JP3079599U - 入浴炭用ネット袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】木炭風呂に使用する入浴炭を入れるネット袋で
あって、中に入れた木炭が擦れ合って生じる炭粉で汚れ
るおそれがなく、かつ、乾燥と水洗いが容易なものを提
供する。 【解決手段】洗濯可能な合成繊維製の２枚のネット布
（３、４）の３方を縫着してなる略長方形のふた（２）
付きネット袋（１）である。ネット袋（１）を横方向に
巻いたときに外面となる下ネット布（３）はふた（２）
と一体であり、内面となる上ネット布（４）は横幅が下
ネット布（３）よりも広く、上下ネット布（３、４）
を、横方向両側の中間において、等間隔で横方向に並ぶ
複数の縦方向の縫糸列（８）で縫着し、入浴炭（１０）
が長手方向に入る大きさの複数の室（９）を形成する。
横方向に巻いたネット袋（１）を巻き締めるループ上の
繊維製ベルト（６）をネット袋（１）に縫着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、木炭を浴槽の中に入れるために使用する入浴炭用ネット袋に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

木炭を風呂に入れる木炭風呂は、湯をアルカリに変え、アルカリイオンを含む 温泉と同様な入浴効果がある。従来、木炭風呂に入れる入浴炭は木綿製又は合成 繊維製の織布又はネット布の袋に１〜３Ｋｇ入れて浴槽内に沈め、１週間に１回 程度、袋から出し、水洗いして乾燥していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の袋は、数本の木炭を一緒に入れるため、木炭同士が擦れ合い、炭粉で汚 れることが多く、又、袋から出した木炭を１本１本水洗いして乾燥すると、木炭 が破損しやすいという問題があった。

【０００４】 本考案はこれらの問題を解決するためになされたものであり、その課題は、木 炭風呂用の入浴炭を入れる袋であって、袋に入れた木炭同士が擦れ合うおそれが なく、袋に入れたまま木炭を水洗いして乾燥することができるものを提供するこ とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を達成するため、本考案が採用する手段は、洗濯可能な合成繊維製の ２枚のネット布の３方を縫着してなる略長方形のふた付きネット袋において、ネ ット袋を横方向に巻いたときに外面となる下ネット布はふたと一体に形成し、内 面となる上ネット布は横幅が下ネット布よりも大きくし、ネット袋の横方向両側 間の下ネット布と上ネット布を等間隔で横方向に並ぶ複数の縫糸列で縫着してネ ット袋の内部を木炭が長手方向に入る大きさの複数の室に分割し、上のネット布 の表面とふたの裏面に相互に脱着自在に係合するベルクロ等の付着テープを縫着 し、横方向に巻いたネット袋を締め付けるベルトをネット袋に縫着したことにあ る。

【０００６】 各室は、縦に備長炭が２本入る２０ｃｍ程度の長さとすることが好ましい。ベ ルトの締め付けのために、ベルクロ等の付着テープをベルトに、例えば、根元と 先端に、縫着することが好ましい。又、下及び上のネット布の周縁は縁取りテー プで被覆することが望ましい。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。

【０００８】 図１は実施例のネット袋の斜視図、図２はネット袋の開いた状態の平面図、図 ３は図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線矢視図である。

【０００９】 ネット袋１は、ふた２の付いた長方形の袋であり、縁取りテープ５を介して洗 濯可能な合成繊維製、例えばポリエステル１００％繊維製のネット布３、４を２ 枚重ね、縫着したものである。ネット袋１には巻き締め用の繊維製ベルト６が縫 着される。ふた２はネット袋２の外面となる下ネット布３の一部であり、図２に 鎖線で示すように、フタ２をネット袋１の内面となる上ネット布４に重ねて２枚 の上下ネット布３、４の間の袋状空隙を閉じる。付着テープ７がネット布４の表 面とふた５の裏面に、ベルト６の根元の表面と先端の裏面に、それぞれ縫着され る。

【００１０】 上ネット布４は下ネット布３よりも横幅が大きく、両側の中間において、上下 ネット布３、４は、横方向に等間隔に並ぶ５列の縫糸列８で縫着される。これに より、上下ネット布３、４からなるネット袋１の内部は６室９に分かれ、各室は 備長炭が２本縦方向に入る大きさとなる。

【００１１】 次に、ネット袋１の使用について説明する。

【００１２】 図２及び図３に示すように、ネット袋１を開き、６つの室９に入浴炭１０とし ての備長炭を２本づつ挿入する。ついで、下ネット布３のふた２を上ネット布４ にかぶせ、ふた２と上ネット布４の付着テープ７を重合させて入浴炭１０の入っ た室９を閉じる。次に、図１に示すように、全体を横方向に巻き、ベルト６を掛 ける。根元と先端の付着テープ７を重合してネット袋１を巻き締める。これを、 風呂の浴槽に入れて木炭風呂とする。入浴後は、浴槽から取り出し、ベルト６の 付着テープの重合を解除する。ベルト６はループ状であるから、洗濯物と同様に ベルト６を物干し竿等に掛けて中に入浴炭を入れたままネット袋１を乾かす。ネ ット袋１は１週間に１回程度水洗いするが、このときもネット袋１から入浴炭１ ０を取り出す必要はなく、入浴炭１０を入れたまま、水流で洗う。

【００１３】

【考案の効果】

上記のとおり、本考案のネット袋は、湯の通りやすいネットであるから、炭の 成分がよく水に溶け、湯中の溶存酸素等の気化も早まる。又、浴槽内で踏まれて も中の入浴炭が破損するおそれは少ない。ネット袋は洗濯可能な合成繊維製であ り、袋の内部が複数の室に分かれ、各室に入浴炭を縦に２本づつ収容するから、 入浴炭同士が擦れ合って炭粉が生じるおそれはなく、ネット袋を展開すると、木 炭は袋に入ったまま横に間をあけて並ぶから、袋に入れたまま乾燥することも、 水洗いすることも可能であるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一実施例のネット袋の斜視図、

【図２】図１のネット袋の開いた状態をの平面図、

【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線矢視図、

【符号の説明】

１：ネット袋 ２：ふた ３：ネット布（下） ４：ネット布（上） ５：縁取りテープ ６：ベルト ７：付着テープ ８：縫糸列 ９：室 １０：入浴炭

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗濯可能な合成繊維製の２枚のネット布
   （３、４）の３方を縫着してなる略長方形のふた（２）
   付きネット袋（１）であって、前記ネット袋が横方向に
   巻かれたときに外面となる下ネット布（３）は前記ふた
   と一体であり、内面となる上ネット布（４）は横幅が前
   記下ネット布よりも広く、ネット袋横方向両側の中間に
   おいて、前記下ネット布と前記上ネット布は、等間隔で
   横方向に並ぶ複数の縦方向の縫糸列で縫着されて入浴炭
   （１０）が長手方向に入る大きさの複数の室（９）が形
   成され、前記上ネット布の表面と前記ふたの裏面に相互
   に脱着自在に係合して前記室を開閉させる付着テープ
   （７）が縫着され、横方向に巻かれた前記ネット袋を巻
   き締める繊維製ベルト（６）が前記ネット袋に縫着され
   たことを特徴としてなる入浴炭用ネット袋。
2. 【請求項２】 前記下ネット布及び前記上ネット布の周
   縁に縁取りテープ（５）が縫着されたことを特徴として
   なる請求項１記載の入浴炭用ネット袋。
3. 【請求項３】 前記ベルトはループ状であり、巻き締め
   るための付着テープが縫着されたことを特徴としてなる
   請求項１又は２記載の入浴炭用ネット袋。