JP3053912B2 - 自動原稿送り装置 - Google Patents

自動原稿送り装置

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JP3053912B2
JP3053912B2 JP3190713A JP19071391A JP3053912B2 JP 3053912 B2 JP3053912 B2 JP 3053912B2 JP 3190713 A JP3190713 A JP 3190713A JP 19071391 A JP19071391 A JP 19071391A JP 3053912 B2 JP3053912 B2 JP 3053912B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は搬送手段を具備し、電子
複写機や画像読み取り装置などの画像処理装置のプラテ
ン上に自動的に原稿を送り、処理後にその原稿を排出す
るようにした画像処理装置の自動原稿送り装置に関し、
特に搬送手段によってプラテンの一部を覆い、搬送手段
に隣接して設けられたカバー手段によってプラテンの他
部を覆う、いわゆるハーフベルト型のものに係る。
【0002】
【従来の技術】電子複写機や画像読み取り装置などの画
像処理装置において、原稿を載置するプラテンは当該画
像処理装置によって処理される最大サイズ、例えばA3
の原稿に合わせたものに成されている。
【0003】しかしながら、通常画像処理装置によって
処理される原稿のサイズとしては前記A3よりも小さ
い、例えばA4サイズやB5サイズなどのものが多い。
それ故例えばA3サイズに合わせて形成されたプラテン
に、例えばA4の原稿を送って処理させようとすると、
前記原稿を自己のサイズの2倍にも相当する距離だけ搬
送させることになり、搬送時間が長くなり、原稿の姿勢
不良や無用の帯電などの不具合の原因ともなり、かつ搬
送手段の構成も大型となってコスト高になり無駄であ
る。
【0004】近年上記問題点の解消技術として、搬送手
段をプラテンのほぼ半分を覆う大きさとし、他の半分は
単なる板状のカバー手段で覆うようにした、いわゆるハ
ーフベルト型のものが提供されるようになった。
【0005】このように構成された従来の自動原稿送り
装置を図12に示す。この送り装置1によれば、プラテ
ン3と、このプラテン3上に覆うように設けられた搬送
手段2と、この搬送手段2に隣接し、しかも搬送手段2
によって覆うことが出来ないプラテン部分を覆うカバー
手段4と、このカバー手段4が隣接する搬送手段2の他
端部に載置原稿を一枚ずつ分離して繰り出す給送手段5
と、その上方部位置に排紙手段6とを具備し、A4など
の小サイズの原稿は搬送手段2とプラテン3との間に挟
持して処理させ、処理後はそのまま逆送して排紙手段6
より排出し、A3などのラージサイズの原稿の場合だ
け、カバー手段4の下に挿通させ挟持して処理した後、
A4などの小サイズの原稿と同様に処理後は逆送して排
紙手段6より排出するもので、上述のような搬送距離や
時間に対し無駄が軽減できた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の自動原稿送り装置1では、給紙手段5と、排紙手段6
とがカバー手段4が隣接する搬送手段2の他端部に配置
されているため、原稿交換に際し処理済み原稿が搬送手
段2により逆送され、搬送手段2とプラテン3との間よ
り退避し、排紙手段6によって排紙動作が少なくとも開
始が行われるまでは次の新たな原稿を給紙手段5より送
り込むことが出来ず、このためその原稿交換時間が無駄
でありながら解消することが出来なかった。
【0007】そこで、搬送手段2とカバー手段4との隣
接部に給紙手段5からの原稿をプラテン3に向けて搬入
させる搬入口を配設し、A4などの小サイズの原稿は搬
送手段2とプラテン3との間に挟持して処理させ、処理
後は次の新たな原稿を取り込むと同時に処理済み原稿を
そのまま排紙手段6より排出し、A3などのラージサイ
ズの原稿の場合だけ、カバー手段4の下に挿通させ挟持
して処理させ、A4などの小サイズの原稿と同様に処理
後は排紙手段6より排出する一方、次の新たな原稿を取
り込むことによって、上述のような搬送距離や時間に対
し無駄が軽減できた。
【0008】しかしながら、この方法によると次の新た
な問題が生じ得る。つまり、搬送手段2とカバー手段4
との隣接部に給紙手段5からの原稿をプラテン3に向け
て搬入させる搬入口を配設することによって、搬送手段
2とカバー手段4との隣接部の隙間が原稿の給紙の為に
可なり大きくなって、A3などのラージサイズの原稿の
場合だけ、カバー手段4の下に挿通させ挟持して処理す
る際の原稿搬入時に搬入方向先端が搬送手段2とカバー
手段4との隣接部を介し給紙手段5へ誤送され搬送ミス
を招くといった問題が発生した。
【0009】本発明は、搬送手段2とカバー手段4との
隣接部に給紙手段5からの原稿をプラテン3に向けて搬
入させる搬入口を配設した場合、A3などのラージサイ
ズの原稿を、カバー手段4の下に挿通させ挟持して処理
する際の原稿搬入時に搬入方向先端が搬送手段2とカバ
ー手段4との隣接部を介し給紙手段5へ誤送され搬送ミ
スを起こすといった問題を解消得る自動原稿送り装置を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑みてなされたものであって、原稿を読取処理する該プ
ラテンの一部を覆うカバー手段と、このカバー手段の上
方に配置された給紙トレイと、プラテン上にて原稿を正
逆方向に搬送可能な搬送手段と、プラテン上で読取処理
された原稿を収納する排紙トレイと、を備えた自動原稿
送り装置において、給紙トレイからプラテンを介して原
稿を反転して排紙トレイに案内する搬送経路を形成する
とともに、給紙トレイからプラテン上に搬入された原稿
を正方向に搬送した後に逆方向に搬送してプラテンとカ
バー手段との間に挿入するように搬送手段を制御したも
のである。
【0011】
【0012】
【実施例】原稿送り装置10の全体構成を図1及び図2
に示す。
【0013】原稿送り装置10は前記各図のように画像
処理装置C(以下、本体装置Cと略称することあり。)
のプラテンP上に載置されており、前記プラテンPの一
方の約半分を覆う搬送手段50と、同じくプラテンPの
他の半分を覆うカバー手段としてのプラテンカバー40
と、このプラテンカバー40の上方に設けられ、原稿を
分離給送する分離給送部20と、露光処理後に原稿を排
出する排紙部70、および制御装置80とから成ってい
る。
【0014】分離給送部20の上流側には原稿を載置す
る原稿トレー11と、ラージサイズ原稿(以後、Lサイ
ズ原稿、L原稿などと称する。因みにL原稿の半分以下
のスモールサイズ原稿をSサイズ原稿、S原稿などと称
する。)、例えばA3サイズ原稿などを載置するときに
広げられる補助トレー12が設けられている。
【0015】また、排紙部70から排出された原稿を受
ける排紙トレー13が搬送部50の上方の外枠体上に設
けられている。この排紙トレー13には図1や図7など
に見るような一対のリブ13aが原稿Dの排出方向に平
行に設けられている。このリブ13aは図7のように、
載置される原稿Dに腰をつけるためのもので、このよう
な腰がないと、勢いよく排出された原稿の先端が排紙ト
レー13の先端部からはみ出し、このはみ出した原稿の
先端が今度は原稿トレー11の方に垂れ下がるという不
具合があるからである。
【0016】分離給送部20は前記原稿トレー11から
搬送手段50とプラテンカバー40との隣接部Rに至る
給送経路を構成する給紙ガイド21と22とに沿って構
成されている。なお、給紙ガイド21は搬送手段50側
と、また給紙ガイド22はプラテンカバー40と一体に
成されている。
【0017】分離給送部20は、原稿トレー11上に積
層された原稿の最上紙に適時に接してこれを繰り出すピ
ックアップローラ23と、繰り出された原稿を一枚に分
離して送るために互いに接して給紙側に回転する給紙ロ
ーラ24と、上流側に原稿を押し戻すように回転する分
離ローラ25とが備えられ、更に下流側には前記隣接部
Rに臨んで、原稿の先端をニップして給送姿勢を整える
とともに、搬送手段50への移送タイミングをとるレジ
ストローラ26およびレジスト抑えローラ27とが設け
られている。
【0018】また、前記給送経路に沿って、前記給紙ロ
ーラ24の上流側には原稿トレー11上の原稿の有無を
検知するエンプティセンサS1が、またレジストローラ
26の直前には第1のセンサであるレジストセンサS2
が設けられている。
【0019】しかして前記ピックアップローラ23、給
紙ローラ24およびレジストローラ26は搬送手段50
側の枠体に、また分離ローラ25とレジスト抑えローラ
27は原稿トレー11やプラテンカバー40側の枠体に
設けられている。そして、搬送手段50は前記各部材及
び排紙部70とともに本体装置Cの上面背部(図面紙背
側)に開閉自在に枢支されており、一方のプラテンカバ
ー40側も同様である。そして、搬送手段50とプラテ
ンカバー40とはそれぞれ個別に、又は一体にして開閉
し得るように成されている。
【0020】搬送手段50は駆動ローラ51と従動ロー
ラ52との間に広巾の搬送ベルト53を巻回し、さらに
この搬送ベルト53をプラテンP面上へ押し付ける幾つ
かのプレスローラ54が配設されている。
【0021】図示のように搬送ベルト53の前記隣接部
R近傍はプラテンPとは接しない非接触部となってい
る。
【0022】なお、プラテンPの下流側端部には、軸5
6に軸支され、SOL1によって駆動されてプラテンP
上面から起伏自在に成された原稿ストッパ55が設けら
れており、適時にその上角部55aを出没させることに
よって原稿の先端部を当接させ、本体装置Cの露光基準
位置P1に定位させる機能を有するものである。
【0023】排紙部70は搬送手段50から原稿を受け
てこれを排出する排出反転ローラ71と、その外周を囲
むように排出部ガイドa72、同じくc74、また内側
に同じくb73が設けられ、外部に導く排出部ガイドd
75が設けられている。そして複数のピンチローラ76
が排出反転ローラ71に転接している。
【0024】排紙部70には更に原稿を外部に導くか、
再度搬送手段50へ返送して原稿の裏面の露光をさせる
かの経路変更をする切換えゲート77と、原稿を排紙ト
レー13に排出する排出ローラ78が設けられている。
また排出ガイドa72の入口には第2のセンサとしての
排紙センサS3が設けられている。SOL2は前記切換
えゲート77を駆動するものである。
【0025】図2に駆動系統図を示す。
【0026】第1駆動モータM1は分離給送部20のう
ちレジストローラ26を除くピックアップローラ23、
給紙ローラ24および分離ローラ25を駆動するように
連結されている。
【0027】しかして、第1駆動モータM1の正転時に
は前記ピックアップローラ23、給紙ローラ24および
分離ローラ25が図示時計方向に回転し、さらにピック
アップローラ23を図示外のばねクラッチを介して揺動
自在に支持する図示外のアーム部材を揺動させ、前記ピ
ックアップローラ23を原稿面上に押圧させ、反対に逆
転時には、前記アーム部材を反対方向に揺動することに
より前記ピックアップローラ23を原稿面から離隔させ
る。
【0028】一方、第2駆動モータM2は図示しない電
磁クラッチ手段を介してレジストローラ26と結合して
おり、また搬送手段50の駆動ローラ51及び排紙部7
0の排出反転ローラ71と連結していて、前記第1駆動
モータM1同様正逆転可能である。
【0029】次に図3を援用してカバー手段であるプラ
テンカバー40の構成について説明する。
【0030】プラテンカバー40のカバー本体41は、
プラテンPに対応する面が高反射率の白色に成された平
板な樹脂材又は金属平板で構成され、搬送手段50に近
い方の端縁は、図示のように搬送手段50の駆動ローラ
51の下方(非接触部)へ深く入り込むように形成され
ている。また他方の基端部には支軸42が突設されてい
る。
【0031】一方、図示しないカバー枠体には、前記支
軸42を水平方向にのみ摺動可能に嵌合する嵌合部43
aを備えた枢支部材43が固設されている。
【0032】カバー本体41の搬送手段50に近い部分
はピン44aを介してリンク部材44に結合しており、
このリンク部材44の他端はピン44bを介して図示し
ないカバー枠体に結合している。そして、リンク部材4
4には次に述べる駆動アーム46に係合する係合ピン4
5が植設されている。
【0033】一方、レジストローラ26の軸26aには
前記係合ピン45と係合する作動杆としての駆動アーム
46がトルクリミッタ47を介して取り付けられてい
る。
【0034】カバー本体41は前記リンク部材44の係
合ピン45が前記駆動アーム46に係合しないときは自
重で下方に落下するが、強制的にプラテン面に押圧する
付勢手段を設けてもよい。
【0035】そこで、このカバー手段であるプラテンカ
バー40は、図4及び図5で表示された分離給送部20
より搬送手段50へ原稿Dを給紙する際には、図4で示
す様にプラテンPに近接した状態で、分離給送部20の
搬入口Qより繰り出される原稿Dの搬送を妨げ無い位置
にある。また、図5で示す様に原稿Dをプラテンカバ−
40とプラテンPとの間に搬入する際にはプラテンカバ
−40が傾斜して搬入側が上昇し、図示の様に原稿Dが
搬送手段51の静電吸着や原稿自身のカ−ル癖等により
図示点線でしめされる様に分離給送部20の排紙口D側
へカ−ルした場合であっても、プラテンカバ−40の先
端部で原稿Dのカール部D’をガイドして原稿Dをプラ
テンカバ−40とプラテンPとの間を確実に搬入できる
ようになっている。
【0036】図6に制御系統の概要を示す。
【0037】制御装置80は周知のマイコンとメモリ、
入出力装置等を含み、本体装置Cからの信号、各センサ
S1〜S3からの信号を受けて所要の演算を実行し、各
駆動モータその他への命令を出力する。
【0038】次に上記各図並びに図8の動作説明図およ
び図9〜図11のフローチャートを援用して原稿送り装
置10の動作を説明する。
【0039】原稿トレー11の上に原稿を載置する。L
原稿の場合には補助トレー12を展開して載置する。
【0040】トレー11、12上に原稿が載置される
と、エンプティセンサS1がこれを検知して、所要の初
期設定がなされる。
【0041】ついで、本体装置C側のスタート信号によ
って第1駆動モータM1が正転始動する。この正転によ
ってピックアップローラ23は積層された原稿の最上紙
上に落下して転接し、これを繰り出す。繰り出された最
上紙は通常その下の複数枚の原稿を伴うが、給紙ローラ
24に接する最上紙のみが送られ、第2紙以下は同じく
図示時計方向に回転する分離ローラ25によって上流側
へ押し戻され、前記最上紙のみが給紙される(ステップ
S10、S11)。
【0042】給送された1枚の原稿はレジストセンサS
2に検知された直後に紙端をレジストローラ26とレジ
スト抑えローラ27との間に突っ込む。この時点では第
2駆動モータM2は停止していて、レジストローラ26
も停止している。しかしながら、第1駆動モータM1の
方はレジストセンサS2が前記原稿の紙端を検知した時
点から微小時間T1回転を継続し、原稿の後部はこのた
め湾曲して、いわゆるレジストループを描き、これによ
って姿勢が正される。
【0043】前記微小時間経過後に第1駆動モータM1
は停止し、同時に第2駆動モータM2が始動する。そし
て原稿は給送経路を構成する給紙ガイド21、22に沿
って隣接部Rを通り、同時に動作中の搬送手段50に引
き渡されてプラテンP上を送られる(S12〜S1
5)。
【0044】レジストセンサS2が原稿の先端を検知し
た時点から制御装置では経過時間が計時されており、原
稿の後端が検知されるまでの時間tが所定時間T2以内
か以上かが判別される。しかして、前記通過所要時間t
が所定時間T2以下の場合(t<T2)にはSサイズ原
稿と判定され、所定以上の場合(t>T2)はLサイズ
原稿と判定される(S16、S17)。
【0045】原稿がS原稿であると判定されると、原稿
はそのまま送られ、既にプラテン面より出ている原稿ス
トッパ55の露光基準位置P1を規制する上角部55a
に当接する。搬送手段50は正転開始時に搬送タイマが
スタートしており、原稿ストッパ55に当接直前にタイ
ムアップ(T3)し駆動を停止するので、搬送ベルト5
3の惰性によって原稿紙端は前記上角部55aに当接し
て正しく姿勢矯正がなされて停止する。そして、この位
置で画像処理装置Cによる露光処理を受ける(S18〜
S20)。
【0046】露光を終えた原稿は本体装置C側からの指
令によって再び正転始動し、原稿は排紙方向に送られ、
排出反転ローラ71によって排紙トレー13に排出され
る。なお、この際前記原稿ストッパ55はSOL1OF
FによりプラテンP面以下に没している(S21〜S2
2)。
【0047】予め原稿の両面露光が選択されている場合
には、SOL2により切換えゲート77が図示時計方向
に回動し、また排紙センサS3が原稿紙端を検知して所
定時間経過後に第2駆動モータM2を逆転させ、原稿を
再度プラテンP上へ導く。
【0048】なお、第2駆動モータM2が停止して原稿
が露光基準位置P1に定位されると同時に、第1駆動モ
ータM1が始動し、第2原稿の給送が開始されて、レジ
ストローラ26に先だしされる。
【0049】原稿がL原稿であると判定された場合に
は、搬送手段50によって一旦送られ、原稿先端部が排
紙センサS3に検知されてから所定時間T4後に一旦停
止する。なお、この場合、原稿ストッパ55はプラテン
P面以下に没したままである。また、原稿の後端部は隣
接部R点を通過している。
【0050】そこで第2駆動モータM2の逆転によって
原稿は逆送される。第2駆動モータM2の逆回転によっ
てレジストローラ軸26aは逆転し、駆動アーム46は
図示反時計方向に回動する。そしてリンク部材44の係
合ピン45と係合してこのリンク部材44も図示反時計
方向に回動させる。
【0051】プラテンカバー40のカバー本体41は図
示のように、その図示右端部が枢支部材43と水平方向
の移動可能に嵌合しているから、リンク部材44が上記
のように反時計方向に回動すると、カバー本体41は図
3において右方向の移動運動と同時に、その左方部が前
記枢支部材43に嵌合している支軸42を中心に時計方
向に回動するように上昇する。すなわち、カバー本体4
1は進入してくる原稿を迎えるように左方向に開いて所
定隙間gをおいた状態になされる。なお上記動作中、駆
動アーム46はレジストローラ軸26aとはトルクリミ
ッタ47を介して結合しているから、駆動アーム46の
回動も一定以上にはならず、従ってリンク部材44の回
動もある限度以内であり、前記所定隙間gは必要最小限
の範囲に限られる(S26〜S29)。
【0052】上記のように隙間gに開口しているカバー
本体41下に原稿が挿入され、微小時間T5後に搬送手
段50による原稿の逆送動作は停止し、引き続いて若干
の順送動作がなされる。この際には原稿ストッパ55は
上方に出て原稿の先端を当接させる(S30〜S3
2)。
【0053】一方、第2駆動モータM2の正転によって
駆動アーム46は時計方向に回動し、連れてリンク部材
44も時計方向回動する。このため、カバー本体41は
自重もしくは付勢力で下方に落下し、同時に図示の左方
向に移動する。そしてその左端縁は深く搬送ベルト53
の下に挿通し、原稿を抑えると同時にカバー本体41と
搬送手段50との隣接部Rの隙間を殆ど消滅させ、該部
からの露光ランプの漏光を防止している。
【0054】なお、露光中にM1駆動により、次ぎの原
稿の先出し動作が行われる。
【0055】露光が終えたならば、第2駆動モータM2
の正転によって搬送手段50は前記原稿を排紙部70へ
向けて搬送を開始する。勿論この際には原稿ストッパ5
5はプラテンP面から没している(S33〜S35)。
【0056】上記排出動作中に原稿の先端部が排紙セン
サS3に検知されてから所定時間T6だけ進行させたと
ころで、レジストローラ26のところに既に先だしされ
ていた次送原稿の給送が開始される(S36、S3
7)。ここで先行の原稿をD1、次送原稿をD2、以下
D3等とする。
【0057】前記所定送り時間T6とは原稿D1の先端
が排紙センサS3に検知されてから、所定距離F1だけ
進行する時間である。しかして、この所定距離F1と
は、図8で示されるように、原稿D1の後端がプラテン
カバー40のカバー本体41を抜け出し、隣接部Rにあ
るときの先端部と排紙センサS3との間の距離である。
【0058】Lサイズ原稿の中でも最大サイズの原稿に
合わせて前記所定距離F1を定めておけば、それよりも
小さいL原稿の場合は確実にプラテンカバー40から抜
け出すことができ、この時点で、原稿D1の後端部は少
なくともレジストローラ26と隣接部Rとの間の経路長
F2だけ離れた位置にいることとなる。
【0059】そして、前記時間T6経過時にレジストロ
ーラ26の図示外の電磁クラッチを励磁することによ
り、次送原稿D2が給紙され、原稿D1とは最小F2の
原稿間隔で送られ、サイクル時間の短縮がはかられる。
【0060】また、上記実施例は画像形成装置を一例と
して説明したが、本発明は画像読み取り装置の自動原稿
送り装置としても同様に適応出来る。更に、最大取り扱
い原稿サイズをA3として、使用頻度が最も多いサイズ
をA4サイズで無くB5サイズとした場合、搬送手段と
カバー手段との寸法比をB5サイズと[A3−B5]サ
イズのようにその比率を適宜に変更しても差し支え無
い。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】原稿送り装置の縦断面図
【図2】同じく駆動系統図
【図3】プラテンカバー(カバー手段)の構造説明図
【図4】プラテンカバー(カバー手段)の作用説明図
【図5】プラテンカバー(カバー手段)の作用説明図
【図6】制御系のブロック図
【図7】排紙トレーの横断面図
【図8】原稿送り装置の動作説明図
【図9】動作のフローチャート
【図10】動作のフローチャート
【図11】動作のフローチャート
【図12】従来の原稿送り装置の縦断面図
【符号の説明】
10 原稿送り装置 20 分離給送部(給紙手段) 40 プラテンカバー(カバー手段) 50 搬送手段 70 排紙部(排紙手段) 71 排出反転ローラ(反転手段) P プラテン Q 搬入口

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読取処理する該プラテンの一部を
    覆うカバー手段と、このカバー手段の上方に配置された
    給紙トレイと、前記プラテン上にて原稿を正逆方向に搬
    送可能な搬送手段と、前記プラテン上で読取処理された
    原稿を収納する排紙トレイと、を備えた自動原稿送り装
    置において、 前記給紙トレイから前記プラテンを介して原稿を反転し
    て前記排紙トレイに案内する搬送経路を形成するととも
    に、前記給紙トレイから前記プラテン上に搬入された原
    稿を正方向に搬送した後に逆方向に搬送して前記プラテ
    ンと前記カバー手段との間に挿入するように前記搬送手
    段を制御したことを特徴とする自動原稿送り装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段を前記カバー手段と並設し
    てプラテン上に配置するとともに、前記搬送手段と前記
    カバー手段との間に前記プラテン上に原稿を搬入する搬
    入口を設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動原
    稿送り装置。
  3. 【請求項3】 原稿を前記搬送手段によって逆方向に搬
    送して前記プラテンと前記カバー手段の間に挿入する際
    に前記カバー手段を前記プラテンから離れる方向に移動
    させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の自動原稿送り装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段の原稿を逆方向に搬送する
    動作に連動して、前記カバー手段をプラテンから離れる
    方向に移動したことを特徴とする請求項3に記載の自動
    原稿送り装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段にて正方向に搬送する原稿
    を検出する検出手段を設け、前記搬送手段を前記検出手
    段の検出結果によって原稿を逆方向に搬送するように制
    御することを特徴とする請求項1に記載の自動原稿送り
    装置。
  6. 【請求項6】 前記プラテン上で読取処理された原稿を
    収納する排紙トレイを前記プラテンの上方に配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動原稿送り装置。
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FR2621843B1 (fr) * 1987-10-16 1990-03-09 Framatome Sa Procede de fixation par soudage d'une tubulure sur un element de paroi de forte epaisseur telle qu'une virole porte-tubulures d'une cuve de reacteur nucleaire

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