JPH1037173A - 地滑り抑止井 - Google Patents
地滑り抑止井Info
- Publication number
- JPH1037173A JPH1037173A JP19909496A JP19909496A JPH1037173A JP H1037173 A JPH1037173 A JP H1037173A JP 19909496 A JP19909496 A JP 19909496A JP 19909496 A JP19909496 A JP 19909496A JP H1037173 A JPH1037173 A JP H1037173A
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- JP
- Japan
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- siphon
- pile
- ground
- landslide
- water
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 杭径の小口径化及び設置本数の低減を図るこ
とができる地滑り抑止井を提供する。 【解決手段】 地盤１中に筒状の深礎杭１０を打設し
て、この深礎杭１０で地滑りを抑止すると共に、深礎杭
１０の内部から地下水Ｗをサイフォン５１により地上に
揚げて地盤強度を向上させる。
とができる地滑り抑止井を提供する。 【解決手段】 地盤１中に筒状の深礎杭１０を打設し
て、この深礎杭１０で地滑りを抑止すると共に、深礎杭
１０の内部から地下水Ｗをサイフォン５１により地上に
揚げて地盤強度を向上させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤中に杭を打設
して地滑りを抑止する地滑り抑止井に関する。
して地滑りを抑止する地滑り抑止井に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に地滑りは、地形の状況、地盤
の成層状態、地下水の状況（例えば被圧水の有無）な
どに起因して発生する。従来、その対策の一つとして
は、急峻な地形においても施工可能な深礎杭による地滑
り抑止方法が採用されている。この地滑り抑止方法で
は、大口径の杭が多数打設される。
の成層状態、地下水の状況（例えば被圧水の有無）な
どに起因して発生する。従来、その対策の一つとして
は、急峻な地形においても施工可能な深礎杭による地滑
り抑止方法が採用されている。この地滑り抑止方法で
は、大口径の杭が多数打設される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような地
滑り抑止方法では、大口径の杭を多数打設しなければ、
十分な効果を得られない場合があり、このため、施工が
煩雑となるという問題を有している。
滑り抑止方法では、大口径の杭を多数打設しなければ、
十分な効果を得られない場合があり、このため、施工が
煩雑となるという問題を有している。
【０００４】本発明は、上記事情に鑑み、杭径の小口径
化及び設置本数の低減を図ることができる地滑り抑止井
を提供することを目的としている。
化及び設置本数の低減を図ることができる地滑り抑止井
を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の発明の地
滑り抑止井では、地盤中に杭を打設して地滑りを抑止す
る地滑り抑止井において、杭を筒状とし、杭の内部から
地下水を地上に揚げることを特徴とする。即ち、杭によ
り、地滑りが抑止されると共に、その地下水位或いは間
隙水圧が低下される。
滑り抑止井では、地盤中に杭を打設して地滑りを抑止す
る地滑り抑止井において、杭を筒状とし、杭の内部から
地下水を地上に揚げることを特徴とする。即ち、杭によ
り、地滑りが抑止されると共に、その地下水位或いは間
隙水圧が低下される。
【０００６】本発明の第二の発明の地滑り抑止井は、第
一の発明の地滑り抑止井において、地盤中に打設される
筒状の杭と、一端が杭の内部の地下水中に配置され、他
端が地上において前記一端より低い位置に配置されたサ
イフォンとを備えることを特徴とする。即ち、地下水は
サイフォンにより無動力で地上に揚げられる。よって、
杭により、地滑りが抑止されると共に、その地下水位或
いは間隙水圧が低下される。
一の発明の地滑り抑止井において、地盤中に打設される
筒状の杭と、一端が杭の内部の地下水中に配置され、他
端が地上において前記一端より低い位置に配置されたサ
イフォンとを備えることを特徴とする。即ち、地下水は
サイフォンにより無動力で地上に揚げられる。よって、
杭により、地滑りが抑止されると共に、その地下水位或
いは間隙水圧が低下される。
【０００７】本発明の第三の発明の地滑り抑止井は、第
二の発明の地滑り抑止井において、サイフォンには、揚
水量調整機構が設けられ、揚水量調整機構は、サイフォ
ンの一端を包囲して下方に延在する小フロート収納管
と、小フロート収納管内に配置され、サイフォンの一端
を閉じる小フロートと、小フロート収納管外に配置さ
れ、小フロートより浮力の大なる大フロートと、小フロ
ートと大フロートとを繋ぐひもとを備えてなることを特
徴とする。
二の発明の地滑り抑止井において、サイフォンには、揚
水量調整機構が設けられ、揚水量調整機構は、サイフォ
ンの一端を包囲して下方に延在する小フロート収納管
と、小フロート収納管内に配置され、サイフォンの一端
を閉じる小フロートと、小フロート収納管外に配置さ
れ、小フロートより浮力の大なる大フロートと、小フロ
ートと大フロートとを繋ぐひもとを備えてなることを特
徴とする。
【０００８】即ち、地下水位が高く大フロートの位置が
高いときには、ひもを介して小フロートが下方に向けて
引かれ、サイフォンの一端が開く。すると、サイフォン
は、地下水を吸込み、揚水する。また、地下水位が低く
なり、大フロートの位置が低くなると、小フロートは、
自らに生じる浮力とサイフォンの吸引力とにより上昇
し、サイフォンの一端に接近して、その開口率を低減す
る。よって、サイフォンの一端からの揚水流量が低下す
る。また、更に地下水面が低くなれば、ひもはたるんだ
状態となるので、小フロートが上昇し、サイフォンの吸
引力により、（また水中ならば自らに生じる浮力に加勢
されて）サイフォンの一端を閉じ、揚水が停止される。
これにより、地下水面の低下が著しく、サイフォンの一
端が地下水面から上がってしまった状態でも、サイフォ
ンの一端からの空気の流入が防止される。
高いときには、ひもを介して小フロートが下方に向けて
引かれ、サイフォンの一端が開く。すると、サイフォン
は、地下水を吸込み、揚水する。また、地下水位が低く
なり、大フロートの位置が低くなると、小フロートは、
自らに生じる浮力とサイフォンの吸引力とにより上昇
し、サイフォンの一端に接近して、その開口率を低減す
る。よって、サイフォンの一端からの揚水流量が低下す
る。また、更に地下水面が低くなれば、ひもはたるんだ
状態となるので、小フロートが上昇し、サイフォンの吸
引力により、（また水中ならば自らに生じる浮力に加勢
されて）サイフォンの一端を閉じ、揚水が停止される。
これにより、地下水面の低下が著しく、サイフォンの一
端が地下水面から上がってしまった状態でも、サイフォ
ンの一端からの空気の流入が防止される。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。図５に示すように、本発明の一実施
形態の地滑り抑止井１００は、急峻な地形に設けられて
おり、この地形の地盤１は、透水性の低い難透水層２を
有しており、この難透水層２を境に上層３と下層４に分
かれ、上層３に地下水位ＷＬが位置し、地滑りし易い地
層になっている。
に基づき説明する。図５に示すように、本発明の一実施
形態の地滑り抑止井１００は、急峻な地形に設けられて
おり、この地形の地盤１は、透水性の低い難透水層２を
有しており、この難透水層２を境に上層３と下層４に分
かれ、上層３に地下水位ＷＬが位置し、地滑りし易い地
層になっている。
【００１０】地滑り抑止井１００は、地盤１の上層３、
難透水層２を鉛直に貫通して、下層４に至るまで打設さ
れた筒状の杭である深礎杭１０と、深礎杭１０の内部か
ら地下水Ｗを地上に揚げる揚水設備５０とからなってい
る。
難透水層２を鉛直に貫通して、下層４に至るまで打設さ
れた筒状の杭である深礎杭１０と、深礎杭１０の内部か
ら地下水Ｗを地上に揚げる揚水設備５０とからなってい
る。
【００１１】深礎杭１０は、図１に示すように地盤１を
掘削して、掘削面５に沿って内部にコンクリートを打設
する深礎工法で形成されており、深礎杭１０内の下部に
は、高い透水性を備えるように多数の石１１と土砂１２
が滞積されている。よって、深礎杭１０内には、その周
囲の地盤１の地下水位ＷＬとほぼ同じ高さまで地下水Ｗ
が溜まっている。
掘削して、掘削面５に沿って内部にコンクリートを打設
する深礎工法で形成されており、深礎杭１０内の下部に
は、高い透水性を備えるように多数の石１１と土砂１２
が滞積されている。よって、深礎杭１０内には、その周
囲の地盤１の地下水位ＷＬとほぼ同じ高さまで地下水Ｗ
が溜まっている。
【００１２】揚水設備５０は、一端５２が深礎杭１０の
内部の地下水Ｗ中に配置され、図５に示すように他端５
３が地上において一端５２より低い位置に配置されたサ
イフォン５１と、サイフォン５１の他端５３に接続され
た排水溝５５と、図２に示すように、サイフォン５１の
一端５２側に設けられた揚水量調整機構６０とを備えて
なっている。
内部の地下水Ｗ中に配置され、図５に示すように他端５
３が地上において一端５２より低い位置に配置されたサ
イフォン５１と、サイフォン５１の他端５３に接続され
た排水溝５５と、図２に示すように、サイフォン５１の
一端５２側に設けられた揚水量調整機構６０とを備えて
なっている。
【００１３】揚水量調整機構６０は、サイフォン５１の
一端５２を包囲して下方に延在する小フロート収納管６
１と、小フロート収納管６１内に配置され、サイフォン
５１の一端５２を閉じる小フロート７１と、小フロート
収納管６１外に配置され、小フロート７１より浮力の大
なる大フロート７２と、小フロート７１と大フロート７
２とを繋ぐひも７３と、小フロート収納管６１の下端開
口部に設けられ、ひも７３を繰り出し、引き込み自在に
掛止する掛止具８０とを備えてなっている。
一端５２を包囲して下方に延在する小フロート収納管６
１と、小フロート収納管６１内に配置され、サイフォン
５１の一端５２を閉じる小フロート７１と、小フロート
収納管６１外に配置され、小フロート７１より浮力の大
なる大フロート７２と、小フロート７１と大フロート７
２とを繋ぐひも７３と、小フロート収納管６１の下端開
口部に設けられ、ひも７３を繰り出し、引き込み自在に
掛止する掛止具８０とを備えてなっている。
【００１４】また、サイフォン５１の一端５２は、図４
に示すように、下方に向けて末広がりになっている。
に示すように、下方に向けて末広がりになっている。
【００１５】また、本実施形態では、図５に示すよう
に、サイフォン５１の一端５２とサイフォン５１の他端
５３までの落差（即ち高低差＋損失水頭）が、７〜８メ
ートル程度となっている。また、深礎杭１０の上端開口
には、図１に示すように蓋１５が設けられている。これ
は、入光を防いでボウフラや藻の発生を抑制し、サイフ
ォン５１の詰まりを防止するためと、安全の確保のため
と、図３に示すサイフォン５１の一端５２と小フロート
７１との密着性を確保するためである。
に、サイフォン５１の一端５２とサイフォン５１の他端
５３までの落差（即ち高低差＋損失水頭）が、７〜８メ
ートル程度となっている。また、深礎杭１０の上端開口
には、図１に示すように蓋１５が設けられている。これ
は、入光を防いでボウフラや藻の発生を抑制し、サイフ
ォン５１の詰まりを防止するためと、安全の確保のため
と、図３に示すサイフォン５１の一端５２と小フロート
７１との密着性を確保するためである。
【００１６】図１に示すように、地滑り抑止井１００な
どは、以上のような構成を有しているので、まず、深礎
杭１０により、主に地盤１の上層３の地滑りを抑止する
ことができる。また、地下水Ｗはサイフォン５１により
無動力で地上に揚げられるので、主に地盤１の上層３の
地下水位ＷＬ或いは間隙水圧が低下される。これによ
り、地盤強度を向上させることができるので、地滑り抑
止効果を向上させることができる。従って、従来に比し
て、深礎杭１０の杭径の小口径化及び設置本数の低減を
図ることができる。
どは、以上のような構成を有しているので、まず、深礎
杭１０により、主に地盤１の上層３の地滑りを抑止する
ことができる。また、地下水Ｗはサイフォン５１により
無動力で地上に揚げられるので、主に地盤１の上層３の
地下水位ＷＬ或いは間隙水圧が低下される。これによ
り、地盤強度を向上させることができるので、地滑り抑
止効果を向上させることができる。従って、従来に比し
て、深礎杭１０の杭径の小口径化及び設置本数の低減を
図ることができる。
【００１７】また、この揚水は、無動力でなされるの
で、維持管理が簡易である。
で、維持管理が簡易である。
【００１８】更に、揚水量調整機構６０では、地下水位
ＷＬが高く、従って内部の地下水面ＷＳも高く、図２の
大フロート７２の位置が高いときには、ひも７３を介し
て小フロート７１が小フロート収納管６１の下端開口部
の掛止具８０に向けて引かれ、サイフォン５１の一端５
２が開く。すると、サイフォン５１は、地下水Ｗを吸込
み、揚水する。また、図１の地下水位ＷＬが低くなり、
従って内部の地下水面ＷＳも低くなり、図３の大フロー
ト７２の位置が低くなると、小フロート７１は、自らに
生じる浮力とサイフォン５１の吸引力とにより上昇し、
サイフォン５１の一端５２に接近して、その開口率を低
減する。よって、サイフォン５１の一端５２からの揚水
流量が低下する。
ＷＬが高く、従って内部の地下水面ＷＳも高く、図２の
大フロート７２の位置が高いときには、ひも７３を介し
て小フロート７１が小フロート収納管６１の下端開口部
の掛止具８０に向けて引かれ、サイフォン５１の一端５
２が開く。すると、サイフォン５１は、地下水Ｗを吸込
み、揚水する。また、図１の地下水位ＷＬが低くなり、
従って内部の地下水面ＷＳも低くなり、図３の大フロー
ト７２の位置が低くなると、小フロート７１は、自らに
生じる浮力とサイフォン５１の吸引力とにより上昇し、
サイフォン５１の一端５２に接近して、その開口率を低
減する。よって、サイフォン５１の一端５２からの揚水
流量が低下する。
【００１９】これによって、サイフォン５１の一端５２
が、地下水Ｗから上がって、揚水が停止してしまう事態
を、特に作業を施さずに防止することができるので、更
に維持管理を簡易にすることができる。
が、地下水Ｗから上がって、揚水が停止してしまう事態
を、特に作業を施さずに防止することができるので、更
に維持管理を簡易にすることができる。
【００２０】また、更に地下水面ＷＳが低くなれば、ひ
も７３はたるんだ状態となるので、小フロート７１が自
らに生じる浮力とサイフォン５１の吸引力とでサイフォ
ン５１の一端５２を閉じ、揚水が停止される。これによ
り、地下水面ＷＳの低下が著しく、サイフォン５１の一
端５２が地下水面ＷＳから上がってしまった状態でも、
小フロート７１はサイフォン５１の吸引力で、サイフォ
ン５１の一端５２に密着しているので、サイフォン５１
の一端５２からの空気の流入が防止される。よって、地
下水面ＷＳがサイフォン５１の一端５２を地下水Ｗ中に
沈めるのに十分に上昇して、小フロート７１がサイフォ
ン５１の一端５２から外れ、サイフォン５１の一端５２
が開いたときには、サイフォン５１中の地下水Ｗと、サ
イフォン５１の一端５２に近接する地下水Ｗとの間に空
隙が生じることはなく、サイフォン５１はその吸引力で
揚水を再開することができる。
も７３はたるんだ状態となるので、小フロート７１が自
らに生じる浮力とサイフォン５１の吸引力とでサイフォ
ン５１の一端５２を閉じ、揚水が停止される。これによ
り、地下水面ＷＳの低下が著しく、サイフォン５１の一
端５２が地下水面ＷＳから上がってしまった状態でも、
小フロート７１はサイフォン５１の吸引力で、サイフォ
ン５１の一端５２に密着しているので、サイフォン５１
の一端５２からの空気の流入が防止される。よって、地
下水面ＷＳがサイフォン５１の一端５２を地下水Ｗ中に
沈めるのに十分に上昇して、小フロート７１がサイフォ
ン５１の一端５２から外れ、サイフォン５１の一端５２
が開いたときには、サイフォン５１中の地下水Ｗと、サ
イフォン５１の一端５２に近接する地下水Ｗとの間に空
隙が生じることはなく、サイフォン５１はその吸引力で
揚水を再開することができる。
【００２１】尚、上記実施形態では、杭をコンクリート
よりなる深礎杭１０としたが、鋼管杭であってもよい。
よりなる深礎杭１０としたが、鋼管杭であってもよい。
【００２２】
【発明の効果】本発明の第一の発明の地滑り抑止井によ
れば、杭により地滑りが抑止される上、地下水位或いは
間隙水圧が低下されるので、地盤強度を向上させること
ができる。よって、地滑り抑止効果を向上させることが
でき、これにより、杭径の小口径化及び設置本数の低減
を図ることができる。
れば、杭により地滑りが抑止される上、地下水位或いは
間隙水圧が低下されるので、地盤強度を向上させること
ができる。よって、地滑り抑止効果を向上させることが
でき、これにより、杭径の小口径化及び設置本数の低減
を図ることができる。
【００２３】本発明の第二の発明の地滑り抑止井によれ
ば、第一の発明の効果と同様の効果を有する上、地下水
がサイフォンにより無動力で地上に揚げられるので、維
持管理を簡易にする。
ば、第一の発明の効果と同様の効果を有する上、地下水
がサイフォンにより無動力で地上に揚げられるので、維
持管理を簡易にする。
【００２４】本発明の第三の発明の地滑り抑止井によれ
ば、第二の発明の効果に加えて、地下水位が高いときに
は揚水流量を増大させ、地下水位が低いときには揚水流
量を低下させることを、無動力で行なうことができるの
で、サイフォンの一端が、地下水から上がって、揚水が
停止してしまう事態を、特に作業を施さずに防止するこ
とができる。よって、更に維持管理を簡易にすることが
できる。また、地下水面の低下が著しく、サイフォンの
一端が地下水面から上がってしまった状態でも、小フロ
ートはサイフォンの吸引力で、サイフォンの一端に密着
しているので、サイフォンの一端からの空気の流入が防
止される。よって、再び地下水面がサイフォンの一端を
地下水中に沈めるのに十分に上昇して、小フロートがサ
イフォンの一端から外れ、サイフォンの一端が開いたと
きには、サイフォン中の地下水と、サイフォンの一端に
近接する地下水との間に空隙が生じることはなく、サイ
フォンはその吸引力で揚水を再開することができる。
ば、第二の発明の効果に加えて、地下水位が高いときに
は揚水流量を増大させ、地下水位が低いときには揚水流
量を低下させることを、無動力で行なうことができるの
で、サイフォンの一端が、地下水から上がって、揚水が
停止してしまう事態を、特に作業を施さずに防止するこ
とができる。よって、更に維持管理を簡易にすることが
できる。また、地下水面の低下が著しく、サイフォンの
一端が地下水面から上がってしまった状態でも、小フロ
ートはサイフォンの吸引力で、サイフォンの一端に密着
しているので、サイフォンの一端からの空気の流入が防
止される。よって、再び地下水面がサイフォンの一端を
地下水中に沈めるのに十分に上昇して、小フロートがサ
イフォンの一端から外れ、サイフォンの一端が開いたと
きには、サイフォン中の地下水と、サイフォンの一端に
近接する地下水との間に空隙が生じることはなく、サイ
フォンはその吸引力で揚水を再開することができる。
【図１】 本発明の地滑り防止井の一実施形態を示す断
面図である。
面図である。
【図２】 図１のサイフォンの揚水量調整機構を示す図
であり、サイフォンの一端が開放された状態を示す。
であり、サイフォンの一端が開放された状態を示す。
【図３】 図１のサイフォンの揚水量調整機構を示す図
であり、サイフォンの一端が開放された状態を示す。
であり、サイフォンの一端が開放された状態を示す。
【図４】 図３のサイフォンの一端を示す図である。
【図５】 図１の地滑り防止井の全体図である。
１ 地盤 １０ 深礎杭（杭） ５１ サイフォン ５２ サイフォンの一端 ５３ サイフォンの他端 ６０ 揚水量調整機構 ６１ 小フロート収納管 ７１ 小フロート ７２ 大フロート ７３ ひも １００ 地滑り抑止井 Ｗ 地下水 ＷＳ 地下水面
Claims (3)
- 【請求項１】 地盤中に杭を打設して地滑りを抑止する
地滑り抑止井において、 前記杭を筒状とし、 該杭の内部から地下水を地上に揚げることを特徴とする
地滑り抑止井。 - 【請求項２】 前記地盤中に打設される筒状の杭と、 一端が該杭の内部の地下水中に配置され、他端が前記地
上において前記一端より低い位置に配置されたサイフォ
ンとを備えることを特徴とする請求項１記載の地滑り抑
止井。 - 【請求項３】 前記サイフォンには、揚水量調整機構が
設けられ、 該揚水量調整機構は、前記サイフォンの一端を包囲して
下方に延在する小フロート収納管と、該小フロート収納
管内に配置され、前記サイフォンの一端を閉じる小フロ
ートと、前記小フロート収納管外に配置され、前記小フ
ロートより浮力の大なる大フロートと、前記小フロート
と前記大フロートとを繋ぐひもとを備えてなることを特
徴とする請求項２記載の地滑り抑止井。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19909496A JPH1037173A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 地滑り抑止井 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19909496A JPH1037173A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 地滑り抑止井 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1037173A true JPH1037173A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16402026
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19909496A Withdrawn JPH1037173A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 地滑り抑止井 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1037173A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100562740B1 (ko) * | 2001-08-03 | 2006-03-23 | 배영길 | 지표면의 물을 지하수화 하는 장치 및 방법. |
| KR100873089B1 (ko) | 2008-05-30 | 2008-12-09 | 주식회사 도화종합기술공사 | 지반침하 방지용 피압대수층 감압 지하수로 |
| KR100961917B1 (ko) | 2010-02-19 | 2010-06-10 | 현대건설주식회사 | 투수말뚝을 이용한 육역화 제어형 하천 |
| CN108571020A (zh) * | 2018-05-17 | 2018-09-25 | 江苏扬州建工建设集团有限公司 | 深基坑承压水突涌减压控水的混凝土底板浇筑方法 |
| CN110528540A (zh) * | 2019-08-23 | 2019-12-03 | 河北工业大学 | 一种内嵌桩柱的排水抗滑桩结构及其施工方法 |
| WO2023173569A1 (zh) * | 2022-03-17 | 2023-09-21 | 中钢集团马鞍山矿山研究总院股份有限公司 | 一种弱渗透土层边坡地下水灾害治理方法 |
-
1996
- 1996-07-29 JP JP19909496A patent/JPH1037173A/ja not_active Withdrawn
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