JP3055818B2 - プリニルおよびピリミジニルテトラヒドロフラン類 - Google Patents
プリニルおよびピリミジニルテトラヒドロフラン類Info
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- A61P31/20—Antivirals for DNA viruses
- A61P31/22—Antivirals for DNA viruses for herpes viruses
Description
ラン類、更に詳しくは、抗ウイルス活性を有する新規な
テトラヒドロフラン化合物に関する。
化合物は、下記式[1]で示され、その医薬的に許容しう
る塩をも包含する。
定義は以下の通りである。R1は
ル、トリフルオロメチル、エチル、n−プロピル、2−
フルオロエチル、2−クロロエチルまたは
リフルオロメチル;R4およびR5はそれぞれ独立して、
水素、−PO3H2および
アルキルまたはアリールである。但し、本発明化合物
〔1〕の中で、R1が
の両方を指称する。炭素数1〜10の基が好ましい。語
句「置換アルキル」とは、少なくとも1個の置換基を有す
るアルキル基を指称する。好ましい置換基は、ハロゲ
ン、アミノ、アミド、アジド、ヒドロキシ、シアノ、各
アルキル炭素数1〜6のトリアルキルアンモニウム、ア
リールおよびカルボキシルである。
基の1個、2個または3個で置換されたフェニルを指称
する。好ましい置換基は、炭素数1〜6のアルキル,炭
素数1〜6のアルコキシ,ハロゲン,トリフルオロメチ
ル,アミノ,アミド,炭素数1〜6のアルキルアミノ,各ア
ルキル炭素数1〜6のジアルキルアミノ,ニトロ,シア
ノ,炭素数2〜11のアルカノイルオキシ,カルボキシ
ル,カルバモイルおよびヒドロキシルである。
しうる塩は、抗ウイルス剤であって、哺乳動物、たとえ
ば家畜(イヌ、ネコ、ウマ、ウシなど)およびヒト、並び
に鳥類(たとえばニワトリおよび七面鳥)のウイルス感染
の治療に使用することができる。
型ウイルス並びに水痘状帯状ヘルペスウイルスの少なく
とも1つに対して有効である。またこれらの化合物は、
他の種々のDNAウイルスに対して活性を示すと思われ
る。上記ヘルペスウイルス以外のDNAウイルスの具体
例としては、他のヘルペスウイルス(たとえばエプステ
イン−バールウイルス、ヒトヘルペスウイルス6、仮性
狂犬病ウイルスなど)、ポックスウイルス(たとえばワク
シニア、サル痘および筋腫)、パポバウイルス(たとえば
乳頭腫ウイルス)、B型肝炎ウイルス、およびアデノウ
イルスが挙げられる。他の本発明化合物[1]は全て、単
純ヘルペス1型および2型ウイルス、水痘状帯状ヘルペ
スウイルス、サイトメガロウイルス、および上述の他の
DNAウイルスの少なくとも1つに対して活性を示すと
思われる。
射、腹腔内注射または筋肉内注射により)、経口または
局所投与することができる。本発明化合物は、ウイルス
感染の治療に有効な量で経口または非経口投与されてよ
い。投与量は、感染のひどさに左右されるが、1〜50
mg/体重(kg)の範囲内が適当と思われる。望ましい用量
は、適当な間隔で1日数回に分けて投与することができ
る。
膚)の感染の場合、本発明化合物[1]を含有する抗ウイ
ルス剤を、軟膏、クリーム、エアゾール、ゲル、粉末、
ローション、懸濁液または溶液(たとえば目薬)の形状
で、患者の体の感染部に局所投与することができる。該
抗ウイルス剤におけるビヒクル中の本発明化合物の濃度
は、感染のひどさに左右されるが、約0.1〜7重量%
の範囲内が適当と思われる。
基、たとえばベンジル、シリル(たとえばt−ブチルジフ
ェニルシリル、(トリフェニルメチル)ジメチルシリル、
メチルジイソプロピルシリルまたはトリイソプロピルシ
リルなどのヒンダードトリ置換シリル)、トリチル、ま
たは置換トリチル(たとえば4−モノメトキシトリチル
または4,4'−ジメトキシトリチル)である)から製造す
ることができる。
護基である)の化合物[3]から合成することができる。
P1がアセチルである化合物[3]は当該分野で公知であ
る[J.A.モントゴメリィおよびJ.トーマスの「J.
Org.Chem.」(43、541頁、1978年)参照]。
化合物[3]の第一ヒドロキシルを公知の方法に従い保護
基Pで保護することにより、式:
うに選定される)の化合物[4]を得ることができる。た
とえば、Pはベンジル、トリチル、置換トリチル、また
はシリル基であってよい。化合物[4]の遊離ヒドロキシ
ル基を公知の方法に従い、脱離可能基X1、たとえばメ
タンスルホネート、P−トルエンスルホネートまたはト
リフルオロメタンスルホネートに変換することにより、
式:
脱離および塩基促進エポキシド形式によって、化合物
[2]に変換することができる。たとえば、化合物[5]の
化合物[2]への変換は、炭酸カリウム/メタノールまた
はエタノール、ナトリウムメトキシド/メタノール、ナ
トリウムエトキシド/エタノール、または水酸化ナトリ
ウムもしくはカリウム/水性テトラヒドロフランもしく
は水性ジオキサンを使用して行うことができる。
とができる[Y.ガオおよびK.B.シャープレスの
「J.Amer.Chem.Soc.」(110、7538頁、1
988年)参照]。
択的に保護することにより製造することができる。化合
物[28]は当該分野で公知である[F.ウェイガードお
よびF.ワイースの「Chem.Ber.」(85、1000
頁、1952年)参照]。
溶媒(たとえばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、またはスルホラン(テトラメチレンスルホン))
中、塩基(たとえば水素化リチウム、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、または炭酸カリウム)の存在下、
グアニンの適当な保護体、たとえば式:
ート剤、たとえば18−クラウン−6(1,4,7,10,
13,16−ヘキサオキサシクロオクタデカン)または1
5−クラウン−5(1,4,7,10,13−ペンタオキサ
シクロペンタデカン)または12−クラウン−4(1,4,
7,10−テトラオキサシクロドデカン)の存在下で行う
ことができる。化合物[7]から保護基を脱離して、R1
が
ナトリウム/アンモニア水の使用、水添分解(たとえば
水酸化パラジウム/炭素、シクロヘキセン、およびエタ
ノール)、または三塩化ホウ素/ジクロロメタンの使用
により、P基とプリンのO−ベンジル基の同時脱離を行
うことができる。別法として、先ず水性アルコール性鉱
酸を使用してプリンのO−ベンジル基を脱離した後、た
とえばナトリウム/アンモニア水の使用または水添分解
によってP基を脱離することができる。
イオン(たとえばフッ化テトラブチルアンモニウム/テ
トラヒドロフラン)を使用して、P基の脱離を行うこと
ができる。次に水性アルコール性鉱酸、水添分解、また
はナトリウム/アンモニア水でプリンのO−ベンジル基
を脱離することができる。別法として、先ず水添分解で
プリンのO−ベンジル基を脱離した後、フッ化物イオン
の使用でシリルP基を脱離することができる。
のとき、水性/アルコール性鉱酸の使用でP基とプリン
のO−ベンジル基の同時の脱離を行うことができる。
製造で採用したのと類似の条件下で、式:
物[9]から製造することができる。たとえば、化合物
[9]のP基がベンジルのとき、水素添加(たとえばアン
モニウムホルメートおよびパラジウム/炭素/メタノー
ル;水酸化パラジウム/炭素、シクロヘキセンおよびエ
タノール;またはパラジウム/炭素、水素およびエタノ
ール)によって、クロロ基の脱保護および還元を同時に
行うことができる。P基がシリルのとき、先ず水素添加
でクロロ基を還元し、次いでフッ化物イオンの使用で保
護基の脱離を行うことができる。別法として、先ずシリ
ル保護基を脱離し、次いでクロロ基を還元することがで
きる。P基がトリチルまたは置換トリチルのとき、水性
酸の使用でP基の脱保護を行い、次いで水素添加でクロ
ロ基を還元することができる。
下の手順で製造することができる。式:
採用したのと類似の操作に従って、化合物[2]または
[26]と反応させた後、公知の方法で保護基を脱離す
る。なお、化合物[10]の任意保護体において、アシル
(たとえば、アセチルまたはベンゾイル)、トリチル、ま
たは置換トリチルなどの具体的な基でアミノ基(−N
H2)を保護することができる。
物[9]から公知の方法に従って製造することができる
[たとえばJ.C.マーチンらの「J.Med.Chem.」
(28、358頁、1985年)参照]。すなわち、たと
えば、化合物[9]を温メタノール性アンモニアで処理す
ると、クロロ基とアミノ基の置換が起る。保護基Pがベ
ンジル基のとき、後の脱保護は、水添分解、ナトリウム
/アンモニア水、または三塩化ホウ素の使用によって行
うことができる。保護基Pがシリル基のとき、後の脱保
護はフッ化物イオンの使用によって行うことができる。
保護基Pがトリチルまたは置換トリチル基のとき、後の
脱保護は水性酸の使用によって行うことができる。
下の手順で製造することができる。式:
用したのと類似の操作に従って、化合物[2]または[2
6]と反応させた後、公知の方法で保護基を脱離する。
化合物[11]の任意保護体において、トリチル、置換ト
リチルまたはアシル(たとえばアセチルまたはベンゾイ
ル)などの具体的な基でアミノ基(−NH2)を保護するこ
とができる。
製造で採用したのと類似の方法で、式:
R1が
る。
似の方法で、化合物[2]または[26]と反応させること
により製造することができる。この反応は、対応する
式:
アルコール(たとえばメタノールまたはエタノール)で処
理した後、P保護基を脱離して、R1が
る。
製造で採用したのと類似の方法で、式:
て、R1が
を得る。
1が
デアミナーゼまたは亜硝酸で処理することにより製造す
ることができる。
合物[14]から、P保護基を脱離した後(または同時
に)、クロロ基を加水分解することによって製造するこ
とができる。たとえば、Pがベンジル基のとき、三塩化
ホウ素でこのベンジル基を選択的に脱離することができ
る。後続のクロロ基の加水分解は、酸(たとえば水性塩
化水素酸)または塩基(たとえば水性メタノール性水酸化
ナトリウム)の使用によって行うことができる。Pがシ
リル保護基のとき、この基をフッ化物で選択的に脱離し
た後、クロロ基の加水分解を行うか、またはシリル基と
クロロ基を、加水分解条件下で同時に脱離することがで
きる。Pがトリチルまたは置換トリチル基のとき、酸加
水分解によってP保護基とクロロ基を同時に脱離するこ
とができる。
−プロピル、または2−フルオロエチルである式:
る。対応する式:
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはスルホラ
ン)中、塩基(たとえば炭酸カリウム、水素化リチウム、
水素化ナトリウム、または水素化カリウム)および必要
に応じて18−クラウン−6、15−クラウン−5また
は12−クラウン−4の存在下、化合物[2]または[2
6]と反応させ、ワークアップを行って、式:
る化合物[16]を得る。
基は水添分解(たとえば水酸化パラジウム/炭素、シク
ロヘキセンおよびエタノール)または三塩化ホウ素処理
で脱離することができる。Pがシリルのとき、フッ化物
イオンで脱保護を行うことができる。Pがトリチルまた
は置換トリチルのとき、水性酸で脱保護を行うことがで
きる。
7]は、公知の方法で製造することができる[H.グリエ
ングルらの「J.Med.Chem.」(30、1199頁、1
987年)参照]。
は、R2が水素で、ヒドロキシ基がアシル(たとえばアセ
チルまたはベンゾイル)などの基で任意に保護されてい
る対応化合物[16]から、公知の方法に従い、次亜フッ
素酸トリフルオロメチルによるフッ素化によっても製造
することができる[たとえばM.J.ロビンスらの「J.
Amer.Chem.Soc.」(93、5277頁、1971
年)および「Chem.Commun.」(18、1972年);T.
S.Linらの「J.Med.Chem.」(26、1691頁、
1983年)参照]。
ロエチルである化合物[16]は、式:
3の存在下で選択的に脱離しうる基である)の化合物[1
9]から製造することができる。なお、保護基Pおよび
P3は同一もしくは異っていてもよい。たとえば、P2が
シリル基のとき、Pはトリチル、置換トリチルまたはベ
ンジルで、P3はトリチル、置換トリチル、ベンジルま
たはアシル(たとえばアセチルまたはベンゾイル)であっ
てよい。別法として、P2がアシル基のとき、Pおよび
P3はそれぞれ独立して、トリチル、置換トリチル、シ
リルまたはベンジルであってよい。別法として、P2が
トリチルまたは置換トリチル基のとき、Pはシリルまた
はベンジルで、P3はシリル、ベンジルまたはアシルで
あってよい。保護基P2の選択的脱離により、式:
四塩化炭素または三フッ化ジエチルアミノ硫黄で処理し
た後、保護基PおよびP3を脱離して、それぞれR2が2
−クロロエチルまたは2−フルオロエチルである化合物
[16]を得る。別法として、化合物[20]をトリフェニ
ルホスフィン/N−ブロモスクシンイミド、トリフェニ
ルホスフィン/N−ブロモスクシンイミド/ヨウ化テト
ラブチルアンモニウムまたはp−トルエンスルホニルク
ロリドで処理して[H.グリエングルらの「J.Med.C
hem.」(28、1679頁、1985年)参照]、それぞ
れX2がブロモ、ヨードまたはp−トルエンスルホネート
である、式:
した後、保護基PおよびP3を脱離して、R2が2−フル
オロエチルである化合物[16]を得る。
は水素、メチルまたはエチル)の製造で採用したのと類
似の方法で、化合物[2]または[26]と反応させた後、
公知の方法によりP3基で保護することによって製造す
ることができる。化合物[22]は、対応するフリーなア
ルコールから、公知の方法で製造することができる。
−プロピル、2−クロロエチルまたは2−フルオロエチ
ルである、式:
ル)などの保護基である)の化合物[24]から、公知の方
法で製造することができる[たとえばI.ウェンプナー
らの“核酸化学における合成手順"、Vol.1、W.
W.ゾルバーチおよびR.S.チプソン著、インターサ
イエンス・パブリッシャーズ、N.Y.、299頁、1
968年;W.L.サングの「J.Org.Chem.」(4
7、3623頁、1982年);T.S.リンらの「J.
Med.Chem.」(26、1961頁、1983年);P.
ハーデウィンらの「J.Med.Chem.」(28、550
頁、1985年);ヨーロッパ特許第204264A(1
985年)参照]。化合物[24]は、対応する化合物[1
6]から、公知の方法で製造することができる。
ル、エチル、n−プロピルまたは2−フルオロエチルで
ある化合物[23]は、対応する式:
ミド、ジメチルスルホキシドまたはスルホラン)中、塩
基(たとえば炭酸カリウム、水素化リチウム、水素化ナ
トリウムまたは水素化カリウム)および必要に応じて1
8−クラウン−6、15−クラウン−5または12−ク
ラウン−4の存在下、化合物[2]または[26]と反応さ
せた後、保護基Pを脱離することにより製造することが
できる。必要に応じて、化合物[25]のアミノ基(−N
H2)をたとえばアシル基で保護することができる。この
保護基の脱離は、ナトリウムメトキシド/メタノールま
たはメタノール性アンモニアの使用で行うことができ
る。
[23]は、対応するR2が水素である化合物[23]か
ら、公知の方法に従い、次亜フッ素酸トリフルオロメチ
ルでフッ素化することにより製造することができる。ま
たフッ素化は、R2が水素であり、ヒドロキシル基およ
び/またはアミノ基がたとえばアセチルまたはベンゾイ
ルなどのアシル基で保護されている化合物[23]に対応
しても行うことができる。フッ素化後、メタノール性ア
ンモニアまたは水性水酸化物を用いてアシル基を脱保護
することにより、R2がフルオロである化合物[23]を
得る[たとえばM.J.ロビンスらの「J.Amer.Che
m.Soc.」(93、5277頁、1971年)および「Ch
em.Commun.」(18、1972年);T.S.リンらの
「J.Med.Chem.」(26、1691頁、1983年)
参照]。
化合物[16]または[23]は、対応するR2が水素であ
る化合物[16]または[23]から、公知の方法に従って
製造することができる[たとえば“核酸化学の基本原
理"、Vol.,P.O.P.Ts'O編、アカデミック・プ
レス、N.Y.、146頁、1974年:P.K.チャ
ングの“核酸化学"、パート3、L.B.タウンセンド
およびR.S.チプソン著、ジョーン・ウィリィ・アン
ド・サンズ、N.Y.、46頁、1986年参照]。
6]または[23]は、R2がヨードであり、ヒドロキシ
基およびアミノ基(−NH2)がたとえばアセチルまたは
ベンゾイルなどのアシル基で保護されている、対応化合
物[16]または[23]から、公知の操作に従って、ヨウ
化トリフルオロメチルおよび銅で処理することにより製
造することができる。次いで、メタノール性アンモニア
またはナトリウムメトキシド/メタノールを用いて脱保
護を行い、対応するR2がトリフルオロメチルである化
合物[16]または[23]を得る[たとえばY.コバヤシ
らの「J.Chem.Soc.Perkin」(1、2755頁、1
980年);S.リンらの「J.Med.Chem.」(26、1
691頁、1983年)参照]。
たはトリフルオロメチルである化合物[16]または[2
3]は、対応するR2がヨードまたは−HgClである化合
物[16]または[23]から、オルガノパラジウム中間体
を経由して製造することができる。R2が−HgClであ
る化合物[16]または[23]は、対応するR2が水素で
ある化合物[16]または[23]から、公知の方法で製造
することができる[たとえばM.E.パールマンらの
「J.Med.Chem.」(28、741頁、1985年);
P.ハーデウィンらの「J.Med.Chem.」(28、55
0頁、1985年);D.E.ベルグストロームらの
「J.Med.Chem.」(27、279頁、1984年)お
よびE.デクラークらの文献「Pharmac.Ther.」(2
6、1頁、1984年)参照]。
の方法に従って製造することができる。
“核酸化学における合成手順"、Vol.1、W.W.ゾ
ルバーチおよびR.S.チプソン著、ジョーン・ウィリ
ィ・アンド・サンズ、1968年;“核酸化学",パート
1、L.B.タウンセンドおよびR.S.チプソン著、
ジョーン・ウィリィ・アンド・サンズ、1978年;
Y.イシドらの「Nucleosides and Nucleotides」
(5、159頁、1986年);J.C.マーチンらの
「J.Pharm.Sci.」(76、180頁、1987年);
A.マツダらの「Synthesis」(385頁、1986年)を
参照。R4および/またはR5が−PO3H2である本発明
化合物[1]は、対応するR4およびR5が水素である本発
明化合物[1]から、公知の操作に従って製造することが
できる[たとえばH.シャラーらの「J.Amer.Chem.
Soc.」(85、3821頁、1963年);J.ベレスら
の「J.Med.Chem.」(29、494頁、1986年);
R.ノヨリらの「Tet.Lett.」(28、2259頁、1
987年);W.フェイデラーらの「Helv.Chim.Act
a.」(70、1286頁、1987年):“核酸化学"、パ
ート2、L.B.タウンセンドおよびR.S.チプソン
著、ジョーン・ウィリィ・アンド・サンズ、1978年
参照]。
絶対である。このことは、本発明化合物において、絶対
立体化学がキラル先駆物質のD−ソルビトールまたは
1,4−アンヒドロ−D−リビトールから誘導されるこ
とから引き出される。
付加塩を形成しうる。具体例としては、ハライド(たと
えばクロリドおよびブロミド)、アルキルスルホネー
ト、スルフェート、ホスフェートおよびカルボキシレー
ト塩が挙げられる。
塩基性塩を形成しうる。具体例としては、アルカリ金属
塩(たとえばナトリウムおよびカリウム)、アルカリ土類
金属塩(たとえばカルシウムおよびマグネシウム)、アン
モニウム塩および置換アンモニウム塩が挙げられる。
本発明化合物[1]は、無機または有機塩基と共に塩基性
塩を形成しうる。具体例としては、アルカリ金属塩(た
とえばナトリウムおよびカリウム)、アルカリ土類金属
塩(たとえばカルシウムおよびマグネシウム)、アンモニ
ウム塩および置換アンモニウム塩が挙げられる。
である。全ての温度単位は℃で示す。 実施例1 [3R−(3α,4β,5α)]−2−アミノ−1,9−ジヒ
ドロ−9−〔テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−5−(ヒ
ドロキシメチル)−3−フラニル]−6H−プリン−6−
オンの製造:− A.[2R−[2α(S*),3α,4β]]−テトラヒドロ−
β,3,4−トリヒドロキシ−2−フランエタノール この化合物は、S.ソルツベルグの「J.Amer.Che
m.Soc.」(68、919頁、1946年)に記載の方法
を改変して製造した。すなわち、500mlの丸底フラス
コおいて、1.5mlのH2O中の110mgの濃H2SO4
の溶液に、D−ソルビトール(10.0g、54.9ミリ
モル)を加える。フラスコを100℃油浴にて、固体が
溶けはじめるまで加温する。次いでフラスコを排気し
(約18mmHg)、140℃油浴に入れる。反応液を減圧
下135〜145℃で25分間撹拌する。反応フラスコ
を室温まで冷却し、50mlのH2Oおよび約5gのノリッ
ト(Norit)を加える。フラスコを100℃油浴で3分間
加温し、混合物を濾過する。室温まで冷却後、濾液を酢
酸バリウムでpH7に中和し、1時間静置せしめる。次
いで沈澱物を濾去し、溶媒を除去して、粘稠シロップ
(10g)を得る。このシロップの一部(8g)を100mlの
2−プロパノールに懸濁し、濾過する。濾液を濃縮し、
シリカゲルにてクロマトグラフィー(0〜30%CH3O
H/CHCl3)で精製し、2.50gの[2R−[2α(S
*),3α,4β]]−テトラヒドロ−β,3,4−トリヒド
ロキシ−2−フランエタノールを得る。
ドロ−3,4−ジヒドロキシ−2−フランカルボキシア
ルデヒド この化合物は、ヘッドグレイの「J.Am.Chem.So
c.」(86、1576頁、1964年)に記載のオリジナ
ル操作を改変して製造した。すなわち、上記Aの[2R
−[2α(S*),3α,4β]]−テトラヒドロ−β,3,4
−トリヒドロキシ−2−フランエタノール(1.90g、
11.6ミリモル)を24mlのH2Oに懸濁する。30ml
のH2O中の2.48gのNaIO4の溶液を滴下する。滴
下終了後、反応液を室温で3時間撹拌する。溶媒を減圧
除去し、残渣を温エタノール(75℃)と共に3回トリチ
ュレートする。エタノール抽出物を冷却し、濾過する。
溶媒を回転蒸発で濃縮し、粗標記B化合物(1.85g)
を無色油状物で得る。
ドロ−3,4−ジヒドロキシ−2−フランメタノール [2S−(2α,3α,4β)]−テトラヒドロ−3,4−ジ
ヒドロキシ−2−フランカルボキシアルデヒド(1.8
5g)を30mlのH2Oに溶解し、300mgのNaBH4で処
理する。反応液を窒素雰囲気下で60時間撹拌し、次い
でAG MP−50(H+)イオン交換樹脂でpH2に酸性
化する。混合物を濾過し、残渣をH2Oおよびメタノー
ルで洗う。コンバインした濾液を回転蒸発で濃縮して、
無色シロップとする。メタノール(50ml)を加え、減圧
除去する。このメタノールの添加および蒸発を5回繰返
す。生成物を0.2mmHgで乾燥して、1.51gの粗標
記C化合物を無色油状物で得る。
ラヒドロ−2,2−ジメチル−4H−フロ[3,2−d]−
1,3−ジオキシン−7−オール 粗[2R−(2α,3α,4β)]−テトラヒドロ−3,4−
ジヒドロキシ−2−フランメタノール(1.50g、1
1.2ミリモル)に急撹拌下、100mlの乾燥蒸留アセ
トン、2,2−ジメトキシプロパン(5.83g)およびp
−トルエンスルホン酸・モノ水和物(106mg、0.5
6ミリモル)の混合物を加える。反応液をアルゴン雰囲
気下、室温にて5時間撹拌する。溶液を0℃に冷却し、
湿pH紙により溶液のpHが7.5になるまで、NaHC
O3固体を加える。次いで溶媒を回転蒸発で除去し、残
渣をクロロホルムとH2O間に分配する。水溶液を同量
のCHCl3で7回抽出し、抽出物をコンバインし、濃縮
して、1.30gの無色油状物を得る。シリカゲル(60
g)にてクロマトグラフィー(1〜3%CH3OH/CHC
l3)を行い、901mgの純標記D化合物を無色油状物で
得、これを0℃で貯蔵して固化せしめる。
ラヒドロ−2,2−ジメチル−4H−フロ[3,2−d]−
1,3−ジオキシン−7−オール・アセテートエステル この化合物は、モントゴメリィの「J.Org.Chem.」
(43、541頁、1978年)に記載の方法に従って製
造した。すなわち、(4aR−(4aα,7α,7aα)]−テ
トラヒドロ−2,2−ジメチル−4H−フロ[3,2−d]
−1,3−ジオキシン−7−オール(620mg、3.56
ミリモル)を2.3mlの乾燥ピリジンに溶解し、アルゴ
ン下0℃に冷却する。無水酢酸(0.67ml)を注射器で
加え、冷却浴を取除く。室温で20時間撹拌後、反応混
合物を30mlの飽和NaHCO3および30gの粉砕氷に
注ぐ。この混合物を同量のCHCl3で3回抽出する。コ
ンバインした抽出物を飽和NaHCO3溶液で、およびH
2Oで3回洗う。溶液を無水MgSO4上で乾燥し、濃縮
する。70℃で45分間排気(約5mmHg)して、残った
溶媒を除去する。これによって、620mgの標記E化合
物が無色シロップで得られる。
ドロ−3,4−ジヒドロキシ−2−フランメタノール・
4−アセテートエステル この化合物は、モントゴメリィの「J.Org.Chem.」
(43、541頁、1978年)に記載の方法に従って製
造した。すなわち、[4aR−(4aα,7α,7aα)]−テ
トラヒドロ−2,2−ジメチル−4H−フロ[3,2−d]
−1,3−ジオキシン−7−オール・アセテートエステ
ル(600mg、2.77ミリモル)を14mlのエタノール
に溶解し、0℃に冷却し、2.77mlの1N−HClで
処理する。反応液を室温まで加温し、約4時間撹拌す
る。溶媒を減圧除去し、残渣を30mlのCHCl3に溶か
す。CHCl3溶液をNa2CO3固体で中和し、濾過し、
MgSO4上で乾燥し、減圧濃縮して、410mgの標記F
化合物を無色油状物で得る。
ドロ−2−[[(4−メトキシフェニル)ジフェニルメトキ
シ]メチル]−3,4−フランジオール・4−アセテート
エステル アルゴン雰囲気下、[2R−(2α,3α,4β)]−テトラ
ヒドロ−3,4−ジヒドロキシ−2−フランメタノール
・4−アセテートエステル(375mg、2.13ミリモ
ル)を11mlのCH2Cl2/ジメチルホルムアミド(10:
1)に溶解し、0℃に冷却し、4−モノメトキシトリチ
ルクロリド(658mg、2.13ミリモル)で処理する。
1mlのCH2Cl2中のトリエチルアミン(0.44ml、
3.2ミリモル)の溶液を、急撹拌下2分にわたって滴
下する。反応液を0〜5℃にて4時間撹拌せしめ、次い
で15mlのCH2Cl2で希釈する。塩化メチレン溶液を
飽和NaHCO3(20ml×1)およびH2O(20ml×2)
で洗い、次いでNa2SO4上で乾燥する。溶媒を減圧除
去して、残渣を60gのシリカゲルにて、クロマトグラ
フィー(100mlのヘキサン、次いで1lのヘキサン/ア
セトン(80:20)で溶離)に付す。溶媒を蒸発し、高減
圧下で乾燥して、847mgの標記G化合物を無色泡状物
で得る。
ドロ−2−[[(4−メトキシフェニル)ジフェニルメトキ
シ]メチル]−3,4−フランジオール−4−アセテート
・3−メタンスルホネートエステル 上記Gの[2R−(2α,3α,4β)]−テトラヒドロ−2
−[[(4−メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ]メチ
ル]−3,4−フランジオール・4−アセテートエステル
の全量を、アルゴン下8.3mlの乾燥ピリジンに溶解
し、0℃に冷却する。メタンスルホニルクロリド(0.
30ml、3.9ミリモル)を注射器で加え、反応混合物
を室温まで加温せしめる。5時間後、反応混合物を氷水
およびクロロホルムの混合物に注ぎ、得られる混合物を
クロロホルムで2回抽出する。コンバインした有機層
を、飽和NaHCO3で2回、水で3回洗い、無水MgS
O4上で乾燥する。溶媒を減圧除去して、980mgの無
色泡状物を得、これを精製せずに使用する。
エポキシテトラヒドロ−2−[[(4−メトキシフェニル)
ジフェニルメトキシ]メチル]フラン [2R−(2α,3α,4β)]−テトラヒドロ−2−[[(4
−メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ]メチル]−3,
4−フランジオール・4−アセテート・3−メタンスル
ホネートエステル(930mg、1.76ミリモル)を10
mlの乾燥メタノールに溶解し、無水K2CO3(293m
g、2.1ミリモル)で処理する。反応液をTLC(ヘキ
サン/アセトン=7:3)に付し、アセテートの加メタノ
ール分解によって形成される中間体アルコールの消失を
注意深く監視する。3時間後、エポキシドの形成が完全
に現出し、溶媒を減圧除去する。残渣をCHCl3と5%
NaHCO3間に分配し、水性層をCHCl3で抽出する。
有機抽出物をコンバインし、MgSO4上で乾燥し、濃縮
して淡黄色シロップとする。フラッシュクロマトグラフ
ィー(30gのシリカゲル、ヘキサン/アセトン=8:2)
に付し、565mgの標記I化合物を白色泡状物で得る。
ェニルメトキシ)−9−[テトラヒドロ−4−ヒドロキシ
−5−[[(4−メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ]
メチル]−3−フラニル]−9H−プリン−2−アミン [2R−(2α,3β,4β)]−3,4−エポキシテトラヒ
ドロ−2−[[(4−メトキシフェニル)ジフェニルメトキ
シ]メチル]フラン(520mg、1.34ミリモル、トル
エンと共に3回共沸乾燥する)、18−クラウン−6(2
66mg、1.00ミリモル)、6−(フェニルメトキシ)
−9H−プリン−2−アミン(549mg、2.27ミリ
モル)、およびNaH(60%分散液、32.2mg、1.
34ミリモル)を、アルゴン下3mlの乾燥スルホランに
懸濁し、反応容器を110℃油浴に入れる。反応液をア
ルゴン下110℃で20時間撹拌する。反応混合物を室
温まで冷却し、10gのシリカゲルで処理し、15mlの
CH2Cl2中でスラリー化し、CH2Cl2にパックしたシ
リカゲル(80g)カラムに適用する。このカラムを、3
00mlのCH2Cl2、次いで0〜3%CH3OH/CH2
Cl2のステップ勾配でゆっくりと(自重により)溶離す
る。混合画分を再度クロマトグラフィーに付し、トータ
ル348mgの標記J化合物を淡黄色油状物で得る。
ノ−1,9−ジヒドロキシ−9−[テトラヒドロ−4−ヒ
ドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−3−フラニル]−
6H−プリン−6−オン [3R−(3α,4β,5α)]−6−(フェニルメトキシ)−
9−[テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−5−[[(4−メト
キシフェニル)ジフェニルメトキシ]メチル]−3−フラ
ニル]−9H−プリン−2−アミン(300mg、0.47
6ミリモル)を、窒素下10mlのメタノールおよび10m
lのテトラヒドロフランに溶解する。この混合物を5ml
の3N−HClで処理する。反応容器を65℃油浴に入
れ、窒素雰囲気下65℃で1時間加熱する。室温で2時
間撹拌後、溶液をNaHCO3固体でpH7.5に調整
し、溶媒を減圧除去する。逆相クロマトグラフィー(C
HP−20P樹脂、75〜150μ、三菱化学工業
(株)、水で溶離)を行い、減圧下で水を除去した後、メ
タノールを加え、3回濃縮乾固して、標記化合物を白色
固体で得る。m.p.227℃(分解)。1 H−NMR(270MHz、DMSO):δ7.72(s、
1H)、6.63(s、2H)、5.74(ブロードs、1
H)、4.86(ブロードs、1H)、4.62(m、1
H)、4.28(t、J=5.3Hz)、4.11(dd、J=
9.4,6.45Hz、1H)、3.93(dd、J=9.
4,5.3Hz、1H)、3.50〜3.70(m、3H)
ヒドロ−4−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−3
−フラニル]−2,4(1H、3H)ピリミジンジオンの製
造:− A.[2R−[2α(S*),3α,4β]]−テトラヒドロ−
β,3,4−トリヒドロキシ−2−フランエタノール この化合物は、S.ソルツベルグの「J.Amer.Che
m.Soc.」(68、919頁、1946年)に記載の方法
を改変して製造した。すなわち、2lの丸底フラスコお
いて、19.5mlのH2O中の1.43gの濃H2SO4の
溶液に、D−ソルビトール(130g)を加える。フラス
コを100℃油浴にて、固体が溶けはじめるまで加温す
る。次いでフラスコを排気し(約20〜25mmHgに維
持)、140℃油浴に入れる。反応液を減圧下125〜
145℃で30分間撹拌する。反応フラスコを室温まで
冷却し、500mlのH2Oおよび約25gのノリット(No
rit)を加える。フラスコを80℃油浴で数分間加温し、
混合物を濾過する。室温まで冷却後、濾液を酢酸バリウ
ムでpH6.5に中和し、1時間静置せしめる。次いで
沈澱物を濾去し、溶媒を除去して、無色の油状固体を得
る。シリカゲル(750g)にてクロマトグラフィー(0〜
30%CH3OH/CHCl3)を行い、30.0gの不純
な[2R−[2α(S*),3α,4β]]−テトラヒドロ−
β,3,4−トリヒドロキシ−2−フランエタノールを
得、これをそのまま次工程に使用する。
ラヒドロ−2,2−ジメチル−4H−フロ[3,2−d]−
1,3−ジオキシン−7−オール 上記Aの油状混合物の一部(23.3g)を250mlのH2
Oに懸濁する。300mlのH2O中の30.4gのNaI
O4の溶液を滴下する。滴下終了後、反応液を室温で3
時間撹拌する。溶媒を減圧除去し、残渣を温エタノール
(75℃)と共に3回トリチュレートする。エタノール抽
出物を冷却し、濾過する。溶媒を回転蒸発で濃縮して、
15.5gの無色油状物を得る。この粗混合物を370m
lのH2Oに溶解し、5.0gのNaBH4で処理する。反
応液を室温で約15時間撹拌し、次いでAG MP−5
0(H+)イオン交換樹脂でpH2に酸性化する。混合物を
濾過し、残渣をH2Oおよびメタノールで十分に洗う。
コンバインした濾液を回転蒸発で濃縮して、無色シロッ
プとする。メタノール(500ml)を加え、減圧除去す
る。このメタノールの添加と蒸発を3回繰返す。生成物
を0.5mmHgで乾燥して、14.0gの無色油状物を得
る。この油状物の大半(13.9g)を900mlのアセト
ンに懸濁し、アルゴン下撹拌しながら、p−トルエンス
ルホン酸・モノ水和物(982mg、5.12ミリモル)お
よび2,2−ジメトキシプロパン(63.1ml)を加え
る。反応液を室温で4時間撹拌する。約10gのNaHC
O3固体を加え、溶媒を減圧除去する。残渣をCHCl3
/H2O混合物に懸濁し、混合物をCHCl3で数回抽出
する。コンバインしたCHCl3抽出物をMgSO4上で乾
燥し、濃縮して無色油状物とする。シリカゲル(450
g)にてクロマトグラフィー(0〜5%CH3OH/CHC
l3)を行い、4.44gの純標記B化合物を無色油状物で
得、冷凍下で固化せしめる。
ラヒドロ−2,2−ジメチル−4H−フロ[3,2−d]−
1,3−ジオキシン−7−オール・アセテートエステル [4aR−(4aα,7α,7aα)]−テトラヒドロ−2,2−
ジメチル−4H−フロ[3,2−d]−1,3−ジオキシン
−7−オール(4.20g、24.1ミリモル)を、窒素
下30mlの酢酸エチルに溶解し、4−ジメチルアミノピ
リジン(0.294g、0.241ミリモル)で処理す
る。次いで無水酢酸(10ml)を加え、反応液を室温で1
時間撹拌する。反応混合物を120mlの酢酸エチルで希
釈し、飽和NaHCO3溶液および塩水で洗う。酢酸エチ
ル溶液を無水MgSO4上で乾燥し、濃縮する。減圧下ト
ルエンより濃縮を繰返して、残った溶媒を除去する。約
5mmHg、70℃にて最終乾燥を1時間行い、3.70g
の標記C化合物を無色シロップで生成する。
ドロ−3,4−ジヒドロキシ−2−フランメタノール・
4−アセテートエステル [4aR−(4aα,7α,7aα)]−テトラヒドロ−−2,2
−ジメチル−4H−フロ[3,2−d]−1,3−ジオキシ
ン−7−オール(3.70g)を90mlのエタノールに溶
解し、0℃に冷却し、17.8mlの1N−HClで処理
する。反応液を室温まで加温し、約4時間撹拌する。溶
媒を減圧除去する。残渣を30mlのCHCl3に溶かし、
Na2CO3固体で中和し、濾過し、MgSO4上で乾燥
し、減圧濃縮して1.95gの標記D化合物を無色油状
物で得る。
ドロ−2−[[(4−メトキシフェニル)ジフェニルメトキ
シ]メチル]−3,4−フランジオール・4−アセテート
エステル [2R−(2α,3α,4β)]−テトラヒドロ−3,4−ジ
ヒドロキシ−2−フランメタノール・4−アセテートエ
ステル(1.75g、9.94ミリモル)をアルゴン雰囲
気下、50.6mlのCH2Cl2/ジメチルホルムアミド
(10:1)溶液に溶解し、0℃に冷却し、4−メトキシ
トリチルクロリド(3.07g。9.94ミリモル)で処
理する。急撹拌下、3mlのCH2Cl2中のトリエチルア
ミン(2.09ml、14.9ミリモル)の溶液を2分にわ
たって滴下する。反応液を0〜5℃で4時間撹拌し、1
00mlのCH2Cl2で希釈し、飽和NaHCO3(100ml
×1)およびH2O(100ml×2)で洗い、次いでNa2S
O4上で乾燥する。溶媒を減圧除去し、残渣を200gの
シリカゲルにて、500mlのヘキサン、次いでヘキサン
/アセトン(80:20)で溶離するクロマトグラフィー
に付す。溶媒蒸発および高減圧乾燥を行って、3.11
gの標記E化合物を無色泡状物で得る。
ドロ−2−[[(4−メトキシフェニル)ジフェニルメトキ
シ]メチル]−3,4−フランジオール・4−アセテート
・3−メタンスルホネートエステル [2R−(2α,3α,4β)]−テトラヒドロ−2−[[(4
−メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ]メチル]−3,
4−フランジオール・4−アセテートエステル(3.1
1g、6.92ミリモル)を、アルゴン下30mlの乾燥ピ
リジンに溶解し、0℃に冷却する。メタンスルホニルク
ロリド(1.07ml、13.8ミリモル)を注射器で加
え、反応混合物を室温まで加温せしめる。5時間後、反
応混合物を氷水/クロロホルム混合物に注ぎ、得られる
混合物をクロロホルムで2回抽出する。コンバインした
有機層を飽和NaHCO3で2回、水で3回洗い、無水M
gSO4上で乾燥する。溶媒を減圧除去し、残渣をトルエ
ン(3倍量)に懸濁し、溶媒を減圧除去して、3.36g
の標記F化合物を無色泡状物で得、これを精製せずに使
用する。
エポキシテトラヒドロ−2−[[(4−メトキシフェニル)
ジフェニルメトキシ]メチル]−3,4−フランジオール
・4−アセテート・3−メタンスルホネートエステル
(3.36g、6.39ミリモル)を、窒素下36mlの乾
燥メタノールに溶解し、無水K2CO3(1.06g、7.
67ミリモル)で処理する。反応液をTLC(ヘキサン/
アセトン=7:3)に付し、アセテートの加メタノール分
解で形成される中間体アルコールの消失を注意深く監視
する。3時間後、エポキシドの形成が完全に現出し、溶
媒を減圧除去する。残渣をCHCl3と5%NaHCO3中
に分配し、水性層をさらにCHCl3で抽出する。有機層
をコンバインし、MgSO4上で乾燥し、濃縮して淡黄色
シロップとする。フラッシュクロマトグラフィー(シリ
カゲル200g、ヘキサン/アセトン=8:2)を行い、
2.13gの標記G化合物を白色泡状物で得る。
ル−1−[テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−5−[[(4−
メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ]メチル]−3−
フラニル]−2,4(1H、3H)ピリミジンジオン [2R−(2α,3β,4β)]−3,4−エポキシテトラヒ
ドロ−2−[[(4−メトキシフェニル)ジフェニルメトキ
シ]メチル]フラン(1.05g、2.70ミリモル、トル
エンと共に3回共沸乾燥する)、18−クラウン−6(6
07mg、2.29ミリモル)、乾燥チミン(1.46g、
11.6ミリモル)およびNaH(60%分散液、64.
8mg、1.6ミリモル)を、アルゴン下8mlの乾燥スル
ホランに懸濁し、反応容器を110℃油浴に入れる。反
応液をアルゴン下110℃にて3.5日間撹拌する。さ
らに64.8mgの60%NaHを加え、反応液を24時
間加熱する。混合物を室温まで冷却し、15gのシリカ
ゲルで処理し、15mlのCH2Cl2中でスラリー化し、
CH2Cl2にパックした100gのシリカゲルカラムに適
用する。このカラムを600mlのCH2Cl2、次いでス
テップ勾配の0〜3%MeOH/CH2Cl2でゆっくりと
(重力により)溶離する。適切な画分をコンバインし、不
純物を再度、100gのシリカゲルにてクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/アセトン=60:40で溶離)に付し
て、トータル458mgの純標記H化合物を得る。
ル−1−[テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−5−(ヒドロ
キシメチル)−3−フラニル]−2,4(1H、3H)ピリ
ミジンジオン [3R−(3α,4β,5α)]−5−メチル−1−[テトラ
ヒドロ−4−ヒドロキシ−5−[[(4−メトキシフェニ
ル)ジフェニルメトキシ]メチル]−3−フラニル]−2,
4(1H、3H)ピリミジンジオン(450mg、0.87
5ミリモル)を、5mlのメタノールおよび5mlのテトラ
ヒドロフランに溶解する。この混合物を2.2mlの1N
−HClで処理する。反応容器を60℃油浴に入れ、窒
素雰囲気下60℃で1.5時間加熱する。溶液を0.1
N−NaOHでpH5.5に調整し、溶媒を減圧除去す
る。残渣を10mlのH2Oと10mlのエーテル間に分配
する。水性層を約3mlに濃縮し、逆相クロマトグラフィ
ーカラム(HP−20P)に適用し、H2Oで溶離する。
適切画分をコンバインし、凍結乾燥して185mgの標記
化合物を潮解性固体で得る。1 H−NMR(270MHz、DMSO):δ11.25(ブ
ロードs、1H)、7.53(s、1H)、5.58(ブロー
ドs、1H)、4.89(ブロードt、1H)、4.81
(m、1H)、4.15(m、1H)、4.20(dd、J=9,
6.5Hz、1H)、3.85(dd、J=9,5Hz)、3.
61〜3.72(m、1H)、3.48〜3.61(m、2
H)、1.78(s、3H)
ヒドロ−4−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−3
−フラニル]−2(1H)−ピリミジンオンの製造:− A.[3R−(3α,4β,5α)]−4−アミノ−1−[テ
トラヒドロ−4−ヒドロキシ−5−[[(4−メトキシフ
ェニル)ジフェニルメトキシ]メチル]−3−フラニル]−
2(1H)−ピリミジンオン [2R−(2α,3β,4β)]−3,4−エポキシテトラヒ
ドロ−2−[[(4−メトキシフェニル)ジフェニルメトキ
シ]メチル]フラン(0.920g、2.37ミリモル、ト
ルエンと共に3回共沸乾燥する)、18−クラウン−6
(0.470g、1.78ミリモル)、シトシン(0.54
0g、4.86ミリモル)および無水炭酸カリウム(0.
164g、1.19ミリモル)を、アルゴン下10mlの乾
燥スルホランに懸濁する。反応容器を115℃油浴に入
れる。反応液をアルゴン下115℃で5日間撹拌し、T
LC(ヘキサン/アセトン=60:40)により、エポキ
シドの消失および所望生成物の現出(CHCl3/MeOH
=80:20)を監視する。反応混合物を室温まで冷却
し、15gのシリカゲルで処理し、15mlのCH2Cl2中
でスラリー化し、CH2Cl2にパックしたシリカゲル(1
00g)カラムに適用する。このカラムを300mlのCH
2Cl2、次いでステップ勾配の3〜9%MeOH/CH2
Cl2でゆっくりと溶離する。純粋な標記A化合物(0.
650g)を黄色がかった泡状物で得る。
ノ−1−[テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−5−(ヒドロ
キシメチル)−3−フラニル]−2(1H)−ピリミジンオ
ン [3R−(3α,4β,5α)]−4−アミノ−1−[テトラ
ヒドロ−4−ヒドロキシ−5−[[(4−メトキシフェニ
ル)ジフェニルメトキシ]メチル]−3−フラニル]−2
(1H)−ピリミジンオン(0.610g、1.22ミリモ
ル)を25mlのMeOHに溶解し、6.1mlの1N−HC
lで処理する。反応容器を60℃油浴に入れ、アルゴン
雰囲気下60℃で1時間加熱する。得られる溶液を0.
5N−NaOHでpH8に調整し、溶媒を減圧除去する。
残渣をH2O/エーテル間に分配し、水層をもう1回エ
ーテルで洗う。エーテル洗液を水で逆抽出し、コンバイ
ンした水性層を約3mlに濃縮する。逆相クロマトグラフ
ィー(水で溶離)を行い、水を減圧除去した後、メタノー
ルの添加および濃縮乾固を3回行って、標記化合物(2
01mg)を白色固体で得る。m.p.235℃。1 H−NMR(270MHz、DMSO):δ7.59(d、
1H、J=7.0Hz)、7.00(ブロードs、2H)、
5.68(d、1H、J=7.0Hz)、5.51(d、1
H、J=5.9Hz)、4.79〜4.85(m、2H)、
4.04〜4.13(m、1H)、4.00(dd、1H、J
=7.0,10.1Hz)、3.76(dd、1H、J=4.
1,10.1Hz)、3.48〜3.67(m、3H)、3.
17(d、J=5.3Hz)
ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−3−フラニル]
−2,4(1H、3H)ピリミジンジオンの製造:− A.[2R−(2α,3β,4β)]−テトラヒドロ−2−
[(トリフェニルメトキシ)メチル]−3,4−フランジオ
ール 45mlの無水ジメチルホルムアミド中の5g(37.3ミ
リモル)の1,4−アンヒドロ−D−リビトール(Chem.
Ber.85、1000〜1007頁、1952年)の撹
拌溶液に、トリエチルアミン(7.8ml、55ミリモ
ル)、塩化トリチル(12.48g、44.8ミリモル)お
よび4−ジメチルアミノピリジン(0.228g、1.8
7ミリモル)を連続して加える。得られる混合物を周囲
温度で3時間撹拌し、55℃に加温し、同温度で5時間
撹拌する。アリコートの1H−NMRにより、出発物質
の目的生成物への完全な変換が認められる。反応混合物
を300mlの塩化メチレンで希釈し、水(200mlラ3)
で洗う。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧濃
縮する。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリ
カゲル、ヘキサン〜50%酢酸エチル/ヘキサンで溶
離)に付して、7.1g(収率51%)の標記A化合物を得
る。[α]D=+35.5゜(C=1、塩化メチレン)。
ラヒドロ−4−[(トリフェニルメトキシ)メチル]フロ
[3,4−d]−1,3,2−ジオキサチオール・2,2−ジ
オキシド 550mlの無水エーテル中の[2R−(2α,3β,4β)]
−テトラヒドロ−2−[(トリフェニルメトキシ)メチル]
−3,4−フランジオール(7.0g、18.6ミリモル)
およびトリエチルアミン(9.1ml、65.2ミリモル)
の撹拌溶液に、周囲温度で塩化チオニル(1.63ml、
22.3ミリモル)を滴下する。混合物を同程度で45
分間撹拌し、セライト(celite)で濾過し、減圧濃縮す
る。粗残渣を200mlのアセトニトリルに溶解した後、
NaIO4(5.97g、27.9ミリモル)、RuCl3・3
H2O(154.4mg、0.74ミリモル)および水(30
0ml)を連続して加える。混合物を周囲温度で1時間撹
拌し、500mlのエーテルで希釈する。有機層を分離
し、200mlの飽和NaHCO3溶液、200mlの塩水で
洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、シリカゲルで濾過
する。濾液を減圧濃縮して、7.8g(収率96%)の標
記B化合物を白色固体で得る。 部分的1H−NMR(CDCl3):δ5.48(m、1H)、
5.23(dd、J=1.75,6.45Hz、1H)
トラヒドロ−4−ヒドロキシ−5−[(トリフェニルメト
キシ)メチル]−3−フラニル]−2,4(1H、3H)ピリ
ミジンジオン 225mlの乾燥ジメチルホルムアミド中の[3aR−(3a
α,4α,6aα)]−テトラヒドロ−4−[(トリフェニル
メトキシ)メチル]フロ[3,4−d]−1,3,2−ジオキサ
チオール・2,2−ジオキシド(3.5g、8ミリモル)。
ウラシル(4.48g、39.95ミリモル)および無水
炭酸カリウム(3.31g、23.97ミリモル)の混合
物を、90℃で8時間加熱し、室温まで冷却し、濾過
し、減圧濃縮する。残渣を500mlのジオキサンに溶解
した後、1mlの水および0.25mlの20%H2SO4を
加える。反応混合物を室温で1時間撹拌後、硫酸マグネ
シウムと共に5分間撹拌し、炭酸カリウムで濾過する。
濾液を減圧濃縮し、粗残渣をフラッシュクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、ヘキサン〜酢酸エチルのステップ勾
配溶離)に付して、1.45g(収率45%)の標記C化合
物を白色泡状物で得る。[α]D=−30.5゜(C=1、
塩化メチレン)。
トラヒドロ−4−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)
−3−フラニル]−2,4(1H、3H)ピリミジンジオン メタノール中の[3R−(3α,4β,5α)]−1−[テト
ラヒドロ−4−ヒドロキシ−5−[(トリフェニルメトキ
シ]メチル]−3−フラニル]−2,4(1H、3H)ピリミ
ジンジオンの混合物に、室温で10%HCl水溶液を加
える。混合物を室温で10時間撹拌し、次いで濃縮す
る。残渣を水と混合し、1N水酸化カリウムでpH7に
調整する。得られる混合物をHP−20P逆相樹脂に
て、クロマトグラフィーに付して標記化合物を得る。
に有効な化合物濃度を測定する検定を行った。検定法は
以下の通りであり、結果を下記表1に示す。 略語: HSV−1(単純ヘルペス1型ウイルス、スクーラー(S
chooler)株)、HSV−2(単純ヘルペス2型ウイルス、
186株)、VZV(水痘状帯状ヘルペスウイルス、エレ
ン(ELLEN)株) 細胞培養検定(HSV−1、HSV−2およびVZV抗
ウイルス検定): 6枚のウエル培養平板(マサチューセッツ州ケンブリッ
ジ、コウスター)のWI−38細胞培養単層に、ウイル
スを1時間吸着せしめた後、2倍希釈の試験化合物を含
有する維持培地を加える。HSV−1およびHSV−2
の場合37℃で4日間の培養、VZVの場合37℃で6
〜7日間の培養を行った後、固定および染色単層におけ
るプラグ発育の抑制を評価する。ウイルス対照と比較し
て、少なくとも50%プラグ減少を付与する薬物濃度か
ら、ID50値(μg/ml)を測定した。なお、試験化合物
は式:
Claims (5)
- 【請求項1】 その立体化学が絶対でキラル先駆物質の
D−ソルビトールまたは1,4−アンヒドロ−D−リビ
トールから誘導される、式、 【化1】 (式中、R1は 【化2】 R4およびR5はそれぞれ独立して、水素、−PO3H2お
よび 【化58】 の群から選ばれる基;および R6は水素、炭素数1〜10の直鎖または分枝鎖アルキ
ル、置換された炭素数1〜10の直鎖または分枝鎖アル
キル(ここで、置換基はハロゲン、アミノ、アミド、ア
ジド、ヒドロキシ、シアノ、各アルキル炭素数1〜6の
トリアルキルアンモニウム、アリールおよびカルボキシ
ルの群から選ばれる)、フェニルまたは炭素数1〜6の
アルキル,炭素数1〜6のアルコキシ,ハロゲン,トリフ
ルオロメチル,アミノ,アミド,炭素数1〜6のアルキル
アミノ,各アルキル炭素数1〜6のジアルキルアミノ,ニ
トロ,シアノ,炭素数2〜11のアルカノイルオキシ,カ
ルボキシル,カルバモイルおよびヒドロキシルの群から
選ばれる置換基の1個、2個または3個で置換されたフ
ェニルである)で示される化合物、またはその医薬的に
許容しうる塩。 - 【請求項2】 R1が 【化6】 である請求項1に記載の化合物。
- 【請求項3】 R4およびR5が水素である請求項1に記
載の化合物。 - 【請求項4】 [3R−(3α,4β,5α)]−2−アミノ
−1,9−ジヒドロ−9−〔テトラヒドロ−4−ヒドロ
キシ−5−(ヒドロキシメチル)−3−フラニル]−6H
−プリン−6−オンである請求項1に記載の化合物。 - 【請求項5】 活性成分として請求項1に記載の化合物
またはその医薬的に許容しうる塩、および医薬的に許容
しうる担体から成ることを特徴とする抗ウイルス剤。
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