JP3165420B2 - D−ペントフラノース誘導体及びその製造法 - Google Patents

D−ペントフラノース誘導体及びその製造法

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JP3165420B2 JP2000014691A JP2000014691A JP3165420B2 JP 3165420 B2 JP3165420 B2 JP 3165420B2 JP 2000014691 A JP2000014691 A JP 2000014691A JP 2000014691 A JP2000014691 A JP 2000014691A JP 3165420 B2 JP3165420 B2 JP 3165420B2
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3'−C−置換リ
ボヌクレオシド誘導体の工業的合成中間体として有用な
新規D−ペントフラノース誘導体及びその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】下記一般式(6)
【0003】
【化2】
【0004】(式中、Bは置換基を有していてもよい核
酸塩基を示し、Zはトリアルキルシリル基で置換されて
いてもよいエチニル基を示す。)で表される3'−C−
置換リボヌクレオシド誘導体は優れた抗腫瘍活性を有
し、抗腫瘍剤として有用な化合物である(国際出願番号
PCT/JP95/02554)。
【0005】従来、3'−C−置換リボヌクレオシド誘
導体の合成法としては、3'−ケトヌクレオシドに対す
る求核付加反応が知られている(Chem. Pharm. Bull.,3
5,2605(1987)、Tetrahedron,47,1727(1991))。しか
し、5′位の水酸基を保護した3'−ケトヌクレオシド
に対して求核付加反応を行なうと、キシロースタイプの
ヌクレオシドが生成し、目的とするリボースタイプのヌ
クレオシドはほとんど得られない。また、Tetrahedron
Letters,36,1031-1034(1995)に、5′位の水酸基を保護
しない3'−ケトヌクレオシドに対する求核付加反応を
行なうことにより、目的の3'−C−置換リボヌクレオ
シドを合成できることが報告されているが、5'−O−
無置換−3'−ケトヌクレオシドは非常に不安定な化合
物であるため、工業的な合成中間体としては適していな
い。
【0006】また、3−C−置換リボフラノース誘導体
とシリル化核酸塩基を非プロトン性溶媒中、ルイス酸存
在下に反応させることにより、目的の3'−C−置換リ
ボヌクレオシド誘導体が合成できることが報告されてい
る(国際出願番号PCT/JP95/02554)が、
各中間体を結晶として得ることはできず、カラムクロマ
トグラフィーを用いた精製操作を必要とするため、工業
的合成法としては適さない。更に、この方法では、キシ
ロフラノースの3位の水酸基を酸化して3−ケトフラノ
ースを中間体として経由するが、酸化反応として、通常
ジメチルスルホキシドを用いた酸化反応、あるいはクロ
ム酸を用いた酸化反応が用いられる。このため、ジメチ
ルスルホキシドを用いた場合には悪臭のジメチルスルフ
ィドが生成し、また、クロム酸が有害な重金属であるこ
とから、環境への悪影響が考えられ、好ましくない方法
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、有害な試薬を用いず、経済性に優れ、簡便かつ効率
的に3'−C−置換リボヌクレオシド誘導体を工業的に
製造するための安定な中間体及びその製造法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において、本
発明者らは鋭意検討した結果、次の一般式(1)、
(2)、(3)及び(4)で表されるD−ペントフラノ
ース誘導体が3'−C−置換リボヌクレオシド誘導体の
合成中間体として有用であることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】本発明は、このうち一般式(4)で示され
るD−ペントフラノース誘導体を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】前記一般式(1)、(2)及び
(3)中、X及びYで示される低級アルキル基として
は、炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状のアルキル基が挙
げられ、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基等が挙げられる。このうち、好ましくはメチ
ル基、エチル基であり、より好ましくはメチル基であ
る。
【0015】前記一般式(3)及び(4)中、Zで表さ
れるトリアルキルシリル基が置換していてもよいエチニ
ル基としては、例えば、2−トリメチルシリルエチニル
基、2−トリエチルシリルエチニル基等の2−トリC
1-6アルキルシリルエチニル基、エチニル基が挙げられ
る。このうち、好ましくはエチニル基、2−トリメチル
シリルエチニル基、2−トリエチルシリルエチニル基で
あり、より好ましくはエチニル基、2−トリメチルシリ
ルエチニル基である。
【0016】前記一般式(4)中、R1で表される脂肪
族低級アシル基としては、例えばホルミル基、アセチル
基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピ
バロイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等の炭素
数1〜6の直鎖状又は分枝状の脂肪族低級アシル基が挙
げられる。このうち、好ましくはアセチル基、プロピオ
ニル基、イソブチリル基であり、より好ましくはイソブ
チリル基である。
【0017】また、置換基を有していてもよいベンゾイ
ル基としては、例えば、ベンゾイル基、ハロゲノベンゾ
イル基、C1-6アルキルベンゾイル基、C1-6アルコキシ
ベンゾイル基、ニトロベンゾイル基が挙げられる。この
うち、好ましくはベンゾイル基、4−クロロベンゾイル
基、4−トルオイル基であり、より好ましくはベンゾイ
ル基、4−トルオイル基である。
【0018】また、低級アルキルオキシカルボニル基と
しては、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシ
カルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、イソブトキ
シカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、te
rt−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニ
ル基、ヘキシルオキシカルボニル基等の炭素数2〜7の
直鎖状又は分枝状のアルコキシカルボニル基が挙げられ
る。このうち、好ましくはメトキシカルボニル基、エト
キシカルボニル基であり、より好ましくはエトキシカル
ボニル基である。
【0019】本発明化合物の製造法を以下の反応工程式
を参照して説明する。
【0020】反応工程式1
【0021】
【化7】
【0022】(式中、X、Y及びZは前記に同じ。R2
は脂肪族低級アシル基、置換基を有していてもよいベン
ゾイル基又は低級アルキルオキシカルボニル基を示し、
Vはハロゲン原子を示し、W1及びW2は同一又は異なっ
て水素原子又は低級アルコキシ基を示すか又はW1とW2
は一緒になってオキソ基を示す。)
【0023】(A工程)上記反応工程式において、A工
程は、一般式(7)で表される従来公知な化合物を塩基
の存在下、適当な溶媒中で4−クロロベンゾイルハライ
ド(8)と反応させることにより、一般式(1)で表さ
れる化合物を得る工程である。
【0024】4−クロロベンゾイルハライド(8)にお
いて、Vで表されるハロゲン原子としては、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、好
ましくは塩素原子又は臭素原子である。
【0025】本工程における塩基としては、例えばピリ
ジン、トリエチルアミン、ピペリジン等の有機アミン
類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金
属水酸化物、酢酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウム等が使用でき、好ましくは
ピリジン、トリエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウムであり、より好ましくはト
リエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウムである。
【0026】本工程で使用される溶媒としては、反応に
悪影響を及ぼさない溶媒であれば特に限定されないが、
例えばジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、塩化メチレ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メ
チル、酢酸エチル等の酢酸エステル類、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ル等の非プロトン性極性溶媒等が例示でき、これらを単
独で又は水と混合して使用してもよい。
【0027】また、反応を促進させる目的で、4−ジメ
チルアミノピリジン等の有機アミン類を触媒として一般
式(7)の化合物に対し、0.001〜1当量加えても
よい。
【0028】反応の割合は、一般式(7)の化合物に対
し、4−クロロベンゾイルハライドを1〜5当量程度、
好ましくは1〜2当量使用するのがよい。反応温度は−
20〜100℃、好ましくは0〜40℃である。反応時
間は通常0.1〜10時間であり、好ましくは10分〜
5時間で反応は有利に進行する。
【0029】本工程によって得られた式(1)で表され
る化合物は単離あるいは単離することなく、B工程に用
いられる。
【0030】(B工程)B工程は、一般式(1)で表さ
れる化合物及び一般式(5)で表される化合物を適当な
溶媒に溶解し、次亜塩素酸塩類の水溶液もしくは懸濁液
を無機塩又は無機酸でpH8〜9に調整した液と反応さ
せることにより、一般式(2)で表される化合物を得る
工程である。
【0031】ここで、一般式(5)中、W1及びW2で表
される低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、
エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n
−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、
tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオ
キシ基等の炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状のアルコキ
シ基が挙げられる。このうち、好ましくはメトキシ基、
エトキシ基であり、より好ましくはメトキシ基である。
【0032】次亜塩素酸塩類としては例えば、次亜塩素
酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム等が挙げられる。
【0033】本工程で使用される溶媒としては、反応に
悪影響を及ぼさない溶媒であれば特に限定されず、例え
ばジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類、塩化メチレン、ク
ロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢
酸エチル等の酢酸エステル類、N,N−ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非
プロトン性極性溶媒等が挙げられる。
【0034】本工程で使用される無機塩としては、例え
ば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等が挙げら
れ、無機酸としては、例えば塩酸、硫酸等が挙げられ
る。
【0035】反応の割合は、一般式(1)で表される化
合物に対し、一般式(5)で表される化合物を0.00
01〜1当量、好ましくは0.001〜0.1当量使用
し、次亜塩素酸塩類は1〜10当量、好ましくは1〜3
当量使用し、pHの調整に用いる無機塩又は無機酸を
0.5〜100当量、好ましくは1〜5当量使用するの
がよい。
【0036】反応温度は0〜60℃、好ましくは0〜3
0℃である。反応時間は通常1分〜10時間であり、好
ましくは10分〜3時間で反応は有利に進行する。本工
程によって得られた式(2)で表される化合物は単離あ
るいは単離することなく、C工程に用いられる。
【0037】(C工程)C工程は、一般式(2)で表さ
れる化合物とZMgV(9)で表されるグリニヤール試
薬を適当な溶媒中において反応させることにより、一般
式(3)で表される化合物を得る工程である。
【0038】ZMgV(9)で表されるグリニヤール試
薬は、従来公知の化合物又は従来公知の方法で製造され
る化合物であり、Vで表されるハロゲン原子としては、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げ
られ、好ましくは塩素原子又は臭素原子である。
【0039】本工程で使用される溶媒としては、通常グ
リニヤール反応に用いられる溶媒であれば特に限定され
ないが、例えばジエチルエーテル、ジメトキシエタン、
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類等が挙
げられる。
【0040】反応の割合は一般式(2)で表される化合
物に対し、グリニヤール試薬を1〜10当量、好ましく
は1〜5当量使用するのがよい。反応温度は−78℃〜
60℃、好ましくは−20℃〜30℃である。反応時間
は通常5分〜50時間であり、好ましくは30分〜24
時間で反応は有利に進行する。
【0041】本工程によって得られた式(3)で表され
る化合物は単離あるいは単離することなく、D工程に用
いられる。
【0042】(D工程)D工程は、一般式(3)で表さ
れる化合物を適当な溶媒中、酸性化合物存在下で加水分
解を行うことにより、一般式(4−1)で表される化合
物を得る工程である。
【0043】酸性化合物としては、例えば、ギ酸、酢酸
等のカルボン酸、無水酢酸等の酸無水物、塩化アセチル
等の酸ハロゲン化物、塩酸、臭化水素酸、硫酸等の無機
酸等が挙げられる。
【0044】本工程で使用される溶媒としては、水又は
水と有機溶媒の混合液が挙げられ、有機溶媒としては、
例えばジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、塩化メチレ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、N,N
−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセ
トニトリル等の非プロトン性極性溶媒等が例示できる。
【0045】反応の割合は、一般式(3)で表される化
合物に対し、酸性化合物を0.1〜5000当量、好ま
しくは、1〜2000当量用いるのがよい。反応温度は
0〜150℃、好ましくは50〜120℃である。反応
時間は通常10分〜80時間であり、好ましくは、30
分〜50時間で反応は有利に進行する。
【0046】本工程によって得られた式(4−1)で表
される化合物は単離あるいは単離することなく、E工程
に用いられる。
【0047】(E工程)E工程は、一般式(4−1)で
表される化合物を適当な溶媒中、塩基存在下、酸ハロゲ
ン化物(10)又は酸無水物(11)と反応させ、一般
式(4−2)で表される化合物を得る工程である。
【0048】酸ハロゲン化物(10)及び酸無水物(1
1)のR2で表される脂肪族低級アシル基としては、前
記R1の脂肪族低級アシル基と同様の基が挙げられる。
【0049】また、置換基を有していてもよいベンゾイ
ル基としては、前記R1の置換基を有していてもよいベ
ンゾイル基と同様の基が挙げられる。
【0050】また、低級アルキルオキシカルボニル基と
しては、前記R1の低級アルキルオキシカルボニル基と
同様の基が挙げられる。
【0051】酸ハロゲン化物としては、例えば塩化アセ
チル、塩化イソブチリル、塩化ベンゾイル、塩化−p−
トルオイル等が挙げられ、酸無水物としては、例えば無
水酢酸、無水イソ酪酸、無水安息香酸等が挙げられる。
【0052】塩基としては、例えばピリジン、トリエチ
ルアミン、ピペリジン等の有機アミン類、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、酢
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げ
られる。
【0053】本工程で使用される溶媒としては、反応に
悪影響を及ぼさない溶媒であれば特に限定されないが、
例えばジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、塩化メチレ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メ
チル、酢酸エチル等の酢酸エステル類、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のアルキルケトン類、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ル等の非プロトン性極性溶媒類が例示でき、これらを単
独で又は水と混合して使用してもよい。
【0054】また、反応を促進させる目的で、4−ジメ
チルアミノピリジン等の有機アミン類を触媒として一般
式(4−1)で表される化合物に対し、0.001〜1
当量加えてもよい。
【0055】反応の割合は、一般式(4−1)で表され
る化合物に対し、酸ハロゲン化物又は酸無水物を1〜2
0当量、好ましくは3〜5当量使用するのがよい。
【0056】反応温度は−20〜200℃、好ましくは
0〜100℃である。反応時間は通常0.1〜50時間
であり、好ましくは30分〜30時間で反応は有利に進
行する。
【0057】本発明により得られた化合物は通常公知の
分離精製手段、具体的には、再結晶、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー等により単離精製することができ
る。
【0058】上記の方法で得られた本発明の一般式(4
−2)で表されるD−ペントフラノース誘導体は、以下
の工程に示すようにシリル化核酸塩基(12)をルイス
酸の存在下に反応させ、結晶性のよい中間体を経由し、
更に、塩基の存在下、脱保護反応を行なうことにより、
医薬として有用な3'−C−置換リボヌクレオシド類
(6)に誘導される。
【0059】反応工程式2
【0060】
【化8】
【0061】(式中、R2、Z及びBは前記に同じ。U
はシリル保護基を示す。)
【0062】(F工程)上記反応工程式2において、F
工程は、本発明の一般式(4−2)で表されるD−ペン
トフラノース誘導体と一般式(12)で表されるシリル
化核酸塩基を非プロトン性溶媒中、ルイス酸の存在下に
反応させ、一般式(13)で表される化合物を得る工程
である。
【0063】尚、上記一般式(12)で表されるシリル
化核酸塩基は、公知の化合物であり、例えば、Che
m.Ber.,114,1234(1981)に記載の
Vorbruggennらの方法によって得ることがで
きる。
【0064】BUで表されるシリル化核酸塩基(12)
において、Bで表される核酸塩基としては、例えば、シ
トシン、チミン、ウラシル等のピリミジン塩基、アデニ
ン、グアニン等のプリン塩基が挙げられ、Uで表される
シリル保護基としては、例えば、トリメチルシリル基、
tert−ブチルジメチルシリル基、メチルジイソプロ
ピルシリル基、トリイソプロピルシリル基等が挙げられ
る。
【0065】ルイス酸としては、例えば、四塩化スズ、
トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、三
塩化アルミニウム、四塩化チタン等が挙げられる。
【0066】本工程で使用される溶媒としては、反応に
悪影響を及ぼさない溶媒であれば特に限定されず、例え
ばジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類、塩化メチレン、ク
ロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のアルキルケトン類、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ル等の非プロトン性極性溶媒類等が例示できる。
【0067】反応の割合は、一般式(4−2)で表され
る化合物に対し、一般式(12)の化合物を1〜10当
量、好ましくは1〜5当量、ルイス酸を1〜12当量、
好ましくは1〜7当量使用するのがよい。反応温度は0
〜120℃、好ましくは10〜90℃である。反応時間
は通常0.1〜150時間であり、好ましくは0.5〜
80時間で反応は有利に進行する。
【0068】本工程によって得られた式(13)で表さ
れる化合物は単離あるいは単離することなく、G工程に
用いられる。 (G工程)
【0069】G工程は、一般式(13)で表される化合
物を適当な溶媒中、塩基存在下、脱保護反応を行なうこ
とにより、一般式(6)で表される化合物を得る工程で
ある。
【0070】塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド等のナトリウムア
ルコラート、トリエチルアミン、アンモニア等のアンモ
ニウム誘導体が挙げられる。
【0071】本工程で使用される溶媒としては、反応に
悪影響を及ぼさない溶媒であれば特に限定されないが、
例えばエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、塩化メチレン、クロロ
ホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸
エチル等の酢酸エステル類、アセトン、メチルエチルケ
トン等のアルキルケトン類、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プ
ロトン性極性溶媒類、メタノール、エタノール等の低級
アルコール類、水等が例示でき、これらを単独で又は混
合して使用してもよい。
【0072】反応の割合は一般式(13)で表される化
合物に対し、塩基性化合物を0.001〜100モル量
使用するのがよい。反応温度は0〜100℃、好ましく
は0〜70℃で行なわれ、反応時間は通常5分〜100
時間であり、好ましくは15分〜60時間で反応は有利
に進行する。
【0073】
【実施例】本発明化合物の製造法を実施例として挙げ、
次に3'−C−トリメチルシリルエチニルヌクレオシド
類及び3'−C−エチニルヌクレオシド類の製造例を参
考例として挙げる。
【0074】実施例1 5−O−(4−クロロベンゾイル)−1,2−O−イソ
プロピリデン−α−D−キシロフラノースの製造:ジク
ロロメタン1.5Lに1,2−O−イソプロピリデン−
α−D−キシロフラノース154g(810mmol)及び
トリエチルアミン339ml(2.43mol)を溶解し、
0℃に冷却した。4−クロロベンゾイルクロライド11
3ml(891mmol)を滴下し、氷冷下2時間攪拌した。
反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水500mlを加え分液
した。ジクロロメタン層を2回水洗した後、飽和食塩水
で洗浄した。ジクロロメタン層を硫酸マグネシウムで乾
燥した後、減圧下溶媒留去した。残渣を、n−ヘキサン
−クロロホルム(10:1)1.6Lより結晶化させ、
標記化合物196g(74%)を淡黄色粉末として得
た。
【0075】mp:101〜102℃ FAB-MS:NaI添加、351(M+Na)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:7.99(2H,d,J=8.8Hz), 7.44(2H,d,J=
8.8Hz),5.96(1H,d,J=3.7Hz), 4.79(1H,dd,J=9.3Hz,13.1
Hz), 4.60(1H,d,J=3.7Hz),4.37-4.41(2H,m), 4.18(1H,b
rs), 3.05(1H,d,J=3.9Hz,exchanged with D2O),1.51(3
H,s),1.33(3H,s)
【0076】実施例2 5−O−(4−クロロベンゾイル)−1,2−O−イソ
プロピリデン−α−D−エリスロ−ペントフラノース−
3−ウロースの製造:ジクロロメタン990mlに実施例
1で得た5−O−(4−クロロベンゾイル)−1,2−
O−イソプロピリデン−α−D−キシロフラノース19
5g(593mmol)及び、2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジノオキシ937mg(5.93mmol)を溶解
し、氷冷した。この溶液に次亜塩素酸ナトリウム水溶液
(8.5〜13.5%活性塩素)336ml、炭酸水素ナトリウ
ム112g及び水1.9Lの混合溶液を一度に加え、氷
冷下、30分攪拌した。反応液に2−プロパノール1
9.5mlを加え、10分攪拌した後、分液した。ジクロ
ロメタン層を2回水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過後、溶媒を留去し、n−ヘキサン−クロロホ
ルム(10:1)1.6Lより結晶化させた。析出した
結晶を瀘取し、標記化合物171g(88%)を白色粉
末状物質として得た。
【0077】mp:111〜112℃ FAB-MS:327(M+H)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:7.89(2H,d,J=8.5Hz), 7.42(2H,d,J=
8.5Hz),6.12(1H,d,J=4.4Hz), 4.68-4.73(2H,m), 4.46(1
H,dd,J=5.1Hz,13.1Hz),4.41(1H,d,J=4.4Hz), 1.52(3H,
s), 1.44(3H,s)
【0078】実施例3 5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−(2−ト
リメチルシリルエチニル)−1,2−O−イソプロピリ
デン−α−D−リボフラノースの製造:アルゴン雰囲気
下、テトラヒドロフラン120mlにトリメチルシリルア
セチレン8.8ml(62.3mmol)を溶解し、0℃で攪
拌した。この溶液に0.93Mエチルマグネシウムブロ
マイドのテトラヒドロフラン溶液65.8ml(61.2
mmol)を7分かけて滴下した。氷冷下、1時間攪拌した
後、テトラヒドロフラン60mlに溶解した5−O−(4
−クロロベンゾイル)−1,2−O−イソプロピリデン
−α−D−エリスロ−ペントフラノース−3−ウロース
10.0g(30.6mmol)を滴下し、さらに3時間攪
拌した。反応液に1N塩化アンモニウム水溶液120ml
を加えた後、室温に戻した。分液した後、テトラヒドロ
フラン層を飽和塩化ナトリウム水溶液(200ml×2)
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒
を留去し、残渣をメタノール−水(1:1)120mlで
結晶化した。得られた黄色の粗製標記化合物を減圧下乾
燥した後、n−ヘキサン200mlに懸濁し、室温下1時
間攪拌した。結晶を瀘取し、標記化合物6.94g(5
3%)を白色粉末として得た。
【0079】mp:130〜132℃ EI-MS:425(M)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:8.02(2H,d,J=8.5Hz), 7.41(2H,d,J=
8.5Hz),5.95(1H,d,J=3.9Hz), 4.74(1H,dd,J=3.6Hz,12.0
Hz), 4.17(1H,d,J=3.9Hz),4.53(1H,dd,J=7.8Hz,12.0H
z), 4.17(1H,dd,J=3.6Hz,7.8Hz),2.93(1H,s,exchanged
with D2O), 1.60(3H,s), 1.39(3H,s), 0.19(9H,s)
【0080】実施例4 5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エチニル
−1,2−O−イソプロピリデン−α−D−リボフラノ
ースの製造:アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフラン2
6mlに実施例2で得た5−O−(4−クロロベンゾイ
ル)−1,2−O−イソプロピリデン−α−D−エリス
ロ−ペントフラノース−3−ウロース6.52g(2
0.0mmol)を溶解し、0℃で攪拌した。この溶液に
0.5Mエチニルマグネシウムブロマイドのテトラヒド
ロフラン溶液50.0ml(25.0mmol)を滴下した。
氷冷下、40分攪拌した後、反応液に15%塩化アンモ
ニウム水溶液16mlを加え、室温に戻した。分液した
後、テトラヒドロフラン層を25%塩化ナトリウム水溶
液(16ml×1)で洗浄し、溶媒を留去した。残渣をイ
ソプロパノール15mlに溶解し、この溶液を水15mlに
滴下し、結晶化させた。析出した結晶を瀘取し、標記化
合物6.28g(89%)を白色粉末として得た。
【0081】mp:136〜137℃ FAB-MS:KI添加、391(M+K)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:8.01(2H,d,J=8.6Hz), 7.41(2H,d,J=
8.6Hz),5.95(1H,d,J=3.6Hz), 4.55-4.76(3H,m), 4.15-
4.20(1H,m), 3.01(1H,brs),2.65(1H,s),1.61(3H,s), 1.
46(3H,s)
【0082】実施例5 5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−(2−ト
リメチルシリルエチニル)−D−リボフラノースの製
造:酢酸320ml、水80mlの混合液に実施例3で得た
5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−(2−ト
リメチルシリルエチニル)−1,2−O−イソプロピリ
デン−α−D−リボフラノース20.0g(47.1mm
ol)を懸濁し、100℃で13時間加熱還流した。得ら
れた溶液を冷却した後、溶媒を減圧下留去した。得られ
た残渣をメタノール150mlに溶解し、攪拌下、水18
0mlを加えた。析出した結晶を瀘取し、標記化合物1
2.0g(収率66.2%)を白色粉末として得た。
【0083】mp:130〜132℃ FAB-MS:385(M+H)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:7.98(2H,d,J=8.5Hz), 7.43(2H,d,J=
8.5Hz),5.47-5.51(1H,dd,J=4.4Hz,8.7Hz), 4.46-4.63(3
H,m),4.24(1H,dd,J=4.4Hz,6.8Hz), 3.58(1H,d,J=6.8H
z), 3.13(1H,s),3.07(1H,d,J=8.7Hz), 0.15(9H,s)
【0084】実施例6 5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エチニル
−D−リボフラノースの製造:酢酸480ml、水120
mlの混合液に実施例4で得た5−O−(4−クロロベン
ゾイル)−3−C−エチニル−1,2−O−イソプロピ
リデン−α−D−リボフラノース30.0g(85.0
mmol)を溶解し、4時間加熱還流した。反応液を冷却し
た後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣に水150
mlを加え、室温で3時間攪拌した。析出した結晶を瀘取
した。乾燥した粗結晶をイソプロピルエーテルに懸濁
し、30分攪拌した。結晶を濾取し、減圧下乾燥し、標
記化合物17.3g(収率65.1%)を白色粉末とし
て得た。
【0085】mp:116〜117.5℃ FAB-MS:KI添加、351(M+K)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:7.98(2H,d,J=8.8Hz), 7.43(2H,d,J=
8.8Hz),5.47-5.51(1H,m), 4.50-4.68(3H,m), 4.26(1H,
t,J=4.9Hz),3.69(1H,d,J=8.3Hz), 3.34(1H,s), 3.19(1
H,d,J=4.9Hz), 2.66(1H,s)
【0086】実施例7 1,2,3,5−O−テトラ−(4−クロロベンゾイ
ル)−3−C−(2−トリメチルシリルエチニル)−
α,β−D−リボフラノースの製造:ジクロロメタン2
80mlに実施例5で得た5−O−(4−クロロベンゾイ
ル)−3−C−(2−トリメチルシリルエチニル)−D
−リボフラノース22g(57.2mmol)及び、4−ジ
メチルアミノピリジン210mg(1.72mmol)を溶解
した。トリエチルアミン33.5ml(240mmol)を加
え、氷冷した後、4−クロロベンゾイルクロライド2
9.1ml(229mmol)を加え、室温に戻し、1時間攪
拌した。水220mlを加え、15分攪拌した後、分液し
た。ジクロロメタン層を水で2回、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で1回洗浄し、さらに水で1回洗浄した。ジ
クロロメタン層を硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過
後、減圧下溶媒を留去した。残渣にイソプロピルエーテ
ル100mlを加え、不溶物を瀘去した。瀘液を溶媒留去
した後、エタノール800mlに溶解した。このエタノー
ル溶液を室温下、攪拌しながら水(1.1L)中に加え
た。析出した粉末を瀘取し、減圧下乾燥し標記化合物3
9.9g(収率87%)を淡黄色粉末として得た。
【0087】mp:67〜69℃ FAB-MS:NaI添加、823(M+Na)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.75-8.07(8H,m),7.20-7.46(8H,
m),6.92(0.55H,d,J=4.4Hz),6.55(0.45H,s),6.26(0.45H,
s),6.11(0.55H,d,J=4.4Hz),4.73-5.09(3H,m),0.17(4.05
H,s),0.12(4.95H,s) αアノマー:βアノマー=55:45
【0088】実施例8 5−O−(4−クロロベンゾイル)−1,2,3−トリ
−O−イソブチリル−3−C−(2−トリメチルシリル
エチニル)−α,β−D−リボフラノースの製造:ジク
ロロメタン30mlに実施例5で得た5−O−(4−クロ
ロベンゾイル)−3−C−(2−トリメチルシリルエチ
ニル)−D−リボフラノース2.00g(5.20mmo
l)を溶解し、トリエチルアミン2.10g(20.8m
mol)を加えた。これに4−ジメチルアミノピリジン1
9mg(0.16mmol)を溶解したジクロロメタン溶液1
mlを加え、氷冷した後、イソブチリルクロライド2.1
7ml(20.8mmol)を加えて室温に戻し5時間攪拌し
た。反応液にメタノール30mlを加え、40分攪拌後、
ジクロロメタン30ml及び水50mlを加え、分液した。
水層を更にジクロロメタン30mlで抽出し、ジクロロメ
タン層を合わせて10%炭酸水素ナトリウム水で2回、
25%食塩水で1回洗浄した。ジクロロメタン層を硫酸
マグネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下溶媒留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロ
メタン)で精製し、標記化合物2.68g(収率87
%)を無色油状物質として得た。
【0089】FAB-MS:KI添加、633(M+K)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:8.01-8.05(2H,m),7.41-7.45(2H,m),
6.52(0.5H,d,J=4.6Hz), 6.10(0.5H,s), 5.75(0.5H,s),
5.71(0.5H,d,J=4.6Hz), 4.57-4.79(3H,m), 2.51-2.65(3
H,m),1.12-1.22(18H,m), 0.15(4.5H,s), 0.09(4.5H,s) αアノマー:βアノマー=5:5
【0090】実施例9 1,2,3−トリ−O−ベンゾイル−5−O−(4−ク
ロロベンゾイル)−3−C−(2−トリメチルシリルエ
チニル)−α,β−D−リボフラノースの製造:ジクロ
ロメタン30mlに実施例5で得た5−O−(4−クロロ
ベンゾイル)−3−C−(2−トリメチルシリルエチニ
ル)−D−リボフラノース2.00g(5.20mmol)
を溶解し、トリエチルアミン2.10g(20.8mmo
l)を加えた。これに4−ジメチルアミノピリジン20m
g(0.16mmol)を溶解したジクロロメタン溶液1ml
を加え、氷冷した後、ベンゾイルクロライド2.11ml
(18.2mmol)を加えて室温に戻し3時間攪拌した。
反応液に水25mlを加え、30分攪拌後、分液した。ジ
クロロメタン層を水で1回、飽和炭酸水素ナトリウム水
で1回、水で1回洗浄した。ジクロロメタン層を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下溶媒留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメ
タン)で精製した後、エタノール−水より粉末化し、標
記化合物2.81g(収率77.5%)を無色粉末とし
て得た。
【0091】mp:63〜66℃ FAB-MS:KI添加、735(M+K)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:8.11-7.30(19H,m), 6.93(0.6H,d,J
=4.6Hz),6.60(0.4H,s), 6.15(0.6H,d,J=4.6Hz), 6.12
(0.4H,s),5.27(0.6H,t,J=4.1Hz), 5.21(0.4H,dd,J=6.7H
z,5.1Hz), 4.70-4.92(2H,m),0.11(3.6H,s), 0.03(5.4H,
s) αアノマー:βアノマー=6:4
【0092】実施例10 5−O−(4−クロロベンゾイル)−1,2,3−トリ
−O−(4−トルオイル)−3−C−(2−トリメチル
シリルエチニル)−α,β−D−リボフラノースの製
造:ジクロロメタン30mlに実施例5で得た5−O−
(4−クロロベンゾイル)−3−C−(2−トリメチル
シリルエチニル)−D−リボフラノース1.00g
(2.60mmol)を溶解し、トリエチルアミン1.05
g(10.4mmol)を加えた。これに4−ジメチルアミ
ノピリジン10mg(0.08mmol)を加え、氷冷した
後、4−トルオイルクロライド1.20ml(9.10mm
ol)を加えて室温に戻し2時間攪拌した。反応液に水2
0mlを加え、40分攪拌後、ジクロロメタン30ml及び
水30mlを加え、分液した。ジクロロメタン層を水で1
回、10%炭酸水素ナトリウム水で1回、水で1回洗浄
した。ジクロロメタン層を硫酸マグネシウムで乾燥し、
濾過後、減圧下溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ジクロロメタン)で精製し、エタ
ノール−水より粉末化し、標記化合物1.46g(収率
76%)を無色粉末として得た。
【0093】mp:62.5〜66.0℃ FAB-MS:KI添加、777(M+K)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:8.10-7.12(16H,m),6.88(0.65H,d,J
=4.6Hz),6.54(0.35H,s), 6.09(0.65H,d,J=4.6Hz), 6.07
(0.35H,s),5.22(0.65H,t,J=4.3Hz), 5.16(0.35H,dd,J=
5.0Hz,6.7Hz), 4.68-4.90(2H,m),2.32-2.43(9H,m), 0.1
1(3.15H,s), 0.03(5.85H,s) αアノマー:βアノマー=65:35
【0094】実施例11 1,2,3−トリ−O−アセチル−5−O−(4−クロ
ロベンゾイル)−3−C−エチニル−α,β−D−リボ
フラノースの製造:ジクロロメタン15mlに実施例6で
得た5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エチ
ニル−D−リボフラノース1.00g(3.20mmol)
を懸濁し、トリエチルアミン1.30g(12.8mmo
l)を加えた。これに4−ジメチルアミノピリジン12m
g(0.098mmol)を溶解したジクロロメタン溶液1m
lを加え、氷冷した後、アセチルクロライド0.90ml
(12.8mmol)を加えて室温に戻し5時間攪拌した。
反応液にジクロロメタン20ml及び水10mlを加え、3
0分攪拌後、分液した。ジクロロメタン層を水、15%
塩化アンモニウム水、及び25%食塩水で洗浄した。ジ
クロロメタン層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、
減圧下溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:3)で精
製し、標記化合物1.23g(収率88%)を無色油状
物質として得た。
【0095】FAB-MS:KI添加、477(M+K)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:7.99-8.05(2H,m), 7.42-7.99(2H,m), 6.52(0.6H,d,J=4.6Hz), 6.14(0.4H,s), 5.81(0.4H,s),
5.74(0.6H,d,J=4.4Hz), 4.66-4.78(3H,m), 2.78(0.4H,
s),2.72(0.6H,s), 2.04-2.14(9H,m) αアノマー:βアノマー=6:4
【0096】実施例12 5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エチニル
−1,2,3−トリ−O−プロピオニル−α,β−D−
リボフラノースの製造:ジクロロメタン12mlに実施例
6で得た5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−
エチニル−D−リボフラノース1.00g(3.20mm
ol)、4−ジメチルアミノピリジン12mg(0.10mm
ol)、トリエチルアミン1.56ml(11.2mmol)を
加えた。氷冷した後、プロピオニルクロライド0.97
ml(11.2mmol)を加え、室温に戻し40分攪拌し
た。反応液にメタノール0.3mlを加え、10分間攪拌
した後、減圧下溶媒留去した。残渣に酢酸エチル40ml
及び水40mlを加え分液した。酢酸エチル層を飽和炭酸
水素ナトリウム水で1回、水で2回洗浄した。酢酸エチ
ル層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下溶媒
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)で精製し、標記
化合物1.0g(収率64%)を淡黄色油状物質として
得た。
【0097】FAB-MS:KI添加、519(M+K)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.97-8.02(2H,m), 7.61-7.66(2H,
m), 6.45(0.7H,d,J=4.4Hz), 6.09(0.3H,s), 5.61(0.7H,d,J=
4.4Hz),5.58(0.3H,s), 4.55-4.70(3H,m), 4.07(0.3H,
s), 3.99(0.7H,s),2.32-2.45(6H,m), 1.00-1.07(9H,m) αアノマー:βアノマー=7:3
【0098】実施例13 5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エチニル
−1,2,3−トリ−O−イソブチリル−α,β−D−
リボフラノースの製造:ジクロロメタン12mlに実施例
6で得た5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−
エチニル−D−リボフラノース1.0g(3.20mmo
l)、4−ジメチルアミノピリジン12mg(0.10mmo
l)、トリエチルアミン1.56ml(11.2mmol)を
加えた。氷冷した後、イソブチリルクロライド1.17
ml(11.2mmol)を加え、室温に戻し40分攪拌し
た。反応液にメタノール0.3mlを加え、10分間攪拌
した後、減圧下溶媒留去した。残渣に酢酸エチル40ml
及び水40mlを加え、分液した。酢酸エチル層を飽和炭
酸水素ナトリウム水で1回、水で2回洗浄した。酢酸エ
チル層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下溶
媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)で精製し、標
記化合物1.37g(収率82%)を無色油状物質とし
て得た。
【0099】FAB-MS:KI添加、561(M+K)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:8.06-7.99(2H,m), 7.41-7.45(2H,m),
6.54(0.7H,d,J=4.6Hz), 6.12(0.3H,d,J=1.2Hz), 5.78
(0.3H,d,J=1.2Hz),5.71(0.7H,d,J=4.6Hz), 4.60-4.80(3
H,m), 2.77(0.3H,s), 2.69(0.7H,s),2.53-2.64(3H,m),
1.17-1.23(18H,m) αアノマー:βアノマー=7:3
【0100】実施例14 1,2,3−トリ−O−ベンゾイル−5−O−(4−ク
ロロベンゾイル)−3−C−エチニル−α,β−D−リ
ボフラノースの製造:ジクロロメタン12mlに実施例6
で得た5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エ
チニル−D−リボフラノース1.0g(3.20mmo
l)、4−ジメチルアミノピリジン12mg(0.10mmo
l)、トリエチルアミン1.56ml(11.2mmol)を
加えた。氷冷した後、ベンゾイルクロライド1.30ml
(11.2mmol)を加え、室温に戻し40分攪拌した。
反応液にメタノール0.3mlを加え、10分間攪拌した
後、減圧下溶媒留去した。残渣に酢酸エチル40ml及び
水40mlを加え、分液した。酢酸エチル層を飽和炭酸水
素ナトリウム水で1回、水で2回洗浄した。酢酸エチル
層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下溶媒留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)で精製し、1.
77gの無色油状物を得た。これをエタノール20mlに
加熱して溶解した。このエタノール溶液を室温下、攪拌
しながら水40ml中に加え、析出した粉末を濾取した。
減圧下乾燥し、標記化合物1.63g(収率82%)を
白色粉末として得た。
【0101】mp:66〜68℃ FAB-MS:KI添加、663(M+K)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.27-8.08(19H,m), 6.91(0.7H,d,J
=4.6Hz),6.61(0.3H,s), 6.13(0.3H,s), 6.12(0.7H,d,J=
4.6Hz), 5.16-5.27(1H,m),4.70-4.95(2H,m), 4.40(0.3
H,s), 4.11(0.7H,s) αアノマー:βアノマー=7:3
【0102】実施例15 1,2,3,5−テトラ−O−(4−クロロベンゾイ
ル)−3−C−エチニル−α,β−D−リボフラノース
の製造:ジクロロメタン12mlに実施例6で得た5−O
−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エチニル−D−
リボフラノース1.0g(3.20mmol)、4−ジメチ
ルアミノピリジン12mg(0.10mmol)、トリエチル
アミン2.0ml(12.8mmol)を加えた。氷冷した
後、4−クロロベンゾイルクロライド1.59ml(1
2.8mmol)を加え、室温に戻し90分攪拌した。反応
液に水15mlを加え、30分間攪拌した後、分液した。
ジクロロメタン層を水で1回、飽和炭酸水素ナトリウム
水で1回、水で1回洗浄した。ジクロロメタン層を硫酸
マグネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下溶媒留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロ
メタン)で精製した。溶媒を留去し、標記化合物1.8
0g(収率77%)を無色粉末として得た。
【0103】mp:73〜78℃ FAB-MS:KI添加、767(M+K)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.41-8.02(16H,m), 6.88(0.7H,d,J
=4.4Hz),6.61(0.3H,s), 6.12(1H,m), 5.30(0.7H,dd,J=
3.7Hz,5.6Hz),5.20(0.3H,dd,J=4.2Hz,6.8Hz), 4.7-4.9
(2H,m), 4.38(0.3H,s), 4.13(0.7H,s) αアノマー:βアノマー=7:3
【0104】実施例16 5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エチニル
−1,2,3−トリ−O−(4−トルオイル)−α,β
−D−リボフラノースの製造:ジクロロメタン15mlに
実施例6で得た5−O−(4−クロロベンゾイル)−3
−C−エチニル−D−リボフラノース1.00g(3.
20mmol)を懸濁し、トリエチルアミン1.30g(1
2.8mmol)を加えた。これに4−ジメチルアミノピリ
ジン12mg(0.10mmol)を溶解したジクロロメタン
溶液1mlを加え、氷冷した後、4−トルオイルクロライ
ド1.7ml(12.8mmol)を加えて室温に戻し3.5
時間攪拌した。反応液に水30mlを加え、30分攪拌
後、ジクロロメタン20ml及び水30mlを加え、分液し
た。ジクロロメタン層を15%塩化アンモニウム水、及
び25%食塩水で洗浄した。ジクロロメタン層を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下溶媒留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメ
タン)で精製し、標記化合物1.04g(収率50%)
を無色油状物として得た。
【0105】FAB-MS:KI添加、705(M+K)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:7.00-8.08(16H,m), 6.94(0.7H,d,J=
4.3Hz),6.61(0.3H,s), 6.32(0.3H,s), 6.10(0.7H,d,J=
4.3Hz), 4.76-5.06(3H,m),2.94(0.3H,s), 2.79(0.7H,
s), 2.35-2.45(9H,m) αアノマー:βアノマー=7:3
【0106】実施例17 5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エチニル
−1,2,3−トリ−O−(4−ニトロベンゾイル)−
α,β−D−リボフラノースの製造:ジクロロメタン1
5mlに実施例6で得た5−O−(4−クロロベンゾイ
ル)−3−C−エチニル−D−リボフラノース1.00
g(3.20mmol)を懸濁し、トリエチルアミン2.4
0ml(17.2mmol)を加えた。これに4−ジメチルア
ミノピリジン12mg(0.10mmol)を加え、氷冷し
た。4−ニトロベンゾイルクロライド2.38g(1
2.8mmol)を加えて室温に戻し2時間攪拌した。反応
液に水15mlを加え、30分攪拌後、ジクロロメタン2
0ml及び水30mlを加え、分液した。ジクロロメタン層
を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水で洗浄し
た。硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、減圧下溶
媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ジクロロメタン)で精製し、標記化合物1.38g
(収率84%)を淡黄色粉末として得た。
【0107】mp:97〜103℃ FAB-MS:KI添加、798(M+K)+ 1H-NMR(DMSO-d6)δ:
7.52-8.41(16H,m), 6.93(0.7H,d,J=4.5Hz),6.77(0.3H,
s), 6.25(0.7H,d,J=4.5Hz), 6.24(0.3H,s), 5.29-5.45
(1H,m),4.77-4.99(2H,m), 4.53(0.3H,s), 4.18(0.7H,s) αアノマー:βアノマー=7:3
【0108】実施例18 5−O−(4−クロロベンゾイル)−1,2,3−トリ
−O−エトキシカルボニル−3−C−エチニル−α,β
−D−リボフラノースの製造:ジクロロメタン12mlに
実施例6で得た5−O−(4−クロロベンゾイル)−3
−C−エチニル−D−リボフラノース1.0g(3.2
0mmol)を懸濁し、4−ジメチルアミノピリジン12mg
(0.098mmol)及びトリエチルアミン1.56ml
(11.2mmol)を加え、氷冷した。クロロ炭酸エチル
1.07ml(11.2mmol)を加え、室温に戻し、1時
間攪拌した。反応液を減圧下溶媒留去し、残渣に酢酸エ
チル40ml及び水40mlを加え、分液した。酢酸エチル
層を飽和炭酸水素ナトリウム水で1回、洗浄した。硫酸
マグネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下溶媒留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:3)で精製し、標記化合物1.
42g(収率84.0%)を無色油状物質として得た。
【0109】FAB-MS:KI添加、567(M+K)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:8.03(1.1H,d,J=8.8Hz), 8.00(0.9H,
d,J=8.8Hz),7.43(1.1H,d,J=8.8Hz), 7.42(0.9H,d,J=8.8
Hz), 6.46(0.45H,d,J=4.4Hz),6.15(0.55H,d,J=1.5Hz),
5.70(0.55H,d,J=1.5Hz), 5.61(0.45H,d,J=4.4Hz),4.63-
4.86(3H,m), 4.21-4.31(6H,m), 2.84(0.55H,s), 2.77
(0.45H,s),1.30-1.35(9H,m) αアノマー:βアノマー=45:55
【0110】参考例1
【0111】1−[2,3,5−O−トリ−(4−クロ
ロベンゾイル)−3−C−(2−トリメチルシリルエチ
ニル)−β−D−リボフラノシル]ウラシルの製造:ウ
ラシル506mg(4.5mmol)、硫酸アンモニウム16
mg(0.12mmol)、及びヘキサメチルジシラザン4.
5mlを窒素雰囲気下、ウラシルが溶解し、均一溶液にな
るまで1時間還流した。反応液を室温まで放冷した後、
減圧下溶媒を留去し、トルエンで2回共沸した。得られ
た油状の2、4−ビス−トリメチルシリルウラシルに実
施例5で得た5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−
C−(2−トリメチルシリルエチニル)−D−リボフラ
ノース900mg(1.12mmol)のアセトニトリル溶液
(9ml)を加え、0℃でトリメチルシリルトリフルオロ
メチルメタンスルホネート1.32ml(6.62mmol)
を加え室温で69時間攪拌した。反応液を冷却下飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液20mlに注いだ。この反応混合
物を減圧下濃縮乾固した後、酢酸エチル40mlを加え、
不溶物を濾去した。濾液を40mlの水で3回水洗した
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去し、
得られた残渣を濃縮しイソプロピルエーテルより結晶化
させた。析出した結晶を瀘取し、標記化合物601mg
(収率71%)を得た。
【0112】mp:107〜109℃ FAB-MS:KI添加、721(M+K)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:11.57(1H,s), 8.05(2H,d,J=8.3H
z),7.95(2H,d,J=8.5Hz), 7.92(2H,d,J=8.5Hz), 7.84(1
H,d,J=8.1Hz),7.54-7.65(6H,m), 6.25(1H,d,J=4.2Hz),
5.99(1H,d,J=4.2Hz),5.78(1H,d,J=8.1Hz), 5.07-5.10(1
H,m), 4.92(1H,dd,J=4.0Hz,6.0Hz),4.87(1H,dd,J=6.0H
z,12.2Hz), 0.12(9H,s)
【0113】参考例2 1−(3−C−エチニル−β−D−リボフラノシル)ウ
ラシルの製造:メタノール1.3mlに参考例1で得た1
−[2,3,5−O−トリ−(4−クロロベンゾイル)
−3−C−(2−トリメチルシリルエチニル)−β−D
−リボフラノシル]ウラシル100mg(0.13mmol)
を溶解した。室温下、攪拌しながらトリエチルアミン
0.65ml(4.66mmol)を加え、50℃にて48時
間攪拌した。酢酸0.01mlを加えた後、反応液を留去
した。残渣をメタノール0.2mlに溶解し、クロロホル
ム4.0mlを加え結晶化させた。析出した結晶を瀘取
し、標記化合物30mg(収率85%)を白色粉末として
得た。
【0114】mp:226〜228℃ FAB-MS(negative):267(M-H)- 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:11.35(1H,brs), 7.99(1H,d,J=8.2H
z),5.93(1H,d,J=8.2Hz), 5.86(1H,d,J=6.7Hz,), 5.83(1
H,d,J=7.3Hz),5.69(1H,d,J=8.2Hz), 5.13(1H,t,J=4.5H
z), 4.18(1H,dd,J=7.3Hz,6.7Hz),3.90-3.88(1H,m), 3.7
4-3.60(2H,m), 3.55(1H,s)
【0115】参考例3 1−[2,3,5−O−トリ−(4−クロロベンゾイ
ル)−3−C−(2−トリメチルシリルエチニル)−β
−D−リボフラノシル]シトシンの製造:シトシン67
0mg(6.0mmol)、硫酸アンモニウム21mg(0.1
6mmol)、及びヘキサメチルジシラザン6.0mlを窒素
雰囲気下、シトシンが溶解し、均一溶液になるまで1時
間還流した。反応液を室温まで放冷した後、減圧下溶媒
を留去し、トルエンで2回共沸した。得られた固体の
2、4−ビス−トリメチルシリルシトシンに実施例5で
得た5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−(2
−トリメチルシリルエチニル)−D−リボフラノース
1.20g(1.5mmol)を無水アセトニトリル12ml
に溶解した溶液を加え、均一溶液になるまで室温で攪拌
した。0℃に冷却し、塩化第二スズ12ml(7.5mmo
l)を加え、室温で40時間攪拌した。得られた反応液
を氷冷下飽和炭酸水素ナトリウム水溶液32ml中に加え
た。この反応混合物を減圧下濃縮乾固した。残渣に酢酸
エチルを加え、不溶物を濾去した。濾液を水で3回洗浄
した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。
残渣をイソプロピルエーテル20mlより結晶化させた。
析出した結晶を瀘取し、標記化合物460mg(収率41
%)を得た。
【0116】mp:131〜133℃ FAB-MS:754(M+H)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:8.05(2H,d,J=8.5Hz), 7.88-7.95(4
H,m),7.79(1H,d,J=7.6Hz), 7.63(2H,d,J=8.3Hz), 7.58
(2H,d,J=8.3Hz),7.53(2H,d,J=8.3Hz), 7.39-7.42(2H,b
r), 6.27(1H,d,J=3.9Hz),5.93(1H,d,J=3.9Hz), 5.84(1
H,d,J=7.6Hz), 5.04-5.06(1H,m),4.91(1H,dd,J=4.1Hz,1
2.0Hz), 4.77-4.81(1H,m), 0.11(9H,s)
【0117】参考例4 1−(3−C−エチニル−β−D−リボフラノシル)シ
トシンの製造:メタノール1.3mlに参考例3で得た1
−[2,3,5−O−トリ−(4−クロロベンゾイル)
−3−C−(2−トリメチルシリルエチニル)−β−D
−リボフラノシル]シトシン95mgを溶解した。室温
下、攪拌しながらトリエチルアミン0.65ml(4.6
5mmol)を加え、50℃にて30時間攪拌した。反応液
を留去した後、残渣をメタノール0.2mlに溶解し、ク
ロロホルム4.0mlを加え結晶化させた。析出した結晶
を瀘取し、標記化合物29.7mg(収率88%)を白色
粉末として得た。
【0118】mp:233〜235℃ FAB-MS(negative):266(M-H)- 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.81(1H,d,J=7.6Hz), 7.21(1H,br
s), 7.17(brs,1H),5.83(1H,d,J=6.6Hz), 5.73-5.79(3H,
m), 5.02(1H,t,J=4.9Hz),4.11(1H,t,J=6.6Hz), 3.85-3.
87(1H,m), 3.65-3.69(2H,m), 3.51(1H,s)
【0119】参考例5 1−[5−O−(4−クロロベンゾイル)−2,3−ジ
−O−イソブチリル−3−C−(2−トリメチルシリル
エチニル)−β−D−リボフラノシル]ウラシルの製
造:実施例8で得た5−O−(4−クロロベンゾイル)
−1,2,3−トリ−O−イソブチリル−3−C−(2
−トリメチルシリルエチニル)−α,β−D−リボフラ
ノース298mg(0.50mmol)をアセトニトリル0.
94mlに溶解した。これに2,4−ビス−トリメチルシ
リルウラシル256mg(1.0mmol)を溶解したアセト
ニトリル溶液1.06mlを窒素雰囲気下加えた。氷冷し
た後、塩化第二スズ177μl(1.50mmol)を加
え、30℃で20時間攪拌した。反応液を6%炭酸水素
ナトリウム水溶液10mlに滴下し、溶媒留去した。残渣
にクロロホルム50mlを加え、抽出した。クロロホルム
層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で1回、飽和食塩水
で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、
減圧下溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)で精
製し、得られた油状物質をイソプロピルエーテルに溶解
した。n−ヘプタンを加え、析出した結晶を濾取した。
減圧下乾燥し、標記化合物228mg(収率73.7%)
を白色粉末として得た。
【0120】mp:160〜161℃ FAB-MS:619(M+H)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:11.51(1H,s), 8.02(2H,d,J=8.5H
z),7.75(1H,d,J=8.3Hz), 7.63(2H,d,J=8.5Hz), 6.01(1
H,d,J=5.4Hz),5.72(1H,d,J=8.3Hz), 5.63(1H,d,J=5.4H
z), 4.64-4.76(3H,m),2.60-2.68(2H,m), 1.08-1.13(12
H,m), 0.06(9H,m)
【0121】参考例6 1−[5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−
(2−トリメチルシリルエチニル)−2,3−ジ−O−
(4−トルオイル)−β−D−リボフラノシル]ウラシ
ルの製造:実施例10で得た5−O−(4−クロロベン
ゾイル)−1,2,3−トリ−O−(4−トルオイル)
−3−C−(2−トリメチルシリルエチニル)−α,β
−D−リボフラノース370mg(0.50mmol)をアセ
トニトリル0.45mlに溶解した。これに2,4−ビス
−トリメチルシリルウラシル257mg(1.00mmol)
を溶解したアセトニトリル溶液1.55mlを窒素雰囲気
下加えた。氷冷した後、塩化第二スズ177μl(1.
5mmol)を加え、30℃で20時間攪拌した。反応液を
6%炭酸水素ナトリウム水溶液10mlに滴下し、溶媒留
去した。残渣をクロロホルム30mlで抽出した。クロロ
ホルム層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下
溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:酢酸エチル=15:1)で精製し
た。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、n−ヘプタン
を加え析出した結晶を濾取した。減圧下乾燥し、標記化
合物317mg(収率88.6%)を白色粉末として得
た。
【0122】mp:105〜107℃ FAB-MS:KI添加、714(M+K)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:11.55(1H,s), 8.05(2H,d,J=8.3H
z), 7.78-7.86(5H,m),7.62(2H,d,J=8.5Hz), 7.33(2H,d,
J=8.1Hz), 7.25(2H,d,J=8.1Hz),6.21(1H,d,J=4.4Hz),
5.94(1H,d,J=4.4Hz), 5.77(1H,d,J=8.1Hz),4.75-5.03(3
H,m), 2.39(3H,s), 2.33(3H,s), 0.10(9H,s)
【0123】参考例7 1−[2,3−ジ−O−アセチル−5−O−(4−クロ
ロベンゾイル)−3−C−エチニル−β−D−リボフラ
ノシル]ウラシルの製造:実施例11で得た1,2,3
−トリ−O−アセチル−5−O−(4−クロロベンゾイ
ル)−3−C−エチニル−α,β−D−リボフラノース
439mg(1.0mmol)をアセトニトリル4.65mlに
溶解した。これに2,4−ビス−トリメチルシリルウラ
シル513mg(2.0mmol)を溶解したアセトニトリル
溶液3.35mlを窒素雰囲気下加えた。氷冷した後、塩
化第二スズ118μl(1.0mmol)を加え、30℃で
20時間攪拌した。反応液を0.10M炭酸水素ナトリ
ウム水25mlに滴下し、酢酸エチル30mlで3回抽出し
た。酢酸エチル層を合わせて減圧下溶媒留去し、残渣に
0.10M炭酸水素ナトリウム水25mlを加え、酢酸エ
チル30mlで抽出した。酢酸エチル層を硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濾過後、減圧下溶媒留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メ
タノール=97:3)で精製した。これをイソプロピル
エーテルで結晶化して濾取し、標記化合物50mg(収率
10%)を白色粉末として得た。
【0124】mp:218〜219℃ FAB-MS:491(M+H)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:11.50(1H,s), 7.99(2H,d,J=6.6H
z),7.75(1H,d,J=8.3Hz), 7.63(2H,d,J=6.6Hz), 6.03(1
H,d,J=5.8Hz),5.73(1H,d,J=8.3Hz), 5.62(1H,d,J=5.8H
z), 4.65-4.78(3H,m), 4.07(1H,s),2.15(3H,s), 2.10(3
H,s)
【0125】参考例8
【0126】1−[5−O−(4−クロロベンゾイル)
−3−C−エチニル−2,3−ジ−O−プロピオニル−
β−D−リボフラノシル]ウラシルの製造:実施例12
で得た5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エ
チニル−1,2,3−トリ−O−プロピオニル−α,β
−D−リボフラノース393mg(0.80mmol)をアセ
トニトリル3.72mlに溶解した。これに2,4−ビス
−トリメチルシリルウラシル410mg(1.60mmol)
を溶解したアセトニトリル溶液2.68mlを窒素雰囲気
下加えた。氷冷した後、塩化第二スズ94μl(0.8
0mmol)を加え、30℃で20時間攪拌した。反応液を
0.19M炭酸水素ナトリウム水20mlに滴下し、酢酸
エチル30mlで3回抽出した。酢酸エチル層を合わせて
飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。濾過した後、減圧下溶媒留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n
−ヘキサン=1:1)で精製し、得られた粗結晶を酢酸
エチルに溶解してn−ヘプタンを加え、析出した結晶を
濾取した。減圧下乾燥し、標記化合物83mg(収率20
%)を白色粉末として得た。
【0127】mp:208〜210℃ FAB-MS:519(M+H)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:11.51(1H,s), 7.99(2H,d,J=8.5H
z),7.74(1H,d,J=8.1Hz), 7.64(2H,d,J=8.5Hz), 6.02(1
H,d,J=5.4Hz),5.74(1H,d,J=8.1Hz), 5.61(1H,d,J=5.4H
z), 4.66-4.78(3H,m), 4.07(1H,s),2.33-2.46(4H,m),
1.04(3H,t,J=7.6Hz), 1.03(3H,t,J=7.9Hz)
【0128】参考例9 1−[5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エ
チニル−2,3−ジ−O−イソブチリル−β−D−リボ
フラノシル]ウラシルの製造:
【0129】実施例13で得た5−O−(4−クロロベ
ンゾイル)−3−C−エチニル−1,2,3−トリ−O
−イソブチリル−α,β−D−リボフラノース523mg
(1.0mmol)をアセトニトリル4.65mlに溶解し
た。これに2,4−ビス−トリメチルシリルウラシル5
13mg(2.0mmol)を溶解したアセトニトリル溶液
3.35mlを窒素雰囲気下加えた。氷冷した後、塩化第
二スズ354μl(3.0mmol)を加え、30℃で20
時間攪拌した。反応液を0.71M炭酸水素ナトリウム
水20mlに滴下し、酢酸エチル30mlで3回抽出した。
酢酸エチル層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下溶媒留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメ
タン:メタノール=30:1)で精製し、得られた粗結
晶を酢酸エチルに溶解してn−ヘプタンを加え、析出し
た結晶を濾取した。減圧下乾燥し、標記化合物429mg
(収率78%)を白色粉末として得た。
【0130】mp:198〜199℃ FAB-MS:547(M+H)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:11.50(1H,s), 8.00(2H,d,J=8.8H
z), 7.75(1H,d,J=8.1Hz),7.64(2H,d,J=8.8Hz), 6.01(1
H,d,J=5.6Hz), 5.74(1H,d,J=8.1Hz),5.60(1H,d,J=5.6H
z), 4.66-4.80(3H,m), 4.06(1H,s), 2.55-2.69(2H,m),
1.08(12H,m)
【0131】参考例10 1−[2,3−ジ−O−ベンゾイル−5−O−(4−ク
ロロベンゾイル)−3−C−エチニル−β−D−リボフ
ラノシル]ウラシルの製造:実施例14で得た1,2,
3−トリ−O−ベンゾイル−5−O−(4−クロロベン
ゾイル)−3−C−エチニル−α,β−D−リボフラノ
ース625mg(1.0mmol)をアセトニトリル0.98
mlに溶解した。これに2,4−ビス−トリメチルシリル
ウラシル513mg(2.0mmol)を溶解したアセトニト
リル溶液3.02mlを窒素雰囲気下加えた。氷冷した
後、塩化第二スズ354μl(3.0mmol)を加え、3
0℃で20時間攪拌した。反応液を0.71M炭酸水素
ナトリウム水20mlに滴下し、酢酸エチル30mlで3回
抽出した。酢酸エチル層を合わせて飽和食塩水で洗浄
し、酢酸エチル層を硫酸マグネシウムで乾燥して濾過
後、減圧下溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)
で精製し、得られた粗結晶を酢酸エチルに溶解してn−
ヘプタンを加え、析出した結晶を濾取した。減圧下乾燥
し、標記化合物414mg(収率67%)を白色粉末とし
て得た。
【0132】mp:158〜160℃ FAB-MS:615(M+H)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:11.54(1H,s), 7.43-8.05(15H,m),
6.26(1H,d,J=4.9Hz),5.98(1H,d,J=4.9Hz), 5.80(1H,d,J
=8.3Hz), 4.79-5.07(3H,m), 4.21(1H,s)
【0133】参考例11 1−[5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エ
チニル−2,3−ジ−O−(4−トルオイル)−β−D
−リボフラノシル]ウラシルの製造:実施例16で得た
5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エチニル
−1,2,3−トリ−O−(4−トルオイル)−α,β
−D−リボフラノース667mg(1.0mmol)をアセト
ニトリル0.98mlに溶解した。これに2,4−ビス−
トリメチルシリルウラシル513mg(2.0mmol)を溶
解したアセトニトリル溶液3.02mlを窒素雰囲気下加
えた。氷冷した後、塩化第二スズ354μl(3.0mmo
l)を加え、30℃で20時間攪拌した。反応液を0.
48M炭酸水素ナトリウム水30mlに滴下し、酢酸エチ
ル30mlで2回、クロロホルム30mlで2回抽出した。
有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、
減圧下溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)で精
製し、標記化合物614mg(収率96%)を油状物とし
て得た。
【0134】mp:125〜127℃ FAB-MS:643(M+H)+ 1 H-NMR(CDCl3)δ:7.10-8.07(15H,m), 6.35(1H,d,J=5.
0), 5.77-5.96(2H,m),4.84-4.94(2H,m), 2.90(1H,s),
2.44(3H,s), 2.36(3H,s)
【0135】参考例12 1−[2,3,5−トリ−O−(4−クロロベンゾイ
ル)−3−C−エチニル−β−D−リボフラノシル]ウ
ラシルの製造:実施例15で得た1,2,3,5−テト
ラ−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エチニル
−α,β−D−リボフラノース728mg(1.0mmol)
をアセトニトリル0.98mlに溶解した。これに2,4
−ビス−トリメチルシリルウラシル513mg(2.0mm
ol)を溶解したアセトニトリル溶液3.02mlを窒素雰
囲気下加えた。氷冷した後、塩化第二スズ354μl
(3.0mmol)を加え、30℃で20時間攪拌した。反
応液を0.48M炭酸水素ナトリウム水30mlに滴下
し、酢酸エチル30mlで6回抽出した。酢酸エチル層を
合わせて硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下溶
媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)で精製した
後、イソプロピルエーテルより結晶化し、標記化合物4
25mg(収率62%)を結晶として得た。
【0136】mp:115〜117℃ FAB-MS:683(M+H)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:11.52(1H,brs), 7.83-8.04(7H,m),
7.56-7.66(6H,m),6.26(1H,d,J=5.1Hz), 6.00(1H,d,J=
5.1Hz), 5.79(1H,d,J=8.3Hz),5.07(1H,m), 4.93(1H,m),
4.82(1H,m), 4.21(1H,s) 参考例13
【0137】1−[5−O−(4−クロロベンゾイル)
−3−C−エチニル−2,3−ジ−O−(4−ニトロベ
ンゾイル)−β−D−リボフラノシル]ウラシルの製
造:実施例17で得た5−O−(4−クロロベンゾイ
ル)−3−C−エチニル−1,2,3−トリ−O−(4
−ニトロベンゾイル)−α,β−D−リボフラノース7
60mg(1.0mmol)をアセトニトリル0.98mlに溶
解した。これに2,4−ビス−トリメチルシリルウラシ
ル513mg(2.0mmol)を溶解したアセトニトリル溶
液3.02mlを窒素雰囲気下加えた。この混合物を氷冷
し、塩化第二スズ354μl(3.0mmol)を加え、3
0℃に加温して20時間攪拌した。反応液を0.48M
炭酸水素ナトリウム水30mlに滴下し、酢酸エチル−テ
トラヒドロフランの混合溶媒30mlで4回抽出した。有
機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、減
圧下溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精
製した。n−ヘプタン−酢酸エチルより結晶化し、標記
化合物84mg(収率12%)を淡黄色粉末として得た。
【0138】mp:226〜228℃ FAB-MS:705(M+H)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:11.53(1H,brs), 8.38-8.18(8H,m),
8.03(2H,dd,J=1.8Hz,6L7Hz), 7.88(1H,d,J=8.3Hz),7.63
(2H,dd,J=1.8Hz,6.7Hz), 6.33(1H,d,J=5.6Hz), 6.11(1
H,d,J=5.6Hz),5.79(1H,d,8.3Hz), 5.16(1H,dd,J=4.1Hz,
6.8Hz),4.95(1H,dd,J=4.1Hz,12.0Hz), 4.85(1H,dd,J=6.
8Hz,12.0Hz), 4.26(1H,s)
【0139】参考例14
【0140】1−[5−O−(4−クロロベンゾイル)
−2,3−ジ−O−エトキシカルボニル−3−C−エチ
ニル−β−D−リボフラノシル]ウラシルの製造:実施
例18で得た5−O−(4−クロロベンゾイル)−1,
2,3−トリ−O−エトキシカルボニル−3−C−エチ
ニル−α,β−D−リボフラノース265mg(0.50
mmol)をアセトニトリル0.94mlに溶解した。これに
2,4−ビス−トリメチルシリルウラシル256mg
(1.0mmol)を溶解したアセトニトリル溶液1.06
mlを窒素雰囲気下加えた。この混合物を氷冷し、塩化第
二スズ177μl(1.5mmol)を加えた後、30℃で
3時間攪拌した。反応液を6%炭酸水素ナトリウム水溶
液10mlに滴下し、溶媒留去した。残渣をクロロホルム
30mlで抽出した。クロロホルム層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下溶媒
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、得ら
れた油状物質にイソプロピルエーテルを加えた。析出し
た結晶を濾取し、標記化合物155mg(収率56.3
%)を白色粉末として得た。
【0141】mp:154〜156℃ FAB-MS:551(M+H)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:11.53(1H,s), 7.99(2H,d,J=8.5H
z), 7.77(1H,d,J=8.3Hz),7.63(2H,d,J=8.5Hz), 6.07(1
H,d,J=6.1Hz), 5.73(1H,d,J=8.3Hz),5.60(1H,d,J=6.1H
z), 4.65-4.82(3H,m), 4.15-4.24(3H,m), 1.25(3H,s),
1.21(3H,s)
【0142】参考例15 以上の参考例5〜14で得た各化合物から参考例2と同
様の方法により1−(3−C−エチニル−β−D−リボ
フラノシル)ウラシルを得た。
【0143】参考例16 1−[5−O−(4−クロロベンゾイル)−2,3−ジ
−O−イソブチリル−3−C−(2−トリメチルシリル
エチニル)−β−D−リボフラノシル]シトシンの製
造:実施例8で得た5−O−(4−クロロベンゾイル)
−1,2,3−トリ−O−イソブチリル−3−C−(2
−トリメチルシリルエチニル)−α,β−D−リボフラ
ノース595mg(1.00mmol)をアセトニトリル4ml
に溶解した。これに2,4−ビス−トリメチルシリルシ
トシン511mg(2.0mmol)を加えた。氷冷した後、
塩化第二スズ354μl(3.00mmol)を加え、30
℃で20時間攪拌した。反応液を6%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液20mlに滴下し、溶媒留去した。残渣にクロロ
ホルム50mlを加え、抽出した。クロロホルム層を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で1回、飽和食塩水で1回洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、減圧下溶
媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製し、
得られた油状物質をイソプロピルエーテル−n−ヘプタ
ンより結晶化させ、析出した結晶を濾取した。減圧下乾
燥し、標記化合物392mg(収率63.4%)を白色粉
末として得た。
【0144】mp:97〜99℃ FAB-MS:618(M+H)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:8.03(2H,d,J=8.4Hz), 7.68(1H,d,J
=7.6Hz),7.63(2H,d,J=8.4Hz), 7.35(1H,brs), 7.33(1H,
brs), 6.08(1H,d,J=5.0Hz),5.78(1H,d,J=7.6Hz), 5.61
(1H,d,J=5.0Hz), 4.64-4.76(3H,m),2.52-2.67(2H,m),
1.08-1.12(12H,m), 0.07(9H,s)
【0145】参考例17 1−[5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−
(2−トリメチルシリルエチニル)−2,3−ジ−O−
(4−トルオイル)−β−D−リボフラノシル]シトシ
ンの製造:実施例10で得た5−O−(4−クロロベン
ゾイル)−3−C−(2−トリメチルシリルエチニル)
−1,2,3−トリ−O−(4−トルオイル)−α,β
−D−リボフラノース370mg(0.50mmol)をアセ
トニトリル2mlに溶解した。これに2,4−ビス−トリ
メチルシリルシトシン255mg(1.00mmol)を加え
た。氷冷した後、塩化第二スズ177μl(1.5mmo
l)を加え、30℃で20時間攪拌した。反応液を6%
炭酸水素ナトリウム水溶液10mlに滴下し、溶媒留去し
た。残渣をクロロホルム30mlで抽出した。クロロホル
ム層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、減圧下溶媒
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製した。
得られた残渣をイソプロピルエーテル−n−ヘプタンよ
り結晶化させ、析出した結晶を濾取した。減圧下乾燥
し、標記化合物215mg(収率60.0%)を白色粉末
として得た。
【0146】mp:130〜132℃ FAB-MS:KI添加、752(M+K)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:8.04-8.07(2H,m), 7.78-7.83(5H,
m), 7.60-7.63(2H,m),7.41(1H,brs), 7.40(1H,brs), 7.
30(2H,d,J=8.1Hz), 7.24(2H,d,J=8.1Hz),6.26(1H,d,J=
3.9Hz), 5.91(1H,d,J=3.9Hz), 5.85(1H,d,J=7.6Hz),4.7
5-5.01(3H,m), 2.38(3H,s), 2.33(3H,s), 0.10(9H,s)
【0147】参考例18 1−[5−O−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エ
チニル−2,3−ジ−O−イソブチリル−β−D−リボ
フラノシル]シトシンの製造:実施例13で得た5−O
−(4−クロロベンゾイル)−3−C−エチニル−1,
2,3−トリ−O−イソブチリル−α,β−D−リボフ
ラノース523mg(1.0mmol)をアセトニトリル4ml
に溶解した。これに2,4−ビス−トリメチルシリルシ
トシン306mg(1.2mmol)を加えた。氷冷した後、
塩化第二スズ177μl(1.5mmol)を加え、30℃
で20時間攪拌した。反応液を0.71M炭酸水素ナト
リウム水20mlに滴下し、減圧下、溶媒を留去した。残
渣をクロロホルム30mlで3回抽出した。クロロホルム
層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。濾過後、減圧下溶媒留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=20:1)で精製し、得られた粗結晶をメチルイ
ソブチルケトンに溶解してn−ヘプタンを加え、析出し
た結晶を濾取した。減圧下乾燥し、標記化合物216mg
(収率54.2%)を白色粉末として得た。
【0148】mp:106〜108℃ FAB-MS:KI添加、584(M+K)+ 1 H-NMR(DMSO-d6)δ:8.02(2H,d,J=8.9Hz),7.66(1H,d,J=
7.6Hz),7.63(2H,d,J=8.9Hz), 7.33(1H,brs), 7.37(1H,b
rs), 6.08(1H,d,J=5.3Hz),5.79(1H,d,J=7.6Hz), 5.59(1
H,d,J=5.3Hz), 4.62-4.78(3H,m), 4.03(1H,s),2.49-2.6
9(2H,m), 1.07-1.13(12H,m)
【0149】参考例19 以上の参考例16〜18で得た各化合物から参考例4と
同様の方法により1−(3−C−エチニル−β−D−リ
ボフラノシル)シトシンを得た。
【0150】
【発明の効果】本発明化合物は優れた抗腫瘍効果を有す
る3'−C−置換リボヌクレオシド誘導体の工業的製造
中間体として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 彰 北海道札幌市北区北24条西12丁目1−7 −501 (72)発明者 浅尾 哲次 埼玉県所沢市山口5063−1 48−2− 504 (56)参考文献 J.CHEM.SOC.,CHEM. COMMUN.,No.4(1992)p. 289−291 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 13/00 - 13/12 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(4) 【化1】 (式中、R1は水素原子、脂肪族低級アシル基、置換基
    を有していてもよいベンゾイル基又は低級アルキルオキ
    シカルボニル基を示し、Zはトリアルキルシリル基が置
    換していてもよいエチニル基を示し、糖部分はリボース
    を示す。)で表されるD−ペントフラノース誘導体。
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