JP3446186B2 - 浚渫用汚濁防止ケーソン及び浚渫方法 - Google Patents

浚渫用汚濁防止ケーソン及び浚渫方法

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JP3446186B2
JP3446186B2 JP29573596A JP29573596A JP3446186B2 JP 3446186 B2 JP3446186 B2 JP 3446186B2 JP 29573596 A JP29573596 A JP 29573596A JP 29573596 A JP29573596 A JP 29573596A JP 3446186 B2 JP3446186 B2 JP 3446186B2
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克 麻生
俊一 桜井
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大豊建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、河川や港湾など
の水底の浚渫工事に使用されるケーソン及び浚渫方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種のものとしては、特開平
7ー229162号公報に記載されたようなものがあ
る。これは、浚渫域を遮水性の汚濁防止枠で囲み、この
汚濁防止枠内の汚濁水をポンプで汲み上げて濾過し、そ
れを汚濁防止枠外に放水すると共に、汚濁防止枠外の非
汚濁水を汚濁防止枠内に導入しながら浚渫域の水底を掘
削浚渫するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、汚濁防止枠が水面のフロー
トから垂下された遮水膜の下部に透水膜が接続されて構
成されたものであるため、この汚濁防止枠を移動させる
場合に、その透水膜が水底上に接触しながら移動するこ
とから、水底に引っ掛かり損傷する虞がある。また、風
の強い時などには、フロートが流され、汚濁防止枠が安
定しない場合がある。
【0004】さらに、汚濁防止枠内の汚濁水をポンプで
汲み上げて濾過して汚濁防止枠外に放水すると同時に、
汚濁防止枠外の非汚濁水を汚濁防止枠内に導入しながら
掘削を行っているため、濾過装置等の設備が必要になる
と同時に、掘削終了後に汚濁防止枠を移動させるには、
濾過により完全に汚濁を除去できるものでなく沈降する
までは移動させることができず、作業性が悪い。
【0005】そこで、この発明は、水底上に接触させる
ことなく移動させることが出来、損傷を未然に防止でき
る浚渫用汚濁防止ケーソンを提供することを課題として
いる。
【0006】他の課題は、浚渫域に安定して保持できる
浚渫用汚濁防止ケーソンを提供することにある。
【0007】他の課題は、濾過装置等が必要なく、浚渫
作業性を向上させることが出来る浚渫方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、上下方向に延びる筒状
で金属製のケーソン本体を有し、該ケーソン本体の側壁
部は、中空形状に形成されると共に、該中空の側壁部内
に水を注水又は該側壁部内から水を排水する給排水手段
を設け、該給排水手段は、前記側壁部の外壁に前記中空
の側壁部内に水を注水するための第1バルブを設けると
共に、前記中空の側壁部内の水を外部に排水するための
ポンプを設け、該水を注水することによりケーソン本体
を沈下可能とし、又、水を排水することによりケーソン
本体を浮上可能とし、更に、前記側壁部の外壁と内壁と
を貫通して前記ケーソン本体の外側と内側とを連通させ
る貫通パイプを設けると共に該貫通パイプを開閉するた
めの第2バルブを設けた浚渫用汚濁防止ケーソンとした
ことを特徴としている。
【0009】請求項2に記載された発明は、請求項1の
構成に加え、前記ケーソン本体の下端部には、該ケーソ
ン本体の沈下時に水底に食い込む食込み手段が設けられ
たことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載された発明は、請求項2の
構成に加え、前記食込み手段は、前記ケーソン本体の下
端部が前記水底に食い込むように先細り形状に形成され
たことを特徴とする。
【0011】請求項4に記載された発明は、請求項2又
は3に記載の構成に加え、前記食込み手段は、前記ケー
ソン本体の下端部に、下方に向けて流体を噴射して水底
表土を吹き飛ばして前記ケーソン本体の下端部を前記水
底に食い込ませる噴射装置を有することを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、上下方向に延び
る筒状で金属製のケーソン本体を有し、該ケーソン本体
の側壁部は、中空形状に形成され、該中空の側壁部内に
水を注水又は該側壁部内から水を排水する給排水手段を
設け、該水を注水することによりケーソン本体を沈下可
能とし、又、水を排水することによりケーソン本体を浮
上可能とし、前記ケーソン本体の側壁部は、外板と内板
とを有し、該両板に跨り、上下方向に沿う仕切壁が複数
形成され、該複数の仕切壁により前記側壁部内が複数の
隔室に分割され、該各隔室に前記給排水手段を設けた
渫用汚濁防止ケーソンとしたことを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4
の何れかに記載の浚渫用汚濁防止ケーソンを用いて水底
の浚渫を行う浚渫方法において、前記ケーソンを複数隣
接させ、前記第1バルブを開いて該ケーソンの側壁部内
に水を注入して沈下させて水底上に着底させ、あるケー
ソン内の表土を掘削してバージに積込んだ後、他のケー
ソン内の表土を掘削してバージに積込み、前記あるケー
ソンの汚濁物質が沈降した後、該あるケーソンの側壁部
内の水を前記ポンプより排水させることにより浮上させ
て移動させた後沈下させ、該あるケーソン内の表土の掘
削を行うと共に前記他のケーソンの汚濁物質の沈降後該
他のケーソンを浮上させて移動させ、順次かかる操作を
繰り返すことにより浚渫を行うと共に、該浚渫時に前記
第2バルブを開くことにより、ケーソン内外の水位のバ
ランスを取るようにした浚渫方法としたことを特徴とす
る。
【0014】請求項7に記載の発明は、上下方向に延び
る筒状で金属製のケーソン本体を有し、該ケーソン本体
の側壁部は、中空形状に形成され、該中空の側壁部内に
水を注水又は該側壁部内から水を排水する給排水手段を
設け、該水を注水することによりケーソン本体を沈下可
能とし、又、水を排水することによりケーソン本体を浮
上可能とした浚渫用汚濁防止ケーソンを用いて水底の浚
渫を行う浚渫方法において、前記ケーソンを複数隣接さ
せ、該ケーソンの側壁部内に前記給排水手段により水を
注入して沈下させて水底上に着底させ、あるケーソン内
の表土を掘削除去して、該表土の下の土砂を採取した
後、他のケーソン内の表土を掘削して前記あるケーソン
内の該表土を埋め戻し、前記あるケーソンの汚濁物質が
沈降した後、該あるケーソンの側壁部内の水を前記給排
水手段により排水させて浮上させて移動させた後沈下さ
せ、該あるケーソン内の表土の掘削を行うと共に前記他
のケーソン内に埋め戻し、該他のケーソンの汚濁物質の
沈降後該他のケーソンを浮上させて移動させ、順次かか
る操作を繰り返すことにより浚渫を行うようにした浚渫
方法としたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0016】[発明の実施の形態1]図1乃至図10に
は、この発明の実施の形態1を示す。
【0017】まず構成について説明すると、図中符号1
は汚濁防止ケーソンで、このケーソン1のケーソン本体
2は、鋼板製で四角形の筒状を呈し、4辺の各側壁部3
が中空形状に形成されている。
【0018】この側壁部3は、外板4と内板5とが一定
の間隔を持って配設され、上端部には、その外板4と内
板5とを連結して上方を閉成する上板6が設けられ、下
端部には、その外板4と内板5とを連結して下方を閉成
する傾斜する底板7が設けられ、先細り形状に形成され
ている。これら各板4,5,6,7により、ケーソン本
体2が液密構造に形成されている。そして、傾斜する底
板7が設けられてケーソン本体2下端部が先細り形状に
形成されることにより、ケーソン本体2の沈下時に水底
の表土Aに食い込む「食込み手段」が構成されている。
【0019】また、このケーソン本体2には、側壁部3
の外板4と内板5に跨り上下方向に沿う複数の仕切壁8
が設けられ、これら仕切壁8により、複数の隔室9が形
成されている。
【0020】これら各隔室9には、底部に排水を行うポ
ンプ10が配設され、このポンプ10から上方に排水管
11が延長され、上板6を上方に貫通して、更に直角に
折曲されて延長され、この排水管11の排水口11aが
ケーソン本体2外に臨んでいる。この排水口11aは、
上方から水が入らないように下方を向いている。
【0021】また、各隔室9の外板4には、ケーソン本
体2外の水を隔室9内に導入する第1バルブ12が高さ
方向の中央部付近に配設され、この第1バルブ12を開
閉するハンドル13が上板6上に配設されている。これ
らポンプ10や第1バルブ12等で、中空の側壁部3内
に水を注水又はこの側壁部3内から水を排水する「給排
水手段」が構成されている。さらに、その上板6には、
隔室9内外を貫通する通気管14が配設されている。
【0022】さらにまた、図2に示すように、外板4及
び内板5に跨って、貫通パイプ16が配設されることに
より、ケーソン本体2の内外を連通させ、この貫通パイ
プ16の途中には第2バルブ17が設けられ、この第2
バルブ17を開閉するハンドル18が上板6の上側に配
設されている。
【0023】また、図2乃至図4に示すように、側壁部
3の下端部から、水を噴射させる噴射装置20が設けら
れている。この噴射装置20により、水底の表土Aを吹
き飛ばして、ケーソン本体2の下端部を表土Aに食い込
ませるようにしている。この噴射装置20は、側壁部3
内にジェット配管20aが図2に示すように上下方向に
沿って、図4に示すように複数配設されている。このジ
ェット配管20aは上部側がフロート20bに乗せられ
たジェット用ポンプ20cに接続されると共に、バルブ
20dが設けられている。また、このジェット配管20
aの下端部は、図3に示すように、外板4の挿通孔4a
を介して側壁部3の外側まで延長され、噴射口20eが
下方を向いている。
【0024】次に、浚渫方法について説明する。
【0025】まず、2つの第1,第2の汚濁防止ケーソ
ン1a,1bを用いて、水底の表土Aの下の土砂Bを採
取する浚渫方法について説明する。
【0026】隔室9内の水が少ない状態では、ケーソン
1aは図7の(a)に示すように浮いており、浚渫域上
まで移動させた後、ハンドル13により第1バルブ12
を開いて、水を隔室9内に自然注水する。この時、隔室
9内の空気は、通気管14を介して隔室9外に放出され
る。
【0027】この注水により、浮力が低下して、汚濁防
止ケーソン1aはその重量により沈下して、表土Aに着
底する。この場合には、底板7を傾斜させて先細り形状
として表土Aに食い込み易くすると共に、噴射装置20
の噴射口20eから水を噴射して水底の表土Aを吹き飛
ばして、ケーソン本体2の下端部を表土Aに食い込ませ
るようにしている。このようにすれば、ケーソン本体2
の下端部が表土Aに食い込むため安定することとなる
(図7(b)参照)。
【0028】そして、図6及び図8(a)に示すよう
に、第1の汚濁防止ケーソン1a内の表土Aを、浚渫台
船22上のクラムシェル23のバケット24で掘削し、
バージ25に積み込んで、その表土Aの下層にあった土
砂Bを露出させた後、図8の(b)に示すように、その
土砂Bを掘削してバージ25に積み込む。なお、そのバ
ージ25に積み込まれた表土Aは処分する。
【0029】次いで、図9の(a)に示すように、第1
の汚濁防止ケーソン1aに隣接させて第2の汚濁防止ケ
ーソン1bを沈下させ、この第2の汚濁防止ケーソン1
b内の表土Aを掘削して第1の汚濁防止ケーソン1aの
掘削跡地に埋め戻した後、図9の(b)に示すように、
この第2の汚濁防止ケーソン1b内に露出した土砂Bを
掘削し、バージ25に採取する。
【0030】そして、この第2の汚濁防止ケーソン1b
内の土砂採掘作業を行っている間に、第1の汚濁防止ケ
ーソン1a内の水は汚濁物質が沈降して清水となる。そ
の後、この第1の汚濁防止ケーソン1aを第2の汚濁防
止ケーソン1bの反対側の隣接位置まで移動させる。
【0031】詳しくは、この移動は、第1の汚濁防止ケ
ーソン1aのポンプ10を作動させることにより、各隔
室9内の水を排水管11を介して排出することにより空
気を通気管14から導入し、第1の汚濁防止ケーソン1
aを浮かせる。そして、この第1の汚濁防止ケーソン1
aを第2の汚濁防止ケーソン1bの反対側の隣接位置ま
で移動させる。
【0032】この状態で、第1の汚濁防止ケーソン1a
は、第1バルブ12を開いて隔室9内に水を注水して沈
下させる。
【0033】その後、図10の(a)に示すように、第
1の汚濁防止ケーソン1a内の表土Aを掘削して第2の
汚濁防止ケーソン1bの掘削跡地に埋め戻した後、図1
0の(b)に示すように、この第1の汚濁防止ケーソン
1a内に露出した土砂Bを掘削し、バージ25に採取す
る。
【0034】なお、かかる場合の採掘や埋め戻しによ
り、各ケーソン1a,1b内外の水位が異なるが、第2
バルブ17を開くことにより、内外のバランスを取るこ
とができる。
【0035】このような作業を繰り返して行うことによ
り、所定の浚渫域の土砂Bを採掘して、コンクリートの
骨材として利用できると共に、採掘した量だけ水深を深
くすることができる。
【0036】また、表土Aを埋め戻すことにより、この
表土Aの処理に苦労することなく、容易に土砂Bの採掘
を行うことが出来る。
【0037】さらに、このように複数のケーソン1a,
1bを用いて、あるケーソン1a又は1bの掘削作業を
行っている間に、掘削作業を終了した他のケーソン1a
又は1bの汚濁物質の沈降が行われることから、沈降が
終了するまで、掘削作業を待つ必要がなく、非常に効率
的である。しかも、従来のように別途、濾過装置が必要
なく構造が簡単である。
【0038】さらにまた、このように浮かせたり沈めた
りできるケーソン1a,1bを使用することにより、ケ
ーソン1a,1bの移動を簡単に行うことが出来ると同
時に、従来のように水底上に接触させながら移動させる
ものでなく、且つ、このケーソン1a,1bは鋼板製で
あるため、損傷の虞がない。
【0039】また、このケーソン1a,1bは鋼板製
で、重量があると同時に、ケーソン本体2の下端部が先
細り形状に形成され、且つ、噴射装置20を設けること
により、ケーソン本体2下端部が表土Aに食い込むた
め、ケーソン1a,1bを安定させることが出来る。
【0040】なお、上記各実施の形態では、表土Aの下
層の砂利Bを採取しているが、これに限らず、表土Aを
取り除いて水深を深くするような浚渫工事に複数の汚濁
防止ケーソンを用いることができる。この場合にも、他
の汚濁防止ケーソンの掘削を行っている場合に、既に掘
削を終了した汚濁防止ケーソン内の汚濁物質の沈降が行
われる。また、上記各実施の形態では、2又は3の汚濁
防止ケーソンを用いているが、これに限らず、もっと多
くの汚濁防止ケーソンを用いることもできる。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、水を注
水又は排水して浮かせたり沈めたりできるケーソンを使
用することにより、ケーソンの移動を簡単に行うことが
出来ると同時に、従来のように水底上に接触させながら
移動させるものでなく、且つ、このケーソンは金属製で
あるため、損傷の虞がなく、しかも、ケーソン本体の外
側と内側とを連通させる貫通パイプを設けると共に該貫
通パイプを開閉するための第2バルブを設けたことによ
り、ケーソン内外の水位のバランスを取ることが出来
る。
【0042】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、食込み手段を設けることにより、ケーソ
ン本体沈下時にケーソン本体下端部が水底に食い込むた
め、ケーソンをより安定させることが出来る。
【0043】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の効果に加え、ケーソン本体下端部を先細り形状とする
ことにより、簡単な構造で食込み手段を構成することこ
とが出来る。
【0044】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
又は3に記載の効果に加え、噴射装置を設けることによ
り、より確実にケーソン本体下端部を水底に食い込ませ
ることが出来る。
【0045】請求項5に記載の発明によれば、水を注水
又は排水して浮かせたり沈めたりできるケーソンを使用
することにより、ケーソンの移動を簡単に行うことが出
来ると同時に、従来のように水底上に接触させながら移
動させるものでなく、且つ、このケーソンは金属製であ
るため、損傷の虞がなく、しかも、複数の隔室を設ける
と共に、各隔室に給排水手段を設けることにより、各隔
室毎に独立して水の給排水を行うことが出来、水中にお
けるケーソンのバランスを取ることが出来る。
【0046】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至4の何れかに記載の効果に加え、複数のケーソンを
隣接させて移動させながら浚渫を行い、あるケーソン内
の掘削終了後に汚濁物質が沈降するまで、他のケーソン
内の掘削を行い、当該あるケーソン内の汚濁物質沈降後
に、このあるケーソンを移動させて掘削を行うようにし
ているため、従来のような濾過装置等の設備が必要ない
と同時に、ケーソンを順次移動させて次々に各ケーソン
内の掘削を行うことが出来ることから、浚渫作業性を向
上させることが出来る。
【0047】請求項7に記載の発明によれば、水を注水
又は排水して浮かせたり沈めたりできるケーソンを使用
することにより、ケーソンの移動を簡単に行うことが出
来ると同時に、従来のように水底上に接触させながら移
動させるものでなく、且つ、このケーソンは金属製であ
るため、損傷の虞がなく、しかも、あるケーソン内の表
土を掘削除去して、この表土の下の土砂を採取した後、
他のケーソン内の表土を掘削してこの表土で前記あるケ
ーソン内を埋め戻し、当該他のケーソン内の土砂を採取
することにより、不要な表土の処理を手間を取ることな
く、簡単に土砂を採取することが出来る、という実用上
有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る浚渫用汚濁防止
ケーソンが浮いた状態を示す概略図である。
【図2】同実施の形態1に係る浚渫用汚濁防止ケーソン
が沈下した状態を示す概略図である。
【図3】同実施の形態1に係る図2のX部拡大断面図で
ある。
【図4】同実施の形態1に係る浚渫用汚濁防止ケーソン
の概略平面図である。
【図5】同実施の形態1に係る浚渫状態を示す概略正面
図である。
【図6】同実施の形態1に係る浚渫状態を示す概略平面
図である。
【図7】同実施の形態1に係る浚渫状態の作用を示す図
で、(a)は浚渫用汚濁防止ケーソンが浮いた状態、
(b)は浚渫用汚濁防止ケーソンが沈下した状態を示す
説明図である。
【図8】同実施の形態1に係る浚渫状態の作用を示す図
で、(a)は表土を掘削した状態、(b)は砂利を掘削
した状態を示す説明図である。
【図9】同実施の形態1に係る浚渫状態の作用を示す図
で、(a)は隣接した浚渫用汚濁防止ケーソン内の表土
を掘削した状態、(b)は隣接した浚渫用汚濁防止ケー
ソン内の砂利を掘削した状態を示す説明図である。
【図10】同実施の形態1に係る浚渫状態の作用を示す
図で、(a)は移動させた浚渫用汚濁防止ケーソン内の
表土を掘削した状態、(b)は移動させた浚渫用汚濁防
止ケーソン内の砂利を掘削した状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 汚濁防止ケーソン 2 ケーソン本体 3 側壁部 4 外板 5 内板 7 底板 8 仕切壁 9 隔室 給排水手段 10 ポンプ 12 第1バルブ 20 噴射装置 A 表土 B 土砂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 15/00 E02F 3/88

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に延びる筒状で金属製のケーソ
    ン本体を有し、該ケーソン本体の側壁部は、中空形状に
    形成されると共に、該中空の側壁部内に水を注水又は該
    側壁部内から水を排水する給排水手段を設け、該給排水
    手段は、前記側壁部の外壁に前記中空の側壁部内に水を
    注水するための第1バルブを設けると共に、前記中空の
    側壁部内の水を外部に排水するためのポンプを設け、
    水を注水することによりケーソン本体を沈下可能とし、
    又、水を排水することによりケーソン本体を浮上可能と
    し、更に、前記側壁部の外壁と内壁とを貫通して前記ケ
    ーソン本体の外側と内側とを連通させる貫通パイプを設
    けると共に該貫通パイプを開閉するための第2バルブを
    設けたことを特徴とする浚渫用汚濁防止ケーソン。
  2. 【請求項2】 前記ケーソン本体の下端部には、該ケー
    ソン本体の沈下時に水底に食い込む食込み手段が設けら
    れたことを特徴とする請求項1記載の浚渫用汚濁防止ケ
    ーソン。
  3. 【請求項3】 前記食込み手段は、前記ケーソン本体の
    下端部が前記水底に食い込むように先細り形状に形成さ
    れたことを特徴とする請求項2記載の浚渫用汚濁防止ケ
    ーソン。
  4. 【請求項4】 前記食込み手段は、前記ケーソン本体の
    下端部に、下方に向けて流体を噴射して水底表土を吹き
    飛ばして前記ケーソン本体の下端部を前記水底に食い込
    ませる噴射装置を有することを特徴とする請求項2又は
    3記載の浚渫用汚濁防止ケーソン。
  5. 【請求項5】 上下方向に延びる筒状で金属製のケーソ
    ン本体を有し、該ケーソン本体の側壁部は、中空形状に
    形成され、該中空の側壁部内に水を注水又は該側壁部内
    から水を排水する給排水手段を設け、該水を注水するこ
    とによりケーソン本体を沈下可能とし、又、水を排水す
    ることによりケーソン本体を浮上可能とし、前記ケーソ
    ン本体の側壁部は、外板と内板とを有し、該両板に跨
    り、上下方向に沿う仕切壁が複数形成され、該複数の仕
    切壁により前記側壁部内が複数の隔室に分割され、該各
    隔室に前記給排水手段を設けたことを特徴とする浚渫用
    汚濁防止ケーソン。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4の何れかに記載の浚渫用
    汚濁防止ケーソンを用いて水底の浚渫を行う浚渫方法に
    おいて、前記ケーソンを複数隣接させ、前記第1バルブを開いて
    該ケーソンの側壁部内に水を注入して沈下させて水底上
    に着底させ、 あるケーソン内の表土を掘削してバージに
    積込んだ後、他のケーソン内の表土を掘削してバージに
    積込み、前記あるケーソンの汚濁物質が沈降した後、該
    あるケーソンの側壁部内の水を前記ポンプより排水させ
    ることにより浮上させて移動させた後沈下させ、該ある
    ケーソン内の表土の掘削を行うと共に前記他のケーソン
    の汚濁物質の沈降後該他のケーソンを浮上させて移動さ
    せ、順次かかる操作を繰り返すことにより浚渫を行う
    共に、該浚渫時に前記第2バルブを開くことにより、ケ
    ーソン内外の水位のバランスを取るようにしたことを特
    徴とする浚渫方法。
  7. 【請求項7】 上下方向に延びる筒状で金属製のケーソ
    ン本体を有し、該ケーソン本体の側壁部は、中空形状に
    形成され、該中空の側壁部内に水を注水又は該側壁部内
    から水を排水する給排水手段を設け、該水を注水するこ
    とによりケーソン本体を沈下可能とし、又、水を排水す
    ることによりケーソン本体を浮上可能とした浚渫用汚濁
    防止ケーソンを用いて水底の浚渫を行う浚渫方法におい
    て、 前記ケーソンを複数隣接させ、該ケーソンの側壁部内に
    前記給排水手段により水を注入して沈下させて水底上に
    着底させ、あるケーソン内の表土を掘削除去して、該表
    土の下の土砂を採取した後、他のケーソン内の表土を掘
    削して前記あるケーソン内の該表土を埋め戻し、前記あ
    るケーソンの汚濁物質が沈降した後、該あるケーソンの
    側壁部内の水を前記給排水手段により排水させて浮上さ
    せて移動させた後沈下させ、該あるケーソン内の表土の
    掘削を行うと共に前記他のケーソン内に埋め戻し、該他
    のケーソンの汚濁物質の沈降後該他のケーソンを浮上さ
    せて移動させ、順次かかる操作を繰り返すことにより浚
    渫を行うようにしたことを特徴とする浚渫方法。
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