JP3058963U - 造作部材 - Google Patents

造作部材

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JP3058963U
JP3058963U JP1998008771U JP877198U JP3058963U JP 3058963 U JP3058963 U JP 3058963U JP 1998008771 U JP1998008771 U JP 1998008771U JP 877198 U JP877198 U JP 877198U JP 3058963 U JP3058963 U JP 3058963U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐侯性が良好で層間接着力も弱くならない化
粧シートを貼着した造作部材を提供する。 【解決手段】 基板20の少なくとも片方の表面に化粧
シート10を貼着してなる化粧板から造作部材を構成す
る。造作部材としては、幅木、扉枠、窓枠等が代表的で
ある。前記化粧シート10として、装飾処理を施された
少なくとも結晶質部分を含むポリオレフィン樹脂からな
る基材シートの上に表面層を積層してなる単層構成であ
るか、或いは、装飾処理を施された基材シートと、該基
材シートの上に積層された少なくとも結晶質部分を含む
透明ポリオレフィン樹脂からなるトップシートと、該ト
ップシートの上に設けられた表面層とを備えた積層構成
であって、少なくとも最表面のシートに分子中に水酸基
を有する有機系紫外線吸収剤を添加するとともに、表面
層にはイソシアネート基を有する樹脂からなる紫外線吸
収剤を遮断する機能を持たせる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建築物や建具などに用いられる部材に係り、詳しくは、表面に化粧 シートを貼着した構成の造作部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような用途に用いる幅木、扉枠等の所謂造作部材は、装飾用、防 水用、或いは反り防止用として表面に樹脂製の化粧シートを貼着している。この 樹脂製の化粧シートは、基材シートに装飾処理を施してなる単層構成からなるか 、或いは、着色樹脂からなる基材シートの上に印刷インキで絵柄を形成し、その 上に透明樹脂からなるトップシートを積層した2層積層構成のものからなり、必 要に応じてエンボス加工、ワイピング処理を施し、さらに耐擦傷性を向上させた り艶調整をするためにオーバーコートを施している。また、紫外線に対する耐候 性を向上させるため、トップシートさらにはトップシートの接着剤に紫外線吸収 剤を添加することも行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、トップシートに添加した紫外線吸収剤は、時間の経過とともに ブリードアウト(表面への滲出)して化粧シートの耐候性が落ちて層間接着力が 弱くなり、また化粧シートの表面が白っぽくなってしまう。特に、結晶質部分を 多く含むオレフィン系樹脂を用いた化粧シートでは、紫外線吸収剤との相溶性が 悪く、ブリードアウトによる添加部数の減少が著しい。そして、このような現象 は、化粧シートの製造時の積層工程、エンボス工程等で加熱冷却が加えられたり 、日光に曝露されて長時間加熱されたりすることによって促進される。
【0004】 本考案は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする ところは、長時間日光に曝されたり、加熱・冷却工程が加わっても、耐候性が良 好で層間接着力も弱くならない化粧シートを貼着した造作部材を提供することに ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案に係る造作部材は、基板の少なくとも片方 の表面に化粧シートを貼着してなる化粧板から構成される部材であって、前記化 粧シートが、装飾処理を施された少なくとも結晶質部分を含むポリオレフィン樹 脂からなる基材シートの上に表面層を積層しており、前記基材シートに分子中に 水酸基を有する有機系紫外線吸収剤を添加するとともに、前記表面層を1液硬化 型ウレタン樹脂又は2液硬化型ウレタン樹脂から構成して紫外線吸収剤を遮断す る機能を持たせてなる化粧シートであることを特徴とする。
【0006】 そして、基材シートがその表面に活性水素含有極性官能基を有してなり、基材 シートと表面層との界面において表面層中のイソシアネート基の一部と基材シー ト表面の活性水素含有官能基とがウレタン結合しており、かつ表面層中のイソシ アネート基の残りの一部と有機系紫外線吸収剤中の水酸基とがウレタン結合して いることが好ましいものである。
【0007】 また、同様の目的を達成するため、本考案に係る造作部材は、基板の少なくと も片方の表面に化粧シートを貼着してなる化粧板から構成される部材であって、 前記化粧シートが、装飾処理を施された基材シートと、該基材シートの上に積層 された少なくとも結晶質部分を含む透明ポリオレフィン樹脂からなるトップシー トと、該トップシートの上に設けられた表面層とを備えており、前記トップシー トに分子中に水酸基を有する有機系紫外線吸収剤を添加するとともに、前記表面 層を1液硬化型ウレタン樹脂又は2液硬化型ウレタン樹脂から構成して紫外線吸 収剤を遮断する機能を持たせてなる化粧シートであることを特徴とする。
【0008】 そして、トップシートがその表面に活性水素含有極性官能基を有してなり、ト ップシートと表面層との界面において表面層中のイソシアネート基の一部とトッ プシート表面の活性水素含有官能基とがウレタン結合しており、かつ表面層中の イソシアネート基の残りの一部と有機系紫外線吸収剤中の水酸基とがウレタン結 合していることが好ましいものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
図1に本考案の造作部材に使用する単層構成の化粧シートの一例を示す。同図 の化粧シート10は、基材シート1の裏面側に絵柄印刷層2aと全面ベタ印刷層 2bにより印刷インキ層2を形成し、次いで表面側に表面層3を形成することで 製造される。
【0010】 図2に本考案の造作部材に使用する積層構成の化粧シートの一例を示す。同図 の化粧シート10は、まず基材シート11の表面側に全面ベタ印刷層12aと絵 柄印刷層12bにより印刷インキ層12を形成し、裏面側に易接着プライマー層 13を形成する。次に、印刷インキ層12の上からトップシート14を接着剤1 5を介して積層した後、トップシート14にはエンボス加工で凹凸を形成し、そ の凹部にインキ16を充填する。そして、最後に、トップシート14の上に表面 層17を形成することで製造される。
【0011】 基材シートの樹脂としては、積層構成の化粧シートの場合には、ポリエステル 樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の化粧シート用として公知の 各種樹脂が使用できる。一方、単層構成の化粧シートの場合は、本考案の対象と なるのは、少なくとも結晶質部分を含むポリオレフィン系樹脂に限られる。用途 によっては、基材シートを無色透明のまま用いることもできるが、通常はこれら の樹脂には装飾処理として後述の如く顔料を添加して着色したものが使用される 。基材シートの厚さは20〜200μm程度である。
【0012】 基材シートに施す装飾処理は、該シート自体に染料、顔料等の着色剤を混練し て着色したり、或いは基材シート上に絵柄インキ層又は金属薄膜を形成する等に よって行う。
【0013】 着色の場合、添加する着色剤としては、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、 コバルトブルー、チタン黄、黄鉛、カーボンブラック等の無機顔料、イソインド リノン、ハンザイエローA、キナクリドン、パーマネントレッド4R、フタロシ アニンブルー、インダスレンブリーRS、アニリンブラック等の有機顔料(或い は染料も含む)、アルミニウム、真鍮等の箔粉からなる金属顔料、二酸化チタン 被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光沢(パール)顔料等がある。こ れらは粉末或いは鱗片状箔片として添加、分散せしめられる。この顔料添加によ る着色は透明着色でも不透明(隠蔽)着色でもよい。この他、必要に応じて炭酸 カルシウム、シリカ(二酸化硅素)、アルミナ(酸化アルミニウム)、硫酸バリ ウムのような体質顔料(充填剤)を添加する。難燃性を付与させる必要がある場 合は難燃剤を添加する。難燃剤としては、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニ ウム、三酸化アンチモン等が用いられる。添加量は所望の難燃グレードに応じて 樹脂100重量部に対して10〜100重量部ほどである。
【0014】 絵柄インキ層は、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転 写シートからの転写印刷等公知の印刷法によりインキ(或いは塗料)にて形成す ることができる。模様には、木目模様、石目模様、布目模様、皮紋模様、幾何学 図形、文字、記号或いは全面ベタ等がある。インキ(或いは塗料)としては、バ インダーとして、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオ レフィン樹脂、ポリエステル樹脂、イソシアネートとポリオールからなるポリウ レタン樹脂、アクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 、セルロース系樹脂、ポリアミド樹脂等を一種又は二種以上混合して用い、これ に前記に列挙した公知の顔料を一種又は2種以上混合して添加したものを用いる 。また、金属薄膜は、蒸着、スパッタリング等により形成され、例えばアルミニ ウム、クロム等の金属薄膜が挙げられる。この場合、金属薄膜は全面でもパター ン状でもよい。装飾処理として施される絵柄インキ層や金属薄膜は、基材シート が透明であれば該シートの表面に施しても裏面に施してもよい。
【0015】 化粧シートが単層構成の場合は、基材シートに装飾処理を施すのみで化粧シー トとなるが、化粧シートが積層構成の場合、さらにその表面にトップシートを積 層する。トップシートを構成する透明樹脂としては、少なくとも一部分は結晶質 部分を有してなるポリオレフィン樹脂が使用される。このようなポリオレフィン 樹脂としては、ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテ ン1共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリプロピレン、プロピ レン−ブテン1共重合体、ポリブテン1、プロピレン−エチレン−ブテン3元共 重合体、ブテン1−ヘキセン1−オクテン1−3元共重合体、ポリメチルペンテ ン等の高結晶質ポリオレフィン樹脂、特公平6−23278号公報記載の如き結 晶質のアイソタクチックポリプロピレンをハードセグメントとし、これに非晶質 のアタクチックポリプロピレンをソフトセグメントとして混合したポリプロピレ ン系のオレフィン系熱可塑性エラストマー、或いは結晶質のアイソタクチックポ リプロピレンからなるハードセグメントに非晶質の水素添加スチレン−ブタジエ ンゴムをソフトセグメントとして混合したオレフィン系熱可塑性エラストマー、 結晶質の高密度ポリエチレンをハードセグメントとし、これに非晶質の水素添加 スチレン−ブタジエンゴムをソフトセグメントとして混合してなるポリエチレン 系熱可塑性エラストマー等が使用できる。これらの樹脂は単独でも2種以上混合 してもよい。
【0016】 特に、本考案において良好なものは以下の2種類である。(1)成形性、透明 性、耐侯性(それ自体の)の点で良好なものは特公平6−23278号公報に記 載のものである。ただし、本考案者が実験し評価したところ、この特公平6−2 3278号公報に記載のものの中でも、特に以下の如きものが最適なことが判明 した。すなわち、この種のポリプロピレン系の熱可塑性エラストマーにおいては 、ソフトセグメントであるアタクチックポリプロピレンの重量比を5重量%以上 とすることによって、三次元形状、乃至凹凸形状の物品に成形加工する際のネッ キングによる不均一なシートの変形及びその結果としての皺、絵柄の歪み等の欠 点を解消することができる。特にアタクチックポリプロピレンの重量比が20重 量%以上の場合が良好である。一方、アタクチックポリプロピレンの重量比が増 加しすぎると、シート自体が変形しやすくなり、シートを印刷機に通した時にシ ートが変形し、絵柄が歪んだり、多色刷りの場合に見当が合わなくなる等の不良 が発生しやすくなる。また、成形時にも破れやすくなるために好ましくない。ア タクチックポリプロピレンの重量比の上限としては、輪転グラビア印刷等の通常 の輪転印刷機を用いて装飾層を印刷する場合は50重量%以下、より好ましくは 40重量%以下である。(2)また、透明性、成形性、耐侯性(それ自体の)の 他、有機系紫外線吸収剤のブリードが比較的少ないものとしては、特開平9−1 11055号公報、特開平7−316358号公報、特開平5−77371号公 報等に開示される如きの、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体である。特に 共重合比としては、プロピレンが90重量%以上、エチレン及びブテンが合計1 0重量%以下のものが好ましい。ブテンとしては、ブテン1、ブテン2、イソブ チレンのいずれも用いられるが、通常はブテン1を用いる。延伸シート、未延伸 シートのいずれも使用可能であるが、Vカット加工等の成形適性上は未延伸シー トの方が良好である。トップシートのポリオレフィン系樹脂の厚さは20〜20 0μm程度とする。
【0017】 これらの樹脂に、必要に応じて顔料又は染料からなる着色剤を添加して透明着 色とする。これはトップシートの装飾処理に相当する。顔料としては、基材シー トで説明したのと同様なものが用いられる。また、トップシートには、必要に応 じて着色以外の装飾処理を施すこともできる。また、前記したのと同様な充填剤 、難燃剤等を必要に応じて添加する。
【0018】 化粧シートが単層構成の場合は、紫外線吸収剤を基材シート中に、また化粧シ ートが積層構成の場合には、紫外線吸収剤をトップシート中にのみ、或いは基材 シートとトップシートの両方の中に添加する。紫外線吸収剤として本考案では分 子中にOH基を有する有機系の化合物を使用する。例えば、2−(2’−ヒドロ キシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリア ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェ ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−te rt−アミル−5’−イソブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、 2−(2’−ヒドロキシ−3’−イソブチル−5’−メチルフェニル)−5−ク ロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−イソブチル−5’− プロピルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等の2’−ヒドロキシフェ ニル−5−クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2−(2’−ヒドロキ シ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−( 2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等の2’−ヒド ロキシフェニルベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、或いは2−(2’−ヒド ロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル)ベンゾトリ アゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2,2’−ジヒドロキシ−4 −メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベ ンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン等の2, 2’−ジヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類、2−ヒドロキシ−4−メ トキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等の2−ヒドロキ シベンゾフェノン系紫外線吸収剤類等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチ ル酸フェニル、4−t−ブチル−フェニル−サリシレート等のサリチル酸エステ ル系紫外線吸収剤が用いられる。その他に、ベンゾトリアゾール骨格にアクリロ イル基又はメタクリロイル基を導入した反応型紫外線吸収剤等も用いられる。こ れらの紫外線吸収剤の中でも、特にそれ自体ポリオレフィン樹脂中からブリード し難い好ましいものとしては、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α ,α−ジメチルベンジル)フェニル)ベンゾトリアゾールである。なお、これら 紫外線吸収剤の添加量は、通常0.1〜5重量%程度である。
【0019】 紫外線による各層の劣化をさらに防止し、耐候性を向上させるためには、他の 光安定剤としてラジカル捕捉剤も添加することが好ましい。このラジカル捕捉剤 としては、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケ ート、ビス−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル )セバケート、その他、例えば特公平4−82625号公報に開示されている化 合物などのヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤、ピペリジル系ラジカル捕捉剤等 が使用される。なお、ポリオレフィン中にヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤か らなる光安定剤を添加する場合には、ポリオレフィン樹脂はもとより、ポリオレ フィン樹脂シートに隣接するインキ層、接着剤層等の層にはポリウレタン樹脂、 ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂等の分子中に塩素原子を含まない樹脂を用 いると耐候性向上の点で良好である。もし、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩 素化ポリオレフィン等の分子中に塩素原子を含む樹脂を用いると、紫外線又は熱 の作用によりこれら樹脂から脱塩素反応で塩化水素が発生し、これがヒンダード アミン系ラジカル捕捉剤と反応してその作用を失活・阻害するため、耐候性が十 分に向上しない。
【0020】 また、基材シート、トップシートのいずれの場合においても、ポリオレフィン 樹脂シートに対しては、コロナ放電処理、オゾン吹付処理、プラズマ処理等の手 法によって、表面に水酸基、カルボキシル基等の極性官能基を形成することが、 該シートに隣接する表面層等の層との易接着性を付与する上で好ましい。特に水 酸基、カルボキシル基のような活性水素原子を有する極性官能基をポリオレフィ ン樹脂シート表面に付与すると、表面層中のイソシアネート基のうち該シート表 面に面した位置にあるものの一部が該シート表面の極性官能基とウレタン結合す るため、該シートと表面層との接着力がより向上する。
【0021】 また、このような極性官能基の付与は、ポリオレフィン樹脂シートの裏面、或 いは表裏両面に施すこともでき、該シートに隣接する層との接着力の向上に有効 である。なお、このような極性官能基のポリオレフィン樹脂表面への形成の程度 は表面張力によって評価する。表面張力は38dyn/cm程度以上となるよう にすることが、易接着性の点で好ましい。
【0022】 トップシートは、熔融押出し(エクストルージョン)コート、熱プレスを用い た融着によるラミネートにより接着剤を用いずに直接基材シートに設けられるか 、或いは、2液硬化型ウレタン樹脂、熔融押出しコートされたポリエチレン等の 接着剤により基材シート上に積層する等して形成される。
【0023】 さらに必要に応じて、化粧シートの最表面、すなわち単層構成の化粧シートの 場合には基材シート表面に、また積層構成の化粧シートの場合にはトップシート の表面に、ヘアライン加工、サンドブラスト加工、エンボス加工等により凹凸形 状からなる凹凸模様を形成する。
【0024】 エンボス加工は、熱プレス方式の枚葉又は輪転式エンボス機を用いて加熱軟化 された樹脂シートの表面にエンボス版を押圧して冷却し、該エンボス版表面の形 状を賦形することにより凹凸模様を形成する。エンボス加工により形成する凹凸 模様の形状としては、木目導管溝、木目木肌、石板表面凹凸(花崗岩劈開面等) 、布帛の表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等を表現したも の、又はそれらを組み合わせたものが挙げられる。なお、トップシートを加熱軟 化させてエンボス加工すると、ポリオレフィン樹脂の少なくとも結晶質部分はそ の冷却時に再結晶する。この時、結晶質ポリオレフィン樹脂中の有機系紫外線吸 収剤は結晶外に析出する傾向が強い。そのため、エンボス加工によりトップシー トの表面に凹凸模様を形成する態様は特に本考案の効果が奏される。
【0025】 また、この凹凸模様の凹部には必要に応じて公知のワイピング法により着色イ ンキが充填される。この着色インキとしては、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポ リエステル樹脂その他常用のビヒクルに顔料又は染料を加えたものを選択使用す るが、ビヒクルは2液硬化型の密着性、耐溶剤性の良好なものが好ましい。ワイ ピングは、ドクターブレード法、ロールコート法等従来から使用されているワイ ピング法のいずれによってもよい。すなわち、凹凸模様全面に着色インキを塗工 し、しかる後に凸部のインキを掻き採って凹部に着色インキを残留せしめる。
【0026】 表面層はエポキシ樹脂でも或る程度の効果を期待できるが、より好ましくはイ ソシアネート基を有する樹脂を使用して形成する。この樹脂としては、2液硬化 型ウレタン樹脂、1液硬化型(湿気硬化型)ウレタン樹脂等が挙げられる。表面 層の厚さは0.5〜100μm、通常は1〜10μm程度にする。
【0027】 2液硬化型ウレタン樹脂は、ポリオールを主剤とし、イソシアネートを架橋剤 (硬化剤)とするウレタン樹脂である。ポリオールとしては、分子中に2個以上 の水酸基を有するもので、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ コール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー ル、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオール等が用いられる。ま た、イソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多 価イソシアネートが用いられる。例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、 キシレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳 香族イソシアネート、或いは1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ ロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニ ルメタンジイソシアネート等の脂肪族(乃至は脂環族)イソシアネートが用いら れる。或いはまた、上記各種イソシアネートの付加体又は多量体を用いることも できる。例えば、トリレンジイソシアネートの付加体、トリレンジイソシアネー トの3量体(trimer)等がある。
【0028】 なお、2液硬化型ウレタン樹脂の場合の好ましい態様として、イソシアネート 中のイソシアネート基(−NCO基)の数(モル数)をそれと反応させるポリオ ールの水酸基(−OH基)の数(反応当量)よりも多くし、ポリオールとイソシ アネートとが反応した後でも未反応のイソシアネート基を確実にしかも多数残留 させる態様がある。この場合、−NCO基数/−OH基数の比は最大1.4程度 までとする。
【0029】 1液硬化型ウレタン樹脂は、分子末端にイソシアネート基を有するプレポリマ ーを必須成分とする組成物である。前記プレポリマーは、通常は分子両末端に各 々イソシアネート基を1個以上有するポリイソシアネートプレポリマーであり、 室温で固体の熱可塑性樹脂の状態にあるものである。イソシアネート基同士が空 気中の水分により反応して鎖延長反応を起こして、その結果、分子鎖中に尿素結 合を有する反応物を生じて、この尿素結合にさらに分子末端のイソシアネート基 が反応して、ビウレット結合を起こして分岐し、架橋反応を起こす。
【0030】 分子末端にイソシアネート基を有するプレポリマーの分子鎖の骨格構造は任意 であるが、具体的には、ウレタン結合を有するポリウレタン骨格、エステル結合 を有するポリエステル骨格、ポリブタジン骨格等である。適宜これら1種又は2 種以上の骨格構造を採用する。なお、分子鎖中にウレタン結合がある場合は、こ のウレタン結合とも末端イソシアネート基が反応して、アロファネート結合を生 じて、このアロファネート結合によっても架橋反応を起こす。
【0031】 紫外線吸収剤として分子中にOH基を有する有機系のものを使用し、表面層は イソシアネート基を有する樹脂を使用して形成するのが好ましい。このような組 合せにしておくと、基材シート又はトップシート中の紫外線吸収剤がブリードア ウト(滲出)して表面層に入ると、その紫外線吸収剤のOH基と表面層中のイソ シアネート基とがウレタン結合し、表面層中に捕捉されるので、紫外線吸収剤の 経時的なブリードアウトが防止される。特に、有機系の紫外線吸収剤がブリード アウトしやすいポリオレフィン樹脂の場合に有効である。
【0032】 化粧シートの裏面には、必要に応じて、化粧シートと基板(被着体)との接着 性をより向上させるため、易接着プライマーを形成してもよい。易接着剤プライ マーの樹脂系としては、表面層の説明のところで列記した2液硬化型ウレタン樹 脂等が用いられる。特に、基材シートとしてポリオレフィン樹脂を用いる場合に は、基材シート裏面に前記の如く水酸基等の極性官能基を付与し、易接着プライ マーとして2液硬化型ウレタン樹脂等のイソシアネートを含むものを用いると、 易接着プライマーの基材シートへの接着力はより強力になる。また、一般に業界 では、木質系被着体にシートを貼る接着剤として酢酸ビニル系樹脂を用いるが、 この場合に該接着剤とも強力な密着力を得る好ましい態様としては、ポリオレフ ィン樹脂基材シート裏面に水酸基、カルボキシル基等の活性水素含有極性官能基 を付与し、その表面に易接着プライマーとして、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレ イン酸共重合体に架橋剤(硬化剤)としてイソシアネートを添加したものを用い ることが挙げられる。このようにすると、易接着プライマー自体がウレタン結合 で架橋して強固な層になると共に、易接着プライマー層中のイソシアネートの一 部が基材シート裏面の極性官能基とウレタン結合で強固に接着する。その上、易 接着プライマー中の塩化ビニル及び酢酸ビニル成分によって、酢酸ビニル系樹脂 接着剤とも強固に接着する。それによって、化粧シートは木質基材と強固に接着 する。なお、上記の樹脂系の易接着プライマーは比較的ブロッキング(化粧シー トを重ね置きしたり、ロールに巻き取ったりしたときに易接着プライマーと化粧 シート表面とが接着してしまうこと)が生じ易い。これを防ぐために、粒径0. 01〜5μm程度のシリカ、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム等の1種又は 2種以上を5〜80重量部程度添加する。
【0033】 本考案の造作部材に使用する化粧シートは、被着体である基板に積層して先ず 化粧板となし、該化粧板を少なくとも構造材の一部として各種構造の造作部材を 構成する。その場合に、化粧シート自体では基板と接着しない場合は、適当な易 接着層及び接着剤層を介して積層する。化粧シート自体が(熱融着等で)基板に 接着可能な場合は、接着剤層を省いてもよい。
【0034】 基板としては各種素材の平板、柱状体等の各種の形状の物が対象となる。基板 に用いられる素材としては、杉、松、樫、ラワン、チーク等の各種樹木からなる 木材単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等の木質繊 維板等の木質板、鉄又はステンレス鋼等の鉄合金、アルミニウム又はジュラルミ ン等のアルミニウム合金等の金属、アクリル、ポリカーボネート、ポリエステル 、ポリスチレン、ポリオレフィン、ABS、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル等 の樹脂等がある。
【0035】 これら各種基板への化粧シートの積層方法としては、例えば、(a)接着剤層 を間に介して板状の基材に加圧ローラーで加圧して積層する方法、(b)特公昭 50−19132号公報、特公昭43−27488号公報等に記載されるように 、化粧シートを射出成形の雌雄両金型間に挿入して、両金型を閉じ、雄型のゲー トから熔融樹脂を射出充填した後、冷却して樹脂成形品の成形と同時にその表面 に化粧シートを接着積層する、所謂射出成形同時ラミネート方法、(c)特公昭 56−45768号公報、特公昭60−58014号公報等に記載されるように 、成形品の表面に化粧シートを間に接着剤層を介して対向ないしは載置し、成形 品側からの真空吸引による圧力差により化粧シートを成形品表面に積層する、所 謂真空プレス積層方法、(d)特公昭61−5895号公報、特公平3−266 6号公報等に記載されるように、円柱、多角柱等の柱状基材の長軸方向に、化粧 シートを間に接着剤層を介して供給しつつ、複数の向きの異なるローラーにより 、柱状体を構成する複数の側面に順次化粧シートを加圧接着して積層していく、 所謂ラッピング加工方法、(e)実公大15−31122号公報、特開昭48− 47972号公報等に記載されるように、先ず化粧シートを板状基材に接着剤層 を介して積層し、次いで板状基材の化粧シートとは反対側の面に、化粧シートと 板状基材との界面に到達する、断面がV字状、又はU字状溝を切削し、次いで該 溝内に接着剤を塗布した上で、該溝を折り曲げ箱体又は柱状体を成形する、所謂 Vカット又はUカット加工方法、等がある。
【0036】 前記の化粧板に所定の成形加工等を施し、これらを組み合わせて公知の各種構 造の造作部材を構成する。本考案で言う造作部材とは、建築物内装や、窓、扉等 の建具の構造部材或いは装飾部材のうち、柱状、棒状、乃至は帯状のものを意味 する。具体的には、窓枠、扉枠、幅木、回縁、鴨居、敷居、手摺、ケーシング材 等である。造作部材の代表例を図3〜図6に示す。
【0037】 図3(A),(B)はそれぞれ幅木の一例を示すもので、一部を切り欠いた状 態での斜視図を示している。幅木は一般に厚みの薄い柱状体乃至は帯状体をなす 基板20の表面(通常は取り付けた状態で外部に露出する部分)に化粧シート1 0を積層して形成される。幅木は壁面上の最下部、即ち壁面が床面と接する部分 の表面に接着剤、釘、ネジ等の手段によって固定される。図3(A)の幅木では 、基板の表面中央に溝aが彫ってあり、化粧シート10は基板20の前面を溝a 内も含めて被覆した状態で積層され、さらに基板20の上面から裏面の上端部に まで廻り込んで被覆積層されている。基板20の裏面は壁面と接する。図3(B )の幅木は、基板20の上面に凹条部bが形成されている。化粧シート10は基 板20の前面の全面と下面の前端部、及び上端の凹条部bよりも前方を被覆し積 層されている。凹条部bには壁板40が嵌め込まれる。
【0038】 図4(A),(B)はそれぞれケーシング材の一例を示すもので、一部を切り 欠いた状態での斜視図を示している。ケーシング材は、扉枠の内周面、壁面の端 部等の端部表面に嵌合して被せることによって、その端部を化粧する部材である 。図4(A)のケーシング材は、裏面に凹条部cが形成されて表面は段差と曲面 部からなる形状に加工されている。化粧シート10は基板20の前面、上面、下 面、及び裏面のうち凹条部cの上部と下部を被覆し積層されてなる。ケーシング 材の凹条部cは、壁板41の端部と嵌合され、接着剤、釘、ネジ等の手段で固定 される。図4(B)のケーシング材は、断面が略L字型をした柱状体の基板20 の前面(図では右側面)と上面とに化粧シート10を被覆し積層してなる。この ケーシング材は図示の如く壁本体42と壁化粧板43からなる壁板の端部に嵌合 して固定される。
【0039】 図5は扉枠(ドア枠)の一例である。扉枠は一般に扉の四方を囲繞するか、或 いは扉の上側及び両側の三方を囲む枠体であり、この扉枠には扉を蝶番等で枢着 する。図5(A)は扉枠のうち戸当たりを有する部分の断面斜視図であり、図中 51は扉枠本体、52は扉の解放端(非枢着側)と当接する側に突設した戸当た りである。化粧シート10は、基板である扉枠本体51の扉側の全表面、側面( 図では左右両側)及び裏面(図では下方の面)の両端部を被覆し、さらに戸当た り52に積層されてなる。このタイプの扉枠は壁面の開口部等に嵌め込んで固定 される。図5(B)は戸当たりを有しない側、即ち枢着側に相当する部分の断面 斜視図であり、図5(C)は扉枠50の全体図である。ただし、扉は省略して図 示してある。
【0040】 図6は窓枠の一例である。図6(A)は窓枠の縦框の断面斜視図であり、図示 の如き形状の中空柱状体からなる基板20において、壁体と当接する裏面を除く 表面に化粧シート10が被覆積層されてなる。図6(A)の例では縦框60の上 下方向に凸状部60a,60b、凹状部60cが交互に隣接して平行に走行し、 両凸状部60a,60bの間に、窓70の棧71を収納し内外の気密性を保つよ うになっている。図6(B)は横框80の断面斜視図であり、基板20の窓側に は窓の上端(又は下端)の棧を収納し、これを摺動せしめて窓の開閉を行うため の2条の凹条部d,eが形成されており、敷居(又は鴨居)の形態をなしている 。化粧シート10は壁体と接する裏面(図では下方)を除く表面に被覆積層され ている。ただし、窓との摩擦による化粧シートの摩耗を防ぐため、凹条部d,e 内には化粧シートを積層しないようにしたり、或いは凹条部d,e内の化粧シー ト表面に耐摩耗性・潤滑性を出すために、弗素樹脂、金属等の高耐摩耗性・潤滑 性の材料の層を被覆してもよい。図7は窓枠の全体を正面から見た図であり、2 枚の硝子窓を嵌め込んだ状態を図示している。同図において、91は縦框、92 ,93は横框、94は棧、95は窓ガラスである。
【0041】 以上、図3〜図7により本考案の造作部材の具体例について説明したが、これ らは本考案の造作部材の代表例を図示するものであり、本考案の造作部材はこれ らのものに限定されるものではない。
【0042】
【考案の効果】
本考案の造作部材は、上記のように構成されており、その表面に貼着された化 粧シートは、装飾処理を施された少なくとも結晶質部分を含むポリオレフィン樹 脂からなる基材シートの上に表面層を積層してなる単層構成の化粧シートである か、或いは、装飾処理を施された基材シートと、該基材シートの上に積層された 少なくとも結晶質部分を含む透明ポリオレフィン樹脂からなるトップシートと、 該トップシートの上に設けられた表面層とを備えた積層構成の化粧シートであっ て、少なくとも最表面のシートに分子中に水酸基を有する有機系紫外線吸収剤を 添加するとともに、表面層にはイソシアネート基を有する樹脂からなる紫外線吸 収剤を遮断する機能を持たせたので、この表面層が紫外線吸収剤の経時的なブリ ードアウトを防止することから、紫外線吸収剤が減少することなく、耐候性が維 持されたものとなる。
【0043】 また特に、最表面に位置するポリオレフィン樹脂シートの表面に活性水素含有 官能基を付与せしめ、該活性水素含有官能基と表面層のイソシアネート基とをウ レタン結合させた態様の場合には、表面層とその直下のシートとの接着性が良好 となり、日光に曝露した際の表面層の剥脱が起き難くなり、その結果、耐侯性も より良好なものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の造作部材を構成する単層構成の化粧シ
ートを示す断面図である。
【図2】本考案の造作部材を構成する積層構成の化粧シ
ートを示す断面図である。
【図3】本考案の造作部材の一つである幅木の説明図で
ある。
【図4】本考案の造作部材の一つであるケーシング材の
説明図である。
【図5】本考案の造作部材の一つである扉枠の説明図で
ある。
【図6】本考案の造作部材の一つである窓枠の説明図で
ある。
【図7】本考案の造作部材の一つである窓枠の全体図で
ある。
【符号の説明】
10 化粧シート 1 基材シート 2 印刷インキ層 2a 絵柄印刷層 2b 全面ベタ印刷層 3 表面層 11 基材シート 12 印刷インキ層 12a 全面ベタ印刷層 12b 絵柄印刷層 13 易接着プライマー層 14 トップシート 15 接着剤 16 インキ 17 表面層 20 基板 30 造作部材 40 壁板 41 壁板 42 壁本体 43 壁化粧板 50 扉枠 51 扉枠本体 52 戸当たり 60 縦框 70 窓 71 棧 80 横框 91 縦框 92,93 横框 94 棧 95 窓ガラス

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の少なくとも片方の表面に化粧シー
    トを貼着してなる化粧板から構成される部材であって、
    前記化粧シートが、装飾処理を施された少なくとも結晶
    質部分を含むポリオレフィン樹脂からなる基材シートの
    上に表面層を積層しており、前記基材シートに分子中に
    水酸基を有する有機系紫外線吸収剤を添加するととも
    に、前記表面層を1液硬化型ウレタン樹脂又は2液硬化
    型ウレタン樹脂から構成して紫外線吸収剤を遮断する機
    能を持たせてなる化粧シートであることを特徴とする造
    作部材。
  2. 【請求項2】 基材シートがその表面に活性水素含有極
    性官能基を有してなり、基材シートと表面層との界面に
    おいて表面層中のイソシアネート基の一部と基材シート
    表面の活性水素含有官能基とがウレタン結合しており、
    かつ表面層中のイソシアネート基の残りの一部と有機系
    紫外線吸収剤中の水酸基とがウレタン結合していること
    を特徴とする請求項1に記載の造作部材。
  3. 【請求項3】 基板の少なくとも片方の表面に化粧シー
    トを貼着してなる化粧板から構成される部材であって、
    前記化粧シートが、装飾処理を施された基材シートと、
    該基材シートの上に積層された少なくとも結晶質部分を
    含む透明ポリオレフィン樹脂からなるトップシートと、
    該トップシートの上に設けられた表面層とを備えてお
    り、前記トップシートに分子中に水酸基を有する有機系
    紫外線吸収剤を添加するとともに、前記表面層を1液硬
    化型ウレタン樹脂又は2液硬化型ウレタン樹脂から構成
    して紫外線吸収剤を遮断する機能を持たせてなる化粧シ
    ートであることを特徴とする造作部材。
  4. 【請求項4】 トップシートがその表面に活性水素含有
    極性官能基を有してなり、トップシートと表面層との界
    面において表面層中のイソシアネート基の一部とトップ
    シート表面の活性水素含有官能基とがウレタン結合して
    おり、かつ表面層中のイソシアネート基の残りの一部と
    有機系紫外線吸収剤中の水酸基とがウレタン結合してい
    ることを特徴とする請求項3に記載の造作部材。
  5. 【請求項5】 部材の構造が幅木であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の造作部材。
  6. 【請求項6】 部材の構造がケーシング材であることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の造作部材。
  7. 【請求項7】 部材の構造が扉枠であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の造作部材。
  8. 【請求項8】 部材の構造が窓枠であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の造作部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018216097A1 (ja) * 2017-05-23 2018-11-29 大建工業株式会社 ラッピング化粧板及びその製造方法

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