JP2019083851A - 布団カバー - Google Patents

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省代 大西
Shodai Onishi
省代 大西
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Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
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Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
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Abstract

【課題】スライドファスナーの部分に布団の側生地が突出しにくく、スライドファスナーが締め易い布団カバーを提供する。【解決手段】上生地2と下生地で構成され、内部に布団7を収納する布団カバー1であって、上生地2の両端部4a,4bより内側に入った部分の長さ方向に各々スライドファスナー3a,3bが設けられており、布団カバー1の長さ方向の両端部は袋状に閉じられており、布団7はいずれか一方のスライドファスナー3a,3bの開放部から収納又は取り出しが可能である。各々のスライドファスナー3a,3bは、布団カバー1の両端部4a,4bより35〜110mm内側に入った部分に設けられているのが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、上生地と下生地で構成され、長さ方向にスライドファスナーを含み、内部に布団を収納するための布団カバーに関する。
布団カバーは布団の汚れを防ぎ、洗濯も容易であることから、布団は布団カバーを付けて使用するのが通常である。このため布団カバーは布団に取り付けやすく、また取り外しやすいことが求められる。従来から様々な布団カバーが提案されており、特許文献1〜4には布団カバーの長さ方向の両端部に各々スライドファスナーを設けることが提案されている。特許文献5〜6には上生地の両端部より内側と、足元部の幅方向に各々スライドファスナーを設け、上生地をU字形に開閉する布団カバーが提案されている。
特開平9−313324号公報 特開平9−266839号公報 実用新案登録第3135280号公報 実用新案登録第3013482号公報 特開平9−94147号公報 実公平5−40781号公報
しかし、前記従来例は、いずれかの辺にスライドファスナーがあるため、この部分に布団の側生地が突出するとスライドファスナーが締めにくい問題があった。
本発明は、上記問題を解決するため、スライドファスナーの部分に布団の側生地が突出しにくく、スライドファスナーが締め易い布団カバーを提供する。
本発明の布団カバーは、上生地と下生地で構成され、内部に布団を収納する布団カバーであって、前記上生地の両端部より内側に入った部分の長さ方向に各々スライドファスナーが設けられており、前記布団カバーの長さ方向の両端部は袋状に閉じられており、前記布団は、いずれか一方のスライドファスナー開放部から収納又は取り出しが可能であることを特徴とする。
本発明は、上生地の両端部より内側に入った部分の長さ方向に各々スライドファスナーが設けられており、布団カバーの長さ方向の両端部は袋状に閉じられており、布団は、いずれか一方のスライドファスナー開放部から収納又は取り出しが可能であることにより、スライドファスナーの部分に布団の側生地が突出しにくく、スライドファスナーが締め易い布団カバーを提供できる。すなわち、布団カバーの4辺にスライドファスナーは存在せず、上生地の両端部より内側に入った部分の長さ方向に各々スライドファスナーが設けられていることにより、スライドファスナーの部分に布団の側生地が突出しにくく、スライドファスナーが締め易い布団カバーとなる。また、布団はいずれか一方のスライドファスナー開放部から収納又は取り出しが可能であり、収納の際には他方のスライドファスナーを開放して引っ張り、挿入できるため、収納もしやすい。
図1は本発明の一実施形態における布団カバーの正面斜視図である。 図2は同、布団カバーの裏面斜視図である。 図3は同、布団カバーに布団を収納する説明図である。 図4は同、布団の斜視図である。 図5は同、図4のI−I線断面図である。
本発明は、上生地と下生地で構成され、内部に布団を収納する布団カバーであり、上生地の両端部より内側に入った部分の長さ方向に各々スライドファスナーが設けられており、布団カバーの長さ方向の両端部は袋状に閉じられている。すなわち、上生地の両端部より内側に入った部分の長さ方向にほぼ平行状にスライドファスナーを2本設け、4辺にはスライドファスナーは存在しない。これにより、スライドファスナーの部分に布団の側生地が突出しにくく、スライドファスナーが締め易い布団カバーとなる。また、この布団はいずれか一方のスライドファスナー開放部から収納又は取り出しが可能であり、収納の際には他方のスライドファスナーを開放して引っ張り、挿入できるため、収納もしやすい。
本発明の布団カバーは、各々スライドファスナーと両端部の角との間は、内部に挿入する布団のストッパー部が形成されている。これにより、布団を収納する際に布団の角が固定し易く、かつスライドファスナーも締め易く、また布団と布団カバーとを固定するための紐やフック片が存在しても、スライドファスナーが締め易い。
各々のスライドファスナー(ファスナーの中心部)は、布団カバーの両端部より20〜180mm内側に入った部分に設けられているのが好ましい。さらに好ましくは35〜130mm、特に好ましくは50〜100mm内側である。これにより、さらに布団を収納する際に布団の角が固定し易く、かつスライドファスナーも締め易く、また布団と布団カバーとを固定するための紐やフック片が存在してもスライドファスナーが締め易いものとなる。
布団カバーの内部には布団を固定するための固定手段を含むのが好ましい。布団を固定するための固定手段としては、紐、フックが固定されている布片等が好ましい。これにより、さらに布団と布団カバーが固定されやすくなる。
本発明の布団カバーは、いかなる布団にも適用できるが、掛け布団用であるのが好ましい。掛け布団には通常使用する掛け布団以外に、夏季に使用する肌布団などにも適用できる。また布団は、羽毛布団、合成繊維布団、これらを混合した布団などいかなる布団にも適用できる。一例として、本出願人が特許第5882514号公報、同5822289号公報、同5726629号公報等で提案している長繊維の合成繊維中綿を使用した掛け布団が適用できる。これらの布団は水による洗濯が可能であり、耐洗濯性も高いからである。布団カバーの生地素材は、通常の布団カバーに使用されている生地素材であればどのようなものでも使用できる。一例として、コットン、レーヨン、アクリル、ナイロン、ポリエステル、又はこれらの任意の組み合わせの混紡品等を使用できる。
以下図面を用いて説明する。各図面において、同一符号は同一部分を示す。図1は本発明の一実施形態における布団カバー1の正面斜視図である。この布団カバー1は、上生地2(外気側)の両端部4a,4bより内側に入った部分の長さ方向に各々スライドファスナー3a,3bが設けられている。各々のスライドファスナー3a,3bは、布団カバーの両端部4a,4bより35〜110mm内側に入った部分に設けられているのが好ましい。すなわち、図1におけるL1,L2は35〜110mm、特に50〜100mmが好ましい。なお、上生地2(外気側)の両端部4a,4bには通常縫製ラインが形成される。当該縫製ラインより上側部分の生地を上生地といい、スライドファスナーを形成する場合は、通常上生地は複数のパーツからなる。図1においては、各々スライドファスナー3a,3bの間に位置する主部分を構成する生地に加えて、L1及びL2部分を構成する生地の3つの生地パーツから上生地が構成されている。布団カバー1の長さ方向の両端部は縫製により袋状に閉じられている。これにより、スライドファスナー3a,3bの部分に布団の側生地が突出しにくく、スライドファスナーが締め易い。すなわち、布団カバーの4辺にスライドファスナーは存在せず、上生地の両端部より内側に入った部分の長さ方向に各々スライドファスナーが設けられている。掛け布団7はいずれか一方のスライドファスナーの開放部から収納又は取り出しが可能であり、収納の際には他方のスライドファスナーを開放して掛け布団7を引っ張ることができ、収納しやすい。6は布団カバー1と掛け布団7を固定するためのフックであり、この例においては4角と長辺の中央部2か所の計6か所に設けている。図2は同、布団カバー1の裏面の斜視図であり、5は布団カバーの下生地(身体側)である。
図3は同、布団カバー1に掛け布団7を収納する説明図である。まずスライドファスナー3a,3bを開放し、いずれか一方のスライドファスナーの開放部から掛け布団7を挿入し、他方のスライドファスナーの開放部から掛け布団7の端を持って引っ張る。スライドファスナーと両端部の角との間は、内部に挿入する布団のストッパー部(袋部)が形成されているため、布団の角が固定し易く、かつスライドファスナーも締め易い。また布団と布団カバーとを固定するための紐やフック片が存在しても、スライドファスナーは締め易い。
図4は同、掛け布団7の斜視図、図5は同、図4のI−I線断面図である。掛け布団7は側地8a,8bと、側地内に充填されている長繊維中綿13で構成される。掛け布団7の長さ方向にはキルト線9、幅方向にキルト線10a−10cが形成されている。キルト線は連続した縫製線でも良いし、和とじのように点縫いでつなげても良い。掛け布団7の幅方向の端部には、長繊維中綿13の固定部11a,11bがある。この固定部11a,11bは縫製によって形成する。長繊維中綿13は、花糸を芯糸で交絡させて一体化しており、花糸は開繊されてループ状繊維を形成している。これにより、嵩高い詰め物が得られる。また長繊維中綿13の両端部は固定部11a,11bにより側地8a,8bと固定されているので、洗濯しても中綿は偏ることが無い。12は布団カバー1に固定するためのフックである。本発明の布団カバーは、このような嵩高の長繊維中綿を用いた掛け布団を収納する際、特に有用である。なお、布団カバーのカバーという意味は、布団を収納可能であるという意味であり、実際販売される場合の呼び方に左右されるものではない。例えば本出願人が提案する特願2016−212474号に記載されるような、内部に布団を収納可能な中綿入り掛け布団も、本発明の布団カバーに含まれる。
以下実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。なお本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
コットン100%紡績糸使いの織物を使用して図1〜2に示す布団カバー1を作成した。この布団カバー1の寸法は、タテ212cm、ヨコ152cm、図1におけるL1,L2は各々80mmとした。この布団カバー1の中に、タテ210cm、ヨコ150cmの側地内にポリエステル(PET)長繊維中綿を1400g充填した掛け布団7を、図3に示すように収納した。収納方法は、まずスライドファスナー3a,3bを開放し、いずれか一方のスライドファスナー開放部から掛け布団7を挿入し、他方のスライドファスナーの開放部から掛け布団7の端を持って引っ張り、フック6,12で固定した。スライドファスナーと両端部の角との間は、内部に挿入する布団のストッパー部(袋部)が形成されているため、布団の角が固定し易く、かつスライドファスナーも締め易かった。また布団と布団カバーとを固定するための紐やフック片が存在しても、スライドファスナーは締め易かった。掛け布団7を取り出す際は、スライドファスナー3a,3bを開放し、フック6,12を外し、いずれか一方のスライドファスナー開放部から掛け布団7を取り出した。掛け布団7の収納及び取り出し操作は容易であった。
1 布団カバー
2 上生地
3a,3b スライドファスナー
4a,4b 布団カバー両端部
5 下生地
6,12 フック
7 掛け布団
8a,8b 側地
9,10a−10c キルト線
11a,11b 長繊維中綿固定部
13 長繊維中綿

Claims (5)

  1. 上生地と下生地で構成され、内部に布団を収納する布団カバーであって、
    前記上生地の両端部より内側に入った部分の長さ方向に各々スライドファスナーが設けられており、
    前記布団カバーの幅方向は袋状に閉じられており、
    前記布団は、いずれか一方のスライドファスナーの開放部から収納又は取り出しが可能であることを特徴とする布団カバー。
  2. 前記各々のスライドファスナーは、布団カバーの両端部より35〜110mm内側に入った部分に設けられている請求項1に記載の布団カバー。
  3. 前記スライドファスナーと前記両端部の角との間は、内部に挿入する布団のストッパー部が形成されている請求項1又は2に記載の布団カバー。
  4. 前記布団カバーの内部には布団を固定するための固定手段を含む請求項1〜3のいずれかに記載の布団カバー。
  5. 前記布団カバーは、掛け布団用である請求項1〜4のいずれかに記載の布団カバー。
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