JP3683380B2 - 直交流式熱交換塔 - Google Patents
直交流式熱交換塔 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3683380B2 JP3683380B2 JP13514897A JP13514897A JP3683380B2 JP 3683380 B2 JP3683380 B2 JP 3683380B2 JP 13514897 A JP13514897 A JP 13514897A JP 13514897 A JP13514897 A JP 13514897A JP 3683380 B2 JP3683380 B2 JP 3683380B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat exchange
- rainwater
- air chamber
- tower
- eliminator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒又は熱媒をエアで熱交換する直交流式熱交換塔(以下「熱交換塔」と云う)に関し、特に、エアの排出口から塔内に浸入した雨水等を、冷媒又は熱媒に混入することがないように、エリミネータの内側に庇体を取付けることにより簡単、且つ、確実に捕集することができるようになした熱交換塔に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】
従来、熱交換塔は、冷媒又は熱媒が充填材層間を流下する間に、水平方向から導入したエアと接触して熱交換するものであるが、熱交換したエアは塔体の上方に設けた排気口から排出される。
このため、降雨時や降雪時には逆にエアの排気口から塔体内に雨水等が浸入して、冷媒又は熱媒に混入してしまうことがある。
【0003】
上述の如く、塔内に雨水等が浸入すると、冷媒又は熱媒に添加されている不凍液等が薄められ、その濃度が低下するので循環経路が凍結する等のトラブルを生じ、熱交換塔の運転に支障を来たすことがある。
そこで、この雨水等の混入防止策の一つとして、熱交換塔の上方に設けた排気口にエルボ状に折曲げたダクトを取付けて雨水等の浸入を防止することが行なわれているが、風向きがダクトの曲り方向と一致したときには、雨水等がダクトから塔内に浸入することがあった。
【0004】
また、実公平1−29430号公報には、塔体の下方に熱交換した冷媒又は熱媒を捕集する下部水槽を配置すると共に、熱交換したエアが排出される排気口の真下には、下部水槽の水面を覆うようにして液体受皿を配置し、該液体受皿により排気口から浸入した雨水等を捕集し、これを塔体外へ排出するようにしたものが提案されている。
【0005】
しかしながら、上記熱交換塔は、冷媒又は熱媒を捕集する下部水槽の上方に、雨水等を捕集する液体受皿を配設してなる二段構造であるために、製作コストが嵩み、また、下部水槽を清掃したり点検する際には、上方の液体受皿が邪魔になるために、清掃作業や点検作業が円滑に行なえないと云う問題がある。
【0006】
更に、特開平9−72678号公報には、充填材の真下に熱交換した冷媒又は熱媒を捕集する下部水槽を設けると共に、エア室の真下に排気口より浸入した雨水等を捕集する雨水槽を設けたものが提案されている。
しかしながら、上記の如く下部水槽並びに雨水槽を併設したものであっても、キャリーオーバー防止のために設置されるエリミネータに、排気口より浸入する雨水等が付着し流下すると、エリミネータの下部において冷媒又は熱媒と雨水等とを分離することが難しくなると云う問題がある。
【0007】
そこで、上記従来技術の課題を解決する手段、即ち、冷媒又は熱媒と雨水等とを確実に分離することが可能な手立てとしては、図4に部分縦断面図で示す如く、熱交換塔5の充填材層51とエア室52間に、二重構造のエリミネータ53,54を併設すれば良いのであるが、この様な構造では製作コストが高騰すると共に、圧力損失が増大するためにモーター容量を大きくしなければならない等、設備費が嵩むと云う問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためのものであって、その要旨は、熱交換塔内に配設した充填材層の真下に、冷媒又は熱媒を捕集する下部水槽を設けると共に、エア室の真下に、排気口より浸入した雨水等を捕集する雨水槽を設けてなる熱交換塔において、前記充填材層とエア室間に介在するエリミネータの内側に、当該エリミネータ内側の上下方向に亘って所定数のフィンを互いに一定の間隔を開け且つ各々先端をエリミネータからエア室内に突出させると共にエア室下方へ傾斜させて取り付けてなる庇体を付設し、この庇体で排気口から塔内に浸入した雨水等をエア室下方の前記雨水槽へ誘導することを特徴とする熱交換塔である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施例を縦断面図で示し、図2は、本発明の使用状態を部分縦断面図で示し、図3は、本発明で使用する下部水槽と雨水槽からなる受水盤を斜視図で示す。
【0010】
本発明は、図1、図2に縦断面図で、また、図3に斜視図で示す如く、熱交換塔1内に配設した充填材層11の真下に、冷媒又は熱媒bを捕集する下部水槽41を設けると共に、エア室12の真下に、排気口3より浸入した雨水等aを捕集する雨水槽42を設けてなる熱交換塔1において、前記充填材層11とエア室12間に介在するエリミネータ13の内側に、庇体14を付設したことを特徴とするものである。
【0011】
本発明を用いれば、排気口3より塔内に流下する雨水等aを、雨水槽42へ確実に誘導して捕集できると共に、冷媒又は熱媒bの所定濃度が維持されるために熱交換塔1の安定した運転が可能となり、また、エリミネータの内側に付設する庇体14は、シンプルな構造であることと相俟って圧力損失が少なくて済むので、設備費並びに運転コストが低廉である等の効果が得られる。
【0012】
【実施例】
本発明は、図1に示す如く、熱交換塔1内の両側に多数の充填材を積層した充填材層11が装填されており、該充填材層11と接近した側壁にルーバー16を具えたエア導入口17が設けられている。
充填材層11の上方には上部水槽2が設けられ、該上部水槽2の底壁に設けた多数の小孔から、冷媒又は熱媒bを充填材層11に散水できるようになっている。
【0013】
そして、熱交換塔1内に対向設置される充填材層11,11の相互間にはエア室12が設けられているが、該エア室12と上記充填材層11との間にはエリミネータ13が設けられ、該エリミネータ13のエア室12側に本発明の特徴とする庇体14が付設されている。上記庇体14は、エリミネータ13の内側の上下方向に所定数の庇状のフィン15を配設して構成されている。フィン15は、エリミネータ13の内側の上下方向に亘って一定の間隔を開けて取り付けられ、各々先端をエリミネータ13からエア室12内に突出させると共にエア室12の下方へ傾斜させて取り付けてある。エリミネータ13へのフィン15の取付けは、一体成形、接着固定、或いは嵌込み式など適宜な方法が採用できる。
【0014】
また、上記エア室12の上方には排気口3が設けられ、該排気口3に取付けられたモーターに駆動されてファン32が回転し、熱交換塔1内の排出エアA−2が排気口3から矢印方向へ排出されると同時に、導入エアA−1が上記エア導入口17から矢印方向へ流入するようになっている。
【0015】
一方、熱交換塔1の下方には、各充填材層11,11とエア室12の下方に跨がって受水盤4が配設され、該受水盤4は、充填材層11の下方とエア室12の下方の境界部に、図3に示す如く、仕切板411,411を立設して下部水槽41と雨水槽42とに区分されている。
即ち、仕切板411によって区分された受水盤4には、充填材層11の真下に下部水槽41が設けられ、エア室12の真下に雨水槽42が設けられている。
【0016】
そして、上記下部水槽41の底部には排液ピット412が設けられ、下部水槽41で捕集された冷媒又は熱媒bは、排液ピット412に接続した配管413を介して凝縮器等の負荷部(図示せず)に移送され、該負荷部で熱交換された冷媒又は熱媒bは、循環して上部水槽2へ供給されるようになっている。
また、上記雨水槽42の底部には排水口421を設け、該排水口421から、排気口3に浸入したのち雨水槽42に捕集された雨水等aを塔外へ排出する。
【0017】
従って、熱交換塔1の上部水槽2から冷媒又は熱媒bを散水すると、該冷媒又は熱媒bは、充填材層11を流下する時に、エア導入口17から流入する導入エアA−1で熱交換されたのち、充填材層11の真下に位置する下部水槽41に捕集され、そして、熱交換された排出エアA−2は、エア室12を通って排気口3より塔外へ排出される。
そして、塔内を循環している冷媒又は熱媒bは、排気口3から浸入した雨水等aの混入により希釈増量されることのないように、その濃度を一定に維持する必要がある。
【0018】
そこで、本発明の熱交換塔1は上記構成からなるので、図2に示す如く、排気口3の口壁31を伝わって塔内に浸入した雨水等aは、図1に示す如く、エリミネータ13の内側に付設した庇体14のフィン15上を矢印方向に流下して、受水盤4の下部水槽41へ混入することなく雨水槽42内へ確実に誘導され、この雨水槽42に捕集された雨水等aが塔外へ排出される。
従って、塔内を循環している冷媒又は熱媒bは所定濃度を維持することができるので、熱交換塔1の安定した運転が図れるものである。
【0019】
また、本発明でエリミネータ13の内側に付設される庇体14は、数少ないフィン15を設けたシンプルな構造のものであるので、熱交換塔1の運転中における圧力損失が少なく、従って、ファン32を駆動するモーターの容量も少なくて済むなど製作コストを低廉に抑えることができる。
また、受水盤4を構成する下部水槽41と雨水槽42は、仕切板411によって区切られている簡単な構造のものであるので、清掃作業や点検作業を容易、且つ、円滑に行なうことができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は上記構成よりなるので下記効果を奏する。
即ち、本発明により、排気口より塔内に流下する雨水等を、雨水槽へ確実に誘導して捕集できると共に、冷媒又は熱媒の所定濃度が維持されるので、熱交換塔の安定した運転が可能となり、また、エリミネータの内側に付設する庇体は、シンプルな構造であることと相俟って圧力損失が少なくて済むので、設備費並びに運転コストは低廉であるなど数々の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を縦断面図で示す。
【図2】本発明の使用状態を部分縦断面図で示す。
【図3】本発明で使用する下部水槽と雨水槽からなる受水盤を斜視図で示す。
【図4】従来技術の一例を部分縦断面図で示す。
【符号の説明】
1 熱交換塔
11 充填材層
12 エア室
13 エリミネータ
14 庇体
15 フィン
16 ルーバー
17 エア導入口
2 上部水槽
3 排気口
31 口壁
32 ファン
4 受水盤
41 下部水槽
411 仕切板
412 排液ピット
42 雨水槽
421 排水口
A−1 導入エア
A−2 排出エア
a 雨水等
b 冷媒又は熱媒
Claims (1)
- 熱交換塔内に配設した充填材層の真下に、冷媒又は熱媒を捕集する下部水槽を設けると共に、エア室の真下に、排気口より浸入した雨水等を捕集する雨水槽を設けてなる直交流式熱交換塔において、
前記充填材層とエア室間に介在するエリミネータの内側に、
当該エリミネータ内側の上下方向に亘って所定数のフィンを互いに一定の間隔を開け且つ各々先端をエリミネータからエア室内に突出させると共にエア室下方へ傾斜させて取り付けてなる庇体を付設し、
この庇体で排気口から塔内に浸入した雨水等をエア室下方の前記雨水槽へ誘導することを特徴とする直交流式熱交換塔。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13514897A JP3683380B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 直交流式熱交換塔 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13514897A JP3683380B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 直交流式熱交換塔 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10325696A JPH10325696A (ja) | 1998-12-08 |
JP3683380B2 true JP3683380B2 (ja) | 2005-08-17 |
Family
ID=15144941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13514897A Expired - Fee Related JP3683380B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 直交流式熱交換塔 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3683380B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5629338B2 (ja) * | 2013-02-08 | 2014-11-19 | 地熱ワールド工業株式会社 | 冷却塔 |
CN109163577B (zh) * | 2018-08-28 | 2023-11-17 | 烟台蓝德空调工业有限责任公司 | 一种带防雨雪收水装置的新式横流能源塔 |
-
1997
- 1997-05-26 JP JP13514897A patent/JP3683380B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10325696A (ja) | 1998-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7309062B2 (en) | Fixed wet type dehumidification and energy recovery device | |
US20090133257A1 (en) | Cooling tower with direct and indirect cooling sections | |
US6931883B2 (en) | Two stage indirect evaporative cooling system | |
JP5000955B2 (ja) | 車両用空調装置の排水構造 | |
KR101082791B1 (ko) | 하부급기형 냉각탑 | |
KR100645228B1 (ko) | 돌출형 살수챔버를 갖는 직교류냉각탑 | |
JP3683380B2 (ja) | 直交流式熱交換塔 | |
KR200178891Y1 (ko) | 직교류형 냉각탑의 성능 향상을 위한 개선된 혼합형 개조냉각탑 | |
KR100730295B1 (ko) | 냉각탑 | |
JP3223089B2 (ja) | 空気調和機 | |
JPH0449515Y2 (ja) | ||
JPS624720Y2 (ja) | ||
JPH0972676A (ja) | 直交流式熱交換塔 | |
JP3900004B2 (ja) | 空気調和機 | |
CN217672048U (zh) | 车载空调 | |
CN219995533U (zh) | 空调器及其防水结构 | |
JPH09126494A (ja) | 室外機の排気構造 | |
JP4584500B2 (ja) | 天井埋込形空気調和機 | |
JPH0972678A (ja) | 直交流式熱交換塔 | |
JPS6136106Y2 (ja) | ||
JP3769340B2 (ja) | 押込形空気調和機 | |
JP3303233B2 (ja) | 冷却塔における凍結防止構造 | |
JPH0228370Y2 (ja) | ||
JPH0129430Y2 (ja) | ||
KR20040056671A (ko) | 증발기 유닛 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040806 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040831 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041018 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050426 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050525 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080603 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130603 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |