JP3063462B2 - ディスク記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はディスクのデータのコピ
ーを行なうディスク記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４は従来のディスク記録装置でのディ
スクのコピーの一例を示したものである。従来のディス
ク記録装置では、ディスクａ１の再生を行う再生ヘッド
１５と、ディスクｂ２にディスクａ１で再生された再生
信号１７の記録を行う記録ヘッド１６が各々１つあり、
再生ヘッド記録ヘッド制御手段２０を介して外部から入
力されるコピー領域設定信号１８に基づいてディスクａ
１上の領域のデータを再生ヘッド１５で再生し、その再
生データを記録ヘッド１６にて設定されたコピー領域で
決まるディスクｂ２上の領域に記録することでコピーを
行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のディスク記録装置では、１つの再生ヘッドでディス
クａ１のコピー領域を再生し、再生されたデータを１つ
の記録ヘッドでディスクｂ２のコピー領域に記録してい
た。この様な場合、コピーに要する時間は、再生と記録
を同時にしても、１つのヘッドでコピー領域を再生する
時間以上である。

【０００４】本発明は、かかる点に鑑み、コピーに要す
る時間を短縮した高速なコピーが可能なディスク記録装
置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
するため、コピー元のディスク装置に複数個の再生ヘッ
ドを持たせるとともに、コピー先のディスク装置に複数
個の記録ヘッドを持たせ、コピー領域を分割して、各々
の分割されたコピー領域を各々の再生ヘッド／記録ヘッ
ドの組に分担させてコピーを行い、且つ各々の再生ヘッ
ド／記録ヘッドの組のコピーが同時に動作する様にコピ
ーを行う構成である。

【０００６】

【作用】この構成により、Ｎ組の再生ヘッド／記録ヘッ
ドがコピーを行った場合、従来の様に１組の再生ヘッド
／記録ヘッドがコピーを行う場合よりコピーに必要な時
間は最小Ｎ分の１になる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図１は、本発明の第１の実施例に係
るディスク記録装置の構成を示すブロック図である。

【０００８】図１において、ディスクａ１はコピー元の
ディスクである。ディスクｂ２はコピー先のディスクで
ある。即ち、外部よりコピー領域設定信号８で、ディス
クａ１上の領域とディスクｂ２上の領域とが設定され、
ディスクａ１上の領域よりディスクｂ２上の領域へデー
タのコピーを行う。ディスクａ１は、再生制御信号１
１、再生制御信号１３に基づいて、それぞれ再生ヘッド
ａ３と再生ヘッドｂ４で再生され、再生信号９、１０を
得、再生ヘッドａ３の再生信号９は記録ヘッドａ５に送
られる。また、再生ヘッドｂ４の再生信号１１は記録ヘ
ッドｂ６に送られる。また、ディスクｂ２は、記録制御
信号１２、１４に基づいて記録ヘッドａ５と記録ヘッド
ｂ６で再生信号９、１１が記録される様になっている。

【０００９】コピー領域演算及び再生ヘッド／記録ヘッ
ド制御手段７は、コピー領域設定信号８で設定されたコ
ピー領域を、例えば、再生ヘッドａ３と記録ヘッドａ５
がコピーする領域と、再生ヘッドｂ４と記録ヘッドｂ６
がコピーする領域とに各々のコピーが同時に終了する様
に分割し、各々の再生ヘッドの分担領域の再生が行え
て、再生データが各々の記録ヘッドの分担領域に記録が
行える様に各ヘッドの再生及び記録を制御する。この様
にコピーを行うことで、この例では、従来の再生ヘッド
１つ、記録ヘッド１つでコピーを行った場合の最小半分
の時間でコピーが終了する。

【００１０】また、本発明の第２の実施例で複数の再生
／記録ヘッドを持つディスク装置を複数台使用したディ
スク記録装置について図面を参照しながら説明する。

【００１１】図２は本発明の第２の実施例に係るディス
ク記録装置の構成を示すブロック図で、２つの再生ヘッ
ド、２つの記録ヘッドを持つディスク装置４台のシステ
ム内でコピーを行う一例を示した図である。図３は、コ
ピー時の各ヘッドの動作を示した図である。コピー領域
は、通常、論理アドレスにて設定されるので、論理アド
レス上で連続な領域でも一般に物理アドレス上はいくつ
かの領域に分割されている場合が多い。これらの図を用
いて、コピー領域設定が、論理アドレス上は連続な領域
であり、物理アドレス上は異なったディスク装置に跨っ
ている場合のコピーについて説明する。

【００１２】ディスクｃ２１、ディスクｄ２２、ディス
クｅ２３、ディスクｆ２４の４つのディスクは、各々再
生ヘッドを２つと記録ヘッドを２つ持っている（再生ヘ
ッドｄ〜ｋ、記録ヘッドｄ〜ｋ）。各々の再生ヘッドの
出力及び各々の記録ヘッドの入力は、それぞれクロスバ
ースイッチ４３の入力及び出力に接続されている。外部
からのコピー領域設定信号８は、コピー領域演算及び再
生ヘッド／記録ヘッド制御手段４２に入力される。コピ
ー領域演算及び再生ヘッド／記録ヘッド制御手段４２は
各再生ヘッドと記録ヘッドの組のコピーが同時に動作す
る様に、コピー元の領域とコピー先の領域を分割し、各
再生ヘッドと記録ヘッドを制御する。

【００１３】コピー元の領域とコピー先の領域の分割例
を図３を参照しながら説明する。コピー領域設定信号８
が、コピー元及びコピー先の論理アドレスが連続で、コ
ピー元の物理アドレスがディスクｃ２１上とディスクｄ
２２上の２カ所に跨り、コピー先の物理アドレスがディ
スクｅ２３上とディスクｆ２４上の２カ所に跨り、ディ
スクｃ２１上のコピー元の領域の再生がディスクｄ２２
上のコピー元の領域の再生より時間がかかり、ディスク
ｅ２３上のコピー先の領域の記録がディスクｆ２４上の
コピー先の領域の記録より時間がかからないとする。

【００１４】ディスクｃ２１上のコピー元の領域を領域
Ａ１、ディスクｄ２２上のコピー元の領域を領域Ａ２、
ディスクｅ２３上のコピー先の領域を領域Ｂ１、ディス
クｆ２４上のコピー先の領域を領域Ｂ２とする。領域Ａ
１は領域Ｂ１と領域Ｂ２に分割コピーされ、領域Ａ２は
領域Ｂ２にコピーされる。この場合、コピー領域演算及
び再生ヘッド／記録ヘッド制御手段４２によって各再生
及び記録ヘッドが同時に動作する様に、コピー領域が分
割される。

【００１５】即ち、再生ヘッドが同時に動作する様に、
領域Ａ１は、領域Ａ２より大きいので、２等分され、再
生ヘッドｄ３３と再生ヘッドｅ３４に割り当てられる。
領域Ａ２は再生ヘッドｆ３５に割り当てられる。また、
記録ヘッドが同時に動作する様に、領域Ｂ１は、再生ヘ
ッドｄ３３に割り当てられた領域Ｄと再生ヘッドｅ３４
に割り当てられた領域の一部（領域Ｅ１、領域Ｂ１＝領
域Ｄ＋領域Ｅ１）に分割され、領域Ｄは、記録ヘッドｈ
２９、領域Ｅ１は、記録ヘッドｉ３０に割り当てられ
て、再生データが記録される。

【００１６】領域Ｂ２には、再生ヘッドｅ３４に割り当
てられた領域（領域Ｅ２）と再生ヘッドｆ３５に割り当
てられた領域Ａ２（領域Ｆ）に分割され、領域Ｅ２は、
記録ヘッドｊ３１、領域Ｆは、記録ヘッドｋ３２に割り
当てられて、再生データが記録される。また、この様な
コピーが同時に行える様にコピー領域演算及び再生ヘッ
ド／記録ヘッド制御手段４２は、クロスバースイッチ４
１をクロスバースイッチ制御信号４３にて制御する。こ
の様にコピー領域を分割し、再生と記録を同時に行うと
再生ヘッドｄ３３または再生ヘッドｅ３４が分担した領
域を再生する時間だけでコピーが完了する。

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明におけるコピー時間
は、使用する再生／記録ヘッドの組の数に反比例する。
従ってコピーに要する時間を短縮した高速なコピーが可
能となる。

【００１８】尚、コピー先で再生ヘッドにてコピーデー
タのチェックを行う場合も、複数の再生ヘッドでチェッ
ク領域を分割して行うと同様の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係るディスク記録装置
の構成を示すブロック図

【図２】本発明の第２の実施例に係るディスク記録装置
の構成を示すブロック図

【図３】第２の実施例でのコピー領域の分割例と再生ヘ
ッドと記録ヘッドの割り当ての一例を示した図

【図４】従来のディスク記録装置のブロック図

【符号の説明】

１ ディスクａ ２ ディスクｂ ３ 再生ヘッドａ ４ 再生ヘッドｂ ５ 記録ヘッドａ ６ 記録ヘッドｂ ７ コピー領域演算及び再生ヘッド記録ヘッド制御手段 ２１ ディスクｃ ２２ ディスクｄ ２３ ディスクｅ ２４ ディスクｆ ２５ 記録ヘッドｄ ２６ 記録ヘッドｅ ２７ 記録ヘッドｆ ２８ 記録ヘッドｇ ２９ 記録ヘッドｈ ３０ 記録ヘッドｉ ３１ 記録ヘッドｊ ３２ 記録ヘッドｋ ３３ 再生ヘッドｄ ３４ 再生ヘッドｅ ３５ 再生ヘッドｆ ３６ 再生ヘッドｇ ３７ 再生ヘッドｈ ３８ 再生ヘッドｉ ３９ 再生ヘッドｊ ４０ 再生ヘッドｋ ４１ クロスバースイッチ ４２ コピー領域演算及び再生ヘッド／記録ヘッド制御
手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G11B 27/034 G11B 19/02 501 G11B 25/04 101

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】Ｍ個（Ｍは２以上の数）の再生ヘッドとＮ
   個（ＮはＭ以上の数）の記録ヘッドを持っている第１デ
   ィスク装置と、Ｎ個の記録ヘッドとＭ個の再生ヘッドを
   持っている第２ディスク装置と、前記第１ディスク装置
   より前記第２ディスク装置へのデータのコピーまたは前
   記第２ディスク装置より前記第１ディスク装置へのデー
   タのコピーで、外部より設定されるコピー領域と、前記
   コピー領域を前記第１ディスク装置または前記第２ディ
   スク装置のＰ個（ＰはＭ以下の数）の再生ヘッド及び前
   記第２ディスク装置または前記第１ディスク装置のＱ個
   （ＱはＰ以上Ｎ以下の数）の記録ヘッドで領域を分担し
   てコピーする再生ヘッドと記録ヘッドの組を決め、各組
   のコピーが同時に動作する様に各組のコピー領域とコピ
   ー順序を演算するコピー領域演算手段と、前記コピー領
   域演算手段で決まった分担領域の再生を行う為の前記第
   １ディスク装置または前記第２ディスク装置の各再生ヘ
   ッドに対応した再生ヘッド制御手段と、前記コピー領域
   演算手段で決まった分担領域の記録を行う為の前記第２
   ディスク装置または前記第１ディスク装置の各記録ヘッ
   ドに対応した記録ヘッド制御手段を備えたことを特徴と
   するディスク記録装置。
2. 【請求項２】各々Ｍ個の再生ヘッドとＮ個の記録ヘッド
   を持っているディスク装置がＲ台と、前記ディスク装置
   の各々の再生ヘッドとりデータを入力とし、前記ディス
   ク装置の各々の記録ヘッドへのデータを出力とするクロ
   スバースイッチと、外部より設定されるコピー領域と、
   前記コピー領域を前記ディスク装置のＳ個（ＳはＭ×Ｒ
   以下の数）の再生ヘッド及び前記ディスク装置のＴ個
   （ＴはＳ以上Ｎ×Ｒ以下の数）の記録ヘッドで領域を分
   担してコピーする再生ヘッドと記録ヘッドの組を決め、
   各組のコピーが同時に動作する様に各組のコピー領域と
   コピー順序を演算するコピー領域演算手段と、前記コピ
   ー領域演算手段で決まった分担領域の再生を行う為の各
   々の再生ヘッドに対応した再生ヘッド制御手段と、前記
   コピー領域分担手段で決まった分担領域の記録を行う為
   の各々の記録ヘッドに対応した記録ヘッド制御手段とを
   備え、前記コピー領域演算手段で決まった各々の再生ヘ
   ッドと各々の記録ヘッドの組より前記クロスバースイッ
   チを制御することを特徴とするディスク記録装置。