JP2871756B2 - 振動波駆動装置 - Google Patents

振動波駆動装置

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JP2871756B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、振動波駆動装置に係り、特に騒音の発生を
防止する構造に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、振動波モータあるいは超音波モータと呼ばれ
る、振動エネルギーを駆動源とするモータの開発が進め
られている。振動波モータは従来の電磁力を利用したモ
ータに比べて小型・低速・高トルクと言った特徴を有し
ている。
現在、振動波モータは種々の方式が発表されている
が、(1)定在波型,(2)進行波型の2つに大別され
る。実用化の面からは進行波型の振動波モータが進んで
いて、特公平1−17353号,特公平1−17354号等があ
る。この進行波型振動波モータの例を第4図におよび、
第4図の下面を示す第5図により説明する。
たとえば、金属性の弾性体からなるリング板状の振動
体2の下面に、第1群の電気−機械変換素子1aおよび第
2群の電気−機械変換素子1bが配列固着されている。こ
れら電気−機械エネルギー変換素子としては、圧電素
子、電歪素子、または磁歪素子等を用いることができる
が以下では単に変換素子と呼ぶことにする。
まず第1群変換素子1aについて述べると、その全ての
変換素子1aの上下面に、図示されていない電極膜が設け
られており、これら電極は上面電極どうし、および下面
電極どうしがたとえば導電性塗料4により電気的に接続
されていて、各変換素子1aの表裏面に交流電源6により
配線5を介して交流電圧が印加される。この交流電圧に
より各変換素子は周方向に伸縮するように構成されてい
る。そして各変換素子1aは、隣り合うものが互いに逆の
極性であるように、すなわち一方のものが伸びるとき、
他方のものが縮むように、かつλ/2のピッチ(λは振動
波長)を以って周方向に配列されている。第2群の変換
素子1bの構成および配列についても同様である。第1群
変換素子1aと第2群変換素子1bとはλ/4の奇数倍だけず
らせて配置されている。また振動体2の円周の展開長さ
は前記λの整数倍とする。なお第1群変換素子1aと第2
群変換素子1bとの間の部分1′は電圧を印加しない部分
であり、この部分に生ずる振動の逆起電圧を検知して振
動状態のモニターとすることもある。この様に振動体2,
変換素子1a,1bおよび部分1′で振動子を形成してい
る。上述のような構成および配列に於て、第1群変換素
子1aのみに交流電圧を印加すると、伸びる変換素子1aの
部分では、振動体は下方に凸に、縮む変換素子1aの部分
では上方に凸になるような曲げ変形をする結果、振動体
の全周にわたり、曲げ振動の定在波、つまり波長λの定
在波が発生する。この場合、各変換素子1aの間の中間位
置およびそこからλ/2おきの各位置が振動の節となる。
第2群変換素子1bのみに交流電圧を印加したときも同様
に波長λの定在波が発生するが、その節の位置は前記定
在波のそれに比べてλ/4だけずれたものとなる。第1群
変換素子1aに交流電圧を印加すると同時に、それとは電
気的にπ/2の位相差を持つ交流電圧を第2群変換素子1b
に印加すれば、両者による定在波の合成の結果、振動体
には周方向に進む曲げ振動の進行波が発生し、その進行
方向は上記印加電圧の位相差の正負によって決まる。こ
の曲げ振動の進行波においては、振動体2の厚さの中立
面上の点は上下方向振動をするだけであるが、振動体2
の上面および下面上の上下方向振動および周方向振動の
合成された一種の楕円運動をする。したがって、振動体
2を回転しないように適宜支持しておき、その上面にリ
ング板の移動体3を加圧接触させておけば、該移動体3
は振動体2の上記楕円運動による摩擦力により駆動され
て回転し、その回転方向は変換素子群1a,1bの印加電圧
の位相差の正負によって選択できる。以上が曲げ振動進
行波を利用した振動波モータの原理であって、振動体2
と振動体2に加圧接触する接触体とを相対移動させるこ
ともできる。
ここで、変換素子群1a,1bに電圧を印加するための導
線5は、一般的に半田付け等の方法で、極めて細い線材
が用いられているものである。太い導線を使用すると振
動体の振動状態を乱して振動波モータの性能に悪影響を
もたらすからである。この方式は導線の強度の上からも
また製作上から手間がかかるため、最近では、第6図,
第7図に示すようなフレキシブルプリント回路板(以下
FPCと略称する)を用いた配線も使われている。なおこ
の配線方法に関しては、特開昭63−64581号等がある。
第6図において、FPC7の上面には第5図の変換素子群1
a,1bにそれぞれ対応する導体パターン7a,7bがある。
また、導体パターン7sは第2図の部分1′を用いて振
動状態のモニタを得るための電極であり、また導体パタ
ーン7Gは変換素子1a,1bの裏面に導通するように構成さ
れて共通のグランド電極となるものである。第7図はFP
C7を変換素子1に導電性接着剤等を用いて接着した状態
を示すものである。
変換素子群1a,1bにはそれぞれ導体パターン7a,7b,7G
を通して電圧を印加することができ、また導体パターン
7sにより振動状態のモニター信号を得ることができるも
のである。FPC7の導体部以外の構成は、ポリイミド等の
絶縁性のベース7Bで構成されているもので、FPC7の厚み
は振動体の振動を防げないために少なくとも数10μ以下
のものを用いなければならない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本来、振動波モータを駆動するための振動の周波数は
通常20KHz以上を用いるために人間の耳には聞こえない
もので、静かなモータを得ることができるはずである。
ところが、現実には不快な可聴音が発生することがまま
ある。発明者はこの原因を追求してきたがその原因の1
つとして、電圧印加のための導線又はFPCが不要な振動
をして、騒音を発生することがわかった。高い周波数で
振動する振動体から、導線又はFPCに可聴域の低い周波
数の騒音が発生するメカニズムは以下に述べる2つがあ
ることが判明した。
第1は、非線形振動下に於ける分数調波振動と呼ばれ
るもので、振動波モータの駆動周波数をfとすると、導
線又はFPCには1/2f,1/3f,1/4f…の可聴域周波数の振動
が励起されるものである。第2の衝撃振動によるもの
で、これは導線又はFPCの半田付け又は接着の境界部分
が振動体の振動によりたたかれて可聴域の騒音が発生す
るものである。この場合の振動スペクトルは、分数調波
移動の場合と異なり、振動波モータの駆動周波数fには
あまり依存せず、低周波数域に広く分布したものとな
る。いずれの場合にも、導線は極めて細く、またFPCも
薄いため、振動体からのわずかな振動エネルギーの供給
によっても、導線又はFPCは振動弦あるいは振動膜の働
きをして、可聴域周波数の騒音を発生する。
本発明の目的は、給電用等の導線,FPCにおける振動の
発生を防止し、可聴域周波数の騒音の発生を防止するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の目的を達成する構成は、電気−機械エネルギ
ー変換素子を接合した振動体に該電気−機械エネルギー
変換素子への交番信号の印加による振動波を生じさせ
て、該振動体と加圧接触状態下にある接触体とを相対移
動するように構成した振動波駆動装置において、該電気
−機械エネルギー変換素子に設けられる電極に配線部材
としてのフレキシブルプリント回路板を接続し、該フレ
キシブルプリント回路板の該電気−機械エネルギー変換
素子とは重畳しない引き出し領域にゴム等の振動減衰部
材を付加的に接合させたことを特徴とするものである。
〔実 施 例〕
第1図および第3図は、本発明の前提となる技術を示
す図で、第1図に示す例は、変換素子1の振動体2との
接着面とは反対側、すなわちオープンスペース側におけ
る各電極1a…,1b…に接続される配線部材としての導線
5を振動減衰材料8により被覆して騒音を防止するもの
である。振動減衰材料8は、ブチルゴム、シリコンゴム
などが特に優れている。
第3図に示す例は、導線5′をコイル状に巻き、実質
的に導線の長さを長くして、振動が伝幡中に減衰を受
け、これによって騒音発生を防止するものである。
第2図は本発明の一実施例を示す。
本実施例は、第1図に示す導線5に代えて、配線部材
としてのフレキシブルプリント回路板(FPC)7を用い
て変換素子1の各電極との接続を行っているもので、FP
C7における変換素子1とは重畳しない引出し領域に振動
減衰材料9を接着等の方法で接着して騒音を防止してい
る。振動減衰材料9としては、ブチルゴム、シリコンゴ
ムの他に粘着性の高いテープを貼り付けても効果があ
る。
なお、FPCを長くして、カール(FPCの曲げ)を正逆に
繰返して与える構造にすることで、同様の防止効果が得
られる。
またFPCの場合には、ベース材料を減衰の高い材料、
たとえばシリコン膜等を用いれば、大きな騒音防止効果
が得られる。
なお、本明細書では、振動波モータの中でも最も普及
している進行波型振動波モータを例に用いて説明した
が、本発明は定在波型振動波モータさらにその他のタイ
プの振動数モータの騒音防止方法としても適用すること
ができるものである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の振動波駆動装置によれ
ば、電気−機械エネルギー変換素子への電力供給や振動
モニター用配線のために接続されたフレキシブルプリン
ト回路板の該変換素子とは重畳しない引出し領域にゴム
等の振動減衰部材を付加的に接合させたことにより、騒
音の発生を抑えると共に、電気−機械エネルギー変換素
子の振動に振動減衰部材が悪影響を与えることがない振
動波駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第3図は本発明の前提となる技術を示す
図、第2図は本発明の一実施例を示す図、第4図および
第5図は従来の振動波モータを示す斜視図及び平面図、
第6図および第7図はその振動波モータへの配線をする
ためのフレキシブルプリント回路板を示す図である。 1……電気−機械変換素子、2……振動体 3……移動体、5……導線 7……フレキシブルプリント回路板(FPC) 8,9……減衰材料

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気−機械エネルギー変換素子を接合した
    振動体に該電気−機械エネルギー変換素子への交番信号
    の印加による振動波を生じさせて、該振動体と加圧接触
    状態下にある接触体とを相対移動するように構成した振
    動波駆動装置において、 該電気−機械エネルギー変換素子に設けられる電極に配
    線部材としてのフレキシブルプリント回路板を接続し、
    該フレキシブルプリント回路板の該電気−機械エネルギ
    ー変換素子とは重畳しない引き出し領域にゴム等の振動
    減衰部材を付加的に接合させたことを特徴とする振動波
    駆動装置。
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