JP3053553B2 - Frp製ゴルフクラブシャフト - Google Patents
Frp製ゴルフクラブシャフトInfo
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Description
ブシャフトに関するものである。
されているものが多く、木製のウッドに比べて、図1の
クラブヘッド1の重心1gを含む鉛直線Vまわりの慣性
モーメントIG が大きく、そのため、飛距離を得易い。
一方、FRP製のゴルフクラブシャフト2は、前記ウッ
ドの大型化に伴い、細い先端部20を強化する必要性が
生じ、そのため、配向角を0°に設定した強化繊維が先
端部20に混入されている。
の強化繊維は、繊維がシャフト2の軸線Cに沿って配設
されているので、シャフト2の曲げ剛性EIを増大させ
るものの、シャフト2のねじり剛性GJは増大しない。
そのため、ヘッド1の中心から外れた位置でボールを打
撃した際に、ヘッド1の大きな慣性モーメントIG によ
って、先端部20がねじれるから、ヘッド1のフェイス
面11が鉛直線Vの回りに回転するので、ボールの打ち
出し方向のコントロールが難しくなる。つまり、ヘッド
1の中心から外れた位置でボールを打撃した際には、意
図した方向とは異なる方向にボールが飛び出す。また、
フェイス面11が回転するのに伴い、ヘッド1の慣性モ
ーメントIG を十分にボールに伝えることができなくな
り、そのため、飛距離が低下する原因となる。
20の曲げ剛性EIを大きくすると、シャフト2の先端
部20が硬くなって、いわゆるヘッドの走りが悪くな
り、つまり、先端部20が十分にしならず、そのため、
実打感(打った際の感触)が悪くなる。しかも、先端部
20が十分にしならないと、ボールに与える力積が小さ
くなるので、飛距離が十分に伸びない。
たもので、実打感を向上させると共にボールの打出方向
のコントロールを容易にし、かつ、飛距離の増大を図り
得るFRP製ゴルフクラブシャフトを提供することであ
る。
に、第1発明のFRP製ゴルフクラブシャフトは、ゴル
フクラブシャフトにおけるクラブヘッドのホーゼルの上
端からグリップ側へ向って260mmの領域において、ね
じり剛性GJを曲げ剛性EIで除した剛性比α=(GJ
/EI)が、ゴルフクラブシャフトの先端に行くに従い
10mm当たり0.1%以上大きくなるように設定されて
いる。
は、ゴルフクラブシャフトにおけるクラブヘッドのホー
ゼルの上端からグリップ側へ向って260mmまでの領域
において、ねじり剛性GJを曲げ剛性EIで除した剛性
比α=(GJ/EI)が、ゴルフクラブシャフトの先端
に行くに従い10mm当たり0.5%以上大きくなる領域
が50mm以上の範囲にわたって設定されている。
は、ゴルフクラブシャフトにおけるクラブヘッドのホー
ゼルの上端からグリップ側へ向って220mmの箇所およ
び300mmの箇所において測定される剛性比α=(ねじ
り剛性GJ/曲げ剛性EI)が、220mmの箇所の方
が、300mmの箇所よりも4%以上大きく設定されてい
る。
線Cと強化繊維22とのなす角Aをいう。
る。図1のシャフト2の先端部20は細いから、ねじれ
易いのであるが、たとえば、先端部20に配向角が30
°〜60°の強化繊維を混入することにより、先端部2
0のねじり剛性GJを大きくすることができる。ねじり
剛性GJを大きくすれば、先端部20がねじれにくくな
るので、打撃時にフェイス面11が回転しにくくなり、
そのため、ボールの打出方向のコントロールが容易にな
る。また、フェイス面11が回転しにくいので、ヘッド
1の慣性モーメントIG を十分にボールに伝えることが
できるから、飛距離も向上する。
は、シャフト2の曲げ剛性を差程増加させないので、シ
ャフト2の先端部20が硬くなるおそれはなく、したが
って、実打感が悪くなったり、飛距離が低下する原因も
生じない。すなわち、シャフト2の先端部20の曲げ剛
性EIを大きくせずに、ねじり剛性GJを増大させるこ
とにより、本発明の目的が達成される。
にしたがって説明する。図1において、シャフト2は、
中空のテーパ状の円管からなり、ヘッド1のホーゼル1
2の上端から、つまりシャフトの先端21から、グリッ
プ23へ向って、0mm〜300mmの領域において、剛性
比αがシャフトの先端21に行くに従い大きくなるよう
に設定されている。ここに、剛性比αは、下記の(1) 式
で表される。 α=(GJ)/(EI) …(1) 但し、 G:せん断弾性係数(剛性率) J:断面二次極モーメント E:縦弾性係数(ヤング率) I:断面二次モーメント
ん断弾性係数Gとヤング率Eとは、下記の関係を有す
る。 E=2G(1+μ) …(2) 但し, μ:ポアソン比 したがって、金属製のゴルフクラブシャフトでは、剛性
比α=GJ/EIが一定値になる。
は、ねじり剛性GJおよび曲げ剛性EIが、強化繊維の
配向によって変化する。すなわち、配向角A(図2)を
0°に設定した強化繊維は、ねじり剛性GJには殆ど寄
与せず、曲げ剛性EIに大きく寄与する。一方、配向角
A(図2)を30°〜60°に設定した強化繊維は、ね
じり剛性GJに寄与し、曲げ剛性EIには差程寄与しな
い。
な状態に、強化繊維22および補助強化繊維22A〜2
2Cを配設した。図3は、シャフトの先端21からの距
離を横軸とし、シャフトの径方向の位置を縦軸として、
強化繊維22,22A〜22Cの配向、位置、種類等を
示す。まず、配向角A=0°の炭素繊維22の層が、シ
ャフトの径方向の最内周側、最外周側および中間に、シ
ャフトの全長にわたって設けられている。一方、シャフ
トの先端部20(図1)には、径方向の中程から内側
に、配向角A=45°の炭素繊維からなる一対の第1の
補助強化繊維22A,22Bの層が、先端21からグリ
ップ側に向って200mm以上400mm以下の範囲にわた
って設けられている。また、シャフトの先端部20(図
1)には、径方向の最外周から2番目の層に配向角A=
0°のガラス繊維からなる第2の補助強化繊維22Cの
層が、先端21からグリップ側に向って400mm以上の
範囲にわたって設けられている。
第2の補助強化繊維22Cは、内周側に配設されたもの
程短く、外周側に配設されたもの程グリップ側に長く形
成されている。なお、ガラス繊維からなる第2の補助強
化繊維22Cは、炭素繊維からなる第1の補助強化繊維
22A,22Bよりもヤング率が小さい。また、強化繊
維としては、これらの繊維の他に、ポリアミド繊維や金
属繊維を用いることもできる。
二次極モーメントJは、構造物が円管の場合には、共に
直径Dの4乗に比例する。一方、シャフト2は先端に行
く程細くなっているので、断面二次モーメントIおよび
断面二次極モーメントJは一般に小さくなる。しかし、
断面二次モーメントIに寄与する配向角A=0°の強化
繊維22は、シャフト2の比較的外周寄りに設けられて
いるものがあるので、断面二次モーメントIの値は、断
面二次極モーメントJよりも先端21に行く程大きく低
下する。したがって、先端部20においては、剛性比α
=(GJ/EI)が徐々に増加する。
22Cを配設したシャフト2を作成し、その剛性比α=
(GJ〜EI)を測定した結果を図4(a)〜(c)に
示す。これらの3つの実施例では、シャフトの先端21
から220mm〜300mmの領域において、剛性比α=
(GJ/EI)がシャフトの先端21に行く程、徐々に
大きな値を有していた。なお、先端21から200mmま
での部分は、測定器の関係上剛性比αを測定できなかっ
たが、先端に行くほど剛性比αが大きくなっていると推
定される。また、シャフト2の先端から300mmまでの
領域において、剛性比α=(GJ/EI)がシャフトの
先端21に行くに従い、10mm当たり0.5%以上大き
くなる領域が80mm以上の範囲にわたって形成されてい
た。さらに、シャフトの先端から220mm程度の箇所に
おいて測定される剛性比αは、シャフトの先端から30
0mm程度の箇所において測定される剛性比αよりも8%
以上大きかった。
剛性比αを測定したもので、図5(a)のシャフトの剛
性比αは、先端に行く程小さくなっていた。また、図5
(b)のシャフトの剛性比αは、シャフトの軸方向位置
とは無関係に一定であった。
するシャフトでボールを打撃したところ、図5(a),
(b)のシャフトよりも、飛距離が伸び、かつ、ボール
コントロールも正確であった。また、実打感も優れてい
た。
A,22Bをシャフト2の全長にわたって設けても、ね
じり剛性GJの大きいシャフト2が得られる。しかし、
こうすると、強化繊維の含有量が多くなるので、コスト
アップの要因となる上、シャフトの重量が20%〜30
%程度重くなって、スウィングが鈍くなったり、持ち運
びが不便になる等の問題が生じる。これに対し、本FR
P製ゴルフクラブシャフトでは、シャフト2の先端部2
0に第1の補助強化繊維22A,22Bを混入している
ので、かかる問題も生じない。
は、従来、配向角A=0°であった先端部20の第1の
補助強化繊維22A,22Bの配向角Aを45°とした
ので、曲げ剛性EIが従来よりも低下する。そのため、
シャフトが折損し易くなる。そこで、本実施形態では、
配向角A=0°の第2の補助強化繊維22Cとして、ヤ
ング率の小さいガラス繊維を用いた。このガラス繊維
は、ヤング率が小さいので、シャフト2が破損する際の
伸びが大きいから、シャフト2の先端部20の破壊に必
要なエネルギーが大きくなる。しかも、シャフト2の外
周寄りに設けられているので、曲げに対して大きく寄与
する。したがって、シャフト2が完全に折損するのを防
止し得る。なお、第2の補助強化繊維22Cを最外層に
設けなかったのは、剥離を防止するためである。
シャフトの先端部において、ねじり剛性GJを曲げ剛性
EIで除した剛性比αが、シャフトの先端に行くに従い
大きく設定されているので、慣性モーメントの大きいヘ
ッドであっても、打撃時にシャフトがねじれにくく、か
つ、シャフトの先端部がしなるので、実打感が向上する
と共に、ボールの打出方向のコントロールが容易で、か
つ、飛距離も増大する。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ゴルフクラブシャフトにおけるクラブヘ
ッドのホーゼルの上端からグリップ側へ向って260mm
の領域において、ねじり剛性GJを曲げ剛性EIで除し
た剛性比α=(GJ/EI)が、ゴルフクラブシャフト
の先端に行くに従い10mm当たり0.1%以上大きくな
るように設定されているFRP製ゴルフクラブシャフ
ト。 - 【請求項2】 ゴルフクラブシャフトにおけるクラブヘ
ッドのホーゼルの上端からグリップ側へ向って260mm
までの領域において、ねじり剛性GJを曲げ剛性EIで
除した剛性比α=(GJ/EI)が、ゴルフクラブシャ
フトの先端に行くに従い10mm当たり0.5%以上大き
くなる領域が50mm以上の範囲にわたって設定されてい
るFRP製ゴルフクラブシャフト。 - 【請求項3】 ゴルフクラブシャフトにおけるクラブヘ
ッドのホーゼルの上端からグリップ側へ向って220mm
の箇所および300mmの箇所において測定される剛性比
α=(ねじり剛性GJ/曲げ剛性EI)が、220mmの
箇所の方が、300mmの箇所よりも4%以上大きく設定
されているFRP製ゴルフクラブシャフト。
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JP7216643A JP3053553B2 (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | Frp製ゴルフクラブシャフト |
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JP7216643A JP3053553B2 (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | Frp製ゴルフクラブシャフト |
Publications (2)
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ID=16691658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7216643A Expired - Fee Related JP3053553B2 (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | Frp製ゴルフクラブシャフト |
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