JP3054103U - 伸縮自在な簡易手織器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】織物に合わせて大きさを変えることができる伸
縮自在な簡易手織器を提供する。 【解決手段】簡易手織器（１）の４角形の枠（２）を４
個の直角形のコーナーブロック（３）と、そのコーナー
ブロックの間に単独で又は２本以上連結して挿入可能な
直線形の中間ブロックとから形成し、そのコーナーブロ
ック（３）及び中間ブロックの両側の端面のそれぞれに
相互に係合する接合突起（８）と接合穴（９）を設け
た。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

本考案は周囲に糸を渡す針を植設した枠からなる簡易手織器に関する。

【従来の技術】

従来の簡易手織器は、枠が縦横長さ一定の固定枠であり、手織りする織物の大 きさに合わせて枠を選択していた。このため、種々の大きさの織物を手織りする ためには、多種類の大きさの枠を容易しなければならないという問題があった。

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記問題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、 １つの枠で多種類の大きさの織物を手織りすることができる簡易手織器を提供す ることにある。

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案が採用する手段は、枠を４個の直角形のコー ナーブロックと４個以上の直線形の中間ブロックとから構成したことにある。 コーナーブロック及び中間ブロックはそれぞれ相互に脱着自在に連結して多種 類の大きさの枠を形成する。このため、コーナーブロック及び中間ブロックの端 面のぞれぞれに相互に結合する接合突起と接合穴を設ける。コーナーブロック及 び中間ブロックの上面に針を植設する針穴を高密度にあけ、その針穴に植設する 針を抜き差し自在として針列を密にも粗にもすることができるようにすることが 望ましい。又、中間ブロックの長さは大、中、小の３種類程度とし、コーナーブ ロックの底面には滑り止めを、側面には糸止めフックを設けることが望ましい。

【考案の実施の形態】

本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。 図１は、枠２を４個の直角形のコーナーブロック３から形成した手織器１を上 方から見た斜視図であり、各ブロック３の上面に針穴４が一列にあけられる。各 針穴４には針５が植設され、針５は全体として４角形に並ぶ。各コーナーブロッ ク３の隅近くの側面には糸止めフック６が取り付けられる。 図２はコーナーブロック３の裏面を示す斜視図であり、裏面の隅には滑り止め ７が取り付けられる。 図３はコーナーブロック３同士の接合を示す斜視図であり、各コーナーブロッ ク３は両端面に接合突起８と接合穴９を備える。両側の端面の一方は内側が接合 突起で外側が接合穴であり、他方は外側が接合穴で内側が接合突起である。 図４ないし図６は、小、中、大の長さの中間ブロック１１、１２、１３の斜視 図である。各中間ブロック１１、１２、１３の上面は針穴４がコーナーブロック の針穴と同一ピッチで一列にあけられる。各針穴４には針５が抜き差し可能に植 えられる。各中間ブロック１１、１２、１３の両端面にはコーナーブロック又は 別の中間ブロックの接合穴と接合突起に接合する接合突起８と接合穴９が設けら れる。 図７に示すように、コーナーブロック３と中間ブロック１１の相対する端面の 一方の接合突起８は他方の接合穴に、一方の接合穴には他方の接合突起がはまり 、相互に脱着可能に結合する。図示していないが、コーナーブロック同士、中間 ブロック同士も同様に結合する。 図面に示す中間ブロック１１、１２、１３の長さは、図１のコーナーブロック ３の縦又は横の長さを５ｃｍとした場合、１０ｃｍ、２０ｃｍ、３０ｃｍである 。それらの中間ブロックは単独で、又は２本、もしくは３本連結して両側のコー ナーブロックの間に挿入して結合する。この小、中、大の中間ブロック１１、１ ２、１３をそれぞれ４個づつ用意して、４個のコーナーブロック３と適当に組み 合わせると、多種類の大きさの枠を形成することができる。 例えば、正方形の枠の場合、一辺の長さが１０ｃｍ、２０ｃｍ、３０ｃｍ、４ ０ｃｍ、５０ｃｍ、６０ｃｍ、７０ｃｍの７種類の大きさの枠を形成することが できる。同様に、多種類の矩形の枠も形成することができる。 枠が小さいときは手に持って手織りをすることができるが、大きな枠のときは テーブルの上にのせる。このとき、コーナーブロック３の底面に滑り止めを設け ているから、滑りやすいテーブルの上でも手織りをすることができる。枠はコー ナーブロック同士又はコーナーブロックと中間ブロックをそれぞれの接合突起と 接合穴を結合させて１箇所の結合ではなく、２箇所の結合で固定するから、固定 状態は安定する。

【考案の効果】 上記のとおり、本考案のコーナーブロックからなる、又はコーナーブロックと 中間ブロックとからなる簡易手織器は、従来の枠の大きさが固定していたものと は異なり、枠の大きさも糸を掛ける針の密度も、所望の織物に合わせて変更する ことが可能であるから、多様な織物、例えばコースター、マフラー、暖簾、パッ チワーク風織物等、これまで棒針やかぎ針でしか編めなかったものでも簡単に手 織ることができるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の手織器の斜視図、

【図２】図１のコーナーブロックを示す斜視図、

【図３】図１のコーナーブロックの裏面を示す斜視図、

【図４】中間ブロック小の斜視図、

【図５】中間ブロック中の斜視図、

【図６】中間ブロック大の斜視図、

【図７】コーナーブロックと中間ブロックの結合を示す
斜視図、

【符号の説明】

１：手織器 ２：枠 ３：コーナーブロック ４：針穴 ５：針 ６：糸止めフック ７：滑り止め ８：接合突起 ９：接合穴 １１、１２、１３：中間ブロック

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 四角形の枠（２）の上面に植設した四角
   形に並ぶ針（５）の間に糸を渡し、縦横に縫うようにし
   て織物を手織る簡易手織器（１）において、前記枠
   （２）を４個の直角形のコーナーブロック（３）と、前
   記コーナーブロックの間に挿入可能な直線形の中間ブロ
   ック（１１、１２、１３）とから形成し、前記コーナー
   ブロック及び前記中間ブロックの両側の端面のそれぞれ
   に相互に脱着自在に結合する接合突起（８）と接合穴
   （９）を設けたことを特徴とする伸縮自在な簡易手織
   器。
2. 【請求項２】 前記コーナーブロック及び中間ブロック
   の上面には針穴（４）を列設し、前記針穴には針（５）
   を抜き差し自在に植えたことを特徴とする請求項１記載
   の伸縮自在な簡易手織器。
3. 【請求項３】 前記コーナーブロックの裏面には滑り止
   め（７）を、外側面に糸止めフック（６）をそれぞれ設
   けたことを特徴とする請求項１又は２記載の伸縮自在な
   簡易手織器。
4. 【請求項４】 前記中間ブロックの長さを大中小の３種
   類としたことを特徴とする請求項１ないし３のいずれか
   １つに記載の伸縮自在な簡易手織器。