JP3056143B2 - 生とうもろこしの包装形態 - Google Patents
生とうもろこしの包装形態Info
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- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は生とうもろこしの鮮
度保持に関するもの、詳細には生とうもろこしの鮮度を
保持し且つ電子レンジで加熱処理して食卓に提供する時
に風味、甘み等を損なうことがない生とうもろこしの包
装形態に関するものである。
度保持に関するもの、詳細には生とうもろこしの鮮度を
保持し且つ電子レンジで加熱処理して食卓に提供する時
に風味、甘み等を損なうことがない生とうもろこしの包
装形態に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】収穫後の生とうもろこしは生きているた
め、常に呼吸しており、その呼吸量も著しく多い。この
ため、常温に放置しておくと呼吸基質として体内成分を
次々に消耗させ、鮮度の低下が早急である。従って、生
とうもろこしの鮮度保持には呼吸を出来るだけ抑制する
ことが第１の要素と言える。このため、可能な限り低温
若しくは低酸素状態にしておくことが望ましい。従来の
長期保存方法としては生とうもろこしを皮付きのまま段
ボール箱に入れて冷蔵する方法。皮剥きした生とうもろ
こしを真空包装してこれを冷蔵保存する方法の両方法が
実施されている。
め、常に呼吸しており、その呼吸量も著しく多い。この
ため、常温に放置しておくと呼吸基質として体内成分を
次々に消耗させ、鮮度の低下が早急である。従って、生
とうもろこしの鮮度保持には呼吸を出来るだけ抑制する
ことが第１の要素と言える。このため、可能な限り低温
若しくは低酸素状態にしておくことが望ましい。従来の
長期保存方法としては生とうもろこしを皮付きのまま段
ボール箱に入れて冷蔵する方法。皮剥きした生とうもろ
こしを真空包装してこれを冷蔵保存する方法の両方法が
実施されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者は冷蔵す
るだけであるため、大気中の酸素の影響で生とうもろこ
しの糖度の低下や傷等の障害が発生しやすく長期の鮮度
保持には不向きであった。また、後者の場合には生とう
もろこしは呼吸量が他の野菜類等と比べて著しく多いこ
とから、冷蔵しても生とうもろこしから発生する炭酸ガ
スで包装体が風船のように膨脹（膨れ上がり）して異臭
や食味の低下を招き易い問題があった。そのため、現在
鮮度を保持するために使用されている炭酸ガス吸着剤を
真空パックと共に封入することが提案される。ところ
で、食する時には開封し、生とうもろこしを取り出して
お湯で茹であげることになる。しかし、甘み・香りは元
よりビタミンＢ1 、Ｂ2 、Ｃ等が溶け出ることから、美
味しく調理できない根本的な問題がある。
るだけであるため、大気中の酸素の影響で生とうもろこ
しの糖度の低下や傷等の障害が発生しやすく長期の鮮度
保持には不向きであった。また、後者の場合には生とう
もろこしは呼吸量が他の野菜類等と比べて著しく多いこ
とから、冷蔵しても生とうもろこしから発生する炭酸ガ
スで包装体が風船のように膨脹（膨れ上がり）して異臭
や食味の低下を招き易い問題があった。そのため、現在
鮮度を保持するために使用されている炭酸ガス吸着剤を
真空パックと共に封入することが提案される。ところ
で、食する時には開封し、生とうもろこしを取り出して
お湯で茹であげることになる。しかし、甘み・香りは元
よりビタミンＢ1 、Ｂ2 、Ｃ等が溶け出ることから、美
味しく調理できない根本的な問題がある。
【０００４】本発明は、従来事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は鮮度を保持したまま保存でき、
しかもその包装形態のまま電子レンジで加熱するだけで
旨味の逃さずに調理することができる便利な生とうもろ
こしの鮮度保持用の包装形態を提供することにある。
で、その目的とする処は鮮度を保持したまま保存でき、
しかもその包装形態のまま電子レンジで加熱するだけで
旨味の逃さずに調理することができる便利な生とうもろ
こしの鮮度保持用の包装形態を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意研究を
重ねた結果、炭酸ガス吸着剤を封入して鮮度を保持した
真空パックの包装形態に簡単な構造を付加しておき、そ
のまま、電子レンジで加熱すると発生する水蒸気が食塩
等を使用せずとも旨味を逃がすことなく全体を均一にふ
かすことを知見し本発明に至ったものである。即ち、本
発明は、生とうもろこしを鮮度を長期的に保持する状態
に包装し、その包装状態のまま電子レンジで加熱調理す
る生とうもろこしの鮮度保持用の包装形態であって、酸
素バリア性を有するフィルムで成形した包装体に皮剥き
した生とうもろこしを炭酸ガス吸着剤と共に真空状態で
封入し、該包装体にその炭酸ガス吸着剤の取出部を開放
する切込容易部を設け、且つその包装体外面にその取出
部を僅かな外部連通部を確保してシールするシール材を
剥離可能もしくは着脱可能に付設し、前記外部連通部
を、電子レンジで加熱処理した生とうもろこしから溶出
する汁が漏水しない位置に配置していることを要旨とす
る。前記切込容易部は、包装体を構成する表裏フィルム
の長手側の接合部（ヒートシール部）の端部に施した切
り目であったり（前者）、炭酸ガス吸着剤の真上や近傍
の包装体部分に施した適宜長さのスリット、破断線（包
装体の肉厚を部分的に薄肉化を図った箇所）である。そ
して、取出部は、前者においては切り目から短手側端部
を全長に亘って切断して形成し、後者においてはスリッ
ト、破断線を左右に引っ張って開放する。そして外部連
通部は、前者では取出部を、その開放端から表面側に向
かって所望回数折り込んだ後、その折り込み部を復元力
で元の状態に復帰しないように適度な力でシール、即ち
纏めることによって形成する。後者では取出部を、炭酸
ガス吸着剤を取り出した後、僅かな外部連通部を残して
剥離したシール材で上方から塞ぐことによって形成す
る。
重ねた結果、炭酸ガス吸着剤を封入して鮮度を保持した
真空パックの包装形態に簡単な構造を付加しておき、そ
のまま、電子レンジで加熱すると発生する水蒸気が食塩
等を使用せずとも旨味を逃がすことなく全体を均一にふ
かすことを知見し本発明に至ったものである。即ち、本
発明は、生とうもろこしを鮮度を長期的に保持する状態
に包装し、その包装状態のまま電子レンジで加熱調理す
る生とうもろこしの鮮度保持用の包装形態であって、酸
素バリア性を有するフィルムで成形した包装体に皮剥き
した生とうもろこしを炭酸ガス吸着剤と共に真空状態で
封入し、該包装体にその炭酸ガス吸着剤の取出部を開放
する切込容易部を設け、且つその包装体外面にその取出
部を僅かな外部連通部を確保してシールするシール材を
剥離可能もしくは着脱可能に付設し、前記外部連通部
を、電子レンジで加熱処理した生とうもろこしから溶出
する汁が漏水しない位置に配置していることを要旨とす
る。前記切込容易部は、包装体を構成する表裏フィルム
の長手側の接合部（ヒートシール部）の端部に施した切
り目であったり（前者）、炭酸ガス吸着剤の真上や近傍
の包装体部分に施した適宜長さのスリット、破断線（包
装体の肉厚を部分的に薄肉化を図った箇所）である。そ
して、取出部は、前者においては切り目から短手側端部
を全長に亘って切断して形成し、後者においてはスリッ
ト、破断線を左右に引っ張って開放する。そして外部連
通部は、前者では取出部を、その開放端から表面側に向
かって所望回数折り込んだ後、その折り込み部を復元力
で元の状態に復帰しないように適度な力でシール、即ち
纏めることによって形成する。後者では取出部を、炭酸
ガス吸着剤を取り出した後、僅かな外部連通部を残して
剥離したシール材で上方から塞ぐことによって形成す
る。
【０００６】上記技術的手段によれば下記の作用を奏す
ることができる。炭酸ガス吸着剤を電子レンジで一緒に
加熱調理するには違和感があって取り除く時には切込容
易部を利用して取出部を開放し、その取出部から炭酸ガ
ス吸着剤を取出す。電子レンジで加熱する時には、取出
部を、僅かな外部連通部を残して包装体に付設してある
シール材を剥離してシールし、包装体内をパンクがな
く、しかもビタミンＢ1 、Ｂ2 、Ｃ等を含んだ汁の溶出
もない高温の水蒸気が充満するふかし雰囲気にする。
ることができる。炭酸ガス吸着剤を電子レンジで一緒に
加熱調理するには違和感があって取り除く時には切込容
易部を利用して取出部を開放し、その取出部から炭酸ガ
ス吸着剤を取出す。電子レンジで加熱する時には、取出
部を、僅かな外部連通部を残して包装体に付設してある
シール材を剥離してシールし、包装体内をパンクがな
く、しかもビタミンＢ1 、Ｂ2 、Ｃ等を含んだ汁の溶出
もない高温の水蒸気が充満するふかし雰囲気にする。
【０００７】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１乃至図３、図４、図５乃至図
８は本発明生とうもろこしの鮮度保持用の包装形態の実
施の形態を各々示しており、符号Ａは包装形態、Ｂは生
とうもろこし、１は包装体、２は内部に封入される炭酸
ガス吸着剤、３は外部連通部である。
に基づいて説明する。図１乃至図３、図４、図５乃至図
８は本発明生とうもろこしの鮮度保持用の包装形態の実
施の形態を各々示しており、符号Ａは包装形態、Ｂは生
とうもろこし、１は包装体、２は内部に封入される炭酸
ガス吸着剤、３は外部連通部である。
【０００８】包装体１は、酸素バリア性を有する２層ま
たは３層構造のフィルム材を使用して図示するように内
部中空とする直方体形状に成形してあり、構成部材であ
る表側フィルム11の中央側適宜位置に外部連通部３を形
成可能に設けている。
たは３層構造のフィルム材を使用して図示するように内
部中空とする直方体形状に成形してあり、構成部材であ
る表側フィルム11の中央側適宜位置に外部連通部３を形
成可能に設けている。
【０００９】炭酸ガス吸着剤２は主成分を水酸化カルシ
ウムとし、皮剥きした生とうもろこしＢが呼吸すること
によって発生する炭酸ガスの吸着速度を高めるために顆
粒状に造粒されており、この水酸化カルシウムを撥水
性、耐熱性とを具備する包装袋に収納した周知な構造に
なっている。この炭酸ガス吸着剤２としては例えば第１
農材（株）製のホワイトＣ（商品名）が挙げられる。
ウムとし、皮剥きした生とうもろこしＢが呼吸すること
によって発生する炭酸ガスの吸着速度を高めるために顆
粒状に造粒されており、この水酸化カルシウムを撥水
性、耐熱性とを具備する包装袋に収納した周知な構造に
なっている。この炭酸ガス吸着剤２としては例えば第１
農材（株）製のホワイトＣ（商品名）が挙げられる。
【００１０】生とうもろこしＢは前記する炭酸ガス吸着
剤２と共に包装体１に真空包装される。
剤２と共に包装体１に真空包装される。
【００１１】前記外部連通部３は、図２に示すように包
装体１の表側フィルム11中央部等の所望部位に施されて
いるスリット、破断線等で囲繞された小円形等の切込容
易部（包装体の肉厚を部分的に薄肉化を図った箇所）13
と、その切込容易部13に一体もしくは一体的に設けられ
ている引き抜き舌片23とで形成されている。この形成可
能な外部連通部３は、前記引き抜き舌片23を人為的に引
っ張ることによって包装体１に切込容易部13から切り取
られて小さな面積の小穴を形成することができる。
装体１の表側フィルム11中央部等の所望部位に施されて
いるスリット、破断線等で囲繞された小円形等の切込容
易部（包装体の肉厚を部分的に薄肉化を図った箇所）13
と、その切込容易部13に一体もしくは一体的に設けられ
ている引き抜き舌片23とで形成されている。この形成可
能な外部連通部３は、前記引き抜き舌片23を人為的に引
っ張ることによって包装体１に切込容易部13から切り取
られて小さな面積の小穴を形成することができる。
【００１２】この外部連通部３である小穴は、０．５乃
至２ｍｍ程度の面積になっている。
至２ｍｍ程度の面積になっている。
【００１３】尚、前記外部連通部３は、図示しないが包
装体１を構成する表側フィルム11の中央側の所望部位に
短い長さのスリット、破断線等の切込可能線（包装体の
肉厚を部分的に薄肉化を図った箇所）を施しておき、そ
のスリット、破断線等に沿って両側に人為的に引っ張る
ことによって切れ目を入れて形成することも自由であ
る。
装体１を構成する表側フィルム11の中央側の所望部位に
短い長さのスリット、破断線等の切込可能線（包装体の
肉厚を部分的に薄肉化を図った箇所）を施しておき、そ
のスリット、破断線等に沿って両側に人為的に引っ張る
ことによって切れ目を入れて形成することも自由であ
る。
【００１４】斯様に構成された生とうもろこしの鮮度保
持用の包装形態では、無酸素状態に保持され、冷蔵で約
３週間程度糖度や香りを低下させずに新鮮な状態で生と
うもろこしを保存することが可能となる。そして、調理
する時には前記引き抜き舌片23を掴んで切取容易部13を
引き抜いて小穴（外部連通部）３を開けた状態で電子レ
ンジＣに収容し、５分程度加熱する。この加熱調理によ
って図３に示すように仮死状態の生とうもろこしＢから
立昇る水蒸気100 で包装体１は膨脹するものの水蒸気10
0 の一部はその外部連通部３である小穴から電子レンジ
Ｃ内に放出されることから、包装体１はパンクさせずに
高温の水蒸気100 が充満するふかし雰囲気になる。この
高温の水蒸気100 で生とうもろこしＢは全域に亘って均
一且つ適度に蒸される。また、生とうもろこしＢから溶
出するビタミンＢ1 、Ｂ2 、Ｃ等を含んだ汁は電子レン
ジＣ内に漏れ出ることなく包装体１内に残存して生とう
もろこしＢの表面に付着する。従って、半密封状態（僅
かに外部と連通する）のふかし雰囲気で敢えて食塩等を
加えることなく甘み、香り、旨味、ビタミンＢ1 、
Ｂ2 、Ｃ等を含んだ汁を共に封じ込めた状態で生とうも
ろこしＢを蒸し上げることができる。尚符号６は蒸し上
げた後に包装体１を開封する切れ目である。
持用の包装形態では、無酸素状態に保持され、冷蔵で約
３週間程度糖度や香りを低下させずに新鮮な状態で生と
うもろこしを保存することが可能となる。そして、調理
する時には前記引き抜き舌片23を掴んで切取容易部13を
引き抜いて小穴（外部連通部）３を開けた状態で電子レ
ンジＣに収容し、５分程度加熱する。この加熱調理によ
って図３に示すように仮死状態の生とうもろこしＢから
立昇る水蒸気100 で包装体１は膨脹するものの水蒸気10
0 の一部はその外部連通部３である小穴から電子レンジ
Ｃ内に放出されることから、包装体１はパンクさせずに
高温の水蒸気100 が充満するふかし雰囲気になる。この
高温の水蒸気100 で生とうもろこしＢは全域に亘って均
一且つ適度に蒸される。また、生とうもろこしＢから溶
出するビタミンＢ1 、Ｂ2 、Ｃ等を含んだ汁は電子レン
ジＣ内に漏れ出ることなく包装体１内に残存して生とう
もろこしＢの表面に付着する。従って、半密封状態（僅
かに外部と連通する）のふかし雰囲気で敢えて食塩等を
加えることなく甘み、香り、旨味、ビタミンＢ1 、
Ｂ2 、Ｃ等を含んだ汁を共に封じ込めた状態で生とうも
ろこしＢを蒸し上げることができる。尚符号６は蒸し上
げた後に包装体１を開封する切れ目である。
【００１５】この実施の形態において図４に示すように
予め包装体１を構成する表側フィルム11の所望箇所に外
部連通部３として小穴を開穴し、この小穴を塞ぐ塞ぎ駒
33を一体もしくは一体的に有するシール材43を剥離可能
に表側フィルム11からシールするのも自由である。この
実施の形態では真空包装時には塞ぎ駒33とシール材43と
で外部との連通を阻止し、電子レンジＣで加熱処理する
時にはそのシール材43を剥離して外部連通部３となる小
穴を開穴する。
予め包装体１を構成する表側フィルム11の所望箇所に外
部連通部３として小穴を開穴し、この小穴を塞ぐ塞ぎ駒
33を一体もしくは一体的に有するシール材43を剥離可能
に表側フィルム11からシールするのも自由である。この
実施の形態では真空包装時には塞ぎ駒33とシール材43と
で外部との連通を阻止し、電子レンジＣで加熱処理する
時にはそのシール材43を剥離して外部連通部３となる小
穴を開穴する。
【００１６】次に、図５乃至図８について説明すると、
この実施の形態は炭酸ガス吸着剤２が耐熱性を具備しな
いため加熱調理前に取り除く必要がある場合や違和感の
ために炭酸ガス吸着剤２の封入状態のままの加熱調理を
避けたい場合の生とうもろこしＢの鮮度保持用の包装形
態を示している。
この実施の形態は炭酸ガス吸着剤２が耐熱性を具備しな
いため加熱調理前に取り除く必要がある場合や違和感の
ために炭酸ガス吸着剤２の封入状態のままの加熱調理を
避けたい場合の生とうもろこしＢの鮮度保持用の包装形
態を示している。
【００１７】包装体１は前記実施の形態と同様に内部中
空とする直方体形状に成形され、炭酸ガス吸着剤２は調
理対象である生とうもろこしＢと共に真空包装される。
空とする直方体形状に成形され、炭酸ガス吸着剤２は調
理対象である生とうもろこしＢと共に真空包装される。
【００１８】この包装体１には図５に示すように炭酸ガ
ス吸着剤２を取出可能とする程度の大きさの取出部４を
開放する切込容易部13と共に、その切込容易部13で開放
される取出部４を僅かな外部連通部３を残してシールす
るシール材５が剥離可能に付設してある。
ス吸着剤２を取出可能とする程度の大きさの取出部４を
開放する切込容易部13と共に、その切込容易部13で開放
される取出部４を僅かな外部連通部３を残してシールす
るシール材５が剥離可能に付設してある。
【００１９】前記切込容易部13は包装体１を構成する表
裏フィルム11、21の短手縁に近接する長手縁の接合部
（ヒートシール部）31に設けた切り目であり、この切り
目から短手側全長を切断することによって前記炭酸ガス
吸着剤２を取出す取出部４を形成可能にしている。
裏フィルム11、21の短手縁に近接する長手縁の接合部
（ヒートシール部）31に設けた切り目であり、この切り
目から短手側全長を切断することによって前記炭酸ガス
吸着剤２を取出す取出部４を形成可能にしている。
【００２０】シール材５は包装体１の表面任意箇所に剥
離可能や着脱可能に付設してなり、電子レンジＣで加熱
調理とする時に取出部４をその開放端から表面側に向か
って必要回折り込んだ後、その折り込み部14を復元力で
元の状態に復帰しないように適度な力でその折り込み部
14を包装体１の本体側に固定する時に使用されるもので
ある（図７参照）。
離可能や着脱可能に付設してなり、電子レンジＣで加熱
調理とする時に取出部４をその開放端から表面側に向か
って必要回折り込んだ後、その折り込み部14を復元力で
元の状態に復帰しないように適度な力でその折り込み部
14を包装体１の本体側に固定する時に使用されるもので
ある（図７参照）。
【００２１】前記のように折り込み部14を復元力で元の
状態に復帰しないようにシール材５で包装体１に固定す
ると取出部４の開放端からの漏水を防止することができ
る上にその折り込み力と部分的なシール材５の固定力と
によって包装体１内を僅かな外部連通部３を介して外部
と連通することが可能である。
状態に復帰しないようにシール材５で包装体１に固定す
ると取出部４の開放端からの漏水を防止することができ
る上にその折り込み力と部分的なシール材５の固定力と
によって包装体１内を僅かな外部連通部３を介して外部
と連通することが可能である。
【００２２】斯様に構成された生とうもろこしの鮮度保
持用の包装形態では、前記実施の形態と同様に冷蔵保存
によって約３週間程度鮮度が保持される。調理する時に
は、図６に示すように切り目13から切除して開放した取
出部４から炭酸ガス吸着剤２を取り除く。そして、図
７、図８に示すように取出部４をその開放端から表面側
に向かって必要回折り込んだ後、その折り込み部14を復
元力で元の状態に復帰しないように適度な力で包装体１
本体側に固定した状態で電子レンジＣに収容して加熱調
理する。以後は前記実施の形態と同様に蒸し上げる。
持用の包装形態では、前記実施の形態と同様に冷蔵保存
によって約３週間程度鮮度が保持される。調理する時に
は、図６に示すように切り目13から切除して開放した取
出部４から炭酸ガス吸着剤２を取り除く。そして、図
７、図８に示すように取出部４をその開放端から表面側
に向かって必要回折り込んだ後、その折り込み部14を復
元力で元の状態に復帰しないように適度な力で包装体１
本体側に固定した状態で電子レンジＣに収容して加熱調
理する。以後は前記実施の形態と同様に蒸し上げる。
【００２３】尚、前記折り込み部14の折り込み力や折り
込み回数が程度問題であると、加減によっては外部連通
部３を形成できなくなくなったり、外部連通部３が大き
すぎるケースも出てくる虞れがある。そのため、適度な
面積の外部連通部３を確保すべく、実験結果で得られた
最適な面積の外部連通部３を確保する折り込み回数及び
シール材５のシール位置等を包装体１に表面に明示して
おくのが好ましいものである。
込み回数が程度問題であると、加減によっては外部連通
部３を形成できなくなくなったり、外部連通部３が大き
すぎるケースも出てくる虞れがある。そのため、適度な
面積の外部連通部３を確保すべく、実験結果で得られた
最適な面積の外部連通部３を確保する折り込み回数及び
シール材５のシール位置等を包装体１に表面に明示して
おくのが好ましいものである。
【００２４】本実施の形態では図示しないが、封入され
た炭酸ガス吸着剤２の真上や近傍の包装体１の表側フィ
ルム11部分に所望長さのスリット、破断線等の切込容易
部（包装体の肉厚を部分的に薄肉化を図った箇所）を施
しておき、人為的にそこに切れ目を引き裂く等して取出
部を形成して炭酸ガス吸着剤を取り除いた後、その取出
部を僅かな外部連通部を確保した状態で剥離可能もしく
は着脱可能に付設したシール材で上方からシールする包
装形態しても自由である。この場合においてもシール材
のシール位置を包装体に明示しておいて、適度な面積の
外部連通部が形成されるように配慮しておくのが好まし
いものである。
た炭酸ガス吸着剤２の真上や近傍の包装体１の表側フィ
ルム11部分に所望長さのスリット、破断線等の切込容易
部（包装体の肉厚を部分的に薄肉化を図った箇所）を施
しておき、人為的にそこに切れ目を引き裂く等して取出
部を形成して炭酸ガス吸着剤を取り除いた後、その取出
部を僅かな外部連通部を確保した状態で剥離可能もしく
は着脱可能に付設したシール材で上方からシールする包
装形態しても自由である。この場合においてもシール材
のシール位置を包装体に明示しておいて、適度な面積の
外部連通部が形成されるように配慮しておくのが好まし
いものである。
【００２５】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したから、下
記の利点がある。電子レンジで一緒に加熱調理するのに
違和感があって電子レンジで加熱する以前に炭酸ガス吸
着剤を取り除くことになっても、旨味を逃がさずに適度
に充満する水蒸気で生とうもろこしを蒸し上げることが
可能である。そのため、例えばお湯で茹であげた場合の
ように甘み・香りが逃げずに封じ込んで鮮度を要因とす
る甘み・香りを共に損なわない。溶出する汁が漏水しな
い位置に外部連通部を配置した関係でビタミンＢ1 、Ｂ
2 、Ｃ等の溶出がない。等の理由によって敢えて食塩等
を使用して味付けせずともお湯で茹であげるよりも遥か
に美味しく調理することができ、美容と健康上でも最適
な状態で生とうもろこしを蒸し上げることが可能になっ
た。
記の利点がある。電子レンジで一緒に加熱調理するのに
違和感があって電子レンジで加熱する以前に炭酸ガス吸
着剤を取り除くことになっても、旨味を逃がさずに適度
に充満する水蒸気で生とうもろこしを蒸し上げることが
可能である。そのため、例えばお湯で茹であげた場合の
ように甘み・香りが逃げずに封じ込んで鮮度を要因とす
る甘み・香りを共に損なわない。溶出する汁が漏水しな
い位置に外部連通部を配置した関係でビタミンＢ1 、Ｂ
2 、Ｃ等の溶出がない。等の理由によって敢えて食塩等
を使用して味付けせずともお湯で茹であげるよりも遥か
に美味しく調理することができ、美容と健康上でも最適
な状態で生とうもろこしを蒸し上げることが可能になっ
た。
【図１】包装形態の平面図。
【図２】図１の（２）−（２）線拡大断面図。
【図３】電子レンジで加熱調理している状態を示す縦断
面図。
面図。
【図４】他の実施の形態の要部の拡大断面図。
【図５】更に他の実施の形態の平面図。
【図６】炭酸ガス吸着剤を取り除く状態を示す同平面
図。
図。
【図７】外部連通部を形成している状態を示す包装形態
の斜視図。
の斜視図。
【図８】同状態で電子レンジで加熱調理している状態を
示す縦断面図。
示す縦断面図。
Ａ：包装形態 Ｂ：生とうもろこし １：包装体 ２：炭酸ガス吸着剤 ３：外部連通部 13：切込容易部 ４：取出部 23：引き抜き舌片 11：表側フィルム 43、５：シール材 Ｃ：電子レンジ 100 ：水蒸気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｂ６５Ｄ 85/50 Ｂ６５Ｄ 85/50 Ｃ
Claims (1)
- 【請求項１】 生とうもろこし（Ｂ）を鮮度を長期的に
保持する状態に包装し、その包装状態のまま電子レンジ
で加熱調理する生とうもろこし（Ｂ）の鮮度保持用の包
装形態であって、酸素バリア性を有するフィルムで成形
した包装体（１）に皮剥きした生とうもろこし（Ｂ）を
炭酸ガス吸着剤と共に真空状態で封入し、該包装体
（１）にその炭酸ガス吸着剤（２）の取出部（４）を開
放する切込容易部（13）を設け、且つその包装体（１）
外面にその取出部（４）を僅かな外部連通部（３）を確
保してシールするシール材（43、５）を剥離可能もしく
は着脱可能に付設し、前記外部連通部（３）を、電子レ
ンジで加熱処理した生とうもろこし（Ｂ）から溶出する
汁が漏水しない位置に配置していることを特徴とする生
とうもろこしの包装形態。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25191897A JP3056143B2 (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 生とうもろこしの包装形態 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25191897A JP3056143B2 (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 生とうもろこしの包装形態 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1175679A JPH1175679A (ja) | 1999-03-23 |
| JP3056143B2 true JP3056143B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=17229910
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25191897A Expired - Fee Related JP3056143B2 (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 生とうもろこしの包装形態 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3056143B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004016134A (ja) * | 2002-06-18 | 2004-01-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 青果物入り包装体 |
| CN104397568A (zh) * | 2014-11-19 | 2015-03-11 | 界首市宏强农副产品发展有限公司 | 一种糯玉米的蒸煮加工方法 |
-
1997
- 1997-09-17 JP JP25191897A patent/JP3056143B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1175679A (ja) | 1999-03-23 |
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