JP3061427B2 - 眼底カメラ - Google Patents
眼底カメラInfo
- Publication number
- JP3061427B2 JP3061427B2 JP3015629A JP1562991A JP3061427B2 JP 3061427 B2 JP3061427 B2 JP 3061427B2 JP 3015629 A JP3015629 A JP 3015629A JP 1562991 A JP1562991 A JP 1562991A JP 3061427 B2 JP3061427 B2 JP 3061427B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical system
- photographing
- observation
- illumination
- fundus camera
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Microscoopes, Condenser (AREA)
- Eye Examination Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は眼底カメラ、特に眼底を
照明し、観察、あるいは撮影する眼底カメラのうち、観
察、撮影光軸と照明光軸とを分離した眼底カメラに関す
る。
照明し、観察、あるいは撮影する眼底カメラのうち、観
察、撮影光軸と照明光軸とを分離した眼底カメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、観察、撮影光束が被検眼の瞳
孔中心を、また、照明光束が被検眼の周辺部を通るよう
に光学系を構成した手持ち式眼底カメラが知られてい
る。
孔中心を、また、照明光束が被検眼の周辺部を通るよう
に光学系を構成した手持ち式眼底カメラが知られてい
る。
【0003】この種の手持ち式眼底カメラでは、被検眼
から観察、撮影光学系の対物レンズまでの距離は20m
m程度しかなく、その被検眼と対物レンズとの間に、眼
底を照明するための照明光を導くための、プリズム等の
光路変更手段を挿入しなくてはならない。
から観察、撮影光学系の対物レンズまでの距離は20m
m程度しかなく、その被検眼と対物レンズとの間に、眼
底を照明するための照明光を導くための、プリズム等の
光路変更手段を挿入しなくてはならない。
【0004】また、観察、撮影画角を30°とした場
合、当然照明の画角も30°必要となる。さらに、通常
被検眼の瞳孔径は最大でも直径8mm程度で、このとき
の設定条件を図4に示す。
合、当然照明の画角も30°必要となる。さらに、通常
被検眼の瞳孔径は最大でも直径8mm程度で、このとき
の設定条件を図4に示す。
【0005】図4において、符号14は被検眼の水晶
体、符号15は被検眼の角膜、符号11、12は撮影お
よび照明光束を示している。
体、符号15は被検眼の角膜、符号11、12は撮影お
よび照明光束を示している。
【0006】撮影および照明光束11、12の画角を確
保すべく、また、光学系の物理的に干渉しない位置に配
置すると、撮影および照明光束11、12の配置は図示
のようになる。
保すべく、また、光学系の物理的に干渉しない位置に配
置すると、撮影および照明光束11、12の配置は図示
のようになる。
【0007】このとき、撮影および照明光束11、12
が重畳してしまう位置より後ろ側では、撮影および照明
光学系を配置できない。この位置までの最大距離L、つ
まり、照明光を導くためのプリズムまでの距離Lは、被
検眼の瞳孔(虹彩)13の中心および端部を各光束が通
過するとし、瞳孔の直径をOp、撮影および照明光学系
の画角をθとすると、 L = (Op/4)cot(θ/2) …(1) より、Op=8mm、θ=30°とすると、距離Lは最
大でも7.5mmである。
が重畳してしまう位置より後ろ側では、撮影および照明
光学系を配置できない。この位置までの最大距離L、つ
まり、照明光を導くためのプリズムまでの距離Lは、被
検眼の瞳孔(虹彩)13の中心および端部を各光束が通
過するとし、瞳孔の直径をOp、撮影および照明光学系
の画角をθとすると、 L = (Op/4)cot(θ/2) …(1) より、Op=8mm、θ=30°とすると、距離Lは最
大でも7.5mmである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】被検眼の瞳孔から角膜
までの距離は約3mmであるため、前述のように被検眼
の瞳孔から照明用のプリズムまでの距離Lが7.5mm
とすると、被検眼の角膜から照明用のプリズムまでの距
離は4.5mmしか残らない。
までの距離は約3mmであるため、前述のように被検眼
の瞳孔から照明用のプリズムまでの距離Lが7.5mm
とすると、被検眼の角膜から照明用のプリズムまでの距
離は4.5mmしか残らない。
【0009】そのため、観察、撮影の際に角膜と眼底カ
メラのプリズムとが接触する等の事故が起こりやすいと
いう問題があった。
メラのプリズムとが接触する等の事故が起こりやすいと
いう問題があった。
【0010】本発明の課題は、以上の問題を解決し、被
検眼角膜と眼底カメラの接触などの事故を未然に防止で
き、安全に使用できる眼底カメラを提供することにあ
る。
検眼角膜と眼底カメラの接触などの事故を未然に防止で
き、安全に使用できる眼底カメラを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明においては、照明光学系、および観察ない
し撮影光学系を有する眼底カメラにおいて、前記観察な
いし撮影光学系の光軸に直交する第1の方向に関して、
前記観察ないし撮影光学系の光軸および前記第1の方向
に直交する第2の方向よりも前記観察ないし撮影光学系
および照明光学系の画角を狭く設定し、前記観察ないし
撮影光学系の光軸の画角を狭く設定した側に前記照明光
学系の光軸を配置した構成を採用した。
めに、本発明においては、照明光学系、および観察ない
し撮影光学系を有する眼底カメラにおいて、前記観察な
いし撮影光学系の光軸に直交する第1の方向に関して、
前記観察ないし撮影光学系の光軸および前記第1の方向
に直交する第2の方向よりも前記観察ないし撮影光学系
および照明光学系の画角を狭く設定し、前記観察ないし
撮影光学系の光軸の画角を狭く設定した側に前記照明光
学系の光軸を配置した構成を採用した。
【0012】
【作用】以上のように、光軸に直交する第1の方向に関
して、前記観察ないし撮影光学系の光軸および前記第1
の方向に直交する第2の方向よりも前記観察ないし撮影
光学系および照明光学系の画角を狭く設定し、前記観察
ないし撮影光学系の光軸の画角を狭く設定した側に照明
光学系の光軸を配置することにより、前記観察ないし撮
影光学系および照明光学系の光束が重畳しない距離範囲
が延長され、したがって、光学系から被検眼までの距離
を延長できる。
して、前記観察ないし撮影光学系の光軸および前記第1
の方向に直交する第2の方向よりも前記観察ないし撮影
光学系および照明光学系の画角を狭く設定し、前記観察
ないし撮影光学系の光軸の画角を狭く設定した側に照明
光学系の光軸を配置することにより、前記観察ないし撮
影光学系および照明光学系の光束が重畳しない距離範囲
が延長され、したがって、光学系から被検眼までの距離
を延長できる。
【0013】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づき、本発明を
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0014】図1に本発明を採用した眼底カメラの構造
を示す。図1において水平方向に配置された光学系は観
察(撮影)光学系で、被検眼21側から対物レンズ3
1、フォーカスレンズ32、撮影レンズ33、およびフ
ィルム面34により構成される。
を示す。図1において水平方向に配置された光学系は観
察(撮影)光学系で、被検眼21側から対物レンズ3
1、フォーカスレンズ32、撮影レンズ33、およびフ
ィルム面34により構成される。
【0015】一方、照明光学系は、光源37、リレーレ
ンズ36および照明光束を被検眼21方向に屈折させる
プリズム35から成る。照明光学系においては、図示の
ように照明用のプリズム35を下方に設け、リレーレン
ズ36、およびプリズム35を介して光源37の照明光
を被検眼21に入射する。
ンズ36および照明光束を被検眼21方向に屈折させる
プリズム35から成る。照明光学系においては、図示の
ように照明用のプリズム35を下方に設け、リレーレン
ズ36、およびプリズム35を介して光源37の照明光
を被検眼21に入射する。
【0016】本実施例では、観察(撮影)光学系およ
び、照明光学系の水平方向の画角は、従来どおり30°
とするが、図2に示すように上下方向(図2、図1の上
下方向に対応)については、画角を24°とする。
び、照明光学系の水平方向の画角は、従来どおり30°
とするが、図2に示すように上下方向(図2、図1の上
下方向に対応)については、画角を24°とする。
【0017】これにより、被検眼の瞳孔から照明用のプ
リズムまでの距離Lは、式(1)にθ=24°を適用す
ると、最大9.4mmにすることができ、本発明を実施
しない場合に比べ1.9mmその距離を延ばすことがで
きる。これにより、被検眼の角膜から照明用のプリズム
までの距離は、6.4mmに延長され、撮影時、角膜と
眼底カメラのプリズムとが接触する可能性を従来より低
減できる。
リズムまでの距離Lは、式(1)にθ=24°を適用す
ると、最大9.4mmにすることができ、本発明を実施
しない場合に比べ1.9mmその距離を延ばすことがで
きる。これにより、被検眼の角膜から照明用のプリズム
までの距離は、6.4mmに延長され、撮影時、角膜と
眼底カメラのプリズムとが接触する可能性を従来より低
減できる。
【0018】図3は上記構成において観察、撮影される
画面を示している。本実施例では、左右方向の画角を従
来例どおり30°とし、上下方向を24°に制限してい
るので、図示のような画面が観察、撮影される。なお、
明確な視野の境界を認識できるように、適当なマスクを
撮影光学系に挿入できるのはもちろんである。
画面を示している。本実施例では、左右方向の画角を従
来例どおり30°とし、上下方向を24°に制限してい
るので、図示のような画面が観察、撮影される。なお、
明確な視野の境界を認識できるように、適当なマスクを
撮影光学系に挿入できるのはもちろんである。
【0019】以上の実施例によれば、被検眼の瞳孔から
照明用の光学部材までの距離、即ち被検眼の角膜から照
明用の光学部材までの距離を延ばすことができるため、
観察、撮影の際に被検眼の角膜等に接触する危険を減ら
すことができる。
照明用の光学部材までの距離、即ち被検眼の角膜から照
明用の光学部材までの距離を延ばすことができるため、
観察、撮影の際に被検眼の角膜等に接触する危険を減ら
すことができる。
【0020】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、照明光学系、および観察ないし撮影光学系を有する
眼底カメラにおいて、前記観察ないし撮影光学系の光軸
に直交する第1の方向に関して、前記観察ないし撮影光
学系の光軸および前記第1の方向に直交する第2の方向
よりも前記観察ないし撮影光学系および照明光学系の画
角を狭く設定し、前記観察ないし撮影光学系の光軸の画
角を狭く設定した側に前記照明光学系の光軸を配置した
構成を採用しているので、前記観察ないし撮影光学系お
よび照明光学系の光束が重畳しない距離範囲が延長さ
れ、したがって、光学系から被検眼までの距離を延長で
き、光学系と被検眼の接触事故を未然に防止できるとい
う優れた効果がある。
ば、照明光学系、および観察ないし撮影光学系を有する
眼底カメラにおいて、前記観察ないし撮影光学系の光軸
に直交する第1の方向に関して、前記観察ないし撮影光
学系の光軸および前記第1の方向に直交する第2の方向
よりも前記観察ないし撮影光学系および照明光学系の画
角を狭く設定し、前記観察ないし撮影光学系の光軸の画
角を狭く設定した側に前記照明光学系の光軸を配置した
構成を採用しているので、前記観察ないし撮影光学系お
よび照明光学系の光束が重畳しない距離範囲が延長さ
れ、したがって、光学系から被検眼までの距離を延長で
き、光学系と被検眼の接触事故を未然に防止できるとい
う優れた効果がある。
【図1】本発明による眼底カメラの構成を側面方向より
示した説明図である。
示した説明図である。
【図2】本発明による眼底カメラの観察(撮影)光学系
および照明光学系の画角設定を示した説明図である。
および照明光学系の画角設定を示した説明図である。
【図3】本発明による眼底カメラの観察(撮影)像を示
した説明図である。
した説明図である。
【図4】従来の眼底カメラの観察(撮影)光学系および
照明光学系の画角設定を示した説明図である。
照明光学系の画角設定を示した説明図である。
【符号の説明】 11 撮影光束 12 照明光束 13 虹彩 14 水晶体 31 対物レンズ 32 フォーカスレンズ 33 撮影レンズ 34 フィルム面 35 プリズム 36 リレーレンズ 37 光源
Claims (1)
- 【請求項1】 照明光学系、および観察ないし撮影光学
系を有する眼底カメラにおいて、 前記観察ないし撮影光学系の光軸に直交する第1の方向
に関して、前記観察ないし撮影光学系の光軸および前記
第1の方向に直交する第2の方向よりも前記観察ないし
撮影光学系および照明光学系の画角を狭く設定し、 前記観察ないし撮影光学系の光軸の画角を狭く設定した
側に前記照明光学系の光軸を配置した ことを特徴とする
眼底カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3015629A JP3061427B2 (ja) | 1991-02-07 | 1991-02-07 | 眼底カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3015629A JP3061427B2 (ja) | 1991-02-07 | 1991-02-07 | 眼底カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04256726A JPH04256726A (ja) | 1992-09-11 |
JP3061427B2 true JP3061427B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=11894011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3015629A Expired - Lifetime JP3061427B2 (ja) | 1991-02-07 | 1991-02-07 | 眼底カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3061427B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101765675B1 (ko) * | 2016-10-25 | 2017-08-07 | 박제찬 | 캔음료 섭취용 가이드 |
-
1991
- 1991-02-07 JP JP3015629A patent/JP3061427B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101765675B1 (ko) * | 2016-10-25 | 2017-08-07 | 박제찬 | 캔음료 섭취용 가이드 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04256726A (ja) | 1992-09-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428 Year of fee payment: 10 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428 Year of fee payment: 11 |