JP2537217B2 - 振動波駆動装置 - Google Patents

振動波駆動装置

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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/16Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors using travelling waves, i.e. Rayleigh surface waves
    • H02N2/163Motors with ring stator

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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は振動波によって振動体と接触体とを相対的に
駆動する振動波駆動装置に関する。
〔従来の技術の説明〕
振動波モータは特開昭61−224884号公報にも開示され
ているように、電気機械エネルギー変換素子としての圧
電振動子に周波電圧を印加した時に生ずる振動運動を移
動体の駆動に利用するものであるが、移動体が振動体に
接触する構造であるため騒音を発生し易い。そのため従
来は防振材を移動体に積層することによって騒音の低下
をはかっていた。
ところが、実際には防振材の厚みムラや移動体の平面
度の精度不足により、充分な騒音の防止を実現できなか
った。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、振動波駆動装置の騒音を減少せんと
するものである。
[課題を解決するための手段及びその作用] 上記目的を達成するために、本発明は、振動体に発生
する振動波によって該振動体と接触した接触体を相対的
に駆動する振動波駆動装置において、少なくとも前記振
動体に接触する摩擦部材と、防振材受け部材と、該防振
材受け部材と前記摩擦部材間に介装された防振材とによ
り前記接触体を構成し、前記摩擦部材と前記防振材との
間もしくは前記防振材と前記防振材受け部材との間の少
なくとも一方を密着材を用いて密着させた振動波駆動装
置を特徴とする。
本発明によれば、上記密着材によって防振材が接触体
の内部で密着挾持されるので、防振材の厚みムラや摩擦
部材もしくは防振材受け部材の平面度の精度が多少悪く
ても騒音を小さくすることができる。
以下図面を用いて本発明を詳述する。
〔実施例〕
第1図は本発明にかかる振動波駆動装置としての振動
波モータの一実施例の断面図である。
図において、1はリング状の振動体で、弾性物質例え
ばニツケル鋼,真ちゅう等で構成され、その底面には公
知の電歪素子1aが接着されている。
2は、前記振動体1の上面1bに加圧接触された接触体
としてのリンク状の移動体で、摩擦部材2a,防振材2b,防
振材受け部材2c,軸受部材2dを有し、該摩擦部材2aの端
部は前記振動体1の上面1bと接触し、該摩擦部材2aと接
触した防振材2bは、例えばブチルゴム等の振動減衰性の
良好な弾性材料で構成される。
前記防振材受け部材2cも金属性のリング状の部材で、
リング状の軸受部材2dにビス2eにより固着している。
3は固定部でボール15を介して軸受部材4,5により移
動体2を回転自在に保持している。
一方振動体1の他方の面は、フエルト6,フエルト保持
板7,振動体1と移動体2とを加圧接触させるサラバネ8
を介して押え環9に接触している。
第2図は、前記移動体2の断面図を示すもので前記防
振材2bは、摩擦部材2aと防振材受け部材2c間に挟持され
ている。摩擦部材2aの上面2aaと防振材受け部材2cの下
面2ccの平面度が高く、かつ防振材2bの厚さの均一性が
理想的な場合は振動の減衰性が良く摩擦部材2aに発生し
た振動はすみやかに吸収され騒音を防止することができ
るが、実際には前記部材2aa,2ccの平面度、防振材2bの
肉厚の均一性は理想状態とは大きく異なり、部材2ccと2
b或は2aaと2bとの間には空気がはさまれ真の接触面積が
少なくなるので摩擦部材2aの振動を吸収しきれず騒音を
発生してしまう。
そこで本発明の第一実施例は密着材として接着剤を用
い、防振材2bと摩擦部材2a及び防振材受け部材2cを接着
することによって空気がはさみ込まれることを防止し、
防振材2bと摩擦部材2aの上面2aa,防振材受け部材2の下
面2ccの密着性を高め、振動の吸収を良好にし騒音の発
生を防止したものである。
尚、振動体1に発生した進行性振動波によって移動体
2を移動させる振動波モータの動作については本件以前
の出願にかかるモータの動作と基本的に変わらないので
省略する。
また前述の接着剤に代えて密着材として粘着テープ等
の粘性材料を用いても良い。
第3図,第4図は本発明の変形例である。
第3図は本発明を適用した振動波モータにおける移動
体の要部断面図で、102a,102bは第2図示の摩擦部材2a,
防振材2bにそれぞれ対応している。第3図の実施例はリ
ング状防振材102bをリング状摩擦部材10aの外周部分に
沿って密着させることにより摩擦部材102aのリング状部
の質量を小さくしても騒音を発生しない様に構成したも
のである。
また第3図実施例では部材102a,102b並びに防振材受
け部材2cの各部材を第一実施例の様に相互に接着した状
態でビス2eを取外すことにより軸受部材2dと部材102a,1
02b,2eとは着脱自在になる為部品交換等における組立が
容易となる利点がある。
また第4図に示すように防振材を2個に分割し、一方
の部材202bを摩擦材2aに接着し、また他方の部材202bb
を防振材受け部材2cにそれぞれ接着し、分割された防振
材202b,202bbを摩擦係合させることにより組立,分解等
のメンテナンスは更に容易となる。
前述の第3図、第4図示の振動波モータの部分につい
ては第1図示実施例と同様であるので、その説明を省略
する。
以上の実施例では防振材2b,102b,202b,202bbの上面,
下面の両面を摩擦部材2a,102a,防振材受け部材2cの夫々
に接着剤により密着した例を説明したが、例えば第2図
示実施例において防振材2bの上面のみを摩擦部材2aの端
面2aaに接着剤で密着し他方防振材2bの下面と防振材受
け部材2cの端面2ccとは密着させることなく従来装置の
様に単に摩擦係合させる様に構成しても良い。この場合
でも防振材2bの片面、即ちその上面は密着されて、騒音
の原因となる空気層はなくされているので従来装置の場
合より騒音を減少させることができるものである。
〔効果〕
以上の様に本発明では接着剤等の密着材により、防振
材と摩擦部材との間或いは防振材と防振材受け部材との
間を密着させることにより空気層を減少させて騒音を減
少させたので静かな振動波駆動装置を提供出来るもので
ある。
尚防振材がゴム等のように自重で変形し、一定の形を
保持しない部材で形成された時には組立性が悪い欠点が
あったが、この様な部材の場合であっても本発明の実施
例によれば防振材は金属等の弾性体に接着固定されるの
で、組立作業性が向上する利点もある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例の振動波モータの断面図、 第2図は第1図示モータの移動体の拡大断面図、 第3図,第4図は他の実施例の移動体の拡大断面図であ
る。 図において、 1は振動体、2は移動体、2aは摩擦部材、2bは防振材、
2cは軸受部を構成する防振材受け部材、2dは軸受部材で
ある。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動体に発生する振動波によって該振動体
    と接触した接触体を相対的に駆動する振動波駆動装置に
    おいて、少なくとも前記振動体に接触する摩擦部材と、
    防振材受け部材と、該防振材受け部材と前記摩擦部材間
    に介装された防振材とにより前記接触体を構成し、前記
    摩擦部材と前記防振材との間もしくは前記防振材と前記
    防振材受け部材との間の少なくとも一方を密着材を用い
    て密着させたことを特徴とする振動波駆動装置。
  2. 【請求項2】前記摩擦部材と前記防振材受け部材の夫々
    は金属で構成されることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の振動波駆動装置。
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