JP3061883U - 防音型エンジン発電機の冷却用外気導入部の構造 - Google Patents

防音型エンジン発電機の冷却用外気導入部の構造

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JP3061883U
JP3061883U JP1999001180U JP118099U JP3061883U JP 3061883 U JP3061883 U JP 3061883U JP 1999001180 U JP1999001180 U JP 1999001180U JP 118099 U JP118099 U JP 118099U JP 3061883 U JP3061883 U JP 3061883U
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輝雄 矢代
正雄 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造により雨水を含んだ冷却用外気中
の雨滴や水滴が分離でき、かつ、十分な冷却用外気の風
量を確保できる防音型エンジン発電機の冷却用外気導入
部の構造を提供すること。 【解決手段】 防音ケース2のリアフレーム3の略中間
高さの位置に設けられた冷却用外気吸入口4と、前記防
音ケース2の前記リアフレーム3と前記防音ケース2内
に天井部の仕切り板5aと前記天井部に連なる仕切り壁
5bとから形成される冷却用外気下降ダクト6と、前記
冷却用外気下降ダクト6に連なり、前記天井部に連なる
仕切り壁5bの下端からフロントフレーム2′方向に張
り出し、かつ、先端部の下側に突起部5dを形成した仕
切り壁5cと前記防音ケース2のベース部1内の後部に
設けられる傾斜板7とから形成されるベースダクト8と
から構成される冷却用外気の吸入ダクトを具備すること
を特徴とする防音型エンジン発電機の冷却用外気導入部
の構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、通常、中容量と称せられている防音型エンジン発電機の冷却用外気 導入部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
建設現場等においてはエンジンで駆動される発電機が使用されている。このよ うな発電機として、例えば、実公平7−30901号公報に開示されているもの が存在する。これは、図7に示すように、発電機100の前端に出力軸を連結し たエンジン101が防音ケース102内に設置されているものであり、運転中に おいては、発電機100およびエンジン101の発熱に対し、効果的な放熱対策 を行う必要がある。 しかしながら、従来の防音型エンジン発電機における冷却用外気導入部の構造 は、冷却用外気吸入ダクトの終端103が、発電機100入口の冷却外気吸入口 104の下部105と非常に近い位置に設けられているため、雨天時等に、発電 機100入口の冷却外気吸入口104から雨水(雨滴および水滴)を含んだ外気 をそのまま吸引してしまう場合がある。そのような場合が継続的に生じると、発 電機100本体の絶縁性能が低下し、早期に発電機100が使用不能になるとい う問題があった。ここで、前記雨滴とは大粒の雨水、前記水滴とは霧状の小粒の 雨水をいう。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記課題を解決するためになされたものであって、簡単な構造によ り雨水を含んだ冷却用外気中の雨滴・水滴の分離・除去が可能であり、かつ、十 分な冷却用外気の風量を確保することが可能となる防音型エンジン発電機の冷却 用外気導入部の構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案に係る請求項1の要旨とするところは、ベース部の上に据え付けたエン ジンと、前記エンジンにより駆動され、かつ、冷却用外気吸入口および冷却用外 気吐出口を備えた冷却ファン内蔵の発電機とを防音ケースで囲繞し、この防音ケ ース内に冷却用外気を導入し、前記発電機および前記エンジンの冷却通路を経て 前記防音ケース外部に排出させるラジエータファンを備えた防音型エンジン発電 機の冷却用外気導入部の構造において、前記防音ケース(2)のリアフレーム( 3)の略中間高さの位置に設けられた前記冷却用外気吸入口(4)と、前記冷却 用外気吸入口(4)を設けた前記防音ケース(2)の前記リアフレーム(3)と 前記防音ケース(2)内に天井部の仕切り板(5a)と前記天井部に連なる仕切 り壁(5b)とから形成される冷却用外気下降ダクト(6)と、前記冷却用外気 下降ダクト(6)に連なり、前記天井部に連なる仕切り壁(5b)の下端からフ ロントフレーム方向に張り出し、かつ、先端部の下側に突起部(5d)を形成し た仕切り壁(5c)と前記防音ケース(2)のベース部(1)内の後部に設けら れる傾斜板(7)とから形成されるベースダクト(8)とから構成される冷却用 外気の吸入ダクトを具備することを特徴とするものである。 冷却用外気下降ダクトの終端に連設してフロントフレーム側にベースダクトを 設けることにより、冷却用外気の吸入ダクトの終端の突起部と発電機入口の冷却 外気吸入口の下部との距離が遠くなるので、雨水を含んだ外気を従来のように最 短距離で吸い込むことがなくなる。しかも、冷却用外気を冷却用外気下降ダクト の上から下に流してベースダクトの入り口で衝突させた後に急に流れ方向を約9 0度曲げることができるので、雨滴や水滴のほとんどのものが冷却用外気導入部 で分離できる。
【0005】 また、本考案に係る請求項2の要旨とするところは、前記発電機(11)のリ アフレーム(3)側の端部からベース部(1)の上面より上側に設けられた前記 突起部(5d)までの長さが、発電機(11)の全体の長さの40%から50% であることを特徴とする請求項1に記載の防音型エンジン発電機の冷却用外気導 入部の構造である。 発電機の全体の長さの40%から50%までの長さの場合が好適に雨水(雨滴 および水滴)を除去できる。仕切り壁5cの長さが長すぎると冷却用外気導入部 の圧損が大きくなり冷却風量が確保できない。仕切り壁5cの長さが短かすぎる と冷却用外気導入部で雨水(雨滴および水滴)が充分に分離できない。
【0006】 また、本考案の請求項3の要旨とするところは、ベース部の上に据え付けたエ ンジンと、前記エンジンにより駆動され、かつ、冷却用外気吸入口および冷却用 外気吐出口を備えた冷却ファン内蔵の発電機とを防音ケースで囲繞し、この防音 ケース内に冷却用外気を導入し、前記発電機および前記エンジンの冷却通路を経 て前記防音ケース外部に排出させるラジエータファンを備えた防音型エンジン発 電機の冷却用外気導入部の構造において、前記防音ケース(16)のリアフレー ム(17)の略下部に設けられた前記冷却用外気吸入口(18)と、前記冷却用 外気吸入口(18)を設けた前記防音ケース(16)のリアフレーム(17)と 前記防音ケース(16)内の前記ベース部(1)内の後部の上部に前記リアフレ ーム(17)から突設する仕切り壁(20)との間に形成される冷却用外気上昇 ダクト(21)と、前記冷却用外気上昇ダクト(21)に隣接して連なり、前記 仕切り壁(20)の裏面側に天井部の仕切り板(5′a′)と前記天井部の仕切 り板(5′a′)に連なる仕切り壁(5′b′)とから形成される冷却用外気下 降ダクト(22)と、前記冷却用外気下降ダクト(22)に連なり、前記天井部 の仕切り板(5′a′)に連なる仕切り壁(5′b′)の下端からフロントフレ ーム(16′)方向に張り出し、先端部の下側に突起部(5′d′)を有する仕 切り壁(5′c′)と前記防音ケース(16)のベース部(1)内の後部に設け られる傾斜板(19)とから形成されるベースダクト(23)とから構成される 冷却用外気の吸入ダクトを具備することを特徴とするものである。 冷却用外気下降ダクトおよびベースダクトに更に冷却用外気上昇ダクトを設け ることにより、冷却用外気導入部の流速を上げ、かつ、冷却用外気と壁との衝突 回数を増やしているので、冷却用外気中の雨水(雨滴および水滴)を冷却用外気 上昇ダクトがない場合よりさらに好適に分離できる。冷却用外気上昇ダクト内で は、冷却用外気を下から上に流して空気よりも重い雨滴を水として分離し、分離 された水は、冷却用外気吸入口下端から外部に排出される。さらに、冷却用外気 は、冷却用外気上昇ダクト後流側の天井に衝突してさらに雨滴を分離した後、流 路を反転させて冷却用外気下降ダクトの上から下に流れ、ベースダクトの入口で 2回目の衝突をした後に、急に流れ方向を約90度曲げることにより冷却用外気 中の空気より重いほとんどの雨水が分離できる。
【0007】 また、本考案の請求項4の要旨とするところは、前記発電機(11)のリアフ レーム(17)側の端部からベース部(1)の上面に設けられた前記突起部(5 ′d′)までの長さが、発電機(11)の全体の長さの40%から50%である ことを特徴とする請求項3に記載の防音型エンジン発電機の冷却用外気導入部の 構造である。 発電機の全体の長さの40%から50%までの長さの場合が好適に雨水(雨滴 および水滴)を分離・除去できる。仕切り壁5′c′の長さが長すぎると冷却用 外気導入部の圧損が大きくなり冷却風量が確保できない。仕切り壁5′c′の長 さが短かすぎると冷却用外気導入部で雨水(雨滴および水滴)が充分に分離でき ない結果、発電機の絶縁不良が発生する。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案に係る防音型エンジン発電機の冷却用外気導入部の構造を図面に基づい て説明する。 図1は、本考案に係る第一実施の形態である防音型エンジン発電機における冷 却用外気導入部の構造を示す側面図、図2(a)は、発電機廻りの冷却用外気導 入部の冷却用外気の流れを示す平面図、図2(b)は、発電機廻りの冷却用外気 導入部の冷却用外気の流れを示す側面図、図2(c)は、発電機廻りの冷却用外 気導入部の冷却用外気の流れを示す正面図、図3は、本考案に係る第一実施の形 態である防音型エンジン発電機における冷却用外気導入部の構造を示す斜視図、 図4は、本考案に係る第二実施の形態である防音型エンジン発電機における冷却 用外気導入部の構造を示す側面図、図5(a)は、発電機廻りの冷却用外気導入 部の冷却用外気の流れを示す平面図、図5(b)は、発電機廻りの冷却用外気導 入部の冷却用外気の流れを示す側面図、図5(c)は、発電機廻りの冷却用外気 導入部の冷却用外気の流れを示す正面図、図6は、本考案に係る第二実施の形態 である防音型エンジン発電機における冷却用外気導入部の構造を示す斜視図であ る。
【0009】 最初に、本考案に係る第一実施の形態である防音型エンジン発電機における冷 却用外気導入部の構造を図1乃至図3に基づいて説明する。 本考案に係る防音型エンジン発電機の全体構成は、ベース部1の略中央部の上 に据え付けたエンジン9と前記エンジン9により駆動され、かつ、入口側に発電 機用冷却外気吸入口12および出口側に冷却ファン13を備えた発電機11とを 防音ケース2で囲繞し、この防音ケース2内に冷却用外気を導入し、前記発電機 11およびエンジン9の冷却通路を経て前記防音ケース2の冷却用外気吐出口1 5より外部に排出させるフロントパネル2′側に設けられたラジエータファン1 0を備えているものである。 本考案は、防音ケース2のリアフレーム3の略中間高さの位置に設けられた冷 却用外気吸入口4と、防音ケース2のリアフレーム3と防音ケース2内の天井部 の仕切り板5aと天井部に垂直な仕切り壁5bとから形成される冷却用外気下降 ダクト6と、冷却用外気下降ダクト6に連なり、仕切り壁5bの下端からフロン トフレーム2′方向に張り出し、かつ、先端部の下側に突起部5dを形成した仕 切り壁5cと前記防音ケース2のベース部1内の後部に設けられた傾斜板7とか ら形成されるベースダクト8とから主として構成される。
【0010】 冷却用外気吸入口4は、防音ケース2のリアフレーム3の略中間高さの位置に 設けられ、冷却用外気吸入口4の形状は、ルーバー(よろい戸)、パンチングプ レート(多孔板)等孔の開いた開口部を有するものであれば良い。
【0011】 冷却用外気下降ダクト6は、防音ケース2の前記冷却用外気吸入口4を有する リアフレーム3と冷却用外気下降ダクト6の天井部を形成する仕切り板5aと前 記天井部に連なる垂直な仕切り壁5bと側面パネルとから形成される。冷却用外 気下降ダクト6は、図3に示すように、リアフレーム3の左右両側に仕切り壁5 cを共通ベースとして設けられ、断面形状は、台形と長方形とを一体化した直角 部を二辺とする変形した5角形である。
【0012】 ベースダクト8は、前記冷却用外気下降ダクト6に連なり、前記天井部に連な る垂直な仕切り壁5bの下端からフロントフレーム2′方向に直角に張り出し、 かつ、先端部の下側に突起部5dを形成した仕切り壁5cと防音ケース2のベー ス部1内の後部に設けられた傾斜板7とから形成される。前記仕切り壁5cは、 発電機11のリアフレーム3側の端部からベース部1の上面より上側に設けられ た仕切り壁5cの突起部5dまでの長さが、発電機11の全体の長さの40%か ら50%となるようにリアフレーム3側からフロントフレーム2′側に突設して 設けられる。
【0013】 次に、以上の構成からなる防音型エンジン発電機の冷却用外気導入部の構造の 作用について説明する。 エンジン9を駆動させると、このエンジン9前部に設けたラジエータファン1 0が回転し、かつ、エンジン9の駆動軸と連結する発電機11の駆動と共に発電 機11に内蔵された冷却ファン13も回転する。この回転によりラジエータファ ン10と発電機11内蔵の冷却ファン13とが協働して、主にラジエータファン 10で冷却用外気を冷却用外気吸入口4から防音ケース2内に導入する。冷却用 外気吸入口4から導入された外気は、図2の(a),(b),(c)に示すよう に、冷却用外気下降ダクト6を下降してベースダクト8の入口に設けられたベー ス部1内の後部に設けられた傾斜板7に衝突して流れ方向を約90度曲げられる ので、冷却用外気中の雨滴・水滴が運動量を失って冷却用外気から分離される。 大部分の雨滴を分離され、水滴を含んだ冷却用外気は、ベースダクト8を通って 終端部の突起部5dで水滴を分離し、前記突起部5dを下側から上側に回り込む ように上昇して発電機11の前面に回り込み、発電機11入口の冷却外気吸入口 12および前面冷却外気吸入口12′に入る。前記突起部5dを通過した冷却用 外気の一部は分岐されてエンジンの冷却用に使用される。 尚、防音ケース2内に導入された外気は、冷却ファン13とラジエータファン 10の働きにより分岐され、図1の矢印方向に示されているような冷却通路を通 り、発電機11およびエンジン9を冷却させて外部に排出されることになる。こ のとき、発電機11側へ向かう風量とエンジン9側に向かう風量は、発電機の規 格等により異なるが、本実施例では、発電機11側30〜40%に対してエンジ ン9側60〜70%の割合で分岐される。 このようにして、冷却用外気下降ダクト6とベースダクト8とから形成される 冷却用外気導入部の終端と発電機11入口の冷却外気吸入口12の下部との距離 が、図1に示すように、フロントフレーム2′側に突出した仕切り壁5cを設け る事により、遠くに離して設けてあるため、発電機11入口の冷却外気吸入口1 2および前面冷却外気吸入口12′へ雨水(雨滴および水滴)を含んだ外気が従 来のように最短距離で吸い込まれることがなくなる。その結果、発電機11の絶 縁不良がなくなる。また、冷却用外気下降ダクト6の終端に連設してフロントフ レーム2′側にベースダクト8を設けるという簡単な構造にもかかわらず、十分 なエンジン9・発電機11等の冷却風量を確保でき、しかも、冷却用外気を冷却 用外気下降ダクト6の上から下に流してベースダクト8の入り口で衝突させた後 に急に流れ方向を約90度曲げることができるので、雨水(雨滴および水滴)の 大部分が冷却用外気導入部で分離できる。
【0014】 また、排水孔14が前記ベースダクト8を形成する防音ケース2のベース部1 内の後部に設けられた傾斜板7の最低部に設けられる。排水孔14の形状は、矩 形であるが丸でも三角でも孔ならばよい。排水孔14は傾斜板7の最低部の両隅 に設けられる。排水方法としては、排水孔14から直接地面へ前記冷却用外気導 入部で分離された水を外部に排出している。尚、防音型エンジン発電機を運転中 は、排水孔14の孔径が小さいので、排水孔14の前流側のダクトの圧損よりも 排水孔14における圧損の方が大きく、排水孔14から防音ケース2の中に外気 を吸い込む量は無視できる。
【0015】 次に、本考案に係る第二実施の形態である防音型エンジン発電機の冷却用外気 導入部の構造・作用を図4乃至図6に基づいて説明する。尚、本考案の第一実施 の形態と同一の機器・部材には同一の符号を付けて以下に説明する。
【0016】 本考案に係る第二実施の形態である防音型エンジン発電機の冷却用外気導入部 の構造は、冷却用外気吸入口18をリアフレーム17の下部の位置に設けるとと もに、図1に示す第一実施の形態である冷却用外気下降ダクト6内にさらに仕切 り壁20を設けて冷却用外気上昇ダクト21を形成したものである。 図4に示すように、防音ケース16のリアフレーム17の下部に設けられた冷 却用外気吸入口18と、防音ケース16のリアフレーム17と防音ケース16内 のベース部1内の後部の上部にリアフレーム17下部から突設する仕切り壁20 との間に形成される冷却用外気上昇ダクト21と、冷却用外気上昇ダクト21に 隣接して連なり、前記仕切り壁20の裏面側に冷却用外気下降ダクト22の天井 部を形成する仕切り板5′a′と前記天井部に連なる垂直な仕切り壁5′b′と から形成される冷却用外気下降ダクト22と、冷却用外気下降ダクト22に連な り、前記天井面に垂直な仕切り壁5′b′の下端からフロントフレーム16′側 に直角に張り出し、先端部の下側に突起部5′d′を有する仕切り壁5′c′と 防音ケース16のベース部1内の後部に設けられた傾斜板19とから形成される ベースダクト23と側面パネルとから主として構成される。
【0017】 冷却用外気吸入口18は、防音ケース16のリアフレーム17の下部に設けら れ、冷却用外気吸入口18の形状は、ルーバー(よろい戸)、パンチングプレー ト(多孔板)等孔の開いた開口部を有するものであれば良い。
【0018】 冷却用外気上昇ダクト21は、冷却用外気上昇ダクト21下部のリアフレーム 17側に前記冷却用外気吸入口18を設け、防音ケース16のリアフレーム17 とベース部1内の後部の上部にリアフレーム17からフロントフレーム16′方 向に突設する仕切り壁20との間に形成される。仕切り壁20は、図4に示すよ うに、リアフレーム17からフロントフレーム16′側に上り勾配で突設する傾 斜部20aと、前記傾斜部20aの先端部に連なる垂直部20bと、前記垂直部 20bの先端部から水平にリアフレーム17側に延設される水平部20cと、前 記水平部20cの右端部から下側に突設する突起部20dとから形成される。
【0019】 冷却用外気下降ダクト22は、前記冷却用外気上昇ダクト21に連なって隣接 して設けられ、前記冷却用外気上昇ダクト21の天井部を形成する仕切り板5′ a′と前記天井部に連なる垂直な仕切り壁5′b′とから形成される。冷却用外 気下降ダクト22は、リアフレーム17の両側に設けられ、天井部の平面形状は 、図6に示すように、2つの長方形を一体化した略L字型をしている。
【0020】 ベースダクト23は、前記冷却用外気下降ダクト22に連なり、前記天井部に 連なる垂直な仕切り壁5′b′の下端からフロントフレーム16′側に直角に張 り出し、先端部の下側に突起部5′d′を形成した仕切り壁5′c′とベース部 1内の後部に設けられた傾斜板19とから形成される。前記仕切り壁5′c′は 、ベース部1の上面上にその下面を溶接することにより設けられ、発電機11の リアフレーム17側の端部からベース部1内の上部に設けられた仕切り壁5′c ′の突起部5′d′までの長さが、発電機11の全体の長さの40%から50% となるようにリアフレーム17側からフロントフレーム16′側に突設して設け られる。
【0021】 次に、以上の構成からなる防音型エンジン発電機の冷却用外気導入部の構造の 作用について説明する。 エンジン9を駆動させると、このエンジン9の前部に設けたラジエータファン 10が回転し、かつ、エンジン9の駆動軸と連結する発電機11の駆動と共に発 電機11に内蔵された冷却ファン13も回転する。この回転によりラジエータフ ァン10と発電機11内蔵の冷却ファン13とが協働して、主にラジエータファ ン10で冷却用外気を冷却用外気吸入口18から防音ケース16内に導入する。 冷却用外気吸入口18から導入された冷却用外気は、図5の(a),(b),( c)に示すように、冷却用外気上昇ダクト21を上昇する間に、外気より比重の 大きい大粒の雨滴を、仕切り壁20の垂直部20bと水平部20cと突起部20 dとから形成される水掻き部で分離して、前記水掻き部を下から上に回り込むよ うにして流路の絞り部を通過して流速を上げ、天井部の仕切り板5′a′と衝突 して全ての雨滴を分離してから冷却用外気下降ダクト22へと流れる。冷却用外 気は、さらに、冷却用外気下降ダクト22を下降してベースダクト23入口に設 けられたベース部1内の後部の傾斜板19に衝突して、冷却用外気中の水滴の一 部が運動量を失って分離される。水滴を分離された冷却用外気は、流路を約90 度曲げられ、ベースダクト23を通って終端部の突起部5′d′でさらに水滴を 分離し、前記突起部5′d′を下側から上側に回り込むように上昇して発電機1 1の前面に回り込み、発電機11入口の冷却外気吸入口12および前面冷却外気 吸入口12′に入る。前記突起部5′d′を通過した冷却用外気の一部は分岐さ れてエンジンの冷却用に使用される。 このようにして、雨滴の大部分が冷却用外気上昇ダクト21で分離され、雨滴 は水となって冷却用外気吸入口18から外部に排出され、水滴はベースダクト2 3で分離され、水滴は水となって排水孔24から地面へ排出される。 また、冷却用外気上昇ダクト21と冷却用外気下降ダクト22とベースダクト2 3とから形成される冷却用外気導入部の終端と、発電機11入口の冷却外気吸入 口12との距離が、図4に示すように、遠くに離れて設けられているだけでなく 、第一実施の形態である冷却用外気下降ダクト6の中に冷却用外気上昇ダクト2 1を設けて流路の断面積を小さくするとともに、仕切り壁5cをベース部1上面 に溶接することにより突起部5′d′がベース部1内に入るようにしてベースダ クト23の流路の断面積を小さくすることにより、冷却用外気導入部の流速が早 くなるので、衝突によって冷却用外気中の雨水(雨滴および水滴)をさらに好適 に分離できる。従って、発電機11入口の冷却外気吸入口12および前面冷却外 気吸入口12′に雨水(雨滴および水滴)を含んだ外気が吸い込まれることがな い。また、第一実施の形態である冷却用外気下降ダクト6の中に冷却用外気上昇 ダクト21を設けたという簡単な構造にもかかわらず、十分なエンジン9・発電 機11等の冷却風量を確保でき、しかも、発電機11の絶縁不良がなくなる。
【0022】 また、排水孔24が前記ベースダクト23を形成する防音ケース16のベース 部1内の後部に設けられた傾斜板19の最低部に設けられる。排水孔24の形状 は、三角形であるが丸でも矩形でも孔ならばよい。排水孔24は傾斜板19の最 低部の両隅に設けてもよい。排水方法としては、排水孔24から直接地面へ前記 冷却用外気導入部で分離された水を外部に排出している。尚、防音型エンジン発 電機を運転中は、排水孔24の孔径が小さいので、排水孔24の前流側のダクト の圧損よりも排水孔24における圧損の方が大きく、排水孔24から防音ケース 16の中に外気を吸い込む量は無視できる。 このようにすることにより、冷却用外気が発電機11に行く前に、冷却用外気 上昇ダクト21、冷却用外気下降ダクト22、ベースダクト23とから形成され る冷却用外気導入部で分離された冷却用外気中のほとんどの雨水(雨滴および水 滴)を、排水孔24を介して水として外部に排出できる。
【0023】
【考案の効果】
以上の本考案の構成・作用によれば、 (1)冷却用外気下降ダクトに連接してベースダクトを設けるだけという簡単な 構造で、冷却用外気の導入部の終端が発電機入口の冷却外気吸入口から遠ざけら れるので、雨水(雨滴および水滴)を含んだ冷却用外気が、従来のように最短距 離で発電機入口の冷却外気吸入口に吸入されることがなくなる。その結果、十分 なエンジン・発電機等の冷却風量を確保でき、しかも、発電機の絶縁不良がなく なる。 (2)冷却用外気下降ダクトに連接してベースダクトを設けるだけでなく、さら に、前記冷却用外気下降ダクト内に冷却用外気上昇ダクトを設けるという構造に にすることにより、冷却用外気下降ダクトの流路断面積が小さくなるため冷却用 外気導入部の流速が上がる。流速の上がった冷却用外気は、前記冷却用外気導入 部で衝突させることにより冷却用外気中の雨水(雨滴および水滴)が好適に分離 できる。従って、雨水(雨滴および水滴)を含んだ冷却用外気が発電機入口の冷 却外気吸入口に吸入されることがなくなり絶縁不良がなくなる。しかも、十分な エンジン・発電機等の冷却風量を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る第一実施の形態である防音型エ
ンジン発電機における冷却用外気導入部の構造を示す側
面図である。
【図2】(a)発電機廻りの冷却用外気導入部の冷却用
外気の流れを示す平面図である。 (b)発電機廻りの冷却用外気導入部の冷却用外気の流
れを示す側面図である。 (c)発電機廻りの冷却用外気導入部の冷却用外気の流
れを示す正面図である。
【図3】 本考案に係る第一実施の形態である防音型エ
ンジン発電機における冷却用外気導入部の構造を示す斜
視図である。
【図4】 本考案に係る第二実施の形態である防音型エ
ンジン発電機における冷却用外気導入部の構造を示す側
面図である。
【図5】(a)発電機廻りの冷却用外気導入部の冷却用
外気の流れを示す平面図である。 (b)発電機廻りの冷却用外気導入部の冷却用外気の流
れを示す側面図である。 (c)発電機廻りの冷却用外気導入部の冷却用外気の流
れを示す正面図である。
【図6】 本考案に係る第二実施の形態である防音型エ
ンジン発電機における冷却用外気導入部の構造を示す斜
視図である。
【図7】 従来の防音型エンジン発電機における冷却用
外気導入部の構造図である。
【符号の説明】
1, ベース部 2,16 防音ケース 2′,16′フロントフレーム 3,17 リアフレーム 4,18 冷却用外気吸入口 5 仕切り壁 5a,5′a′ 天井部の仕切り板 5b,5′b′ 天井面に垂直な仕切り壁 5c,5′c′ 仕切り壁 5d,5′d′ 突起部 6,22 冷却用外気下降ダクト 7,19 傾斜板 8,23 ベースダクト 9 エンジン 10 ラジエータファン 11 発電機 12 冷却外気吸入口 12′ 前面冷却外気吸入口 13 冷却ファン 14,24 排水孔 15,25 冷却用外気吐出口 20 仕切り壁 20a 傾斜部 20b 垂直部 20c 水平部 20d 突起部 21 冷却用外気上昇ダクト

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部の上に据え付けたエンジンと、
    前記エンジンにより駆動され、かつ、冷却用外気吸入口
    および冷却用外気吐出口を備えた冷却ファン内蔵の発電
    機とを防音ケースで囲繞し、この防音ケース内に冷却用
    外気を導入し、前記発電機および前記エンジンの冷却通
    路を経て前記防音ケース外部に排出させるラジエータフ
    ァンを備えた防音型エンジン発電機の冷却用外気導入部
    の構造において、 前記防音ケース(2)のリアフレーム(3)の略中間高
    さの位置に設けられた前記冷却用外気吸入口(4)と、 前記冷却用外気吸入口(4)を設けた前記防音ケース
    (2)の前記リアフレーム(3)と前記防音ケース
    (2)内に天井部の仕切り板(5a)と前記天井部に連
    なる仕切り壁(5b)とから形成される冷却用外気下降
    ダクト(6)と、 前記冷却用外気下降ダクト(6)に連なり、前記天井部
    に連なる仕切り壁(5b)の下端からフロントフレーム
    (2′)方向に張り出し、かつ、先端部の下側に突起部
    (5d)を形成した仕切り壁(5c)と前記防音ケース
    (2)のベース部(1)内の後部に設けられる傾斜板
    (7)とから形成されるベースダクト(8)と、 から構成される冷却用外気の吸入ダクトを具備すること
    を特徴とする防音型エンジン発電機の冷却用外気導入部
    の構造。
  2. 【請求項2】 前記発電機(11)のリアフレーム
    (3)側の端部からベース部(1)の上面より上側に設
    けられた前記突起部(5d)までの長さが、発電機(1
    1)の全体の長さの40%から50%であることを特徴
    とする請求項1に記載の防音型エンジン発電機の冷却用
    外気導入部の構造。
  3. 【請求項3】 ベース部の上に据え付けたエンジンと、
    前記エンジンにより駆動され、かつ、冷却用外気吸入口
    および冷却用外気吐出口を備えた冷却ファン内蔵の発電
    機とを防音ケースで囲繞し、この防音ケース内に冷却用
    外気を導入し、前記発電機および前記エンジンの冷却通
    路を経て前記防音ケース外部に排出させるラジエータフ
    ァンを備えた防音型エンジン発電機の冷却用外気導入部
    の構造において、 前記防音ケース(16)のリアフレーム(17)の略下
    部に設けられた前記冷却用外気吸入口(18)と、 前記冷却用外気吸入口(18)を設けた前記防音ケース
    (16)のリアフレーム(17)と前記防音ケース(1
    6)内の前記ベース部(1)内の後部の上部に前記リア
    フレーム(17)から突設する仕切り壁(20)との間
    に形成される冷却用外気上昇ダクト(21)と、 前記冷却用外気上昇ダクト(21)に隣接して連なり、
    前記仕切り壁(20)の裏面側に天井部の仕切り板
    (5′a′)と前記天井部の仕切り板(5′a′)に連
    なる仕切り壁(5′b′)とから形成される冷却用外気
    下降ダクト(22)と、 前記冷却用外気下降ダクト(22)に連なり、前記天井
    部の仕切り板(5′a′)に連なる仕切り壁(5′
    b′)の下端からフロントフレーム(16′)方向に張
    り出し、先端部の下側に突起部(5′d′)を有する仕
    切り壁(5′c′)と前記防音ケース(16)のベース
    部(1)内の後部に設けられる傾斜板(19)とから形
    成されるベースダクト(23)と、 から構成される冷却用外気の吸入ダクトを具備すること
    を特徴とする防音型エンジン発電機の冷却用外気導入部
    の構造。
  4. 【請求項4】 前記発電機(11)のリアフレーム(1
    7)側の端部からベース部(1)の上面に設けられた前
    記突起部(5′d′)までの長さが、発電機(11)の
    全体の長さの40%から50%であることを特徴とする
    請求項3に記載の防音型エンジン発電機の冷却用外気導
    入部の構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002065620A1 (fr) * 2001-02-13 2002-08-22 Yanmar Co.,Ltd. Systeme d'energie electrique muni d'une generatrice entrainee par moteur
WO2006077773A1 (ja) * 2005-01-20 2006-07-27 Honda Motor Co., Ltd. エンジン駆動式作業機
KR20180052458A (ko) * 2016-11-10 2018-05-18 (유)한국엔지니어링 해상용 발전기를 위한 박스형 소음저감장치

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