JP3061674B2 - 利得制御回路 - Google Patents

利得制御回路

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JP3061674B2
JP3061674B2 JP4010389A JP1038992A JP3061674B2 JP 3061674 B2 JP3061674 B2 JP 3061674B2 JP 4010389 A JP4010389 A JP 4010389A JP 1038992 A JP1038992 A JP 1038992A JP 3061674 B2 JP3061674 B2 JP 3061674B2
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G1/00Details of arrangements for controlling amplification
    • H03G1/0005Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal
    • H03G1/0017Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal the device being at least one of the amplifying solid state elements of the amplifier
    • H03G1/0023Circuits characterised by the type of controlling devices operated by a controlling current or voltage signal the device being at least one of the amplifying solid state elements of the amplifier in emitter-coupled or cascode amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3052Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in bandpass amplifiers (H.F. or I.F.) or in frequency-changers used in a (super)heterodyne receiver

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車電話やテレビ
チューナ等に用いられ、入力信号を所定のレベルに制御
して出力する利得制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は従来の利得制御回路の構成例を
示す回路図であり、この図において、1は高周波信号電
圧が入力される入力端子、C1は直流阻止用のコンデン
サ、C2は高周波接地用のコンデンサ、Q1およびQ2
それぞれ特性がそろった前置増幅用のトランジスタ、2
は電圧V1のバイアス印加用の定電圧源、R1およびR2
はそれぞれバイアス印加用の抵抗、R3およびR4はそれ
ぞれ電流帰還用の抵抗、I1は定電流源である。また、
3は利得制御電圧が印加される利得制御電圧印加端子、
4および5はそれぞれ電圧VCCおよびV2のバイアス印
加用の定電圧源、Q3およびQ4並びにQ5およびQ6はそ
れぞれ特性がそろった利得制御用のトランジスタ、R5
およびR6はそれぞれ負荷抵抗、C3およびC4はそれぞ
れ直流阻止用のコンデンサである。そして、トランジス
タQ3〜Q6並びに負荷抵抗R5およびR6は、第1の利得
制御部6を構成している。さらに、Q7およびQ8並びに
9およびQ10はそれぞれ特性がそろった利得制御用の
トランジスタ、I2およびI3はそれぞれ定電流源、R7
およびR8はそれぞれ負荷抵抗、C5は直流阻止用のコン
デンサ、7は利得が制御された高周波信号電圧が出力さ
れる出力端子である。そして、トランジスタQ7〜Q10
並びに負荷抵抗R7およびR8は、第2の利得制御部8を
構成している。
【0003】このような構成において、利得制御電圧印
加端子3に印加される利得制御電圧は、たとえば、図示
せぬ回路によってこの利得制御回路の出力信号電圧が検
出され、その検出結果に基づいて印加される。これによ
り、この利得制御回路の出力信号電圧が所定のレベルに
保たれる。まず、この利得制御回路の利得を最大にする
時(以下、このような場合を最大利得時という)には、
利得制御電圧印加端子3には、利得制御電圧として(V
2+ΔV)(V)を印加する。これにより、第1の利得
制御部6のトランジスタQ3およびQ6並びに第2の利得
制御部8のトランジスタQ7およびQ10がオン状態とな
り、各トランジスタQ3、Q6、Q7およびQ10にそれぞ
れコレクタ直流電流IC3、IC6、IC7およびIC10が流
れる。いっぽう、第1の利得制御部6のトランジスタQ
4およびQ5並びに第2の利得制御部8のトランジスタQ
8およびQ9がオフ状態となり、抵抗R5〜R8に高周波信
号電圧が生成される。
【0004】したがって、入力端子1から入力された高
周波信号電圧は、コンデンサC1を経た後、トランジス
タQ1およびQ2においてその差動動作によって増幅さ
れ、利得制御電圧印加端子3に印加された利得制御電圧
(V2+ΔV)(V)によってその利得が最大に制御さ
れた第1の利得制御部6において増幅される。次に、第
1の利得制御部6の出力信号電圧は、コンデンサC3
よびC4を経て、利得制御電圧印加端子3に印加される
利得制御電圧(V2+ΔV)(V)によってその利得が
最大に制御された第2の利得制御部8において増幅され
た後、コンデンサC5を介して出力端子7から出力され
る。
【0005】いっぽう、この利得制御回路の利得を減少
させる時(以下、このような場合を利得減少時という)
には、利得制御電圧印加端子3には、利得制御電圧とし
て(V2−ΔV)(V)を印加する。これにより、第1
の利得制御部6のトランジスタQ3およびQ6並びに第2
の利得制御部8のトランジスタQ7およびQ10がオフ状
態となり、各トランジスタQ3、Q6、Q7およびQ10
それぞれ流れるコレクタ直流電流IC3、IC6、IC7およ
びIC10は極僅かとなる。いっぽう、第1の利得制御部
6のトランジスタQ4およびQ5並びに第2の利得制御部
8のトランジスタQ8およびQ9がオン状態となり、各ト
ランジスタQ4、Q5、Q8およびQ9にそれぞれコレクタ
直流電流IC4、IC5、IC8およびIC9が流れる。
【0006】したがって、入力端子1から入力された高
周波信号電圧は、コンデンサC1を経た後、トランジス
タQ1およびQ2においてその差動動作によって増幅さ
れ、利得制御電圧印加端子3に印加された利得制御電圧
(V2−ΔV)(V)によってその利得が減少させられ
た第1の利得制御部6において減衰される。次に、第1
の利得制御部6の僅かな出力信号電圧は、コンデンサC
3およびC4を経て、利得制御電圧印加端子3に印加され
る利得制御電圧(V2−ΔV)(V)によってその利得
が減少させられた第2の利得制御部8においてさらに減
衰された後、コンデンサC5を介して出力端子7から出
力される。以上説明したように、出力端子7から出力さ
れた高周波信号電圧に応じて、利得制御電圧印加端子3
に利得制御電圧として電圧(V2−ΔV)(V)から
(V2+ΔV)(V)までを印加することにより、この
利得制御回路の出力信号電圧が所定のレベルに保たれる
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の利得制御回路においては、トランジスタQ3〜Q10
には、常にコレクタ直流電流が並列に流れているため、
消費電力が多いという欠点があった。この発明は、この
ような背景の下になされたもので、消費電力を少なくす
ることができる利得制御回路を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明による利得制御
回路は、前置増幅部と、前段利得制御回路部(12)
と、後段利得制御回路部(15)とを有し、前記前置増
幅部は、エミッタが定電流源(I 4 )を介して接地さ
れ、ベースに高周波信号が入力される第1のトランジス
タ(Q 11 )を含み、前記前段利得制御回路部(12)
は、エミッタ同士が接続され、接続された共通のエミッ
タが、前記前置増幅部に含まれる第1のトランジスタ
(Q 11 )のコレクタに接続され、コレクタ間に、高周波
信号電流を阻止し、直流電流を通過させる高周波阻止手
段(L 1 )が接続された一対の第2のトランジスタ(Q
12 )および第3のトランジスタ(Q 13 )を含み、前記第
3のトランジスタ(Q 13 )のベースには利得制御電圧が
加えられ、前記第2のトランジスタ(Q 12 )のベースに
はバイアス電圧が加えられ、前記後段利得制御回路部
(15)は、エミッタ同士が接続され、接続された共通
のエミッタが、前記前段利得制御回路部(12)に含ま
れる第3のトランジスタ(Q 13 )のコレクタに接続され
た一対の第4のトランジスタ(Q 14 )および第5のトラ
ンジスタ(Q 15 )を含み、前記第4のトランジスタ(Q
14 )のコレクタは電源(4)に接続され、前記第5のト
ランジスタ(Q 15 )のコレクタは出力端と接続されると
共に、負荷抵抗(R 11 )を介して前記電源(4)に接続
され、前記第5のトランジスタ(Q 15 )のベースには利
得制御電圧が加えられ、前記第4のトランジスタ
(Q 14 )のベースにはバイアス電圧が加えられている
とを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成によれば、たとえば、前置増幅部を初
段とし、前置増幅部の出力端と2段目の前段利得制御回
路部(12)の入力端とを接続するとともに、2段目の
前段利得制御回路部(12)の出力端と最終段の後段利
得制御回路部(15)の入力端とを接続し、初段の前置
増幅部の入力端から高周波信号を入力するとともに、各
段の利得制御回路に、それぞれ2つづつ含まれるトラ
ンジスタのコレクタ直流電流の分流比を調整すると、各
段の利得制御回路部の利得が制御されるとともに、各回
路には共通のコレクタ直流電流が流れ、最終段の後段利
得制御回路部(15)の出力端から所望のレベルの高周
波信号が出力される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について説明する。図1はこの発明の第1の実施例によ
る利得制御回路の構成を示す回路図であり、この図にお
いて、図17の各部に対応する部分には同一の符号を付
け、その説明を省略する。図1において、Q11は前置増
幅用のトランジスタ、9は電圧V3のバイアス印加用の
定電圧源、R9はバイアス印加用の抵抗、R10は電流帰
還用の抵抗、I4は定電流源である。また、10は第1
の利得制御電圧が印加される利得制御電圧印加端子、1
1は電圧V4のバイアス印加用の定電圧源、Q12および
13はそれぞれ特性がそろった利得制御用のトランジス
タ、L1は高周波阻止用のチョークコイル、C6およびC
7はそれぞれ高周波接地用のコンデンサである。そし
て、定電圧源11、トランジスタQ12およびQ13、チョ
ークコイルL1並びにコンデンサC6およびC7は、第1
の利得制御部12を構成している。さらに、13は第2
の利得制御電圧が印加される利得制御電圧印加端子、1
4は電圧V5のバイアス印加用の定電圧源、Q14および
15はそれぞれ特性がそろった利得制御用のトランジス
タ、C8およびC9はそれぞれ高周波接地用のコンデン
サ、R11は負荷抵抗である。そして、定電圧源14、ト
ランジスタQ14およびQ15、コンデンサC8およびC9
びに負荷抵抗R11は、第2の利得制御部15を構成して
いる。
【0011】このような構成において、まず、最大利得
時には、利得制御電圧印加端子10に利得制御電圧とし
て(V4+ΔV)(V)を印加するとともに、利得制御
電圧印加端子13に利得制御電圧として(V5+ΔV)
(V)を印加する。これにより、第1の利得制御部12
のトランジスタQ13および第2の利得制御部15のトラ
ンジスタQ15がそれぞれオン状態となるとともに、第1
の利得制御部12のトランジスタQ12および第2の利得
制御部15のトランジスタQ14がそれぞれオフ状態とな
る。
【0012】したがって、第2の利得制御部15のトラ
ンジスタQ15にはコレクタ直流電流IC15が流れ、トラ
ンジスタQ14にはコレクタ直流電流IC14が極僅か流れ
る。そして、これらのコレクタ直流電流の和(IC14
C15)が第1の利得制御部12に供給され、第1の利
得制御部12のトランジスタQ13にはコレクタ直流電流
C13が流れ、トランジスタQ12にはコレクタ直流電流
C12が極僅か流れる。そして、これらのコレクタ直流
電流の和(IC12+IC13)がトランジスタQ11にコレク
タ直流電流IC11として供給される。この場合、トラン
ジスタQ11に流れるコレクタ直流電流IC11は、定電流
源I4があることにより一定であり、このため、トラン
ジスタQ12およびQ13のそれぞれの流れるコレクタ直流
電流の和(IC12+IC13)は一定となる。
【0013】これにより、入力端子1から入力された高
周波信号電圧は、コンデンサC1を経て、トランジスタ
11において増幅された後、利得制御電圧印加端子10
に印加された利得制御電圧(V4+ΔV)(V)によっ
てその利得が最大に制御された第1の利得制御部12に
おいて増幅される。次に、第1の利得制御部12の出力
信号電圧は、利得制御電圧印加端子13に印加される利
得制御電圧(V5+ΔV)(V)によってその利得が最
大に制御された第2の利得制御部15において増幅され
た後、コンデンサC5を介して出力端子7から出力され
る。
【0014】いっぽう、利得減少時には、利得制御電圧
印加端子10に利得制御電圧として(V4−ΔV)
(V)を印加するとともに、利得制御電圧印加端子13
に利得制御電圧として(V5−ΔV)(V)を印加す
る。これにより、第1の利得制御部12のトランジスタ
13および第2の利得制御部15のトランジスタQ15
それぞれオフ状態となる。いっぽう、第1の利得制御部
12のトランジスタQ12および第2の利得制御部15の
トランジスタQ14がオン状態となる。
【0015】したがって、第2の利得制御部15のトラ
ンジスタQ14にはコレクタ直流電流IC14が流れ、トラ
ンジスタQ15にはコレクタ直流電流IC15が極僅か流れ
る。そして、これらのコレクタ直流電流の和(IC14
C15)が第1の利得制御部12に供給され、第1の利
得制御部12のトランジスタQ12にはコレクタ直流電流
C12が流れ、トランジスタQ13にはコレクタ直流電流
C13が極僅か流れる。そして、これらのコレクタ直流
電流の和(IC12+IC13)がトランジスタQ11にコレク
タ直流電流IC11として供給される。
【0016】これにより、入力端子1から入力された高
周波信号電圧は、コンデンサC1を経て、トランジスタ
11において増幅された後、利得制御電圧印加端子10
に印加された利得制御電圧(V4−ΔV)(V)によっ
てその利得が減少させられた第1の利得制御部12にお
いて減衰されるとともに、チョークコイルL1によって
その高周波成分が充分に阻止される。次に、第1の利得
制御部12の僅かな出力信号電圧は、利得制御電圧印加
端子13に印加される利得制御電圧(V5−ΔV)
(V)によってその利得が減少させられた第2の利得制
御部15においてさらに減衰された後、コンデンサC5
を介して出力端子7から出力される。以上説明したよう
に、出力端子7から出力される高周波信号電圧に応じ
て、利得制御電圧印加端子10に利得制御電圧として電
圧(V4−ΔV)(V)から(V4+ΔV)(V)までを
印加するとともに、利得制御電圧印加端子13に利得制
御電圧として電圧(V5−ΔV)(V)から(V5+Δ
V)(V)までを印加することにより、この利得制御回
路の出力信号電圧が所定のレベルに保たれるのである。
【0017】ここで、トランジスタQ13およびQ15に同
じ特性のものを用いた場合のこの利得制御回路の減衰量
r(dB)を以下に示す。トランジスタQ13およびQ
15が同じ特性であるので、トランジスタQ13およびQ15
のそれぞれに流れるコレクタ直流電流IC13およびIC15
は等しく、次式で表される。 IC13=IC15=IS×exp(VBE/Vt)・・・ 但し、 Vt=(k×T/q)・・・ 式および式において、ISはトランジスタのコレク
タ飽和電流、Vtは熱電圧、kはボルツマン定数、Tは
絶対温度、qは電荷である。図2にこのコレクタ直流電
流IC13およびIC15のベース・エミッタ間電圧VBEに対
する特性の一例を示す。また、トランジスタQ13および
15のコレクタ直流電流IC13およびIC15に対する減衰
量Grは、次式で表される。 Gr=20log(IC13G/IC13F)+20log(IC15G/IC15F)・・・ 式において、IC13GはトランジスタQ13の利得制御時
のコレクタ直流電流値、IC13FはトランジスタQ13の最
大利得時のコレクタ直流電流値、IC15Gはトランジスタ
15の利得制御時のコレクタ直流電流値、IC15Fはトラ
ンジスタQ15の最大利得時のコレクタ直流電流値であ
る。このように、減衰量Grは、トランジスタQ13およ
びQ15のコレクタ直流電流IC13およびIC15の関数とし
て表され、また、コレクタ直流電流IC13およびI
C15は、ベース・エミッタ間電圧VBEの関数として表さ
れるので、所望の減衰量Grが得られるように利得制御
電圧印加端子10および13に利得制御電圧を印加する
ことにより、利得を制御することができる。ここで、図
3に減衰量Grの利得制御電圧ΔVに対する特性の一例
を示す。図3の曲線において、減衰量Grが0(dB)
の部分が最大利得時であることを示しており、この例に
おいては、利得制御電圧印加端子10に利得制御電圧と
して電圧(V4−約0.1)(V)から(V4+約0.
1)(V)までを印加するとともに、利得制御電圧印加
端子13に利得制御電圧として電圧(V5−約0.1)
(V)から(V5+約0.1)(V)までを印加するこ
とにより、減衰量Grが約50(dB)から約0(d
B)まで変化する。
【0018】また、上述した第1の実施例においては、
第1の利得制御部12と第2の利得制御部15に共通の
コレクタ直流電流が流れるように構成するとともに、第
1の利得制御部12の出力段としてチョークコイルL1
を用いたので、2つのトランジスタQ14およびQ15のコ
レクタ直流電流(IC14+IC15)を合流させてトランジ
スタQ12およびQ13に流すことができ、従来の場合に比
べて消費電力を大幅に削減することができる。また、高
周波信号の歪も改善することができる。
【0019】次に、この発明の第2の実施例について説
明する。図4はこの発明の第2の実施例による利得制御
回路の構成を示す回路図であり、この図において、図1
の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明
を省略する。図4に示す利得制御回路においては、第1
の利得制御部12に代えて、チョークコイルL1の一端
とトランジスタQ12のコレクタとの接続点と接地との間
に、高周波接地用のコンデンサC10が介挿された第1の
利得制御部16が新たに設けられている。
【0020】このような構成において、最大利得時の動
作については、上述した第1の実施例とほぼ同様である
ので、その説明を省略する。利得減少時には、利得制御
電圧印加端子10に利得制御電圧として(V4−ΔV)
(V)を印加するとともに、利得制御電圧印加端子13
に利得制御電圧として(V5−ΔV)(V)を印加す
る。これにより、第1の利得制御部16のトランジスタ
13および第2の利得制御部15のトランジスタQ15
それぞれオフ状態となる。いっぽう、第1の利得制御部
16のトランジスタQ12および第2の利得制御部15の
トランジスタQ14がオン状態となる。
【0021】入力端子1から入力された高周波信号電圧
は、コンデンサC1を経て、トランジスタQ11において
増幅された後、利得制御電圧印加端子10に印加された
利得制御電圧(V4−ΔV)(V)によってその利得が
減少させられた第1の利得制御部16において減衰され
るとともに、チョークコイルL1およびコンデンサC10
によってその高周波成分が第1の実施例の場合よりさら
に充分に阻止される。次に、第1の利得制御部16の僅
かな出力信号電圧は、利得制御電圧印加端子13に印加
される利得制御電圧(V5−ΔV)(V)によってその
利得が減少させられた第2の利得制御部15においてさ
らに減衰された後、コンデンサC5を介して出力端子7
から出力される。このように、上述した第2の実施例に
よれば、第1の利得制御部16に第1の実施例のチョー
クコイルL1に加えてコンデンサC10も設けたので、利
得減少時の減衰量が第1の実施例より大きくなる。
【0022】次に、この発明の第3の実施例について説
明する。図5はこの発明の第3の実施例による利得制御
回路の構成を示す回路図であり、この図において、図4
の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明
を省略する。図5に示す利得制御回路においては、第1
の利得制御部16に代えて、チョークコイルL1の代わ
に抵抗R12が設けられた第1の利得制御部17が新た
に設けられている。
【0023】このような構成において、最大利得時の動
作については、上述した第1の実施例とほぼ同様である
ので、その説明を省略する。利得減少時には、利得制御
電圧印加端子10に利得制御電圧として(V4−ΔV)
(V)を印加するとともに、利得制御電圧印加端子13
に利得制御電圧として(V5−ΔV)(V)を印加す
る。これにより、第1の利得制御部17のトランジスタ
13および第2の利得制御部15のトランジスタQ15
それぞれオフ状態となる。いっぽう、第1の利得制御部
17のトランジスタQ12および第2の利得制御部15の
トランジスタQ14がオン状態となる。
【0024】入力端子1から入力された高周波信号電圧
は、コンデンサC1を経て、トランジスタQ11において
増幅された後、利得制御電圧印加端子10に印加された
利得制御電圧(V4−ΔV)(V)によってその利得が
減少させられた第1の利得制御部17において減衰され
るとともに、抵抗R12およびコンデンサC10によってそ
の高周波成分が第2の実施例の場合と同様、充分に阻止
される。次に、第1の利得制御部17の僅かな出力信号
電圧は、利得制御電圧印加端子13に印加される利得制
御電圧(V5−ΔV)(V)によってその利得が減少さ
せられた第2の利得制御部15においてさらに減衰され
た後、コンデンサC5を介して出力端子7から出力され
る。このように、上述した第3の実施例によれば、第2
の実施例のチョークコイルL1に代えて抵抗R12を設け
たので、第2の実施例の場合と同様、利得減少時の減衰
量が第1の実施例より大きくなる。
【0025】次に、この発明の第4の実施例について説
明する。図6はこの発明の第4の実施例による利得制御
回路の構成を示す回路図であり、この図において、図1
の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明
を省略する。図6に示す利得制御回路においては、第1
の利得制御部12に代えて、第1の利得制御部18が新
たに設けられている。第1の利得制御部18において、
16は高周波阻止用のPNP型トランジスタ、19は電
圧V6のバイアス印加用の定電圧源、R13はバイアス印
加用の抵抗、C11およびC12はそれぞれ高周波接地用の
コンデンサである。
【0026】このような構成において、まず、最大利得
時には、利得制御電圧印加端子10に利得制御電圧とし
て(V4+ΔV)(V)を印加するとともに、利得制御
電圧印加端子13に利得制御電圧として(V5+ΔV)
(V)を印加する。これにより、第1の利得制御部18
のトランジスタQ13および第2の利得制御部15のトラ
ンジスタQ15がそれぞれオン状態となるとともに、第1
の利得制御部18のトランジスタQ12およびQ16並びに
第2の利得制御部15のトランジスタQ14がそれぞれオ
フ状態となる。
【0027】したがって、第2の利得制御部15のトラ
ンジスタQ15にはコレクタ直流電流IC15が流れ、トラ
ンジスタQ14にはコレクタ直流電流IC14が極僅か流れ
る。そして、これらのコレクタ直流電流の和(IC14
C15)が第1の利得制御部18に供給される。次に、
第1の利得制御部18のトランジスタQ13にはコレクタ
直流電流IC13が流れるが、トランジスタQ12には
コレクタ直流電流IC12が極僅かしか流れず、この極僅
かなコレクタ直流電流IC12がコレクタ直流電流IC16
としてトランジスタQ16に流れる。そして、これらのコ
レクタ直流電流の和(IC12+IC13)がトランジスタQ
11にコレクタ直流電流IC11として供給される。この場
合、トランジスタQ11に流れるコレクタ直流電流IC11
は、定電流源I4があることにより一定であり、このた
め、トランジスタQ12およびQ13のそれぞれの流れるコ
レクタ直流電流の和(IC12+IC13)は一定となる。
【0028】これにより、入力端子1から入力された高
周波信号電圧は、コンデンサC1を経て、トランジスタ
11において増幅された後、利得制御電圧印加端子10
に印加された利得制御電圧(V4+ΔV)(V)によっ
てその利得が最大に制御された第1の利得制御部18に
おいて増幅される。なお、上述したように、トランジス
タQ12およびQ16がオフ状態であるため、トランジスタ
16のエミッタの高周波信号に対する入力インピーダン
スが後段である第2の利得制御部15と比較して高いの
で、第1の利得制御部18の最大利得は、上述した第1
の実施例に比べて劣化しない。次に、第1の利得制御部
18の出力信号電圧は、利得制御電圧印加端子13に印
加される利得制御電圧(V5+ΔV)(V)によってそ
の利得が最大に制御された第2の利得制御部15におい
て増幅された後、コンデンサC5を介して出力端子7か
ら出力される。
【0029】いっぽう、利得減少時には、利得制御電圧
印加端子10に利得制御電圧として(V4−ΔV)
(V)を印加するとともに、利得制御電圧印加端子13
に利得制御電圧として(V5−ΔV)(V)を印加す
る。これにより、第1の利得制御部18のトランジスタ
13および第2の利得制御部15のトランジスタQ15
それぞれオフ状態となる。いっぽう、第1の利得制御部
18のトランジスタQ12およびQ16並びに第2の利得制
御部15のトランジスタQ14がオン状態となる。
【0030】したがって、第2の利得制御部15のトラ
ンジスタQ14にはコレクタ直流電流IC14が流れ、トラ
ンジスタQ15にはコレクタ直流電流IC15が極僅か流れ
る。そして、これらのコレクタ直流電流の和(IC14
C15)が第1の利得制御部18に供給される。次に、
第1の利得制御部18のトランジスタQ16にはコレクタ
直流電流IC16が流れ、このコレクタ直流電流IC16
コレクタ直流電流IC12としてトランジスタQ12に流れ
る。また、トランジスタQ13にはコレクタ直流電流I
C13が極僅か流れる。そして、これらのコレクタ直流電
流の和(IC12+IC13)がトランジスタQ11にコレクタ
直流電流IC11として供給される。
【0031】これにより、入力端子1から入力された高
周波信号電圧は、コンデンサC1を経て、トランジスタ
11において増幅された後、利得制御電圧印加端子10
に印加された利得制御電圧(V4−ΔV)(V)によっ
てその利得が減少させられた第1の利得制御部18にお
いて減衰される。この場合、そのコレクタが信号入力側
に接続されたトランジスタQ16の逆方向伝達特性並びに
高周波接地用のコンデンサC11およびC12により、高周
波信号電圧が充分に阻止される。次に、第1の利得制御
部18の僅かな出力信号電圧は、利得制御電圧印加端子
13に印加される利得制御電圧(V5−ΔV)(V)に
よってその利得が減少させられた第2の利得制御部15
においてさらに減衰された後、コンデンサC5を介して
出力端子7から出力される。このように、上述した第4
の実施例によれば、第1の実施例のチョークコイルL1
に代えて、トランジスタQ16、高周波接地用のコンデン
サC11およびC12、抵抗R13並びに定電圧源19を設け
たので、最大利得時の最大利得が第1の実施例より大き
くなる。
【0032】次に、この発明の第5の実施例について説
明する。図7はこの発明の第5の実施例による利得制御
回路の構成を示す回路図であり、この図において、図1
の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明
を省略する。図7において、Q17およびQ18はそれぞれ
特性がそろった前置増幅用のトランジスタ、19は電圧
7のバイアス印加用の定電圧源、R14およびR15はそ
れぞれバイアス印加用の抵抗、R16およびR17はそれぞ
れ電流帰還用の抵抗、I5は定電流源、C13は高周波信
号接地用のコンデンサである。また、20は第1の利得
制御電圧が印加される利得制御電圧印加端子、21は電
圧V8のバイアス印加用の定電圧源、Q19およびQ20
びにQ21およびQ22はそれぞれ特性がそろった利得制御
用のトランジスタ、L2およびL3はそれぞれ高周波阻止
用のチョークコイルである。そして、定電圧源21、ト
ランジスタQ19〜Q22並びにチョークコイルL2および
3は、第1の利得制御部22を構成している。さら
に、23は第2の利得制御電圧が印加される利得制御電
圧印加端子、24は電圧V9のバイアス印加用の定電圧
源、Q23およびQ24並びにQ25およびQ26はそれぞれ特
性がそろった利得制御用のトランジスタ、R18およびR
19はそれぞれ負荷抵抗である。そして、定電圧源24、
トランジスタQ23〜Q26並びに負荷抵抗R18およびR19
は、第2の利得制御部25を構成している。
【0033】このような構成において、まず、最大利得
時には、利得制御電圧印加端子20に利得制御電圧とし
て(V8+ΔV)(V)を印加するとともに、利得制御
電圧印加端子23に利得制御電圧として(V9+ΔV)
(V)を印加する。これにより、第1の利得制御部22
のトランジスタQ19およびQ22並びに第2の利得制御部
25のトランジスタQ23およびQ26がそれぞれオン状態
となるとともに、第1の利得制御部22のトランジスタ
20およびQ21並びに第2の利得制御部25のトランジ
スタQ24およびQ25がそれぞれオフ状態となる。
【0034】したがって、第2の利得制御部25のトラ
ンジスタQ23およびQ26にはそれぞれコレクタ直流電流
C23およびIC26が流れ、トランジスタQ24およびQ25
にはそれぞれコレクタ直流電流IC24およびIC25が極僅
か流れる。そして、これらのコレクタ直流電流の和(I
C23+IC24)および(IC25+IC26)が第1の利得制御
部22に供給され、第1の利得制御部22のトランジス
タQ19およびQ22にはそれぞれコレクタ直流電流IC19
およびIC22が流れ、トランジスタQ20およびQ21には
それぞれコレクタ直流電流IC20およびIC21が極僅か流
れる。そして、これらのコレクタ直流電流の和(IC19
+IC20)および(IC21+IC22)がトランジスタQ17
およびQ18にそれぞれコレクタ直流電流IC17およびI
C18として供給される。この場合、トランジスタQ17
よびQ18にそれぞれに流れるコレクタ直流電流の和(I
C17+IC18)は、定電流源I5があることにより一定で
ある。
【0035】これにより、入力端子1から入力された高
周波信号電圧は、コンデンサC1を経て、トランジスタ
17およびQ18において互いに逆相のコレクタ高周波信
号電流が流れる差動動作によって増幅された後、利得制
御電圧印加端子20に印加された利得制御電圧(V8
ΔV)(V)によってその利得が最大に制御された第1
の利得制御部22において増幅される。この場合、トラ
ンジスタQ19のベースとトランジスタQ22のベースとが
接続され、トランジスタQ20のベースとトランジスタQ
21のベースとが接続されているため、トランジスタQ19
とQ22とには互いに逆相のコレクタ高周波信号電流が流
れるとともに、これらのベースの接続点に流れ込むベー
ス電流が一定となり、同様に、トランジスタQ20とQ21
とには互いに逆相の極僅かなコレクタ高周波信号電流が
流れるとともに、これらのベースの接続点に流れ込むベ
ース電流が一定となる。したがって、各トランジスタQ
19〜Q22の各ベース電圧は、ベースバイアス供給部のイ
ンピーダンスに無関係に一定となるため、各ベース接続
点が高周波的に中点となる、すなわち、高周波的に接地
されたと同様な状態となり、この第1の利得制御部22
は、高周波においてベース接地回路として動作する。次
に、第1の利得制御部22の出力信号電圧は、利得制御
電圧印加端子23に印加される利得制御電圧(V9+Δ
V)(V)によってその利得が最大に制御された第2の
利得制御部25において増幅された後、コンデンサC5
を介して出力端子7から出力される。この第2の利得制
御部25も第1の利得制御部22と同様、高周波におい
てベース接地回路として動作する。
【0036】いっぽう、利得減少時には、利得制御電圧
印加端子20に利得制御電圧として(V8−ΔV)
(V)を印加するとともに、利得制御電圧印加端子23
に利得制御電圧として(V9−ΔV)(V)を印加す
る。これにより、第1の利得制御部22のトランジスタ
19およびQ22並びに第2の利得制御部25のトランジ
スタQ23およびQ26がそれぞれオフ状態となるととも
に、第1の利得制御部22のトランジスタQ20およびQ
21並びに第2の利得制御部25のトランジスタQ24およ
びQ25がそれぞれオン状態となる。
【0037】したがって、第2の利得制御部25のトラ
ンジスタQ24およびQ25にはそれぞれコレクタ直流電流
C24およびIC25が流れ、トランジスタQ23およびQ26
にはそれぞれコレクタ直流電流IC23およびIC26が極僅
か流れる。そして、これらのコレクタ直流電流の和(I
C23+IC24)および(IC25+IC26)が第1の利得制御
部22に供給され、第1の利得制御部22のトランジス
タQ19およびQ22にはそれぞれコレクタ直流電流IC19
およびIC22が極僅か流れ、トランジスタQ20およびQ
21にはそれぞれコレクタ直流電流IC20およびIC21が流
れる。そして、これらのコレクタ直流電流の和(IC19
+IC20)および(IC21+IC22)がトランジスタQ17
およびQ18にそれぞれコレクタ直流電流IC17およびI
C18として供給される。この場合、トランジスタQ17
よびQ18にそれぞれに流れるコレクタ直流電流の和(I
C17+IC18)は、定電流源I5があることにより一定で
ある。
【0038】これにより、入力端子1から入力された高
周波信号電圧は、コンデンサC1を経て、トランジスタ
17およびQ18において互いに逆相のコレクタ高周波信
号電流が流れる差動動作によって増幅された後、利得制
御電圧印加端子20に印加された利得制御電圧(V8
ΔV)(V)によってその利得が減少させられた第1の
利得制御部22において減衰されるとともに、チョーク
コイルL2およびL3によってその高周波成分が充分に阻
止される。すなわち、第1の利得制御部22は高周波に
おいてベース接地回路として動作し、トランジスタQ19
とQ22とには互いに逆相の極僅かなコレクタ高周波信号
電流しか流れないため、この第1の利得制御部22の利
得が減少し、いっぽう、トランジスタQ20とQ21とには
互いに逆相のコレクタ高周波信号電流が流れるが、チョ
ークコイルL2およびL3によってコレクタ電流の高周波
成分が充分に減衰される。次に、第1の利得制御部22
の僅かな出力信号電圧は、利得制御電圧印加端子23に
印加される利得制御電圧(V9−ΔV)(V)によって
その利得が減少させられた第2の利得制御部25におい
てさらに減衰された後、コンデンサC5を介して出力端
子7から出力される。この第2の利得制御部25も第1
の利得制御部22と同様、高周波においてベース接地回
路として動作する。以上説明したように、出力端子7か
ら出力される高周波信号電圧に応じて、利得制御電圧印
加端子20に利得制御電圧として電圧(V8−ΔV)
(V)から(V8+ΔV)(V)までを印加するととも
に、利得制御電圧印加端子23に利得制御電圧として電
圧(V9−ΔV)(V)から(V9+ΔV)(V)までを
印加することにより、この利得制御回路の出力信号電圧
が所定のレベルに保たれるのである。また、上述した第
5の実施例においては、第1の利得制御部22と第2の
利得制御部25に共通のコレクタ直流電流が流れるよう
に構成するとともに、第1の利得制御部22の出力段と
してチョークコイルL2およびL3を用いたので、2つの
トランジスタQ23およびQ24並びにQ25およびQ26のそ
れぞれのコレクタ直流電流(IC23+IC24)および(I
C25+IC26)を合流させて第1の利得制御部22に供給
することができ、従来の場合に比べて消費電力を大幅に
削減することができる。また、高周波信号の歪も改善す
ることができる。
【0039】次に、この発明の第6の実施例について説
明する。図8はこの発明の第6の実施例による利得制御
回路の構成を示す回路図であり、この図において、図7
の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明
を省略する。図8に示す利得制御回路においては、第1
の利得制御部22に代えて、第1の利得制御部26が新
たに設けられている。第1の利得制御部26が第1の利
得制御部22と異なる点は、チョークコイルL2の一端
とトランジスタQ20のコレクタとの接続点と接地との間
に、高周波接地用のコンデンサC14が新たに設けられて
いる点と、チョークコイルL3の一端とトランジスタQ
21のコレクタとの接続点と接地との間に、高周波接地用
のコンデンサC15が新たに設けられている点とである。
【0040】このような構成において、最大利得時の動
作については、上述した第5の実施例とほぼ同様である
ので、その説明を省略する。利得減少時には、利得制御
電圧印加端子20に利得制御電圧として(V8−ΔV)
(V)を印加するとともに、利得制御電圧印加端子23
に利得制御電圧として(V9−ΔV)(V)を印加す
る。これにより、第1の利得制御部26のトランジスタ
19およびQ22並びに第2の利得制御部25のトランジ
スタQ23およびQ26がそれぞれオフ状態となるととも
に、第1の利得制御部22のトランジスタQ20およびQ
21並びに第2の利得制御部25のトランジスタQ24およ
びQ25がそれぞれオン状態となる。
【0041】入力端子1から入力された高周波信号電圧
は、コンデンサC1を経て、トランジスタQ17およびQ
18において互いに逆相のコレクタ高周波信号電流が流れ
る差動動作によって増幅された後、利得制御電圧印加端
子20に印加された利得制御電圧(V8−ΔV)(V)
によってその利得が減少させられた第1の利得制御部2
6において減衰されるとともに、チョークコイルL2
よびL3並びにコンデンサC14およびC15によってその
高周波成分が第5の実施例の場合よりさらに充分に阻止
される。次に、第1の利得制御部26の僅かな出力信号
電圧は、利得制御電圧印加端子23に印加される利得制
御電圧(V9−ΔV)(V)によってその利得が減少さ
せられた第2の利得制御部25においてさらに減衰され
た後、コンデンサC5を介して出力端子7から出力され
る。このように、上述した第6の実施例によれば、第1
の利得制御部26に第5の実施例のチョークコイルL2
およびL3に加えてコンデンサC14およびC15も設けた
ので、利得減少時の減衰量が第5の実施例より大きくな
る。
【0042】次に、この発明の第7の実施例について説
明する。図9はこの発明の第7の実施例による利得制御
回路の構成を示す回路図であり、この図において、図7
の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明
を省略する。図9に示す利得制御回路においては、第1
の利得制御部22に代えて、チョークコイルL2とトラ
ンジスタQ20との接続点と、チョークコイルL3とトラ
ンジスタQ21との接続点とを接続した第1の利得制御部
27が新たに設けられている。
【0043】このような構成において、最大利得時の動
作については、上述した第5の実施例とほぼ同様である
ので、その説明を省略する。利得減少時には、利得制御
電圧印加端子20に利得制御電圧として(V8−ΔV)
(V)を印加するとともに、利得制御電圧印加端子23
に利得制御電圧として(V9−ΔV)(V)を印加す
る。これにより、第1の利得制御部27のトランジスタ
19およびQ22並びに第2の利得制御部25のトランジ
スタQ23およびQ26がそれぞれオフ状態となるととも
に、第1の利得制御部27のトランジスタQ20およびQ
21並びに第2の利得制御部25のトランジスタQ24およ
びQ25がそれぞれオン状態となる。
【0044】入力端子1から入力された高周波信号電圧
は、コンデンサC1を経て、トランジスタQ17およびQ
18において互いに逆相のコレクタ高周波信号電流が流れ
る差動動作によって増幅された後、利得制御電圧印加端
子20に印加された利得制御電圧(V8−ΔV)(V)
によってその利得が減少させられた第1の利得制御部2
7において減衰されるとともに、チョークコイルL2
よびL3によってその高周波成分が充分に阻止される。
この場合、第5の実施例のところで述べたように、トラ
ンジスタQ20とQ21とには互いに逆相のコレクタ高周波
信号電流が流れるので、それぞれのコレクタに発生した
高周波信号電圧は互いに逆相である。このため、この実
施例のように、トランジスタQ20およびQ21それぞれの
コレクタを接続すると、この接続点が高周波的に中点と
なる、すなわち、高周波的に接地したと同様な状態とな
り、これらのコレクタに発生した高周波信号電圧は相殺
され、充分に減衰される。次に、第1の利得制御部27
の僅かな出力信号電圧は、利得制御電圧印加端子23に
印加される利得制御電圧(V9−ΔV)(V)によって
その利得が減衰させられた第2の利得制御部25におい
てさらに減衰された後、コンデンサC5を介して出力端
子7から出力される。このように、上述した第7の実施
例によれば、第1の利得制御部27において、第5の実
施例のチョークコイルL2とトランジスタQ20との接続
点と、チョークコイルL3とトランジスタQ21との接続
点とを接続したので、利得減少時の減衰量が第5の実施
例より大きくなる。
【0045】次に、この発明の第8の実施例について説
明する。図10はこの発明の第8の実施例による利得制
御回路の構成を示す回路図であり、この図において、図
9の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説
明を省略する。図10に示す利得制御回路においては、
第1の利得制御部27に代えて、チョークコイルL2
一端とチョークコイルL3の一端との接続点と接地との
間に、高周波接地用のコンデンサC16を介挿した第1の
利得制御部28が新たに設けられている。
【0046】このような構成において、最大利得時の動
作については、上述した第5の実施例とほぼ同様である
ので、その説明を省略する。利得減少時には、利得制御
電圧印加端子20に利得制御電圧として(V8−ΔV)
(V)を印加するとともに、利得制御電圧印加端子23
に利得制御電圧として(V9−ΔV)(V)を印加す
る。これにより、第1の利得制御部28のトランジスタ
19およびQ22並びに第2の利得制御部25のトランジ
スタQ23およびQ26がそれぞれオフ状態となるととも
に、第1の利得制御部28のトランジスタQ20およびQ
21並びに第2の利得制御部25のトランジスタQ24およ
びQ25がそれぞれオン状態となる。
【0047】入力端子1から入力された高周波信号電圧
は、コンデンサC1を経て、トランジスタQ17およびQ
18において互いに逆相のコレクタ高周波信号電流が流れ
る差動動作によって増幅された後、利得制御電圧印加端
子20に印加された利得制御電圧(V8−ΔV)(V)
によってその利得が減少させられた第1の利得制御部2
8において減衰されるとともに、チョークコイルL2
よびL3並びにコンデンサC16によってその高周波成分
が充分に阻止される。この場合、第5の実施例のところ
で述べたように、トランジスタQ20とQ21とには互いに
逆相のコレクタ高周波信号電流が流れるので、それぞれ
のコレクタに発生した高周波信号電圧は互いに逆相であ
る。このため、この実施例のように、トランジスタQ20
およびQ21それぞれのコレクタを接続すると、この接続
点が高周波的に中点となる、すなわち、高周波的に接地
したと同様な状態となり、これらのコレクタに発生した
高周波信号電圧は相殺され、充分に減衰される。また、
トランジスタQ20のコレクタとQ21のコレクタとの接続
点が高周波的に中点とならない場合、すなわち、トラン
ジスタQ20とQ21とに互いに逆相であるが、アンバラン
スなコレクタ高周波信号電流が流れた場合でも、高周波
阻止用のコンデンサC16があるので、トランジスタQ20
およびQ21のコレクタに発生した高周波信号電圧は充分
に減衰される。次に、第1の利得制御部28の僅かな出
力信号電圧は、利得制御電圧印加端子23に印加される
利得制御電圧(V9−ΔV)(V)によってその利得が
減衰させられた第2の利得制御部25においてさらに減
衰された後、コンデンサC5を介して出力端子7から出
力される。
【0048】次に、この発明の第9の実施例について説
明する。図11はこの発明の第9の実施例による利得制
御回路の構成を示す回路図であり、この図において、図
8の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説
明を省略する。図11に示す利得制御回路においては、
第1の利得制御部26に代えて、チョークコイルL2
よびL3の代わりに高周波阻止用の抵抗R 20 およびR 21
設けられた第1の利得制御部29が新たに設けられて
いる。なお、動作については、上述した第6実施例とほ
ぼ同様であるので、その説明を省略する。
【0049】次に、この発明の第10の実施例について
説明する。図12はこの発明の第10の実施例による利
得制御回路の構成を示す回路図であり、この図におい
て、図9の各部に対応する部分には同一の符号を付け、
その説明を省略する。図12に示す利得制御回路におい
ては、第1の利得制御部27に代えて、チョークコイル
2およびL3の代わりに高周波阻止用の抵抗R 20 および
21 設けられた第1の利得制御部30が新たに設けら
れている。なお、動作については、上述した第7実施例
とほぼ同様であるので、その説明を省略する。
【0050】次に、この発明の第11の実施例について
説明する。図13はこの発明の第11の実施例による利
得制御回路の構成を示す回路図であり、この図におい
て、図10の各部に対応する部分には同一の符号を付
け、その説明を省略する。図13に示す利得制御回路に
おいては、第1の利得制御部28に代えて、チョークコ
イルL2およびL3の代わりの高周波阻止用の抵抗R 20
よびR 21 設けられた第1の利得制御部31が新たに設
けられている。なお、動作については、上述した第8実
施例とほぼ同様であるので、その説明を省略する。
【0051】次に、この発明の第12の実施例について
説明する。図14はこの発明の第12の実施例による利
得制御回路の構成を示す回路図であり、この図におい
て、図7の各部に対応する部分には同一の符号を付け、
その説明を省略する。図14に示す利得制御回路におい
ては、第1の利得制御部22に代えて、第1の利得制御
部32が設けられている。第1の利得制御部32におい
て、Q27およびQ28はそれぞれ特性のそろった高周波阻
止用のPNP型トランジスタ、33は電圧V10のバイア
ス印加用の定電圧源、R22およびR23はそれぞれバイア
ス印加用の抵抗、C17およびC18はそれぞれ高周波接地
用のコンデンサである。
【0052】このような構成において、まず、最大利得
時には、利得制御電圧印加端子20に利得制御電圧とし
て(V8+ΔV)(V)を印加するとともに、利得制御
電圧印加端子23に利得制御電圧として(V9+ΔV)
(V)を印加する。これにより、第1の利得制御部32
のトランジスタQ19およびQ22並びに第2の利得制御部
25のトランジスタQ23およびQ26がそれぞれオン状態
となるとともに、第1の利得制御部32のトランジスタ
20、Q21、Q27およびQ28並びに第2の利得制御部2
5のトランジスタQ24およびQ25がそれぞれオフ状態と
なる。
【0053】したがって、第2の利得制御部25のトラ
ンジスタQ23およびQ26にはそれぞれコレクタ直流電流
C23およびIC26が流れ、トランジスタQ24およびQ25
にはそれぞれコレクタ直流電流IC24およびIC25が極僅
か流れる。そして、これらのコレクタ直流電流の和(I
C23+IC24)および(IC25+IC26)が第1の利得制御
部32に供給される。次に、第1の利得制御部32のト
ランジスタQ19およびQ22にはそれぞれコレクタ直流電
流IC19およびIC22が流れるが、トランジスタQ20およ
びQ21にはそれぞれコレクタ直流電流IC20およびIC21
が極僅かしか流れず、この極僅かなコレクタ直流電流I
C20およびIC21がそれぞれコレクタ直流電流IC27およ
びIC28としてトランジスタQ27およびQ27に流れる。
そして、これらのコレクタ直流電流の和(IC19
C20)および(IC21+IC22)がトランジスタQ17
よびQ18にそれぞれコレクタ直流電流IC17およびIC18
として供給される。この場合、トランジスタQ17および
18にそれぞれに流れるコレクタ直流電流の和(IC17
+IC18)は、定電流源I5があることにより一定であ
る。
【0054】これにより、入力端子1から入力された高
周波信号電圧は、コンデンサC1を経て、トランジスタ
17およびQ18において互いに逆相のコレクタ高周波信
号電流が流れる差動動作によって増幅された後、利得制
御電圧印加端子20に印加された利得制御電圧(V8
ΔV)(V)によってその利得が最大に制御された第1
の利得制御部32において増幅される。この場合、トラ
ンジスタQ19のベースとトランジスタQ22のベースとが
接続され、トランジスタQ20のベースとトランジスタQ
21のベースとが接続されているため、トランジスタQ19
とQ22とには互いに逆相のコレクタ高周波信号電流が流
れるとともに、ベースの接続点に流れ込むベース電流が
一定となり、同様に、トランジスタQ20とQ21とには互
いに逆相の極僅かなコレクタ高周波信号電流が流れると
ともに、ベースの接続点に流れ込むベース電流が一定と
なる。したがって、各トランジスタQ19〜Q22の各ベー
ス電圧は、ベースバイアス供給部のインピーダンスに無
関係に一定となるため、各ベース接続点が高周波的に中
点となる、すなわち、高周波的に接地されたと同様な状
態となり、この第1の利得制御部32は、高周波におい
てベース接地回路として動作する。なお、上述したよう
に、トランジスタQ20およびQ27並びにQ21およびQ28
がそれぞれオフ状態であるため、トランジスタQ27およ
びQ28のエミッタの高周波信号に対する入力インピーダ
ンスが第2の利得制御部25と比較して高いので、第1
の利得制御部32の最大利得は、上述した第5の実施例
に比べて劣化しない。次に、第1の利得制御部32の出
力信号電圧は、利得制御電圧印加端子23に印加される
利得制御電圧(V9+ΔV)(V)によってその利得が
最大に制御された第2の利得制御部25において増幅さ
れた後、コンデンサC5を介して出力端子7から出力さ
れる。この第2の利得制御部25も第1の利得制御部3
2と同様、高周波においてベース接地回路として動作す
る。
【0055】いっぽう、利得減少時には、利得制御電圧
印加端子20に利得制御電圧として(V8−ΔV)
(V)を印加するとともに、利得制御電圧印加端子23
に利得制御電圧として(V9−ΔV)(V)を印加す
る。これにより、第1の利得制御部32のトランジスタ
19およびQ22並びに第2の利得制御部25のトランジ
スタQ23およびQ26がそれぞれオフ状態となるととも
に、第1の利得制御部32のトランジスタQ20、Q21
27およびQ28並びに第2の利得制御部25のトランジ
スタQ24およびQ25がそれぞれオン状態となる。
【0056】したがって、第2の利得制御部25のトラ
ンジスタQ24およびQ25にはそれぞれコレクタ直流電流
C24およびIC25が流れ、トランジスタQ23およびQ26
にはそれぞれコレクタ直流電流IC23およびIC26が極僅
か流れる。そして、これらのコレクタ直流電流の和(I
C23+IC24)および(IC25+IC26)が第1の利得制御
部32に供給される。次に、第1の利得制御部32のト
ランジスタQ27およびQ28にはそれぞれコレクタ直流電
流IC27およびIC28が流れ、これらのコレクタ直流電流
C27およびIC28がコレクタ直流電流IC20およびIC21
としてそれぞれトランジスタQ20およびQ21に流れる。
また、トランジスタQ19およびQ22にはそれぞれコレク
タ直流電流IC19およびIC22が極僅か流れる。そして、
これらのコレクタ直流電流の和(IC19+IC20)および
(IC21+IC22)がトランジスタQ17およびQ18にそれ
ぞれコレクタ直流電流IC17およびIC18として供給され
る。この場合、トランジスタQ17およびQ18にそれぞれ
に流れるコレクタ直流電流の和(IC17+IC18)は、定
電流源I5があることにより一定である。
【0057】これにより、入力端子1から入力された高
周波信号電圧は、コンデンサC1を経て、トランジスタ
17およびQ18において互いに逆相のコレクタ高周波信
号電流が流れる差動動作によって増幅された後、利得制
御電圧印加端子20に印加された利得制御電圧(V8
ΔV)(V)によってその利得が減少させられた第1の
利得制御部32において減衰される。すなわち、第1の
利得制御部32は高周波においてベース接地回路として
動作し、トランジスタQ19とQ22とには互いに逆相の極
僅かなコレクタ高周波信号電流しか流れないため、この
第1の利得制御部32の利得が減少し、いっぽう、トラ
ンジスタQ20とQ21とには互いに逆相のコレクタ高周波
信号電流が流れるが、トランジスタQ20およびQ21のそ
れぞれのコレクタに発生した高周波信号電圧は、高周波
接地用のコンデンサC17およびC18並びにそのコレクタ
が信号入力側に接続された高周波阻止用のPNP型トラ
ンジスタQ27およびQ28の逆方向伝達特性により、充分
に減衰される。次に、第1の利得制御部32の僅かな出
力信号電圧は、利得制御電圧印加端子23に印加される
利得制御電圧(V9−ΔV)(V)によってその利得が
減少させられた第2の利得制御部25においてさらに減
衰された後、コンデンサC5を介して出力端子7から出
力される。この第2の利得制御部25も第1の利得制御
部32と同様、高周波においてベース接地回路として動
作する。このように、上述した第12の実施例によれ
ば、第5の実施例のチョークコイルL2およびL3に代え
て、トランジスタQ27およびQ28、高周波接地用のコン
デンサC17およびC18抵抗R 22 およびR 23 並びに定電
圧源33を設けたので、最大利得時の最大利得が第5の
実施例より大きくなる。
【0058】次に、この発明の第13の実施例について
説明する。図15はこの発明の第13の実施例による利
得制御回路の構成を示す回路図であり、この図におい
て、図14の各部に対応する部分には同一の符号を付
け、その説明を省略する。図15に示す利得制御回路に
おいては、第1の利得制御部32に代えて、トランジス
タQ27のコレクタとトランジスタQ20のコレクタとの接
続点と、トランジスタQ28のコレクタとトランジスタQ
21のコレクタとの接続点とを接続した第1の利得制御部
34が新たに設けられている。
【0059】このような構成において、最大利得時の動
作については、上述した第12の実施例とほぼ同様であ
るので、その説明を省略する。利得減少時には、利得制
御電圧印加端子20に利得制御電圧として(V8−Δ
V)(V)を印加するとともに、利得制御電圧印加端子
23に利得制御電圧として(V9−ΔV)(V)を印加
する。これにより、第1の利得制御部34のトランジス
タQ19およびQ22並びに第2の利得制御部25のトラン
ジスタQ23およびQ26がそれぞれオフ状態となるととも
に、第1の利得制御部34のトランジスタQ20、Q21
27およびQ28並びに第2の利得制御部25のトランジ
スタQ24およびQ25がそれぞれオン状態となる。
【0060】入力端子1から入力された高周波信号電圧
は、コンデンサC1を経て、トランジスタQ17およびQ
18において互いに逆相のコレクタ高周波電流が流れる差
動動作によって増幅された後、利得制御電圧印加端子2
0に印加された利得制御電圧(V8−ΔV)(V)によ
ってその利得が減少させられた第1の利得制御部34に
おいて減衰されるとともに、トランジスタQ27およびQ
28の逆方向伝達特性により、充分に減衰される。この場
合、第5の実施例のところで述べたように、トランジス
タQ20とQ21とには互いに逆相のコレクタ高周波信号電
流が流れるので、それぞれのコレクタに発生した高周波
電圧は互いに逆相である。このため、この実施例のよう
に、トランジスタQ20およびQ21それぞれのコレクタを
接続すると、この接続点が高周波的に中点となる、すな
わち、高周波的に接地したと同様な状態となり、これら
のコレクタに発生した高周波電圧は相殺され、充分に減
衰される。次に、第1の利得制御部34の僅かな出力信
号電圧は、利得制御電圧印加端子23に印加される利得
制御電圧(V9−ΔV)(V)によってその利得が減衰
させられた第2の利得制御部25においてさらに減衰さ
れた後、コンデンサC5を介して出力端子7から出力さ
れる。
【0061】次に、この発明の第14の実施例について
説明する。図16はこの発明の第14の実施例による利
得制御回路の構成を示す回路図であり、この図におい
て、図15の各部に対応する部分には同一の符号を付
け、その説明を省略する。図16に示す利得制御回路に
おいては、第1の利得制御部34に代えて、トランジス
タQ20のコレクタとトランジスタQ21のコレクタとの接
続点と接地との間に、高周波接地用のコンデンサC19
介挿した第1の利得制御部35が新たに設けられてい
る。
【0062】このような構成において、最大利得時の動
作については、上述した第13の実施例とほぼ同様であ
るので、その説明を省略する。利得減少時には、利得制
御電圧印加端子20に利得制御電圧として(V8−Δ
V)(V)を印加するとともに、利得制御電圧印加端子
23に利得制御電圧として(V9−ΔV)(V)を印加
する。これにより、第1の利得制御部35のトランジス
タQ19およびQ22並びに第2の利得制御部25のトラン
ジスタQ23およびQ26がそれぞれオフ状態となるととも
に、第1の利得制御部35のトランジスタQ20、Q21
27およびQ28並びに第2の利得制御部25のトランジ
スタQ24およびQ25がそれぞれオン状態となる。
【0063】入力端子1から入力された高周波信号電圧
は、コンデンサC1を経て、トランジスタQ17およびQ
18において互いに逆相のコレクタ高周波信号電流が流れ
る差動動作によって増幅された後、利得制御電圧印加端
子20に印加された利得制御電圧(V8−ΔV)(V)
によってその利得が減少させられた第1の利得制御部3
5において減衰されるとともに、コンデンサC19並びに
トランジスタQ27およびQ28の逆方向伝達特性により、
充分に減衰される。この場合、第5の実施例のところで
述べたように、トランジスタQ20とQ21とには互いに逆
相のコレクタ高周波信号電流が流れるので、それぞれの
コレクタに発生した高周波電圧は互いに逆相である。こ
のため、この実施例のように、トランジスタQ20および
21それぞれのコレクタを接続すると、この接続点が高
周波的に中点となる、すなわち、高周波的に接地したと
同様な状態となり、これらのコレクタに発生した高周波
電圧は相殺され、充分に減衰される。また、トランジス
タQ20のコレクタとQ21のコレクタとの接続点が高周波
的に中点とならない場合、すなわち、トランジスタQ20
とQ21とに互いに逆相であるが、アンバランスなコレク
タ高周波電流が流れた場合でも、高周波阻止用のコンデ
ンサC19があるので、トランジスタQ20およびQ21のコ
レクタに発生した高周波電圧は充分に減衰される。次
に、第1の利得制御部35の僅かな出力信号電圧は、利
得制御電圧印加端子23に印加される利得制御電圧(V
9−ΔV)(V)によってその利得が減衰させられた第
2の利得制御部25においてさらに減衰された後、コン
デンサC5を介して出力端子7から出力される。なお、
上述した各実施例においては、能動素子としてバイポー
ラトランジスタを用いる例を示したが、このバイポーラ
トランジスタに代えて、FET(電界効果トランジス
タ)を用いても上述の場合と同様な作用効果が得られる
ことはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、消費電力を少なくすることができるとともに、出力
信号の歪を改善することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による利得制御回路の
構成を示す回路図である。
【図2】コレクタ直流電流IC13およびIC15のベース・
エミッタ間電圧VBEに対する特性の一例を示す図であ
る。
【図3】減衰量Grの利得制御電圧ΔVに対する特性の
一例を示す図である。
【図4】この発明の第2の実施例による利得制御回路の
構成を示す回路図である。
【図5】この発明の第3の実施例による利得制御回路の
構成を示す回路図である。
【図6】この発明の第4の実施例による利得制御回路の
構成を示す回路図である。
【図7】この発明の第5の実施例による利得制御回路の
構成を示す回路図である。
【図8】この発明の第6の実施例による利得制御回路の
構成を示す回路図である。
【図9】この発明の第7の実施例による利得制御回路の
構成を示す回路図である。
【図10】この発明の第8の実施例による利得制御回路
の構成を示す回路図である。
【図11】この発明の第9の実施例による利得制御回路
の構成を示す回路図である。
【図12】この発明の第10の実施例による利得制御回
路の構成を示す回路図である。
【図13】この発明の第11の実施例による利得制御回
路の構成を示す回路図である。
【図14】この発明の第12の実施例による利得制御回
路の構成を示す回路図である。
【図15】この発明の第13の実施例による利得制御回
路の構成を示す回路図である。
【図16】この発明の第14の実施例による利得制御回
路の構成を示す回路図である。
【図17】従来の利得制御回路の構成例を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 入力端子 4,9,11,14,19,21,24,33 定電圧
源 7 出力端子 10,13,20,23 利得制御電圧印加端子 12,16〜18,22,26〜31,32,34,3
5 第1の利得制御部 15,25 第2の利得制御部 C1〜C19 コンデンサ I4,I5 定電流源 L1〜L3 チョークコイル Q12〜Q28 トランジスタ R9〜R23 抵抗

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前置増幅部と、前段利得制御回路部(1
    2)と、後段利得制御回路部(15)とを有し、 前記前置増幅部は、エミッタが定電流源(I 4 )を介し
    て接地され、ベースに高周波信号が入力される第1のト
    ランジスタ(Q 11 )を含み、 前記前段利得制御回路部(12)は、エミッタ同士が接
    続され、接続された共通のエミッタが、前記前置増幅部
    に含まれる第1のトランジスタ(Q 11 )のコレクタに接
    続され、コレクタ間に、高周波信号電流を阻止し、直流
    電流を通過させる高周波阻止手段(L 1 )が接続された
    一対の第2のトランジスタ(Q 12 )および第3のトラン
    ジスタ(Q 13 )を含み、 前記第3のトランジスタ(Q 13 )のベースには利得制御
    電圧が加えられ、前記第2のトランジスタ(Q 12 )のベ
    ースにはバイアス電圧が加えられ、 前記後段利得制御回路部(15)は、エミッタ同士が接
    続され、接続された共通のエミッタが、前記前段利得制
    御回路部(12)に含まれる第3のトランジスタ
    (Q 13 )のコレクタに接続された一対の第4のトランジ
    スタ(Q 14 )および第5のトランジスタ(Q 15 )を含
    み、 前記第4のトランジスタ(Q 14 )のコレクタは電源
    (4)に接続され、前記第5のトランジスタ(Q 15 )の
    コレクタは出力端と接続されると共に、負荷抵抗
    (R 11 )を介して前記電源(4)に接続され、 前記第5のトランジスタ(Q 15 )のベースには利得制御
    電圧が加えられ、前記第4のトランジスタ(Q 14 )のベ
    ースにはバイアス電圧が加えられている ことを特徴とす
    る利得制御回路。
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