JPH05328755A - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JPH05328755A
JPH05328755A JP4127765A JP12776592A JPH05328755A JP H05328755 A JPH05328755 A JP H05328755A JP 4127765 A JP4127765 A JP 4127765A JP 12776592 A JP12776592 A JP 12776592A JP H05328755 A JPH05328755 A JP H05328755A
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JP
Japan
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piezoelectric element
ultrasonic motor
energy conversion
piezoelectric
mechanical energy
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Withdrawn
Application number
JP4127765A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Imabayashi
浩之 今林
Takenao Fujimura
毅直 藤村
Tomoki Funakubo
朋樹 舟窪
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各圧電素子の境界線の位置合わせを正確に且
つ簡単に行うことのできる高効率,高トルクの超音波モ
ータを提供する。 【構成】 圧電素子1,11間に電極板13を挾んで構
成された第1圧電素子群21と、圧電素子2,12間に
電極板14を挾んで構成された第2圧電素子群22と
を、電極板3,7,4を介して共振器5,6で積層し、
締結部材10で押圧固定する際、上記各圧電素子1,
2,11,12を正方形状にしてその角部100を揃え
ることにより、分極方向が反転する境界線を揃える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波モータ、詳しくは
振動発生手段より発生する振動を利用して回転する超音
波モータに関する。
【0002】
【従来の技術】超音波モータに用いられる超音波振動子
は従来から種々提案されているが、例えば特開平2−3
6776号に開示された圧電楕円運動振動子を図19に
より説明する。この圧電楕円運動超音波振動子は、第1
円筒状圧電振動子101および第2円筒状圧電振動子1
02と、これらの円筒状圧電振動子101,102の一
端間に挾まれた第1の金属円筒103と、該圧電振動子
101,102の他端にそれぞれ設けられた第2の金属
円筒104,第3の金属円筒105とを貫通部材106
により固着した圧電楕円運動振動子である。
【0003】上記第1円筒状圧電振動子101は、その
中心軸に沿う方向で2分割する第1の境界面107、お
よび厚さ方向で2分割する第2の境界面108をそれぞ
れ境として、厚さ方向に互いに逆向きになるように分極
されている。同様に、上記第2円筒状圧電振動子102
も、その中心軸に沿う方向で2分割され、且つ上記第1
の境界面107と所定角度で傾斜した第3の境界面10
9および厚さ方向で2分割する第4の境界面110を境
にして厚さ方向に互いに逆向きとなるように分極されて
いる。
【0004】このように構成された上記従来例では、第
2の境界面108、第4の境界面110にそれぞれ第
1、第2の中間端子板111が設けられ、第1、第2、
第3の金属円筒103,104,105を共通アースと
し、中間端子板111に互いに異なる位相の交流電流を
印加して圧電楕円運動振動子の両端部に円を含む楕円運
動を励起可能にしている。即ち、上記従来例に示される
楕円運動振動子では、図20に示すように1次モードの
屈曲振動を発生し、振動子の中心軸を中心に回転する。
そこで上記振動子の端面外周部に図示しない被駆動部材
としての回転子を押圧接触することにより、超音波モー
タが形成されている。
【0005】この他に、本出願人が先に出願した特願平
4−43399号で提案した超音波振動子を図21,2
2により説明する。図21はこの超音波振動子の側断面
図で、図22は上記図21中の第1,第2の各圧電素子
群21F,22Fをそれぞれ構成する各群2枚のドーナ
ツ形状の圧電素子1F,11F、および2F,12Fの
斜視図である。
【0006】上記各圧電素子1F,11Fおよび2F,
12Fは、それぞれの中心を通る第1境界線1aおよび
第2境界線2aにより2つの領域に分割され、隣り合う
領域の中心軸に沿う分極方向Mが反転するように分極さ
れている。そして上記第1,第2の圧電素子群21F,
22Fの各2枚の圧電素子は、その分極方向Mが互いに
体腔するように積層されている。なお、上記各境界線1
a,2aは互に90°ずれて配置されている。また、各
圧電素子1F,11Fおよび2F,12Fの各素子間に
は電極板3F,13F,7F,4F,14Fがそれぞれ
配置されている。
【0007】これら各圧電素子1F,11F,2F,1
2Fの両端には振動伝達に優れた共振器5F,6Fが設
置され、これら各構成部材の軸心にボルト等の締結部材
10Fを貫通し、圧着固定して超音波振動子29Fを構
成する。なお、上記共振器5F,6Fの内部には、その
両端面から第1,第2の圧電素子群21F,22Fの方
向に向け円錘カップ形状の凹部5Fa,6Faが形成さ
れ、これにより各共振器5F,6Fが締結部材10Fと
接触しないようになっている。このような振動子29F
の一方の端面に、摺動部材24を介して回転子8が円環
状板バネ33と押圧力可変ナット35からなる押圧手段
により押圧接触することにより超音波モータが形成され
ている。
【0008】上記超音波モータの電極板13F,14F
に、電極板3F,4F,7Fを共通アースにして、90
°位相がずれた共振周波数附近の2相の正弦波電圧を印
加すると、超音波振動子29Fに1次モードの屈曲振動
が発生し、中心軸周りに回転する。この回転運動によっ
てベアリング9が内蔵された回転子8が回転される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
19〜22の従来例に示した超音波振動子においては、
各圧電素子の境界線を正確に合わせることが必要にな
る。例えば上記図19の第1円筒状圧電振動子101の
第1境界線107や第2円筒状圧電振動子102の第3
境界面109、または上記図22の第1圧電素子群21
Fの第1境界線1aや第2圧電素子群22Fの第2境界
線2aが図23に示すように境界線が1aと1Faのよ
うにずれた状態になると、第1の圧電素子群と第2の圧
電素子群の間で共振周波数が一致しなくなり、図24の
破線で示すように、共振周波数附近にスプリアス(使お
うとする主要共振モードの中に発生する別の共振モー
ド)が発生したりする。このようになると、振動子の機
械的品質係数(以下、機械的Qmと呼称する)が低下
し、超音波モータの効率が低下したり、高トルクが得ら
れにくくなる。
【0010】また、第1圧電素子群と第2圧電素子群の
各境界線の角度差を所定値に正確に合わせないと、駆動
回路の2相の正弦波電圧の位相差を可変して調整する必
要があり、コスト高になってしまう。
【0011】そこで本発明の目的は、上記問題点を解消
し、各圧電素子の境界線の位置合わせを正確に且つ簡単
に行うことのできる高効率,高トルクの超音波モータを
提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波モータ
は、厚さ方向に重合され、該厚さ方向の分極領域の境界
面が中心軸周りに互いに所定角度にて傾斜する第1,第
2の電気−機械エネルギ変換素子と、これら第1,第2
の電気−機械エネルギ変換素子を厚さ方向の端面にて互
いに挾み込む複数の共振器と、上記第1,第2の電気−
機械エネルギ変換素子と複数の共振器の中心を貫通し、
これらを軸方向に一体に締結する締結部材と、を具備し
ており、上記第1,第2の電気−機械エネルギ変換素子
に、互いに所定角度位相がずれた交番電圧をそれぞれ印
加することにより、1次モードの屈曲振動が中心軸を中
心に回転している超音波振動子の端面に押圧保持された
被駆動部材を具備した超音波モータであって、上記第
1,第2の電気−機械エネルギ変換素子は少なくとも外
周もしくは内周に、少なくとも2箇所に位置合わせ用の
溝、あるいは突起、あるいは角部を具備していることを
特徴とする。
【0013】
【作 用】この超音波モータでは、第1,第2の電気−
機械エネルギ変換素子の少なくとも外周もしくは内周
の、少なくとも2箇所に設けられた位置合わせ用の溝、
あるいは突起、あるいは角部を合わせることにより、各
圧電素子の境界線を正確に一致させることができると共
に、第1の圧電素子群と第2の圧電素子群の角度差を所
定値に正確に一致させることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0015】図1は、本発明の第1実施例を示す超音波
モータの分解斜視図である。本第1実施例の超音波モー
タは、正方形状の超音波振動子29と、ベアリング9が
内蔵された被駆動部材としての回転子8と、この回転子
8を上記振動子29の端面外周部に押圧する押圧手段3
0とからその主要部が構成されている。
【0016】上記超音波振動子29は、第1圧電素子群
21と、第2圧電素子群22と、電極板3,4,7と、
共振器5,6と、これら各部材を締結する締結部材とか
ら構成されている。上記第1,第2圧電素子群21,2
2は、それぞれ2枚の正方形状の圧電素子1,11およ
び12,2を電極板13,14をそれぞれ介して積層し
て構成されている。各圧電素子1,11および12,2
は、図2に示すように、中心軸を通る第1境界線1a,
第2境界線2aで2つの領域に分割され、中心軸に平行
な分極方向Mが反転するように分極されると共に、各群
間で分極方向が対向するように積層されている。なお、
上記第1境界線1aと第2境界線2aとは90°ずれて
配置されている。
【0017】上記第1,第2圧電素子群21,22と共
振器5,6の間には、リード線半田付け用の突出部を有
する銅製電極板3,4がそれぞれ配置され、また第1,
第2圧電素子間にも電極板7が配置されている。これら
各電極板3,4,7は、それぞれ共通接続されてアース
電位になっている。
【0018】上記共振器5,6は、各圧電素子1,2,
11,12と同じ正方形状の外周面を有し、振動伝達に
優れた材質、例えばアルミ合金,ステンレス,リン青
銅,ジュラルミン,チタン合金等で形成されている。本
第1実施例ではアルミ合金のA5056材にシュウ酸ア
ルマイト処理を30μm施したものを採用している。
【0019】上記共振器5,6の中心には、図3に示す
ように、ボルト等の締結部材10が貫通する締結部材貫
通穴5b,6bが設けられている。更に、同共振器5,
6の内部には、当該超音波振動子の両端面(該共振器
5,6の端面)から上記各圧電素子1,2,11,12
の方向に向けてカップ形状の凹部5a,6aが形成され
ていて、該端面附近では薄肉形状になっている。これに
より、該共振器5,6の端面は上記締結部材10と接触
しないようになっている。
【0020】上記各圧電素子1,2,11,12と、各
電極板3,4,7,13,14と、共振器5,6とを図
1に示すように積層し、各構成部材間にエポキシ系接着
剤等の接着剤を塗布する。そして、上記共振器5,6を
中心部でのみ固定するための締結部材貫通穴5b,6b
の入口と接触するフランジ26を有する締結部材10を
貫通させ、他方側から上記フランジ26と同形状の接触
部を有する固定ナット28で締め付けて上記各構成部材
を圧着する。その後接着剤が硬化すると、この第1実施
例に用いられる超音波振動子29が得られる。
【0021】上記締結部材10は、超音波振動子29の
中心軸方向に延長され、一方が図示しない固定台に固定
される。他方にはベアリング9を内蔵した被駆動部材と
しての回転子8が、押圧手段30により圧着固定され
る。この押圧手段30は、円環状板バネ33を2枚対向
させ、押圧力可変ナット35によって圧着量を可変す
る。
【0022】上記回転子8は、SKD11材を熱処理し
てその硬度をHv700以上にしたものを使用してい
る。なお、この回転子8と上記共振器5との接触面は、
それぞれ表面粗さがRmax 0.1μm以下になってい
る。
【0023】このように構成された本第1実施例におい
ては、上記電極板3,4,7を共通アースにし、電極板
13,14に互いに位相が90°ずれた、共振周波数よ
りも僅かに高い周波数の正弦波電圧を図示しない駆動回
路から印加すると、振動子29の端面に中心軸を中心に
して回転する1次の屈曲振動が発生し、回転子8を回転
させる。
【0024】この場合、各群の圧電素子を正方形形状に
したので、4つの角部100を合わせることによって、
分極方向が反転する境界線を容易にしかも正確に一致さ
せることができる。このため、各群の圧電素子間での共
振周波数のずれや共振周波数附近のスプリアスがなくな
る。また、第1圧電素子群と第2圧電素子群を正確に9
0°ずらすことができる。
【0025】上記第1実施例によれば、上述したように
圧電素子,電極板,共振器を正方形状にしてその位置合
わせ用の角部100を揃えたので、各境界線を正確に一
致させることができる。これにより各圧電素子の共振周
波数が一致し、スプリアスが発生しないため、共振周波
数での振動が非常に大きくなり、機械的Qmの大きい超
音波モータが得られる。このため、エネルギー変換が良
くなり、高効率・高トルクの超音波モータができる。ま
た、各群が正確に90°ずれているため、モータ間での
バラツキがなく、印加する2相の正弦波電圧の位相差も
90°に固定するだけでよくなり、駆動回路の位相差の
調整が省略できる。
【0026】なお、この様に圧電素子に角部を有する形
状により、位置合せができるため、正方形でなくても多
角形でも同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0027】図4は、本発明の第2実施例を示す超音波
モータの要部斜視図である。この第2実施例が上記第1
実施例と大きく異なる点は、分極方向が反転する境界線
を揃えるのに、圧電素子や電極板の外周面に、図5,6
に示すように、90°おきに半円溝45を設けたこと
で、この他に外形も丸形になっている。これらの点を除
けば上記第1実施例と異なるところがないので、同じ構
成部材には同じ符号の後にAを付して示し、構成の説明
を省略する。なお、半円溝の代りに角溝でもよい。
【0028】このように構成された本第2実施例におい
ては、上記第1実施例と同様に、各群の圧電素子や電極
板に形成された溝45を合わせることによって、分極方
向が反転する境界線を容易にしかも正確に一致させるこ
とができ、従って、第1圧電素子群と第2圧電素子群を
正確に90°ずらすことができる。更に、超音波振動子
が正方形形状ではなく、円柱形状なので断面のどの方向
の剛性も不均一とならず、きれいな屈曲振動が得られ
る。
【0029】上記第2実施例によれば、圧電素子に形成
された溝45によって共振周波数が一致し、スプリアス
をなくすことができる。又、円柱形状の超音波振動子と
なるため、きれいな屈曲振動が得られ回転ムラの低減が
できる。
【0030】図7は、上記第2実施例の変形例における
要部斜視図である。この変形例が上記第2実施例と大き
く異なる点は、超音波振動子の外形を四角形にした上
で、図8,9に示すように、圧電素子および電極板の4
箇所に面取り48を施して8箇所の角部49を設けたこ
とである。この点を除けば上記第2実施例と異なるとこ
ろがないので同じ構成部材には同じ符号の後にBを付し
て構成の説明を省略する。この変形例においては、超音
波振動子を組立てる際に、8箇所の角部49を合わせる
ことにより境界線の位置合わせが可能になる。
【0031】図10は上記第2実施例の別の変形例にお
ける要部斜視図である。この別の変形例が上記第2実施
例と異なる点は、圧電素子1Cの外周の4箇所に90°
間隔で図11に示す突起52を設けたことで、この点を
除けば上記第2実施例と異なるところがないので、同じ
構成部材には同じ符号の後にCを付して構成の説明を省
略する。なお電極板3C(4C,7C,13C,14
C)は上記圧電素子と同形状にせず、図12に示す半田
付け用の突起27を利用するだけでよい。この突起27
を、積層するときに合わせることで境界線の位置合わせ
ができる。
【0032】上記各変形例によれば、面取り部48もし
くは突起52を例えば90°間隔で外周部に設けること
により境界線を揃えることができる。
【0033】図13は、本発明の第3実施例を示す超音
波モータの要部の分解斜視図である。この第3実施例が
上記各実施例と異なる点は、分極方向が反転する境界線
を揃えるのに、圧電素子締結部材貫通穴の形状によった
ことである。この点を除けば上記各実施例と異なるとこ
ろがないので、同じ構成部材には同じ符号の後にDを付
して示し、上記についてのみ以下に説明する。
【0034】即ち、共振器,圧電素子,電極板の締結部
材貫通穴の形状を、図13に示すように、例えば正方形
状に形成する。一方、締結部材10Dの上記対応箇所
も、上記圧電素子等の貫通穴と同形状の正方形のガイド
部59のように形成する。そして、図14に示すように
各圧電素子等を上記締結部材10Dに組付ければ、第
1,第2の各境界線1a,2aを正確に合わせることが
できる。この場合、上記締結部材10Dの表面には絶縁
塗料が塗布されているので、圧電素子や電極板等の蒸着
電極が、締結部材10Dのガイド部59で導通してショ
ートしないようになっている。
【0035】なお、上記第3実施例では締結部材貫通穴
を正方形状としたが、本実施例はこれに限定されること
なく、例えば円の一部を面取った図15に示すような貫
通穴60で角部60a,60bを2箇所設けた形状に
し、これに締結部材10Dのガイド部59の形状を合わ
せるものでもよい。
【0036】上記第3実施例によれば、締結部材10D
のガイド部59に沿わせて各構成部材を積層するだけ
で、各圧電素子の境界線を非常に簡単に合わせることが
でき組立てが容易になる。従ってコスト低下を期待でき
る。
【0037】図16は、本発明の第4実施例を示す超音
波モータの要部の分解斜視図である。この第4実施例が
上記各実施例と異なる点は、分極方向が反転する境界線
を揃えるのに、電極板の一部に設けた凸部を圧電素子の
一部に設けた溝部に嵌合するようにしたことである。こ
の点を除けば上記各実施例と異なるところがないので、
同じ構成部材には同じ符号の後にEを付して示し、上記
についてのみ以下に説明する。
【0038】即ち、圧電素子1E(2E,11E,12
E)には、4箇所の半円溝45が外周面に亘って90°
間隔で設けられている。一方電極板3E(13E,7
E,14E,4E)には、図17に示すように、上記圧
電素子の半円溝45に対応する4箇所の凸部63が90
°間隔でその外周部に設けられ、しかも隣り合う凸部6
3の凸方向が反転するように形成されている。そこで、
各圧電素子の分極方向Mを上記第1実施例のように揃
え、上記各半円溝45と上記各凸部63を合わせて、図
18に示すように積層し、超音波振動子29Eを構成す
る。
【0039】このように構成された本第4実施例におい
ては、電極板の凸部63に圧電素子の溝45を合わせる
だけで、圧電素子の分極領域の境界線1a,2aを合わ
せることができ、上記第3実施例と同様に組立が非常に
簡単になる。尚、共振器5E,6Eと圧電素子1E,2
Eの間に挾まれる電極板3E,4Eの共振器側の凸部6
3は、図18の組立状態の様に締結部材と固定ナットの
圧着力によって、平坦にならされるため共振器と圧電素
子の結合を阻害しない。
【0040】上記第4実施例によれば、組立が非常に簡
単になり、コストを低下させることができる。また、凸
部を有する電極板はプレス加工等で簡単に製作できるた
め、更に低コスト化が図れる。
【0041】上記各実施例や各変形例によれば、各圧電
素子の境界線の位置合せを正確に行ない、駆動回路の煩
雑さを低減し、共振周波数を一致させ、スプリアスが発
生しない高効率、高トルクの超音波モータを提供するこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、第
1,第2の電気−機械エネルギ変換素子としての圧電素
子の少なくとも外周もしくは内周に、少なくとも2箇所
に位置合わせ用の溝、あるいは突起、あるいは角部を設
けたので、各圧電素子の境界線の位置合わせを正確に且
つ簡単に行うことができ、高効率,高トルクの超音波モ
ータが得られるという顕著な効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す超音波モータの分解
斜視図。
【図2】上記図1における圧電素子の斜視図。
【図3】上記図1における共振器の断面図。
【図4】本発明の第2実施例を示す超音波モータの要部
斜視図。
【図5】上記図4における圧電素子の斜視図。
【図6】上記図4における電極板の斜視図。
【図7】上記第2実施例の変形例における要部の斜視
図。
【図8】上記図7における圧電素子の平面図。
【図9】上記図7における電極板の平面図。
【図10】上記第2実施例の別の変形例における要部の
斜視図。
【図11】上記図10における圧電素子の平面図。
【図12】上記図10における電極板の平面図。
【図13】本発明の第3実施例を示す超音波モータの要
部の分解斜視図。
【図14】上記第3実施例の側断面図。
【図15】上記第3実施例における圧電素子の別の例を
示す斜視図。
【図16】本発明の第4実施例を示す超音波モータの要
部の分解斜視図。
【図17】上記図16における電極板の斜視図。
【図18】上記第4実施例における組立状態を説明する
要部の斜視図。
【図19】従来の超音波モータに用いられる超音波振動
子の斜視図。
【図20】上記図19に示す振動子の動作状態を説明す
る斜視図。
【図21】従来の超音波モータの別の例における側断面
図。
【図22】上記図21における圧電素子の斜視図。
【図23】上記図21における各圧電素子の境界線がず
れた状態を説明する斜視図。
【図24】上記図23の状態におけるインピーダンスカ
ーブを示す線図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,11,11
A,11B,11C,11D,11E,11F……圧電
素子(第1の電気−機械エネルギ変換素子) 2,2A,2B,2C,2D,2E,2F,12,12
A,12B,12C,12D,12E,12F……圧電
素子(第2の電気−機械エネルギ変換素子) 5,5A,5D,5E,5F,6,6A,6D,6E,
6F……共振器 10,10D,10F……締結部材 29,29D,29E,29F……超音波振動子 45……溝 49,100……角部 52,63……突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向に重合され、該厚さ方向の分極
    領域の境界面が中心軸周りに互いに所定角度にて傾斜す
    る第1,第2の電気−機械エネルギ変換素子と、 これら第1,第2の電気−機械エネルギ変換素子を厚さ
    方向の端面にて互いに挾み込む複数の共振器と、 上記第1,第2の電気−機械エネルギ変換素子と複数の
    共振器の中心を貫通し、これらを軸方向に一体に締結す
    る締結部材と、 を具備しており、 上記第1,第2の電気−機械エネルギ変換素子に、互い
    に所定角度位相がずれた交番電圧をそれぞれ印加するこ
    とにより、1次モードの屈曲振動が中心軸を中心に回転
    している超音波振動子の端面に押圧保持された被駆動部
    材を具備した超音波モータであって、 上記第1,第2の電気−機械エネルギ変換素子は少なく
    とも外周もしくは内周に、少なくとも2箇所に位置合わ
    せ用の溝、あるいは突起、あるいは角部を具備している
    ことを特徴とする超音波モータ。
JP4127765A 1992-02-28 1992-05-20 超音波モータ Withdrawn JPH05328755A (ja)

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JP4127765A JPH05328755A (ja) 1992-05-20 1992-05-20 超音波モータ
US08/026,316 US5410204A (en) 1992-02-28 1993-03-01 Ultrasonic oscillator

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JPH05328755A true JPH05328755A (ja) 1993-12-10

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JP (1) JPH05328755A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11127585A (ja) * 1997-10-23 1999-05-11 Seiko Instruments Inc 超音波モータおよび超音波モータ付電子機器
JP2003047266A (ja) * 2001-07-27 2003-02-14 Canon Inc 振動波駆動装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11127585A (ja) * 1997-10-23 1999-05-11 Seiko Instruments Inc 超音波モータおよび超音波モータ付電子機器
JP2003047266A (ja) * 2001-07-27 2003-02-14 Canon Inc 振動波駆動装置

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