JPH01301239A - 吸水性積層体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は水分を吸収し、しかも水分を吸収した後でも、
湿った感じを与えない床用吸水性積層体に関する。

〈従来の技術〉 雨天時、ビルやホテル等の入口には滑り防止、カーペッ
ト汚れ防止の為に雨天用マットが敷かれ、又、風呂場の
上り口には足拭きマットがおかれている。

ビ〃やホテル等で用いられる雨天用マットは通常それ専
用のカーペットが用いられ、風呂場の上り口Ｆｃ１ｆｆ
かれる足拭き用マットとしては、パイ／Ｉ／織物が用い
られている。

又、家庭の台所の流しの前に置かれるマットとしては疎
水性の発泡プラスチックからなるクツション性のマット
がある。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ビルやホテル等でｍ−られる雨天用マットは吸水性が十
分ではなく、長雨時や大雨の時は靴や傘により持ち込ま
れる水を十分吸水することができず、かといって、フロ
ア−全体に雨天用マツ１−を敷きつめることも困難なの
で、雨天用マットが敷かれて込ないカーペット部分を汚
してしまうことになる。又、この雨天用マットは雨が上
がると巻き取って倉庫等に保管するが、この状態では乾
燥することができず、絶えず水を含んだ状態で用いられ
るため、衛生的でないという問題がある。

風呂場の上り口に置かれる足拭き用マットは上記雨天用
マットに比べて、吸水性に優れているが、ある程度、水
分を吸収した後は濡れた感触を与え、気持の良いもので
はない。特に、ゴルフ場の風呂場等不特定多数の人が使
用する場所ではこの濡れた感触は非常に不快なものであ
る。

家庭の台所の流しのＯＩＪに置かれるマットは吸水性が
無込ので、水がはねた場合は不快なばかりでなく滑り易
いという欠点がある。

本発明はこのような状況に瀝みなされたもので、本発明
の目的は吸水性に優れ、水を吸収１−先後でも濡れた感
触を与えず、使い捨て可能であるので、衛生的であると
いう特徴を有する吸水性積層体を提供することにある。

く問題点を解決するための手段〉 即ち、本発明の要旨は、非含水性多孔質シートと、繊維
構造体シートと、吸水性層と、非透水性層とが、この順
に槓豹一体化されてなる吸水性積層体において吸水性層
が吸水体と多孔質構造体とからなり、吸水体が多孔質構
造体の孔部に収納されてなる吸水性積層体にある。

以下、本発明を図案を用いて説明する。

第１図は本発明の実施態様を示す部分破断図である。

本発明で用いられる非含水性多孔質シート（１）として
は、第１図に示すように、多数の微細な孔が、はぼ全面
にわたって均等に設けられた非含水性フィルムであって
もよく、同等の寸法の開口部を有する編織物あるいは不
織布・寒冷紗であってもよい。

この非含水性多孔質シート（１）はその上についた水滴
が該シートの孔を通ってその下の層に移行し易い構成で
ある必要があることから上記微細な孔の孔径は、０．１
ｍ以上１０園以下であり、［１３ｍ以上であることが好
ましく、［ｌＬ５ｗｍ以上であることがより好ましい。

孔径゛の上限は５四以下であることが好ましい。この多
数の孔は該シートの少なくとも周辺部を除いたほぼ全面
にわたってほぼ均等に分布していて開口面積がシート有
効表面の１０〜５Ｑチを占めてＡることが好ましｂが２
．シート上についだ水滴が該シートの孔を通ってその下
のにりに移行しＪＡい構成である限りは上記孔寸法、分
布等の条件を満足するものでなくてもよい。

本発明にいう非含水性多孔質シート（１）とは、実質的
に水を吸収しない素材からなるシートを意味し、シート
が繊維からなる場合は該Ｐ！！、維の２０℃、Ｆｔｌ（
６５％における標準水分率が５係以下のものであればよ
く、フィルムからなる場合は、Ａ８ＴＭ　　Ｄ５７０に
従って、測定される吸水率が３％以下のものであればよ
い。

該非含水性多孔質シート（１）の好まし５例としては上
述の孔を均等にあけたポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル等の疎水性フィルム、ポリエステ／Ｌ／繊
維あるいはポリオレフィン繊維からなる不織布、寒冷紗
等を例示でき、素足での良好な感触を必要とする場合は
、この表面を起毛したりフロックを植え付けたものを用
すてもよい。

更に非含水性多孔質シート（１）の上についた水滴が該
シートの孔を通って、その下の層に移行し易くするため
、水滴の該非含水性多孔質シート（１）に対する表面張
力を低下させる目的で界面活性剤を処理するのが有効で
ある。界面活性剤トシてハ、セッケン、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ジア
ルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキ
ル硫酸エステル塩等の陰イオン界面活性剤、ポリオキン
エチレンアルキルエーテル、ポリオキンエチレンアル年
々フェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル等の非イオン界面活性剤、第４級アンモニ
ウム塩、アミン塩等のカチオン界面活性剤、アミノ酸型
、ベタイン型等の両性界面活性剤などがあげられる。又
、これら界面活性剤は浸漬法、スプレー法等により該非
含水性シートに付着することができる。

本発明にいう繊維構造体シート（２）は上記非含水性多
孔質シート（１）を透過してきた水をその下の吸水性Ｍ
（３）に移行させるとともに、同時に、水平方向に拡散
させ水を局部的に保持することを妨げる役割と、吸水性
層（３）が吸水するにともなって生じる該層の膨潤の与
える表面への影晋をやわらげるとともに、本発明の吸水
性積層体圧クツション性を付与する役割を担うものであ
り、該繊維構造体シート（２）けＪ工ＳＬｉ　０９６−
１９７９．６，２６．１（２）Ｂ法（バイソック法）に
よって規定さ九る１Ｄ分間の毛細管現象による水の上昇
高さが１　、ｍ以上であるものが用いられる。

このような繊維構造体シート（２）の例としてはセルロ
ース系繊維あるいはこれと他の繊維との混合物等の素材
からなる紙、不織布、フェルトあるいはこれを粗い網状
に構成させたものを例示できる。第１図では不織布を用
いた例を示している。

繊維構造体シー１−　（２）の厚みは該吸水性積層体が
単一層からなる場合は（１１ｍ＋〜２ｃｍであることが
好ましく、多数組＠層する場合は、０１間〜５閣である
ことが好ましい。

本発明の吸水性層（３）は吸水体（５）と多孔質構造体
（４）とからなり、吸水体が多孔質構造体の孔部に収納
されている。多孔質構造体（４）は吸水によって膨潤す
る等、構造が大きく変形するものは好ましくない。好ま
しい材料としては、実質的に水を吸水しない素材又は吸
水しても大きな溝造変化のない素材が好ましく用いられ
、例えばポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレ
フィン繊維等製で、太デニール使いの低日付は織・編物
、漁網、メツシュ等の編織物又はネット状等の合成樹脂
成形物が例示できる。この多孔質構造体の孔部はその孔
径が５ｍ〜５ｃｎ１であることが好ましく、８鴎〜３ｍ
であることがよ抄好ましい。多孔１ｉｔ構造体の厚みは
０．２〜５種であることが好ましい。該孔部に収納され
る吸水体（５）は粉体、粒状物、短繊維状物であっても
よい。その収納量は水を吸って膨潤した詩にその孔部を
はｙうめられる量あればよい。上述のように多孔質構造
体（４）と吸収体を組み合せて用いると、吸水体（５）
は吸収膨潤するが多孔質構造体層（４）が吸水性層（５
）の機械腎形を制するため、踏荷重による水のにじみ出
しを防止することが可能となる。

本発明で用いる非透水性層（６）は吸収した水が更に下
に漏れ出なければよく、種々のフィルムやシートが用い
られ、フィルムの場合は、通常疎水性フィルムが用−ら
れ、シートの場合は水を通さないものであればどのよう
なものも用いることができる。

本発明の積層体は上記各層が相互にずれたりすることが
ないように一体化されて積層されている必要があり、こ
れ等の層を互いに重ねただけで実質的に一体化されてい
ないとその上を歩い九時あるいは該積層体を敷設した時
に内部の層がずれたりして凹凸が生じたり、場所によっ
て吸水能が異なったりするので好ましくない。

本発明における積層一体化として、積層後、全面あるい
は所定の間隔において点状、線状あるいは格子状に各層
間を接着することが好ましい。

この接着はエンボス加工でも接着剤を用いての接着であ
ってもよい。

又、該吸水性積層体に殺菌や防ばい剤を付与する場合は
繊維構造体（２）、吸水性層（３）あるいはその両方に
、殺菌剤や防ばい剤を添加すればよい。吸水性層（３）
への添加は殺菌剤や防ばい剤を粉末として添加すればよ
く、繊維構造体シート（２）への添加は粉末状態での添
加ある込はこれの溶液に繊維構造体シート（２）を浸漬
後乾燥してもよく、溶液のスプレィ、その後の乾燥でも
よい。

殺萌剤や防ばい剤の例としては、塩化ベンザルコニウム
、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン等を例示でき
る。

本発明の吸水性積層体は側面からの水漏れがないように
側面がシールされて込る必要がある。

このシールは別にシール・用材料を用いて該積層体の側
面を接着あるいは縫製によりシールして本よく、該積層
体の底面にｍ１る非透水性７すの面積を他の層の面積よ
り太きｂものとして、これを積層した時にはみ出しだ非
透水性層（５）の端部を用いて積層体の側面をシールし
てもよい。

この接着も接着剤を用いた接碧でも熱８Ｅ着。

融着でもよい。

本発明の吸水性積層体は上記各層が１組でできたいわゆ
る単一暦のものでもよく、この積層体を複数組積層して
、ある程度吸水した後に、上から１組づつ剥して捨てる
使い捨てタイプの＠履体であってもよ−。前者の場合は
、１組の積層体の吸水能を比Ｉ較的大きくしておくこと
が好ましく、後者の場合は各々の組の厚みを比較的薄く
し、その代り１組当りの吸水能比較的小さくしておくこ
とが好ましい。

この場合、トータルの積層体としては、５〜２０ｍ程度
より好ましくは、５〜１０組程度をｔｍ層することが好
ましい。このｖＸ層は低粘着性粘着剤を非透水性層（５
）の裏面にほどこして剥離可能に接着してもよく、該積
層体の周辺を熱圧着する方法もとることができる。

〈実施例ン 以下に実施例を用すて本発明を更に説明する。

実施例１ Ｆｉ＆維構造体シートとして１．５デニール５１閤のポ
リプロピレン繊維８０重量％と５デニール５１１ＩＩ１
１のポリプロピレン／ポリエチレン芯鞘複合ａｍ（ｚｓ
ＦＲ維■チッソポリプロ■製）２０重重量上りなる目付
２０９７ｍ”のカードウェブを用い、多孔質構造体とし
てポリプロピレンモノフィラメント（直径α４　ｔｍ　
）からなるフィラメント間ピッチ２■の織物を用い、吸
水性層として生理食塩水に対して４３倍の吸水能を有す
るアクリル系吸水性粉末（アラソープ７５１荒川化学工
業■）を１１１］ＩＰ／ｍ　用い、非含水性多孔質シー
トとして格子状に１ｍ間隔に直径α７ｙｎａの孔をあけ
た厚さ５０μの有孔ポリエチレンフィルムを界面活性剤
としてソジウムジオクチルスＶホサクシネ−１・１％水
溶液に対し５０重ｆｔチ付着するように片面よりスプレ
ーした後５０℃、３０分間乾燥したものをｍ−、非透水
性層としてポリプロピレン２５μ／ポリエチレン１５μ
から成るラミネートフィルムを用い、下記条件で吸水性
積層体を作成した。

非透水性層のｐｇ面に多孔質構造体を積層し、該多孔質
構造体のフィラメントでかこまれる空間部にアクリル系
吸水性粉末を散布し、この上に繊維構造体シートと非含
水性多孔質シート（界面活性剤添付面を表面）を順次積
層し熱ベルト式ヒユージングフロセスでｉ度１７０℃、
　　２ｋｇ／ｃＭ！、ベルト周速６　ｍ　７分で各層間
を熱接着すると同時に実質的に多孔質構造体のフィラメ
ント間にアクリ／Ｌ／系吸水性粉末を存在させる様にし
た。

この積層体を非含水性多孔質シートを表面として床上に
置き水滴を滴下したところ水滴は直ちに繊維構造体シー
ト層に移行し水平方向に拡がり、その後素速く吸水性層
に吸水された。その後積層体の表面に触ったところ湿っ
た感触はなかった。

また積層体を雨天時にビルの入口に置き、その上を延べ
５００人通行させたところ、この積層体により靴底の水
分が吸収されたため、この積層体の上を通過した後は靴
底模様のしみは発生しておらず、通行時のクツション性
も良好であった。５００人通過後１この積層体を調べた
ところ形くずれもなく耐久性本良好であった。

実施例２ ポリプロピレン繊維ウェッブ層として、塩化ベンザ〃コ
ニウムを添加したものを用いた以外は実施例１と同様に
して得られた積層体を孔あきフィルムが上になるように
して、四辺を両面接着テープで固定する方法により１０
枚積層した。これを毎日２０例程度手術を行なう病院の
手術室付設の手洗室の床に設置し、手術前後の術者の手
洗い時に飛び敗る水を吸収させた。２日に一度一枚ずつ
剥して述べ２０日のテストを行なったところ、１枚の積
層体当りの平均吸水量は約５００ｔであった。又、最下
層の積層体に至る迄、適度のクツション性を有しており
、形くずれもなく、十分に実用に耐えることが判明した
。

実施例３ 有効ポリエチレンを界面活性剤として、スコアローン９
００（花王■製、ポリオキシエチレンアルキルフェノー
ル型界面活性剤）４チ水溶液中に該有効ポリエチレンを
浸漬した後、８０チ（重量）付若するように脱水し５０
℃で３０分間乾燥したものを用いた以外は、実施例２と
同様の実用テストした結果、吸水性、クツション性及び
、形態安定性を十分に実用に耐えることが判明した。

〈発明の効果〉 以上述べたように本発明は、上記の構成をとって−るこ
とにより、積り体自体が適度のクツション性を有し、靴
底あるいは傘からぼた落ちした水滴を容易に吸収し、し
かも水滴が落ちたところのみでなく、そこを中心に薄く
広くひろがって吸収し、水滴を吸収しても濡れた感触は
なく、比較的安価な素材で容易に４３成できるため、使
い捨てが可能であり、積層タイプのものは使用の都度表
面の１組を剥していけば、必要に応じて清潔な面とする
ことができるので、清潔性にも優れており、非含水性多
孔質シートの表面を起毛したり、フロックを植えたもの
は裸足の感触本優れているという特徴を有し、本発明の
積層体は、ホテル、デパート、各種ピノＶ等多数の人が
出入するロビー、廊下、エレベータ−内等の雨天時用カ
ーペットとしての使用に適しており、風呂場の上り口や
台所の流し前のマットにも適している優れたものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実ｍ態様を示す部分破断図である。 図において、１け非含水性多孔質シート、２は繊維構造
体シート、３は吸水性繊維層、４は多孔質構造体層、５
は吸水体、６は非透水性層を示す。７は非透水層の折り
返し部を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）非含水多孔質シートと、繊維構造体シートと、吸水
   性層、非透水性層とがこの順に積層一体化されてなる吸
   水性積層体において、吸水性層が吸水体と多孔質構造体
   とからなり、吸水体が多孔質構造体の孔部に収納されて
   なることを特徴とする吸水性積層体。