JP2919658B2 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JP2919658B2
JP2919658B2 JP3274536A JP27453691A JP2919658B2 JP 2919658 B2 JP2919658 B2 JP 2919658B2 JP 3274536 A JP3274536 A JP 3274536A JP 27453691 A JP27453691 A JP 27453691A JP 2919658 B2 JP2919658 B2 JP 2919658B2
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波モータ、特にその
ステータ部の圧電体と振動弾性体との接着構造の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】超音波モータは、圧電体に交流等の周波
電圧を印加したときに生ずる振動運動を回転運動又は一
次元運動に変換するものである。従来の電磁モータに比
べて巻線を必要としないため、構造が簡単で小型にな
り,低速回転時にも高トルクが得られると共に慣性モー
メントが少ないという利点がある。
【0003】一般的に、超音波モータは、移動体である
ロータ、振動体であるステータ及びそれらを支持するた
めの支持部材とから構成されている。
【0004】この中でステータは、銅合金などで作られ
た振動弾性体に、PZT(チタン酸ジルコン鉛)等の圧
電体を貼り合わせて形成されている。そして、前記圧電
体に対する電圧の印加は、振動弾性体に一方の電極リー
ドを接続し、圧電体の振動弾性体と反対側の面に他方の
電極リードを接続して行っていた。このため、振動弾性
体と圧電体との接着は、導電性エポキシ樹脂等の導電性
接着材を用いたり、あるいは、非導電性接着材を用いた
場合には接着層を極力薄くして、両者の電気的な導通を
とる必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、導電性接着材
を用いた場合には、圧電体と振動弾性体との導通が確実
にとれるが、接着時に圧電体や振動弾性体の端面からは
みだした接着材が絶縁不良を引き起こし、電流リークを
発生する可能性があるため、確実な電圧印加が出来ない
おそれがあるという問題があった。さらに、導電性接着
材は、非導電性接着材に比べて一般的に接着強度が低い
ため、繰り返し応力による疲労や経年変化による剥離の
可能性があり、長期の使用に際し不安があった。
【0006】また、非導電性接着材を用いた場合には、
接着層の厚さが不均一になり易いため、導通が確実にと
れないおそれがあるという問題があった。
【0007】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、確実に圧電体に所定の電圧を印加すること
ができると共に、圧電体の接着において充分な接着強度
を確保することが可能な超音波モータを提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の超音波モータは、表面電極、裏面電極が設
けられた圧電体と、この圧電体の裏面側に接着された振
動弾性体とを有し、前記表面電極と振動弾性体との間に
電圧を印加することにより振動弾性体表面に駆動用の超
音波振動を発生させるステータと、前記振動弾性体表面
に発生した振動により所定方向に移動する移動体と、を
含む超音波モータにおいて、前記圧電体と前記振動弾性
体との接着は、裏面電極と振動弾性体との接着の一部に
導電性接着材を用い両者の電気的導通を確保するととも
に、それ以外の部分の接着に非導電性接着材を用いて行
うことを特徴とする。
【0009】
【作用】圧電体の振動弾性体への接着は、対向面の一部
を導電性接着材により接着し、対向面のそれ以外の部分
を非導電性接着材により接着する。
【0010】これにより、電気的導通を導電性接着材を
介して行い、確実に圧電体に所定の電圧を印加すること
が可能となる。
【0011】また、導通に必要な部分以外は非導電性接
着材によって接着されるため、充分な接着強度を確保す
ることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例における円環形
超音波モータの構造を示す。
【0014】実施例の超音波モータは、ステータ100
と、このステータ100の表面に発生する超音波振動に
より回転駆動されるロータ200とを含む。
【0015】前記ステータ100は、リング形状に形成
された圧電体12と、この圧電体12の片面側に接着さ
れた振動弾性体10とを有する。前記圧電体12は、電
圧を印加することにより機械的な超音波振動を発生す
る。前記振動弾性体10は、圧電体12に生じた超音波
振動を効率良く伝えて振動するためのものであり、表面
には、振幅を大きくするために複数の切り欠きが放射状
に設けられている。従って、振動弾性体10の表面には
所定方向の超音波楕円振動が効率よく発生することにな
る。
【0016】また、前記ロータ200は、リング16
と、このリング16のステータ接触面に接着固定された
摩擦材14とを有し、前記摩擦材14が振動弾性体10
の表面に所定の圧力をもって接するよう形成されてい
る。
【0017】したがって、振動弾性体10の表面に発生
する超音波振動の進行波による駆動力は、摩擦材14に
より効率良くロータ200へ伝達され、ロータ200は
所定方向に回転駆動されることになる。
【0018】図2には、圧電体12を振動弾性体10に
接続した状態の側面図が示され、同図は圧電体12へ電
圧を印加する場合の概略を示している。
【0019】実施例では、板状をした圧電体12の両面
に、電圧を印加するための第1の電極18、第2の電極
20が形成されている。これらの電極18、20は銀電
極の焼き付けなどにより形成される。そして、圧電体1
2は、接着層22を介して振動弾性体10に接着固定さ
れている。
【0020】図3には、圧電体12の両面に設けられた
第1の電極18および第2の電極20の電極パターンが
示されている。
【0021】図3(B)に示すよう、前記第1の電極1
8は、フィードバック用電極30,32と、複数の入力
電極34−1,34−2…34−12とがリング状に配
置されることにより構成されている。これにより、各入
力電極34−1,34−2…34−12が形成された圧
電体12の領域は、それぞれ独自の振動領域として機能
することになる。
【0022】また、図3(A)に示すよう、前記第2の
電極20は、前記フィードバック電極30,32と相対
向するよう形成されたフィードバック電極40,42
と、前記入力電極群34−1,34−2…34−6と相
対向するよう形成された入力電極44−1と、前記入力
電極群34−7,34−8…34−12と対向するよう
形成された入力電極44−2とを含む。
【0023】そして、接着層22を介した圧電体12と
振動弾性体10との接着は、次のようにして行われてい
る。すなわち、第2の電極20を構成する4つの電極4
0,42,44−1,44−2のそれぞれの中央付近に
は導電性接着材50が部分的に塗布されており、それ以
外の部分には斜線で示すよう非導電性接着材52が塗布
されている。したがって、4つの電極40,42,44
−1,44−2は、それぞれに塗布された導電性接着材
50を介して振動弾性体12と確実に電気的に接続され
るようになる。なお、同図では導電性接着材50を部分
的な円形領域に塗布するようにしたが、点線で示したよ
うな円周方向の細長い領域に塗布したり、複数の部分的
領域に分けて塗布してもよい。そして、このように部分
的に塗布した導電性接着材50の外周を非導電性接着材
52で覆うようにする。このように、接着材を分布させ
ることにより、導電性接着材50は圧電体12の側面に
はみ出すことがなく、電流のリークを確実に防止するこ
とができる。
【0024】さらに、実施例では圧電体12と振動弾性
体10との接着の大部分に、接着力の強い非導電性接着
材52を用いているため、両者の接着を確実に行うこと
ができる。
【0025】以上の構成とすることにより、実施例の超
音波モータでは、振動弾性体10と電気的に接続された
第2の電極20、すなわち電極40,42,44−1,
44−2の全てが共通のアース電極として機能すること
になる。したがって、圧電体12は、図3(B)に示す
電極30,32,34−1,34−2…34−12と同
形状の複数の圧電体をリング状に配置した場合と同様に
機能することになり、図2で示すよう、各電極34−
1,34−2…34−12に電源10から所定の交流電
圧を印加することにより、振動弾性体10の表面に超音
波振動の進行波を発生させることができる。
【0026】例えば、電源100を、超音波振動を発生
する発振器110と、この発振器出力を正弦波として出
力する増幅器112と、前記発振器出力の位相を移相器
116により90度変更し余弦波として出力する増幅器
114とで構成し、発振器110のアース端子を振動弾
性体10に接続し、増幅器112,114から出力され
る正弦波、余弦波を第1の電極18を構成する複数の電
極34−1,34−2…34−12に所定の組み合わせ
で印加することにより、圧電体12に超音波の機械的な
振動を発生させ、これにより振動弾性体10の表面に進
行波を発生させることができる。
【0027】なお、接着層22側の電極20は、一枚の
共通アース電極として形成すれば十分であるが、本実施
例のように複数の分割電極40,42,44−1,44
−2として形成した場合には、圧電体12を裏返して使
用し、第1の電極18を接着層22を介し弾性振動体1
0と接着固定するようにすることもできる。
【0028】この場合には、図4(B)に示すよう、第
1の電極18を構成する複数の電極30,32,34−
1,34−2…34−12の中央付近に導電性接着材5
0を部分的に塗布し、それ以外の部分には非導電性接着
材52を塗布する。
【0029】これにより、第1の電極18と、振動弾性
体10との電気的な導通を確保しながら、圧電体12を
振動弾性体10へ確実に接着固定することができる。
【0030】このとき、振動体10の表面には、図4
(A)に示すような第2の電極20が形成されたため、
圧電体12は、第2の電極20を構成する複数の電極4
0,42,44−1,44−2と同じ形状を持った複数
の圧電体がリング状に配置された場合と同様に機能する
ことになる。
【0031】以上の説明から明らかなように、接着層2
2側の電極は複数に分割する必要はないが、本実施例の
ように圧電体12の両面に形成される第1および第2の
電極18,20を、図3,図4に示すように分割してお
けば、用途に応じて接着する側の面をかえて使用するこ
とができる利点がある。
【0032】特に、実施例のように、接着層側の電極が
複数に分割された圧電体12を用いた場合には、この圧
電体12を振動弾性体10に接着する際に、前述したよ
うに部分的に導電性接着材50を用いることが極めて効
果的となる。すなわち、分割された複数の電極とを圧電
体12との接続を導電性接着材を介して行うことによ
り、両者の電気的な接続を確実に行い、電流リーク等を
心配することなく圧電体12に電圧を印加することとが
できる。
【0033】また、それ以外の部分に接着力に優れる非
導電性接着材を用いることにより、充分な接着強度を確
保することができる。更に、接着層22を薄くすること
により導通をとっていないので、接着層22を厚くする
ことができる。例えば圧電体12としてPZTを使用し
た場合、振動弾性体10として使用される金属とセラミ
ックスであるPZTとは熱膨張係数の差が大きく、この
熱膨張係数の差により生じる応力を厚い接着層22で吸
収し、温度変化による接着の信頼性を向上させることが
できる。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0035】例えば、前記実施例においては、1つの圧
電体12を用いる形式の超音波モータを説明したが、例
えば図5に示すように、複数の圧電体12を振動弾性体
10に接着して用いる形式の超音波モータにも本発明を
適用することができる。
【0036】また、前記実施例では円環形の超音波モー
タについて説明したが、円板形の超音波モータやリニア
形の超音波モータにおいて圧電体を接着する場合にも本
発明を適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧電体の振動弾性体への接着を、部分的に導電性接着材
により、それ以外の部分を非導電性接着材により行うこ
とにより、印加電圧の導通を導電性接着材を介して行
い、圧電体に所定の電圧を確実に印加することが可能と
なる。また、導通に必要な部分以外は非導電性接着材に
よって接着されるため、充分な接着強度を確保すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における円環形の超音波モー
タの構造を示す図である。
【図2】圧電体を振動弾性体に接着した状態を示す図で
ある。
【図3】圧電体の表面に形成された電極パターンと、接
着層の導電性接着材及び非導電性接着材の塗布分布とを
示す図である。
【図4】圧電体の表面に形成された電極パターンと、接
着層の導電性接着材及び非導電性接着材の塗布分布とを
示す図である。
【図5】分割した複数の圧電体を接着する他の実施例の
説明図である。
【符号の説明】
10 振動弾性体 12 圧電体 14 摩擦材 16 リング 18 第1の電極 20 第2の電極 22 接着層 30,32,40,42 フィードバック用電極 34−1,34−2…34−17 入力電極 44−1,44−2 入力電極 50 導電性接着材 52 非導電性接着材
AS011101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面電極、裏面電極が設けられた圧電体
    と、この圧電体の裏面側に接着された振動弾性体とを有
    し、前記表面電極と振動弾性体との間に電圧を印加する
    ことにより振動弾性体表面に駆動用の超音波振動を発生
    させるステータと、 前記振動弾性体表面に発生した振動により所定方向に移
    動する移動体と、 を含む超音波モータにおいて、 前記圧電体と前記振動弾性体との接着は、裏面電極と振
    動弾性体との接着の一部に導電性接着材を用い両者の電
    気的導通を確保するとともに、それ以外の部分の接着に
    非導電性接着材を用いて行うことを特徴とする超音波モ
    ータ。
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