JP3050984B2 - 布帛の漂白装置 - Google Patents

布帛の漂白装置

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JP3050984B2
JP3050984B2 JP4010855A JP1085592A JP3050984B2 JP 3050984 B2 JP3050984 B2 JP 3050984B2 JP 4010855 A JP4010855 A JP 4010855A JP 1085592 A JP1085592 A JP 1085592A JP 3050984 B2 JP3050984 B2 JP 3050984B2
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山東美照
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博司 石徹白
山東幸司
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株式会社山東鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布帛の連続漂白処理を
特に省エネルギー、省資源及び処理時間の短縮の下で経
済的に行ない得るようにした布帛の漂白装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】工業的に連続して加工生産する長尺繊維
布帛の従来の亜塩素酸ソーダ漂白は、蟻酸または醋酸等
の有機酸または燐酸、硫酸等の無機酸で活性化した亜塩
素酸ソーダの水溶液を冷液で漂白すべき布帛に含浸せし
めて絞りロールで搾液し、次いでこの含液布帛を蒸熱処
理又は熱液中反応処理室内に導入して目的とする漂白処
理を連続的に行なっているものである。さらに従来のこ
の種の漂白方法について具体的に述べるならば、漂白を
すべき布帛に付与する亜塩素酸ソーダ水溶液はpH3〜
4に調整し、この水溶液の冷液中に布帛を連続的に通過
せしめて含液せしめた後搾液ロールで適量(約100
%)の含液量になるように絞りしかる後、該布帛を湿熱
反応室内に導入して蒸熱または熱液中で80〜90℃を
保ちながら約40〜60分の長い時間をかけて湿熱反応
処理を行ない、これによって目的とする長尺布帛の連続
漂白を行っているものである。つまり反応室内で積込み
を行なう手段では限られたスペースの反応室に積込まれ
た布帛の内部と外部との温度分布の違い等によって反応
速度が異なるので、漂白の最も条件の悪い部分に合せな
ければ均一な漂白が出来ないので約40〜60分の長い
処理時間が必要となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような従
来の漂白方法と装置では、亜塩素酸ソーダの酸活性水溶
液を含ませた布帛の湿熱反応時のタイミングが上記した
ように約40〜60分を必要とすることから、その湿熱
処理時間を確保するために、上記湿熱反応室内ではその
反応室に送り込まれる布帛を順次積込んでいるため、限
られた反応室には速度が1分間に100mとして、40
00〜6000mの布帛が積込まれるのでその積圧によ
って布帛に積皺が発生し、均一かつ良好な漂白が期待出
来ない。特にその漂白すべき布帛が高密度織物あるいは
強撚糸織物等の高級化製品である場合は、一旦皺になれ
ばその皺を修正することが不可能であることから上記し
たような湿熱反応室内で積圧をかける漂白処理加工は避
けなければならないものであった。
【0004】従って、布帛の湿熱処理時において積圧を
かけないようにして反応室内で布帛を移送するために
は、緊張移送のガイドロール手段及び無緊張手段のパイ
ラー送手段を採用することが考えられるが、この連続移
送手段では、ガイドロール移送手段ではその湿熱反応室
内に配置すべきガイドロールの本数が嵩み反応室全体が
莫大なものとなりまたパイラー移送手段においては装置
が長尺となり実用的に不可能である。
【0005】すなわち、湿熱反応すべき、布帛の反応室
内での滞留時間を40〜60分必要とするとき例えば、
1分間の加工速度が100mとして計算すれば、400
0〜6000mの布帛の収容ができるガイロドール群又
はパイラーの湿熱反応室容積が必要となってその湿熱反
応室が莫大なものになり、このような大型湿熱反応室の
設備は実用上困難である。
【0006】そこで本発明者は、上記不具合を解消せし
める方法及び手段として、特願平2−249218号及
び特願平2−249220号の出願を済ませているが、
この先願発明の技術にあっては、反応室内で移送する亜
塩素酸ソーダ含浸布帛に向けて、ノズルより噴出される
酸性蒸気を吹き付けて付与するものであるから、そのノ
ズルから噴き出されるガス化付与率が低くく、これによ
って多量の酸性活性剤が無駄になると共に、酸性蒸気
は、気中へ逃げやすく、布帛の表面及び内芯部への浸透
率が低くく、従ってその酸性蒸気を、布帛の表面から内
芯部にかけて均一に付与せしめるためには、酸量を押え
ながら、長時間をかけて処理しなければならず、生産性
に欠けるものであった。また前記の酸性蒸気は、気中へ
の逃げ量が大であるために、酸性活性剤の使用効率が低
くく、使用薬品の経済性が悪いという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる問題点
に着目してなされたもので、漂白すべき布帛には付与し
た熱アルカリ性亜塩素酸ソーダの活性化を、布帛上で瞬
時に行なわせて、漂白すべき布帛の湿熱反応室内での漂
白時間を短縮せしめさらに湿熱反応室には処理すべき布
帛に皺を発生させないですむガイドロール移送手段を
用して無皺漂白加工することができる布帛の漂白装置を
提供するものである。
【0008】すなわち、本発明は布帛へ含浸せしめた熱
アルカリ性の亜塩素酸ソーダを布帛上で活性化して漂白
に寄与するClO2 の色素への衝突を高めて布帛の脆化
を生じせしめることなく漂白を促進せしめることであ
る。
【0009】布帛の漂白所要時間は、70℃〜100℃
の湿熱処理室内で処理することにより約30〜60秒の
短時間で従来の漂白処理による白度と同等の布帛の連続
漂白が達成できるものである。
【0010】
【実施例】以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳
細に説明する。
【0011】1はアルカリ性熱溶液の含浸熱液槽であっ
て、この含浸熱液槽1内には、漂白すべき布帛2を亜塩
素酸ソーダ溶液3中に繰返し浸漬するためのガイドロー
ル4と、上記亜塩素酸ソーダ溶液3を好ましくは80〜
90℃に加熱するための加熱パイプ5と、上記含浸熱液
槽より導出される直前の含液布帛の搾液を行なう絞りロ
ール6を有する。7は含浸熱液槽1に次いで隣設されて
いる湿熱反応槽であって、この湿熱反応槽7の内部に
は、上記含浸熱液槽1で含液された布帛1を通過せしめ
るための酸性蒸気室8が内装されている。さらにこの湿
熱反応槽7内には、その酸性蒸気室8を通過した布帛を
連続して蛇行状に移送するためのガイドロール9が配設
されている。上記酸性蒸気室8内には、湿熱反応槽7の
外部から導入される例えば醋酸、蟻酸の酸性蒸気10が
供給されるようになっている。11は前記反応槽7の布
帛導出口外側に設けられている中和槽を示す。
【0012】次にその装置を使用する作用について述べ
ると、含浸熱液槽1内に濃度約0.5〜1.0%OWF
(pH9〜10)の亜塩素酸ソーダ溶液3を80〜95
℃に加熱し、この加熱溶液中を約10〜20秒間で上記
布帛を通過せしめ該布帛に亜塩素酸ソーダを付与する。
次いで絞りロール6によって含液率約100%となるよ
うに圧搾した後、反応槽7内に導入する。この反応槽7
内に供給された布帛2は、醋酸又は蟻酸を含む蒸気が充
満された酸性蒸気室8内を約3〜5秒で通過し、これに
よって布帛に付与されている亜塩素酸ソーダが瞬時に活
性化される。そしてこの酸性蒸気室8より導出された布
帛は、ガイドロール9により皺を生じることなくガイド
移送される間に反応槽7内の湿熱により約30〜60秒
間蒸熱されて目的とする漂白がなされるものである。
【0013】因みに、亜塩素酸ソーダを1価の酸で活性
化するための理論量は、5:4molであるが、自己分
解の関係、及び均一化処理のために、通常亜塩素酸ソー
ダ:1価の酸の比率は、1:0.5molであるが本発
明における比率は、気中に散らばる量を見込んで1:1
molである。
【0014】ところが、先願の発明にあっては、酸
気室が無く、反応スチーマ内に酸蒸気を吹き込む構造
であるので、酸蒸気を吹込む容積が大となり、1:3
molを必要とするため、本発明に比べて約3倍の酸消
費量となる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明は、漂白すべき布帛
を、亜塩素酸ソーダのアルカリ性熱溶液に浸漬含浸せし
めるための含浸熱液槽と、この含浸熱液槽に次いで設け
られる湿熱反応槽を有する布帛の漂白装置において、上
記湿熱反応槽内部の布帛導入口近傍に、上記含浸熱液槽
内で含浸しかつ搾液せしめた布帛中の亜塩素酸ソーダを
活性化せしめる酸性蒸気室を設備し、この酸性蒸気室と
湿熱反応槽内部の布帛導出口との間に、上記酸性蒸気室
を通過した布帛を振りたたむことなく蒸熱処理するガイ
ドロールを配設した布帛の漂白装置であるから、これに
よれば漂白すべき布帛に弱アルカリ性の不活性亜塩素酸
ソーダ溶液の熱液を付与して搾液した後、亜塩素酸ソー
ダを活性化するための酸蒸気室を通過させて蒸気処理で
布帛を漂白することができ、従って亜塩素酸ソーダは
活性のまま充分に布帛内部に浸透され、次の酸性蒸気室
内で充満されている酸と蒸気の均一接触作用によって漂
白に寄与する二酸化塩素ガスが布帛中で発生し、これに
より色素との接触が理想的に行われ、約30〜60秒間
という短時間で目的とする均一漂白処理が達成できるも
のである。従って均一漂白処理すべき反応処理室内での
布帛の滞在時間が短縮できるので、その処理室内容積の
小型化が可能であり、さらに反応室内における布帛の移
送手段はガイドロールによるテンション移送であること
から布帛の湿熱処理時における積圧を受けることなく積
皺を生じない良質の漂白布帛が短時間で得られるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の漂白装置を示す説明図。
【符号の説明】
1…含浸熱液槽 2…布帛 3…亜塩素酸ソーダ溶液 4…ガイドロール 5…加熱パイプ 6…絞りロール 7…湿熱反応槽 8…酸性蒸気室 9…ガイドロール 10…酸性蒸気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山東幸司 和歌山県和歌山市宇須4丁目4番5号 株式会社山東鉄工所内 (56)参考文献 特開 平4−126864(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06B 3/12 D06L 3/08 D06L 3/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漂白すべき布帛を、亜塩素酸ソーダの
    ルカリ性熱溶液に浸漬含浸せしめるための含浸熱液槽
    と、この含浸熱液槽に次いで設けられる湿熱反応槽を有
    する布帛の漂白装置において、上記湿熱反応槽内部の布
    帛導入口近傍に、上記含浸熱液槽内で含浸しかつ搾液せ
    しめた布帛中の亜塩素酸ソーダを活性化せしめる酸性蒸
    気室を設備し、この酸性蒸気室と湿熱反応槽内部の布帛
    導出口との間に、上記酸性蒸気室を通過した布帛を振
    たたむことなく蒸熱処理するガイドロールを配設したこ
    とを特徴とする布帛の漂白装置。
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