JP3052620B2 - 回路パターンの形成方法 - Google Patents

回路パターンの形成方法

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JP3052620B2 JP4301841A JP30184192A JP3052620B2 JP 3052620 B2 JP3052620 B2 JP 3052620B2 JP 4301841 A JP4301841 A JP 4301841A JP 30184192 A JP30184192 A JP 30184192A JP 3052620 B2 JP3052620 B2 JP 3052620B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板等に設け
られる導体層をウェットエッチングして微細な回路パタ
ーンを形成する回路パターンの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラスエポキシ樹脂、セラミックス等の
絶縁回路基板への回路パターンの形成は、回路基板表面
にCu等の配線用金属を例えば15μm〜50μmの厚
さに被着し、このCu層上に所望パターンのレジストを
被覆し、これにエッチング液を噴霧するものである。こ
のエッチング液により不要のCuを取り除き、配線部分
を残すものである。従来のウェットエッチング方法で
は、図3に示すように、回路基板31の上に積層した配
線層32を開口を有するレジスト33で覆い、エッチン
グ液に浸漬する。この結果、レジスト33下方の配線部
分32の側壁32Aがテーパ形状となる、すなわちエッ
チング溝34の断面積が開口側よりもその底面側が小さ
くなるというサイドエッチングが生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これはCuがCuCl
2に変化するだけでなく、CuCl2が生成する反応も同
時に起こり、いわゆる電気化学的な溶解作用が伴うこと
により、サイドエッチングが進行するからである。そし
て、エッチングされる導体層の組成が均一であり、エッ
チングが均一速度で行われるため、エッチング開始時の
溝幅が、エッチングが進行するのに従い、拡大していく
ことはやむを得ないことだった。すなわち、従来のウェ
ットエッチング技術においては、このサイドエッチング
の現象が避けられず、エッチング溝の開口端の幅が広く
なるので、Cu導体層に微細回路を形成することが困難
であった。
【0004】本発明は、エッチング前に導体層の一部を
エッチング速度の大きい材質のものとすることにより、
微細回路の形成が容易な回路パターンの形成方法を提供
することを、その目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、絶縁基板上に設けた導体層をエッチングすることに
より所定の回路パターンを形成する回路パターンの形成
方法において、上記導体層の一部を合金化することによ
り、所定のエッチング液に対してエッチング速度の異な
る部分を該導体層に形成し、その後、該エッチング液に
より該導体層をエッチングする回路パターンの形成方法
である。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、上記導体
層の一部表面に金属層を被着し、この部分を加熱するこ
とにより、該導体層の一部を残りの他の部分と異なる材
質のものとした請求項1に記載の回路パターンの形成方
法である。
【0007】
【作用】導体層の材料としては、配線強度を勘案して硬
い金属、例えばCu等が用いられることが多いが、硬い
金属は一般的にいってエッチング速度が遅い。このよう
な金属を用いた場合、エッチングが完了するまでに長時
間を要し、エッチング開始時に形成される開口側の側壁
部のエッチングが進行し過ぎるいわゆるサイドエッチン
グの現象が起こる。本発明によれば、例えばエッチング
溝の形成部には合金化によりエッチング速度の速い材料
が配されているため、この部分については硬い導体層で
あってもエッチングが円滑に進行し、サイドエッチング
の進行が防止される。この結果、その開口断面と底面と
の幅が等しく、かつ、微細な幅のエッチング溝を形成す
ることができる。すなわち、微細幅の配線を容易に形成
することができる。
【0008】
【実施例】本発明に係る回路パターンの形成方法の一実
施例を、図1にて(A)乃至(F)を参照して、その工
程順にしたがって詳述する。本発明に係る回路パターン
は、まず、(A)絶縁基板(例えば、ポリイミドフィル
ム,ガラスエポキシ,セラミックス等からなる基板)1
1上に積層されたCu製の導体層12上に、Ag13を
スパッタリングにより所定の厚さ(0.2μm)に被着
する。次に、(B)この導体層12についてエッチング
を行おうとする部位のAg層13をマスク14により覆
う。そして、(C)エッチング液(H22/NH4
H)をこのマスク14の上からスプレーしてAg層13
の大部分を溶解除去する。この結果、Cu層12上には
マスク14した部位のAg層13は残る。さらに、この
マスク14を剥離し、例えば880℃、1時間これを加
熱する。この結果、(D)Ag層13中のAg原子はそ
の下方のCu層12内へ拡散する。すなわち、Cu層1
2の一部にはAgを高濃度に含むCu−Ag層15が形
成されるものである。そして、(E)このCu−Ag層
15部分が露出するように開口を形成したマスク16を
Cu層12上に配設する。このマスク16の開口を介し
てCu−Ag層15にエッチング液(FeCl3)を噴
霧する。この結果、(F)マスク16の開口幅とほぼ等
しい幅のCu−Ag層15が溶解除去されてエッチング
溝17が形成されることとなる。すなわち、絶縁基板1
1上に例えば50μmの幅の溝により画成されたCuの
回路パターン12が形成されるものである。
【0009】なお、上記(A)工程におけるAg層13
はスパッタリング法の他にも、蒸着法等の薄膜形成法に
より被着してもよい。また、Ag層13は、上述のエッ
チングによるパターニング法以外にもスクリーン印刷に
よる方法、あるいは描画法にてドット状にAgを供給す
る方法等を用いてもよい。また、Cu層12に直接Ag
をイオン注入法により注入することもできる。スクリー
ン印刷あるいは描画法を用いる場合には、(B)、
(C)工程は省略することができる。また、上記熱拡散
は、800〜1000℃、0.15〜4.5時間の条件
にて行い、雰囲気ガスはN2を用いるのが好ましく、そ
の圧力は常圧とする。このAg13の拡散をCu導体層
12の底面にまで行き渡らせるためには、Cu導体層1
2の層厚を50μm以下とするのが好ましい。この熱処
理により、Cu12内のAg13濃度は0.1から2%
程度となり、合金状あるいは固溶体状のCu−Ag層1
5層が得られる。このようにして形成されたエッチング
溝17はその溝幅を導体層厚と同じ程度まで狭めること
が可能であり、より微細な回路を形成することができ
る。また、強度的に硬いCuを導体層として使用してい
るにもかかわらず、エッチング部位の材質は、エッチン
グ速度が速いので、図1(F)に示すような、開口と底
面の幅は等しいエッチング溝17が得られる。すなわ
ち、従来より導体層上のエッチング面の面積を小さくで
きるので、よりパターン密度の高い微細回路を得ること
ができる。
【0010】また、図2は本発明の他の実施例を示して
いる。この実施例では、メッキにより導体層12の上に
拡散用のAg23を被着したものである。すなわち、導
体層12の上に所定のパターンのマスク24を被着し
(A)、この上からAgメッキを施してマスク開口にA
gメッキ23を残すものである(B)、(C)。そし
て、加熱拡散によりCu−Ag層25を形成し(D)、
この後、マスク26によりCu部分12を覆う(E)。
そして、エッチングして基板11上にCuの回路パター
ン12を形成するものである。
【0011】本発明は、このように導体層を形成する金
属または合金について所定の金属を拡散または注入して
合金化または固溶体化することにより、所定のエッチン
グ液に対してエッチング速度の異なる部分を形成し、エ
ッチングする。このようにして回路パターンを形成する
ため、ファインパターニングが可能であり、微細回路の
形成が容易となる。なお、本発明の実施例においてはC
u導体層とAgとの組合せについて述べたが、他の材料
の組合せにも本発明が適用できることは当然のことであ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明は、導体層のエッチング部位をエ
ッチング速度の速い層に変質させることにより、サイド
エッチングを抑えて、より微細な回路を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る回路パターンの形成方
法の各工程を説明するための断面図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る回路パターン形成各
工程の断面図である。
【図3】従来のエッチング溝の形状を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11 絶縁基板 12 導体層 13 Ag層 15 Cu−Ag層 17 エッチング溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/02 - 3/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に設けた導体層をエッチング
    することにより所定の回路パターンを形成する回路パタ
    ーンの形成方法において、 上記導体層の一部を合金化することにより、所定のエッ
    チング液に対してエッチング速度の異なる部分を該導体
    層に形成し、その後、該エッチング液により該導体層を
    エッチングすることを特徴とする回路パターンの形成方
    法。
  2. 【請求項2】 上記導体層の一部表面に金属層を被着
    し、この部分を加熱することにより、該導体層の一部を
    残りの他の部分と異なる材質のものとした請求項1に記
    載の回路パターンの形成方法。
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