JP3059720U - アキュムレ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、冷媒が受ける抵抗を軽減する網体を
簡易に取り付けたアキュムレ−タを提供することを目的
としている。 【解決手段】アキュムレ−タは、アキュムレ−タと蒸発
器を連通する蒸発器側冷媒配管が前記アキュムレ−タの
上端に接続され、前記アキュムレ−タと圧縮機を連通す
る圧縮機側冷媒配管７が前記アキュムレ−タの下端に接
続され、一端を閉じ、他端を開放した略円筒形状の網体
８と、この網体８の開放した側の表裏を挟持する環状部
材９と、この環状部材９の外周を前記アキュムレ−タに
臨む圧縮機側冷媒配管７の内壁７ａに当接させて、環状
部材９が圧縮機側冷媒配管７に支持されているものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 本考案は、アキュムレ−タに係り、特に、圧縮機内への異物侵入を阻止する 略円筒形状の網体を取り付けたアキュムレ−タに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、アキュムレ−タ内に圧縮機内への異物侵入を阻止する網を取り付けた ものとして、例えば、実開平３−１２９８６９号公報記載のものがある。

【０００３】 この公報記載のものは、圧縮機の吸込用パイプの先端部の側壁に複数の穴を 設け、この複数の穴を覆うように略円筒状のゴミ取除用網が取り付けられている 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この公報記載のものにおいては、圧縮機の吸込用パイプの先 端部の側壁に複数の穴を設けるとは言うものの、吸込用パイプの強度の面から多 数の穴を設けることができず、その分、吸込用パイプから吸い込まれる吸込口が 小さく、小さい分、冷媒が抵抗を受け、冷凍サイクル上好ましくない。

【０００５】 しかも、略円筒状のゴミ取除用網を圧縮機の吸込用パイプの先端部の側壁の 複数の穴を覆うように取り付けるとの記載はあるが、ばらけ易い略円筒状のゴミ 取除用網の端部をどのようにして圧縮機の吸込用パイプの先端部の側壁の複数の 穴を覆うように取り付けるかの具体的な記載はない。

【０００６】 本考案は、上述した事情を考慮してなされたアキュムレ−タを提供すること を目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、請求項１記載のアキュムレ−タは、アキュムレ −タと蒸発器を連通する蒸発器側冷媒配管が前記アキュムレ−タの上端に接続さ れ、前記アキュムレ−タと圧縮機を連通する圧縮機側冷媒配管が前記アキュムレ −タの下端に接続され、一端を閉じ、他端を開放した略円筒形状の網体と、この 網体の開放した側の表裏を挟持する環状部材と、この環状部材の外周を前記アキ ュムレ−タに臨む前記圧縮機側冷媒配管の内壁に当接させて、前記環状部材が前 記圧縮機側冷媒配管に支持されているものである。

【０００８】 また、請求項２記載のアキュムレ−タは、アキュムレ−タと蒸発器を連通す る蒸発器側冷媒配管が前記アキュムレ−タの上端に接続され、前記アキュムレ− タと圧縮機を連通する圧縮機側冷媒配管が前記アキュムレ−タの下端に接続され 、一端を閉じ、他端を開放した略円筒形状の網体と、この網体の開放した側の表 裏を挟持する環状部材と、この環状部材の外周を前記アキュムレ−タに臨む前記 蒸発器側冷媒配管の内壁に当接させて、前記環状部材が前記蒸発器側冷媒配管に 支持されているものである。

【０００９】 また、請求項３記載のアキュムレ−タは、請求項１又は請求項２記載のアキ ュムレ−タにおいて、蒸発器側冷媒配管の先端と圧縮機側冷媒配管の先端とが対 向するように配置し、略円筒形状の網体の閉じた側の端部に前記蒸発器側冷媒配 管を介して前記圧縮機側冷媒配管に流入する冷媒を阻止する冷媒流入阻止部材を 設けるものである。

【００１０】 また、請求項４記載のアキュムレ−タは、請求項１又は請求項２記載のアキ ュムレ−タにおいて、蒸発器側冷媒配管の先端と圧縮機側冷媒配管の先端とが対 向するように配置し、略円筒形状の網体の閉じた側の端部に前記蒸発器側冷媒配 管を介して前記圧縮機側冷媒配管に流入する冷媒を阻止する冷媒流入阻止部材を 設け、前記略円筒形状の網体の閉じた側の端部の内側に前記冷媒流入阻止部材が 位置し、前記網体と前記冷媒流入阻止部材とは、一体化されているものである。

【００１１】

【実施例】 本考案の一実施例のアキュムレ−タについて、図面を参照して説明する。

【００１２】 図１乃至図３において、１はアキュムレ−タで、アキュムレ−タ１は、冷凍 サイクル上、圧縮機２の吸い込み側に位置している。

【００１３】 冷凍サイクルは、圧縮機２、凝縮器３、減圧装置（キャピラリチュ−ブ、又 は、膨張弁）４、蒸発器５、アキュムレ−タ１と冷媒配管で順次接続されている （図１参照）。

【００１４】 アキュムレ−タ１と蒸発器５とは、蒸発器側冷媒配管６で接続されて連通し 、アキュムレ−タ１と圧縮機２とは、圧縮機側冷媒配管７で接続されて連通して いる。

【００１５】 蒸発器側冷媒配管６はアキュムレ−タ１の上端に、圧縮機側冷媒配管７はア キュムレ−タ１の下端にそれぞれ接続されている（図２参照）。

【００１６】 ８は一端を閉じ、他端を開放した略円筒形状の網体で、網体８は、図３に示 すように、網体８の開放した側の表裏を環状部材９により挟持されている。 、 そして、環状部材９の外周はアキュムレ−タ１に臨む圧縮機側冷媒配管７の 内壁７ａに当接させて、環状部材９が圧縮機側冷媒配管７に支持されている。よ り具体的には、圧縮機側冷媒配管７の先端を狭めて環状部材８が圧縮機側冷媒配 管７から抜け出ないようにしている。

【００１７】 その結果、圧縮機側冷媒配管７のアキュムレ−タ１に臨む開口部７ｂに略円 筒形状の網体８を突出して設けたから、突出した分、流入するスペ−スを多く取 ることができ、冷媒が受ける抵抗を軽減することができ、 しかも、処理しにくい網体８の開放した側の端部を環状部材９で挟持するこ とができ、 更に、該環状部材９の外周をアキュムレ−タ１に臨む圧縮機側冷媒配管７の 内壁７ａに当接させて環状部材９を圧縮機側冷媒配管７に支持することができ、 略円筒形状の網体８を圧縮機側冷媒配管７に簡易に突出して設けることができる 。

【００１８】 そして、アキュムレ−タ１をコンパクトにする関係上、蒸発器側冷媒配管６ の先端と圧縮機側冷媒配管７の先端とが対向するように配置するが、蒸発器側冷 媒配管６の先端と圧縮機側冷媒配管７の先端とが対向すると、蒸発器側冷媒配管 ６の液状の冷媒が直接圧縮機側冷媒配管７を介して圧縮機２に流入し圧縮機２を 損傷させてしまう。

【００１９】 そのため、略円筒形状の網体８の閉じた側の端部に蒸発器側冷媒配管６を介 して圧縮機側冷媒配管７に流入する冷媒を阻止する冷媒流入阻止部材10が設けら れている。冷媒流入阻止部材10は、略円筒形状の網体８の閉じた側の端部の内側 に位置し、冷媒流入阻止部材10と網体８とは、溶接等により一体化され、略円筒 形状の網体８の閉じた側の端部の形状を所定形状に良好に保つ付随的効果を有す る。

【００２０】 上述した実施例においては、略円筒形状の網体８を圧縮機側冷媒配管７に取 り付けたが、場合により逆に取り付けても良い。

【００２１】 すなわち、図４及び図５に示すように、環状部材９の外周はアキュムレ−タ １に臨む蒸発器側冷媒配管６の内壁６ａに当接させて、環状部材９が蒸発器側冷 媒配管６に支持されている。より具体的には、蒸発器側冷媒配管６の先端を狭め て環状部材８が蒸発器側冷媒配管６から抜け出ないようにしている。

【００２２】 その結果、蒸発器側冷媒配管６のアキュムレ−タ１に臨む開口部６ｂに略円 筒形状の網体８を突出して設けたから、突出した分、流入するスペ−スを多く取 ることができ、冷媒が受ける抵抗を軽減することができ、 しかも、処理しにくい網体８の開放した側の端部を環状部材９で挟持するこ とができ、 更に、該環状部材９の外周をアキュムレ−タ１に臨む蒸発器側冷媒配管６の 内壁６ａに当接させて環状部材９を蒸発器側冷媒配管６に支持することができ、 略円筒形状の網体８を蒸発器側冷媒配管６に簡易に突出して設けることができる 。

【００２３】 そして、アキュムレ−タ１をコンパクトにする関係上、蒸発器側冷媒配管６ の先端と圧縮機側冷媒配管７の先端とが対向するように配置するが、蒸発器側冷 媒配管６の先端と圧縮機側冷媒配管７の先端とが対向すると、蒸発器側冷媒配管 ６の液状の冷媒が直接圧縮機側冷媒配管７を介して圧縮機２に流入し圧縮機２を 損傷させてしまう。

【００２４】 そのため、略円筒形状の網体８の閉じた側の端部に蒸発器側冷媒配管６を介 して圧縮機側冷媒配管７に流入する冷媒を阻止する冷媒流入阻止部材10が設けら れている。冷媒流入阻止部材10は、略円筒形状の網体８の閉じた側の端部の内側 に位置し、冷媒流入阻止部材10と網体８とは、溶接等により一体化され、略円筒 形状の網体８の閉じた側の端部の形状を所定形状に良好に保つ付随的効果を有す る。

【００２５】

【考案の効果】

請求項１記載のアキュムレ−タによれば、圧縮機側冷媒配管のアキュムレ− タに臨む開口部に略円筒形状の網体を突出して設けたから、突出した分、流入す るスペ−スを多く取ることができ、冷媒が受ける抵抗を軽減することができ、 しかも、処理しにくい網体の開放した側の端部を環状部材で挟持することが でき、 更に、該環状部材の外周をアキュムレ−タに臨む圧縮機側冷媒配管の内壁に 当接させて環状部材を圧縮機側冷媒配管に支持することができ、略円筒形状の網 体を圧縮機側冷媒配管に簡易に突出して設けることができる。

【００２６】 また、請求項２記載のアキュムレ−タによれば、蒸発器側冷媒配管のアキュ ムレ−タに臨む開口部に略円筒形状の網体を突出して設けたから、突出した分、 流入するスペ−スを多く取ることができ、冷媒が受ける抵抗を軽減することがで き、 しかも、処理しにくい網体の開放した側の端部を環状部材で挟持することが でき、 更に、該環状部材の外周をアキュムレ−タに臨む蒸発器側冷媒配管の内壁に 当接させて環状部材を蒸発器側冷媒配管に支持することができ、略円筒形状の網 体を蒸発器側冷媒配管に簡易に突出して設けることができる。

【００２７】 また、冷媒流入阻止部材は、略円筒形状の網体の閉じた側の端部の内側に位 置し、冷媒流入阻止部材と網体とは、溶接等により一体化され、略円筒形状の網 体の閉じた側の端部の形状を所定形状に良好に保つ付随的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案の一実施例のアキュムレ−タの
接続状態を示す冷凍サイクルの概略的説明図である。

【図２】図２は、図１のアキュムレ−タの概略的断面図
である。

【図３】図３は、図２の略円筒形状の網体と圧縮機側冷
媒配管との接続状態を示す概略的断面図である。

【図４】図４は、図２のアキュムレ−タと異なる他のア
キュムレ−タの概略的断面図である。

【図５】図５は、図４の略円筒形状の網体と圧縮機側冷
媒配管との接続状態を示す概略的断面図である。

【符号の説明】

７ 圧縮機側冷媒配管 ８ 網体 ９ 環状部材

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】アキュムレ−タと蒸発器を連通する蒸発器
   側冷媒配管が前記アキュムレ−タの上端に接続され、 前記アキュムレ−タと圧縮機を連通する圧縮機側冷媒配
   管が前記アキュムレ−タの下端に接続され、 一端を閉じ、他端を開放した略円筒形状の網体と、 この網体の開放した側の表裏を挟持する環状部材と、 この環状部材の外周を前記アキュムレ−タに臨む前記圧
   縮機側冷媒配管の内壁に当接させて、前記環状部材が前
   記圧縮機側冷媒配管に支持されていることを特徴とする
   アキュムレ−タ。
2. 【請求項２】アキュムレ−タと蒸発器を連通する蒸発器
   側冷媒配管が前記アキュムレ−タの上端に接続され、 前記アキュムレ−タと圧縮機を連通する圧縮機側冷媒配
   管が前記アキュムレ−タの下端に接続され、 一端を閉じ、他端を開放した略円筒形状の網体と、 この網体の開放した側の表裏を挟持する環状部材と、 この環状部材の外周を前記アキュムレ−タに臨む前記蒸
   発器側冷媒配管の内壁に当接させて、前記環状部材が前
   記蒸発器側冷媒配管に支持されていることを特徴とする
   アキュムレ−タ。
3. 【請求項３】蒸発器側冷媒配管の先端と圧縮機側冷媒配
   管の先端とが対向するように配置し、 略円筒形状の網体の閉じた側の端部に前記蒸発器側冷媒
   配管を介して前記圧縮機側冷媒配管に流入する冷媒を阻
   止する冷媒流入阻止部材を設けることを特徴とする請求
   項１又は請求項２記載のアキュムレ−タ。
4. 【請求項４】蒸発器側冷媒配管の先端と圧縮機側冷媒配
   管の先端とが対向するように配置し、 略円筒形状の網体の閉じた側の端部に前記蒸発器側冷媒
   配管を介して前記圧縮機側冷媒配管に流入する冷媒を阻
   止する冷媒流入阻止部材を設け、 前記略円筒形状の網体の閉じた側の端部の内側に前記冷
   媒流入阻止部材が位置し、前記網体と前記冷媒流入阻止
   部材とは、一体化されていることを特徴とする請求項１
   又は請求項２記載のアキュムレ−タ。