JP3059703U - 産業廃棄物処理構造物 - Google Patents

産業廃棄物処理構造物

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JP3059703U
JP3059703U JP1998009725U JP972598U JP3059703U JP 3059703 U JP3059703 U JP 3059703U JP 1998009725 U JP1998009725 U JP 1998009725U JP 972598 U JP972598 U JP 972598U JP 3059703 U JP3059703 U JP 3059703U
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晃生 中矢
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Nippon Concrete Industries Co Ltd
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Nippon Concrete Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設工事等の産業活動上発生したコンクリー
ト片やアスファルト片等の産業廃棄物を処理する代わり
に有効に再利用し得る。 【解決手段】 開放面5aを有する空間部5が形成され
たブロック本体2と、ブロック本体2の開放面5aを閉
塞して空間部5を密閉する蓋体3とを備え、空間部5内
には、産業廃棄物4であるコンクリート片、アスファル
ト片や残土等が充填される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、コンクリート片、アスファルト片や残土等の産業廃棄物の再利用を 図る産業廃棄物処理構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、建設工事等の産業活動の結果発生する、例えばコンクリート片やア スファルト片等の廃材や残土、ヘドロ類等は、産業廃棄物とみなされている。こ の産業廃棄物は、所定の廃棄物処理施設まで搬送し、その処理施設において処理 しなければならなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、すべての産業廃棄物を処理施設まで搬送し、処理することとす ると、搬送や処理に対してかかるコストや労力が多大となる。このため、産業廃 棄物のうち自らが処理できるものは処理したほうがコスト、労力がともに削減で きるが、産業廃棄物の処理は所定の処理施設でのみ行われ、任意の場所で処理で きないのが現状である。
【0004】 また、産業廃棄物の処理は、危険を伴う場合や周囲の環境を汚染する場合も考 えられ、十分な安全性が確保されなければならない。
【0005】 そこで、本考案は、建設工事等の産業活動の結果発生したコンクリート片、ア スファルト片や残土等の産業廃棄物を処理する代わりに、有効に再利用し得る産 業廃棄物処理構造物を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本考案に係る産業廃棄物処理構造物は、開放面を有す る空間部が形成されたコンクリート構造体と、コンクリート構造体の開放面を閉 塞して空間部を密閉する蓋体とを備え、空間部内に産業廃棄物が充填されること を特徴とする。
【0007】 上述した産業廃棄物処理構造体は、少なくとも一面部が化粧面として構成され る。
【0008】 また、上述した産業廃棄物処理構造体は、空間部の内壁が樹脂によってコーテ ィング処理がなされている。
【0009】 さらに、産業廃棄物処理構造体に収納される産業廃棄物には、コンクリート片 、アスファルト片、石材片、砕石片、陶器片、残土及び/又はヘドロ類が用いら れる。
【0010】 さらにまた、上述した産業廃棄物処理構造体は、開放面を有する空間部が形成 されたコンクリート構造体と、開放面から空間部内に充填される産業廃棄物とを 備え、コンクリート構造体には、空間部内に産業廃棄物を充填後、コンクリート により密閉されることを特徴とする。
【0011】 上述した構成を有する本考案に係る産業廃棄物処理構造物によれば、コンクリ ート構造体に形成された空間部の内部に産業廃棄物であるコンクリート片やアス ファルト片等が充填されるとともに、蓋体によって空間部が密閉されることによ り、安全な産業廃棄物の再利用が可能とされる。
【0012】 また、本考案に係る産業廃棄物処理構造物によれば、コンクリート構造体の空 間部内に産業廃棄物を充填した後、さらに空間部内にコンクリートを充填して密 閉することにより、安全な産業廃棄物の再利用が可能とされる。
【0013】 さらに、本考案に係る産業廃棄物処理構造物によれば、空間部の内壁が樹脂に よってコーティング処理されるため、外部からの地下水、雨水等の浸入を防止で きるとともに、内部からの廃液等のしみ出しが防止される。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る産業廃棄物処理構造物の具体的な実施の形態について図面 を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、産業廃棄物処 理構造物を護岸、擁壁等の目的で河岸や山の切り開き斜面等に敷設されるコンク リートブロック1に適用した例として説明する。
【0015】 コンクリートブロック1は、図1及び図2に示すように、ブロック本体2と蓋 体3とにより構成されている。ブロック本体2と蓋体3とは、共にポルトランド セメント等により成形されている。
【0016】 ブロック本体2は、略方形状に形成されるとともに、その内部に後述する産業 廃棄物4が充填される空間部5が形成されている。ブロック本体2には、図1に 示すように、その一面において空間部5が外部に対して開放される開放面5aが 形成されている。ブロック本体2は、開放面5aを有する空間部5が形成される ことにより、内部に産業廃棄物4が充填可能な構造とされている。
【0017】 空間部5は、ブロック本体2の開放面5aが形成されている一面以外の各面、 すなわち各側面及び開放面5aと対向する底面からそれぞれ略等距離に位置する ように形成されている。
【0018】 空間部5に充填される産業廃棄物4には、例えばコンクリート片、アスファル ト片、石材片、砕石片、陶器片、残土、ヘドロ類等が単独で又はこれらのうち2 種以上が混合されて用いられる。コンクリートブロック1は、ブロック本体2の 空間部5内に産業廃棄物4が充填されて再利用されるため、廃棄物処理の際のコ スト、労力が削減する。
【0019】 コンクリートブロック1は、開放面5aから産業廃棄物4が充填されると、開 放面5aが蓋体3によって閉塞されることにより空間部5内が密閉される。
【0020】 ブロック本体2は、図3に示すように、その内壁6が樹脂7によりコーティン グ処理されている。ブロック本体2は、樹脂7によってコーティング処理される ことにより、空間部5内部への外部からの地下水や雨水等の浸入を防止する。こ のため、コンクリートブロック1は、ブロック本体2の内部に地下水等が溜まる ことがない。したがって、コンクリートブロック1は、自重が変動することによ って敷設面から崩れることが無い。
【0021】 また、コンクリートブロック1は、上述したようにブロック本体2の内壁6が 樹脂7によりコーティング処理されていることにより、内部に発生した廃液等の 水分の外部へのしみ出しを防止する。したがって、コンクリートブロック1は、 敷設面が汚染されることはない。
【0022】 コンクリートブロック1は、産業廃棄物4が充填された空間部を蓋体3によっ て密閉するとともに、空間部5の内壁6を樹脂7でコーティングすることにより 安全に産業廃棄物4の再利用を図ることができる。
【0023】 また、ブロック本体2は、その少なくとも一面が化粧面2aとして形成されて いる。コンクリートブロック1は、化粧面2aとして形成された一面が河岸や山 の切り出し斜面等に敷設される場合に外側に面するように配設される。
【0024】 なお、本実施の形態においては、化粧面2aをブロック本体2の一面にのみ形 成したが他の面、例えばコンクリートブロック1を敷設したときに外側に面する 部分が複数ある場合は、その複数の面に化粧面を形成してもよい。
【0025】 蓋体3は、上述したように開放面5aを閉塞して、空間部5を密閉する。蓋体 3は、図1及び図2に示すように、ブロック本体2の開放面5aの形状に対応し た平板状に成形される。
【0026】 コンクリートブロック1は、ブロック本体2と蓋体3とが接着剤により接合さ れ密封される。また、コンクリートブロック1は、ブロック本体2と蓋体3とを パッキンを介してボルト等により接合し密封してもよい。コンクリートブロック 1は、上述したようにブロック本体2と蓋体3とが接合されて密封されることに より、ブロック本体2の内部への地下水等の浸入や廃液等の外部へのしみ出し等 が防止される。
【0027】 また、コンクリートブロック1は、図4に示すように、上述したように蓋体3 によって空間部5を密閉せずに、産業廃棄物4を充填後に空間部5内にコンクリ ート8を流し込んで密閉する構成としてもよい。なお、このように空間部5内に コンクリート8を流し込んで密閉する構成を有するものであっても、コンクリー トブロック1においては、ブロック本体2の内部への地下水等の浸入や廃液等の 外部へのしみ出し等の防止を図ることができる。
【0028】 上述した構成を有するコンクリートブロック1は、河岸や山の切り開き斜面等 に複数個敷設されて、護岸、擁壁等の目的で用いられる。
【0029】 なお、本実施の形態においては、本考案に係る産業廃棄物処理構造物を方形状 に成形されたコンクリートブロック1に適用した例として説明したが、これに限 る趣旨ではなく他の形状や用途にも適用可能である。
【0030】
【考案の効果】
以上、詳細に説明したように、本考案に係る産業廃棄物処理構造物によれば、 産業廃棄物であるコンクリート片、アスファルト片や残土等をコンクリート構造 体の内部に形成された空間部内に充填することにより、産業廃棄物を安全に処理 しかつ有効に再利用することができる。このため、本考案に係る産業廃棄物処理 構造物は、コンクリート片、アスファルト片や残土等を処理せずに再利用するた め、従来必要だった処理のためのコストや労力が削減できる。
【0031】 また、本考案に係る産業廃棄物処理構造物によれば、産業廃棄物が充填された 空間部の内壁が樹脂によりコーティングされているため、地下水、雨水等の浸入 や廃液等のしみ出しが防止され、環境汚染等の産業廃棄物の再利用に伴う弊害を 防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】産業廃棄物処理構造物の実施の形態として示す
コンクリートブロックの分解斜視図である。
【図2】コンクリートブロックの縦断面図である。
【図3】コンクリートブロックの要部拡大縦断面図であ
る。
【図4】他の実施の形態に係るコンクリートブロックの
縦断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリートブロック(産業廃棄物構造体),2
ブロック本体,2a化粧面,3 蓋体,4 産業廃棄
物,5 空間部,5a 開放面,6 内壁,7樹脂,8
コンクリート

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開放面を有する空間部が形成されたコン
    クリート構造体と、 上記コンクリート構造体の開放面を閉塞して上記空間部
    を密閉する蓋体とを備え、 上記空間部内には、産業廃棄物が充填されることを特徴
    とする産業廃棄物処理構造物。
  2. 【請求項2】 上記コンクリート構造体は、少なくとも
    一面部が化粧面として形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の産業廃棄物処理構造物。
  3. 【請求項3】 上記コンクリート構造体は、その内壁が
    樹脂によってコーティングされていることを特徴とする
    請求項1に記載の産業廃棄物処理構造物。
  4. 【請求項4】 上記産業廃棄物は、コンクリート片、ア
    スファルト片、石材片、砕石片、陶器片、残土及び/又
    はヘドロ類であることを特徴とする請求項1に記載の産
    業廃棄物処理構造物。
  5. 【請求項5】 開放面を有する空間部が形成されたコン
    クリート構造体と、 上記開放面から空間部内に充填される産業廃棄物とを備
    え、 上記コンクリート構造体は、上記空間部内に上記産業廃
    棄物を充填後、コンクリートにより密閉されてなること
    を特徴とする産業廃棄物処理構造物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08242102A (ja) * 1995-03-01 1996-09-17 Nec Corp マイクロ波移相器
JP2013136910A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Kitagawa Iron Works Co Ltd 護岸設備の構築方法
JP2015525129A (ja) * 2012-06-13 2015-09-03 ナグポール,ラフル 電気電子機器廃棄物の再利用のための製品およびそのプロセス
JP2021146276A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 仙台環境開発株式会社 廃棄物処分場で用いられる保護ブロック体

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