JPH0985211A - 燃えがらを無害安定固化して擁壁で仕切って処分する工法 - Google Patents

燃えがらを無害安定固化して擁壁で仕切って処分する工法

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JPH0985211A
JPH0985211A JP28108995A JP28108995A JPH0985211A JP H0985211 A JPH0985211 A JP H0985211A JP 28108995 A JP28108995 A JP 28108995A JP 28108995 A JP28108995 A JP 28108995A JP H0985211 A JPH0985211 A JP H0985211A
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JP28108995A
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Teruo Takei
煕夫 武居
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/30Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions

Landscapes

  • Retaining Walls (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】産業廃棄物の燃えがらを地表上に構築した遮断
式擁壁内に無害安定固化して充填し、充填物は半永久的
な岩盤体となって、地下水のみならず自然環境への有害
重金属等の拡散を防ぐことを目的とする。 【構成】燃えがらを特殊固化剤で無害化し、所定の透水
係数と長期に安定した一軸圧縮強度を付与し、これを更
に地表を仕切った擁壁内に充填して、常に安定した状態
で保持する事の出来る、二重の安全対策を施した処分工
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】年間350万トン以上排出されて
いる燃えがらは、管理型処分場に移行されて処分されて
いるのが現状である、しかしながら、近年、管理型処分
場の確保が困難となっていることから、何らかの対策が
必要とされているのである、こうしたことから、産業廃
棄物の処分法については、発想を変えて地表に擁壁を構
築して、特殊固化剤で無害安定固化した燃えがらを擁壁
内に充填する、重複した安全で経済的な処分工法を提供
するものである。
【0002】
【従来の技術】管理型又は遮断型処分場は、地下を掘っ
て造成するため地下水や雨水の侵入を防ぐ方法としてゴ
ムシートやコンクリートで地面とを遮断する方法をとっ
てきた、しかし、ゴムシートの老朽化による破損やコン
クリート仕切りの亀裂等によって、地下に汚水が洩れる
など長期的には必ずしも安全とは言えないのが事実であ
る、こうしたことから、住民の不安が嵩じて管理型処分
場の確保が近年益々困難となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】管理型処分場の行き詰
まり代替え技術の開発の遅延等に対して、多くの実験の
結果、前記の特殊固化剤によって、これらの燃えがら
は、確実に、判定基準値以下に無害化出来ることを知っ
た、こうしたことから、現状の法令に則して、もう一つ
の他の独立した安全対策である遮断型処分場方式、即ち
地表上に擁壁を構築して、その内部に、この処理物を充
填し表面を不透水層で被覆して雨水の侵入を防ぎ、不透
水層で被覆された処理物が長期に安全な状態を保持るよ
うに万全を期した燃えがらの処分工法を提供するもので
ある。
【0004】本発明の工法では、擁壁内の底面部は燃え
がらに特殊固化剤を高配合し水を添加して混合し一定の
厚みに敷設し、充分に締め固め不透水版を形成し、その
上部には、判定基準の許す範囲において、特殊固化剤の
低配合の燃えがらを敷設し締め固めながら段階的に上端
部まで充填する、上層部は底面部と同じく特殊固化剤を
高配合した燃えがらによって、前記方法で不透水版に仕
上げ、必要に応じてアスフアルト層等によって包むこと
も出来る、本工法に於いて、特に注意しなげればならな
いことは擁壁周囲に排水溝を設けて水はけを十分にする
ことである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、前記した目的
を達成するため、処分現場に処理プラントを設置して、
燃えがらに特殊固化剤と水を目的に適合した配合割合で
充分に混練して直接擁壁内に搬入敷設して締め固めるも
のとするが、プラントの設置が現場の都合で設けられな
い場合には、処理物を車両で搬入し前記方法で処理する
ことも出来る。
【0006】参考までに、燃えがらに特殊固化剤を20
重量部の配合割合で処理した結果の一例を下記表に掲げ
る、
【表1】
【表2】 締め固め処理は、同一量の固化剤を使用した場合でも、
より強い強度、並びに、より小さい透水係数をもった処
理層を得ることが出来るので、流し込みより有利である
場合が多い。
【0007】
【作用】本発明によれば、燃えがらに特殊固化剤を混合
して、無害化する工程が基本であって、これなくして
は、本工法は成立しない、しかしながら、これらの作用
に関しては、各々の特許出願書(前記の特願書)に詳し
く記載されているので、ここでは重複して述べることは
しない。
【0008】無害安定固化して、充分に締め固めた燃え
がらの透水係数は、10−5〜10−7cm/sec程
度である、10−6cm/secの浸透速度を書き直
せば、1年間に31,5cm浸透することである、長期
間降り続く雨でも表面を濡らすだけで晴れ間には乾燥す
るから、水の侵入は考えられない、しかし、更に、安全
を期すならば必要に応じてアスフアルト層で包む方法を
採用することが出来る。
【0008】本工法では、地表を擁壁で仕切った内部に
燃えがらを無害安定固化して充填する方法で、充填され
た処理物は、例え擁壁が無い場合でも自立する強度を持
たせ、しかも、長期にわたって、その安全性が保証され
なければならない、それ故、本工法で使用される固化剤
によって安定固化された燃えがらは長期に安定である事
が重要である、この証拠として、東京都夢の島13号埋
立地の舗装工事で、当初(7日養生)一軸圧縮強度が3
0kg/cmに処理された路盤が、3年後の追跡調査
では、98kg/cmにまで熟成していた事実があ
る、あれから30年、現在は、レインボウブリッジの一
方の基地として、完全にその舗装が健在である事は何よ
り、長期安定の証拠となる実績であると考えられる。
【0010】養生を理想的に実施したコンクリートの熟
成度を現す式に、ソールの式がある、熟成度;R=At
(t+10)ここに、R;熟成度、(この式からRとA
tとは比例している事が判る) At:平均養生温度t℃に於ける養生期間 t ;平均養生温度 ℃ 上記のソールの式によって、片対数グラフ用紙に、R−
qu曲線、又は、At−qu曲線(R及びAtを対数グ
ラフ目盛りとする)をプロットすると、それら各点は直
線になって、しかも、両者の直線は平行になる、この場
合のqu;一軸圧縮強度。
【0011】上記13号埋立地現場のAt−qu曲線に
おいて、At=7日(t=20℃とすれば、log7=
0,845であり、At−quの各値が直線になるとい
うことは、qu÷logAt=Cであることになる、即
ち、一週強度が30kg/cmである場合、30÷l
og7=30÷0,845=35,5のコンスタント;
Cを得る、故に3年後は、At=365×3=1095
日、log1095=3,04となり、x=3,04、
故に35,5×x=108kg/cmとなり、3年後
の追跡調査では、98kg/cmであったから、特別
の養生もしないこの現場で、この程度の違いであれば、
結果的に実績と計算の関係はある程度信用できる事にな
る。
【0012】例えば、水分が無くなれば、セメントは水
和反応を続けることが出来ない、その時点で、熟成は止
まって仕舞うことになる、3年の間、ほぼ計算通りに強
度の増加を見ることが出来たのは、固化剤の持っている
保水性が有効に活用されたことになり、この調子で10
年経過した時の、一軸圧縮強度quは、log3650
=3,56から計算すると、126kg/cmを得
る、仮に、100年後の強度をを計算すれば、log3
650=4,56から、qu=146kg/cmとな
り、この値100%は無理としても、実績から、80%
程度の実現性があるとして、146×0,8=116k
g/cm程度にはなると推定できる、この数値は、3
年後98kg/cmであった事から考えれば、十分に
可能性のある数値である。
【0013】本工法で使用する特殊固化剤は、無害化す
ると同時に安定固化し続けることが選択の決め手であ
り、この点は、この実績と計算等によって確信を持ち得
る燃えがらの処分工法と言える、
【0014】このようにして、無害安定固化された燃え
がらを、地表上の擁壁内に充填することで外周からの水
の侵入を防止し、更に、下層部と上層部は特殊固化剤を
高配合した燃えがらによって締め固め処理することで、
水の侵入を阻止することから処分された燃えがらの充填
物は常に安定した状態で保持されて、地震等によって多
少の亀裂が生じてもそれが原因で直ちに重金属が溶出す
るなどの恐れは全くない、仮に、亀裂が生じても地表上
の補修作業であるから極めて簡単に施工する事が出来る
ことも本工法の特徴と言える。
【0015】
【実施例】図1は、付加価値の低い凹地を利用し、地表
上の地形に合わせて長方形の擁壁で仕切って、擁壁内に
燃えがらを処理して充填した実施例を示す。
【0016】図1に示す例では、凹地1の法尻から一定
の距離を取って擁壁2を構築して処理物3を充填する、
擁壁2の構築にあたっては、処理物3の堆積高さに応じ
て嵩上げする方法が経済的である、処理物3自体が養生
後自立する強度を持つことで、擁壁2の構造は、それほ
ど強固とする必要はない、擁壁2の形状は凹地1に合わ
せた長方形とするのが収まりがよい形状といえる、ま
た、擁壁2の外周に沿って湧水や雨水の排水溝4を設け
ることが条件となる、処理プラントの設置は現場の作業
が長期にわたることから、擁壁2に隣接して設置するの
が最善である、この場合は、燃えがらと特殊固化剤と水
を適量混合して充分に混練し輸送機で擁壁2内に搬入し
て敷設し転圧締め固めて養生する。
【0017】擁壁2内の底層部5は地中の水分を浸透さ
せないために、燃えがらに特殊固化剤を高配合して支持
強度を上げると同時に透水係数を下げる、また、表層部
6についても同様の処理を施す事で雨水の侵入を防ぐこ
とが出来る。
【0018】充填が完了した時点で、法面と擁壁2の空
隙部7を埋戻し土地の有効性を図る場合には、排水溝4
内に透水材8等を全面挿入してから透水保護板(図示せ
ず)を被せる等、湧水や雨水の排水を十分に考慮した工
事を行うことである。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、産業廃棄物の燃えがら
を、従来の管理型処分場に処分しない方法として、地表
に擁壁で囲った処分場に燃えがらを投入隔離する方法と
特殊固化材と水を混合混練して敷設し転圧を加えて十分
に締め固めて充填することで燃えがら中の重金属類は不
溶性物質となり、且つ、結晶中に取り込まれて無害化さ
れる方法の、二重の安全対策を施した処分工法を提供す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】凹地の地形に合わせて、法尻から一定の距離を
とり長方形の擁壁を構築して内部に処理物を充填した処
分場の概略斜視図である。
【図2】図1のI−Iで示す断面図である。
【符号の説明】
1 凹地 2 擁壁 3 処理物 4 排水溝 5 底層部 6 表層部 7 空隙部 8 透水材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本発明は、産業廃棄物の燃えがらを無害化
    して安定固化物として、更に安全対策に、いま一つの対
    策を加味して地表面の平坦部或いは凹地等に堆積して処
    分する工法である、産業廃棄物の燃えがらは、例えば、
    セメント系廃棄物処理用組成物(特願平6−15140
    6)及び、特殊セメント系固化材廃棄物用組成物(特願
    平7−145063)又は、これらに準ずる固化剤等
    (以下特殊固化剤と言う)によって処理され、定められ
    た方法による溶出試験の結果、埋立処分の判定基準値以
    下に無害化し安定固化する、この判定基準の安全性は長
    時間持続して安全であることを前提にして判定されてい
    るものである、しかしながら、その安全性が確実に維持
    されるための保証条件として、これらを地表上に構築し
    た擁壁内に充填し、更に、表層を不透水層で被覆して、
    雨水の侵入並びに風化等を防止して、常に二重の独立し
    た安全対策を施す処分工法を本発明の特徴とする。
JP28108995A 1995-09-25 1995-09-25 燃えがらを無害安定固化して擁壁で仕切って処分する工法 Pending JPH0985211A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2012863A (en) * 2014-05-22 2016-03-03 Aannemingsmaatschappij De Vries & Van De Wiel B V Load-bearing structure of a hardened mixture of contaminated soil and an immobilizing agent.
CN108298888A (zh) * 2018-05-10 2018-07-20 山西智德安全技术股份有限公司 一种应用于矸石山治理的封闭隔离组合物及其实施方法
CN114382097A (zh) * 2022-01-28 2022-04-22 中铁二院工程集团有限责任公司 一种山沟型弃渣场的分期施工方法

Cited By (4)

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NL2012863A (en) * 2014-05-22 2016-03-03 Aannemingsmaatschappij De Vries & Van De Wiel B V Load-bearing structure of a hardened mixture of contaminated soil and an immobilizing agent.
CN108298888A (zh) * 2018-05-10 2018-07-20 山西智德安全技术股份有限公司 一种应用于矸石山治理的封闭隔离组合物及其实施方法
CN114382097A (zh) * 2022-01-28 2022-04-22 中铁二院工程集团有限责任公司 一种山沟型弃渣场的分期施工方法
CN114382097B (zh) * 2022-01-28 2023-03-21 中铁二院工程集团有限责任公司 一种山沟型弃渣场的分期施工方法

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