JPH07213080A - 超音波モータにおけるステータの給電構造及び給電配線並びにその製造方法 - Google Patents

超音波モータにおけるステータの給電構造及び給電配線並びにその製造方法

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JPH07213080A
JPH07213080A JP6006649A JP664994A JPH07213080A JP H07213080 A JPH07213080 A JP H07213080A JP 6006649 A JP6006649 A JP 6006649A JP 664994 A JP664994 A JP 664994A JP H07213080 A JPH07213080 A JP H07213080A
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JP
Japan
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stator
piezoelectric element
wiring
power supply
electrode
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Application number
JP6006649A
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English (en)
Inventor
Masaki Kobayashi
昌樹 小林
Yoshitaka Takemura
芳孝 竹村
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】圧電素子の劣化や部分的な破壊がなく、かつ耐
熱性に優れた超音波モータにおけるステータの給電構造
を提供する。 【構成】ステータ10の片面に配設された圧電素子16
の共通電極17a,17bに、可撓性を有する銅箔より
なる給電配線21a,21bを接着剤にて接着した。圧
電素子16に形成されたフィードバック電極19に、銅
箔よりなるフィードバック用配線22を接着剤にて接着
した。ステータ10に銅箔よりなる円環状の接地用配線
24を接着剤にて接着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波モータにおけるス
テータの給電構造及び給電配線並びにその製造方法に係
り、詳しくは、圧電素子の劣化等がなく耐熱性に優れた
ステータの給電構造、及び取付け作業性がよく低コスト
化が可能な給電配線並びにその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、電気エネルギーを機械エネルギー
の超音波振動に変換し、回転力を得る超音波モータは、
静粛性、低速回転・高トルク性能等の利点があることか
ら自動車用機能部品、各種ロボット等の分野で応用され
ている。
【0003】超音波モータの方式には、進行波型超音波
モータ、定在波型超音波モータ、及び複合振動子型超音
波モータ等が提案されており、特に、安定したモータ性
能を長時間得ることができる進行波型超音波モータの技
術的検討がなされている。以下に、進行波型超音波モー
タの構成について簡単に説明する。
【0004】図8に示すように、ステータ51は金属製
でリング状に形成されており、その下面に円環状のセラ
ミックよりなる圧電素子52が貼着されている。圧電素
子52は図9(a)に示すように、貼着面とは反対側の
面に2つの共通電極53a,53bが互いに1/4波長
ずれた状態で形成されている。又、圧電素子52は予め
前記共通電極53a,53bと、共通電極53a,53
bと対向する圧電素子52の貼着面に形成された図示し
ない複数の独立電極との間に高電圧が印加されて、図9
(b)に示すように、交互に異なる厚み方向の分極処理
が施されている。
【0005】そして、分極処理が施された圧電素子52
の共通電極53a,53bとステータ51との間に90
°位相をずらした高周波電圧をそれぞれ印加することに
より、圧電素子52が伸縮してステータ51の円周方向
に屈曲振動の進行波が生じる。そして、この屈曲振動の
進行波によってステータ51に加圧接触された図示しな
いロータが摩擦力によって駆動されて回転するようにな
っている。
【0006】上記のように構成された超音波モータにお
いて、圧電素子52に高周波電圧を印加するためには、
従来、リード線を圧電素子52の共通電極53a,53
b及びステータ51にそれぞれ半田付けしていた。又、
特開昭63−64581号に開示された超音波モータに
おいては、リード線に相当する導体パターンを有するフ
レキシブルプリント配線板を圧電素子の電極部に接着剤
を介して接着していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者のリー
ド線を半田付けする方法では、圧電素子52が半田付け
による熱的影響を受けて劣化したり、圧電素子52の半
田付け部分が破壊されて圧電素子52がもつ特性が失わ
れるという問題点がある。又、共通電極53a,53b
及びステータ51に対してリード線の半田付け作業をそ
れぞれ行わなければならないので、作業性が悪いという
問題点がある。
【0008】又、後者のフレキシブルプリント配線板を
圧電素子の電極部に接着する方法では、その配線板を構
成する樹脂ベース等の材料にかかるコストや、配線板の
製造コストによって、上記した方法よりも高コストとな
るという問題点がある。又、フレキシブルプリント配線
板の樹脂ベースは耐熱性に限界があるため、超音波モー
タを設置する場所が限定されてしまうという問題点があ
る。
【0009】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたものであって、第1の目的は圧電素子の劣化や部
分的な破壊がなく、かつ耐熱性に優れた超音波モータに
おけるステータの給電構造を提供することにある。
【0010】第2の目的は圧電素子に対しての取付け作
業性が良く、かつ低コスト化を図ることができる超音波
モータにおけるステータの給電配線並びにその製造方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1に記載の発明は、ステータに配設された圧
電素子に電極を形成し、該電極に交流電圧を印加して圧
電素子を振動させることによりステータに進行波を発生
させ、前記ステータに接触するロータを回転させる超音
波モータにおけるステータにおいて、可撓性を有する薄
板状の金属よりなる給電配線を前記圧電素子の電極に接
着した。
【0012】請求項2に記載の発明は、ステータに配設
された圧電素子に形成された電極に接続され、前記圧電
素子に交流電圧を供給する給電配線であって、給電配線
を可撓性を有する薄板状の金属により形成するととも
に、連結部によって一体的にした。
【0013】請求項3に記載の発明は、ステータに配設
された圧電素子に形成された電極に接続され、前記圧電
素子に交流電圧を供給する給電配線の製造方法におい
て、可撓性を有する薄板状の金属よりなる給電配線と、
該給電配線を相互に連結する連結部とを打ち抜き加工に
より一体に形成するようにした。
【0014】
【作用】このように構成された請求項1の発明では、可
撓性を有する薄板状の金属よりなる給電配線を前記圧電
素子の電極に接着したことにより、給電配線の取付け時
における圧電素子に対する熱的影響がなくなり、劣化や
接着部分が破壊されることはない。又、給電配線は金属
製であるため耐熱性に優れたものとなる。
【0015】請求項2に記載の発明では、給電配線を複
数とした場合、各給電配線は連結部と一体的となった状
態で、圧電素子の電極に対して接着される。その後、連
結部が除去されて独立した給電配線が形成される。従っ
て、給電配線を圧電素子に対して一部品として取付ける
ことが可能になるため、取付け作業性が良くなるととも
に、構成が簡単であるため低コスト化を図ることができ
る。
【0016】請求項3に記載の発明では、給電配線を複
数とした場合、各給電配線と連結部とが打ち抜き加工に
よって一体に形成されるため、製造工程が少なく簡単に
給電配線を製造できるとともに、低コスト化を図ること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を超音波モータに具体化した一
実施例を図1〜図7に従って説明する。
【0018】図6に示すように、超音波モータ1の本体
ケース2は基台3と上部ケース4とから構成され、基台
3の中央上面には載置部5が突出形成されるとともに、
基台3の中央下面には収納凹部6が形成されている。そ
して、前記基台3の中央には挿通孔7が形成され、該挿
通孔7を介して回転軸8の先端が本体ケース2内に挿入
配置されている。又、回転軸8は収納凹部6に配置され
た軸受9によって回転可能に支持されている。
【0019】前記載置部5の上面には金属製の円環状の
ステータ10がその挿通孔11が前記回転軸8に挿通さ
れた状態で載置されている。ステータ10は載置部5に
載置される基台12と、この基台12の外周に一体形成
された肉薄部13と、この肉薄部13の外周に一体に形
成された支持台14とから構成されている。支持台14
の上面には振動部15が形成されている。なお、振動部
15は図示はしないが櫛歯状に形成されている。支持台
14の下面には円環状の圧電素子16が貼着されてい
る。
【0020】図1,図6に示すように、圧電素子16に
はA相部16a及びB相部16bの2つの領域が設けら
れている。圧電素子16が前記ステータ10に貼着され
た面とは反対側の面には、銀薄膜よりなる2つの共通電
極17a,17bがA相部16a及びB相部16bと対
応してそれぞれ形成されている。又、共通電極17a,
17b間には3/4波長で区画された駆動に寄与しない
電極18と、1/4波長で区画されたフィードバック電
極19とが形成されている。そして、両共通電極17
a,17b、すなわちA相部16a及びB相部16bは
互いに1/4波長ずれている。
【0021】前記フィードバック電極19は圧電素子1
6の振動状態を検知して、図示しない駆動回路へフィー
ドバックするために形成されている。又、圧電素子16
は予め前記共通電極17a,17bと、共通電極17
a,17bと対向する圧電素子16の貼着面に形成され
た複数の独立電極(図示せず)との間に高電圧が印加さ
れて、交互に異なる厚み方向の分極処理が施されてい
る。
【0022】図1,図2,図6に示すように、前記圧電
素子16の共通電極17a,17bには厚さ20〜80
μmの可撓性を有する銅箔よりなる給電配線21a,2
1bがエポキシ系の接着剤23を介して接着されてい
る。フィードバック電極19には同じく銅箔よりなるフ
ィードバック用配線22が接着剤23を介して接着され
ている。ステータ10の基台12の下面には銅箔よりな
る接地用配線24が接着剤(図示せず)を介して接着さ
れている。そして、ステータ10の各配線21a,21
b,22,24が接着された側の全面には、絶縁性の樹
脂Sが各配線の接着部を覆うようにして塗布されてい
る。この樹脂Sは絶縁性を有するとともに耐熱性を有し
ている。
【0023】前記給電配線21a,21bは所定の長さ
に形成され、共通電極17a,17bに接着される先端
部25が幅広で略扇形状に形成されている。又、図1,
図5に示すように、先端部25の幅方向にはステータ1
0の径方向と一致するように幅0.5mm程度のスリッ
ト26が複数(この場合、4箇所)形成されている。
【0024】図1に示すように、フィードバック用配線
22は給電配線21a,21bと同じ長さに形成され、
その先端部27が前記フィードバック電極19と対応し
た扇形状に形成されている。又、先端部27には前記と
同様にスリット28が複数(この場合、3箇所)形成さ
れている。接地用配線24は基台12に接着される円環
状の接着部29と、接着部28と一体に形成された延出
部30とから構成されており、延出部30は給電配線2
1bと隣接位置において接触しないように屈曲形成され
ている。図6に示すように、接着部29は載置部5と基
台12との間に全周に亘って配置されており、両者の間
にがたつきが生じないようになっている。
【0025】そして、図4に示すように、給電配線21
a,21bの先端部25、フィードバック用配線22及
び接地用配線24の接着部29の各接着面は、サンドブ
ラスト、化学処理等によって凹凸状に粗面化された状態
となっている。この状態で各配線21a,21b,2
2,24は前記接着剤23によって共通電極17a,1
7b及び基台12の下面に接着されている。従って、接
着剤23が絶縁性を有していても各配線と共通電極17
a,17b及びステータ10の導通が確保されている。
【0026】又、給電配線21a,21b、フィードバ
ック用配線22及び延出部30の基端部で、圧電素子1
6及びステータ10に接着される側の面には、ウレタン
樹脂等よりなる非導通性のクッション31が貼着されて
いる。
【0027】図6に示すように、基台3及び上部ケース
4の側部にはコネクタ収納突部32,33がそれぞれ形
成されており、両コネクタ収納突部32,33によって
コネクタホルダ34が形成されている。このコネクタホ
ルダ34内には前記給電配線21a,21b、フィード
バック用配線22及び延出部30の基端部とクッション
31とが収納されている。又、コネクタホルダ34内に
は本体ケース2の外部から、各配線と対応する複数(一
箇所のみ図示)のターミナル35を備えたコネクタ36
が挿入配置されて、各ターミナル35と各配線とが電気
的に接続されている。すなわち、前記各配線及びクッシ
ョン31はターミナル35とコネクタ36のカバー38
の内壁面との間に配設されており、クッション31の弾
性力によって各配線がターミナル35に押圧された状態
で接触している。従って、ターミナル35は各配線から
容易に離脱しないようになっている。なお、ターミナル
35はハーネス37と電気的に接続されている。
【0028】前記ステータ10の上面にはアルミニウム
製のロータ39が前記振動部15と接触した状態で載置
されている。ロータ39はその中心部に透設された挿通
孔39aが前記回転軸8と嵌合した状態で挿通されて一
体回転するようになっている。回転軸8には加圧用プレ
ート40が嵌合した状態で挿通固定されされている。
る。加圧用プレート40とロータ39との間には弾性部
材41が配置されており、ロータ39は加圧プレート4
0によって弾性部材41を介して常時、ステータ10に
押圧接触されている。
【0029】そして、図示しない駆動回路からハーネス
37、ターミナル35、給電配線21a,21b及び接
地用配線24を介して90°位相をずらした高周波電圧
が圧電素子16のA相部16a及びB相部16bにそれ
ぞれ印加されるようになっている。この電圧印加によっ
て圧電素子16が伸縮してステータ10の円周方向に屈
曲振動の進行波が生じ、その屈曲振動の進行波によって
ステータ10の支持台14に加圧接触されたロータ39
が、摩擦力によって進行波とは逆の方向に回転駆動され
るようになっている。又、圧電素子16の屈曲振動によ
って発生した逆起電圧がフィードバック電極19にて検
知され、フィードバック用配線22、ターミナル35及
びハーネス37を介して図示しない駆動回路へフィード
バックされるようになっている。
【0030】図3,図4に示すように、前記給電配線2
1a,21b、フィードバック用配線22及び接地用配
線24は、圧電素子16及びステータ10に接着される
以前において一体に形成されている。すなわち、給電配
線21a,21bは両者間にフィードバック用配線22
を挟んだ状態で、2つの連結部42a,42bによって
それぞれのほぼ中央部が相互に連結されている。又、給
電配線21bのほぼ中央部と接地用配線24の延出部3
0の中央部よりも若干基端部側とが連結部42cによっ
て相互に連結されている。前記連結部40a〜40cは
各配線を圧電素子16及びステータ10に接着した後に
切断して除去される。
【0031】又、延出部30の共通電極17bと対向す
る側の面には絶縁剤43が塗布されており、延出部30
が共通電極17bと接触してもショートしないようにな
っている。
【0032】上記したように本実施例の超音波モータ1
においては、各共通電極17a,17bに対応した銅箔
よりなる給電配線21a,21bを圧電素子16に接着
剤23によって接着した。従って、給電配線21a,2
1bの取付け時における圧電素子16に対する熱的影響
がなくなり、圧電素子16が劣化したり、その接着部分
が破壊されるのを防止することができる。又、給電配線
21a,21bは銅箔であるため耐熱性に優れたものと
なる。
【0033】又、各配線21a,21b,22,24の
接着面を、サンドブラスト、化学処理等によって凹凸状
に粗面化して、接着剤23によって共通電極17a,1
7b及び基台12の下面に接着したことにより接着力が
増す。又、絶縁性を有する接着剤23を使用しても、各
配線の接着面が凹凸状に粗面化されているため、共通電
極17a,17b及びステータ10の導通を確保するこ
とができる。
【0034】更に、給電配線21a,21b及びフィー
ドバック配線22の先端部25,27にスリット26,
28を形成したことにより、接着剤23がスリット2
6,28に入り込んだ状態となるため、確実に先端部2
5,27を共通電極17a,17bに接着することがで
きる。この結果、圧電素子16の屈曲振動により先端部
25,27が共通電極17a,17bから容易にはがれ
ないようにすることができる。
【0035】又、接地用配線24を円環状に形成してス
テータ10の基台12の下面に接着したことにより、ス
テータ10の基台12を基材3の載置部5に載置したと
きに載置部5と基台12との間のがたつきを防止するこ
とができる。
【0036】又、給電配線21a,21b、フィードバ
ック用配線22及び延出部30の基端部にウレタン樹脂
等よりなる非導通性のクッション31を貼着したことに
より、各配線を連結状態に維持することができ、ターミ
ナル35との接続をスムーズに行うことができる。
【0037】コネクタホルダ34内にコネクタ36を挿
入して、各配線21a,21b,22,24とターミナ
ル35とを接続するようにしたので、接続作業性が向上
する。又、コネクタ36を挿入したときに各配線及びク
ッション31をターミナル35とカバー38の内壁面と
の間に配設したことにより、クッション31の弾性力に
よって各配線とターミナル35とを確実に接続すること
ができる。
【0038】又、ステータ10の各配線21a,21
b,22,24が接着された側の全面に、絶縁性の樹脂
Sを各配線の接着部を覆うようにして塗布したことによ
り、各配線の絶縁性を確保することができる。
【0039】前記各配線21a,21b,22,24は
連結部42a〜42cによって一体に形成された状態
で、圧電素子16の各共通電極17a,17b及びフィ
ードバック電極19並びにステータ10の基台の下面に
接着される。その後、各連結部42a〜42cが切断さ
れてそれぞれ独立した配線が形成される。従って、各配
線を圧電素子16及びステータ10に対して一部品とし
て取付けることが可能になるため、取付け作業性が良く
なるとともに、構成が簡単であるため低コスト化を図る
ことができる。
【0040】又、各配線21a,21b,22,24と
連結部42a〜42cとは銅箔を金型を用いた打ち抜き
加工によって一体に形成される。従って、各配線を別々
に製造する必要がなく、製造工程が少なくなって低コス
ト化を図ることができる。
【0041】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で例えば以
下のようにしてもよい。 (1)上記実施例では給電配線21a,21b、フィー
ドバック用配線22、接地用配線24を銅箔にて構成し
たが、接地用配線24のみをリード線としたり、フィー
ドバック用配線22を設けずに、給電配線21a,21
bを連結部によって一体に形成してもよい。
【0042】(2)図7に示すように、各配線21a,
21b,22,24を銅箔の代わりに、網状の銅線を薄
板状に形成したものを使用してもよい。このような配線
を用いた場合、接着面を粗面化しなくても接着剤によっ
て接着することができる。
【0043】(3)ステータ10の各配線が接着された
面に樹脂Sを塗布したが、必要なければ塗布しなくても
よい。又、樹脂Sはアクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリイミド樹脂、フタル酸ジアリル樹脂、シ
リコン樹脂等が好ましく、中でもエポキシ樹脂が耐磨耗
性、機械的強度に優れ、ポリイミド樹脂が耐磨耗性、耐
熱性に優れているという点から好ましい。
【0044】(4)給電配線21a,21b、フィード
バック用配線22の先端部25,26の接着面を粗面化
するとともに、共通電極17a,17b及びフィードバ
ック電極19の接着部分をサンドブラスト等によって粗
面化してもよい。
【0045】(5)接着剤23としては絶縁性あるいは
導電性のものを使用してもよい。 (6)上記実施例の給電配線をステータの両面に貼着さ
れた圧電素子の電極に接着したり、圧電素子に対して一
箇所のみ形成された電極に接着するようにしてもよい。
【0046】(7)給電配線21a,21b、フィード
バック用配線22、接地用配線24を銅箔以外の銀、金
等の金属にて形成してもよい。 (8)接地用配線24の接着部29を接着剤を用いずに
接触させるようにしてもよい。この理由は、接着部29
は常時、ステータ10の基台12と載置部5との間に挟
まれた状態となるからである。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の超
音波モータにおけるステータの給電構造によれば、圧電
素子の劣化や部分的な破壊がなく、かつ耐熱性に優れた
ものとなるという効果がある。
【0048】請求項2に記載の超音波モータにおけるス
テータの給電配線においては、圧電素子に対しての取付
け作業性が良く、かつ低コスト化を図ることができると
いう効果がある。
【0049】請求項3に記載の超音波モータにおけるス
テータの給電配線の製造方法においては、給電配線を簡
単に製造できるとともに、低コスト化を図ることができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の超音波モータにおけるステー
タの給電構造を示す平面図である。
【図2】ステータを示す一部拡大断面図である。
【図3】圧電素子及びステータに接着される前の配線を
示す平面図である。
【図4】同じく、図3の底面図である。
【図5】給電配線の先端部を示す一部拡大平面図であ
る。
【図6】超音波モータを示す断面図である。
【図7】別の実施例のステータの給電構造を示す平面図
である。
【図8】ステータを示す概略斜視図である。
【図9】圧電素子を示し、(a)は共通電極が形成され
た面を示す平面図であり、(b)は分極処理が施された
状態を示す平面図である。
【符号の説明】 1…超音波モータ、10…ステータ、16…圧電素子、
17a,17b…共通電極、19…フィードバック電
極、21a,21b…給電配線、22…フィードバック
配線、24…接地用配線、39…ロータ、42a〜42
c…連結部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータに配設された圧電素子に電極を
    形成し、該電極に交流電圧を印加して圧電素子を振動さ
    せることによりステータに進行波を発生させ、前記ステ
    ータに接触するロータを回転させる超音波モータにおけ
    るステータにおいて、 可撓性を有する薄板状の金属よりなる給電配線を前記圧
    電素子の電極に接着したことを特徴とする超音波モータ
    におけるステータの給電構造。
  2. 【請求項2】 ステータに配設された圧電素子に形成さ
    れた電極に接続され、前記圧電素子に交流電圧を供給す
    る給電配線であって、 給電配線を可撓性を有する薄板状の金属により形成する
    とともに、連結部によって一体的にしたことを特徴とす
    る超音波モータにおけるステータの給電配線。
  3. 【請求項3】 ステータに配設された圧電素子に形成さ
    れた電極に接続され、前記圧電素子に交流電圧を供給す
    る給電配線の製造方法において、 可撓性を有する薄板状の金属よりなる給電配線と、該給
    電配線を相互に連結する連結部とを打ち抜き加工により
    一体に形成することを特徴とする超音波モータにおける
    ステータの給電配線の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006141194A (ja) * 2004-10-12 2006-06-01 Seiko Instruments Inc 圧電振動子及びそれを用いた超音波モータ、電子機器
JPWO2021095549A1 (ja) * 2019-11-15 2021-05-20

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