JP3059112B2 - 印刷機における刷版の端部挿入装置 - Google Patents
印刷機における刷版の端部挿入装置Info
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Description
の端部挿入装置に関し、特に印刷機の版胴に対して自動
的に刷版の端部を挿入して取り付ける印刷機における刷
版の端部挿入装置に関する。
第1の従来例を図15A、Bに示す。印刷機の版胴2に
形成された切り欠き部2Hには、咥え側クランプ21、
咥え側クランプベース22および咥え尻側クランプ2
3、咥え尻側クランプベース24が設けられている。咥
え側クランプ21および咥え側クランプベース22の間
には刷版10の咥え側端部10aが挟み込まれて固定さ
れる。
ることによって刷版10は版胴2の外周面に巻き付けら
れる。なお、刷版10は押さえローラ8によって版胴2
の外周面に押え付けられている。
側端部10bは押し込み板62に引っ掛かった状態で位
置する。この押し込み板62はラック杆61に固定され
ており、ラック杆61はガイドレール60に沿って矢印
101方向にスライド移動することができる。
し込み板62は矢印101方向に移動する(図15
B)。図15Bに示すように、刷版10の咥え尻側端部
10bは押し込み板62によって矢印101方向に押し
込まれ、咥え尻側クランプ23および咥え尻側クランプ
ベース24の間に導かれる。
に沿って矢印105方向(図15B)に移動し、咥え尻
側端部10bは完全に咥え尻側クランプ23および咥え
尻側クランプベース24の間に挿入される。そして、咥
え尻側クランプベース24を閉じ、咥え尻側クランプ2
3との間で咥え尻側端部10bを挟み込む。以上のよう
にして、刷版10の咥え尻側端部10bを咥え尻側クラ
ンプ23と咥え尻側クランプベース24との間に挿入し
て固定する。
版の端部挿入装置の第2の従来例を図16A、B、Cに
示す。この第2の従来例においても版胴2の外周面に刷
版10が巻き付けられており、刷版10は押さえローラ
8によって外周面に押え付けられている。この第2の従
来例においては、咥え尻側端部10bを版胴2に形成さ
れたスリット65に挿入する。
られており、この供給往復台67の斜面部には差し込み
スライダ68が設けられている。通常時においては横材
66は版胴2から離れた状態に位置しており、咥え尻側
端部10bを版胴2のスリット65に挿入する際、矢印
103方向に移動する。横材66が矢印103方向に移
動した状態が図16Aである。
材66に接して位置している。図16Aに示す状態から
横材66上で供給往復台67は矢印103方向に移動す
る。(図16B)。この供給往復台67の移動によっ
て、咥え尻側端部10bは横材66に沿って移動し版胴
2のスリット65に向かって位置する。
の斜面上を差し込みスライダ68が矢印104方向に移
動する。差し込みスライダ68が矢印104方向に移動
した状態が図16Cである。この差し込みスライダ68
の移動によって、咥え尻側端部10bは版胴2に形成さ
れたスリット65内に挿入される。以上のようにして咥
え尻側端部10bは版胴2に形成されたスリット65内
に挿入される。
ける刷版の端部挿入装置には、次のような問題があっ
た。まず、図15A、Bに示す第1の従来例において
は、刷版10の咥え尻側端部10bは、押し込み板62
に引っ掛かった状態で位置し、矢印101方向(図1
5)に押し込まれて挿入される。このため、たとえば咥
え尻側端部10bの先端が、押し込み板62から外れた
場合、刷版10の咥え尻側端部10bを咥え尻側クラン
プ23および咥え尻側クランプベース24の間に挿入す
ることができないという問題がある。
2の従来例においては、咥え尻側端部10bは横材66
に当接しており、この横材66に沿って供給往復台67
によって矢印103方向に押圧される。そしてさらに、
供給往復台67の斜面に沿って差し込みスライダ68が
矢印104方向に移動することになって、咥え尻側端部
10bがスリット65内に挿入される。
6や供給往復台67に案内された状態で差し込みスライ
ダ68によって押し込まれる。このため、咥え尻側端部
10bが差し込みスライダ68の押し込みから外れてし
まうおそれはなく、第1の従来例のような問題は生じな
い。
66、供給往復台67および差し込みスライダ68の移
動開始、停止をそれぞれ異なるタイミングで制御しなけ
ればならない。このため、横材66、供給往復台67お
よび差し込みスライダ68の駆動機構、制御機構が複雑
になるという問題がある。
ながら、版胴に対して確実に刷版の端部を挿入すること
ができる印刷機における刷版の端部挿入装置を提供する
ことを目的とする。
おける刷版の端部挿入装置は、版胴の挿入受け部に対
し、刷版の端部を挿入する印刷機における刷版の端部挿
入装置において、版胴に対して接近する接近方向および
版胴から離れる離れ方向に移動可能な押し込み部、押し
込み部を接近方向または離れ方向に移動させ、かつ押し
込み部の位置決めを行う駆動伝達部、刷版の端部が近接
して位置する案内部であって、押し込み部からは独立し
て接近方向および離れ方向に移動可能な案内部、案内部
が接近方向へ移動し、案内位置に達した時点で当該移動
を制限して停止させる移動停止部、案内部を接近方向に
付勢する付勢部、を備えており、案内部の接近方向への
付勢を押し込み部が受けることによって、案内部の接近
方向への移動が規制されており、案内部は、押し込み部
が接近方向へ移動したとき、付勢部の付勢を受けて押し
込み部に追従して接近方向へ移動し、押し込み部が接近
方向へ移動する過程で、案内部は案内位置に達し移動停
止部による制限を受けて移動を停止し、押し込み部は、
案内部が案内位置で停止した後も接近方向に移動し、案
内部に接した刷版の端部を押圧し、案内部に沿って刷版
の端部を版胴の挿入受け部に導く、ことを特徴としてい
る。
挿入装置は、請求項1に係る印刷機における刷版の端部
挿入装置において、前記押し込み部の位置を検出する押
し込み部検出部を備えており、当該押し込み部検出部に
よる検出に基づいて、前記駆動伝達部は押し込み部の移
動を制御する、ことを特徴としている。
挿入装置は、請求項1に係る印刷機における刷版の端部
挿入装置において、前記版胴を回転させるための版胴回
転駆動部、回転する版胴の前記挿入受け部が、挿入位置
に達したことを検出する挿入位置検出部、を備えてお
り、挿入位置検出部が挿入位置を検出した時点で、版胴
回転駆動部は版胴の回転を停止させ、版胴の回転が停止
した後、前記押し込み部は、挿入位置に位置する版胴の
挿入受け部に対して刷版の端部を導く、ことを特徴とし
ている。
挿入装置は、請求項1に係る印刷機における刷版の端部
挿入装置において、少なくとも前記押し込み部および前
記案内部は印刷機に対して着脱可能であり、印刷機に対
して押し込み部および案内部を固定し、または当該固定
を解除する着脱操作部を備えている、ことを特徴として
いる。
部挿入装置においては、押し込み部および案内部は接近
方向および離れ方向に移動可能である。したがって、押
し込み部および案内部を版胴から離れて位置させること
ができ、版胴に対する刷版の巻き付け作業や印刷作業を
行なう際、押し込み部および案内部が刷版の巻き付け作
業や印刷作業の障害となることはない。
の端部を版胴の挿入受け部に導く。このため、版胴の挿
入受け部に対し、確実に刷版の端部を挿入することがで
きる。
へ移動したとき、付勢部の付勢を受けて押し込み部に追
従して接近方向へ移動し、押し込み部が接近方向へ移動
する過程で、案内部は案内位置に達し移動停止部による
制限を受けて移動を停止する。そして、押し込み部は、
案内部が案内位置で停止した後も接近方向に移動し、案
内部に接した刷版の端部を押圧し、案内部に沿って刷版
の端部を版胴の挿入受け部に導く。
せる過程で、案内部を追従して移動させ、この案内部を
案内位置で停止させる。したがって、簡易な構造であり
ながら、押し込み部の移動過程において、案内部を案内
位置で確実に停止させ、案内部に沿って刷版の端部を版
胴の挿入受け部に導くことができる。
挿入装置においては、押し込み部の位置を検出する押し
込み部検出部を備えている。そして、押し込み部検出部
による検出に基づいて、駆動伝達部は押し込み部の移動
を制御する。したがって、接近方向および離れ方向にお
ける所定の停止位置で押し込み部を正確に停止させるこ
とができる。
挿入装置においては、挿入位置検出部が挿入位置を検出
した時点で、版胴回転駆動部は版胴の回転を停止させ
る。そして、版胴の回転が停止した後、押し込み部は、
挿入位置に位置する版胴の挿入受け部に対して刷版の端
部を導く。したがって、版胴の挿入受け部を正確に挿入
位置で停止させることができ、挿入受け部に対して刷版
の端部を確実に導くことができる。
挿入装置においては、少なくとも押し込み部および案内
部は印刷機に対して着脱可能であり、印刷機に対して押
し込み部および案内部を固定し、または当該固定を解除
する着脱操作部を備えている。したがって、着脱操作部
による固定を解除することによって、容易に押し込み部
および案内部を印刷機から取り外すことができる。押し
込み部および案内部を印刷機から取り外すことによっ
て、版胴の清掃等の保守作業や修理作業を行なう場合、
作業スペースを広く確保することができる。
の端部挿入装置の一実施形態を図面に基づいて説明す
る。
る端部挿入ユニット(端部挿入装置)1の平面図であ
り、図2は正面図である。図3は、図1に示す状態から
押し込み部材3、ステー4が矢印91方向に移動した状
態を示す図であり、図4は押し込み部材3、ステー4が
さらに矢印91方向に移動した状態を示している。
た端部挿入ユニット1の側面図であり、図6Aは図1に
示すVIA-VIA方向の矢視断面図、図6Bは図1に示すVIB
-VIB方向の矢視断面図である。また、図7は図2に示す
VII-VII方向の矢視断面図であり、図8Aは図1に示すV
IIIA-VIIIA方向の矢視断面図、図8Bは図3に示すVIII
B-VIIIB方向の矢視断面図である。
矢視断面図であり、図9Bは図9Aに示す状態から押し
込み部材3およびステー4が矢印92方向に移動した状
態を示す断面図である。また図10は押さえローラ8を
矢印93、94方向に移動させるための機構を示す側面
図であり、図11はこの機構の平面図である。また図1
2は版胴2の平面図であり、図13は版胴2の側面図で
ある。また図14A、Bは刷版10を版胴2に取り付け
る手順を示す側面断面図である。
には切り欠き部2Hが形成されており、この切り欠き部
2H内に咥え側クランプ21、咥え側クランプベース2
2、咥え尻側クランプ23、咥え尻側クランプベース2
4が設けられている。咥え側クランプ21は咥え側クラ
ンプベース22に対して開閉可能になっており、この咥
え側クランプ21と咥え側クランプベース22との間で
刷版10の咥え側端部10aを挟み込んで固定する。
し、版胴2に対して押さえローラ8が矢印93方向に移
動して版胴2の外周面に刷版10を押しつける。版胴2
の回転によって版胴2の外周面には刷版10が巻き付け
られ、版胴2は図8Aに示すような位置で停止する。
る端部挿入ユニット1が設けられている。そして、端部
挿入ユニット1は、刷版10の咥え尻側端部10bを咥
え尻側クランプ23と咥え尻側クランプベース24との
間(挿入受け部)に自動的に挿入する。以下に端部挿入
ユニット1の全体の構成を説明する。
部挿入ユニット1はステー4およびプレート6を備えて
いる。このステー4には押し込み部材3が固定されてお
り、プレート6には案内板5が固定されている。
部材29によって接続されている。ステー4およびプレ
ート6はこのガイド部材29に沿って矢印91、92方
向に相対的に移動することができる。すなわち、プレー
ト6および案内板5は、ステー4および押し込み部材3
から独立して矢印91、92方向に移動可能である。
しており、案内板5に近接している。なお、ステー4お
よび押し込み部材3が本実施形態における押し込み部で
あり、プレート6および案内板5が本実施形態における
案内部である。さらに、矢印91方向が本実施形態にお
ける接近方向、矢印92方向が本実施形態における離れ
方向である。
ーム16および反操作側フレーム17にはそれぞれプレ
ート31、32が設けられており、このプレート31、
32の間にはラック部材27が位置している。操作側フ
レーム16および反操作側フレーム17の各プレート3
1、32、ラック部材27は左右対称で同様の構造を備
えている。図7に示すように、ラック部材27の外側の
側面には2つのコロ30が設けられており、内側の側面
には1つのコロ30が設けられている。
成され、プレート32には長穴32Hが形成されてお
り、長穴31Hに2つのコロ30が嵌合し、長穴32H
には1つのコロ30が嵌合している。図6A、Bに示す
ように、ラック部材27はこの長穴31H、長穴32H
に沿って矢印91、92方向に移動可能である。
面にはギヤ15が噛合している。このギヤ15は、操作
側フレーム16および反操作側フレーム17の間に回転
可能に設けられたギヤシャフト14に固定されている
(図2参照)。そして、このギヤシャフト14の一方の
端部であって反操作側フレーム17の外側に設けられて
いるギヤ9には、端部挿入用駆動モータ(図示せず)か
らの駆動が伝達される。
がってギヤ15が回転し、このギヤ15の回転に応じて
ラック部材27は矢印91、92方向に移動することに
なる。ラック部材27には、つまみ26によって上述の
ステー4の両端が接続されている。ラック部材27にス
テー4が接続されていることによって、ギヤシャフト1
4の回転にしたがってステー4、押し込み部材3は矢印
91、92方向に移動制御される。
形態における駆動伝達部である。ギヤシャフト14は端
部挿入用駆動モータからの駆動を受けていないときは、
不動状態であり、このためギヤ15に噛合しているラッ
ク部材27、ステー4および押し込み部材3も移動不能
であり、位置決めが行なわれている。
16には2つのブラケット20を介してそれぞれ近接セ
ンサ(押し込み部検出部)18、19が設けられてい
る。他方、ラック部材27にはピン25が固定されてお
り、近接センサ18、19はこのピン25の矢印91、
92方向への移動の軌道上に位置して設けられている。
この近接センサ18、19がピン25を検出することに
よって、端部挿入用駆動モータの駆動は制御され、ラッ
ク部材27すなわちステー4、押し込み部材3の矢印9
1、92方向への移動範囲が規制される。
は支点ピン28を中心としてアーム13が回転可能に取
り付けられている。そして、アーム13の自由端には、
シャフト7が貫通して設けられている。このシャフト7
の先端には、2つの溝形成部7aが設けられており、こ
の溝形成部7aとアーム13との間にスプリング12が
設けられている。そして、スプリング12はシャフト7
を矢印91方向に付勢している。
は、プレート6に設けられているU型溝6Hに対し、図
2における上側からはまり込んでいる。これによって、
シャフト7の矢印91、92方向への移動にしたがっ
て、プレート6もシャフト7と一体的に移動する。この
ように、スプリング12はシャフト7を介して間接的に
プレート6、案内板5を矢印91方向に付勢している。
このスプリング12が本実施形態における付勢部であ
る。
当接しており、この当接によってシャフト7の矢印91
方向への移動が規制されている。これによって、プレー
ト6、案内板5の矢印91方向への移動も規制される。
なお、シャフト7の矢印91方向への移動が規制されて
いることによって、アーム13とシャフト7のヘッド部
であるシャフト端部7bとの間には、図1および図8A
に示す間隔L1が形成される。
の外周面近傍には、押さえローラ8が位置している。押
さえローラ8の両端は、ブロック44に形成された溝部
に挿入され、この押さえローラ8の両端にはピン45の
先端部が当接している。このピン45にはスプリング4
6が設けられており、ピン45を矢印94方向に付勢し
ている。
ーラ8は版胴2の外周面から離れた状態に位置してい
る。また、押さえローラ8の両端部近傍には、それぞれ
エアシリンダ43が設けられている。このエアシリンダ
43が作動した場合、ロッド43Kが矢印93方向に突
出し、押さえローラ8を矢印93方向に押圧する。これ
によって、スプリング46の付勢に反して押さえローラ
8は矢印93方向に移動し、版胴2の外周面に押さえ付
けられる。
軸2Jは操作側フレーム16と反操作側フレーム17と
の間に取り付けられており、版胴回転駆動部である版胴
駆動モータ(図示せず)によって回転駆動されるように
なっている。この版胴駆動モータは、制御部38からの
指令を受けて駆動する。版胴2に設けられている歯車2
Gには歯車35Gが噛合している。そして、この歯車3
5Gの回転はエンコーダ35によって検出され、検出信
号は制御部38に与えられている。
ており、反操作側フレーム17側には近接センサ37が
設けられている。そして、近接センサ37が検出片36
を検出した位置を基準位置とし、制御部38はエンコー
ダ35から取り込む検出信号に基づいて、版胴2の回転
方向における位置を認識する。なお、検出片36、近接
センサ37、エンコーダ35が本実施形態における挿入
位置検出部である。
に、刷版10の咥え尻側端部10bを咥え尻側クランプ
23と咥え尻側クランプベース24との間に挿入する際
の動作を詳述する。上述のように、図14Aに示す位置
で、咥え側クランプ21と咥え側クランプベース22と
の間には刷版10の咥え側端部10aが挟み込まれて固
定される。
ーラ8が矢印93方向へ移動し、刷版10を版胴2の外
周面に押さえつけながら、版胴2は矢印100方向に回
転する。これによって、版胴2の外周面に刷版10が巻
き付けられる。なお、上述のように、図10、図11に
示すエアシリンダ43が作動することによって、押さえ
ローラ8は矢印93方向に移動する。
に示す位置(挿入位置)、すなわち咥え尻側クランプ2
3と咥え尻側クランプベース24との間が端部挿入ユニ
ット1の案内板5に対応する位置、に達した時点で、版
胴駆動モータは駆動を停止し、版胴2の回転を停止させ
る。版胴駆動モータには、制御部38(図12、図1
3)が指令を与えて駆動を停止させる。
37、エンコーダ35からそれぞれ信号が与えられてお
り、これらの信号に基づいて版胴2の回転方向における
位置を認識し、版胴2を図8Aに示す位置で正確に停止
させる。なお、版胴2が回転を停止した時点で、刷版1
0の咥え尻側端部10bは案内板5上の近傍に位置する
ようになっている(図8A参照)。
た時点で、端部挿入用駆動モータが駆動を開始し、この
駆動がギヤシャフト14に設けられたギヤ9(図2)に
伝達される。ギヤシャフト14が回転することによっ
て、上述のようにギヤ15およびラック部材27を介し
てステー4、押し込み部材3が矢印91方向への移動を
開始する。
ング12によって矢印91方向に付勢されており、かつ
その先端部がステー4に当接することによってこの矢印
91方向への移動が規制されている。このため、ステー
4が矢印91方向に移動した場合、シャフト7は同時に
矢印91方向に移動する。そして、シャフト7の溝形成
部7aがプレート6のU型溝6Hに係合しているため、
プレート6、案内板5はステー4に追従して矢印91方
向に移動することになる。
み部材3、案内板5、プレート6が矢印91方向に移動
した状態が図3、図8Bである。案内板5およびプレー
ト6が矢印91方向に移動することによって、案内板5
の先端は咥え尻側クランプ23および咥え尻側クランプ
ベース24の間の直近まで移動することになる。この図
8Bに示す案内板5の位置が本実施形態における案内位
置である。
たことによって、アーム13とシャフト端部7bとの間
隔L1(図1、図8A)が狭くなり、やがてシャフト端
部7bとアーム13とは図3、図8Bに示すように当接
するに至る。この両者の当接によって、シャフト7は図
8Bに示す状態から矢印91方向に移動することができ
ず、この位置で停止することになる。これによって、案
内板5およびプレート6も図8Bに示す位置で停止す
る。案内板5を図8Bに示す位置で停止させるためのシ
ャフト7が本実施形態における移動停止部である。
するため、押し込み部材3およびステー4は引き続き矢
印91方向に移動する。上述のように、ステー4とプレ
ート6とはガイド部材29によって接続されており、こ
のガイド部材29に沿って矢印91、92方向に相対的
に移動することができる。このため、押し込み部材3
は、案内板5上を矢印91方向に移動し、刷版10の咥
え尻側端部10bは案内板5に沿って押し込み部材3の
先端で矢印91方向に押圧される。
25を検出した時点で端部挿入用駆動モータは駆動を停
止し、押し込み部材3の矢印91方向への移動を停止さ
せる。このときの押し込み部材3の位置を示す図が図
4、図9Aである。図9Aに示すように、押し込み部材
3の先端は案内板5の先端からやや突出する位置まで移
動している。これによって刷版10の咥え尻側端部10
bは、咥え尻側クランプ23と咥え尻側クランプベース
24との間に確実に導かれ挿入される。この後、咥え尻
側クランプ23と咥え尻側クランプベース24とを閉じ
ることによって、刷版10の咥え尻側端部10bが挟み
込まれて固定される。
後、端部挿入用駆動モータは逆方向の回転駆動を開始す
る。これによって、ギヤシャフト14は逆方向に回転
し、押し込み部材3およびステー4はラック部材27を
介して矢印92方向に復帰移動する。そして、図9Bに
示すようにステー4の背面がシャフト7の溝形成部7a
に当接するに至り、この状態からさらに引き続きステー
4、押し込み部材3は矢印92方向に移動する。
押圧され、近接センサ19がラック部材27に設けられ
たピン25を検出した時点で端部挿入用駆動モータは駆
動を停止する。図1、図8Aは、この停止した時点の状
態を示している。以上のようにして、刷版10の咥え尻
側端部10bは、端部挿入ユニット1によって自動的に
咥え尻側クランプ23と咥え尻側クランプベース24と
の間に導かれ挿入される。
胴2の清掃等の補修作業や修理作業を行なう場合、作業
スペースを広く確保するため、端部挿入ユニット1を版
胴2の近傍から取り外す作業を行なう。この場合、ま
ず、つまみ26をゆるめてステー4とラック部材27と
を分離可能な状態にする。
28を中心として回転させ、溝形成部7aとプレート6
のU型溝6Hとの係合を上方向に解除する。オペレータ
ーはこの場合、シャフト端部7bに指をかけ、やや矢印
92方向に引きながらアーム13を支点ピン28を中心
として上方向に回転させる。
の係合が解除される。この後、押し込み部材3、ステー
4および案内板5およびプレート6を一体的に印刷機の
操作側フレーム16および反操作側フレーム17との間
から取り外す。これによって、保守作業、修理作業を行
なうための作業スペースを広く確保することが出来る。
内板5およびプレート6を印刷機に対して固定し、また
はこの固定を解除するためのアーム13、シャフト7が
本実施形態における着脱操作部である。
端部挿入装置は、上記実施形態に限定されるものではな
い。たとえば、上記実施形態では押し込み部として押し
込み部材3、ステー4を例示したが、版胴に対して接近
する接近方向および版胴から離れる離れ方向に移動可能
なものである限り、他の形状、構造のものを採用しても
よい。
4、ギヤ15を例示したが、押し込み部を接近方向また
は離れ方向に移動させ、かつ押し込み部の位置決めを行
うものであれば他の構造を採用することもできる。たと
えば、ギヤに噛合させたチェーンを介在させて押し込み
部を移動させてもよい。
6を例示したが、押し込み部からは独立して接近方向お
よび離れ方向に移動可能なものであれば他の形状、構造
のものを採用してもよい。
したが、案内部を案内位置で停止させるものであれば、
他の構造を用いることもできる。たとえば、案内板5、
プレート6の矢印91方向への移動軌道上に当接部を固
定しておき、この当接部に案内板5またはプレート6が
当接することによって案内位置で停止するようにしても
よい。
したが、案内部を接近方向に付勢するものであれば他の
形状、構造を用いてもよい。たとえば板バネを用いて案
内部を付勢してもよく、また磁力等を用いて非接触状態
で付勢してもよい。
6、近接センサ37、エンコーダ35を例示したが、回
転する版胴の前記挿入受け部が、挿入位置に達したこと
を検出するものであれば他の構成を採用してもよい。た
とえば、リミットスイッチ等によって挿入位置を検出す
ることもできる。
18、19を例示したが、押し込み部の位置を検出する
ものであれば他の構成を用いてもよい。たとえば、リミ
ットスイッチ等によって押し込み部を検出することもで
きる。
フト7を例示したが、印刷機に対して押し込み部および
案内部を固定し、または当該固定を解除するものであれ
ば他の形状、構造を採用することもできる。
置の一実施形態である端部挿入ユニット1の平面図であ
る。
る。
が矢印91方向に移動した状態の端部挿入ユニット1を
示す図である。
がさらに矢印91方向に移動した状態の端部挿入ユニッ
ト1を示す図である。
ム16に取り付けられた状態を示す側面図である。
は図1に示すVIB-VIB方向の矢視断面図である。
図、Bは図3に示すVIIIB-VIIIB方向の矢視断面図であ
る。
BはAに示す状態から押し込み部材3およびステー4が
矢印92方向に移動した状態を示す断面図である。
させるための機構を示す側面図である。
を示す側面断面図である。
の第1の従来例を示す側面図である。
装置の第2の従来例を示す側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】版胴の挿入受け部に対し、刷版の端部を挿
入する印刷機における刷版の端部挿入装置において、 版胴に対して接近する接近方向および版胴から離れる離
れ方向に移動可能な押し込み部、 押し込み部を接近方向または離れ方向に移動させ、かつ
押し込み部の位置決めを行う駆動伝達部、 刷版の端部が近接して位置する案内部であって、押し込
み部からは独立して接近方向および離れ方向に移動可能
な案内部、 案内部が接近方向へ移動し、案内位置に達した時点で当
該移動を制限して停止させる移動停止部、 案内部を接近方向に付勢する付勢部、 を備えており、 案内部の接近方向への付勢を押し込み部が受けることに
よって、案内部の接近方向への移動が規制されており、 案内部は、押し込み部が接近方向へ移動したとき、付勢
部の付勢を受けて押し込み部に追従して接近方向へ移動
し、 押し込み部が接近方向へ移動する過程で、案内部は案内
位置に達し移動停止部による制限を受けて移動を停止
し、 押し込み部は、案内部が案内位置で停止した後も接近方
向に移動し、案内部に接した刷版の端部を押圧し、案内
部に沿って刷版の端部を版胴の挿入受け部に導く、 ことを特徴とする印刷機における刷版の端部挿入装置。 - 【請求項2】請求項1に係る印刷機における刷版の端部
挿入装置において、 前記押し込み部の位置を検出する押し込み部検出部を備
えており、 当該押し込み部検出部による検出に基づいて、前記駆動
伝達部は押し込み部の移動を制御する、 ことを特徴とする印刷機における刷版の端部挿入装置。 - 【請求項3】請求項1に係る印刷機における刷版の端部
挿入装置において、 前記版胴を回転させるための版胴回転駆動部、 回転する版胴の前記挿入受け部が、挿入位置に達したこ
とを検出する挿入位置検出部、 を備えており、 挿入位置検出部が挿入位置を検出した時点で、版胴回転
駆動部は版胴の回転を停止させ、 版胴の回転が停止した後、前記押し込み部は、挿入位置
に位置する版胴の挿入受け部に対して刷版の端部を導
く、 ことを特徴とする印刷機における刷版の端部挿入装置。 - 【請求項4】請求項1に係る印刷機における刷版の端部
挿入装置において、 少なくとも前記押し込み部および前記案内部は印刷機に
対して着脱可能であり、 印刷機に対して押し込み部および案内部を固定し、また
は当該固定を解除する着脱操作部を備えている、 ことを特徴とする印刷機における刷版の端部挿入装置。
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