JP3056115B2 - 静電式インクジェット記録装置 - Google Patents

静電式インクジェット記録装置

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JP3056115B2
JP3056115B2 JP9551097A JP9551097A JP3056115B2 JP 3056115 B2 JP3056115 B2 JP 3056115B2 JP 9551097 A JP9551097 A JP 9551097A JP 9551097 A JP9551097 A JP 9551097A JP 3056115 B2 JP3056115 B2 JP 3056115B2
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徹 薬師寺
忠志 溝口
淳一 末次
智也 佐伯
仁史 峯本
人司 竹本
和男 島
良広 萩原
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新潟日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーを記録媒体
に付着させて記録を行う、特に静電式インクジェット記
録方式を利用した記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、静電式インクジェット記録装置
に用いられるインクは、絶縁性の溶媒中に帯電したトナ
ー粒子を均一に分布させて混合したものである。
【0003】係るインクは、インク貯蔵部内において長
時間、長期間にわたって印字が行われず、インクが循環
しないで置かれると、溶媒と間の比重差でトナー粒子が
下降して沈殿する性質がある。
【0004】したがって、従来より、そうしたトナー粒
子の沈殿に対して、濃度を一定に維持するために撹拌装
置を必要とすることが多い。例えば、特開平5−229
140号公報に記載されたインクジェット式印写装置で
は、粘度の高いインクや比重の大きい顔料を含んだイン
クを効果的に撹拌するために、インク貯蔵部内に撹拌翼
およびそれに回転を付与する回転軸を設け、インク貯蔵
部外から駆動モータによって回転させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る公
報の装置のように、インク貯蔵部に撹拌翼や回転軸を設
ける構造の場合、解決すべき次の幾つかの問題点があ
る。
【0006】第1の問題点は、そうした撹拌翼および回
転軸よりなる駆動部によって、インク貯蔵部が大型化す
ることである。さらに、インク貯蔵部においてインク量
が一定量を下回った場合は、撹拌翼の機能が半減してし
まい、十分な撹拌効果が期待できない。
【0007】第2の問題点は、撹拌翼の回転によって、
インク貯蔵部内でインクに一定方向への流れが発生し、
インク貯蔵部の内壁面の形状によっては、その内壁面付
近にインクの淀みが生じ易いことである。
【0008】また、第3の問題点として、記録ヘッド内
のインク吐出部付近のインクは、常にインク貯蔵部内の
新しいインクとの問で循環している必要がある。そうし
たインク循環による流れが静止するまでの間、記録ヘッ
ドにおける印字を待機させるといった機能面、構造面で
の不都合がある。
【0009】したがって、本発明の主たる目的は、イン
ク貯蔵部内において、トナー粒子の沈殿を防ぐための撹
拌機構の大型化を抑えることができる静電式インクジェ
ット記録装置を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、インク中のトナー濃
度を常時一定に維持することにより、記録ヘッドにおい
て常に安定した印字品質が得られる静電式インクジェッ
ト記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の静電式インクジ
ェット記録装置は、インク貯蔵部に収容されている帯電
したトナーを含有する絶縁性のインクを、インク貯蔵部
から記録ヘッドに供給し、この記録ヘッドからインクを
再びインク貯蔵部に戻すインク循環方式のものであっ
て、インク貯蔵部の内部に、記録ヘッドに供給される前
インクに交流電圧を印加して帯電したトナーを低電圧
側へ繰り返し移動させる撹拌手段を設けている。
【0012】この場合、撹拌手段に対して電源投入によ
る装置作動中のパルス電圧を印加するように構成するこ
とができる。
【0013】また、より具体的には、前記撹拌手段とし
て、対向一対の撹拌電極を用いることができ、この撹拌
電極間に交流電圧を一定時間印加し、極性を交互に変更
する。それによって、特にインク貯蔵部の内部に沈殿し
た帯電トナーを低電圧側へ繰り返し移動させることで撹
拌作用が生じ、沈殿を解消してインクを一定濃度とする
ことが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の静電式インクジェ
ット記録装置の実施の形態について、図面に基づいて詳
細に説明する。
【0015】図1は、インク循環系を備えた本実施の形
態による装置の断面図である。インク2を貯蔵したイン
ク貯蔵部1を有し、このインク貯蔵部1は記録ヘッド3
に連通し、インク供給管5を通してインク2を記録ヘッ
ド3内のインク室4に供給できるようになっている。イ
ンク供給管5の途中には、インク送り用ポンプ6が装備
され、このポンプ運転によってインク貯蔵部1からイン
ク2を吸引して記録ヘッド3内に供給するようになって
いる。
【0016】使用されるインク2としては、絶縁性の溶
媒中に帯電したトナー粒子を均一に含有させたものであ
り、インク貯蔵部1に充満状態で収容されている。
【0017】また、記録ヘッド3のインク室4からはイ
ンク戻し管7が引き出されており、このインク戻し管7
を通してインク室4内のインク2を上記インク貯蔵部1
に戻すようになっている。インク戻し管7の途中には、
インク戻し用ポンプ8が装備され、このポンプ運転によ
って記録ヘッド3内のインク室4からインク2を吸引
し、再びインク貯蔵部1に戻すようになっている。
【0018】このように、インク供給管5とインク戻し
管7によって、インク貯蔵部1と記録ヘッド3との間に
インク循環流路を形成している。
【0019】再びインク貯蔵部1において、この内部に
インク2中にほぼ浸漬させた形で対向する一対の撹拌電
極9が配置されている。この撹拌電極9は、後述する図
2と図3に示されているように、交流電圧を発生する交
流電源11に接続されている。交流電源は、マイコン等
による制御ユニット10に内蔵させて配置でき、CPU
(中央演算処理装置)からの制御信号によって制御され
るようになっている。
【0020】また、記録ヘッド3の構造の概略は、イン
ク貯蔵部1から供給されたインク2を一時的に収容する
インク室4を有し、この室内には吐出部12が配置され
ている。吐出部12の近傍には吐出電極13が配置さ
れ、パルス電圧の印加によってインク2からトナーを吐
出させる。さらに、インク室4には泳動電極14が配置
されており、この泳動電極14へのパルス電圧の印加に
よって、インク2中のトナーに電気泳動現象を発生さ
せ、そのトナーを吐出部12に集中させることが可能と
なっている。
【0021】次に、以上の構成による本実施の形態の装
置について、その動作および作用を図2および図3を併
用して説明する。
【0022】図2は、通常記録時のインク貯蔵部1を拡
大して示す断面図である。係る状態から、仮に長時間、
長期間にわたって印字が実行されなかったとする。その
場合、図3に示すように、インク貯蔵部1の内部でイン
ク2中の帯電したトナー2aが沈殿することがある。
【0023】沈殿したトナー2aは次のように作用す
る。例えば、装置の電源投入オンの際などにあって、制
御ユニット10はインク貯蔵部1内の撹拌電極9に対し
て一定時間、電圧を印加する。それによってインク2に
電圧が印加され、インク貯蔵部1内で沈殿している帯電
したトナー2aは、対向一対の撹拌電極10の一方の低
電圧側のものに向かって移動を開始する。
【0024】一対の撹拌電極9に印加される電圧は、交
流電源11からの交流電圧であるから、撹拌電極10間
の極性は変化する。この極性の切り替わりによって、イ
ンク貯蔵部1内の帯電したトナー2aの移動方向も変化
することになる。
【0025】このようにして、一定時間、一対の撹拌電
極10間に交流電圧を印加すると、極性変化によってト
ナー2aが移動を繰り返す。このトナー2aの移動の繰
り返しにより、トナー2a自ら撹拌作用を生じる。撹拌
によって、トナー2aの沈殿が解消され、記録ヘッドに
供給される前のインク2中に一様に分布する。
【0026】なお、以上の本実施の形態では、制御ユニ
ット10は対向一対の撹拌電極9間に一定時間、交流電
圧を印加する方式が示されたが、装置への電源投入の
間、連続印加することも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の静電式イ
ンクジェット記録装置は、インク貯蔵部内で沈殿したト
ナーの撹拌用として、対向一対の撹拌電極を設けるだけ
の簡潔な構造であり、従前装置のように、撹拌翼や回転
軸といった回転機構を設けずに済むので、装置の大型化
を抑えることができる。
【0028】また、本発明は、撹拌電極間に交流電圧を
印加中、ポンプ装置を駆動させてインク循環を促進させ
た場合でも、撹拌電極への交流電圧の印加で移動するの
はインク中の帯電したトナーであるから、インク撹拌が
インク循環に影響を及ぼさない。その結果、円滑なイン
ク循環が実現され、記録ヘッドにおける安定した印字品
質を維持できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるインク循環系を備え
た静電式インクジェット記録装置を示す断面図である。
【図2】本実施の形態においてインク中のトナーが沈殿
する前の通常状態を示すインク貯蔵部の拡大断面図であ
る。
【図3】本実施の形態においてインク中のトナーが沈殿
した状態を示すインク貯蔵部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 インク貯蔵部 2 インク 2a インク中のトナー 3 記録ヘッド 4 記録ヘッド内のインク室 5 インク供給管 6 インク供給用ポンプ 7 インク戻し管 8 インク戻し用ポンプ 9 対向一対の撹拌電極 10 制御ユニット 11 交流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐伯 智也 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 峯本 仁史 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 竹本 人司 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 島 和男 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 萩原 良広 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−123459(JP,A) 特開 平9−193392(JP,A) 特開 昭61−57342(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 - 2/215

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インク貯蔵部に収容されている帯電したト
    ナーを含有する絶縁性のインクを、前記インク貯蔵部か
    記録ヘッドに供給し、この記録ヘッドからインクを再
    び前記インク貯蔵部に戻すインク循環方式の静電式イン
    クジェット記録装置において、 前記インク貯蔵部の内部に、前記記録ヘッドに供給され
    る前のインクに交流電圧を印加して前記帯電したトナー
    を低電圧側へ繰り返し移動させる撹拌手段を設けたこと
    を特徴とする静電式インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記撹拌手段に、電源投入による装置作動
    中のパルス電圧を印加することを特徴とする請求項1に
    記載の静電式インクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記撹拌手段が対向一対の撹拌電極であ
    り、この撹拌電極間に交流電圧を印加して極性を交互に
    変更できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の静電式インクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】前記対向一対の撹拌電極に、交流電源から
    の交流電圧を一定時間印加して極性を交互に変更させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の静電式インクジェッ
    ト記録装置。
  5. 【請求項5】前記対向一対の撹拌電極に、制御ユニット
    からの制御信号に基づいて交流電圧を一定時間印加して
    極性を交互に変更させることを特徴とする請求項3に記
    載の静電式インクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】前記インク貯蔵部の内部に沈殿した前記帯
    電したトナーが、低電圧側へ繰り返し移動することを特
    徴とする請求項1または2に記載の静電式インクジェッ
    ト記録装置。
  7. 【請求項7】前記インク貯蔵部の内部に沈殿した前記帯
    電したトナーが、低電圧側へ繰り返し移動することを特
    徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の静電式インク
    ジェット記録装置。
  8. 【請求項8】前記対向一対の撹拌電極の一方と他方が、
    それぞれ前記インク貯蔵部の対面する側壁の各内面に取
    り付けられていることを特徴とする請求項3,4,5ま
    たは7に記載の静電式インクジェット記録装置。
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JP2012096511A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、インクジェット記録用インク
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