JP3056690B2 - マット - Google Patents

マット

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JP3056690B2
JP3056690B2 JP8186036A JP18603696A JP3056690B2 JP 3056690 B2 JP3056690 B2 JP 3056690B2 JP 8186036 A JP8186036 A JP 8186036A JP 18603696 A JP18603696 A JP 18603696A JP 3056690 B2 JP3056690 B2 JP 3056690B2
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節男 池永
利夫 伊豆
徳次 金子
三男 栗山
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有限会社浜富士商行
株式会社エイト
節男 池永
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は出入口などに敷くマ
ットに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来から建物の玄関な
どの出入口においてはマットを敷き、外部から建物の内
部に入る人の靴底に付着した汚れをそのマットにて取り
除くようにし、靴底に付着した汚れがそのまま建物内に
運び込まれないようにしている。また、建物内部におい
ても、或る程度以上の清浄度を要求する部屋、例えば、
試験室やクリーンルームなどでは出入口に専用のマット
を敷いており、入室者の靴裏に付着している微細な汚れ
や雑菌などがその室内に入らないようにしている。この
ような特殊な部屋の出入口に配置されるマットとして
は、不織布を利用したものがある。図5はそのマットa
を示していて、上方から薄手の不織布bと、或る程度の
厚さを有する不織布cと、樹脂フィルムdとが重ね合わ
される構成としている。上層の不織布bは靴などの踏み
や擦りに対する耐性を高めるものであり、中間層の不織
布cは薬剤を浸透させるための層とされている。そし
て、前記中間層の不織布cに浸透させた薬剤が不織布c
の下面からしみださないように前記樹脂フィルムdがラ
ミネートされた状態にして設けられている。また、マッ
トaが床上を移動することがないように、前記樹脂フィ
ルムdの裏面に接着テープなどの止め手段eを設けるよ
うにしており、その止め手段eにてマットを床に止め付
け、或いは床上に設置する専用の支持板を用意し、その
支持板上にマットを止め付けるようにしていた。そし
て、このような特定の部屋の出入口に設置されるマット
に対しては部屋の用途に応じて除菌剤や吸埃剤、油ゲル
化剤などの液体薬剤がスプレーなどにより上層の不織布
側から吹き付けられ、中間層の不織布に浸透させるよう
にしたり、また、予め不織布に前記薬剤を浸透させてお
き、その薬剤の効果が低下する前に新しいマットと交換
することも行われていた。
【0003】しかしながら、不織布を用いている上記マ
ットにおいてはその不織布の保水性が非常に低いため、
浸透させた液体薬剤が蒸発して薬剤の効果が早期に無く
なり易くなっている。そのために、日に何度か液体薬剤
を散布する必要があり、非常に煩わしいものとなってい
る。そして、交換するものでもその交換サイクルが短く
不経済になるという問題がある。一方、玄関に敷く汚れ
取りマットなどのようにマット本体が、例えばゴム素材
からなるベースに化学繊維素材を編み込むなどして一体
化させたものにあっては、通常、定期的に清浄して使用
しているが、これを廃棄する場合にはそのマットに多く
の化学材料が使われていて安全に焼却処分することが困
難である。よって、不燃物として取り扱うこととなって
産業廃棄物の増大を招くという不都合がある。そこで本
発明は上記事情に鑑み、浸透させる液体薬剤が蒸発し難
くするとともに、廃棄処分が簡単に行えるようにするこ
とを課題とし、マットを出入口に設置することで室内の
清浄度を容易に維持できるようにすることを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、帯状の堰止めシートを周縁に亘っ
て重ね合わせて端縁をヒートシールしてなる折り返し状
の堰止め部を有するベースシートと、前記ベースシート
の上面に配置されて、前記ベースシートの堰止め部に周
縁を差し入れ保持させたセルローススポンジからなるマ
ット本体と、前記マット本体を覆うネット体とからな
り、ネット体の周縁が前記堰止め部に着脱可能にして取
り付けられていることを特徴とするマットを提供して、
上記課題を解消するものである。そして、本発明にあっ
ては、前記堰止めシートと上記ット体の周縁とには、
互いが着脱可能に接合する面ファスナーが設けられ、そ
の面ファスナーを介して前記ット体が堰止めシートに
取り付けられているものとすることが良好である。さら
に、前記マット本体には油ゲル化剤、吸埃剤、除菌剤、
抗菌剤などを薬剤を浸透させておくことが良好である。
【0005】
【発明の実施の形態】つぎに本発明を図1から図4に示
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中1はマッ
トで、該マット1は図示されているように、ネット体2
とマット本体3とベースシート4とが重ね合わされてい
るものである。前記ベースシート4は平面形状が方形と
され、合成樹脂製シート、ゴムシート、合成皮革など必
要に応じて選択された素材を用いて液体を通さない耐薬
品性のあるものから成形されている。そして、そのベー
スシート4にあっては周縁に亘って図示のように、同じ
く耐薬品性のある柔軟な合成樹脂製シートなどからなる
帯状の堰止めシートを周縁に亘って重ね合わせて端縁を
ヒートシールした折り返し状の堰止め部5を有してい
る。このようにベースシート4はその周縁に亘って折り
返し状の堰止め部5を有しているため、その堰止め部5
内に薄状物を差し入れることができるとともに、ベース
シート4の上で広がる液体をベースシート4の外部に広
がらないように堰止める働きを行う。即ち、前記液体は
マット本体3に浸透させる液体状の薬剤を指すものであ
り、浸透させている薬剤が後述のようにして配置された
マット本体から染み出た場合でもその薬剤が外部に広が
らないようにこの堰止め部5が充分に堰止めるものであ
る。
【0006】マット本体3はセルローススポンジから成
形されたものであり、上記ベースシート4と同じように
方形としている。そして、マット本体3の四辺それぞれ
はベースシート4の堰止め部5の内部に差し入れられて
保持されている。マット本体3は薄形のものであり、ブ
ロック系のセルローススポンジやクロス系のセルロース
スポンジが採用される。ブロック系のセルローススポン
ジからなるマット本体の場合は天然パルプから得られた
セルロースを発泡成形してブロック体とし、これを薄形
に裁断したものであり、また、クロス系のセルロースス
ポンジからなるマット本体の場合は同様に天然パルプか
ら得られたセルロースを所定の厚さのウエブ状にしこれ
を断裁して得ることができる。このようにマット本体は
セルローススポンジから得られているものであり、セル
ローススポンジ自体がある程度の保水性を有しているた
め、後述のように液体の薬品を浸透させた場合でもその
薬品の乾きを遅らせるように作用する。
【0007】上記ネット体2は上記ベースシート4とほ
ぼ同形状の方形としていて、マット本体3の上方から重
ね合わされている。そして、ネット体2は図示されてい
るように周縁に上記ベースシート4の堰止め部5と対応
する縁部6を有しており、この縁部6の下面と前記堰止
め部5の上面とに、互いが着脱可能に接合する面ファス
ナー7が設けられ、縁部6と堰止め部5とを対応させて
前記面ファスナー7を接合させることでネット体2が着
脱可能にして取り付けられている。このようにネット体
2がマット本体3に上方から重ね合わされて面ファスナ
ー7を介してベースシート4に取り付けられ、マット本
体3を覆うようにしてそのマット本体3の上に張設され
ていることから、マット本体3はそのネット体2に保持
された状態になる。また、マット本体3の上方にこのネ
ット体2が位置しているため、靴などからの踏みや擦り
に対する機械的な耐久性を向上させる。
【0008】上記マット本体3には予めこのマット1の
使用目的に応じる液体の薬剤が浸透している。例えば、
精肉作業フロアへの出入りや工作機械作業フロアへの出
入りなどに際して靴底に付着した油や油埃を取り除く場
合には、マット本体に液状とした油ゲル化剤を浸透させ
たものを使用する。また、クリーンルームに入室するに
際して靴底に付着した埃を取り除く場合には、液状とし
た吸埃剤をマット本体に浸透させたものを使用する。さ
らに、病院の手術室や無菌室、集中医療室などのように
室内の細菌数を極めて低く抑えている部屋に入室するに
際して、入室者の履き物によって外部から雑菌などが進
入しないようにする場合には、その部屋の出入り口に敷
くマットとしては、マット本体に液状とした除菌剤を予
め浸透させたものを使用する。
【0009】このように目的に応じてマット本体に予め
浸透させる薬剤を変えるようにする。そして、マット本
体の高い保水性により各薬剤の乾きが低く抑えられるよ
うになり薬剤の機能を従来に比べて長く発揮させること
ができる。また、上述したように薬剤を浸透させたマッ
ト本体の周縁を堰止め部に差し入れているため、仮に周
縁から薬剤が漏れ出るような場合でも堰止め部でその薬
剤が堰止められ、いずれ再びマット本体側にその薬剤が
浸透するようになる。勿論、時間、日数を経ることで薬
剤は蒸発することになるが、薬剤の機能が低下しない内
に再び吹き付けるなどして補充すればよく、上述したよ
うにマット本体が保水性のよいセルローススポンジより
なるために薬剤の補充サイクルは長くなる。
【0010】上述したマットはマット本体に予め薬剤を
浸透させたものとして説明している。しかしながら本発
明は上記薬剤を浸透させた例に限定されない。例えば、
薬剤を浸透させず、乾いたマット本体を使用することも
可能である。このように乾いたマット本体を用いてなる
マットにあっては、セルローススポンジからマット本体
が形成されているためにそのセルローススポンジの特長
の一つである高い吸水性を利用したマットとなる。そし
て、乾いたマット本体を有するマットは、水取りマット
として使用することが可能である。使用例としては、床
上が水で常時濡れている作業場(例えば、調理場)から
退出する際、履き物の底に付いている水を取るために作
業場の出入口にこのマットを敷くようにする。これによ
って退出時にマットを踏むことで履き物の裏の水を取
り、水濡れが作業場以外に広がらないようにすることが
できる。また、浴場の脱衣場出入口に敷くことで湯上が
りマット(足拭きマット)とすることが可能であり、濡
れた足から水を取って脱衣場などの床上が濡れないよう
にすることができる。
【0011】上述した素足で踏む用途に使用されるマッ
トにあっては、水虫を生じさせるハクセンなどの菌が付
着して増殖し、マットを踏む足の裏に再び付着するよう
になる点が問題とされているが、乾いたセルローススポ
ンジからなるマット本体では、セルローススポンジ自体
がもう一つの特長として抗菌性を有しているため、前述
のハクセンなどの菌類の増殖を抑え込むようになって菌
類の伝搬を防止する。さらに、この効能をより向上させ
るためにマット本体に抗菌剤を浸透させておくようにし
てもよい。勿論、吸水性を損なわない程度に抗菌剤を浸
透させる。
【0012】図4は上記ネット体2を開いた状態を示し
ている。このようにネット体2を開くことでマット本体
3の上部が開放でき、必要に応じてマット本体3を交換
することができる。図示した例ではネット体2の一辺側
をつないだ状態でネット体を開いているが、全周が面フ
ァスナーで連結されていることから図示の開閉方法に限
定されることはなく、ネット本体全体を取り外すように
してもよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマットに
よれば、帯状の堰止めシートを周縁に亘って重ね合わせ
端縁をヒートシールしてなる折り返し状の堰止め部を
有するベースシートと、前記ベースシートの上面に配置
されて、前記ベースシートの堰止め部に周縁を差し入れ
保持させたセルローススポンジからなるマット本体と、
前記マット本体を覆うネット体とからなり、ネット体の
周縁が前記堰止め部に着脱可能にして取り付けられてい
ることを特徴とするものである。このようにマット本体
のセルローススポンジ自体が保水性のよいものであるこ
とから、薬剤を浸透させてもその薬剤が乾き難くなり、
薬剤の機能が長く維持できるマットとなる。また、マッ
ト本体の周縁がベースシートの堰止め部の内部に差し入
れられていることから、仮にマット本体から薬剤がしみ
出してもマット外に漏れ出ることがなくなる。さらに、
マットの構造が簡単でマット本体の交換が容易に行え手
間の要するものとならないとともに、マットの交換もマ
ット本体の取り替えで対処でき、そして、マット本体が
セルローススポンジであるため焼却処分を行うことがで
きるようになるなど、実用性に優れた効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマットの一例を分解状態で示す説
明図である。
【図2】一例の外観を示す説明図である。
【図3】一例を断面で示す説明図である。
【図4】ネット体を開いた状態を示す説明図である。
【図5】従来例を断面で示す説明図である。
【符号の説明】
1…マット 2…ネット体 3…マット本体 4…ベースシート 5…堰止め部 6…縁部 7…面ファスナー
フロントページの続き (72)発明者 金子 徳次 神奈川県横浜市戸塚区名瀬町1967 (72)発明者 栗山 三男 東京都目黒区八雲3−28−18 株式会社 エイト工芸内 (56)参考文献 特開 平8−168463(JP,A) 実開 平2−109559(JP,U) 実開 昭51−5150(JP,U) 実開 平6−7657(JP,U) 実開 昭60−153280(JP,U) 登録実用新案3025768(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 23/22 - 23/26 A47G 27/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状の堰止めシートを周縁に亘って重ね合
    わせて端縁をヒートシールしてなる折り返し状の堰止め
    部を有するベースシートと、前記ベースシートの上面に
    配置されて、前記ベースシートの堰止め部に周縁を差し
    入れ保持させたセルローススポンジからなるマット本体
    と、前記マット本体を覆うネット体とからなり、 ネット体の周縁が前記堰止め部に着脱可能にして取り付
    けられていることを特徴とするマット。
  2. 【請求項2】上記堰止めシートと上記ット体の周縁と
    には、互いが着脱可能に接合する面ファスナーが設けら
    れ、該面ファスナーを介して前記ット体が堰止めシー
    トに取り付けられている請求項1に記載のマット。
  3. 【請求項3】上記マット本体には油ゲル化剤が浸透して
    いる請求項1又は2に記載のマット。
  4. 【請求項4】上記マット本体には吸埃剤が浸透している
    請求項1又は2に記載のマット。
  5. 【請求項5】上記マット本体には除菌剤が浸透している
    請求項1又は2に記載のマット。
  6. 【請求項6】上記マット本体には抗菌剤が浸透している
    請求項1又は2に記載のマット。
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