JP3058902B2 - 木目模様化粧シート - Google Patents

木目模様化粧シート

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、木目模様を有する化粧シートの改良に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、家具、家電製品、建材などの製造に、木目模様
をもつ化粧シートがよく使用されている。この種の化粧
シートは、天然木と同様な深みや照りを感じさせるもの
が好ましく、さまざまな製品が試作されて提供されてい
る。
その一例として、先に紙類を代表とする基材シート上
に、合成樹脂層、隠蔽ベタ印刷層、絵柄印刷層および艶
調整層を順に積層し、エンボスを施してなる化粧シート
を提案した(特開昭61−293854号)。この化粧シートの
諸態様のうちでも、とくにヘアライン状のエンボスを設
けたものは、木の繊維質がよく表現されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の化粧シートは、壁などの平面材に使用する限り
は問題ないが、立体形状をもつ製品に使用することは難
しい。というのは、この化粧シートを木質基材に貼った
ものはVカット加工やUカット加工が困難であるし、ま
た折り曲げ部において木目柄と導管柄がずれてしまった
り、エンボスによって表現した立体感が十分でなくなっ
てしまうからである。
在来品の代表である、ポリ塩化ビニルシートに絵柄を
印刷しダブリングエンボスして得た化粧シートは、Vカ
ット加工などを容易に行ないうるが、模様に立体感が乏
しく、高度の意匠をもつ製品を得ることができない。
本発明は、上記した問題点を解消し、立体形状の製品
の製造にも適した性能を有する木目模様を有する化粧シ
ートを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本発明者らは鋭意研究を重ね
た結果、これらの化粧シートにおいて加工後にその外観
に対しもっとも影響を与えるのが最外層である点に着目
し、そのための特別な条件を選択することによって所期
の効果が奏されることを知見して本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明は、可撓性を有するプラスチック基
材シート上に、木目模様下柄印刷層、透明なプラスチッ
ク層および木目模様表面柄印刷層を順次設けてなる化粧
シートにおいて、該透明なプラスチック層の表面に該透
明なプラスチック層内に向かって凹んだ部分からなる木
材の導管形状の凹凸形状が付与されていることを特徴と
する木目模様化粧シートである。本発明のこの構成によ
り、Vカット等の加工が可能で、天然木に類似した意匠
を有する化粧シートが提供される。
本発明の木目模様化粧シートにおいて、透明なプラス
チック層と木目模様表面柄印刷層との間に、場合により
艶調整層を存在させることができる。表面の凹凸形状は
木材の導管形状であることが好ましく、木目模様表面柄
印刷層も同様に、木材の導管柄を印刷したインキ層であ
ることが好ましい。さらに木目模様表面柄印刷層は、木
材の導管柄を印刷したインキ層、このインキ層を覆う透
明艶消インキ層、およびこの透明艶消インキ層の一部を
覆う透明光沢インキ層から成ることが特に好ましい。
第1図は、本発明の木目模様化粧シートの基本的な構
成を示す断面図である。この図に示すように、本化粧シ
ートは、プラスチック基材シート(1)、木目模様下柄
印刷層(2)、透明プラスチック層(3)、木目模様表
面柄印刷層(4)および凹凸形状(5)から構成され
る。第2図は、本化粧シートの他の構成を示す断面図で
あって、木目模様表面柄印刷層(4)と透明プラスチッ
ク層(3)との間に艶調節層(6)が存在する。なお、
この図では簡単のため、表面の凹凸形状は省略されてい
る。
本発明において、基材シートとして用いられ可撓性の
あるプラスチックのシートは、たとえばポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ABS樹脂またはポリ
エチレンなどの合成樹脂シート、または上質紙・薄葉紙
などの紙、紙にポリ塩化ビニルを塗工したビニル壁紙原
反等である。
木目模様下柄印刷層は、既知の印刷インキを用いて常
用の印刷法で設ければよい。印刷インキは、木目の「照
り」をよく表現できるように、パール顔料や金属粉など
の光輝性顔料を添加したものが好ましい。
透明プラスチック層は、無色のものでも着色のもので
もよい。この層を形成するプラスチックを例示すると、
ポリオレフィン、ビニル重合体、ポリエステル、ロジン
変性エステル重合体、スチレン樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリアレート、ポリウレタン、アルキド樹脂、エポ
キシ樹脂、クマロン樹脂、ポリアミド、セルロース誘導
体、アクリル樹脂などである。このようなプラスチック
は、適宜の溶剤に溶解して塗料として塗布してもよい
し、シートの形で積層してもよい。塗布および積層の手
段は、従来と同様の手段が用いられる。
意匠に立体感をもたせるために、プラスチック層の厚
さは0.1mm以上、とくに0.2mm以上とすることが好まし
い。艶調整層は、たとえば公知の艶調整インキ(普通公
知のビヒクルに炭酸カルシウム、シリカ、ウレタンビー
ズなどの消削剤を添加したもの)を用いてグラビア法に
よりベタ印刷することにより形成できる。
木目模様表面柄印刷層は、前述のとおり、木材の導管
柄印刷インキ層、それを覆う艶消インキ層および光沢イ
ンキ層を組み合わせてなることが好ましい。こうして、
導管部と非導管部との厚みの段差および光沢差により艶
消部が相対的に凹んで見える視覚的効果との相乗効果に
よって、導管部の凹凸をより良好に表現することができ
る。このような表面印刷層は、例えば第3図A〜Fに示
す構成を有する。このためには、次のように印刷するこ
とができる。まず透明プラスチック層(3)上に木材の
導管柄を印刷し、つぎに、透明艶消インキでプラスチッ
ク層の全面に(第3図A〜C)、または一部であるが導
管柄を印刷したインキ層(41)を覆うように(第3図D
〜F)印刷する。ついで、この透明艶消インキ層(42)
の一部を覆うように透明光沢インキで印刷する。このと
き透明光沢インキ層(43)は、導管柄印刷インキ層のな
い部分と完全に同調させてもよいし、導管柄印刷インキ
層(41)とオーバーラップさせてもよい。また、導管柄
インキ層(41)の間隔より小さくてもよい(第3図
A)。透明艶消インキ層および特に透明光沢インキ層の
配置によって視覚的凹凸感が異なるので、用途に応じて
その配置を任意に選ぶことができる。
導管柄を印刷するインキとしては、常用のもの、例え
ば黒ないし焦茶系の濃色インキが用いられる。
透明艶消インキおよび透明光沢インキも既知のもので
よく、ここで透明とは無色および着色の両方を含む。艶
消インキ層および光沢インキ層は、本発明の化粧シート
の最も表層を形成するものであるから、ウレタンアクリ
レート、ポリエステルアクリレートなどの電離放射線硬
化樹脂、ポリウレタン、エポキシ、不飽和ポリエステル
などの二液反応硬化性樹脂、メラミン、アミノアルキド
などの熱硬化性樹脂などを用いた硬化型インキで設ける
ことが好ましい。本発明において表面に設けられる凹凸
形状は、天然木の意匠を表現するものであり、該透明な
プラスチック層の表面に該透明なプラスチック層内に向
かって凹んだ部分からなる木材の導管形状である。この
凹凸形状の付与は通常のエンボス加工法により行うこと
ができる。
〔実施例〕
本発明を実施例により説明する。
実施例1 (1) 厚さ0.08mmのポリ塩化ビニルシート「W−50
0」(理研ビニル(株)製)に、塩ビ系印刷インキ「化
×」(昭和インク(株)製)で木目模様下柄をグラビア
印刷した。
(2) 別に、無色透明な厚さ0.08mmのポリ塩化ビニル
シート「W−500」(理研ビニル(株)製)の表面に、
印刷インキ「G○M」(昭和インク製)で木材の導管柄
をグラビア印刷した。
(3) (1)のシートの印刷面と(2)のシートの非
印刷面とを合わせて重ね、(2)のシートの印刷面に、
導管形状を有するエンボス版を用いて熱ロール処理する
ことにより両シートをダブリングし、本発明の化粧シー
トを得た。
得られた化粧シートは第1図に示す構成を有する。
実施例2 (1) 実施例1の(1)と同様に木目模様下柄をグラ
ビア印刷した。
(2) 実施例1の(1)と同様に導管柄をグラビア印
刷した。
(3) (1)のシートの印刷面と(2)のシートの印
刷面とを重ね合わせて鏡面熱ロールでダブリングし、次
いで(2)のシートの印刷面上に炭酸カルシウムを艶消
剤として含有するポリウレタン塗料を全面塗工し、乾燥
硬化させ、光沢度20(JIS、75゜入射)を有する厚さ3
μmの透明艶消インキ層を設けた。
(4) (3)のミートの透明艶消インキ層上に、導管
柄以外の部分のみを被覆するように艶消剤なしのポリウ
レタン塗料をグラビア印刷法で設け、乾燥硬化させ、厚
さ3μmの透明光沢インキ層を形成することにより、第
3図Aの化粧シートを得た。
実施例3 (1) 厚さ0.08mmのポリ塩化ビニルシート「W−50
0」(理研ビニル(株)製)に、塩ビ系印刷インキ「化
×」(昭和インク(株)製)で木目模様下柄をグラビア
印刷した。
(2) 別に、無色透明な厚さ0.08mmのポリ塩化ビニル
シート「W−500」(理研ビニル(株)製)の表面に、
艶調整層として、炭酸カルシウムを含有する、塩化ビニ
ル−アクリル系インキを全面に厚さ1.5μmにグラビア
コートし、光沢度75(JIS、75゜入射)に調整した(艶
調整層)。この層の上に、塩化ビニル−アクリルビヒク
ルにシリカを添加した黒褐色インキを用いて導管柄をグ
ラビア印刷し、光沢度10(JIS、75゜入射)のインキ層
を形成した。
(3) (1)のシートと(2)のシートを実施例1の
(3)と同様に処理して、本発明の化粧シートを得た。
〔発明の効果〕
本発明による化粧シートは、以上説明したように構成
されており、基材シートとして可撓性のあるプラスチッ
クシートを採用しているので、Vカット加工、Uカット
加工などを行なって折り曲げることが容易であるという
効果が奏される。また、木目模様は、まず下柄があっ
て、その上に透明プラスチック層をへだてて木目模様表
面柄印刷層があり、さらに最表面に導管形状の凹凸が付
与されている為、立体感のある木目模様が得られる。本
発明の化粧シートは立体形状の製品に使用しても立体感
が維持され、産業上きわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の化粧シートの基本的構成を示す断面
図、第2図は本発明の他の構成を示す断面図、第3図A
〜Fは木目模様表面柄印刷層の構成を示す断面図であ
る。 1……プラスチック基材シート 2……木目模様下柄印刷層 3……透明プラスチック層 4……木目模様表面柄印刷層 5……表面凹凸形状 6……艶調整層 41……導管柄印刷インキ層 42……透明艶消インキ層 43……透明光沢インキ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−293854(JP,A) 特開 平2−108540(JP,A) 特開 昭64−47581(JP,A) 特公 昭60−2985(JP,B2) 特公 昭53−331(JP,B2) 実公 昭62−29244(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 33/00 B32B 27/00 B41M 3/06 B44C 3/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有するプラスチック基材シート上
    に、木目模様下柄印刷層、透明なプラスチック層および
    木目模様表面柄印刷層を順次設けてなる化粧シートにお
    いて、該透明なプラスチック層の表面に該透明なプラス
    チック層内に向かって凹んだ部分からなる木材の導管形
    状の凹凸形状が付与されていることを特徴とする木目模
    様化粧シート。
  2. 【請求項2】透明なプラスチック層と木目模様表面柄印
    刷層との間に艶調整層が存在することを特徴とする請求
    項1記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】木目模様表面柄印刷層が、木材の導管柄を
    印刷したインキ層であることを特徴とする請求項1また
    は2記載の化粧シート。
  4. 【請求項4】木目模様表面柄印刷層が、木材の導管柄を
    印刷したインキ層、この導管柄印刷インキ層を覆う透明
    艶消インキ層、およびこの透明艶消インキ層の一部を覆
    う透明光沢インキ層からなることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の化粧シート。
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