JP3064954B2 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JP3064954B2
JP3064954B2 JP9130930A JP13093097A JP3064954B2 JP 3064954 B2 JP3064954 B2 JP 3064954B2 JP 9130930 A JP9130930 A JP 9130930A JP 13093097 A JP13093097 A JP 13093097A JP 3064954 B2 JP3064954 B2 JP 3064954B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機械変換素子
により弾性体に発生した振動によって相対運動部材を駆
動する超音波モータに関する。
【0002】
【従来の技術】進行性振動波型の超音波モータは、特開
昭59−111609号公報にも開示されているよう
に、圧電体に交流電圧を印加した時に生ずる圧電体の伸
縮振動を用いて、圧電体を貼付けた弾性体に進行性振動
波を生じさせ、弾性体に回転子を加圧接触させ摩擦駆動
するモータでる。従来この超音波モータの支持方法とし
ては、次のようなものがある。 (1)ステータの駆動面の反対側の面にフェルト等の緩
衝材を設けて支持する方法。 (2)ステータの振動の中立面と同一面においてステー
タの内周側あるいは外周側にフランジを設けて挟み込ん
で支持する方法。 (3)ステータの振動の中立面と同一面上においてステ
ータの内周側あるいは外周側に複数の棒状補助振動体を
設けて支持する方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとき(1)の
支持方法では、耐候性が不十分であったり、経年変化に
よる設定条件の変化が大きくモータの信頼性に問題があ
った。(2)の支持方法では、挟む部分の剛性が低いと
か全周を確実に押えられない場合には、挟む部材(固定
筒等)もしくは挟む部材とステータ支持部材との間で騒
音が発生し支持損失が大きくなり、効率が低下するとい
う問題があった。また、(3)のように複数の棒状補助
振動体を設けて支持する場合、その効果を得るために
は、幅が狭く厚さの薄いものを寸法精度を揃えて多数設
けなければならず加工が難しく高価な加工となってしま
ったり、狭く薄くできない時は支持の剛性が高いためス
テータの振動が支持を通し外部に伝達され騒音が生じて
しまうといった問題点があった。
【0004】本発明は、これらの問題点を解決し、信頼
性が高く、支持による損失が少なく、なおかつ安価で、
振動の外部伝達を防ぎ騒音が生じない超音波モータを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明に係る超音波モータは、電気機械変換素子
の励振により弾性体に振動を発生する振動子と、弾性体
の外周面もしくは内周面から張り出すように弾性体に一
体的に設けた張り出し部、およびこの張り出し部の先端
に一体に設けられた接着部から成る支持部材と、振動子
に加圧接触され、振動によって駆動される相対運動部材
と、支持部材を固定する固定部材とを有し、支持部材
接着部を固定部材に接着剤にて接着して構成される。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図3により本発明の一実施
の形態を説明する。図1は本発明に係る超音波モータの
分解図、図2はその組立て図である。ステータ(振動
子)1は、リング状弾性体1aと、リング状弾性体1a
に接着されたリング状圧電体(電気機械変換素子)1b
とから構成されている。弾性体1aの駆動面P1は、平
面研磨加工によりその平面度の公差が0.5μm以下と
されている。また弾性体1aには、その外周面から径方
向にフランジ状のステータ支持部材30が一体的に形成
されている。この支持部材30は、弾性体1aの外周面
に連設される厚さが約0.3mmの薄板部31と、この薄
板部31に連設される肉厚部32とを有し、肉厚部32
の厚さは、薄板部31より十分厚くされる。また本実施
の形態では、肉厚部32の下端面P3が弾性体1aの接
合面P2と同一平面とされる。
【0007】ここで、弾性体1aの接合面P2は、圧電
体1bを接着接合したときに、圧電体1bのすべての電
極と導通をとるため平面研磨加工により駆動面P1と同
程度の平面度に仕上げる必要がある。本実施の形態で
は、この接合平面P2と肉厚部32の下端面P3とが同
一平面とされているので、接合面P2を平面研磨加工す
る際に端面P3も同時に平面研磨加工できる。また、平
面研磨加工された端面P3が接着当接される押え環(固
定部材)4の面P5も同様に平面研磨加工される。
【0008】一方、ロータ(相対運動部材)2は、リン
グ状ロータ母材2aと、このロータ母材2aに接着され
たスライダ材2bとから構成される。ロータ母材2aに
は、その中立軸近傍から延び、加圧力を受ける支持部材
2cが一体形成されている。スライダ材2bの下面P6
は、弾性体1aの駆動面P1と均一に接触するようにロ
ータ母材2aに接着された後、この駆動面P1と同程度
の平面度に研磨加工される。
【0009】図2に示すように、弾性体1aの接合面P
2に圧電体1bを接着した後、支持部材30の肉厚部3
2の上下端面P4,P3と固定筒5の面P7および押え
環4の面P5に接着剤を塗布し、面P7と面P4、面P
5と面P3とがそれぞれ当接するように押え環4を固定
筒5に螺合する。これにより肉厚部32は、固定筒5と
押え環4とにより上下方向(第1の方向および第2の方
向)から挟持され固定される。このとき、肉厚部32の
下端面P3および押え環4の面P5が平面加工されてお
り、しかも面P7とP4そして面P5と端面P3の間の
接着剤が充填材の役目を果たしているので、弾性体1a
の駆動面P1の平面度が低下することがない。なお、接
着剤の種類は特に限定するものではないが、中でもエポ
キシ系が充填効果が高い。
【0010】また面P3,P5間および面P4,P7間
には、それぞれ接着剤が介入するが、この接着剤が仮に
非導電性のものであっても、押え環4と固定筒5とを締
め付けることにより各面間を電気的に導通させることが
できる。すなわち第4図の拡大図に示すように、面P
3,P5間には、平面研磨加工されているとはいえ微細
な凹凸があり、上記締め付けにより各面の凹部の隙間に
接着剤が入り込むことによって各凸部同志が接触し、こ
れにより各面間の電気的導通が図られる。また、面P
4,P7間も同様の理由により電気的導通を図ることが
できる。
【0011】またロータ母材2aにはスライダ材2bが
接着され、不図示の押圧部材によりスライダ材2bの下
面P6が弾性体1aの駆動面P1に加圧接触される。こ
の状態で圧電体1bに交流電圧(駆動信号)が印加され
ると、圧電体1bに屈曲振動が生じて弾性体1aの駆動
面に進行性振動波が発生し、この振動波によりロータ2
が駆動される。このとき支持部材30および弾性体1a
に作用する振動波の振幅は、図3に示すようになってい
る。すなわち薄板部31と肉厚部32の連設部分では肉
厚部が固定されているため振幅はほとんど零であり、弾
性体1aに近付くほど薄板部31の振幅は増加する。そ
して、弾性体1aの中央部分付近の振幅がもっとも大き
くなる。従って、厚さの厚い肉厚部32を設けてもロー
タ2の駆動効率が従来と比べて低下することはない。
【0012】上述のごとくステータ1とステータ1の支
持部材30とが一体とされているので耐候性がよく、経
年変化による設定条件の変化も少なく信頼性が高くな
る。その上、ステータ1に一体的に設けた支持部材30
を固定筒5と押え環4に接着し、固定筒5と押え環4に
より挟持するようにしたため支持による損失が少なく信
頼性が向上し、しかも振動の外部伝達が防止されるので
外部の部分からも騒音が生じないようになる。また、ス
テータ1と固定筒5や押え環4とを導通させてステータ
1を電気的に接地する場合はステータ1と固定筒5や押
え環4との間を接着剤で保護することになるので、この
間に錆の発生や塵の進入することが防止でき導通をより
確実にすることができる。
【0013】なお、支持部材30は、弾性体1aの内径
に形成し、弾性体1aの内側で固定部材により接着固定
保持するようにしてもよい。また接着剤を導電性の接着
剤としてもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述のように、振動子に一体的
に設けた支持部材を接着剤にて固定部材に接着したの
で、振動子の保持を確実に行うことができる。その結
果、非接着の固定方法に比べて支持による損失が減少す
るため、超音波モータの信頼性が向上する。また、振動
の外部伝達を防止するため騒音が外部の部品から生じな
い。さらに振動子と固定部材との接触部分を接着剤で保
護するので、接触部分における錆の発生や塵の侵入が防
止でき、固定部材を電気的に接地する場合において導通
をより確実にすることができる。また支持部材は、弾性
体の外周面もしくは内周面から張り出す張り出し部、お
よびこの張り出し部の先端に一体に設けられた接着部か
ら成り、接着部を固定部材に接着剤にて接着して固定し
たので、弾性体と接着部との間に位置する張り出し部が
弾性体の振動を大きく抑制することがなく、超音波モー
タの駆動効率を低下させることなしに振動子の保持を確
実に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る超音波モータの構
成を示す分解断面図。
【図2】図1の超音波モータを組み立てた状態を示す断
面図。
【図3】超音波モータの各部における振動の振幅を示す
図。
【図4】支持部材の肉厚部と押え環との接触部分を示す
拡大図。
【符号の説明】
1 ステータ 1a 弾性体 1b 圧電体 2 ロータ 4 押え環 5 固定筒 30 支持部材 31 薄板部 32 肉厚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00 - 2/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機械変換素子の励振により弾性体に
    振動を発生する振動子と、前記弾性体の外周面もしくは内周面から張り出すように
    該弾性体に一体的に設けた張り出し部、およびこの張り
    出し部の先端に一体に設けられた接着部から成る 支持部
    材と、 前記振動子に加圧接触され、前記振動によって駆動され
    る相対運動部材と、 前記支持部材を固定する固定部材とを有し、 前記支持部材の接着部を前記固定部材に接着剤にて接着
    したことを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】 電気機械変換素子の励振により弾性体に
    振動を発生する振動子と、前記弾性体の外周面もしくは内周面から張り出すように
    該弾性体に一体的に設けた張り出し部、およびこの張り
    出し部の先端に一体に設けられた接着部から成る 支持部
    材と、 前記振動子に加圧接触され、前記振動によって駆動され
    る相対運動部材と、 前記支持部材と導通した状態で該支持部材を固定する固
    定部材とを有し、 前記支持部材の前記接着部を前記固定部材に接着剤にて
    接着したことを特徴とする超音波モータ。
  3. 【請求項3】 前記接着部は、前記張り出し部よりも厚
    さの厚い肉厚部で構成されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の超音波モータ。
  4. 【請求項4】 前記肉厚部と前記固定部材とが導通して
    いることを特徴とする請求項3に記載の超音波モータ。
  5. 【請求項5】 前記肉厚部の接着面が平面加工されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の超音波モータ。
  6. 【請求項6】 前記接着剤は導電性接着剤であることを
    特徴とする請求項1または2に記載の超音波モータ。
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