JP3051800B2 - 建築材の製造方法 - Google Patents

建築材の製造方法

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JP3051800B2
JP3051800B2 JP5201431A JP20143193A JP3051800B2 JP 3051800 B2 JP3051800 B2 JP 3051800B2 JP 5201431 A JP5201431 A JP 5201431A JP 20143193 A JP20143193 A JP 20143193A JP 3051800 B2 JP3051800 B2 JP 3051800B2
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淳一 大津
達雄 井東
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面が木質系となった
建築材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から背面側にウレタン樹脂の発泡体
を積層した塩化ビニル製の基材の表面に複合単板を積層
した建築材が知られている。この建築材は、まず、基板
となるアガチス単板1b(1.05mm厚)の表面にス
ライス単板1a(0.25mm)をホットプレスにより
貼り合わせて複合単板2を形成し、次に、複合単板2に
水溶性樹脂を注入、含浸させ、その後、高周波乾燥機で
乾燥し、次に、この複合単板2を8〜12%に調湿し、
次に、複合単板2を塩化ビニル製の基材3の表面にコー
ルドプレスにより貼り合わせ、次に、複合単板2の表面
に塗装を行い、その後、乾燥(40℃、2時間)をし、
次に、塩化ビニル製の基材3の背面部にウレタン樹脂を
注入して発泡、充填させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来例の
製造方法にあっては、ウレタン樹脂を注入して発泡、充
填させる前の段階で、塩化ビニル製の基材3の表面に貼
り合わせた複合単板2の表面に塗装を行っていたので、
塗装後に乾燥することによって、図5のように反りが発
生するという問題があり、特に、複合単板2の調湿が精
度よくできていないと反りがひどくなり、調湿にシビア
な管理が要求されるものである。しかも、上記のように
反りが発生すると、次のウレタン樹脂の注入、発泡充填
工程においては上記反りを押さえながらウレタン樹脂の
注入、発泡充填を行う必要があり、この場合の反りが2
0mm以内でなければラインを通過しないものである。
なお、図5において、10はベニヤ治具であって、塗装
時に塩化ビニル樹脂製の基材3の背面部の凹状部にはめ
込まれ、次工程のウレタン樹脂の注入時には取り外され
る。
【0004】また、従来の複合単板は図4に示すよう
に、基板となるアガチス単板1bの表面にスライス単板
1aをホットプレスにより貼り合わせて形成していただ
けであり、上記ホットプレス開圧時に反りが発生するの
で、ビニールシートで覆って養生することで平滑にする
手間が必要である。本発明は上記の従来例の問題点に鑑
みて発明したものであって、その目的とするところは、
製造工程における反りを無くし、複合単板の調湿管理を
シビアにする必要がなく、また、複合単板の取扱い時に
おける欠けや割れを防止するとともに複合単板のホット
プレス開圧時における反りを防止することができる建築
材の製造方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の建築材の製造方
法は、単板1a、1bを貼り合わせて複合単板2を形成
し、この複合単板2に水溶性樹脂を注入、含浸、硬化さ
せ、次に、複合単板2を調湿処理し、その後、複合単板
2を塩化ビニル製の基材3の表面に貼り合わせ、次に、
塩化ビニル製の基材3の背面部にウレタン樹脂を注入し
て発泡充填させ、その後、複合単板2の表面に塗装を施
すことを特徴とするものである。
【0006】また、単板1a、1bを貼り合わせて複合
単板2を形成するに当たり、基板となる単板1bの両面
にスライス単板1aを貼り合わせて複合単板2を形成す
ることも好ましい。
【0007】
【作用】上記のような方法の本発明によれば、複合単板
2を塩化ビニル製の基材3の表面に貼り合わせ、次に、
塩化ビニル製の基材3の背面部にウレタン樹脂を注入し
て発泡充填させ、その後、複合単板2の表面に塗装をす
ることで、塗装を行う前にウレタン樹脂を注入発泡させ
て剛性を向上させてあり、塗装、乾燥による反りが防止
できることになる。したがって、従来においては複合単
板の調湿工程において含水率を8〜12%に調湿してい
たのを、本発明によれば、8〜20%程度まで広げるこ
とが可能となるものである。
【0008】また、単板1a、1bを貼り合わせて複合
単板2を形成するに当たり、基板となる単板1bの両面
にスライス単板1aを貼り合わせて複合単板2を形成す
ることで、複合単板2のホットプレス開圧時における反
りを防止することが可能となる。そして、形成される複
合単板2の強度を向上し、割れや欠けが防止できること
になる。
【0009】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて詳述する。ま
ず、単板1a、1bを貼り合わせて複合単板2を形成す
る。この場合、本発明においては図2に示すように、基
板となる単板1bの両面にスライス単板1aを貼り合わ
せて複合単板2を形成するものである。複合単板2の形
成の一例を示すと、基板となるアガチス単板1b(1.
05mm厚)に接着剤(三井東圧株式会社製のSBー1
124……120部、ユーラミン工業株式会社製のCー
1……80部、小麦粉……60部、顔料赤……0.01
部、顔料白……1.0部)を8〜9g/尺2 塗布し、ま
ず、このアガチス単板1bの片面に表面側となるスライ
ス単板1aを貼り付け、次に、アガチス単板1bの他の
片面にもスライス単板1aを貼り付け、ホットプレス
(プレス圧力5〜7kg/cm2 、プレス時間60秒、
プレス温度125℃)を行う。
【0010】次に、上記のようにして得た複合単板2に
水溶性樹脂を注入、含浸、硬化させる。この複合単板2
に水溶性樹脂を注入、含浸、硬化させる処理はいわゆる
PM処理(Polymer Modified処理)と
称する処理のことであり、木材中に水溶性樹脂を注入、
含浸、加熱硬化させることにより、木材の細胞壁に耐久
性樹脂被膜を形成させるものである。このようにして形
成された耐久性樹脂被膜は木材の細胞壁を保護して、腐
朽菌、汚れ、水等の侵入を防止するので、WPC処理に
比べて木質感、肌触りなどを損なわず、狂いにくく、汚
れにくく、硬度のある処理ができる。上記PM処理に使
用する樹脂はメラミン樹脂……60部、水……150
部、尿素……4.2部、触媒……1.05部の割合で配
合したものを使用し、真空度15トール以下で1時間以
上という条件で排気し、次に上記配合の樹脂を注入し、
樹脂注入完了後10分以上減圧下で放置し、次に、9.
3〜9.8kg/cm2 で40分以上加圧し、以上終了
後に樹脂を回収して複合単板2を取り出すものである。
【0011】その後、複合単板2を高周波乾燥機により
樹脂の硬化と乾燥を行うものである。次に、複合単板2
を調湿処理する。ここで、複合単板2は含水率が10%
以下となるように、室温40℃、湿度60%にした木材
乾燥室において風乾棚等に載せて1〜2日放置すること
で複合単板2の含水率を調整するものである。
【0012】次に、複合単板2を塩化ビニル製の基材3
の表面に貼り合わせる。この場合、ウレタン接着剤を8
〜9g/尺2 複合単板2に塗布して図3のように積載
し、コールドプレス(圧力2.5〜3.0kg/c
2 、12時間以上)する。図3において10はプレス
時の合板治具であり、11はクッション材である。次
に、生地サンダー処理を行う。すなわち、溝、実部の加
工を行った後、♯180〜240のサンドペーパで表面
を研磨する。この場合、例えば、レベルサンダーを使用
する。
【0013】次に、塩化ビニル製の基材3の背面部にウ
レタン樹脂を注入して発泡充填させる。ここで、塩化ビ
ニル製の基材3は背面側が凹状になり、この背面の凹状
部が上となるように上下逆にして凹条部内にウレタン樹
脂を注入して発泡充填させ、このことにより基材3の背
面部にウレタン発泡体よりなる発泡体9が形成されて
熱性が向上することになる。
【0014】次に、複合単板2の表面に塗料を塗布して
塗料層4を形成して図1に示すような目的とする建築材
Aを形成するものである。この複合単板2の表面に塗料
を塗布するに当たり、使用する塗料としては例えば、下
塗り塗料としてサンディングシーラー……140部、硬
化剤……10部、シンナー……70部を8〜9g/尺 2
スプレーにより塗布し、また、上塗り塗料としてクリヤ
ー140部、硬化剤10部、シンナー70部を8〜9g
/尺2 スプレーにより塗布するものである。このように
して塗装を行った後、1時間室温放置した後、下、上塗
り共に40〜45℃の乾燥炉で1〜2時間以上乾燥を行
う。但し、下塗りして乾燥した後における中間研磨は♯
240のサンドパーパでおこなう。ここで、塗装、乾燥
するに当たり、すでに塩化ビニル製の基材3の背面にウ
レタン発泡体よりなる発泡体9が一体に形成してあるこ
とで、基材3の剛性が向上し、このことで、塗装、乾燥
の際に反りが発生するのが抑制されることになる。した
がって、上記工程中、調湿工程における精度にシビアー
さが要求されないことになり、例えば、従来において複
合単板の調湿工程において含水率を8〜12%に調湿し
ていたのを、本発明によれば、8〜20%程度まで広げ
ることが可能となるものである。
【0015】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、複合
単板の表面に塗装を施すに当たって、塩化ビニル製の基
材の背面部にウレタン樹脂を注入して発泡充填させた後
に複合単板の表面に塗装を施すので、塗装を行う前にウ
レタン樹脂を注入発泡させて剛性を向上させることにな
り、この結果、製造工程における反りを無くし、複合単
板の調湿管理をシビアにする必要がないものである。
【0016】また、単板を貼り合わせて複合単板を形成
するに当たり、基板となる単板の両面にスライス単板を
貼り合わせて複合単板を形成することで、複合単板のホ
ットプレス開圧時における反りを防止することが可能と
なり、また、形成される複合単板の強度を向上し、割れ
や欠けが防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造した建築材の断面図である。
【図2】同上の複合単板の分解斜視図である。
【図3】同上の複合単板に塩化ビニル製の基材を貼り合
わせる状態を示す分解断面図である。
【図4】従来例の複合単板の分解斜視図である。
【図5】従来例において塗装後の乾燥により反っている
状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1a 単板 1b 単板 2 複合単板 3 基材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単板を貼り合わせて複合単板を形成し、
    この複合単板に水溶性樹脂を注入、含浸、硬化させ、次
    に、複合単板を調湿処理し、その後、複合単板を塩化ビ
    ニル製の基材の表面に貼り合わせ、次に、塩化ビニル製
    の基材の背面部にウレタン樹脂を注入して発泡充填さ
    せ、その後、複合単板の表面に塗装を施すことを特徴と
    する建築材の製造方法。
  2. 【請求項2】 単板を貼り合わせて複合単板を形成する
    に当たり、基板となる単板の両面にスライス単板を貼り
    合わせて複合単板を形成することを特徴とする請求項1
    記載の建築材の製造方法。
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