JP3056689B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3056689B2 JP8179235A JP17923596A JP3056689B2 JP 3056689 B2 JP3056689 B2 JP 3056689B2 JP 8179235 A JP8179235 A JP 8179235A JP 17923596 A JP17923596 A JP 17923596A JP 3056689 B2 JP3056689 B2 JP 3056689B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はVLSI等の半導体
装置におけるパッシベーション膜の構造及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のVLSI等の半導体装置において
は、層間絶縁膜の上にトランジスタ等の半導体素子及び
金属配線が形成され、該金属配線の上に、金属配線及び
絶縁膜に水分、重金属又はアルカリ金属等の不純物が侵
入することを防止するためにパッシベーション膜が形成
される。
【0003】以下、従来の半導体装置について、図17
を参照しながら説明する。図17に示すように、半導体
基板11の上に酸化シリコンよりなる層間絶縁膜12が
形成され、該層間絶縁膜12の上にアルミニウム若しく
はアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金よりな
る金属配線13及び金属電極14がそれぞれ形成されて
いる。尚、層間絶縁膜12の上にはトランジスタ等の半
導体素子が形成されているが、半導体素子については図
示の都合上省略している。
【0004】金属配線13及び金属電極14の上には、
例えばCVD法により酸化シリコン膜15及び窒化シリ
コン膜16が形成されており、酸化シリコン膜15と窒
化シリコン膜16とによってパッシベーション膜17が
構成されている。尚、金属電極14上面のパッシベーシ
ョン膜17におけるワイヤボンディングを行なう領域に
は開口部17aが形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のVL
SI等の半導体装置においては、VLSI等の微細化に
伴って、金属配線13同士及び金属配線13と金属電極
14との間隔が小さくなるので、以下に説明するような
問題が発生する。
【0006】パッシベーション膜17をCVD法により
堆積すると、金属配線13及び金属電極14における上
側の隅部においては、他の部分に比べてパッシベーショ
ン膜17が厚く堆積されてオーバーハング状になる。こ
のため、層間絶縁膜12の上面における金属配線13同
士の間及び金属配線13と金属電極14との間の領域に
おいては、パッシベーション膜17の膜厚が薄くなって
しまったり、ピンホールができてしまったりする。
【0007】パッシベーション膜17の膜厚が薄くなっ
たり、パッシベーション膜17にピンホールができたり
すると、該パッシベーション膜17の形成後に行なわれ
る熱処理等のストレスにより、パッシベーション膜17
における金属配線13又は金属電極14と層間絶縁膜1
2との接合部の近傍においてクラック18が発生するこ
とがある。パッシベーション膜17にクラック18が発
生すると、該クラック18から不純物又は水分が侵入す
るので、金属配線13及び金属電極14が腐食したり、
層間絶縁膜12の比誘電率が大きくなったり、層間絶縁
膜12の絶縁性が低下したりして、半導体装置の特性及
び信頼性が劣化するという問題がある。
【0008】また、パッシベーション膜17における金
属配線13又は金属電極14と層間絶縁膜12との接合
部の近傍においては、層間絶縁膜12の上面に堆積され
る膜と、金属配線13及び金属電極14の側面に堆積さ
れる膜との界面になるので、他の部分に比べて密度が低
下する。このため、パッシベーション膜17における金
属配線13又は金属電極14と層間絶縁膜12との接合
部の近傍つまり密度の小さい部分を通って、金属配線1
3及び金属電極14に不純物又は水分が侵入するので、
半導体装置の特性及び信頼性が劣化するという問題が発
生する。
【0009】これらの問題に対して、現在のところ、パ
ッシベーション膜17を構成する窒化シリコン膜16の
膜厚を厚くすることによって対処しているが、金属配線
13及び金属電極14における上側の隅部に形成される
パッシベーション膜17のオーバーハング部同士が接触
してしまうため、パッシベーション膜17における金属
配線13又は金属電極14と層間絶縁膜12との接合部
における膜厚はあまり厚くならないという問題が残ると
共に、パッシベーション膜17の膜厚を厚くすると静電
容量が大きくなるという新たな問題も発生する。
【0010】前記に鑑み、本発明は、層間絶縁膜に不純
物又は水分が侵入することを阻止し、これにより、金属
配線又は金属電極の腐食、層間絶縁膜の比誘電率の上昇
及び絶縁膜の絶縁性の低下に伴う半導体装置の特性の劣
化を防止すると共に信頼性を向上させることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の半導
体装置は、半導体基板上に形成された層間絶縁膜と、層
間絶縁膜の上に形成された金属配線と、金属配線を覆う
ように順次形成された酸化シリコン膜及び窒化シリコン
膜よりなるパッシベーション膜と、酸化シリコン膜にお
ける金属配線の側面と層間絶縁膜の上面との接合部の近
傍の領域に選択的に形成された酸窒化シリコン層とを備
えている。
【0012】パッシベーション膜の酸化シリコン膜にお
ける金属配線の側面と層間絶縁膜の上面との接合部の近
傍の領域は一般にクラックが発生し易いと共に低密度で
あるため、酸化シリコン膜の下の層間絶縁膜には不純物
又は水分が侵入し易いけれども、第1の半導体装置によ
ると、酸化シリコン膜における金属配線の側面と層間絶
縁膜の上面との接合部の近傍の領域に酸窒化シリコン層
が形成されており、該酸窒化シリコン層は層間絶縁膜に
不純物又は水分が侵入することを阻止する。
【0013】本発明に係る第2の半導体装置は、半導体
基板上に形成された酸化シリコン膜よりなる層間絶縁膜
と、層間絶縁膜の上に形成された金属配線と、金属配線
を覆うように形成されたパッシベーション膜と、層間絶
縁膜における金属配線の側面との接合部の近傍の領域に
選択的に形成された酸窒化シリコン層とを備えている。
【0014】パッシベーション膜における金属配線の側
面と層間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域は一般に
クラックが発生し易いと共に低密度であるため、パッシ
ベーション膜下の層間絶縁膜には不純物又は水分が侵入
し易いけれども、第2の半導体装置によると、層間絶縁
膜における金属配線の側面との接合部の近傍の領域に酸
窒化シリコン層が形成されており、該酸窒化シリコン層
は層間絶縁膜に不純物又は水分が侵入することを阻止す
る。
【0015】本発明に係る第3の半導体装置は、半導体
基板上に形成された酸化シリコン膜よりなる層間絶縁膜
と、層間絶縁膜の上に形成された金属配線と、金属配線
及び層間絶縁膜を覆うように形成されたパッシベーショ
ン膜と、層間絶縁膜の表面部における金属配線同士の間
の領域に選択的に形成された酸窒化シリコン層とを備え
ている。
【0016】パッシベーション膜における金属配線同士
の間の領域は一般に膜厚が薄いので、パッシベーション
膜の下の層間絶縁膜には不純物又は水分が侵入し易いけ
れども、第3の半導体装置によると、層間絶縁膜の表面
部における金属配線同士の間の領域に酸窒化シリコン層
が形成されており、該酸窒化シリコン層は層間絶縁膜に
不純物又は水分が侵入することを阻止する。
【0017】本発明に係る第4の半導体装置は、半導体
基板上に形成された金属電極と、金属電極を覆うように
順次形成された酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜より
なり金属電極の上に開口部を有するパッシベーション膜
と、酸化シリコン膜における開口部に露出した領域に選
択的に形成された酸窒化シリコン層とを備えている。
【0018】パッシベーション膜の酸化シリコン膜にお
ける金属電極上の開口部に露出した領域には一般に不純
物又は水分が侵入し易いけれども、酸化シリコン膜にお
ける開口部に露出した領域に酸窒化シリコン層が形成さ
れており、該酸窒化シリコン層は酸化シリコン膜におけ
る開口部に露出した領域に不純物又は水分が侵入するこ
とを阻止する。
【0019】本発明に係る第5の半導体装置は、半導体
基板上に形成された層間絶縁膜と、層間絶縁膜の上に形
成された金属配線及び金属電極と、金属配線及び金属電
極を覆うように順次形成された酸化シリコン膜及び窒化
シリコン膜よりなり金属電極の上に開口部を有するパッ
シベーション膜と、酸化シリコン膜における金属配線の
側面と層間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域及び酸
化シリコン膜における開口部に露出した領域に選択的に
形成された酸窒化シリコン層とを備えている。
【0020】パッシベーション膜の酸化シリコン膜の下
の層間絶縁膜、及びパッシベーション膜の酸化シリコン
膜における金属電極上の開口部に露出した領域には一般
に不純物又は水分が侵入し易いけれども、第5の半導体
装置によると、酸化シリコン膜における金属配線の側面
と層間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域及び酸化シ
リコン膜における開口部に露出した領域に酸窒化シリコ
ン層が形成されており、該酸窒化シリコン層は層間絶縁
膜及び酸化シリコン膜における開口部に露出した領域に
不純物又は水分が侵入することを阻止する。
【0021】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、層間
絶縁膜の上に金属配線を形成する工程と、金属配線の上
に酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜を順次堆積してパ
ッシベーション膜を形成する工程と、パッシベーション
膜に対して窒化処理を行なうことにより、酸化シリコン
膜における金属配線の側面と層間絶縁膜の上面との接合
部の近傍の領域に酸窒化シリコン層を自己整合的に形成
する工程とを備えている。
【0022】第1の半導体装置の製造方法によると、金
属配線の上に形成された酸化シリコン膜及び窒化シリコ
ン膜よりなるパッシベーション膜に対して窒化処理を行
なうため、酸化シリコン膜における金属配線の側面と層
間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域、すなわち酸化
シリコン膜におけるクラックの発生し易い領域又は密度
の低い領域に自己整合的に酸窒化シリコン層が形成され
る。
【0023】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に酸化シリコン膜よりなる層間絶縁膜
を形成する工程と、層間絶縁膜の上に金属配線を形成す
る工程と、金属配線及び層間絶縁膜の上にパッシベーシ
ョン膜を形成する工程と、層間絶縁膜に対して窒化処理
を行なうことにより、層間絶縁膜における金属配線の側
面との接合部の近傍の領域に酸窒化シリコン層を自己整
合的に形成する工程とを備えている。
【0024】第2の半導体装置に製造方法によると、金
属配線及び層間絶縁膜の上にパッシベーション膜を形成
した後に、層間絶縁膜に対して窒化処理を行なうため、
層間絶縁膜における金属配線の側面との接合部の近傍の
領域、すなわち不純物又は水分の侵入し易い領域に酸窒
化シリコン層が自己整合的に形成される。
【0025】本発明に係る第3の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に酸化シリコン膜よりなる層間絶縁膜
を形成する工程と、層間絶縁膜の上に金属配線を形成す
る工程と、層間絶縁膜に対して窒化処理を行なうことに
より、層間絶縁膜の表面部における金属配線同士の間の
領域に酸窒化シリコン層を自己整合的に形成する工程
と、金属配線及び層間絶縁膜の上にパッシベーション膜
を形成する工程とを備えている。
【0026】第3の半導体装置の製造方法によると、層
間絶縁膜の上に金属配線を形成した後に、該層間絶縁膜
に対して窒化処理を行なうため、層間絶縁膜の表面部に
おける金属配線同士の間の領域、すなわち不純物又は水
分の侵入し易い領域に酸窒化シリコン層が自己整合的に
形成される。
【0027】本発明に係る第4の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、層間
絶縁膜の上に金属配線を形成する工程と、金属配線及び
層間絶縁膜の上に酸化シリコン膜を堆積する工程と、酸
化シリコン膜に対して窒化処理を行なうことにより、酸
化シリコン膜の表面部に酸窒化シリコン層を形成する工
程と、酸窒化シリコン層の上に窒化シリコン膜を堆積し
て、酸化シリコン膜、酸窒化シリコン層及び窒化シリコ
ン膜よりなるパッシベーション膜を形成する工程とを備
えている。
【0028】第4の半導体装置の製造方法によると、酸
化シリコン膜に対して窒化処理を行なって表面部に酸窒
化シリコン層を形成した後、窒化シリコン膜を堆積する
ため、酸化シリコン膜、酸窒化シリコン層及び窒化シリ
コン膜よりなる3層のパッシベーション膜が形成され
る。
【0029】本発明に係る第5の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に金属電極を形成する工程と、金属電
極の上に酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜を順次堆積
して、酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜よりなるパッ
シベーション膜を形成する工程と、パッシベーション膜
における金属電極の上に開口部を形成する工程と、パッ
シベーション膜に対して窒化処理を行なうことにより、
酸化シリコン膜における開口部に露出した領域に酸窒化
シリコン層を自己整合的に形成する工程とを備えてい
る。
【0030】第5の半導体装置の製造方法によると、金
属電極上のパッシベーション膜に対して窒化処理を行な
うため、パッシベーション膜の酸化シリコン膜における
金属電極上の開口部に露出した領域、すなわち不純物又
は水分の侵入し易い領域に自己整合的に酸窒化シリコン
層が形成される。
【0031】本発明に係る第6の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、層間
絶縁膜の上に金属配線及び金属電極を形成する工程と、
金属配線及び金属電極の上に酸化シリコン膜及び窒化シ
リコン膜を順次堆積して、酸化シリコン膜及び窒化シリ
コン膜よりなるパッシベーション膜を形成する工程と、
パッシベーション膜における金属電極の上に開口部を形
成する工程と、パッシベーション膜に対して窒化処理を
行なうことにより、酸化シリコン膜における金属配線の
側面と層間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域及び酸
化シリコン膜における開口部に露出した領域に酸窒化シ
リコン層を自己整合的に形成する工程と備えている。
【0032】第6の半導体装置の製造方法によると、金
属配線及び金属電極の上に形成された酸化シリコン膜及
び窒化シリコン膜よりなるパッシベーション膜に対して
窒化処理を行なうため、酸化シリコン膜における金属配
線の側面と層間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域、
すなわち酸化シリコン膜におけるクラックの発生し易い
領域又は密度の低い領域、及び酸化シリコン膜における
金属電極上の開口部に露出した領域、すなわち不純物又
は水分の侵入し易い領域に、自己整合的に酸窒化シリコ
ン層が形成される。
【0033】第1〜第6の半導体装置の製造方法におい
て、窒化処理は、亜酸化窒素プラズマ処理、窒素プラズ
マ処理又はアンモニアプラズマ処理のいずれかであるこ
とが好ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態に係る
半導体装置及びその製造方法について、図面を参照しな
がら説明する。
【0035】(第1の実施形態) 図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断面
構造を示しており、図1に示すように、半導体基板10
1の上には全面に亘って酸化シリコン膜よりなる層間絶
縁膜102が形成されている。半導体基板101上に
は、例えばMOSトランジスタやMOSダイオード等の
半導体素子が形成されており、層間絶縁膜102には半
導体素子と層間絶縁膜102上に形成される金属配線1
03との電気的接続をとるための開口部が形成されてい
るが、図1においては、半導体素子及び開口部は省略し
て示している。
【0036】層間絶縁膜102の上には、アルミニウム
合金よりなり、半導体基板101に形成された半導体素
子と電気的に接続される金属配線103及びワイヤボン
ディングを行なうための金属電極104が形成されてい
る。金属配線103及び金属電極104の上には全面に
亘って酸化シリコン膜105及び窒化シリコン膜106
が順次形成されており、該酸化シリコン膜105及び窒
化シリコン膜106によってパッシベーション膜107
が構成されている。尚、パッシベーション膜107にお
けるワイヤボンディングを行なう領域には開口部107
aが形成されている。
【0037】第1の実施形態の特徴として、パッシベー
ション膜107を構成する酸化シリコン膜105におけ
る、金属配線103又は金属電極104と層間絶縁膜1
02との接合部の近傍の領域には、酸化シリコン膜10
5が窒化されてなる酸窒化シリコン層108が形成され
ている。
【0038】図16(a)は酸化シリコン膜105の分
子構造を示し、図16(b)は酸窒化シリコン層108
の分子構造を示している。酸化シリコン膜105、特に
シランガスを用いて行なう低温のCVDにより形成され
た酸化シリコン膜105においては、Si原子の結合手
のうち、H原子が結合していたり又はいずれの原子も結
合していない未結合手が存在する。ところが、酸窒化シ
リコン層108においては、H原子がN原子に置き変わ
ったり、又はSi原子における未結合手にN原子が結合
したりする。これにより、酸窒化シリコン層108は酸
化シリコン膜105に比べて密度が大きくなるため、不
純物又は水分は酸窒化シリコン層108に阻止されて、
層間絶縁膜102における金属配線103又は金属電極
104の側面との接合部の近傍に侵入しない。このた
め、金属配線103や金属電極104の腐食の防止、層
間絶縁膜102の比誘電率の上昇及び層間絶縁膜102
の絶縁性の低下を防止できるので、半導体装置の特性の
劣化を防止できると共に半導体装置の信頼性を向上させ
ることができる。
【0039】以下、本発明の第1の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程について説明する。
【0040】まず、図2(a)に示すように、例えばM
OSトランジスタやMOSダイオード等の半導体素子が
形成されている半導体基板101の上に全面に亘ってC
VD法により酸化シリコン膜よりなる層間絶縁膜102
を堆積した後、図示は省略しているが、層間絶縁膜10
2に、半導体素子と層間絶縁膜102上に形成される金
属配線103との電気的接続をとるための開口部を周知
のリソグラフィー工程及びドライエッチング工程により
形成する。その後、層間絶縁膜102の上にアルミニウ
ム合金よりなる金属配線103及び金属電極104を、
周知のスパッタリング工程、リソグラフィー工程及びド
ライエッチング工程により形成する。
【0041】次に、図2(b)に示すように、金属配線
103及び金属電極104の上に酸化シリコン膜105
をCVD法により全面に亘って堆積した後、図2(c)
に示すように、酸化シリコン膜105の上に窒化シリコ
ン膜106をCVD法により全面に亘って堆積する。こ
れにより、酸化シリコン膜105及び窒化シリコン膜1
06よりなるパッシベーション膜107が形成される。
【0042】次に、窒化シリコン膜106の上から酸化
シリコン膜105に対して窒化処理を行なって、図3
(a)に示すように、酸化シリコン膜105における、
金属配線103又は金属電極104と層間絶縁膜102
との接合部の近傍の領域に、酸化シリコン膜105が窒
化されてなる酸窒化シリコン層108を形成する。酸窒
化シリコン層108を形成する窒化処理としては、例え
ば、亜酸化窒素(以下、N2 Oと記す)ガスを、ガス流
量:9500sccm、温度:400℃、RFパワー:
1100W、圧力:2.4Torrの条件で供給して、
2 Oのプラズマ処理を行なう。
【0043】次に、図3(b)に示すように、パッシベ
ーション膜107における金属電極104にワイヤボン
ディングを行なう領域に、周知のリソグラフィー工程及
びドライエッチング工程により、開口部107aを形成
する。
【0044】図4は、酸化シリコン膜105に対してN
2 Oのプラズマ処理を行なった場合と行なわなかった場
合とにおけるN濃度の深さ方向の分布を示しており、図
4において、細い実線はN2 Oのプラズマ処理を行なわ
ない場合を示し、太い実線は酸化シリコン膜105にお
ける低密度の領域、例えば酸化シリコン膜105におけ
る金属配線103又は金属電極104と層間絶縁膜10
2との接合部の近傍の領域を示し、破線は酸化シリコン
膜105における高密度の領域、例えば酸化シリコン膜
105における金属配線103又は金属電極104の上
側の領域を示している。図4から分かるように、酸化シ
リコン膜105における低密度の領域においては、表面
から0.5μmよりも深い領域にまでほぼ均一にN原子
が分布している。
【0045】図5は、酸化シリコン膜105に対してN
2 Oのプラズマ処理を行なった場合と行なわなかった場
合とにおけるH濃度の深さ方向の分布を示しており、図
5において、破線はN2 Oのプラズマ処理を行なった場
合を示し、実線はN2 Oのプラズマ処理を行なわなかっ
た場合を示している。図5から分かるように、N2 Oの
プラズマ処理を行なった場合は、行なわなかった場合に
比べて、表面から0.5μmよりも深い領域に亘ってH
原子の濃度が低い。これは、Si原子の結合手に付着し
ているのがH原子からN原子に置き変わったためと考え
られる。
【0046】第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法によると、酸化シリコン膜105における水分の侵入
し易い部分すなわち酸化シリコン膜105における密度
の小さい部分やストレスによりパッシベーション膜10
7にクラックが発生した部分に自己整合的に酸窒化シリ
コン層108を形成することができる。
【0047】尚、第1の実施形態においては、金属配線
103及び金属電極104を構成する金属として、アル
ミニウム合金を用いたが、これに代えて、アルミニウ
ム、銅、銅合金等の金属を適宜用いることができる。
【0048】また、第1の実施形態においては、層間絶
縁膜102及びパッシベーション膜107を構成する酸
化シリコン膜105として、不純物が添加されていない
酸化シリコン膜を用いたが、これに代えて、燐、ホウ
素、弗素等の不純物が添加された酸化シリコン膜を用い
てもよい。
【0049】また、第1の実施形態に係る半導体装置の
製造方法においては、窒化処理として、N2 Oプラズマ
処理を用いたが、これに代えて、窒素プラズマ処理、ア
ンモニアプラズマ処理等を適宜用いることができる。
【0050】(第2の実施の形態) 図6は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の断面
構造を示しており、図6に示すように、半導体基板20
1の上には全面に亘って酸化シリコン膜よりなる層間絶
縁膜202が形成されている。半導体基板201上には
半導体素子が形成されており、層間絶縁膜202には半
導体素子と層間絶縁膜202上に形成される金属配線2
03との電気的接続をとるための開口部が形成されてい
るが、図6においては、半導体素子及び開口部は省略し
て示している。
【0051】層間絶縁膜202の上には、半導体基板2
01に形成された半導体素子と電気的に接続される金属
配線203及びワイヤボンディングを行なうための金属
電極204が形成され、金属配線203及び金属電極2
04の上には全面に亘って窒化シリコン膜206よりな
るパッシベーション膜207が形成されている。尚、パ
ッシベーション膜207における金属電極204に対し
てワイヤボンディングを行なう領域には開口部207a
が形成されている。
【0052】第2の実施形態の特徴として、層間絶縁膜
202における金属配線203又は金属電極204との
接合部の近傍の領域には、層間絶縁膜202を構成する
酸化シリコン膜が窒化されてなる酸窒化シリコン層20
8が形成されている。
【0053】第1の実施形態と同様、酸窒化シリコン層
208は酸化シリコン膜に比べて密度が大きいため、不
純物又は水分は酸窒化シリコン層208に阻止されて層
間絶縁膜202における金属配線203又は金属電極2
04の側面との接合部の近傍には侵入しない。このた
め、金属配線203や金属電極204の腐食の防止、層
間絶縁膜202の比誘電率の上昇及び層間絶縁膜202
の絶縁性の低下を防止できるので、半導体装置の特性の
劣化を防止できると共に半導体装置の信頼性を向上させ
ることができる。
【0054】尚、第2の実施形態においては、金属配線
203及び金属電極204を構成する金属として、アル
ミニウム合金を用いたが、これに代えて、アルミニウ
ム、銅、銅合金等の金属を適宜用いることができる。
【0055】また、第2の実施形態においては、層間絶
縁膜202を構成する酸化シリコン膜として、不純物が
添加されていない酸化シリコン膜を用いたが、これに代
えて、燐、ホウ素、弗素等の不純物が添加された酸化シ
リコン膜を用いてもよい。
【0056】(第3の実施形態) 図7は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の断面
構造を示しており、図7に示すように、半導体基板30
1の上には全面に亘って酸化シリコン膜よりなる層間絶
縁膜302が形成されている。半導体基板301上には
半導体素子が形成され、層間絶縁膜302には半導体素
子と層間絶縁膜302上に形成される金属配線303と
の電気的接続をとるための開口部が形成されているが、
図7においては、半導体素子及び開口部は省略して示し
ている。
【0057】層間絶縁膜302の上には、アルミニウム
合金よりなり、半導体基板301に形成された半導体素
子と電気的に接続される金属配線303及びワイヤボン
ディングを行なうための金属電極304が形成されてい
る。金属配線303及び金属電極304の上には全面に
亘って酸化シリコン膜305及び窒化シリコン膜306
が順次形成されており、該酸化シリコン膜305及び窒
化シリコン膜306によってパッシベーション膜307
が構成されている。尚、パッシベーション膜307にお
けるワイヤボンディングを行なう領域には開口部307
aが形成されている。
【0058】第3の実施形態の特徴として、パッシベー
ション膜307を構成する酸化シリコン膜305におけ
る、金属配線303又は金属電極304と層間絶縁膜3
02との接合部の近傍の領域及び開口部307aに露出
した領域には、酸化シリコン膜305が窒化されてなる
酸窒化シリコン層308が形成されている。
【0059】第1の実施形態と同様、酸窒化シリコン層
308は酸化シリコン膜305に比べて密度が大きいた
め、不純物又は水分は酸窒化シリコン層308に阻止さ
れて層間絶縁膜302における金属配線303又は金属
電極304の側面との接合部の近傍の領域並びに開口部
308aに露出した領域には侵入しない。このため、金
属配線303や金属電極304の腐食の防止、層間絶縁
膜302の比誘電率の上昇及び層間絶縁膜302の絶縁
性の低下を防止できるので、半導体装置の特性の劣化を
防止できると共に半導体装置の信頼性を向上させること
ができる。
【0060】以下、本発明の第3の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程について説明する。
【0061】まず、図8(a)に示すように、半導体素
子が形成されている半導体基板301の上に全面に亘っ
てCVD法により酸化シリコン膜よりなる層間絶縁膜3
02を堆積した後、図示は省略しているが、層間絶縁膜
302に、半導体素子と層間絶縁膜302上に形成され
る金属配線303との電気的接続をとるための開口部を
周知のリソグラフィー工程及びドライエッチング工程に
より形成する。その後、層間絶縁膜302の上にアルミ
ニウム合金よりなる金属配線303及び金属電極304
を、周知のスパッタリング工程、リソグラフィー工程及
びドライエッチング工程により形成する。
【0062】次に、図8(b)に示すように、金属配線
303及び金属電極304の上に酸化シリコン膜305
をCVD法により全面に亘って堆積した後、図8(c)
に示すように、酸化シリコン膜305の上に窒化シリコ
ン膜306をCVD法により全面に亘って堆積する。こ
れにより、酸化シリコン膜305及び窒化シリコン膜3
06よりなるパッシベーション膜307が形成される。
【0063】次に、図9(a)に示すように、パッシベ
ーション膜307における金属電極304にワイヤボン
ディングを行なう領域に、周知のリソグラフィー工程及
びドライエッチング工程により、開口部307aを形成
する。
【0064】次に、窒化シリコン膜306の上から酸化
シリコン膜305に対して窒化処理を行なって、図9
(b)に示すように、酸化シリコン膜305における、
金属配線303又は金属電極304と層間絶縁膜302
との接合部の近傍の領域及び開口部307aに露出した
領域に、酸化シリコン膜305が窒化されてなる酸窒化
シリコン層308を形成する。酸窒化シリコン層308
を形成する窒化処理としては、例えば、N2 Oガスを、
ガス流量:9500sccm、温度:400℃、RFパ
ワー:1100W、圧力:2.4Torrの条件で供給
して、N2 Oのプラズマ処理を行なう。
【0065】第3の実施形態に係る半導体装置の製造方
法によると、酸化シリコン膜305における水分の侵入
し易い部分、すなわち酸化シリコン膜305における密
度の小さい部分、ストレスによりパッシベーション膜3
07にクラックが発生した部分及び開口部307aに露
出している部分に自己整合的に酸窒化シリコン層308
を形成することができる。
【0066】尚、第3の実施形態においては、金属配線
303及び金属電極304を構成する金属として、アル
ミニウム合金を用いたが、これに代えて、アルミニウ
ム、銅、銅合金等の金属を適宜用いることができる。
【0067】また、第3の実施形態においては、層間絶
縁膜302及びパッシベーション膜307を構成する酸
化シリコン膜305として、不純物が添加されていない
酸化シリコン膜を用いたが、これに代えて、燐、ホウ
素、弗素等の不純物が添加された酸化シリコン膜を用い
てもよい。
【0068】また、第3の実施形態に係る半導体装置の
製造方法においては、窒化処理として、N2 Oプラズマ
処理を用いたが、これに代えて、窒素プラズマ処理、ア
ンモニアプラズマ処理等を適宜用いることができる。
【0069】(第4の実施形態) 図10は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の断
面構造を示しており、図10に示すように、半導体基板
401の上には全面に亘って酸化シリコン膜よりなる層
間絶縁膜402が形成されている。半導体基板401上
には半導体素子が形成され、層間絶縁膜402には半導
体素子と層間絶縁膜402上に形成される金属配線40
3との電気的接続をとるための開口部が形成されている
が、図10においては、半導体素子及び開口部は省略し
て示している。
【0070】層間絶縁膜402の上には、アルミニウム
合金よりなり、半導体基板401に形成された半導体素
子と電気的に接続される金属配線403及びワイヤボン
ディングを行なうための金属電極404が形成されてい
る。金属配線403及び金属電極404の上には全面に
亘って窒化シリコン膜406よりなるパッシベーション
膜407が形成されている。尚、パッシベーション膜4
07におけるワイヤボンディングを行なう領域には開口
部407aが形成されている。
【0071】第4の実施形態の特徴として、層間絶縁膜
402における金属配線403同士の間の領域及び金属
配線403と金属電極404との間の領域には、層間絶
縁膜402を構成する酸化シリコン膜が窒化されてなる
酸窒化シリコン層408が形成されている。
【0072】第1の実施形態と同様、酸窒化シリコン層
408は酸化シリコン膜に比べて密度が大きいため、不
純物又は水分は酸窒化シリコン層408に阻止されて層
間絶縁膜402には侵入しない。この場合、層間絶縁膜
402における表面部の全面に亘って酸窒化シリコン層
を形成することも可能であるが、酸窒化シリコン層は酸
化シリコン膜に比べて比誘電率が高いので、層間絶縁膜
402の比誘電率が上昇するという弊害がある。これに
対して、第4の実施形態のように、層間絶縁膜402に
おける金属配線403同士の間の領域及び金属配線40
3と金属電極404との間の領域にのみ酸窒化シリコン
層408を形成すると、比誘電率の上昇を抑制しつつ層
間絶縁膜402に水分が侵入する事態を防止できる。
【0073】以下、本発明の第4の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程について説明する。
【0074】まず、図11(a)に示すように、半導体
素子が形成されている半導体基板401の上に全面に亘
ってCVD法により酸化シリコン膜よりなる層間絶縁膜
402を堆積した後、図示は省略しているが、層間絶縁
膜402に、半導体素子と層間絶縁膜402上に形成さ
れる金属配線403との電気的接続をとるための開口部
を周知のリソグラフィー工程及びドライエッチング工程
により形成する。その後、層間絶縁膜402の上にアル
ミニウム合金よりなる金属配線403及び金属電極40
4を、周知のスパッタリング工程、リソグラフィー工程
及びドライエッチング工程により形成する。
【0075】次に、層間絶縁膜402を構成する酸化シ
リコン膜に対して窒化処理を行なって、図11(b)に
示すように、層間絶縁膜402における金属配線403
同士の間の領域及び金属配線403と金属電極404と
の間の領域に、酸化シリコン膜が窒化されてなる酸窒化
シリコン層408を形成する。酸窒化シリコン層408
を形成する窒化処理としては、例えば、N2 Oガスを、
ガス流量:9500sccm、温度:400℃、RFパ
ワー:1100W、圧力:2.4Torrの条件で供給
して、N2 Oのプラズマ処理を行なう。
【0076】次に、図12(a)に示すように、金属配
線403及び金属電極404の上に窒化シリコン膜40
6をCVD法により全面に亘って堆積する。これによ
り、窒化シリコン膜406よりなるパッシベーション膜
407が形成される。
【0077】次に、図12(b)に示すように、パッシ
ベーション膜407における金属電極404にワイヤボ
ンディングを行なう領域に、周知のリソグラフィー工程
及びドライエッチング工程により、開口部407aを形
成する。
【0078】第4の実施形態に係る半導体装置の製造方
法によると、層間絶縁膜402における水分の侵入し易
い部分、すなわち層間絶縁膜402におけるパッシベー
ション膜407に接している部分に自己整合的に酸窒化
シリコン層408を形成することができる。
【0079】尚、第4の実施形態においては、金属配線
403及び金属電極404を構成する金属として、アル
ミニウム合金を用いたが、これに代えて、アルミニウ
ム、銅、銅合金等の金属を適宜用いることができる。
【0080】また、第4の実施形態においては、層間絶
縁膜402を構成する酸化シリコン膜として、不純物が
添加されていない酸化シリコン膜を用いたが、これに代
えて、燐、ホウ素、弗素等の不純物が添加された酸化シ
リコン膜を用いてもよい。
【0081】また、第4の実施形態に係る半導体装置の
製造方法においては、窒化処理として、N2 Oプラズマ
処理を用いたが、これに代えて、窒素プラズマ処理、ア
ンモニアプラズマ処理等を適宜用いることができる。
【0082】(第5の実施形態) 図13は本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の断
面構造を示しており、図13に示すように、半導体基板
501の上には全面に亘って酸化シリコン膜よりなる層
間絶縁膜502が形成されている。半導体基板501上
には半導体素子が形成され、層間絶縁膜502には半導
体素子と層間絶縁膜502上に形成される金属配線50
3との電気的接続をとるための開口部が形成されている
が、図13においては、半導体素子及び開口部は省略し
て示している。
【0083】層間絶縁膜502の上には、アルミニウム
合金よりなり、半導体基板501に形成された半導体素
子と電気的に接続される金属配線503及びワイヤボン
ディングを行なうための金属電極504が形成されてい
る。金属配線503及び金属電極504の上には全面に
亘って酸化シリコン膜505、酸窒化シリコン膜508
及び窒化シリコン膜506が形成されており、該酸化シ
リコン膜505、酸窒化シリコン膜508及び窒化シリ
コン膜506によってパッシベーション膜507が構成
されている。尚、パッシベーション膜507における金
属電極504に対してワイヤボンディングを行なう領域
には開口部507aが形成されている。
【0084】第5の実施形態の特徴として、酸化シリコ
ン膜505と窒化シリコン膜506との間に酸窒化シリ
コン膜508が形成されており、該酸窒化シリコン膜5
08は酸化シリコン膜505に比べて密度が大きいの
で、不純物又は水分は酸窒化シリコン膜508に阻止さ
れて酸化シリコン膜505ひいては層間絶縁膜502に
は侵入しない。このため、金属配線503や金属電極5
04の腐食の防止、層間絶縁膜502の比誘電率の上昇
及び層間絶縁膜502の絶縁性の低下を防止でき、これ
により、半導体装置の特性の劣化を防止できると共に信
頼性を向上させることができる。
【0085】以下、本発明の第5の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程について説明する。
【0086】まず、図14(a)に示すように、半導体
素子が形成されている半導体基板501の上に全面に亘
ってCVD法により酸化シリコン膜よりなる層間絶縁膜
502を堆積した後、図示は省略しているが、層間絶縁
膜502に、半導体素子と層間絶縁膜502上に形成さ
れる金属配線503との電気的接続をとるための開口部
を周知のリソグラフィー工程及びドライエッチング工程
により形成する。その後、層間絶縁膜502の上にアル
ミニウム合金よりなる金属配線503及び金属電極50
4を、周知のスパッタリング工程、リソグラフィー工程
及びドライエッチング工程により形成する。
【0087】次に、図14(b)に示すように、金属配
線503及び金属電極504の上に酸化シリコン膜50
5をCVD法により全面に亘って堆積する。
【0088】次に、酸化シリコン膜505に対して窒化
処理を行なって、図14(c)に示すように、酸化シリ
コン膜505の表面部に、該酸化シリコン膜505が窒
化されてなる酸窒化シリコン膜508を形成する。酸窒
化シリコン膜508を形成する窒化処理としては、例え
ば、N2 Oガスを、ガス流量:9500sccm、温
度:400℃、RFパワー:1100W、圧力:2.4
Torrの条件で供給して、N2 Oのプラズマ処理を行
なう。
【0089】次に、図15(a)に示すように、酸窒化
シリコン膜508の上に窒化シリコン膜506を全面に
亘ってCVD法により形成する。
【0090】次に、図15(b)に示すように、パッシ
ベーション膜507における金属電極504に対してワ
イヤボンディングを行なう領域に、周知のリソグラフィ
ー工程及びドライエッチング工程により、開口部507
aを形成する。
【0091】第5の実施形態に係る半導体装置の製造方
法によると、酸化シリコン膜505に対して窒化処理を
行なうことにより、酸化シリコン膜505の表面部に酸
窒化シリコン膜508を形成することができる。
【0092】また、酸化シリコン膜505を形成する際
に万一ピンホールが発生していても、窒化処理によりピ
ンホールが修復されるために、半導体装置の歩留りの向
上に寄与することができる。
【0093】尚、第5の実施形態においては、金属配線
503及び金属電極504を構成する金属として、アル
ミニウム合金を用いたが、これに代えて、アルミニウ
ム、銅、銅合金等の金属を適宜用いることができる。
【0094】また、第5の実施形態においては、層間絶
縁膜502を構成する酸化シリコン膜及び酸化シリコン
膜505として、不純物が添加されていない酸化シリコ
ン膜を用いたが、これに代えて、燐、ホウ素、弗素等の
不純物が添加された酸化シリコン膜を用いてもよい。
【0095】また、第5の実施形態に係る半導体装置の
製造方法においては、窒化処理として、N2 Oプラズマ
処理を用いたが、これに代えて、窒素プラズマ処理、ア
ンモニアプラズマ処理等を適宜用いることができる。
【0096】
【発明の効果】第1の半導体装置によると、パッシベー
ション膜を構成する酸化シリコン膜における金属配線の
側面と層間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域に酸窒
化シリコン層が形成されているため、層間絶縁膜におけ
る金属配線との接合部に不純物又は水分が侵入すること
を阻止できるので、金属配線の腐食、層間絶縁膜の比誘
電率の上昇及び絶縁膜の絶縁性の低下を防止することが
できる。これによって、半導体装置の特性の劣化を防止
できると共に半導体装置の信頼性を向上させることがで
きる。
【0097】第2の半導体装置によると、層間絶縁膜に
おける金属配線の側面との接合部の近傍の領域に酸窒化
シリコン層が形成されているため、層間絶縁膜における
金属配線との接合部に不純物又は水分が侵入することを
阻止できるので、金属配線の腐食、層間絶縁膜の比誘電
率の上昇及び絶縁膜の絶縁性の低下を防止することがで
きる。これによって、半導体装置の特性の劣化を防止で
きると共に半導体装置の信頼性を向上させることができ
る。
【0098】第3の半導体装置によると、層間絶縁膜の
表面部における金属配線同士の間の領域にのみ選択的に
酸窒化シリコン層が形成されているため、比誘電率の上
昇を抑制しつつ層間絶縁膜に不純物又は水分が侵入する
ことを防止できる。これによって、半導体装置の特性の
劣化を防止できると共に半導体装置の信頼性を向上させ
ることができる。
【0099】第4の半導体装置によると、パッシベーシ
ョン膜を構成する酸化シリコン膜における金属電極上の
開口部に露出した領域に酸窒化シリコン層が形成されて
いるため、酸化シリコン膜における開口部に露出した領
域に不純物又は水分が侵入することを阻止できるので、
金属電極の腐食を防止することができる。これによっ
て、半導体装置の特性の劣化を防止できると共に半導体
装置の信頼性を向上させることができる。
【0100】第5の半導体装置によると、パッシベーシ
ョン膜を構成する酸化シリコン膜における金属配線の側
面と層間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域及び酸化
シリコン膜における開口部に露出した領域に酸窒化シリ
コン層が形成されているため、層間絶縁膜、及び酸化シ
リコン膜における開口部に露出した領域に不純物又は水
分が侵入することを阻止できるので、金属配線及び金属
電極の腐食、層間絶縁膜の比誘電率の上昇及び絶縁膜の
絶縁性の低下を防止することができる。これによって、
半導体装置の特性の劣化を防止できると共に半導体装置
の信頼性を向上させることができる。
【0101】第1の半導体装置の製造方法によると、パ
ッシベーション膜を構成する酸化シリコン膜におけるク
ラックが発生し易い領域又は密度の低い領域に自己整合
的に酸窒化シリコン層を形成することができるので、第
1の半導体装置を確実に製造することができる。
【0102】第2の半導体装置の製造方法によると、パ
ッシベーション膜の下側の層間絶縁膜における不純物又
は水分の侵入し易い領域に自己整合的に酸窒化シリコン
層を形成することができるので、第2の半導体装置を確
実に製造することができる。
【0103】第3の半導体装置の製造方法によると、パ
ッシベーション膜の下側の層間絶縁膜における金属配線
同士の間の領域にのみ自己整合的に酸窒化シリコン層を
形成することができるので、第3の半導体装置を確実に
製造することができる。
【0104】第4の半導体装置の製造方法によると、酸
化シリコン膜と窒化シリコン膜との間に酸窒化シリコン
層を形成することができるので、不純物又は水分が酸窒
化シリコン層に阻止されて酸化シリコン膜ひいては該酸
化シリコン膜の下側の層間絶縁膜に侵入しない半導体装
置を製造することができる。
【0105】第5の半導体装置の製造方法によると、パ
ッシベーション膜を構成する酸化シリコンにおける金属
電極上の開口部に露出した領域に自己整合的に酸窒化シ
リコン層を形成することができるので、第4の半導体装
置を確実に製造することができる。
【0106】第6の半導体装置の製造方法によると、パ
ッシベーション膜を構成する酸化シリコン膜における金
属配線の側面と層間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領
域、及び酸化シリコン膜における金属電極上の開口部に
露出した領域に自己整合的に酸窒化シリコン層を形成す
ることができるので、第5の半導体装置を確実に製造す
ることができる。
【0107】第1〜第6の半導体装置の製造方法におい
て、窒化処理として亜酸化窒素プラズマ処理、窒素プラ
ズマ処理又はアンモニアプラズマ処理のいずれかを用い
ると、窒化処理を確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構
造を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は前記第1の実施形態に係る半
導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図3】(a)、(b)は前記第1の実施形態に係る半
導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図4】前記第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法において使用する窒化処理を説明する図である。
【図5】前記第1の実施形態に係る半導体装置の製造方
法において使用する窒化処理を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構
造を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構
造を示す断面図である。
【図8】(a)〜(c)は前記第3の実施形態に係る半
導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】(a)、(b)は前記第3の実施形態に係る半
導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の
構造を示す断面図である。
【図11】(a)、(b)は前記第4の実施形態に係る
半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図12】(a)、(b)は前記第4の実施形態に係る
半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図13】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の
構造を示す断面図である。
【図14】(a)〜(c)は前記第5の実施形態に係る
半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図15】(a)、(b)は前記第5の実施形態に係る
半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図16】(a)、(b)は前記第1の実施形態に係る
半導体装置の製造方法において使用する窒化処理を説明
する図である。
【図17】従来の半導体装置の構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
101 半導体基板 102 層間絶縁膜 103 金属配線 104 金属電極 105 酸化シリコン膜 106 窒化シリコン膜 107 パッシベーション膜 107a 開口部 108 酸窒化シリコン層 201 半導体基板 202 層間絶縁膜 203 金属配線 204 金属電極 206 窒化シリコン膜 207 パッシベーション膜 207a 開口部 208 酸窒化シリコン層 301 半導体基板 302 層間絶縁膜 303 金属配線 304 金属電極 305 酸化シリコン膜 306 窒化シリコン膜 307 パッシベーション膜 307a 開口部 308 酸窒化シリコン層 401 半導体基板 402 層間絶縁膜 403 金属配線 404 金属電極 406 窒化シリコン膜 407 パッシベーション膜 407a 開口部 408 酸窒化シリコン層 501 半導体基板 502 層間絶縁膜 503 金属配線 504 金属電極 505 酸化シリコン膜 506 窒化シリコン膜 507 パッシベーション膜 507a 開口部 508 酸窒化シリコン膜
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−109707(JP,A) 特開 平1−228135(JP,A) 特開 平6−45320(JP,A) 特開 昭57−157519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/316 H01L 21/318

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された層間絶縁膜
    と、前記層間絶縁膜の上に形成された金属配線と、前記
    金属配線を覆うように順次形成された酸化シリコン膜及
    び窒化シリコン膜よりなるパッシベーション膜と、前記
    酸化シリコン膜における前記金属配線の側面と前記層間
    絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域に選択的に形成さ
    れた酸窒化シリコン層とを備えていることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に形成された酸化シリコン
    膜よりなる層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜の上に形成さ
    れた金属配線と、前記金属配線を覆うように形成された
    パッシベーション膜と、前記層間絶縁膜における前記金
    属配線の側面との接合部の近傍の領域に選択的に形成さ
    れた酸窒化シリコン層とを備えていることを特徴とする
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に形成された酸化シリコン
    膜よりなる層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜の上に形成さ
    れた金属配線と、前記金属配線及び層間絶縁膜を覆うよ
    うに形成されたパッシベーション膜と、前記層間絶縁膜
    の表面部における前記金属配線同士の間の領域に選択的
    に形成された酸窒化シリコン層とを備えていることを特
    徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に形成された金属電極と、
    前記金属電極を覆うように順次形成された酸化シリコン
    膜及び窒化シリコン膜よりなり前記金属電極の上に開口
    部を有するパッシベーション膜と、前記酸化シリコン膜
    における前記開口部に露出した領域に選択的に形成され
    た酸窒化シリコン層とを備えていることを特徴とする半
    導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に形成された層間絶縁膜
    と、前記層間絶縁膜の上に形成された金属配線及び金属
    電極と、前記金属配線及び金属電極を覆うように順次形
    成された酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜よりなり前
    記金属電極の上に開口部を有するパッシベーション膜
    と、前記酸化シリコン膜における前記金属配線の側面と
    前記層間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域及び前記
    酸化シリコン 膜における前記開口部に露出した領域に選
    択的に形成された酸窒化シリコン層とを備えていること
    を特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工
    程と、 前記層間絶縁膜の上に金属配線を形成する工程と、 前記金属配線の上に酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜
    を順次堆積してパッシベーション膜を形成する工程と、 前記パッシベーション膜に対して窒化処理を行なうこと
    により、前記酸化シリコン膜における前記金属配線の側
    面と前記層間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域に酸
    窒化シリコン層を自己整合的に形成する工程とを備えて
    いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板上に酸化シリコン膜よりなる
    層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜の上に金属配線を形成する工程と、 前記金属配線及び層間絶縁膜の上にパッシベーション膜
    を形成する工程と、 前記層間絶縁膜に対して窒化処理を行なうことにより、
    前記層間絶縁膜における前記金属配線の側面との接合部
    の近傍の領域に酸窒化シリコン層を自己整合的に形成す
    る工程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板上に酸化シリコン膜よりなる
    層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜の上に金属配線を形成する工程と、 前記層間絶縁膜に対して窒化処理を行なうことにより、
    前記層間絶縁膜の表面部における前記金属配線同士の間
    の領域に酸窒化シリコン層を自己整合的に形成する工程
    と、 前記金属配線及び層間絶縁膜の上にパッシベーション膜
    を形成する工程とを備えていることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工
    程と、 前記層間絶縁膜の上に金属配線を形成する工程と、 前記金属配線及び層間絶縁膜の上に酸化シリコン膜を堆
    積する工程と、 前記酸化シリコン膜に対して窒化処理を行なうことによ
    り、前記酸化シリコン膜の表面部に酸窒化シリコン層を
    形成する工程と、 前記酸窒化シリコン層の上に窒化シリコン膜を堆積し
    て、前記酸化シリコン膜、酸窒化シリコン層及び窒化シ
    リコン膜よりなるパッシベーション膜を形成する工程と
    を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板上に金属電極を形成する工
    程と、 前記金属電極の上に酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜
    を順次堆積して、前記酸化シリコン膜及び窒化シリコン
    膜よりなるパッシベーション膜を形成する工程と、 前記パッシベーション膜における前記金属電極の上に開
    口部を形成する工程と、 前記パッシベーション膜に対して窒化処理を行なうこと
    により、前記酸化シリコン膜における前記金属配線の側
    面と前記層間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域及び
    前記酸化シリコン膜における前記開口部に露出した領域
    に酸窒化シリコン層を自己整合的に形成する工程と備え
    ていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板上に層間絶縁膜を形成する
    工程と、 前記層間絶縁膜の上に金属配線及び金属電極を形成する
    工程と、 前記金属配線及び金属電極の上に酸化シリコン膜及び窒
    化シリコン膜を順次堆積して、前記酸化シリコン膜及び
    窒化シリコン膜よりなるパッシベーション膜を形成する
    工程と、 前記パッシベーション膜における前記金属電極の上に開
    口部を形成する工程と、 前記パッシベーション膜に対して窒化処理を行なうこと
    により、前記酸化シリコン膜における前記金属配線の側
    面と前記層間絶縁膜の上面との接合部の近傍の領域及び
    前記酸化シリコン膜における前記開口部に露出した領域
    に酸窒化シリコン層を自己整合的に形成する工程と備え
    ていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記窒化処理は、亜酸化窒素プラズマ
    処理、窒素プラズマ処理又はアンモニアプラズマ処理で
    あることを特徴とする請求項6〜11のいずれか1項に
    記載の半導体装置の製造方法。
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