JP3051383B1 - 車椅子用の座席ユニット - Google Patents

車椅子用の座席ユニット

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JP3051383B1 JP10352487A JP35248798A JP3051383B1 JP 3051383 B1 JP3051383 B1 JP 3051383B1 JP 10352487 A JP10352487 A JP 10352487A JP 35248798 A JP35248798 A JP 35248798A JP 3051383 B1 JP3051383 B1 JP 3051383B1
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Abstract

【要約】 【課題】 日本の家屋や生活様式に好適に適用でき、被
介護者の移しかえ作業が容易にできること。 【解決手段】 利用者が腰掛ける車椅子の座席部12と
して設けられると共に、車椅子の車輪が装着された部分
である車椅子用の車台ユニットから分離可能に設けら
れ、前記車台ユニットから分離されている際には前記利
用者にかかる左右方向に分割可能に、左右方向の分割構
造を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車椅子用座席ユニッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車椅子は、持ち運び可能であ
ることが原則となっている。このため、図6に示すよう
に主に折り畳み式のものが利用されていた。その折り畳
み式の車椅子では、本体の車輪が装着された部分である
車台ユニット51に、利用者が座る部分である座席ユニ
ット11が、容易には分離不能に固着されているものが
多い。また、両ユニットが分離可能な場合でも、その目
的は、搬送及び収納のためであった。
【0003】また、従来から日本でも障害を持つ人は車
椅子を使用しているが、従来の車椅子は、欧米を中心と
する外国の生活に対応したものであって、日本の生活に
は馴染まないものであった。これは、文化的な背景の違
いによるもので、例えば、外国ではフローリング中心の
住宅構造である場合が多く、段差がない。そして、室内
でも靴を履いているか、サンダルを履いており、靴及び
サンダルを脱ぐのは、ベッドに入るときのみである。
【0004】これに対して、日本人の多くは木造の和風
家屋に居住しており、和風家屋には車椅子の移動(走
行)の障害となる框(かまち)及び敷居が多い。また、
床が畳である。従って、そのような和風家屋の室内で
は、車椅子は使いにくいものになっている。すなわち、
日本は畳の感触を好む裸足の文化であり、靴を履いてき
た人は玄関で靴を脱ぎ、内と外とを分けている。また、
日本では多雨多湿であって木造建築であり、床を高くし
て通気性を良くするためにも、上がり框がある。そし
て、木造建築であるため、柱を組むことから敷居という
段差が生じることになる。このため、和風家屋は、ベッ
ドでの生活を余儀なくされている老人及び障害を持った
人等が、車椅子では生活しにくい空間になっているので
ある。
【0005】また、日本の住宅は、土地の値段が高いた
め、建ぺい率を高く設定する傾向がある。そのため、道
路から玄関までの距離が短く、場合によってはほとんど
ないことも多い。従って、折角バリアフリーの住宅を建
設しようとしても、出入りのためのスロープを造りにく
い。このような日本的な生活環境にあっては、昇降手段
であるリフトを利用することが提案されている。リフト
としては、車椅子ごと老人や障害者等の被介護者を昇降
させるものがあり、また、風呂等で、車椅子から移しか
えるなどして、被介護者を吊り上げて移動させるものが
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車椅子やリフトでは、被介護者をその車椅子やリフト等
に移しかえることに多大の労力がかかるという課題があ
った。例えば、被介護者を、布団又はベッドから車椅子
に乗せるためには、一般的に介護人の人手に頼ってい
る。この場合、被介護者をかかえて(持ち上げて)移動
することを要し、一人の介護人で行うことは困難であっ
た。また、被介護者を車椅子に乗せるためリフトがある
場合でも、先ず介護人をリフトシートに乗せ、そのリフ
トシートから落ちないように吊り上げ、車椅子に降ろし
た後はリフトシートを取り除くことを要し、多くの労力
がかかった。従って、このような被介護者の車椅子又は
リフトへ乗せる作業、或いは車椅子から布団やベッドに
降ろす作業などの被介護者の移しかえ作業は、介護者の
大きな負担になっている。
【0007】また、従来のリフトは、車椅子ごと被介護
者を昇降させるもの、車椅子に被介護者を乗せるための
もの、或いは、風呂や排泄場所で使用するものなど、そ
れぞれ別々に設けられていた。従って、それぞれの用途
ごとに機具を揃える必要が生じ、互換性がなく、高額な
費用を要するという課題もあった。
【0008】また、従来の車椅子は、特に大径の車輪を
備える車台ユニットが大きく、和風家屋の大きさや日本
の生活様式には馴染まないという課題もあった。すなわ
ち、和風家屋では廊下やトイレ等が小さく、車椅子では
容易に移動できず、用事を足すことができなかった。ま
た、和風家屋の構造では、畳で、こたつ及び座卓を使用
する生活になっているが、従来の車椅子を使用すると、
同じテーブルで食事ができなかった。
【0009】そこで、本発明の目的は、日本の家屋や生
活様式に好適に適用でき、被介護者の移しかえ作業が容
易にできる車椅子用座席ユニットを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の構成を備える。すなわち、本発明は、
利用者が腰掛ける車椅子の座席部及び背もたれ部として
設けられると共に、車椅子の車輪が装着された部分であ
る車椅子用の車台ユニットから分離可能に設けられ、前
記車台ユニットから分離されている際には前記利用者に
かかる左右方向に分割可能に、左右方向の分割構造を備
える座席ユニットにおいて、 前記左右方向の分割構造
は、利用者の左側からフィットする一方の分割フレーム
と利用者の右側からフィットする他方の分割フレームに
分割され、該両分割フレームはそれぞれ側枠を有し、該
側枠に設けられた挿通孔又は溝に、前記両分割フレーム
の側枠間に渡されるシート用板、背受用板及び渡し枠の
先端部を挿入又は嵌め込んで固定することで、前記両分
割フレームが連結されることを特徴とする。
【0011】また、前記座席部の左右方向の幅を調整可
能に、前記左右方向の分割構造が、左右の一方の部材に
対して他方の部材が所定の区間で重なり合うように設け
られていることで、利用者である被介護者の体に好適に
フィットできるように調整できる。
【0012】また、排泄施設において利用者が姿勢を変
えないで済むように、前記座席部の底部が着脱可能に設
けられていることで、排泄施設で好適に用を足すことが
できる。
【0013】また、入浴施設等で使用可能に、耐腐食性
に富む材質で構成されたことで、広い用途に好適に利用
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
の形態を添付図面と共に詳細に説明する。図1は本発明
にかかる車椅子用の座席ユニットの一実施例を示す分解
斜視図である。図2は図1の実施例の平面図であり、図
3は図1の実施例の側面図である。また、図4は図1の
実施例を座席状に折り曲げた状態の側面図である。車椅
子用の座席ユニット10は、利用者が腰掛ける車椅子の
座席部12として設けられると共に、車椅子の車輪(主
車輪52及びキャスター54)が装着された部分である
車椅子用の車台ユニット50(図5参照)から分離可能
に設けられている。そして、車椅子用の座席ユニット1
0は、車台ユニット50から分離されている際には前記
利用者にかかる左右方向に分割可能に、左右方向の分割
構造を備える。
【0015】また、本実施例では背もたれ部14を含む
座席部12の左右方向の幅を調整可能に、左右方向の分
割構造が、左右の一方の部材に対して他方の部材が所定
の区間で重なり合うように設けられている。分割構造
は、連結手段20(図2参照)を有するものであり、使
用時に分割及び連結が容易にできるものを意味する。こ
れにより、利用者である被介護者の体の幅に好適にフィ
ットできるように調整できる。
【0016】次に左右方向の分割構造によって分割され
る左右の部材の形態について詳細に説明する。図1に示
すように、22は一方の分割フレームであり、本実施例
では利用者の左側からフィットする部分である。これに
対して、24は、他方の分割フレームであり、本実施例
では利用者の右側からフィットする部分である。このよ
うに左右に分割されたフレームが、図2に示すように連
結されることで、車椅子用の座席ユニット10が構成さ
れる。
【0017】一方の分割フレーム22は、一方の分割シ
ート部30と、一方の分割背もたれ部36とによって構
成されている。32は一方のシート側枠であり、内側へ
延びる前部シート板32aと、シート渡し枠32bが一
体的に固定され、それらの構成と共に略コの字状でフレ
ーム状の一方の分割シート部30を形成している。ま
た、一方のシート側枠32には、長手方向に沿って長く
設けられて水平方向に貫通するスリット状のシート底板
挿通用孔32cが設けられている。この一方のシート側
枠32の後端部には、一方の分割背もたれ部36の下端
部が、折曲用の軸34で折曲回動可能に軸着されてい
る。
【0018】38は一方の背受側枠であり、内側へ延び
る上部の背受渡し枠38aと、上部の背受板38b及び
下部の背受板38cが一体的に固定され、それらの構成
と共に一方の分割背もたれ部36を形成している。ま
た、一方の背受側枠38には、長手方向に沿って長く設
けられてその長手方向に直交する水平方向へ貫通するス
リット状の中部背板挿入孔38dと、長手方向に直交す
る水平方向へ貫通する下部背枠挿入孔38e(図3参
照)が設けられている。
【0019】また、33aは一方の第1肘掛けフレーム
であり、33bは一方の第2肘掛けフレームである。一
方の第1肘掛けフレーム33aの一端部は、一方の背受
側枠38の中途部に、軸35aで回動可能に軸着されて
いる。また、一方の第2肘掛けフレーム33bの一端部
は、一方のシート側枠32の前端部に、軸35bで回動
可能に軸着されている。そして、一方の第1肘掛けフレ
ーム33aと一方の第2肘掛けフレーム33bとが、双
方の他端部同士で軸35cによって回動可能に軸着され
ている。従って、一方の第1肘掛けフレーム33a、一
方の第2肘掛けフレーム33b、一方のシート側枠3
2、及び一方の背受側枠38と、4つの軸34、35
a、35b、35cという構成によって、4節平行リン
クが形成されている。このため、一方の分割シート部3
0に対して、折曲用の軸34を中心に一方の分割背もた
れ部36を起こすと、図4に示すように一方の肘掛け3
9を自動的に所定の高さにセットできる。
【0020】以上の一方の分割フレーム22に対して、
他方の分割フレーム24は、他方の分割シート部40
と、他方の分割背もたれ部46とによって構成されてい
る。42は他方のシート側枠であり、長手方向に沿って
長く設けられてその長手方向に直交する水平方向へ貫通
するスリット状の前部シート板挿入孔42a及びシート
底板挿通用孔42cと、長手方向に直交する水平方向に
貫通するシート枠挿入孔42bとが設けられている。ま
た、この他方のシート側枠42の後端部には、他方の分
割背もたれ部46の下端部が、折曲用の軸44で折曲回
動可能に軸着されている。
【0021】48は他方の背受側枠であり、内側へ延び
る中部の背受板48d及び下部の背受渡し枠48eが一
体的に固定され、それらの構成と共に他方の分割背もた
れ部46を形成している。また、他方の背受側枠48に
は、その長手方向に直交する水平方向へ貫通する上部背
枠挿入孔48aと、長手方向に沿って長く設けられてそ
の長手方向に直交する水平方向へ貫通するスリット状の
上部背板挿入孔48b及び下部背板挿入孔48cが設け
られている。
【0022】また、43aは他方の第1肘掛けフレーム
であり、43bは他方の第2肘掛けフレームである。他
方の第1肘掛けフレーム43aの一端部は、他方の背受
側枠48の中途部に、軸45aで回動可能に軸着されて
いる。また、他方の第2肘掛けフレーム43bの一端部
は、他方のシート側枠42の前端部に、軸45bで回動
可能に軸着されている。そして、他方の第1肘掛けフレ
ーム43aと他方の第2肘掛けフレーム43bとが、双
方の他端部同士で軸45cによって回動可能に軸着され
ている。従って、他方の第1肘掛けフレーム43a、他
方の第2肘掛けフレーム43b、他方のシート側枠4
2、及び他方の背受側枠48と、4つの軸44、45
a、45b、45cという構成によって、4節平行リン
クが形成されている。このため、他方の分割シート部4
0に対して、折曲用の軸44を中心に他方の分割背もた
れ部46を起こすと、一方の肘掛け39と同様に他方の
肘掛け49を自動的に所定の高さにセットできる。
【0023】また、26はシート底板であり、座席部1
2の中央部を構成する部分であって、着脱(分離)可能
に設けられている。すなわち、シート底板26は、一方
の分割フレーム22及び他方の分割フレーム24のどち
らにも一体的に固定されておらず、図1に2点鎖線で示
したように、シート底板挿通用孔32c(或いはシート
底板挿通用孔42c)から内側へ挿入可能に設けられて
いる。なお、26aはストッパ部であり、シート底板2
がセットされた際に、内側へ抜け落ちないように段状
に形成されている。
【0024】以上の構成によれば、前記各孔(挿通孔及
び挿通用孔)に、その孔に対応する前記各渡し枠及び各
板の先端部を挿入し、連結手段20(図2参照)によっ
て一方の分割フレーム22と他方の分割フレーム24と
を連結することで、好適に座席ユニット10を形成でき
る。連結手段20としては、例えば、各孔を形成する被
挿入側部材にピン孔を設けると共に、各枠及び各板であ
る挿入側部材の先端にも前記被挿入側の部材のピン孔に
対応させ、左右方向へ所定の間隔をおいて複数のピン孔
を設けておく。これによれば、各孔への各枠及び各板の
挿入長さを適宜調整し、被挿入側部材のピン孔と挿入側
部材のピン孔とを合わせ、双方のピン孔にかかるように
ピンを挿入して固定(ロック)すればよい。これによ
り、図2に示すように、座席部12及び背もたれ部14
の幅を好適に調整した状態に、一方の分割フレーム22
と他方の分割フレーム24とを連結でき、好適に座席ユ
ニット10を形成できる。
【0025】以上の実施例では、一方の分割フレーム2
2と他方の分割フレーム24とを結合させて車椅子用の
座席ユニット10を形成する手段として、スリット状の
透孔(貫通孔)及びその孔に差し込む枠材及び板材を利
用したが、本発明はこれに限定されず、例えば、凹状の
溝と、その溝に嵌め込むパイプ状の枠材等を利用するこ
とも可能である。また、連結手段20についても、例え
ば、螺子等の他の手段を用いてもよいのは勿論である。
【0026】次に、以上のような左右方向の分割構造を
備える車椅子用の座席ユニット10の使用方法について
説明する。この車椅子用の座席ユニット10によれば、
寝たきりの老人や障害者或いは半身起きている人(被介
護者)に対し、左右に分離した一方の分割フレーム22
と他方の分割フレーム24を、それぞれの方向から被介
護者の下に差し込み、前述した連結手段20によってジ
ョイントをして座席ユニット10を完成する。これによ
り、障害者や老人等の被介護者は、必要以上に大きく動
かない状態で、座席ユニット10に乗ることができ、被
介護者の移しかえ作業が非常に簡単になる。すなわち、
被介護者を座席ユニット10に乗せる(移しかえ)作業
について、従来は被介護者を抱き抱えたり、リフトのつ
り下げ部材を介して移動させたりしていたが、本実施例
によれば、被介護者を左右に寝返りさせる程度で、非常
に簡単に行うことができる。
【0027】このようにして座席ユニット10に被介護
者を乗せた後は、その座席ユニット10を介して、被介
護者を移動させればよい。すなわち、座席ユニット10
に対応して、着脱の容易な吊り下げ部を有するリフトを
使用すれば、介護者の労力を格段に低減できる。そし
て、図5に示すように、座席ユニット10を車椅子用の
車台ユニット50に乗せて連結すれば、車椅子が完成
し、被介護者は好適に移動できる。
【0028】さらに、入浴の際、従来はリフトシートに
乗せてからの入浴であったが、本実施例によれば座席ユ
ニット10に乗ったままの入浴が可能になる。排泄も従
来は車椅子から降りて手すりにつかまって排泄場所へ行
き、排泄していたが、適宜なリフトを用いれば、座席ユ
ニット10に乗ったまま排泄場所に行き、排泄が可能と
なる。すなわち、座席部12の底部であるシート底板2
6が着脱可能に設けられていることで、トイレの上にリ
フト等で座席ユニット10ごと運ばれた後シート底板2
6を外せば、排泄施設において利用者が姿勢を変えない
で好適に用を足すことができる。
【0029】これにより、現在の社会問題となっている
介護人の老齢化や、介護人(介護施設の看護婦を含む多
くの人)の腰痛等を引き起こす負担について、好適に対
応できる。また、車椅子において車台ユニット50から
座席ユニット10が分割できることで、座席ユニット1
0が座椅子になり、和風家屋内で好適に利用できる。
【0030】このように、本実施例によれば、ベッド
ら車椅子への移動、車椅子から入浴施設への移動、車椅
子から排泄施設への移動、室内外の移動が1つの座席ユ
ニット10を基本におくことで可能になるため、互換性
のあるリフト等の設備を採用することができ、施設費を
低減できる。さらに、本実施例の座席ユニット10によ
れば、利用者に合った適度な幅の座席部12を形成でき
るように調整できるが、分割機構に幅調整機能を持たせ
たことから構造が複雑化せず、容易に製造できる。そし
て、その幅調整機能により、座席ユニット10の利用者
がぐらつくことを防止でき、利用者の乗り心地を好適に
向上できる。
【0031】また、入浴施設等で使用可能に、耐腐食性
に富む材質で構成することで、広い用途に好適に利用で
きる。例えば、その材質は、軽量で腐食に強い、アルミ
合金、チタン、プラスチック(強化プラスチックを含
む)を用いればよい。また、以上の実施例では、渡し枠
及び渡し板を、バランス良く一方の分割フレーム22と
他方の分割フレーム24とに割り振ったが、各渡し枠及
び渡し板の形状や分割形態の設定等は、本実施例に限定
されないのは勿論である。例えば、一方の分割フレーム
側に全ての渡し部材及び渡し板を一体的に固定して設
け、他方の分割フレーム側は対応する各孔が開口された
側枠にしてもよい。又は、一方の分割フレーム側に全て
の渡し枠を配し、他方の分割フレーム側に全ての渡し板
を配するような割り振りとしもよい。以上、本発明につ
き好適な実施例を挙げて種々説明してきたが、本発明は
この実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸
脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のこと
である。
【0032】
【発明の効果】本発明にかかる車椅子用の座席ユニット
によれば、車台ユニットから分離されている際には利用
者にかかる左右方向に分割可能に、一方の分割フレーム
と他方の分割フレームとからなる左右方向の分割構造を
備えている。これによれば、一方の分割フレームと他方
の分割フレームを、左右から利用者の下に差し込むよう
に滑り込ませることで、利用者を座席ユニットへ容易に
乗せることができる。従って、本発明によれば、日本の
家屋や生活様式に好適に適用でき、被介護者の移しかえ
作業が容易にできるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる車椅子用の座席ユニットの一実
施例を示す分解斜視図である。
【図2】図1の実施例の連結した状態の平面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図1の実施例を座席状に折り曲げた状態の側面
図である。
【図5】図1の実施例の座席ユニットを車台ユニットに
装着した状態を模式的に説明する斜視図である。
【図6】従来技術の車椅子を示す側面図である。
【符号の説明】
10 座席ユニット 12 座席部 14 背もたれ部 20 連結手段 22 一方の分割フレーム 24 他方の分割フレーム 30 一方の分割シート部 34 一方の折曲用の軸 36 一方の分割背もたれ部 39 一方のひじかけ 40 他方の分割シート部 44 他方の折曲用の軸 46 他方の分割背もたれ部 49 他方のひじかけ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者が腰掛ける車椅子の座席部及び背
    もたれ部として設けられると共に、車椅子の車輪が装着
    された部分である車椅子用の車台ユニットから分離可能
    に設けられ、前記車台ユニットから分離されている際に
    は前記利用者にかかる左右方向に分割可能に、左右方向
    の分割構造を備える座席ユニットにおいて、 前記左右方向の分割構造は、利用者の左側からフィット
    する一方の分割フレームと利用者の右側からフィットす
    る他方の分割フレームに分割され、該両分割フレームは
    それぞれ側枠を有し、該側枠に設けられた挿通孔又は溝
    に、前記両分割フレームの側枠間に渡されるシート用
    板、背受用板及び渡し枠の先端部を挿入又は嵌め込んで
    固定することで、前記両分割フレームが連結される こと
    を特徴とする車椅子用の座席ユニット。
  2. 【請求項2】 前記座席部の左右方向の幅を調整可能
    に、前記左右方向の分割構造が、左右の一方の部材に対
    して他方の部材が所定の区間で重なり合うように設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の車椅子用の座
    席ユニット。
  3. 【請求項3】 排泄施設において利用者が姿勢を変えな
    いで済むように、前記座席部の底部が着脱可能に設けら
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載の車椅子
    用の座席ユニット。
  4. 【請求項4】 入浴施設等で使用可能に、耐腐食性に富
    む材質で構成されたことを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の車椅子用の座席ユニット。
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