JPH0511535A - 自動原稿送り装置 - Google Patents

自動原稿送り装置

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JPH0511535A
JPH0511535A JP3190711A JP19071191A JPH0511535A JP H0511535 A JPH0511535 A JP H0511535A JP 3190711 A JP3190711 A JP 3190711A JP 19071191 A JP19071191 A JP 19071191A JP H0511535 A JPH0511535 A JP H0511535A
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JP3190711A
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Inventor
Kenji Baba
健次 馬場
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Canon Finetech Nisca Inc
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Nisca Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送手段及びプラテンカバーとでほぼ半々に
画像形成装置のプラテンを覆うようにしたハーフベルト
型で、しかも搬送手段への原稿入口をこの搬送手段とプ
ラテンカバーとの隣接部に設けた原稿送り装置では、先
行原稿に次送原稿が重ならないようにするため、先行原
稿の後端部が排紙部のセンサに検知された後、次送原稿
を送っていた。これでは原稿間の間隔が空き過ぎ、サイ
クル時間が長くなるという問題点がある。本発明はこの
ような従来の問題点を解消し、ソフト技術によって先行
と次送原稿が重ならず、しかも原稿間隔を不当に大きく
しない自動原稿送り装置を得ることを目的としている。 【構成】 サイズ検出手段によって得られた原稿サイズ
情報によって、排出原稿の後端がプラテンカバーを抜け
出す時点を予め設定しておき、原稿の後端がプラテンカ
バーを抜け出したときに、先出しされていた原稿を送り
出すようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は画像形成装置や画像読
み取り装置などの画像処理装置のプラテンの一部を覆っ
て載置され、プラテン上に原稿を送る搬送手段と、この
搬送手段と隣接して前記プラテンの他部を覆うカバー手
段とを具備し、搬送手段のカバー手段との隣接部から原
稿を取り込み、搬送手段の搬送方向他端より排出させる
とともに、取り込まれた原稿が所定長さ以上の場合に
は、搬送手段の逆搬送により前記原稿の一部をカバー手
段の下部に進入させ、処理後再度搬送手段によって排出
させる自動原稿送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置や画像読み取り装置などの
画像処理装置のプラテンは通常当該形成装置に供給され
る最大サイズの原稿、例えばA3サイズに合うように形
成されている。しかしながら、通常このような画像処理
装置に供給される原稿は前記最大サイズの半分以下の、
例えばA4、B5サイズのものが過半を占め、このよう
なスモールサイズ原稿をその2倍以上もある大きな搬送
手段によってプラテン上を搬送するのは搬送距離、時間
ともに無駄であり、無用の帯電や停止時の姿勢の乱れな
ど、多くの問題点がある。
【0003】このような問題点を解消するために、画像
処理装置のプラテンの一方のほぼ半分を覆う搬送手段
と、この搬送手段と隣接して前記プラテンの他の半分を
覆うカバー手段とを具備したいわゆるハーフベルト型の
自動原稿送り装置が提案されている。
【0004】特に、搬送手段の原稿取り込みを該搬送手
段と前記カバー手段との隣接部に、また排出を搬送手段
の前記隣接部の他端に位置させたものは、原稿を一枚に
分離供給する分離供給部や原稿トレーなど、一連の所要
部材を前記カバー手段の上方に位置させることができる
ので、このようなカバー手段を用いた構成の有する一般
的な効果のほかに、コンパクトに構成され、画像形成装
置の設置面積も少なくて済むという効果を有している。
【0005】しかしながら、搬送手段への原稿取込み部
が搬送手段とカバー手段との隣接部、即ちプラテンのほ
ぼ中央部に位置している関係上、原稿の一部がカバー手
段の下に挿通されるような大きなサイズの原稿(以下L
サイズ原稿、あるいは単にL原稿という。因みにLサイ
ズ原稿に対する小サイズ原稿をSサイズ原稿、またはS
原稿と称することとする。)が先行している場合には、
この原稿の排出時に後送の原稿の先端部が前記先行原稿
の後部に重畳してはならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかして、従来では上
述のように後送原稿が先行原稿の後部に重畳しないよう
にするため、先行原稿の後端部が排紙部に設けられた排
紙センサに検知されてから、次送原稿が前記取込み部に
供給されるように成されていた。
【0007】しかしながら、これでは原稿が搬送手段か
ら完全に排除される間、次送原稿は待機していなければ
ならず、処理時間が長くなり無駄である。
【0008】本発明は上記問題点に着目して成されたも
のであって、カバー手段の下部に挿通されるようなLサ
イズ原稿でも、その排出時に次送の原稿が重畳せず、し
かも先行の前記L原稿の後端と、次送原稿との先端部と
の間隔が不当に大きくならない自動原稿送り装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、画像処理装置のプラテンの一部を覆って載置
され、前記プラテン上に原稿を送る搬送手段と、該搬送
手段と隣接して前記プラテンの他部を覆うカバー手段と
を具備し、前記搬送手段の前記カバー手段との隣接部か
ら原稿を取り込み、搬送手段の搬送方向他端より排出さ
せるとともに、取り込まれた前記原稿が所定長さ以上の
場合には、搬送手段の逆搬送により前記原稿の一部をカ
バー手段の下部に進入させ、処理後再度搬送手段によっ
て排出させる自動原稿送り装置において、カバー手段の
下部に進入した前記原稿の排出方向後端部が、前記隣接
部から取り込まれる次送の原稿先端部とは非干渉の位置
に達したことを判定する判定手段と、判定手段による前
記非干渉位置到達信号によって、前記次送原稿を前記隣
接部から取り込むよう搬送手段を制御する制御手段とを
設けたものである。
【0010】
【実施例】原稿送り装置10の全体構成を図1及び図2
に示す。
【0011】原稿送り装置10は前記各図のように画像
形成装置C(以下、本体装置Cと略称することあり。)
のプラテンP上に載置されており、前記プラテンPの一
方の約半分を覆う搬送手段50と、同じくプラテンPの
他の半分を覆うカバー手段としてのプラテンカバー40
と、このプラテンカバー40の上方に設けられ、原稿を
分離給送する分離給送部20と、露光処理後に原稿を排
出する排紙部70、および制御装置80とから成ってい
る。
【0012】分離給送部20の上流側には原稿を載置す
る原稿トレー11と、ラージサイズ原稿(以後、Lサイ
ズ原稿、L原稿などと称する。因みにL原稿の半分以下
のスモールサイズ原稿をSサイズ原稿、S原稿などと称
する。)、例えばA3サイズ原稿などを載置するときに
広げられる補助トレー12が設けられている。
【0013】また、排紙部70から排出された原稿を受
ける排紙トレー13が搬送部50の上方の外枠体上に設
けられている。この排紙トレー13には図1や図5など
に見るような一対のリブ13aが原稿Dの排出方向に平
行に設けられている。このリブ13aは図5のように、
載置される原稿Dに腰をつけるためのもので、このよう
な腰がないと、勢いよく排出された原稿の先端が排紙ト
レー13の先端部からはみ出し、このはみ出した原稿の
先端が今度は原稿トレー11の方に垂れ下がるという不
具合があるからである。
【0014】分離給送部20は前記原稿トレー11から
搬送手段50とプラテンカバー40との隣接部Rに至る
給送経路を構成する給紙ガイド21と22とに沿って構
成されている。なお、給紙ガイド21は搬送手段50側
と、また給紙ガイド22はプラテンカバー40と一体に
成されている。
【0015】分離給送部20は、原稿トレー11上に積
層された原稿の最上紙に適時に接してこれを繰り出すピ
ックアップローラ23と、繰り出された原稿を一枚に分
離して送るために互いに接して給紙側に回転する給紙ロ
ーラ24と、上流側に原稿を押し戻すように回転する分
離ローラ25とが備えられ、更に下流側には前記隣接部
Rに臨んで、原稿の先端をニップして給送姿勢を整える
とともに、搬送手段50への移送タイミングをとるレジ
ストローラ26およびレジスト抑えローラ27とが設け
られている。
【0016】また、前記給送経路に沿って、前記給紙ロ
ーラ24の上流側には原稿トレー11上の原稿の有無を
検知するエンプティセンサS1が、またレジストローラ
26の直前には第1のセンサであるレジストセンサS2
が設けられている。
【0017】しかして前記ピックアップローラ23、給
紙ローラ24およびレジストローラ26は搬送手段50
側の枠体に、また分離ローラ25とレジスト抑えローラ
27は原稿トレー11やプラテンカバー40側の枠体に
設けられている。そして、搬送手段50は前記各部材及
び排紙部70とともに本体装置Cの上面背部(図面紙背
側)に開閉自在に枢支されており、一方のプラテンカバ
ー40側も同様である。そして、搬送手段50とプラテ
ンカバー40とはそれぞれ個別に、又は一体にして開閉
し得るように成されている。
【0018】搬送手段50は駆動ローラ51と従動ロー
ラ52との間に広巾の搬送ベルト53を巻回し、さらに
この搬送ベルト53をプラテンP面上へ押し付ける幾つ
かのプレスローラ54が配設されている。
【0019】図示のように搬送ベルト53の前記隣接部
R近傍はプラテンPとは接しない非接触部となってい
る。
【0020】なお、プラテンPの下流側端部には、軸5
6に軸支され、SOL1によって駆動されてプラテンP
上面から起伏自在に成された原稿ストッパ55が設けら
れており、適時にその上角部55aを出没させることに
よって原稿の先端部を当接させ、本体装置Cの露光基準
位置P1に定位させる機能を有するものである。
【0021】排紙部70は搬送手段50から原稿を受け
てこれを排出する排出反転ローラ71と、その外周を囲
むように排出部ガイドa72、同じくc74、また内側
に同じくb73が設けられ、外部に導く排出部ガイドd
75が設けられている。そして複数のピンチローラ76
が排出反転ローラ71に転接している。
【0022】排紙部70には更に原稿を外部に導くか、
再度搬送手段50へ返送して原稿の裏面の露光をさせる
かの経路変更をする切換えゲート77と、原稿を排紙ト
レー13に排出する排出ローラ78が設けられている。
また排出ガイドa72の入口には第2のセンサとしての
排紙センサS3が設けられている。SOL2は前記切換
えゲート77を駆動するものである。
【0023】図2に駆動系統図を示す。
【0024】第1駆動モータM1は分離給送部20のう
ちレジストローラ26を除くピックアップローラ23、
給紙ローラ24および分離ローラ25を駆動するように
連結されている。
【0025】しかして、第1駆動モータM1の正転時に
は前記ピックアップローラ23、給紙ローラ24および
分離ローラ25が図示時計方向に回転し、さらにピック
アップローラ23を図示外のばねクラッチを介して揺動
自在に支持する図示外のアーム部材を揺動させ、前記ピ
ックアップローラ23を原稿面上に押圧させ、反対に逆
転時には、前記アーム部材を反対方向に揺動することに
より前記ピックアップローラ23を原稿面から離隔させ
る。
【0026】一方、第2駆動モータM2は図示しない電
磁クラッチ手段を介してレジストローラ26と結合して
おり、また搬送手段50の駆動ローラ51及び排紙部7
0の排出反転ローラ71と連結していて、前記第1駆動
モータM1同様正逆転可能である。
【0027】次に図3を援用してカバー手段であるプラ
テンカバー40の構成について説明する。
【0028】プラテンカバー40のカバー本体41は、
プラテンPに対応する面が高反射率の白色に成された平
板な樹脂材又は金属平板で構成され、搬送手段50に近
い方の端縁は、図示のように搬送手段50の駆動ローラ
51の下方(非接触部)へ深く入り込むように形成され
ている。また他方の基端部には支軸42が突設されてい
る。
【0029】一方、図示しないカバー枠体には、前記支
軸42を水平方向にのみ摺動可能に嵌合する嵌合部43
aを備えた枢支部材43が固設されている。
【0030】カバー本体41の搬送手段50に近い部分
はピン44aを介してリンク部材44に結合しており、
このリンク部材44の他端はピン44bを介して図示し
ないカバー枠体に結合している。そして、リンク部材4
4には次に述べる駆動アーム46に係合する係合ピン4
5が植設されている。
【0031】一方、レジストローラ26の軸26aには
前記係合ピン45と係合する作動杆としての駆動アーム
46がトルクリミッタ47を介して取り付けられてい
る。
【0032】カバー本体41は前記リンク部材44の係
合ピン45が前記駆動アーム46に係合しないときは自
重で下方に落下するが、強制的にプラテン面に押圧する
付勢手段を設けてもよい。
【0033】図4に制御系統の概要を示す。
【0034】制御装置80は周知のマイコンとメモリ、
入出力装置等を含み、本体装置Cからの信号、各センサ
S1〜S3からの信号を受けて所要の演算を実行し、各
駆動モータその他への命令を出力する。
【0035】次に上記各図並びに図6の動作説明図およ
び図7〜図9のフローチャートを援用して原稿送り装置
10の動作を説明する。
【0036】原稿トレー11の上に原稿を載置する。L
原稿の場合には補助トレー12を展開して載置する。
【0037】トレー11、12上に原稿が載置される
と、エンプティセンサS1がこれを検知して、所要の初
期設定がなされる。
【0038】ついで、本体装置C側のスタート信号によ
って第1駆動モータM1が正転始動する。この正転によ
ってピックアップローラ23は積層された原稿の最上紙
上に落下して転接し、これを繰り出す。繰り出された最
上紙は通常その下の複数枚の原稿を伴うが、給紙ローラ
24に接する最上紙のみが送られ、第2紙以下は同じく
図示時計方向に回転する分離ローラ25によって上流側
へ押し戻され、前記最上紙のみが給紙される(ステップ
S10、S11)。
【0039】給送された1枚の原稿はレジストセンサS
2に検知された直後に紙端をレジストローラ26とレジ
スト抑えローラ27との間に突っ込む。この時点では第
2駆動モータM2は停止していて、レジストローラ26
も停止している。しかしながら、第1駆動モータM1の
方はレジストセンサS2が前記原稿の紙端を検知した時
点から微小時間T1回転を継続し、原稿の後部はこのた
め湾曲して、いわゆるレジストループを描き、これによ
って姿勢が正される。
【0040】前記微小時間経過後に第1駆動モータM1
は停止し、同時に第2駆動モータM2が始動する。そし
て原稿は給送経路を構成する給紙ガイド21、22に沿
って隣接部Rを通り、同時に動作中の搬送手段50に引
き渡されてプラテンP上を送られる(S12〜S1
5)。
【0041】レジストセンサS2が原稿の先端を検知し
た時点から制御装置では経過時間が計時されており、原
稿の後端が検知されるまでの時間tが所定時間T2以内
か以上かが判別される。しかして、前記通過所要時間t
が所定時間T2以下の場合(t<T2)にはSサイズ原
稿と判定され、所定以上の場合(t>T2)はLサイズ
原稿と判定される(S16、S17)。
【0042】原稿がS原稿であると判定されると、原稿
はそのまま送られ、既にプラテン面より出ている原稿ス
トッパ55の露光基準位置P1を規制する上角部55a
に当接する。搬送手段50は正転開始時に搬送タイマが
スタートしており、原稿ストッパ55に当接直前にタイ
ムアップ(T3)し駆動を停止するので、搬送ベルト5
3の惰性によって原稿紙端は前記上角部55aに当接し
て正しく姿勢矯正がなされて停止する。そして、この位
置で画像形成装置Cによる露光処理を受ける(S18〜
S20)。
【0043】露光を終えた原稿は本体装置C側からの指
令によって再び正転始動し、原稿は排紙方向に送られ、
排出反転ローラ71によって排紙トレー13に排出され
る。なお、この際前記原稿ストッパ55はSOL1OF
FによりプラテンP面以下に没している(S21〜S2
2)。
【0044】予め原稿の両面露光が選択されている場合
には、SOL2により切換えゲート77が図示時計方向
に回動し、また排紙センサS3が原稿紙端を検知して所
定時間経過後に第2駆動モータM2を逆転させ、原稿を
再度プラテンP上へ導く。
【0045】なお、第2駆動モータM2が停止して原稿
が露光基準位置P1に定位されると同時に、第1駆動モ
ータM1が始動し、第2原稿の給送が開始されて、レジ
ストローラ26に先だしされる。
【0046】原稿がL原稿であると判定された場合に
は、搬送手段50によって一旦送られ、原稿先端部が排
紙センサS3に検知されてから所定時間T4後に一旦停
止する。なお、この場合、原稿ストッパ55はプラテン
P面以下に没したままである。また、原稿の後端部は隣
接部R点を通過している。
【0047】そこで第2駆動モータM2の逆転によって
原稿は逆送される。第2駆動モータM2の逆回転によっ
てレジストローラ軸26aは逆転し、駆動アーム46は
図示反時計方向に回動する。そしてリンク部材44の係
合ピン45と係合してこのリンク部材44も図示反時計
方向に回動させる。
【0048】プラテンカバー40のカバー本体41は図
示のように、その図示右端部が枢支部材43と水平方向
の移動可能に嵌合しているから、リンク部材44が上記
のように反時計方向に回動すると、カバー本体41は図
3において右方向の移動運動と同時に、その左方部が前
記枢支部材43に嵌合している支軸42を中心に時計方
向に回動するように上昇する。すなわち、カバー本体4
1は進入してくる原稿を迎えるように左方向に開いて所
定隙間gをおいた状態になされる。なお上記動作中、駆
動アーム46はレジストローラ軸26aとはトルクリミ
ッタ47を介して結合しているから、駆動アーム46の
回動も一定以上にはならず、従ってリンク部材44の回
動もある限度以内であり、前記所定隙間gは必要最小限
の範囲に限られる(S26〜S29)。
【0049】上記のように隙間gに開口しているカバー
本体41下に原稿が挿入され、微小時間T5後に搬送手
段50による原稿の逆送動作は停止し、引き続いて若干
の順送動作がなされる。この際には原稿ストッパ55は
上方に出て原稿の先端を当接させる(S30〜S3
2)。
【0050】一方、第2駆動モータM2の正転によって
駆動アーム46は時計方向に回動し、連れてリンク部材
44も時計方向回動する。このため、カバー本体41は
自重もしくは付勢力で下方に落下し、同時に図示の左方
向に移動する。そしてその左端縁は深く搬送ベルト53
の下に挿通し、原稿を抑えると同時にカバー本体41と
搬送手段50との隣接部Rの隙間を殆ど消滅させ、該部
からの露光ランプの漏光を防止している。
【0051】なお、露光中にM1駆動により、次ぎの原
稿の先出し動作が行われる。
【0052】露光が終えたならば、第2駆動モータM2
の正転によって搬送手段50は前記原稿を排紙部70へ
向けて搬送を開始する。勿論この際には原稿ストッパ5
5はプラテンP面から没している(S33〜S35)。
【0053】上記排出動作中に原稿の先端部が排紙セン
サS3に検知されてから所定時間T6だけ進行させたと
ころで、レジストローラ26のところに既に先だしされ
ていた次送原稿の給送が開始される(S36、S3
7)。ここで先行の原稿をD1、次送原稿をD2、以下
D3等とする。
【0054】前記所定送り時間T6とは原稿D1の先端
が排紙センサS3に検知されてから、所定距離F1だけ
進行する時間である。しかして、この所定距離F1と
は、図6で示されるように、原稿D1の後端がプラテン
カバー40のカバー本体41を抜け出し、隣接部Rにあ
るときの先端部と排紙センサS3との間の距離である。
【0055】Lサイズ原稿の中でも最大サイズの原稿に
合わせて前記所定距離F1を定めておけば、それよりも
小さいL原稿の場合は確実にプラテンカバー40から抜
け出すことができ、この時点で、原稿D1の後端部は少
なくともレジストローラ26と隣接部Rとの間の経路長
F2だけ離れた位置にいることとなる。
【0056】そして、前記時間T6経過時にレジストロ
ーラ26の図示外の電磁クラッチを励磁することによ
り、次送原稿D2が給紙され、原稿D1とは最小F2の
原稿間隔で送られ、サイクル時間の短縮がはかられとと
もに、原稿D1の後端部と原稿D2の先端部との干渉は
避けられ、排紙センサS3が同時に非干渉判定手段とな
っている。
【0057】上記のように、本実施例では排紙センサS
3によって先行原稿D1の後端部と次送の原稿D2の先
端部との非干渉が判定されている。
【0058】先行原稿D1の後端部と次送の原稿D2の
先端部との非干渉の判定手段としては、搬送手段50と
プラテンカバー40との隣接部Rにセンサを設け、この
センサの先行原稿D1後端部検知によるようにしてもよ
いが、センサの数はその分増加することとなる。
【0059】また、上記実施例は画像形成装置を一例と
して説明したが、本発明は画像読み取り装置の自動原稿
送り装置としても同様に適応出来る。更に、最大取り扱
い原稿サイズをA3として、使用頻度が最も多いサイズ
をA4サイズで無くB5サイズとした場合、搬送手段と
カバー手段との寸法比をB5サイズと[A3−B5]サ
イズのようにその比率を適宜に変更しても差し支え無
い。
【0060】
【発明の効果】本発明では、画像処理装置のプラテンの
一部を覆って載置され、プラテン上に原稿を送る搬送手
段と、この搬送手段と隣接してプラテンの他部を覆うカ
バー手段とを具備し、搬送手段のカバー手段との隣接部
から原稿を取り込み、搬送手段の搬送方向他端より排出
させるとともに、取り込まれた前記原稿が所定長さ以上
の場合には、搬送手段の逆搬送により前記原稿の一部を
カバー手段の下部に進入させ、処理後再度搬送手段によ
って排出させる自動原稿送り装置において、カバー手段
の下部に進入した前記原稿の排出方向後端部が、前記隣
接部から取り込まれる次送の原稿先端部とは非干渉の位
置に達したことを判定する判定手段と、この判定手段に
よる前記非干渉位置到達信号によって、前記次送原稿を
隣接部から取り込むよう搬送手段を制御する制御手段と
を設けたから、カバー手段の下部に挿通されるようなL
サイズ原稿でも、その排出時に次送の原稿は重畳せず、
しかも先行のL原稿の後端と、次送原稿との先端部との
間隔が不当に大きくなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】原稿送り装置の縦断面図
【図2】同じく駆動系統図
【図3】カバー手段の構造説明図
【図4】制御系のブロック図
【図5】排紙トレーの横断面図
【図6】原稿送り装置の動作説明図
【図7】動作のフローチャート
【図8】動作のフローチャート
【図9】動作のフローチャート
【符号の説明】
10 原稿送り装置 40 プラテンカバー(カバー手段) 50 搬送手段 80 制御装置 R 搬送手段とプラテンカバー(カバー手段)との隣
接部 S3 排紙センサ(非干渉判定手段) T6 S3の先端検知後所定時間(L原稿排出時)(非
干渉判定時間) P プラテン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理装置のプラテンの一部を覆って
    載置され、前記プラテン上に原稿を送る搬送手段と、該
    搬送手段と隣接して前記プラテンの他部を覆うカバー手
    段とを具備し、前記搬送手段の前記カバー手段との隣接
    部から原稿を取り込み、搬送手段の搬送方向他端より排
    出させるとともに、取り込まれた前記原稿が所定長さ以
    上の場合には、搬送手段の逆搬送により前記原稿の一部
    をカバー手段の下部に進入させ、処理後再度搬送手段に
    よって排出させる自動原稿送り装置において、 カバー手段の下部に進入した前記原稿の排出方向後端部
    が、前記隣接部から取り込まれる次送の原稿先端部とは
    非干渉の位置に達したことを判定する判定手段と、 判定手段からの信号によって、前記次送原稿を前記隣接
    部から取り込むよう搬送手段を制御する制御手段とを設
    けたことを特徴とする自動原稿送り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の判定手段は、前記搬送
    手段の搬送量を検知するものである請求項1記載の自動
    原稿送り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の判定手段は、前記隣接
    部近傍に設けられ、カバー手段の下部から取り出されて
    排出される前記原稿の後端部を検知するものである請求
    項1記載の自動原稿送り装置。
JP3190711A 1991-07-03 1991-07-03 自動原稿送り装置 Pending JPH0511535A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09255210A (ja) * 1996-01-17 1997-09-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置の原稿排紙部の構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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