック12内を
加圧する。上部ロック12と作業室10の圧力が同じに
なったら、上部ロック12の下部ハッチ15を開け、土
砂バケットをシャフト13内を通して作業室10内に降
ろす。ついで、作業室10で掘削された土砂を自動掘削
機により土砂バケットに入れ、シャフト13内を通して
上部ロック12内に引き入れ、上部ロック12に設けら
れた下部ハッチ15を閉じ、上部ロック12内を減圧
し、土砂バケットを函外に引き上げ、掘削土砂を排出す
る。
【0021】このようにして所定深さまで掘り進んだ
後、ケーソン躯体1を沈下させる。かかるケーソン躯体
1の沈下時に、この実施例ではケーソン躯体1の周辺の
エアが図2に矢印aで示すように、ケーソン躯体1の刃
口部2の刃口金物3に設けられた複数個のエア取り入れ
口4う通じてエアチャンバ5内に取り込まれ、このエア
チャンバ5内は配置されたフィルタ6により土砂はブロ
ックされ、エアのみケーソン躯体1の側壁内部に設けら
れたエア通路7としてのエアパイプおよびバルブ8を通
って地上の大気に放出される。
【0022】これにより、ケーソン躯体1の沈下時に、
ケーソン躯体1の周辺土圧が楔状に作用することに伴う
周辺地山の乱れを緩和することができ、したがってケー
ソン躯体1を安定した状態で沈下させることができる。
【0023】また、この実施例ではケーソン躯体1の酸
欠空気が、ケーソン躯体1の下部の作業室10内にブロ
ーされた空気に押し出されることにより、近くの井戸や
池等に漏洩し、周辺の環境に悪影響を与える等の不具合
を解消することもできる。
【0024】なお、本発明では各部の形状,構造は図面
に示す実施例に限らず、所期の機能を有するものであれ
ばよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ケー
ソン躯体1の外周に、所定の間隔をおいて複数個のエア
取り入れ口4を設け、エア取り入れ口列の内側にエアチ
ャンバ5を設け、このエアチャンバ5にケーソン躯体1
の側壁内部を通って地上の大気にエアを解放するエア通
路7を接続しており、ケーソン躯体1の周辺のエアを、
エア取り入れ口4を通じてエアチャンバ5内に取り込
み、このエアチャンバ5からエア通路7を通じて地上の
大気に放出するようにしているので、ケーソン躯体1の
沈下時に、ケーソン躯体1の周辺土圧が楔状に作用する
ことに伴う周辺地山の乱れを緩和し得る効果があり、し
たがってケーソン躯体1を安定した状態で沈下させ得る
効果を有する外、ケーソン躯体1の酸欠空気が、ケーソ
ン躯体1の下部の作業室内にブローされた空気に押し出
されることにより、近くの井戸や池等に漏洩し、周辺の
環境に悪影響を与える等の不具合を解消し得る効果もあ
る。
【0026】また、前記ケーソン躯体1の刃口部2に鋼
鉄製の刃口金物3を固定し、この刃口金物3に前記エア
取り入れ口4とエアチャンバ5とを設けているので、ケ
ーソン躯体1に前記機能を持ったエア取り入れ口4とエ
アチャンバ5とを的確に形成し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断側面図である。
【図2】図1に示す実施例の要部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 ケーソン躯体 2 ケーソン躯体の刃口部 3 刃口金物 4 エア取り入れ口 5 エアチャンバ 6 フィルタ 7 エア通路 8 エア通路の大気側端部に設けられたバルブ 10 作業室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 「トンネルと地下、23[6]」 (1992)土木工学社 P.31−33

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーソン躯体(1)の刃口部(2)に鋼
    鉄製の刃口金物(3)を固定し、この刃口金物(3)に
    所定の間隔をおいて縦方向に細長いスリット状のエア取
    り入れ口(4)と、その内側にフィルタ(6)が配置さ
    れたエアチャンバ(5)を設け、このエアチャンバ
    (5)には地上の大気にエアを解放するエア通路(7)
    が接続され、このエア通路(7)の上端部にはバルブ
    (8)が設けられたことを特徴とするニューマチックケ
    ーソンにおける周辺地山の乱れ緩和装置。
  2. 【請求項2】 エア通路(7)はケーソン躯体(1)の
    側壁内部を通っている請求項1記載のニューマチックケ
    ーソンにおける周辺地山の乱れ緩和装置。
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