JP4144229B2 - 振動波モータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動子を構成する弾性体と圧電体の導電接合部を改良した振動波モータ関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の振動波モータは、特公平1−17354号等で公知のように、圧電体の伸縮を利用して、弾性体の駆動面に進行性振動波を発生させ、この進行波によって、駆動面には楕円運動が生じ、この楕円運動の波頭に加圧接触した移動子が駆動される。このような振動波モータは、低回転でも高トルクを有するという特徴があるので、駆動装置に搭載した場合に、その駆動装置のギアを省略することができるため、ギア騒音をなくしたり、位置決め精度が向上できるという利点がある。
【0003】
このような振動波モータの振動子は、圧電体と弾性体とから構成されており、圧電体と弾性体とは、接着剤等により接合されている。圧電体への駆動信号の供給は、リード線、又は、特開昭62−201072号等に開示されているように、フレキシブルプリント基板により行われている。
【0004】
また、振動波モータは、バネ部材等により、振動子と移動子とを加圧接触させる構造となっている。振動子の加圧に対する支持方法は、例えば、振動子の一部にヒレ状のフランジ部を出して、そのフランジ部で加圧を受ける方法や、特開昭62−201072号等に開示されているように、圧電体の下に振動吸収部材を設け、その部分で加圧を受ける方法等がある。後者の場合には、フランジ部を設ける必要がないので、加工コストが低減でき、径方向の大きさが小さくなり、スペース効率が向上するという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の振動波モータでは、駆動信号の供給は、A相への駆動信号系と、B相への駆動信号系と、グランド系との少なくとも3系統の信号線が必要となる。これは、信号線に、リード線を用いた場合でも、フレキシブルプリント基板を用いた場合でも、同様である。
【0006】
図7は、従来の振動波モータの課題を説明するための図である。
図7において、11は振動子、12は弾性体、13は圧電体、14は振動吸収部材、15は加圧板(加圧力伝達部材)、101はフレキシブルプリント基板、102は、導電塗料である。
【0007】
駆動信号の供給がフレキシブルプリント基板101で行われる場合には、A相への駆動信号線とB相への駆動信号線は、それぞれ圧電体13のA相電極とB相電極とにフレキシブルプリント基板101のランド部を接合し、グランドへの信号線は、圧電体13のグランド電極に接合する。
【0008】
しかし、グランド信号線を接合したグランド電極は、それ自体ではグランドがとれず、弾性体12とグランド電極とを導通させてやる必要が生じる。
そこで、図7(a)に示すように、導電塗料102を弾性体12と圧電体13のグランド電極とを跨ぐように塗布し、弾性体12とグランド電極とを導通させている。導電塗料102とは、細かな導通粒子が含有された一種の接着剤であり、塗布した部分が盛り上がって、盛り上がり部102aを形成してしまう場合がある。
【0009】
例えば、図7(b)に示すように、導電塗料102の盛り上がり部102aを含めて、振動子11が、振動吸収部材14を介して、加圧板から加圧力を受けるようになったときに、その盛り上がり部102aが強く当たり、その当たった状態で、振動子11が振動すると、導電塗料102が欠けたりして、弾性体12と圧電体13のグランド電極との導通が取れなくなったり、欠けた導電塗料102が電気回路に入り込み、ショート等の不良が発生する等の問題点が発生する可能性があった。
【0010】
本発明の課題は、導電塗料などの導電接合部の信頼性を向上させることができる振動波モータを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、駆動信号により励振される圧電体及びその圧電体に接合され、前記励振により駆動面に振動波を生じる弾性体を有する振動体と、前記弾性体の前記駆動面加圧接触され、前記振動波によって相対運動が生じる相対運動部材と、前記圧電体に対して前記弾性体の前記駆動面とは反対側に設けられ、加圧部材からの加圧力を伝達する加圧力伝達部材と、を含む振動波モータにおいて、前記圧電体と前記加圧力伝達部材との間に設けられ、前記圧電体に駆動信号を供給するフレキシブルプリント基板と、前記振動体に形成され、前記弾性体と前記圧電体のグランド用電極との導電接合を行うとともに前記圧電体の前記加圧力伝達部材側の面まで延在する、導電接合材料によって形成された導電接合部とを備え、前記フレキシブルプリント基板は、前記圧電体の前記加圧力伝達部材側の面と接触する部分に切欠き部を有し、前記導電接合材料による盛り上がり部を、前記切欠き部の中に配置するようにしたこと、を特徴とする振動波モータである。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1に記載の振動波モータにおいて、前記導電接合部は、前記導電接合材料による盛り上がり部の前記加圧力方向の厚さ、前記フレキシブルプリント基板の厚さよりも薄いこと、を特徴とする振動波モータである。
【0014】
請求項の発明は、駆動信号により励振される圧電体及びその圧電体に接合され、前記励振により駆動面に振動波を生じる弾性体を有する振動体と、前記弾性体の前記駆動面加圧接触され、前記振動波によって相対運動が生じる相対運動部材と、前記圧電体に対して前記振動体の前記駆動面とは反対側に設けられ、加圧部材からの加圧力を伝達する加圧力伝達部材と、を含む振動波モータにおいて、前記振動体、前記相対運動部材および前記加圧力伝達部材は円環形状であり、前記圧力伝達部材と前記振動体との間に設けられ、前記振動体よりも内径が大きい振動吸収部材と、前記振動体に形成され、前記弾性体と前記圧電体のグランド用電極との導電接合を行うとともに前記圧電体の前記加圧力伝達部材側の面まで延在する、導電接合材料によって形成された導電接合部とを備え、前記振動吸収部材の内周を、前記導電接合材料による盛り上がり部よりも外側に配置するようにしたこと、を特徴とする振動波モータである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる振動波モータの実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以降の実施形態は、振動波モータとして、超音波の振動域を利用した超音波モータを例にとって説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の超音波モータ10を説明する図である。図2は、第1実施形態の超音波モータ10の振動子11及び移動子17を示す外観斜視図である。
【0016】
第1実施形態の超音波モータ10は、振動子11と移動子17とを備え、振動子11側を固定とし、移動子(相対運動部材)17側を回転駆動する形態となっている。そして、振動子11の下側には、振動吸収部材14、加圧板15、加圧部材16、支持部材19Aが配置され、移動子17の上側には、振動吸収部材18、回転部材19Bが配置されている。
【0017】
振動子11は、弾性体12と、弾性体12に接合され、後述する電気エネルギーを機械エネルギーに変換する圧電素子や電歪素子等を例とした電気機械変換素子(以下、圧電体と称する)13とから構成されている。この振動体11には、進行波が発生するが、本実施形態では、一例として、9波の進行波として説明する。
【0018】
弾性体12は、共振先鋭度が大きな金属材料からなり、その形状は、円環形状となっている。この弾性体12は、圧電体13が接合される反対面には、溝12aが切ってあり、突起部(溝12aがない箇所)12bの先端面が、駆動面12cとなり、移動子17に加圧接触される。
溝12aを切る理由は、進行波の中立面をできる限り圧電体13側に近づけ、これにより、駆動面12cの進行波の振幅を増幅させるためである。
【0019】
圧電体13は、円周方向に沿って2つの相(A相、B相)に分かれており、各相においては、1/2波長毎に分極が交互となった要素が並べられていて、A相とB相との間には、1/4波長分間隔が空くようにしてある。
【0020】
圧電体13の下には、振動吸収部材14、加圧板15、加圧部材16、支持部材19Aが配置されている。振動吸収部材14は、圧電体13の下に配置されており、振動子11の振動を加圧板15や加圧部材16に伝えないようするための部材であり、例えば、不織布、フェルトなどが使用されている。加圧板15は、加圧部材16の加圧を受けるための加圧力を伝達する部材である。この加圧部材16は、加圧板15の下に配置されていて、加圧力を発生させる部材である。本実施形態では、加圧部材16を皿バネとしたが、皿バネでなくとも、コイルバネやウェーブバネでもよい。支持部材19Aは、この超音波モータ10を、固定側に支持する部材である。
【0021】
移動子17は、アルミニウム等の軽金属からなり、摺動面17aの表面には、耐摩耗性向上のための表面処理がなされている。この移動子17の上には、移動子17の縦方向の振動を吸収するために、ゴムなどの振動吸収部材18が配置され、その上には、ベアリングなどの回転部材19Bが配置されている。
【0022】
図3は、第1実施形態による超音波モータの駆動制御装置20を説明するブロック図である。まず、超音波モータの駆動制御装置20の構成を説明する。この駆動制御装置20は、発振部21と、制御部22と、移相部23と、増幅部24,25と、検出部26等とを備えている。
【0023】
発振部21は、制御部22の指令により、所望の周波数の駆動信号を発生する。移相部23は、発振器21で発生した駆動信号を90゜位相の異なる2つの駆動信号に分ける。増幅部24,25は、移相部23によって分けられた2つの駆動信号を、それぞれ所望の電圧に昇圧する。増幅部24,25からの駆動信号は、超音波モータ10に伝達され、この駆動信号の印加により、振動子11に進行波が発生し、移動子17が駆動される。
検出部26は、光学式リニアエンコーダ等により構成され、移動子17の駆動によって駆動される被駆動体(不図示)の位置や速度を検出する。
【0024】
制御部22は、CPUからの駆動指令に基づいて、超音波モータ10の駆動を制御する。そして、制御部22は、検出部26からの検出信号を受け、その値に基づいて、位置情報と速度情報を得て、目標位置に位置決めされるように、発振器21の周波数を制御する。
【0025】
次に、本実施形態の超音波モータの駆動制御装置20の動作を説明する。まず、制御部22に目標位置が伝達される。発振部21からは、駆動信号が発生し、その信号は、移相部23により90゜位相の異なる2つの駆動信号に分割され、増幅部24,25により、所望の電圧に増幅される。駆動信号は、超音波モータ10の圧電体13に印加され、圧電体13は、励振され、その励振によって、弾性体12には、9次の曲げ振動が発生する。
圧電体13は、A相とB相とに分けられており、駆動信号は、それぞれA相とB相に印加される。A相から発生する9次曲げ振動とB相から発生する9次曲げ振動とは、位置的な位相が1/4波長ずれるようになっており、また、A相駆動信号とB相駆動信号とは、90゜位相がずれているために、2つの曲げ振動が合成されて、9波の進行波となる。
【0026】
進行波は、その波頭には楕円運動が生じている。従って、移動子17は、駆動面12cに加圧接触されいるので、この楕円運動によって摩擦的に駆動される。検出部26は、移動子17の駆動により駆動される被駆動体に配置されており、検出部26から発生した電気パルスの信号が制御部22に伝達される。制御部22は、この信号に基づいて、現在の位置と現在の速度を得ることが可能となり、これらの位置情報、速度情報及び目標位置情報を基に、発振部21の駆動周波数を制御する。
【0027】
図4は、第1実施形態による超音波モータの導電接合部を説明するための図である。
本実施形態の超音波モータ10は、弾性体12と圧電体13の一部との導電接合を行う導電接合部32を備えテおり、圧電体13に駆動信号を供給するフレキシブルプリント基板31と、その近辺を改良したものである。
この超音波モータ10は、弾性体12に接合された圧電体13には、A相の共通電極13Aと、B相の共通電極13Bと、グランド用電極13Gが設けられており、それらの電極13A,13B,13Gと駆動回路とが接続されるようにフレキシブルプリント基板31が設けられている。
【0028】
フレキシブルプリント基板31は、A相信号線31AとB相信号線31Bとグランド信号線31Gを有しており、それぞれランド部(露出部)があり、その部分で、圧電体13の銀製などの電極13A,13B,13Gに、導電塗料32によって接合されている。また、圧電体13側のランド部とは、逆の端部にはコネクタに接合されるランド部があり、その部分が回路につながる信号線にコネクタで接合される。
【0029】
圧電体13は、A相電極13AとB相電極13Bの間には、グランド用電極13Gが設けられているが、それ自体ではグランドがとれないため、弾性体12とグランド電極とを導通(導電接合)させてやる必要が生じる。
そこで、本実施形態では、導電塗料32を弾性体12と圧電体13のグランド電極13Gとを跨ぐように塗布し、弾性体12とグランド電極13Gとを導通させている。ここで、導電塗料32とは、細かな導通粒子が含有された一種の接着剤であり、塗布した部分がやや盛り上がる盛り上がり部32aを形成する。
【0030】
第1実施形態では、導電塗料32は、加圧板15の加圧力方向に干渉しないように形成してあり、例えば、図4(b)に示すように、フレキシリブルプリント基板31に、切り欠き31aを設け、その切り欠き31aの中から、弾性体12までを導電塗料32で塗布した。
このとき、図4(c)に示すように、導電塗料32の盛り上がり部32aの厚さaを、フレキシリブルプリント基板31の厚さtよりも薄くした。具体的には、フレキシブルプリント基板31は、その厚さa=0. 3mm程度に対し、導電塗料32の厚さt=0. 2mm以下とした。この導電塗料32の厚さaは、塗布する刷毛や塗布量を適正に設定することによって、十分可能なレベルである。
【0031】
第1実施形態によれば、導電塗料32が他の部材に接触することがなくなり、導電塗料32が欠けたり、削れたりすることがなくなった。
また、導電塗料32の盛り上がり部32aの厚さを、フレキシブルプリント基板31の厚さよりも薄く(低く)した。このために、図7において説明した従来の振動波モータの有していた、導電塗料の盛り上がり部がフレキシブルプリント基板よりも高いと、加圧板を介した加圧部材の加圧力が、この盛り上がり部に集中し、振動子の加圧力の加わり方が一様でなくなり、振動特性に悪影響を与え、特性不良が生じたり、また、加圧力が盛り上がり部に集中し、それ以外の部分で加圧板と振動子とが浮いた状態となり、異音が発生する等の問題点を解消することができた。
【0032】
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態による超音波モータの導電接合部を説明するための図である。
第2実施形態の超音波モータ10−2は、加圧板15に切り欠き15aを設けて、導電塗料32に外力がかからないようにしたものである。
この超音波モータ10−2は、振動子11の圧電体13側には、振動吸収部材14が設けられ、その上に加圧板15が設けられ、その上に加圧部材(図1参照)が設けられている。
【0033】
加圧板15は、ステンレス鋼や真鍮等の金属からなり、加圧板15には切り欠き15aが設けられている。その切り欠き15aの位置に、振動子11の導電塗料32の盛り上がり部32aが位置するように配置してある。
【0034】
第2実施形態によれば、上記のようにすることによって、導電塗料32が欠けたり、削れたりすることがなくなった。
なお、第2実施形態では、導電塗料32は、振動吸収部材14のみには接触するが、振動吸収部材14は、不織布やフェルト等の柔らかいものが使用されているため、接触により欠けたり、削れたりすることはない。
また、第2実施形態においても、加圧力の分布ムラがなくなり、特性不良や異音発生が解消できることは、第1実施形態と同様である。
【0035】
図6は、第3実施形態による超音波モータの導電接合部を説明するための図である。
第3実施形態の超音波モータ10−3は、振動吸収部材14の内径を大きくし、導電塗料32の盛り上がり部32aに当たらないようにして、導電塗料32に外力がかからないようにしたものである。
この超音波モータ10−3は、振動子11の圧電体13側には、振動吸収部材14が設けられ、その上に加圧板15が設けられ、その上に加圧部材(図1参照)が設けられている。
振動吸収部材14は、不織布やフェルト等からなり、その内径を導電塗料32の盛り上がり部32aより外径側になるように設定した。
【0036】
第3実施形態によれば、上記のようにすることにより、導電塗料32が他部材に接触することがなくなり、導電塗料32が欠けたり、削れたりすることがなくなった。
また、第3実施形態においても、加圧力の分布ムラがなくなり、特性不良や異音発生が解消できることは、第1実施形態と同様である。
【0037】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)導電接合部は、導電塗料の例で説明したが、他の導電性接着剤や、半田などの接合部材であっても、同様に適用できる。
(2)第3実施形態では、導電塗料32を弾性体12の内周側から圧電体13内径側に配置し、振動吸収部材14を振動子11の外径側にするようにしたが、導電塗料32を弾性体12の外周側から圧電体13の外径側に配置し、振動吸収部材14を弾性体12の内径側にするようにしてもよい。
【0038】
(3)上記各実施形態では、超音波モータは、9波の進行性振動波の超音波モータを用いたが、他の波数の進行性振動波でも、他の振動を用いた超音波モータやアクチュエ−タでも、グランド電極と弾性体との導通を導電塗料等も用いて行う場合には、同様に適用でき、同様な効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下のような種々の効果がある。
(1)導電接合部は、加圧力伝達部材と加圧力方向に干渉しないように形成したきで、導電接合部が他の部材に接触することがなくなり、導電接合部が欠けたり、削れたりすることがなくなった。
(2)また、加圧力の分布ムラがなくなり、特性不良や異音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の超音波モータ10を説明する図である。
【図2】第1実施形態の超音波モータ10の振動子11及び移動子17を示す外観斜視図である。
【図3】第1実施形態による超音波モータの駆動制御装置20を説明するブロック図である。
【図4】第1実施形態による超音波モータの導電接合部を説明する図である。
【図5】第2実施形態による超音波モータの導電接合部を説明する図である。
【図6】第3実施形態による超音波モータの導電接合部を説明する図である。
【図7】図7は、従来の振動波モータの課題を説明するための図である。
【符号の説明】
10 超音波モータ
11 振動子
12 弾性体
12a 溝
12b 突起部
12c 駆動面
13 圧電体
14 振動吸収部材
15 加圧板
15a 切り欠き
16 加圧部材
17 移動子
18 振動吸収部材
19A 支持部材
19B 回転部材
20 駆動制御装置
21 発振部
22 制御部
23 移相部
24,25 増幅部
26 検出部
31 フレキシブルプリント基板
32 導電塗料
32a 盛り上がり部

Claims (3)

  1. 駆動信号により励振される圧電体及びその圧電体に接合され、前記励振により駆動面に振動波を生じる弾性体を有する振動体と;
    前記弾性体の前記駆動面加圧接触され、前記振動波によって相対運動が生じる相対運動部材と;
    前記圧電体に対して前記弾性体の前記駆動面とは反対側に設けられ、加圧部材からの加圧力を伝達する加圧力伝達部材と;
    を含む振動波モータにおいて、
    前記圧電体と前記加圧力伝達部材との間に設けられ、前記圧電体に駆動信号を供給するフレキシブルプリント基板と、
    前記振動体に形成され、前記弾性体と前記圧電体のグランド用電極との導電接合を行うとともに前記圧電体の前記加圧力伝達部材側の面まで延在する、導電接合材料によって形成された導電接合部とを備え、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記圧電体の前記加圧力伝達部材側の面と接触する部分に切欠き部を有し、前記導電接合材料による盛り上がり部を、前記切欠き部の中に配置するようにしたこと、
    を特徴とする振動波モータ。
  2. 請求項1に記載の振動波モータにおいて、
    前記導電接合部は、前記導電接合材料による盛り上がり部の前記加圧力方向の厚さが、前記フレキシブルプリント基板の厚さよりも薄いこと、
    を特徴とする振動波モータ。
  3. 駆動信号により励振される圧電体及びその圧電体に接合され、前記励振により駆動面に振動波を生じる弾性体を有する振動体と;
    前記弾性体の前記駆動面加圧接触され、前記振動波によって相対運動が生じる相対運動部材と;
    前記圧電体に対して前記振動体の前記駆動面とは反対側に設けられ、加圧部材からの加圧力を伝達する加圧力伝達部材と;
    を含む振動波モータにおいて、
    前記振動体、前記相対運動部材および前記加圧力伝達部材は円環形状であり、
    前記圧力伝達部材と前記振動体との間に設けられ、前記振動体よりも内径が大きい振動吸収部材と、
    前記振動体に形成され、前記弾性体と前記圧電体のグランド用電極との導電接合を行うとともに前記圧電体の前記加圧力伝達部材側の面まで延在する、導電接合材料によって形成された導電接合部とを備え、
    前記振動吸収部材の内周を、前記導電接合材料による盛り上がり部よりも外側に配置するようにしたこと、
    を特徴とする振動波モータ。
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