JPH07218047A - 空気調和機用アキュムレータ - Google Patents

空気調和機用アキュムレータ

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JPH07218047A
JPH07218047A JP1112694A JP1112694A JPH07218047A JP H07218047 A JPH07218047 A JP H07218047A JP 1112694 A JP1112694 A JP 1112694A JP 1112694 A JP1112694 A JP 1112694A JP H07218047 A JPH07218047 A JP H07218047A
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JP
Japan
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gas
refrigerant
casing
liquid separation
separation chamber
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Application number
JP1112694A
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English (en)
Inventor
Toru Inazuka
徹 稲塚
Tomohiro Yabu
知宏 薮
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 各種の設置形態に対応でき、低騒音、低コス
ト、単純構造の横型空調機用アキュレーター。 【構成】 横型筒状ケーシング2と、該ケーシング2の
長手方向一端側第1側壁2aから他端側第2側壁2bま
での空間部をバッフル板5で仕切り、板5上部に形成の
開口部5aと、バッフル板により仕切られた気液分離室
3,4を設け、室3に気液混合状態の冷媒を導入する冷
媒吸込管6と、室4から冷媒ガスを送出する冷媒送出管
8を設けたアキュムレータにおいて、吸込管6の吹出口
6bは室3の上方に導入されて開口し、送出管8はケー
シング2の第1側壁2a下部側から第2側壁2b下部方
向にバッフル板5を貫通してケーシング2の底面に沿い
室4に導入され、導入部先端8aを上方に立ちあげるこ
とにより開口部8cを開口させ、かつケーシング2の底
面沿いの直管部8bに所定間隔をおいて複数の油戻し穴
7a,7b,7cを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、空気調和機用のアキ
ュムレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に空気調和機の冷媒回路には、液状
の冷媒がコンプレッサ(圧縮機)に供給されることを防止
するために当該コンプレッサの前段にアキュムレータ
(気液分離器)が設けられている。
【0003】図13は、従来の一般的なアキュムレータ
の構成を示したものであり、符号21はアキュムレー
タ、22はコンプレッサである。このアキュムレータ2
1は縦形のケーシング23を備え、上方からは図示しな
いエバポレータからの冷媒吸込管24が導入され、下方
からはコンプレッサ22への冷媒ガス送出管25が導入
されている。エバポレータから供給される気液混合状態
の冷媒は該アキュムレータ21内で流速が低下し、比重
の重い湿った液は底部に溜まり、一方比重の軽いガスが
分離されて冷媒ガス送出管25から送出される。なお、
符号26はサイクル中を循環している冷凍機油の戻し穴
である。
【0004】このようにアキュムレータは、重力を利用
して気液の分離を行なうものであるため、従来は上記の
ような縦形構造のものが普通であり、例えば図14およ
び図15に示すようにコンプレッサ22が横形の場合に
は、当該アキュムレータ21を別の位置(コンプレッサ
の吸入端部側位置)に立てて配置することが一般的であ
った。このため、システムとしてのまとまりが悪く、全
体の所要スペースも大きくなり、セット品としての品質
保証に適さないなどの問題があった。例えば寸法で見る
と、図示のように前後方向に熱交換器幅Bに加えてアキ
ュムレータ幅Cだけ余計に必要になり、結局室内機ケー
シング13Aの前後幅Eが大きくなる。また、左右方向
にもアキュムレータ設置スペース幅Aだけ余分なスペー
スが必要となる。
【0005】なお、図14および図15において、符号
13は据置型室内機、14はファン、15は熱交換器、
16は仕切板を示す。
【0006】そこで、このような問題点に着目し、例え
ば図16に示すように図14のような横形のコンプレッ
サと組合わせるのに適した横形のアキュムレータが提案
されている(例えば実開昭52−141167号公報参
照)。
【0007】この横形アキュムレータ31は、図示のよ
うに横置きされた細長い筒状ケーシング32の内部を一
方の端面32a側から第1室33、第2室34及び第3
室35に3分割し、第1室33へはエバポレータからの
吸込管36を上記一方の端面32a側から導入して下向
きの吹出口36aを設けるとともに、第1室33と第2
室34とは両室の間に形成された第1バッフル38の上
部開口38aを通じて流通させ、第2室34と第3室3
5とは両室の間に形成された第2バッフル40の下部間
隙41を通じて連通させる。そして、第3室35にはコ
ンプレッサへの冷媒ガス送出管42を下部から上方に縦
向きに導入し、同冷媒ガス送出管42の上部に上記ケー
シング32の他方側の端面32b方向に向いた横向きの
冷媒ガス送出口42aを設けて構成されている。
【0008】このような構成によれば、冷媒吸込管36
から吸込まれた冷媒は、横長のケーシング32の中を冷
媒吸込管36の冷媒吹出口36aから冷媒ガス送出管4
2の冷媒ガス送出口42aまで、ジグザグ状に上下動し
ながら移動し、その間に重い湿った液はケーシング32
の下部に溜まり、重力を利用した効果的な気液の分離が
行なわれる。そして、該構成では、図14のような横形
のコンプレッサ22に対して例えばその上部に背負わせ
た形で直接取付けて一体化することができ、ユニット化
された組立品としての品質保証が可能となるほか、所要
スペースが小さくなって空気調和機全体を小形化でき、
又現場での設置作業が容易になる等の利点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、該図16の
ような構成を採用した場合、次のような問題を生じる。
【0010】(1) 油戻し穴26がケーシング32一端
側の冷媒ガス送出管42にしかないために、アキュムレ
ータ31が傾いた場合に、油が戻らなくなる可能性が生
じる。そのため、設置時の水平レベルに相当な厳格さが
要求される。
【0011】(2) 第1バッフル38の上部開口38a
よりも高さが低いケーシング32の中心軸部に吸込管3
6および、その冷媒吹出口36aがあるため、油液面の
増大によって冷媒吹出口36aが油液中に沈漬し、吹き
出しによる攪拌作用が消失して気液分離性能が低下する
可能性がある。
【0012】(3) ケーシング32内を第1室33〜第
3室35の3室に区画しなければならないので、バッフ
ルプレートが第1バッフル38と第2バッフル40の2
枚必要になるとともにケーシング32の長さが長くな
り、構造の複雑化、大型化を招来し、コストがアップす
る。
【0013】(4) ケーシング32は、内部が空胴の低
剛性の横長筒体となっており、しかも何等の制振対策が
施されていないから、コンプレッサの駆動振動により共
鳴して騒音を生じやすい。
【0014】(5) コンプレッサの上部に一体化するこ
とを前提とした構成であるために冷媒吸込管36、冷媒
ガス送出管42の配設方向が制限されており、アキュム
レータは当該コンプレッサ上部への一体的な設置構造以
外の多様な設置形態(上下方向への分離や前後方向への
並設など)に対応できない。
【0015】本願発明は、これらの問題を解決するため
になされたもので、多様な設置形態に対応することがで
き、かつそれらの設置形態、水平レベルの如何に拘わら
ず確実な油戻しが可能で、低騒音、低コストな空気調和
機用のアキュムレータを提供することを目的とするもの
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記従来の
問題点を解決し、その目的を有効に達成するために、次
のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0017】すなわち、本願発明の空気調和機用アキュ
ムレータは、横方向に所定の長さを有する筒体状のケー
シング2と、該ケーシング2内の長手方向一端側第1の
側壁2aから他端側第2の側壁2bまでの空間部を第1の
気液分離室3と第2の気液分離室4との2つの気液分離
室に仕切るバッフル板5と、該バッフル板5の上部に形
成された、上記第1の気液分離室3と第2の気液分離室
4とを相互に連通させる開口部5aと、上記ケーシング
2内の上記第1の気液分離室3に気液混合状態の冷媒を
導入する冷媒吸込管6と、上記ケーシング2内の第2の
気液分離室4から冷媒ガスを送出する冷媒ガス送出管8
とを備えてなる空気調和機用アキュムレータにおいて、
上記冷媒吸込管6の冷媒吹出口6bは、上記第1の気液
分離室3の上方部に導入されて開口されている一方、上
記冷媒ガス送出管8は、上記ケーシング2の一端側第1
の側壁2a下部側から他端側第2の側壁2b下部方向に上
記第1の気液分離室3およびバッフル板5を貫通しケー
シング2の底面に沿って第2の気液分離室4内に導入さ
れ、該導入部8a先端を上方に折曲げて立上げることに
より上記第2の気液分離室4の上方部に位置して冷媒ガ
ス導入口8cを開口させ、かつ上記ケーシング2の底面
に沿う部分に所定の間隔を置いて複数の油戻し穴7a,7
b,7cを形成して構成されている。
【0018】そして、上記冷媒吸込管6は、冷媒吹出口
6bを有する導入側先端部6aが上記第1の気液分離室3
への導入後第1の側壁2a方向に折り曲げられ、その冷
媒吹出口6bを第1の側壁2aに所定の距離を置いて対向
させた状態で固定される。
【0019】また、上記冷媒吸込管6および冷媒ガス送
出管8は、各々そのケーシング2内導入部分の全体をケ
ーシング2の内壁面に対して溶着することにより一体的
に固定される。
【0020】さらに、該構成において、上記バッフル板
5は上記ケーシング2の全長Lの(3/8)L〜(5/8)
Lの所に位置に固定して設けられ、上記冷媒吸込管6は
上記ケーシング2の全長Lの(1/8)L〜(3/8)Lの
所に位置して導入固定される。
【0021】
【作用】したがって、上記構成により本願発明の空気調
和機用アキュムレータでは、次のような有効な作用が実
現される。
【0022】すなわち、本願発明の空気調和機用アキュ
ムレータの構成では、上述のように、横方向に所定の長
さを有する筒体状のケーシング2と、該ケーシング2内
の長手方向一端側第1の側壁2aから他端側第2の側壁
2bまでの空間部を第1の気液分離室3と第2の気液分
離室4との2つの気液分離室に仕切るバッフル板5と、
該バッフル板5の上部に形成された、上記第1の気液分
離室3と第2の気液分離室4とを相互に連通させる開口
部5aと、上記ケーシング2内の上記第1の気液分離室
3に気液混合状態の冷媒を導入する冷媒吸込管6と、上
記ケーシング2内の第2の気液分離室4から冷媒ガスを
送出する冷媒ガス送出管8とを備えてなる空気調和機用
アキュムレータにおいて、上記冷媒吸込管6の冷媒吹出
口6bは、油液増大時にも油液中に浸漬されることがな
いように上記第1の気液分離室3の上方部に導入されて
開口されている一方、上記冷媒ガス送出管8は、上記ケ
ーシング2の一端側第1の側壁2a下部側から他端側第
2の側壁2b下部方向に上記第1の気液分離室3および
バッフル板5を貫通しケーシング2の底面に沿って第2
の気液分離室4内に導入され、該導入部先端8aを上方
に折曲げて立ち上げることにより油液の侵入がないよう
に上記第2の気液分離室4の上方に位置して冷媒ガス導
入口8cを開口させ、かつ上記ケーシング2が傾斜状態
にあっても油戻しが可能となるように上記ケーシング2
の底面に沿う部分に所定の間隔を置いて上記ケーシング
両端部間に亘り複数の油戻し穴7a,7b,7cを形成して
いる。
【0023】したがって、上記冷媒吸込管6を介して例
えばエバポレータから供給される気液混合状態の冷媒
は、先ず冷媒吸込管6の冷媒吹出口6bから油液のない
第1の気液分離室3の上方部空間に吹き出されて、吹出
し時の拡散による気液分離作用を伴ないながら、冷媒ガ
スと油液がその比重差を利用して効率良く分離され、冷
媒ガスが上方部に、油液が下方部に溜る。
【0024】そして、上方部の冷媒ガスは、上記バッフ
ル板5の上部に形成された上部開口5aを通して第2の
気液分離室4側に移動し、上記冷媒ガス送出管8の冷媒
ガス導入口8cから導入され、同冷媒ガス送出管8を介
して例えばコンプレッサの冷媒ガス吸入口部に送出され
る。一方、これと同時に、上記第1、第2の気液分離室
3,4の下方部に溜った冷凍機油は上記該当位置の油戻
し穴7a,7b,7cの何れかから戻される。
【0025】この場合、上記冷媒吸込管6の第1の気液
分離室3内への導入部が、当該気液分離室3の上方部に
おいて上記ケーシング2の第1の側壁2a方向に水平に
折り曲げられ、その冷媒吹出口6aを上記第1の側壁2a
に対し所定の距離を置いて対向させた構成にすると、上
記吹出された気液混合状態の冷媒が第1の側壁2aに対
して衝突し、該衝突時の衝撃によって気液の拡散、分散
効率が向上し、さらに気液分離効果が高くなる。
【0026】また、以上の場合において、冷媒吸込管6
および冷媒ガス送出管8が、各々そのケーシング2内導
入部分の全体をケーシング2の内壁面に対して一体的に
溶着固定されていると、ケーシング2の胴壁部の面剛性
が大きく向上し、制振性が高くなるので、騒音発生量が
低減される。
【0027】さらに、また、それらの各場合において、
上記バッフル板5を上記ケーシング2の全長Lの(3/
8)L〜(5/8)Lの位置に固定して設けるとともに上
記冷媒吸込管6をケーシング2の全長Lの(1/8)L〜
(3/8)Lの位置で導入固定すると、コンプレッサから
の振動入力により共鳴しやすい空胴構造体であるケーシ
ング2の両端2a,2b間で生じる1次振動モード、およ
び各端部2a,2bとバッフル板5間で生じる2次振動モ
ード両方の共振減少を有効に抑制することが可能とな
る。
【0028】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の空気調和機用ア
キュムレータによると、横置型コンプレッサの上部や側
部、また同状態での相互に離間した設置形態など各種の
設置形態を任意に採用することができ、厳格な水平レベ
ルが要求されなくなるとともにバッフル板は1枚のもの
で足りるようになるので、従来のものよりも更に低コス
トかつコンパクトなものになる。
【0029】また、ケーシングは制振性が高くなり、コ
ンプレッサからの振動入力による1次、2次両振動モー
ドとも確実に低減されるので、低騒音なものとなる。
【0030】
【実施例】図1〜図12は、本願発明の実施例に係る空
気調和機用アキュムレータの構成およびその各種設置形
態を示している。
【0031】先ず図1〜図3において、符号2は同アキ
ュムレータ1の横型ケーシングであり、該ケーシング2
は、その全長がLで外径がDの内部が空胴となった細長
い金属製の円筒体により形成されている。そして、その
両端部は、各々第1、第2の側壁2a,2bによって一体
的に閉塞されている。
【0032】上記ケーシング2内には、例えば一端(図
面上右端)側上記第1の側壁2aから長手方向他端(図面
上左端)側に距離W2、他端側第2の側壁2bから第1の
側壁2a側に距離W3の所に位置して所定厚さの円板状の
金属製バッフル板5が嵌合され、かつその全周面を溶着
して一体的に固定されており、該バッフル板5によって
当該ケーシング2内の空間が長手方向に第1の気液分離
室3と第2の気液分離室4との2つの空間部に分離され
ている。この結果、該第1の気液分離室3の長さは
2、第2の気液分離室4の長さはW3となる。そして、
該第1の気液分離室3と第2の気液分離室4は、上記バ
ッフル板5の高さh2の位置から上方に所定幅開口された
三日月形の上部開口5aを介して上方部では相互に連通
されている。
【0033】一方、符号6は図示しないエバポレータか
らの気液混合状態の冷媒を上記ケーシング2の第1の気
液分離室3内に供給するための例えば金属製パイプより
なる冷媒吸込管であり、該冷媒吸込管6は上記ケーシン
グ2の一端側第1の側壁2aから長手方向他端側の距離
1の位置における最上部壁部分から第1の気液分離室
3内下方に導入され、その導入側先端部6aを上記バッ
フル板5の上部開口5aよりも高さが高い当該下方への
導入部位置から第1の側壁2a方向に直角に折り曲げる
ことによって冷媒吹出口6bを上記第1の側壁2aに対し
所定の距離を置いて対向させた状態で固定されている。
該固定は、上記直角に折り曲げられた先端部6a部分の
上面を上記ケーシング2の最上部壁内側の天面2cに対
して当該先端部(導入部)6aの長さW4部分全ての面を溶
着することによって確実かつ強固に固定されている。
【0034】したがって、該構成では、先ず上記冷媒吸
込管6を介してエバポレータから導入される気液混合状
態の冷媒Rは、その冷媒吹出口6bから上記第1の側壁
2a内壁面に対して図2に矢印で示すように吹き付けら
れ、同内壁面への衝突による衝撃によって液又は冷凍機
油中のガスが効果的に放出される。しかも、該場合にお
いて上記冷媒吸込管6の吹出口6bは、上記のように上
記バッフル板5の上部開口5a位置h2よりも高い第1の
気液分離室3内の空間部最上方部に位置するために、例
えば気液分離作用の進行によって第1の気液分離室3内
に油液Fが相当量溜ったような時にも該油液の影響を受
けることなく、当該効果的なガス放出作用を継続的に実
現することができる。
【0035】また、上記のように冷媒吸込管6の所定長
さW4の先端部(導入部)6a部分を直角に折り曲げてケー
シング2の最上部壁内天面2cと確実かつ強固に溶着固
定して一体化すると、第1の気液分離室3部分のケーシ
ング2の上部側胴壁部の面剛性が相当に向上し、後述す
るようにコンプレッサからの振動入力による1次、2次
振動の低減による騒音量の低減に有効に寄与するように
なる。
【0036】また、符号8は、当該アキュムレータ1で
液成分が分離された冷媒ガスを取り出して図示しないコ
ンプレッサに送出する冷媒ガス送出管である。該冷媒ガ
ス送出管8は、例えば所定の径の金属製パイプよりな
り、その導入側先端部8a側を上記一端側第1の側壁2a
の下部側から他端側第2の側壁2b方向にケーシング2
の底面2dに沿い、上記第1の気液分離室3およびバッ
フル板5の下部を貫通して上記第2の気液分離室4内に
挿入されており、そのケーシング底面2dに沿うストレ
ート部8b下面を対応するケーシング底面2dに対して一
体的に溶着固定している一方、先端部8aが導入された
第2の気液分離室4内において当該先端部8a部分を所
定高さh1だけ上方に向けて直角に折り曲げて立ち上げる
とともに該上方に折り曲げた先端部8aを上記第2の側
壁2bの内壁面に突き当て、該突き当て部面を当該第2
の側壁2bの内壁面に対して溶着することにより確実か
つ強固に一体化して固定されている。
【0037】そして、該冷媒ガス送出管8の上記ストレ
ート部8bには第1の気液分離室3から第2の気液分離
室4の両端に亘って複数の油戻し穴7a,7b,7cが所定
の間隔を保って設けられている。
【0038】したがって、該構成によれば、上述のよう
に先ず第1の気液分離室3側でその比重差を利用して気
液分離され、油液分を上記第1の気液分離室3下方に残
して上記バッフル板5の上部開口5aから第2の気液分
離室4側に移送された冷媒ガスは上記冷媒ガス送出管8
の先端部8a上端側冷媒ガス導入口8cから同冷媒ガス送
出管8内に導入され、そのストレート部8b基端部側送
出口からコンプレッサ内に送出される。該場合におい
て、上記のように冷媒ガス送出管8の先端部8aが第2
の側壁2bの内壁面に対して、また同ストレート部8bの
ケーシング内導入部全体がケーシング2底面2dの内壁
面に対して確実かつ強固に溶着固定されて一体化されて
いると、当該第2の側壁2bおよびケーシング2下部側
胴壁部の面剛性が各々高くなり、後述するようにコンプ
レッサからの振動入力によるケーシング2の1次、2次
振動が共に十分に低減されて、騒音量の低減に特に有効
に寄与するようになる。
【0039】また、上記冷媒ガス送出管8のケーシング
2内底面に沿うストレート部8bには、その両端部間に
亘って所定の間隔を置いて複数の油戻し穴7a,7b,7c
が設けられている。従って、ケーシング2が左右何れの
方向に傾斜して設置されたとしても、確実にコンプレッ
サ側に冷凍機油を戻すことができる。
【0040】そして、本実施例では以上の構成におい
て、上記各部の寸法L,W1〜W4,D,h1,h2(図1および
図2参照)は、それぞれ次のような関係に設定されてい
る。
【0041】(1) W1:(3/8)L≦W1≦(5/8)L (2) W2:(1/8)LL≦W2≦(3/8)L (3) h2 :(1/2)D≦h2≦(7/8)D (4) h1 :h1≧h2 中でも、上記のようにバッフル板5を上記ケーシング2
の全長Lの3/8×L〜5/8×Lの位置に固定して設
けるとともに上記冷媒吸込管6をケーシング2の全長L
の1/8×L〜3/8×Lの位置で導入固定するように
すると、コンプレッサからの振動入力により共鳴しやす
い空胴構造体であるケーシング2の両端2a,2b間で生
じる1次振動モード、および各端部2a,2bとバッフル
板5間で生じる2次振動モード両方の共振減少を有効に
抑制することが可能となる。
【0042】また、以上のように本実施例の空気調和機
用アキュムレータ1の構成によると、冷媒吸込管6がケ
ーシング2の上部に、また冷媒ガス送出管8がケーシン
グ2の長手方向に位置することになり、コンプレッサ1
2との接続は相互の端部側のみで容易に接続できるよう
になる。従って、従来のようにコンプレッサ12の上部
に背負わせる設置形態だけに限定されることなく、例え
ば図4及び図5に示されるように、空気調和機の例えば
据置型室内機13への組み込み状態において、コンプレ
ッサ12の背後側の空間部に並設することもできる(第
1の設置形態)。
【0043】このような設置形態によると、例えば図1
4に示す従来一般の縦型構造の場合に比べて、室外機ケ
ーシング12Aの前後方向の厚さC分、左右方向の幅A
分を各々縮小することができ、結局室内機ケーシング1
3の前後方向厚さEを略熱交換器寸法Bに等しいものと
することが可能となり、その分室内機13のコンパクト
化が可能となる。また、そのように縮小したとしてもフ
ァン14の径や熱交換器15の形状、寸法を何ら制約し
なくて済む。
【0044】また、図6に示すように、図16に示した
従来例の場合と同様に当該本実施例のアキュムレータ1
をコンプレッサ12の上部に背負わせた2段型の設置形
態を採用することも勿論可能である(第2の設置形態)。
【0045】そして、そのようにした場合にも、上記同
様室外機ケーシング13Aの前後方向厚さEを略熱交換
器15の前端面までの寸法Bに等しくすることができ
る。
【0046】また、上記本実施例のアキュムレータ1を
コンプレッサ12の上部側に設置しようとする場合にお
いて、例えば図7に示すように、ファン14を介して室
内機ケーシング13Aの天井部側に設置することも可能
である(第3の設置形態)。この場合、上記冷媒吸込管6
は水平方向後方側からケーシング2の最上部に導入する
ようにすれば良い。
【0047】さらに、以上の図4〜図7の構成では、空
気調和機として据置型室内機の場合を例として説明した
が、本実施例の構成の空気調和機用アキュムレータ1
は、例えば図8〜図12に示すように各種構造の天吊型
室内機13B〜13Fに対しても全く同様に適用するこ
とができる。
【0048】先ず図8は、プロペラファン14を採用し
た天吊型室内機13Bにおいて、コンプレッサ12とア
キュムレータ1を水平方向に並設したことを特徴とする
もの(第4の設置形態)、また図9は同じくプロペラファ
ン14を採用した天吊型室内機13Cにおいて、コンプ
レッサ12とアキュムレータ1をプロペラファン12を
介して両端側に離して設置したことを特徴とするもの
(第5の設置形態)、また図10はターボファンTFを採
用した天吊型室内機13Dにおいて、コンプレッサ12
とアキュムレータ1を水平方向に並設したことを特徴と
するもの(第6の設置形態)、図11(第7の設置形態)及
び図12(第8の設置形態)は、それぞれ熱交換器15の
形状とクロスフローファン17の位置を変えた天吊型室
内機13E,13Fにおいて、コンプレッサ12とアキ
ュムレータ1とを各々水平方向に並設したことを特徴と
するものである。
【0049】このような第4〜第8の各種設置形態の何
れの場合にも上述した本実施例のアキュムレータ1の特
徴を全く同様に活用することができ、特に天吊型室内機
の薄型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例に係る空気調和機用
アキュムレータの構成を示す一部切欠斜視図である。
【図2】図2は、同アキュムレータの中央縦断面図であ
る。
【図3】図3は、同アキュムレータの側面図である。
【図4】図4は、同アキュムレータを第1の設置形態で
組込んだ空気調和機の据置型室内機の概略斜視図であ
る。
【図5】図5は、同室内機の概略断面図である。
【図6】図6は、本実施例の空気調和機用アキュムレー
タの据置型室内機における第2の設置形態を示す概略断
面図である。
【図7】図7は、本実施例の空気調和機用アキュムレー
タの据置型室内機における第3の設置形態を示す概略断
面図である。
【図8】図8は、本実施例の空気調和機用アキュムレー
タを天吊型室内機に組込んだ場合の第4の設置形態を示
す概略断面図である。
【図9】図9は、本実施例の空気調和機用アキュムレー
タを天吊型室内機に組込んだ場合の第5の設置形態を示
す概略断面図である。
【図10】図10は、本実施例の空気調和機用アキュム
レータを天吊型室内機に組込んだ場合の第6の設置形態
を示す概略断面図である。
【図11】図11は、本実施例の空気調和機用アキュム
レータを天吊型室内機に組込んだ場合の第7の設置形態
を示す概略断面図である。
【図12】図12は、本実施例の空気調和機用アキュム
レータを天吊型室内機に組込んだ場合の第8の設置形態
を示す概略断面図である。
【図13】図13は、従来一般の縦置型空気調和機用ア
キュムレータの構成を示す断面図である。
【図14】図14は、同従来一般の縦置型空気調和機用
アキュムレータを据置型室内機に組込んだ設置形態を示
す概略斜視図である。
【図15】図15は、同設置形態の概略断面図である。
【図16】図16は、従来の横置型空気調和機用アキュ
ムレータの構成を示す一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1はアキュムレータ、2はケーシング、2aは第1の側
壁、2bは第2の側壁、3は第1の気液分離室、4は第
2の気液分離室、5はバッフル板、5aは上部開口、6
は冷媒吸込管、6bは冷媒吹出口、7a,7b,7cは油戻し
穴、8は冷媒ガス送出管、8cは冷媒ガス導入口、12
はコンプレッサである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向に所定の長さを有する筒体状のケ
    ーシング(2)と、該ケーシング(2)内の長手方向一端側
    第1の側壁(2a)から他端側第2の側壁(2b)までの空間
    部を第1の気液分離室(3)と第2の気液分離室(4)との
    2つの気液分離室に仕切るバッフル板(5)と、該バッフ
    ル板(5)の上部に形成された、上記第1の気液分離室
    (3)と第2の気液分離室(4)とを相互に連通させる開口
    部(5a)と、上記ケーシング(2)内の上記第1の気液分
    離室(3)に気液混合状態の冷媒を導入する冷媒吸込管
    (6)と、上記ケーシング(2)内の第2の気液分離室(4)
    から冷媒ガスを送出する冷媒ガス送出管(8)とを備えて
    なる空気調和機用アキュムレータにおいて、上記冷媒吸
    込管(6)の冷媒吹出口(6b)は、上記第1の気液分離室
    (3)の上方部に導入されて開口されている一方、上記冷
    媒ガス送出管(8)は、上記ケーシング(2)の一端側第1
    の側壁(2a)下部側から他端側第2の側壁(2b)下部方向
    に上記第1の気液分離室(3)およびバッフル板(5)を貫
    通しケーシング(2)の底面に沿って上記第2の気液分離
    室(4)内に導入され、該導入部先端(8a)を上方に折曲
    げて立ち上げることにより上記第2の気液分離室(4)の
    上方部に位置して冷媒ガス導入口(8c)を開口させ、か
    つ上記ケーシング(2)の底面に沿う部分に所定の間隔を
    置いて複数の油戻し穴(7a,7b,7c)を形成しているこ
    とを特徴とする空気調和機用アキュムレータ。
  2. 【請求項2】 冷媒吸込管(6)は、冷媒吹出口(6b)を
    有する導入側先端部(6a)が第1の気液分離室(3)への
    導入後第1の側壁(2a)方向に折り曲げられ、その冷媒
    吹出口(6b)を第1の側壁(2a)に所定の距離を置いて対
    向させた状態で固定されていることを特徴とする請求項
    1記載の空気調和機用アキュムレータ。
  3. 【請求項3】 冷媒吸込管(6)および冷媒ガス排出管
    (8)は、各々そのケーシング(2)内導入部分の全体をケ
    ーシング(2)の内壁面に対して溶着することにより一体
    的に固定されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の空気調和機用アキュムレータ。
  4. 【請求項4】 バッフル板(5)がケーシング(2)の全長
    Lの(3/8)L〜(5/8)Lの位置に固定して設けられ
    ているとともに冷媒吸込管(6)がケーシング(2)の全長
    Lの(1/8)L〜(3/8)Lの位置で導入固定されてい
    ることを特徴とする請求項1,2又は3記載の空気調和
    機用アキュムレータ。
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