JP4147327B2 - 冷凍薄造りふぐ刺身 - Google Patents

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本発明は、生魚の貯蔵方法に関し、さらに詳しくは新鮮な刺身を長時間、鮮度を維持した状態で貯蔵する方法に関するものである。
従来、生魚は保存期間に応じて冷蔵あるいは冷凍して貯蔵されるが、刺身加工し冷蔵しながら店頭に陳列されたものは2〜3日しか鮮度を保持できない。また、冷凍保存した刺身を解凍する方法(例えば、特許文献1参照。)では、解凍時に酸化して変色したり多量の水分と共に、魚の旨み成分を含むドリップ(肉汁)が散逸するため風味が損なわれ、商品価値が低下するという欠点がある。
そこで、例えば、臓器、皮を取り除き頭、顎、骨、尻尾などの付いた新鮮なふぐ(いわゆる身欠き状態のふぐ)を水洗後、その表面の水分を拭き取り、高バリヤー性フィルムを用いて高真空度で真空パックし、マイナス1.0℃〜マイナス1.5℃の品温で非凍結状態で貯蔵する方法が提案されている(特許文献2参照。)。
特開昭55−165748号公報 特開平9−271317号公報
確かに、上記特許文献2に記載された方法によれば、魚を凍結させることなく保存するため、冷凍した魚を解凍する際に発生する諸問題は解消できるものの、鮮度を維持できるのはせいぜい一ヶ月程度である。また、身欠きの状態で保存するため、刺身として店頭に陳列したり食卓に供する際、その都度、刺身に二次加工する必要があり手間がかかるという問題がある。とくに、ふぐ、ひらめ等のような高級魚を薄造り刺身に仕上げるためには、専門の調理師の技術が不可欠である。
このため、本発明の冷凍薄造りふぐ刺身は、薄切りされたふぐ刺身片を、水分やドリップ、臭気を吸収、吸着し、一旦吸収、吸着したものは放出せず保持する機能を有する吸水シート上に、菊盛りと称される円形状や扇状に展翅し、オゾンを含有する冷風でふぐ刺身表面を乾燥させると共にふぐ刺身に付着した雑菌を殺菌し、次いで、マイナス25℃の冷気で瞬時に凍結した後、ふぐ刺身上面を、解凍時に、後記収納袋の内面との付着を防止するためのラップフィルムで覆と共に、ふぐ刺身を前記吸水シートと当該ラップフィルムでサンドイッチ状に扁平に挟持した状態で、吸水シートごとプラスチックフィルム製の収納袋に収容して、真空度が1×10−3mmHg以下に真空包装し、マイナス15℃以下の温度で冷凍貯蔵してなることを特徴とする。
本発明によれば、以下の優れた効果がある。
(1)冷凍保存することで、品質劣化を防止して高い鮮度状態でふぐの旨みを損なうことなく、少なくとも半年以上貯蔵することができ、
(2)薄切りしたふぐ刺身片を吸水シート上に薄造り状に展翅することで、魚肉の余計な水分が吸水され、解凍時のドリップ流出を防止できる。
(3)解凍後、刺身への二次加工の手間を要することなく、そのままの状態で皿盛りするだけで、薄造りふぐ刺身として店舗に陳列したり食卓に供することができる。とくに、スーパーマーケット等の食品販売店においては、各店舗で専門の調理師を雇用する必要がなくなり人件費を削減できる。
(4)食品販売店においては、販売量を適確に調整でき、売れ残りによる経済的損失を防止できる。
(5)宴卓等において、手間を掛けることなく大量の薄造りふぐ刺身を迅速に提供できる。
次に、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明に係る薄造りふぐ刺身を真空包装した状態を示す平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は本発明に係る薄造りふぐ刺身の盛り付け例を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、まず、専門の調理師により薄切りされたふぐ刺身片1を吸水シート2上に薄造り状に展翅する。展翅形状としては、所謂菊盛りと称される円形状や扇状に並べて配置するのが好ましい。次いで、冷蔵庫に10分〜15分程度入れながらオゾンを含有した冷風で乾燥させ、刺身表面に残留する水分を除去する。次いで、マイナス25℃程度の冷気で瞬時に凍結した後、ふぐ刺身1上面をラップフィルム3で被覆すると共に、吸水シート2とラップフィルム3でサンドイッチ状に扁平に挟持した状態で、プラスチックフィルム製の収納袋4に収容して公知装置及び方法を用いて真空包装して密封する。
このようにオゾンを含有した冷風で乾燥させることで、ふぐ刺身1に付着した雑菌を殺菌することができる。また、真空包装することにより外部からの汚染を防止できると共に、酸素による酸化劣化を抑制できる。真空包装の真空度は高い方が好ましく、具体的には例えば1×10−3mmHg以下が好ましい。真空度が1×10−3mmHg未満であると内部の酸素除去が不十分で酸化劣化が進行したり、残留した水分により鮮度の低下、臭い発生などを引き起こすおそれがある。
本発明で用いる吸水シート2は、水分やドリップ、臭気などを吸収、吸着し、一旦吸収、吸着したものは放出せず保持する機能を有するものであれば特に限定されない。具体的には例えば、デンプン、セルロースなどの多糖類にアクリル酸などをグラフト重合させ、架橋剤により三次元構造としたもの、ポリエチレンオキシドなどの親水性ポリマーを架橋剤により三次元構造としたもの、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシルメチルセルロース、デンプン、グルコマンナン、ガム類、糖類などあるいはこれらにエチレングリコール、グリセリンなどの湿潤剤を混合したものをシート状にしたものを挙げることができる。尚、本実施例では、吸水シート2にフレッシュマット(商品名:株式会社東京メディキット社製)を使用した。ラップフィルム3も市販のポリエチレン製のものを使用するが、これは、解凍時にふぐ刺身1と収納袋4の内面とが付着するのを防止するためのである。本実施例では、ヒタチラップ(商品名:福助工業株式会社製)を使用した。
本発明で用いる収納袋4は、酸素などの各種ガス対する高い不透過性を有するフィルムであれば、材質は金属、ガラス、セラミック、などの無機質材料でも、プラスチック、蛋白質、セルロースなどの有機質材料でも、あるいはこれらの組み合わせでもよく、特に限定されない。また、フィルムは単層フィルムでも多層フィルムでも使用できる。単層フィルムとしては具体的には、塩化ビニリデンフィルムなどのプラスチックフィルム、多層フィルムとしては具体的には、例えば、塩化ビニリデンフィルムを中間層とし、上下層にはポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルムを積層したフィルムを挙げることができる。本実施例では、ナイロンポリ(商品名:福助工業株式会社製)を使用した。
上記のようにして真空包装された薄造りふぐ刺身1は、マイナス15℃以下の温度で凍結貯蔵することが肝要である。これにより、生のままの鮮度を保持した状態で少なくとも半年以上の貯蔵が可能になる。解凍に際しては、冷蔵庫に入れ20分〜30分間あるいは常温で10〜15分間自然解凍すれば良い。図3は、本発明を用いて冷凍保存したふぐ刺しの盛り付け例を示すもので、盛り皿5に収納袋4から取り出した展翅状態の刺身1をそのまま載置し、刻み葱6やパックされた薬味7及びポン酢等の調味料8あるいは湯引きした皮(これも同封して冷凍保存しておく)9等をプラスチック製トレイ10に区画配置したものを添付したものである。すなわち、解凍後、刺身への二次加工の手間を要することなく、そのままの状態で皿盛りするだけで、薄造りふぐ刺身として店舗に陳列したり食卓に供することができる。
本発明に係る薄造りふぐ刺身は、スーパーマーケット等の食品販売店のみならず、居酒屋等の飲食店、一度に大量の宴卓用料理を要する結婚式場等に供されて好適である。
本発明に係る薄造りふぐ刺身を真空包装した状態を示す平面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明に係る薄造りふぐ刺身の盛り付け例を示す平面図である。
符号の説明
ふぐ刺身
2 吸水シート
3 ラップフィルム
4 収納袋
5 盛り皿
6 刻み葱
7 薬味
8 調味料
9 湯引きしたふぐ皮
10 プラスチックトレイ

Claims (1)

  1. 薄切りされたふぐ刺身片を、水分やドリップ、臭気を吸収、吸着し、一旦吸収、吸着したものは放出せず保持する機能を有する吸水シート上に、菊盛りと称される円形状や扇状に展翅し、オゾンを含有する冷風でふぐ刺身表面を乾燥させると共にふぐ刺身に付着した雑菌を殺菌し、次いで、マイナス25℃の冷気で瞬時に凍結した後、ふぐ刺身上面を、解凍時に、後記収納袋の内面との付着を防止するためのラップフィルムで覆と共に、ふぐ刺身を前記吸水シートと当該ラップフィルムでサンドイッチ状に扁平に挟持した状態で、吸水シートごとプラスチックフィルム製の収納袋に収容して、真空度が1×10−3mmHg以下に真空包装し、マイナス15℃以下の温度で冷凍貯蔵してなることを特徴とする冷凍薄造りふぐ刺身
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