JPH0654557A - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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Publication number
JPH0654557A
JPH0654557A JP4198563A JP19856392A JPH0654557A JP H0654557 A JPH0654557 A JP H0654557A JP 4198563 A JP4198563 A JP 4198563A JP 19856392 A JP19856392 A JP 19856392A JP H0654557 A JPH0654557 A JP H0654557A
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JP
Japan
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flexible printed
ultrasonic motor
printed circuit
ultrasonic
circuit board
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4198563A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Imabayashi
浩之 今林
Tomoki Funakubo
朋樹 舟窪
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/026,316 priority patent/US5410204A/en
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Withdrawn legal-status Critical Current

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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波振動子の配線接続を簡略化し、小スペ
ース内に配置することができる超音波モータを提供す
る。 【構成】 厚み方向に重合して配置された第1,第2圧
電素子8,9を備えた超音波振動子2と、同振動子2の
一方の端面に配置された回転子3とを有する超音波モー
タ1において、上記圧電素子8,9に正弦波電圧を印加
するための電極部材として、フレキシブルプリント基板
11,12,13を用い、同基板11,12,13は、
上記圧電素子8,9と同形状の電圧印加部と、この電圧
印加部から突設された接続部11a,12a,13aと
を有し、同接続部を超音波モータの周面に沿って折曲し
て、スペースをとらないように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波モータ、詳しく
は、電気−機械エネルギー変換素子より発生する振動を
利用して、回転動力を得る超音波モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、振動発生手段より発生する超音波
振動を利用して、回転動力を得る超音波モータは種々知
られており、例えば、特開平4−91670号公報にも
その一例が開示されている。該公報に記載されている超
音波モータは、振動発生手段としてランジュバン型超音
波振動子を用いている。このランジュバン型超音波振動
子が有する発振子は、電気−機械エネルギー変換素子で
あるリング状の圧電素子と、この圧電素子に電圧を印加
するための電極板とを有していて、この電極板の間に圧
電素子を挟んで接着して構成されている。上記電極板
は、金属導電性の薄板を圧電素子と略同形状に形成して
電圧印加部となし、また、該電極板の一端には、リード
線接続用の端子部が突設されている。
【0003】上記従来例に示したような、金属導電性の
薄板を用いる電圧印加手段は、容易に制作でき、しかも
圧電素子と良好な密着性が得られるため、古くから多用
されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
超音波モータでは、上記電極板の端子部が超音波振動子
の外周面からはみ出すために、体積としては小さな端子
部が大きなスペースをとるという問題が存在している。
さらに振動の振幅を大きくするために、圧電素子を多層
に積層する場合があるが、この場合には、多数の端子部
が超音波振動子の外周に突出することになり、この端子
部に接続されるリード線の本数も多くなって、さらにス
ペース上の問題が大きくなる。そして、配線が煩雑にな
ることは言うまでもない。これらは特に小型の超音波モ
ータ(φ10mm以下の超音波モータ)において重要な
問題点となっている。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、超音波振動子の配線接続を簡略化でき、小ス
ペース内に配置することができる超音波モータを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による超音波モータは、位置的に90度ず
れて配置された第1および第2の電気−機械エネルギー
変換素子に互いに位相が90度ずれた正弦波電圧を印加
することにより中心軸周りに回転する屈曲振動を発生さ
せる超音波振動子と、この超音波振動子のいずれか一方
の端面に配置された被駆動部材と、上記第1および第2
の電気−機械エネルギー変換素子の端面と同形状の電圧
印加部と該電圧印加部と電気的に接続されており表面の
少なくとも一部を絶縁処理された接続部とを有し、上記
第1および第2の電気−機械エネルギー変換素子に上記
正弦波電圧を印加するフレキシブルプリント基板とを具
備している。
【0007】
【作用】互いに位相が90度ずれた正弦波電圧を、フレ
キシブルプリント基板の接続部を介して電圧印加部から
第1および第2の電気−機械エネルギー変換素子に印加
することにより、中心軸周りに回転する屈曲振動が超音
波振動子に発生し、この屈曲振動により被駆動部材が回
動する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1に本発明の第1実施例を示す。この実施例で
は、電気−機械エネルギー変換素子として、電圧印加面
に銀蒸着された圧電素子を用いている。
【0009】超音波モータ1は、超音波振動子2と、同
超音波振動子2の上端面に圧接された被駆動部材である
回転子3とで、その主要部が構成されており、上記超音
波振動子2は、源振動を発生する発振子4を、同発振子
4の上端面側に配設した上部共振器5と、下端面側に配
設した下部共振器6とで挟み込み接合して構成されてい
る。
【0010】上記発振子4は、厚み方向に重合して配置
されたドーナツ形状の第1圧電素子8と第2圧電素子9
とを有している。この圧電素子8,9は、図4に示すよ
うに、それぞれ半円形の分極領域8a,8bと9a,9
bとに分割されており、圧電素子8の有する分極領域の
境界線8cと、圧電素子9の有する分極領域の境界線9
cとは互いに90度ずれるように配置されている。上記
分極領域8aと8bの分極方向は、互いに反転するよう
に分極されていて、例えば領域8aは上向き(矢印M
1)、領域8bは下向き(矢印M2)に分極されてい
る。圧電素子9も同様に、領域9aは下向き(矢印M
2)、領域9bは上向き(矢印M1)に分極されてい
る。
【0011】そして、図1に示すように、第1圧電素子
8の上端面、第1圧電素子8と第2圧電素子9との間、
第2圧電素子9の下端面には、これらの圧電素子8,9
に電圧を印加するための電極板の役割をする、フレキシ
ブルプリント基板11,12,13がそれぞれ配置され
ている。
【0012】このフレキシブルプリント基板11,1
2,13は、図2(A),(B)にその1つを示すよう
に、径方向に突出した長い舌片状の接続部15と、ドー
ナツ形状の電圧印加部14とが、ベース板16と、その
上面と下面とに設けられた銅箔17,18とで構成され
ている。
【0013】上記電圧印加部14は、前記圧電素子8,
9と等しい径の中心軸孔19を有し、該圧電素子8,9
と等しい外径のドーナツ状のベース板16aの上面と下
面とに、電圧を印加するための銅箔17,18を、外径
方向には極力外周近くまで、かつ内径方向には極力上記
孔19の側近までプリントにより形成している。
【0014】上記接続部15は、上記電圧印加部14の
ベース板16aから一体に半径方向に突設された細長の
帯状のベース板16bと、この帯状のベース板16bの
上面と下面とに、上記銅箔17,18と一体に設けられ
ている、上記ベース板16bよりも一回り小さく形成さ
れた帯状の銅箔17a,18aとで構成されている。該
接続部15の両面には、他の部分への不用意な導通を防
ぐための絶縁処理21が施されていて、接続部15の先
端部だけ銅箔が露出している。また、スルーホール22
が接続部15の先端部に設けられていて、図3に示すよ
うに、同ホール22の内壁に貼設した銅箔23によっ
て、上面の銅箔17aと下面の銅箔18aとを導通させ
ている。なお、スルーホール22は、上記絶縁処理21
が施された部分に穿孔されている。一方、該接続部15
の先端15aは、半円形状に形成されている。
【0015】本実施例では、上記ベース板16は、ポリ
イミド樹脂で厚さ25μmに形成されていて、銅箔1
7,18は、厚さ9μmに形成されている。
【0016】再び図1に戻って、上部共振器5は、振動
伝達に優れた材質(アルミニウム合金,ステンレス,リ
ン青銅,ジュラルミン,チタン合金等)で形成されてお
り、本実施例ではSUS440Cを熱処理して、硬度を
Hv800以上にしている。
【0017】上記上部共振器5は、外径が前記発振子4
と同径の有底の短円筒体で形成され、下方の同発振子4
側に中心軸孔31が設けられている。この中心軸孔31
の内周面には、支軸である締結部材32と締結するため
の雌ねじ部が螺刻されている。また、上部共振器5の上
端面から下方の発振子4の方向に向けて、この上部共振
器5の内部が締結部材32と接触しないように、カップ
状の凹部33が形成されている。さらに、上部共振器5
の外周面には、剛性を低下させるための複数の周溝34
がほぼ等間隔位置に形成されている。特に、回転子との
接触面に最も近い周溝34aは深く削成されていて、こ
の周溝34aにより、上端部36との間に薄肉のフラン
ジ部35を形成し、上端部36がばね特性を有するよう
にしている。
【0018】また、発振子4の下端面側に配置される下
部共振器6は、上記上部共振器5よりも振動伝達の悪い
材質(真鍮,鋼等)で形成されていて、本実施例ではS
45Cを用いている。そして、外周面には下向きのテー
パ6aが形成され、その下面部6bが圧着ナット38と
線接触するようになっている。なお、この下部共振器6
に設けられている中心軸孔6cは、締結部材32の径よ
り少し大きい径に形成され、この締結部材32とは直接
接触しないようになされている。
【0019】これら上部共振器5と下部共振器6とに
は、上部共振器5の回転子3と接触する部分と、下部共
振器6の圧着ナット38と接触する部分以外に、絶縁処
理(例えば絶縁被覆を形成する等)が施されている。
【0020】上述したような発振子4と上部,下部共振
器5,6とで構成される超音波振動子2は、以下に述べ
る手順で組み立てる。各構成部材の接着面にエポキシ系
接着剤を塗布後、第1圧電素子8と第2圧電素子9とフ
レキシブルプリント基板11,12,13と下部共振器
6とを、ボルトである締結部材32に挿通させた状態
で、上部共振器5と圧着ナット38とを締結部材32に
ねじ込み、この両者間に挟み込んで圧着し、接着剤を硬
化させて超音波振動子2を構成する。
【0021】上述のように締結部材32は、超音波振動
子2を保持するとともに回転子3をも支持している。こ
の回転子3は、比較的厚みのあるリング状の回転子本体
3aと、この回転子本体3aの厚み方向の中央部の径方
向内側の中心部に配置された回転子取付用のベアリング
41とで構成されていて、つまり、回転子本体3aはベ
アリング41を介して締結部材32に回転自在に支持さ
れている。
【0022】また、該回転子3は、上記振動子2の上端
面に、押圧手段によって圧着されるようになっている。
この第1実施例では押圧手段は、回転子3のベアリング
41の、上記締結部材32に固定される内輪41a上に
ばね台座43を配し、さらに同台座43の上にコイルバ
ネ44を設置して、その上方からナット45を上記締結
部材32に螺合することにより回転子3を押圧するよう
になっており、ナット45のねじ込み量によりこの圧着
量を可変できるように構成されている。なお、上記ばね
台座43は、短円筒体43aの外周面中程にフランジ4
3bを有していて、この短円筒体43aに設けられてい
る軸孔の径は、締結部材32の外径よりも少し大径に形
成されている。また、回転子本体3aの内面上部には、
該回転子本体3aが上記ばね台座43と接触しないよう
に、すり鉢状の凹部3bが形成されている。
【0023】なお、本実施例の回転子本体3は、アルミ
ニウム合金で形成されていて、さらに表面にシュウ酸ア
ルマイト被膜が形成されている。
【0024】一方、上記フレキシブルプリント基板1
1,13には、それぞれの接続部11a,13aを介し
て、正弦波電圧が図示しない駆動回路から印加されるよ
うになっている。また、フレキシブルプリント基板12
は、同基板12の接続部12aを介してアースされるよ
うになっている。
【0025】この接続部11a,12a,13aへのリ
ード線の接続は、図5に示すように、これらに接続され
るリード線51,52,53が、同リード線51,5
2,53の接続されたコネクタ55に、各接続部11
a,12a,13aの先端(銅箔露出部)を差し込むこ
とにより、導通して接続されるようになっている。
【0026】上記コネクタ55の内部構造は市販品によ
って異なっているが、例えば図5に斜視図として示した
コネクタ55を、図中一点鎖線により矢印A方向へ切断
したときの断面図を図6に示す。該コネクタ55は、コ
ネクタ外箱56の内部に2枚の板ばね57を互いに相対
して設け、この板ばね57の一方の開口側にリード線5
2の導線部52aを挟み込み、半田付け58をして支持
導通させ、他方の開口側に上記フレキシブルプリント基
板12の接続部12aを挿入して、同基板12上の銅箔
と導通するように構成している。
【0027】このように構成された上記実施例の超音波
モータは、通常の一般的に周知の超音波モータと全く同
様に動作する。すなわち、互いに位相が90度ずれた正
弦波電圧を、フレキシブルプリント基板11,13の接
続部11a,13aを介して電圧印加部から第1,第2
圧電素子8,9に印加することにより、中心軸周りに回
転する屈曲振動が超音波振動子2に発生し、この屈曲振
動により回転子3が回転する。
【0028】上記フレキシブルプリント基板11,1
2,13に用いられるポリイミド樹脂は、上部共振器5
に用いられているSUS440C等に比べると振動伝達
速度は非常に遅く、これらの音響インピーダンスは大き
く異なっているが、該基板の厚さを25μmと極力薄く
形成して、ポリイミド樹脂層での超音波振動の吸収を極
小に押さえ、振動特性を損なわないようにしている。
【0029】また、フレキシブルプリント基板11,1
2,13の銅箔は、厚さが6μmと薄く、超音波振動子
2を構成するときの圧着力によって、共振器5,6や圧
電素子8,9の端面の、微細なうねりや凹凸に追従し、
金属性の電極板を用いたときに生じる浮き上がりや、振
動子内部の微少な空洞を防止することができる。このよ
うにフレキシブルプリント基板の薄肉化によって、金属
性の電極板を用いたときとほとんど変わらない性能を維
持できる。超音波モータの性能は、フレキシブルプリン
ト基板の厚さを100μm以下にしておけば、それほど
低下せず実用性があるが、100μmを越えるとその性
能の低下が顕著に現れてくる。
【0030】そして、フレキシブルプリント基板は、そ
の特徴である柔軟性によって、折り曲げ形成するなどに
より、振動子の外周面に沿って接続部を設置することが
可能である。
【0031】このような超音波モータによれば、図1に
示したように、電極板としてフレキシブルプリント基板
を採用したことによって、超音波振動子からのはみ出し
部分を少なくして小スペースに配置することができ、モ
ータを小型化した場合に非常に有効である。また、フレ
キシブルプリント基板は、コネクタ等を介することによ
って容易にリード線と接続することができ、作業の単純
化による低コスト化が図れる。
【0032】図7は、本発明の第2実施例を示したもの
である。この第2実施例における超音波モータは、前述
の第1実施例とほぼ同様な構成であるので、異なる部分
であるフレキシブルプリント基板のみを示す。また、以
下に示す第3,第4,第5実施例においても同様とす
る。
【0033】この第2実施例のフレキシブルプリント基
板は、前述の第1実施例の3つのフレキシブルプリント
基板を、その先端部で接続したごとくに構成されたもの
である。
【0034】該フレキシブルプリント基板61は、3葉
に分岐した接続部62を有していて、この接続部62の
有する接続分岐62a,62b,62cのそれぞれの一
端には、前記第1実施例に示したと同様の電圧印加部1
4が設けられている。上記接続部62の3つの分岐の起
点部63は、接続分岐62a,62b,62cを3つ並
列に束ねたごとくの構成となっており、同接続分岐を介
して設けられている帯状の銅箔64a,64b,64c
は、この分岐起点部63においても互いに導通すること
がないように配置されている。
【0035】また、上記接続部62の分岐起点部63寄
りの部分には、スルーホール22がそれぞれ設けられて
いて、上面と下面の銅箔を導通させていることや、分岐
起点部63の基端部63aを除いて接続部62に絶縁処
理が施されていて、該基端部63aにおいては、銅箔6
4a,64b,64cの端部がそれぞれ露出しているこ
とは、前述の第1実施例と同様である。
【0036】図8に上記フレキシブルプリント基板61
を用いて超音波振動子を構成したときの、接続部62の
拡大側面図を示す。同基板61の接続部62は、電圧印
加部14に近い部分で折り曲げられて、振動子2の側面
に沿って、例えば下方に向かって配置される。
【0037】このような第2実施例のモータ作用も、前
述の第1実施例と同様である。
【0038】以上に述べた第2実施例によれば、3つの
電極板の電圧印加部の接続部がその一端部で一体に構成
されるため、コネクタとの接続が容易となる。そしてこ
れによって、さらに配線の接続を簡略にすることがで
き、また、接続の信頼性が向上する。
【0039】図9は、本発明の第3実施例を示す。この
第3実施例の超音波モータも、前述の第1,第2実施例
とほぼ同様な構成であるので、異なる部分であるフレキ
シブルプリント基板のみを示す。
【0040】この第3実施例のフレキシブルプリント基
板71は、前述の第1実施例のフレキシブルプリント基
板とほぼ同様の構成であるが、電圧印加部14の銅箔7
2,73(図9(B)参照)に、複数の放射状の切り込
み72aが外周から中心方向に向かって形成されている
ところが異なっている。この切り込み72aは、外周に
沿ってほぼ等間隔に設けられている。また、この切り込
み72aの深さは、中心の軸孔19にまでは達しておら
ず、該軸孔19の周囲では、切り込み72により形成さ
れた放射状の凸部72bの基部が互いに一体となってい
る。その他の、接続部15に絶縁処理21が施されてい
る点や、接続部15の先端部にスルーホール22が設け
られている点は、前述の第1実施例と同様である。ま
た、圧電素子8,9の電圧印加面に銀蒸着が施されてい
る点も、前述の第1実施例と同様である。
【0041】このように構成された第3実施例によれ
ば、電圧印加部14の銅箔72,73に設けられた放射
状の切り込み72aによって、圧電素子8,9の僅かな
うねりや凹凸状にさらに追従しやすくなり、圧電素子
8,9に安定して電圧を印加することができる。また、
圧電素子8,9の電圧印加面には銀蒸着が施されている
ため、切り込み72aにより銅箔が形成されていない部
分にも、電圧が供給されることは言うまでもない。この
第3実施例によれば、さらに安定した電圧供給が可能と
なる。
【0042】図10は、本発明の第4実施例を示す。こ
の実施例における超音波モータも、前述の第1,第2,
第3実施例とほぼ同様であるので、異なる部分である発
振子4の圧電素子とフレキシブルプリント基板を分解斜
視図として示す。
【0043】この第4実施例では、圧電素子81,82
は前述の第1実施例とは異なり2つの分極領域に分割さ
れてはおらず、矢印M2に示すように一方向にのみ分極
されていて、また、その分極方向は、どちらも矢印M2
の示す方向であるので互いに一致している。なお、これ
らの圧電素子81,82の形状は、前述の第1実施例の
圧電素子と同様である。また、圧電素子81,82の電
圧印加面には、銀蒸着は施されていない。
【0044】そして、2枚の圧電素子81,82に挟ま
れた電極板であるフレキシブルプリント基板84は、前
述の第1実施例のものと同様であるが、圧電素子81,
82のもう一方の端面、すなわち外側の端面に設置され
るフレキシブルプリント基板83,85は、圧電素子8
1,82に対向する側の面にのみ銅箔が形成されてい
て、この銅箔はフレキシブルプリント基板84の対称軸
を分割線として2分割されて銅箔83a,83bおよび
銅箔85a,85bとなっている。これらの銅箔83a
と83bとは互いに導通してはおらず、銅箔85aと8
5bも同様に互いに導通はしていない。そして、フレキ
シブルプリント基板83とフレキシブルプリント基板8
5は、位置的に90度ずれて配置される。
【0045】銅箔83a,83bは、交流電源88に並
列に接続されており、その一方、例えば銅箔83bは、
電圧反転装置87を介して同交流電源88と接続されて
いる。また、銅箔85a,85bも同様に、交流電源8
9に並列に接続されており、その一方、例えば銅箔85
aは、電圧反転装置87を介して同交流電源89と接続
されている。また、フレキシブルプリント基板84はア
ースされている。
【0046】上記フレキシブルプリント基板83,85
の銅箔、例えば、銅箔83aと銅箔85bとには、位相
的に90度ずれた正弦波電圧がそれぞれ印加され、そし
て、2分割されたもう一方の銅箔83bには、電圧反転
装置87により上記銅箔83aに加える電圧が反転され
て、さらに銅箔85aには上記銅箔85bに加える電圧
が反転されてそれぞれ印加される。
【0047】このように構成された第4実施例によれ
ば、圧電素子を2つの分極領域に分割しなくても、2つ
の圧電素子にそれぞれ発生した屈曲振動から回転運動を
合成することが可能となるような超音波振動子を構成で
きる。
【0048】金属導電性の電極板を2分割して、上記の
ように構成する方法は従来から知られているが、金属導
電性の電極板を配置するのが逆に面倒であり、しかも、
位置的に90度正確に合わせにくくなる等の問題点が起
こっていたが、本実施例の場合は、銅箔はポリイミド樹
脂によって保持されているため、設置が容易で、位置的
に90度正確に合わせやすい。この第4実施例による
と、圧電素子の分極の作業が簡略化でき、超音波モータ
の低コスト化が図れる。
【0049】図11は、本発明の第5実施例を示す。こ
の実施例における超音波モータは、前述の第1,第2,
第3,第4実施例とほぼ同様であるので、異なる部分で
ある圧電素子とフレキシブルプリント基板のみを示す。
【0050】この第5実施例では、フレキシブルプリン
ト基板上に、周波数追尾用の分割された銅箔を設置して
いる。圧電素子91は銀蒸着が施されておらず、それ以
外の、例えば分極領域が2分割されている等の点は、前
述の第1実施例と同様である。
【0051】電極板であるフレキシブルプリント基板9
2には銅箔が設けられているが、図のように銅箔の一部
が分割されていて、ドーナツ状をなし電圧印加部の面積
をほぼ占める電圧印加用銅箔92aと、接続部近傍の外
周に沿って略半円状に設けられているセンサ信号出力用
銅箔92bとで構成されている。これらの銅箔92a,
92bは、互いに導通してはおらず、また、銅箔の一部
92c,92dを接続部へそれぞれ延出している。
【0052】そして、基板92の接続部において、上面
の銅箔と下面の銅箔とを導通させるためのスルーホール
22が、銅箔の一部92c,92dにそれぞれ設けられ
ている。また、接続部に絶縁処理21が施されているこ
とは、前述の実施例と同様である。
【0053】なお、フレキシブルプリント基板93は、
前述の第1実施例のフレキシブルプリント基板と同様で
あり、また、アースに接続されている点も同様である。
【0054】このように構成された第5実施例による
と、駆動用の圧電素子の一部をセンサ用として用いてい
るため、モータの出力が低下する可能性が考えられる
が、センサとして用いる圧電素子は小さい面積でよく、
例えば1(平方mm)程度で十分である。このため、モ
ータ性能に与える影響は少ない。また、周波数追尾用の
圧電素子を別に設けたり、電極板を増加させる必要もな
く、非常に簡単な構成とすることができる。
【0055】このセンサ用の圧電素子部からの出力信号
を、駆動電圧と位相比較したり、出力信号のピーク値を
制御することによって、超音波モータの最適周波数に駆
動周波数を合わせることができる。
【0056】この第5実施例によると、周波数追尾のた
めの圧電素子と電極板が、フレキシブルプリント基板の
銅箔を分割することによって、非常に簡単に構成できる
ため、モータの組立性の向上、低コスト化が実現でき、
配線接続も容易にすることができる。
【0057】なお、銀蒸着された圧電素子96を用いる
場合は、フレキシブルプリント基板の銅箔92a,92
bの分割形状に合わせて、図12のように蒸着パターン
97,98を設けると良く、この場合にも、上述の第5
実施例と同様の効果が得られる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、超
音波振動子の配線接続を簡略化して、小スペース内に配
置することができる超音波モータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す超音波モータの、左
半部を断面で示した側面図。
【図2】上記第1実施例の超音波モータにおけるフレキ
シブルプリント基板の斜視図と側面図。
【図3】上記第1実施例の超音波モータにおけるフレキ
シブルプリント基板のスルーホールを示す拡大断面図。
【図4】上記第1実施例の超音波モータにおける第1圧
電素子と第2圧電素子の斜視図。
【図5】上記第1実施例の超音波モータにおけるフレキ
シブルプリント基板とリード線との、コネクタによる接
続状態を示す斜視図。
【図6】上記図5に示したコネクタのAA断面図。
【図7】本発明の第2実施例の超音波モータにおけるフ
レキシブルプリント基板の平面図。
【図8】上記図7のフレキシブルプリント基板の、接続
部の折曲状態を示す要部拡大側面図。
【図9】本発明の第3実施例の超音波モータにおけるフ
レキシブルプリント基板の斜視図と側面図。
【図10】本発明の超音波モータにおける第4実施例の
発振子の分解斜視図。
【図11】本発明の超音波モータにおける第5実施例の
圧電素子と電極板の斜視図。
【図12】上記第5実施例の超音波モータにおける圧電
素子の変形例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…超音波モータ 2…超音波振動子 3…回転子(被駆動部材) 8,9…圧電素子(電気−機械エネルギー変換素子) 11,12,13…フレキシブルプリント基板 11a,12a,13a,15…接続部 14…電圧印加部 16…ベース板 17,18…銅箔 21…絶縁処理 22…スルーホール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置的に90度ずれて配置された第1お
    よび第2の電気−機械エネルギー変換素子に、互いに位
    相が90度ずれた正弦波電圧を印加することにより、中
    心軸周りに回転する屈曲振動を発生させる超音波振動子
    と、 この超音波振動子のいずれか一方の端面に配置された被
    駆動部材と、 上記第1および第2の電気−機械エネルギー変換素子の
    端面と同形状の電圧印加部と、該電圧印加部と電気的に
    接続されており、表面の少なくとも一部を絶縁処理され
    た接続部とを有し、上記第1および第2の電気−機械エ
    ネルギー変換素子に上記正弦波電圧を印加するフレキシ
    ブルプリント基板と、 を具備したことを特徴とする超音波モータ。
JP4198563A 1992-02-28 1992-07-24 超音波モータ Withdrawn JPH0654557A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5973867A (en) * 1994-11-10 1999-10-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Signal recording and playback apparatus for location monitoring which records prior to sensor input
JP2008130810A (ja) * 2006-11-21 2008-06-05 Seiko Precision Inc アクチュエータ及びその製造方法
JP2019202195A (ja) * 2019-08-23 2019-11-28 株式会社根本杏林堂 注入機器及び超音波モータユニット
US11303227B2 (en) 2011-06-14 2022-04-12 Nemoto Kyorindo Co., Ltd. Injector and control method for an ultrasonic motor

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